JP3269459B2 - Misfetのオーバラップ長の測定方法、測定装置、抽出プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Misfetのオーバラップ長の測定方法、測定装置、抽出プログラムを記録した記録媒体

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JP3269459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MOSトランジ
スタ等のMISFET(Metal Insulator Semiconducto
r Field Effect Transistor)の回路シミュレーション
を行う際に、物理的に重要なデバイスパラメータの1つ
となるオーバラップ長を正確に求めることのできるMI
SFETのオーバラップ長の測定方法及び測定装置、オ
ーバラップ長抽出プログラムを記録した記録媒体並びに
デバイスモデルに関する。
【0002】
【従来の技術】LSIメモリの技術分野において、MO
Sメモリを新規に設計開発したり、拡散濃度等の製造プ
ロセスを変えたい場合に、その都度、実際の回路を試作
するとすれば、開発に要する時間が長くなり、開発コス
トも嵩むこととなる。そこで、従来から、実際の回路を
試作して設計を進める代わりに、一連のコンピュータ・
シミュレーションにより設計を進める作業が行われてい
る。この一連のシミュレーションは、不純物濃度等のプ
ロセスデータを抽出するためのプロセスシミュレーショ
ンと、このプロセスシミュレーションによって得られた
プロセスデータに基づいて実効チャネル長Leff等のデ
バイスパラメータを抽出するためのデバイスシミュレー
ションと、このデバイスシミュレーションによって得ら
れたデバイスパラメータに基づいて、ドレイン電流Id
を正確に求め、スパイス(SPICE;Simulation Program w
ith Integrated Circuit Emphasis)と称される回路解
析プログラムを起動して、メモリ動作、フリップフロッ
プ動作等を調べるための回路シミュレーションとからな
っている。これらのシミュレーションの結果が、実験結
果と高い精度で一致するほど、短い期間で所望のMOS
メモリを開発できることになるので、精度の良いシミュ
レーション技術の開発が強く望まれている。
【0003】この種のコンピュータ・シミュレーション
についてさらに詳述すると、新しく設計された、あるい
は、製造プロセスに変更が加えられたMOSメモリにつ
いて、メモリ動作やフリップフロップ動作等の回路シミ
ュレーションを行うにあたっては、回路シミュレーショ
ンに組み込まれたデバイスモデルが、実際のデバイス特
性を再現できるように、予め、上述のプロセスシミュレ
ーション及びデバイスシミュレーションを実施して、デ
バイスパラメータの抽出を正確に行っておく必要があ
る。デバイスパラメータの通常の抽出方法を以下に説明
する。図10は、MOSトランジスタの等価回路を示す
図である。このようなMOSトランジスタのドレイン電
流Idを与えるデバイスモデルは、デバイスパラメータ
の組(p1,p2,…,pN)と印加電圧(ソース端子の
電位を基準点にとれば、ドレイン電圧Vd、ゲート電圧
Vg、基板電圧Vb)を含む式(1)で表される。
【0004】
【数1】 Id=f(p1,p2,…,pN,Vd,Vg,Vb) … … (1)
【0005】デバイスパラメータは、通常物理的意味を
持つものであり、実効チャネル長Leff、ゲート長L、
チャネル幅W、しきい値電圧Vth、拡散層抵抗r(図
10参照)、ゲート電圧Vgに依存する可動キャリアの
実効移動度μe等がある。これらのパラメータのうち、
ゲート長Lやチャネル幅W等直接測定できる素子寸法は
予め与えておき、抽出の対象とはしない。一方、実測さ
れたデバイスの特性が、式(2)で表されるとする。
【0006】
【数2】 Id=g(Vd,Vg,Vb) … … (2)
【0007】一般的なデバイスパラメータの抽出とは、
上記2式が着目する印加電圧範囲全体において、略一致
するように、p1〜pNを選択することである。具体的に
は、測定を行ったM個の印加電圧の組のうちi番目の印
加電圧での上記2式の値をそれぞれfi,giとおいたと
き、自乗誤差E=Σ(fi−gi)を最小とするよう
に、デバイスパラメータp1〜pNを決定する。この導出
においては、スパイスを利用した反復法が一般に用いら
れる。これは、まず、試行的なp1〜pNの初期値を与
え、そこから出発して反復的にp1〜pNを更新して行
き、その変化が充分に小さくなるまで繰り返す、という
方法である。ところが、単純にこの方法を適用すると、
デバイスモデル中のデバイスパラメータは、もともと物
理的に意味を持っているにも関わらず、抽出された値が
物理的常識からかけ離れたものになることが多い。これ
