JP3272471B2 - 濃度計測装置 - Google Patents

濃度計測装置

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JP3272471B2
JP3272471B2 JP10990993A JP10990993A JP3272471B2 JP 3272471 B2 JP3272471 B2 JP 3272471B2 JP 10990993 A JP10990993 A JP 10990993A JP 10990993 A JP10990993 A JP 10990993A JP 3272471 B2 JP3272471 B2 JP 3272471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濃度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ画像や印刷の網点画像等
の微細画像の画質評価を行う場合、画像の微細部分の濃
度を高精度に測定し、且つ、画像平面上の濃度分布を測
定する必要がある。
【0003】画像平面上の濃度分布を測定するために
は、画像平面上を移動しながら濃度計測を行う処理が必
要であり、この処理を一般に濃度のトレースといい、微
細部分の濃度を計測する場合を特に濃度のミクロトレー
スという。
【0004】従来、微細部分の濃度を計測する装置とし
てはマイクロデンシトメータが知られ、また、別の装置
である分光光度計は光の波長に対する透過率、吸光度を
測定するもので、その測定部分の面積は比較的広いもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マイクロデ
ンシトメータは、ミクロトレースはできるものの、その
誤差は±0.02D程度であり濃度計測の精度が不十分
である。肉眼の視覚特性はすでに知られているように、
ほぼ1mmの間隔で0.004Dの濃度差を識別するこ
とができる。このため、その測定誤差が±0.02Dも
あるマイクロデンシトメータでは、肉眼で識別できる程
度の濃度差があったとしても同じ濃度とみなしてしまう
ことがあり得る。
【0006】一方、分光光度計は、その誤差は±0.0
02D程度であり濃度計測の精度は十分であるものの、
測定される範囲は直径10mm程度という広い範囲であ
るし、ミクロトレースができないという欠点もある。ま
た、分光光度計は、チョッパーなどによる光束の切替え
や交流信号処理などが必要で、構成も処理も複雑になっ
ている。
【0007】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、ミクロ的に濃度を計測するとともにミクロトレー
スができる高精度な濃度計測装置を、簡単な構成で安価
に実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、濃度を計測すべき画像試料に微細なレー
ザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記画像試料上の
レーザ光照射位置を移動するとともに前記画像試料を前
記レーザ光の光路から外すように前記レーザ光照射手段
または前記画像試料を移動する移動手段と、前記画像試
料上のレーザ光照射位置を測定する位置測定手段と、前
記画像試料を透過したレーザ光または前記画像試料で反
射したレーザ光の光量を検出する光量検出手段と、この
光量検出手段により検出した光量と、前記レーザ光照射
手段の光量変動パターンに基づいて定められるタイミン
グで前記移動手段により前記画像試料をレーザ光の光路
から外し前記レーザ光照射手段から照射されるレーザ光
を前記光量検出手段に導き入れたときに前記光量検出手
段により検出した前記レーザ光照射手段からのレーザ光
の光量とに基づいて画像試料の濃度を演算する演算手段
とを備え、前記位置測定手段で測定したレーザ光照射位
置と前記演算手段で演算した画像試料の濃度とから前記
画像試料の濃度分布を求めるように濃度計測装置を構成
した。
【0009】
【作用】本発明は以上の構成によって、演算手段が、光