は、式(1)で表されるデバイスモデルが、完全には実
際の特性と一致しないにも関わらず、式(1)と実測と
の微妙のずれをもとに、無理に多数のデバイスパラメー
タを決定しようとするためである。もしも、デバイスモ
デルが物理的に無意味なデバイスパラメータにより与え
られていると、各種パラメータを変化させた場合のモデ
ル特性は、実際の素子のパラメータを変化させた場合と
食い違ってしまう。特に、問題となるのは、特性のゲー
ト長依存性が食い違う点である。すなわち、ゲート長L
1のデバイスを用いて抽出されたデバイスパラメータに
おいて、L1を別の値L2に変更したときのモデル特性
は、ゲート長がL2である実際の素子特性と異なってし
まう。
【0008】そこで、この欠点を補完するため、しばし
ば物理的に重要なデバイスパラメータは、上記方法を適
用する前に別途測定して決定することが行われている。
物理的に重要なデバイスパラメータの1つとして、オー
バラップ長ΔLを挙げることができる。ここで、オーバ
ラップ長ΔLとは、図11に図説するように、ゲート電
極81とソース・ドレイン拡散層領域82,83とがオ
ーバラップする領域の長さと定義される。なお、上述の
実効チャネル長Leffは、同図に示すように、シリコン
基板84の表面におけるソース側pn接合部−ドレイン
側pn接合部間の距離、換言すれば、ゲート長Lからオ
ーバラップ長ΔLを差し引いた距離を意味するので、オ
ーバラップ長ΔLが求まれば、実効チャネル長Leff
(=L−ΔL)も判る。
【0009】従来では、オーバラップ長ΔLの導出は、
例えば特開昭54−2667号公報や特開平7−176
740号公報等に記載されているように、ゲート長Lの
異なる複数のMOSトランジスタについて、式(3)で
表される様々の実効ゲート電圧Vgeごとに、ドレイン電
圧Vdが微小なときの、式(4)で与えられるチャネル
抵抗(ソース電極−ドレイン電極間の抵抗)Rを測定す
ることによって、行われていた。
【0010】
【数3】Vge=Vg−Vth … … (3) Vg:ゲート電圧(ゲート−ソース間電圧) Vth:しきい値電圧、すなわち、MOSトランジスタを
オン状態とオフ状態のちょうど境界の状態にするゲート
電圧
【0011】
【数4】 R=(ΔId/ΔVd)−1 … … (4) Vd:ドレイン電圧(ドレイン−ソース間電圧)
【0012】図12は、上記公報記載のオーバラップ長
ΔL導出方法を実施する際に得られる、実効ゲート電圧
Vgeごとの、チャネル抵抗Rのゲート長L依存性を示す
特性図であり、チャネル幅W(=10μm)、ゲート酸
化膜厚Tox(=10nm)のnMOSトランジスタのデ
ータである。同図において、プロットが測定点、直線群
は、最小自乗法による補間演算によって求められた、各
実効ゲート電圧Vge1〜Vge5=1.0〜3.0Vでのデ
ータに対する回帰直線群である。図11に示すnMOS
トランジスタにおいて、ゲート電極81に正の電圧Vge
1を加えると、ゲート酸化膜85下のp形シリコン基板
84表面に負の電圧、すなわち、電子が誘起される。ゲ
ート電圧が高いほど(Vge1<Vge2<Vge3<Vge4<V
ge5)、誘起される電子が多くなるので、図12に示す
ように、チャネル抵抗Rが低下し、ついには、ゲート酸
化膜85下の表面にn形の狭い領域(nチャネル)がで
きる。ところで、実効ゲート電圧Vge1〜Vge5に対応す
る複数の回帰直線は、同図に示すように、略一点(a,
b)に収斂する。回帰直線群が、略一点(a,b)に収
斂するのは次の理由による。
【0013】すなわち、nMOSトランジスタの製造プ
ロセスにおいては、図13に示すように、まず、p形シ
リコン基板84の表面にゲート酸化膜85を介してポリ
シリコン等のゲート電極81を形成した後、形成された
ゲート電極81を自己整合マスクとして、p形シリコン
基板表面部にAs等の不純物86をイオン注入し(同
図(a))、次いで、注入された不純物86を活性化さ
せるために、熱アニール処理を施す(同図(b))。こ
のようにして、ゲート酸化膜85の両側にn形高濃度拡
散層であるソース・ドレイン拡散層領域82,83が形
成される。この際、イオン注入の段階では、同図(a)
に示すように、ゲート酸化膜85下に不純物は回り込ま
ないが、後工程の熱アニール処理の段階で、同図(b)
に示すように、注入された不純物86が拡散して行き、
ゲート酸化膜85下に回り込む。これが、ゲート81と
ソース・ドレイン拡散層領域82,83との間にオーバ
ラップ領域が発生するゆえんである。この回り込みの程
度は、イオン注入エネルギ、注入された不純物濃度、ア
ニール条件等が全て同じなら、常に同一となるので、n
形高濃度拡散層(ソース・ドレイン領域)の形成条件が
同一である限り、ゲート長Lの大小によらず、オーバラ
ップ長ΔLは、一定となる。なお、pMOSトランジス
タについても同様である。したがって、ゲート長Lを徐
々に短くして行くと、ゲート81が未だ存在するにも関
わらず、ついには、ソース拡散層領域82とドレイン拡
散層領域83とが接触し、実効チャネル長Leffが0と
なる現象が必ず発生する。このときのチャネル抵抗R
は、ゲート長Lに依存しないドレイン拡散層抵抗r
2とソース拡散層抵抗r/2との和となる。それゆ
え、Vge1〜Vge5に対応する回帰直線群は、同図に示す
ように、座標(a,b)にて一点に収斂することとな
り、収斂点における横軸上の座標値aはオーバラップ長
ΔLに相当し、縦軸上の座標値bは拡散層抵抗rに相
当する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のMO
Sメモリの微細化、高密度化に伴い、使用されるMOS
トランジスタの構造は、より短いゲート長となる傾向に
ある。しかしながら、上記公報記載の従来のオーバラッ
プ長ΔL導出方法では、ゲート長が短くなると、チャネ
ル抵抗Rのゲート長L依存性の直線性が崩れ、回帰直線
群が1点に収斂しなくなり、このため、オーバラップ長
ΔLを正確に求めることが困難になる、という欠点があ
った。これは、ゲート長が短くなると、主として、短チ
ャネル効果の1つである2次元の効果(電流密度の2次
元分布)を、無視することができなくなるためである。
【0015】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、MISFETの回路シミュレーションを行うに
当たり、物理的に重要なデバイスパラメータの1つであ
るオーバラップ長ΔLを予め正確に求めることのできる
MISFETのオーバラップ長の測定方法及び測定装
置、オーバラップ長抽出プログラムを記録した記録媒体
並びにデバイスモデルを提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、半導体基板の表面部又は該
表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数
のMISFETについて、各MISFETをOFF状態
に保つ所定の電圧を各ゲートに印加して、各ゲート長L
に対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェル間の
容量CGBを測定し、該測定結果から上記容量CGB
ゲート長依存性を探り、得られた上記容量CGBのゲー
ト長依存性に基づいて、ゲートとソース・ドレイン拡散
層領域とがオーバラップする長さΔLを求めるMISF
ETオーバラップ長測定方法に係り上記半導体基板又
はウェルと、上記ソース・ドレイン拡散層領域とを略同
電位に設定又は共に接地した状態で、上記各MISFE
TをOFF状態に保つ条件で、所定の直流バイアス電圧
をゲートに印加して、上記容量R GB を求め、同じく上記
各MISFETをOFF状態に保つ条件で、所定の直流
バイアス電圧に所定周波数の交流電圧を重畳した電圧を
ゲートに印加して、上記ゲート−半導体基板間又はゲー
ト−ウェル間を流れる交流電流値を求め、得られた交流
電流値と上記抵抗R GB とに基づいて、上記ゲート−半
導体基板間又はゲート−ウェル間の上記容量C GB を算
出することを特徴としている。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のMISFETオーバラップ長測定方法に係り、上記
ゲートに直流バイアス電圧や交流電圧を印加するための
電圧源を当該ゲートに接続し、電流計測手段の一方の端
子を上記半導体基板又はウェルに接続し、電圧計測手段
の一方の端子を上記ゲートに、他方の端子を上記半導体
基板間又はウェルに接続し、かつ、上記電流計測手段の
他方の端子と、上記ソース・ドレイン拡散層領域とを略
同電位に設定又は共に接地した状態で、測定することを
特徴としている。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のMISFETオーバラップ長測定方法に係
り、上記各MISFETをOFF状態に保つ条件で、所
定の直流バイアス電圧に所定周波数の交流電圧を重畳し
た電圧をゲートに印加して、上記ゲート−半導体基板間
又はゲート−ウェル間を流れる交流電流の実効値と電圧
に対する位相差とを求め、得られた上記実効値と位相差
とに基づいて、上記ゲート−半導体基板間又はゲート−
ウェル間の上記容量CGBを算出することを特徴として
いる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1に記載のMISFETオーバラップ長測定方
法に係り、上記容量CGBのゲート長依存性に外挿法を
適用して、上記容量CGBが0となるときの所定の上記
ゲート長L0を求め、得られたゲート長L0を上記オー
バラップ長ΔLと推定することを特徴としている。
【0020】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか1に記載のMISFETオーバラップ長