量検出手段で検出した画像試料の透過または反射光の光
量と、レーザ光照射手段の光量変動パターンに基づいて
所定のタイミングで移動手段により画像試料をレーザ光
の光路から外したときに光量検出手段で検出したレーザ
光照射手段からのレーザ光の光量とに基づいて画像試料
の濃度を演算する。
【0010】また、移動手段が、画像試料上のレーザ光
照射位置を移動することによって、濃度のミクロトレー
スも可能である。
【0011】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明による濃度計測装置のブロ
ック線図である。
【0013】1はHe−Neレーザであり、破線で示し
たレーザ光2を照射する。一点鎖線で示した筒3は、レ
ーザ光2の光路の周囲に設けられ、レーザ光2が空気の
ゆらぎの影響を受けて屈折し光路が変動してしまうのを
防いでいる。4はハーフミラーであり、レーザ光2の全
光量の一部を反射し残部を透過させる。
【0014】ハーフミラー4で反射したレーザ光2はホ
トダイオード17で受光され、ホトダイオード17は受
光したレーザ光2の光量に応じた電流を発生する。この
電流は、アンプ18で電圧変換および増幅されA/D変
換器19でデジタル値に変換された後CPU20に入力
される。
【0015】一方、ハーフミラー4を透過したレーザ光
2は、シリンドリカルレンズ5でその断面が縦長のスリ
ット状に変形された後、スリット6で縦長のスリット状
の断面の上下の光量が微弱な部分をカットされ、横が2
0μm、縦が1000μmのビーム光になる。このよう
に縦長のスリット光とすることで試料の粒状性ノイズを
抑制している。また、横径のビームウエストの少し手前
(たとえば0.1mm前後He−Neレーザ1側)に試
料面をセットすれば、収束状態のビームが試料に照射さ
れるためさらに効果的に粒状性ノイズを抑制できる。
【0016】7は一軸メカニカルステージであり、CP
U20からの指令を受けてステージコントローラ12に
より制御され左右方向に移動するようになっている。一
軸メカニカルステージ7には試料9が試料ホルダ8に固
定されて配置されており、一軸メカニカルステージ7を
左右に移動させることにより試料9を左右に動かして、
試料9をミクロトレースしたり、試料9をレーザ光2の
光路から外したりすることができる。一軸メカニカルス
テージ7の位置(移動距離)はレーザ測長器11により
精密に測定されてCPU20に報告される。本実施例で
用いられる試料9はフィルム状のものであり、この試料
9を透過するレーザ光2の光量に基づいて試料9の濃度
が測定される。
【0017】スリット6を通過したレーザ光2は試料9
を透過し、ホトダイオード10で受光される。ホトダイ
オード10では受光したレーザ光2の光量に応じた電流
を発生する。この電流は、アンプ13で電圧変換および
増幅されてA/D変換器14でデジタル値に変換された
後CPU20に入力されるとともに、アンプ15でも電
圧変換および増幅されてA/D変換器16でデジタル値
に変換された後CPU20に入力される。
【0018】アンプ13とアンプ15は増幅率を変えて
あり、本実施例ではアンプ15はアンプ13の10倍の
増幅率を有する。アンプ13は、試料9をレーザ光2の
光路から外した場合のホトダイオード10の出力電流を
増幅するためのものであり、一方、アンプ15は、試料
9をレーザ光2の光路に挿入してミクロトレースする場
合のホトダイオード10の出力電流を増幅するためのも
のである。
【0019】これは、試料9がなくてスリット6を通過
しただけのレーザ光2と試料9を透過したレーザ光2と
では光量に大きな差があり、ホトダイオード10の出力
電流を同じ増幅率で増幅したのでは、デジタル値に変換
したときに、試料9を透過したレーザ光2の光量の変化
が極めて小さいため、測定分解能が悪化してしまうから
である。
【0020】本実施例では試料9を透過したレーザ光2
を受光したときのホトダイオード10の出力電流を増幅
するために1つのアンプ15を設けたが、いろいろな種
類の試料に対応するために増幅率の異なる複数のアンプ
を設け、試料の種類に応じてアンプを使い分けるように
してもよい。