測定方法に係り、上記各ゲート長Lに対するゲート−基
板間又はゲート−ウェル間の上記容量CGBを測定し
て、該容量CGBとゲート長Lとを関係づける回帰直線
GB=aL+bを導出し、導出された該回帰直線に基
づいて、上記容量CGBが0となるときの所定の上記ゲ
ート長L0を求め、得られたゲート長L0を上記オーバ
ラップ長ΔLと推定することを特徴としている。
【0021】また、請求項6記載の発明は、請求項
載のMISFETオーバラップ長測定方法に係り、所定
周波数の交流電圧を重畳させながら、大きさの異なる複
数の直流バイアス電圧を各ゲートに順次印加し、その際
の各ゲート電圧印加時に、各ゲート長Lに対するゲート
−半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを測定
し、該測定結果に基づいて、印加した上記直流バイアス
電圧毎に、上記容量CGBのゲート長依存性を探り、得ら
れた上記直流バイアス電圧毎の容量CGBのゲート長依存
性に外挿法を適用して、上記容量CGBが0となるときの
上記ゲート長L01,L02,…,L0nを上記直流バイ
アス電圧毎に求め、得られたゲート長L01,L02
…,L0nの飽和値又は最大値を上記オーバラップ長Δ
Lと推定することを特徴としている。
【0022】また、請求項7記載の発明は、請求項
載のMISFETオーバラップ長測定方法に係り、所定
周波数の交流電圧を重畳させながら、大きさの異なる複
数の直流バイアス電圧を各ゲートに順次印加し、その際
の各ゲート電圧印加時に、各ゲート長Lに対するゲート
−半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを測定
し、該測定結果に基づいて、印加した上記直流バイアス
電圧毎に、上記容量CGBとゲート長Lとを関係づける回
帰直線CGB=aL+bを導出し、導出された上記直流バ
イアス電圧毎の回帰直線に基づいて、上記容量CGBが0
となるときの上記ゲート長L01,L02,…,L0nを上
記直流バイアス電圧毎に求め、得られた上記ゲート長L
01,L02,…,L0nの飽和値又は最大値を上記オーバ
ラップ長ΔLと推定することを特徴としている。
【0023】また、請求項8記載の発明は、MISFE
Tオーバラップ長測定装置に係り、半導体基板の表面部
又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異な
る複数のMISFETについて、所定周波数の交流電圧
を重畳させながら、大きさの異なる複数の直流バイアス
電圧を各ゲートに順次印加し、その際の直流バイアス電
圧毎に測定された、各ゲート長Lに対するゲート−半導
体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを入力するた
めの容量入力手段と、該容量入力手段から入力される容
量値CGBに基づいて、上記直流バイアス電圧毎に、上記
容量CGBのゲート長依存性を導出するゲート長依存性導
出手段と、該ゲート長依存性導出手段によって導出され
た上記直流バイアス電圧毎の容量CGBのゲート長依存性
に外挿法を適用して、上記容量CGBが0となるときの上
記ゲート長L01,L02,…,L0nを上記直流バイアス
電圧毎に求め、得られたゲート長L01,L02,…,L
0nの飽和値又は最大値を上記オーバラップ長ΔLと推
定するオーバラップ長推定手段とを備えてなることを特
徴としている。
【0024】また、請求項9記載の発明は、MISFE
Tオーバラップ長測定装置に係り、半導体基板の表面部
又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異な
る複数のMISFETについて、所定周波数の交流電圧
を重畳させながら、大きさの異なる複数の直流バイアス
電圧を各ゲートに順次印加し、その際の直流バイアス電
圧毎に測定された、各ゲート長Lに対するゲート−半導
体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを入力するた
めの容量入力手段と、該容量入力手段から入力される容
量値CGBに基づいて、印加した上記直流バイアス電圧毎
に、上記容量CGBとゲート長Lとを関係づける回帰直線
GB=aL+bを導出する回帰直線導出手段と、該回帰
直線導出手段によって導出された上記直流バイアス電圧
毎の回帰直線に基づいて、上記容量CGBが0となるとき
の上記ゲート長L01,L02,…,L0nを上記直流バイ
アス電圧毎に求め、得られた上記ゲート長L01,L02
…,L0nの飽和値又は最大値を上記オーバラップ長Δ
Lと推定するオーバラップ長推定手段とを備えてなるこ
とを特徴としている。
【0025】また、請求項10記載の発明は、MISF
ETオーバラップ長測定装置に係り、交流電圧源と直流