【0021】ところで、He−Neレーザの光量は電源
投入後時間の経過とともに変動することが知られてい
る。図2は、ハーフミラー4で反射したレーザ光2の光
量電圧の変化を示す図である。
【0022】図2の縦軸は図1に示したホトダイオード
17で検出したレーザ光2の光量電圧であり、横軸はH
e−Neレーザ1の電源投入後の経過時間である。
【0023】電源投入直後は、He−Neレーザ1から
照射されるレーザ光2の光量が安定せず、図2に示すよ
うに変動する。
【0024】図3は、He−Neレーザ1の電源を投入
した後1時間経過後の、ハーフミラー4で反射したレー
ザ光2の光量電圧の変化を示す図である。
【0025】図3の縦軸は図2に示したホトダイオード
17で検出したレーザ光2の光量電圧であり、横軸はH
e−Neレーザ1の電源投入からの経過時間である。
【0026】図2と比較するとよくわかるように、電源
投入後1時間(3600秒)程度経過するとレーザ光2
の光量は電源投入直後より安定するが、なお細かな変動
が見られる。これは、He−Neレーザの特性であり、
電源の変動とは無関係に生じるものである。また、He
−Neレーザ以外のレーザであっても多少の光量変動は
生ずる。
【0027】一般に、試料の濃度をその透過光量に基づ
いて計測するとき、試料の濃度Dは、入射光量をI0
透過光量をIとしたとき、数1で表わすことができる。
【0028】
【数1】D=log(I0 /I) 前述のようにHe−Neレーザ1から照射されるレーザ
光2の光量は時間とともに変動するので、試料9を透過
したレーザ光2の光量も当然変動する。そのために、試
料9を透過したレーザ光2の光量(数1におけるI)が
変動したにもかかわらず、数1におけるI0 を補正しな
い場合、数1で求めた濃度Dの値が変化してしまい、こ
の変化は濃度測定の誤差となる。
【0029】ところで、図3からわかるように、ハーフ
ミラー4で反射したレーザ光2の光量電圧は約0.7%
変動している。たとえば、入射光量I0 が0.23%だ
け変化したにもかかわらずI0 を補正しないで数1から
濃度Dを計算すると、濃度Dは約0.001Dだけ真値
からずれてしまう。前述のように、肉眼の視覚特性はほ
ぼ1mmの間隔で0.004Dの濃度差を識別すること
ができることが知られているので、このことから考える
と、視覚の識別限界付近の濃度差の測定は、0.001
D程度の誤差で行う必要があり、ハーフミラー4で反射
したレーザ光2の光量電圧が約0.7%変動していると
いうことは無視できないことである。
【0030】本発明は、数1におけるI0 の値を随時補
正し、入射光量が変動することによる測定誤差をなくそ
うとするものである。ところで、単に、入射光量の変動
に対応した補正であるならば、すでに前述の分光光度計
でも行われているが、分光光度計では、入射光量の変動
に対応した補正のための構成や処理が複雑であるし、ト
レースができないという欠点もある。本発明は、図1に
示したような簡単な構成と処理で濃度をミクロトレース
しながらも入射光量の変動に対応した補正を可能とした
ものである。
【0031】次に、本発明の入射光量の変動に対応した
補正について説明する。
【0032】図4は、本発明の入射光量の変動に対応し
た補正の処理のフローチャートである。
【0033】まず、初期化として、図1に示したホトダ
イオード17で検出する光量の変動の基準値であるIM0
を初期値の1にする(F−1)。次に、ハーフミラー4
で反射したレーザ光2の光量をホトダイオード17で実
際に検出し、その検出した値をIM1にセットする(F−
2)。
【0034】ステップ(F−3)では、光量の変動が閾
値以上になったかどうかをチェックしている。本実施例
では、閾値を0.23%とし、光量の変動が0.23%
以上になった場合に補正動作を行う。もし、光量の変動
が0.23%未満であればステップ(F−2)にもどっ
て処理を繰り返す。
【0035】補正動作としては、ステージコントローラ
12により一軸メカニカルステージ7を移動させ、スリ
ット6を通過したレーザ光2の光路から試料ホルダ8を
外す(F−4)。ここで、CPU20は、スリット6か
ら直接にホトダイオード10に入射したレーザ光2の光
量を、アンプ13およびA/D変換器14を用いてI0
として取り込む(F−5)。最後に、ステージコントロ
ーラ12により一軸メカニカルステージ7を移動させ、
スリット6を通過したレーザ光2の光路に試料ホルダ8
を移動前と同じ場所にもどし(F−6)、光量の変動の
基準値であるIM0を更新して(F−7)ステップ(F−
2)にもどって処理を繰り返す。
【0036】試料9の濃度の計測は、ステージコントロ
ーラ12により一軸メカニカルステージ7を移動させて
試料9をスリット6を通過したレーザ光2の光路に挿入
し、前記補正処理フローを働かせながら行う。計測手順
としては、試料9を透過したレーザ光2の光量を、ホト
ダイオード10で検出し、アンプ15およびA/D変換
器16を介してCPU20に取り込む。次に、この透過
光量をIとして、図4のステップ(F−5)で取得した
0 とともに数1を用いて濃度Dを求める。
【0037】また、本実施例では一軸メカニカルステー
ジ7を微小量ずつ間欠的に移動させ、各停止位置で試料
9の濃度を計測し、このときの一軸メカニカルステージ
7の移動距離をレーザ測長器11で精密に測定すること
により、試料9のミクロトレースを実現している。
【0038】ところで、本実施例では、図1に示したよ
うにレーザ光2の光路にそって筒3を設けてあり、筒3
の中をレーザ光2が通過するようにしてある。ここで、
この効果について述べる。
【0039】図5は、筒3を設けない場合に試料9を透
過した光量を示す図である。
【0040】図6は、筒3を設けた場合に試料9を透過
した光量を示す図である。
【0041】図5および図6において、縦軸は図1に示
したホトダイオード10で検出したレーザ光2の光量電
圧であり、横軸はHe−Neレーザ1の電源投入から1
時間以上経過した所定の時間を0として、その所定の時
間からの経過時間である。図5では透過光量電圧がかな
り散らばってしまっているのに対して、図6ではその散
らばりが極めて少なくなっていることがわかる。
【0042】このように、筒3は、レーザ光2が空気ゆ
らぎの影響を受けて屈折し光路が変動してしまうのを防
いでいる。
【0043】次に、図1に示した試料ホルダ8について
説明する。
【0044】図7は試料ホルダ8の断面図である。
【0045】試料ホルダ8には、外枠8bとともに、た
とえばガラス製の透明支持体8aが設けられ、試料9を
この透明支持体8aではさんで固定するようになってい
る。こうすることで、レーザ光2が試料8に入射したと
きにその熱で試料8が微妙に変形したり動いたりするの
を防ぐことができる。
【0046】図8ないし図11は透明支持体8aの効果
を示すもので、図8は、透明支持体8aを設けない場合
に計測した濃度の変動幅を示す図である。
【0047】図8において、縦軸は、一軸メカニカルス
テージ7を動かさずに試料9の濃度を25回計測したと
きの濃度の変動幅(25回の計測における最大値と最小
値との差)であり、横軸は一軸メカニカルステージ7の
移動距離(すなわち試料9上の濃度計測位置)である。
【0048】図9は、透明支持体8aを設けない場合に
計測した濃度を示す図である。
【0049】図9において、縦軸は、一軸メカニカルス
テージ7を動かさずに試料9の濃度を25回計測したと
きの濃度平均値であり、横軸は一軸メカニカルステージ
7の移動距離(すなわち試料9上の濃度計測位置)であ
る。
【0050】図8および図9を見てみると、試料9の濃
度が変化が大きい部分(図9の曲線の勾配が大きい部
分)で濃度変動幅が大きくなっていることがわかる。
【0051】図10は、透明支持体8aを設けた場合に
計測した濃度の変動幅を示す図である。
【0052】図10において、縦軸は、一軸メカニカル
ステージ7を動かさずに試料9の濃度を25回計測した
ときの濃度の変動幅(25回の計測における最大値と最
小値との差)であり、横軸は一軸メカニカルステージ7
の移動距離(すなわち試料9上の濃度計測位置)であ
る。
【0053】図11は、透明支持体8aを設けた場合に
計測した濃度を示す図である。
【0054】図11において、縦軸は、一軸メカニカル
ステージ7を動かさずに試料9の濃度を25回計測した
ときの濃度平均値であり、横軸は一軸メカニカルステー
ジ7の移動距離(すなわち試料9上の濃度計測位置)で
ある。
【0055】図8と図10とを比較してみると、図10
の方が明らかに濃度変動幅が小さくなっていることがわ
かり、試料ホルダ8に透明支持体8aを設けたことの効
果が明確である。このようにレーザ光の熱などの影響で
試料9が動いたり振動したりすることのないよう透明支
持体8aでしっかり固定することにより、特に、試料9
の位置ずれが大きく影響する濃度勾配を持つ部分で最大
濃度変動幅が0.0042から0.0025と6割程度
に減少できている。
【0056】また、透明支持体8aは、試料9が動かな
いようにしっかい固定する必要があるのでガラスなどの
硬さが充分な材質であることが望まれる。さらに、この
透明支持体8aは薄い方が好ましい。これは、試料9を
透過するレーザ光2の光量を検出するときに、試料9に
よるレーザ光2の拡散が生じるのでホトダイオード10
をできるかぎり試料9に近づける必要があるからであ
る。
【0057】なお、試料ホルダ8に透明支持体を設けな
い場合であっても、試料9を試料ホルダ8に固定したと
きに試料9が露出する窓を小さくし、より強固に試料9
を固定することによって、透明支持体8aを設けるのと
同様の効果も得られる。
【0058】ところで、上述した実施例は試料の透過光
を用いて試料の濃度を計測するものであるが、本発明は
これに限らず試料からの反射光を用いて試料の濃度を計
測するものにも適用できることはもちろんである。この
場合、試料をレーザ光の光路から外したときそれまで試
料があった位置にミラーまたは標準白色板が来るように
一軸メカニカルステージ上にミラーまたは標準白色板を
配置し、試料からの反射光を受光していたホトダイオー
ドでミラーまたは標準白色板からの反射光を受光できる
ようにすればよい。
【0059】また、上述した実施例では、数1により濃
度Dを求めるときに用いる入射光量I0 を検出する際、
試料をレーザ光の光路から外すことによりそれまで透過
光を受光していたホトダイオードで入射光を受光するよ
うにしたが、本発明はこれに限らず、それまで透過光を
受光していたホトダイオードを、He−Neレーザと試
料との間に移動させることにより入射光量I0 を検出す
るようにしてもよいことはもちろんである。また、この
方法は、試料からの反射光により試料の濃度を検出する
場合にも適用できる。
【0060】また、本実施例では試料9を移動させて濃
度のミクロトレースを行っているが、レーザ光2の光路
を移動させて試料9上でレーザ光2が照射される位置を
変えることによって濃度のミクロトレースを行うように
してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
濃度測定のために照射するレーザ光を濃度測定に用いる
ホトダイオードでモニタできるので、2光束に分割し別
個のホトダイオードで光量変動補正する場合と比べて、
ビームスプリッターの経時変化やホトダイオードの個体
差による誤差がない。従って、高精度でミクロトレース
可能な濃度計測装置を、簡単な構成で安価に実現するこ
とができる。
【0062】また、本発明による濃度計測装置は大変に
高精度なので、たとえば、写真フィルムの粒状性をチェ
ックすることにも利用できるし、医用分野におけるCT
スキャナやMRIなどの医用出力フィルム画像の解析
や、印刷の網点画像の解析などに利用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による濃度計測装置のブロック線図であ
る。
【図2】図1に示したHe−Neレーザの電源投入直後
の、ハーフミラーで反射したレーザ光の光量電圧の変化
を示した図である。
【図3】図1に示したHe−Neレーザの電源を投入し
た後1時間経過後の、ハーフミラーで反射したレーザ光
の光量電圧の変化を示した図である。
【図4】本発明の入射光量の変動に対応した補正の処理
のフローチャートである。
【図5】筒を設けない場合に試料を透過した光量を示す
図である。
【図6】筒を設けた場合に試料を透過した光量を示す図
である。
【図7】図1に示した試料ホルダの断面図である。
【図8】透明支持体を設けない場合に計測した濃度の変
動幅を示す図である。
【図9】透明支持体を設けない場合に計測した濃度を示
す図である。
【図10】透明支持体を設けた場合に計測した濃度の変
動幅を示す図である。
【図11】透明支持体を設けた場合に計測した濃度を示
す図である。
【符号の説明】
1 He−Neレーザ 2 レーザ光 3 筒 4 ハーフミラー 5 シリンドリカルレンズ 6 スリット 7 一軸メカニカルステージ 8 試料ホルダ 8a 透明支持体 8b 外枠 9 試料 10 ホトダイオード 11 レーザ測長器 12 ステージコントローラ 13 アンプ 14 A/D変換器 15 アンプ 16 A/D変換器 17 ホトダイオード 18 アンプ 19 A/D変換器 20 CPU 21 ビームエキスパンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−303365(JP,A) 特開 平2−247544(JP,A) 特開 平2−159543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃度を計測すべき画像試料に微細なレー
    ザ光を照射するレーザ光照射手段と、 前記画像試料上のレーザ光照射位置を移動するとともに
    前記画像試料を前記レーザ光の光路から外すように前記
    レーザ光照射手段または前記画像試料を移動する移動手
    段と、 前記画像試料上のレーザ光照射位置を測定する位置測定
    手段と、 前記画像試料を透過したレーザ光または前記画像試料で
    反射したレーザ光の光量を検出する光量検出手段と、 該光量検出手段により検出した光量と、前記レーザ光照
    射手段の光量変動パターンに基づいて定められるタイミ
    ングで前記移動手段により前記画像試料をレーザ光の光
    路から外し前記レーザ光照射手段から照射されるレーザ
    光を前記光量検出手段に導き入れたときに前記光量検出
    手段により検出した前記レーザ光照射手段からのレーザ
    光の光量とに基づいて画像試料の濃度を演算する演算手
    段とを備え、 前記位置測定手段で測定したレーザ光照射位置と前記演
    算手段で演算した画像試料の濃度とから前記画像試料の
    濃度分布を求めるようにしたことを特徴とする濃度計測
    装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光照射手段が照射したレーザ
    光の光量を検出する照射光量検出手段をさらに備え、前
    記画像試料をレーザ光の光路から外すタイミングが、前
    記照射光量検出手段で検出した光量の変動量に基づいて
    定められることを特徴とする請求項1に記載の濃度計測
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光照射手段が照射するレーザ
    光の光路の周囲に筒を設けたことを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2に記載の濃度計測装置。
  4. 【請求項4】 前記画像試料はその濃度計測面が透明支
    持体で覆われてはさみ保持されていることを特徴とする
    請求項1、請求項2もしくは請求項3に記載の濃度計測
    装置。
  5. 【請求項5】 前記光量検出手段の出力を画像試料の種
    類ごとに異なる増幅率で増幅する少なくとも1つの第1
    の増幅器と、前記画像試料をレーザ光の光路から外した
    ときの前記光量検出手段の出力を増幅する第2の増幅器
    とをさらに備え、前記第1の増幅器の増幅率を前記第2
    の増幅器の増幅率よりも大きくしたことを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3もしくは請求項4に記載の
    濃度計測装置。
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