電圧源とを備え、半導体基板の表面部又は該表面部のウ
ェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISF
ETについて、所定周波数の交流電圧を重畳させなが
ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
に順次印加し、その際の各ゲート電圧印加時に、各ゲー
ト長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェ
ル間の容量CGBを測定する容量測定手段と、該容量測定
手段から出力される測定結果に基づいて、印加した上記
直流バイアス電圧毎に、上記容量CGBのゲート長依存性
を導出するゲート長依存性導出手段と、該ゲート長依存
性導出手段によって得られた上記直流バイアス電圧毎の
容量CGBのゲート長依存性に外挿法を適用して、上記容
量CGBが0となるときの上記ゲート長L01,L02,…,
0nを上記直流バイアス電圧毎に求め、得られたゲー
ト長L01,L02,…,L0nの飽和値又は最大値を上記
オーバラップ長ΔLと推定するオーバラップ長推定手段
とを備えてなることを特徴としている。
【0026】また、請求項11記載の発明は、MISF
ETオーバラップ長測定装置に係り、交流電圧源と直流
電圧源とを備え、半導体基板の表面部又は該表面部のウ
ェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISF
ETについて、所定周波数の交流電圧を重畳させなが
ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
に順次印加し、その際の各ゲート電圧印加時に、各ゲー
ト長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェ
ル間の容量CGBを測定する容量測定手段と、該容量測定
手段から出力される測定結果に基づいて、印加した上記
直流バイアス電圧毎に、上記容量CGBとゲート長Lとを
関係づける回帰直線CGB=aL+bを導出する回帰直線
導出手段と、該回帰直線導出手段によって導出された上
記直流バイアス電圧毎の回帰直線に基づいて、上記容量
GBが0となるときの上記ゲート長L01,L02,…,L
0nを上記直流バイアス電圧毎に求め、得られた上記ゲ
ート長L01,L02,…,L0nの飽和値又は最大値を上
記オーバラップ長ΔLと推定するオーバラップ長推定手
段とを備えてなることを特徴としている。
【0027】また、請求項12記載の発明は、コンピュ
ータ読取可能な記録媒体に係り、半導体基板の表面部又
は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる
複数のMISFETについて、所定周波数の交流電圧を
重畳させながら、大きさの異なる複数の直流バイアス電
圧を各ゲートに順次印加し、その際の直流バイアス電圧
毎に測定された、各ゲート長Lに対するゲート−半導体
基板間又はゲート−ウェル間の容量値CGBがデータ入力
手段から与えられると、与えられた上記容量値CGBに基
づいて、印加した上記直流バイアス電圧毎に、上記容量
GBのゲート長依存性を導出する処理と、導出された上
記直流バイアス電圧毎の容量CGBのゲート長依存性に外
挿法を適用して、上記容量CGBが0となるときの上記ゲ
ート長L01,L02,…,L0nを上記直流バイアス電圧
毎に算出する処理と、算出されたゲート長L01,L02
…,L0nの飽和値又は最大値を上記オーバラップ長Δ
Lと推定する処理とをコンピュータに実行させるための
MISFETオーバラップ長抽出プログラムを記録して
いることを特徴としている。
【0028】また、請求項13記載の発明は、コンピュ
ータ読取可能な記録媒体に係り、半導体基板の表面部又
は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる
複数のMISFETについて、所定周波数の交流電圧を
重畳させながら、大きさの異なる複数の直流バイアス電
圧を各ゲートに順次印加し、その際の直流バイアス電圧
毎に測定された、各ゲート長Lに対するゲート−半導体
基板間又はゲート−ウェル間の容量値CGBがデータ入力
手段から与えられると、与えられた上記容量値CGBに基
づいて、印加した上記直流バイアス電圧毎に、上記容量
GBとゲート長Lとを関係づける回帰直線CGB=aL+
bを導出する処理と、導出された直流バイアス電圧毎の
回帰直線に基づいて、上記容量CGBが0となるときの上
記ゲート長L01,L02,…,L0nを上記直流バイアス
電圧毎に算出する処理と、算出された上記ゲート長
01,L02,…,L0nの飽和値又は最大値を上記オー
バラップ長ΔLと推定する処理とを コンピュータに実
行させるためのMISFETオーバラップ長抽出プログ
ラムを記録していることを特徴としている。
【0029】また、請求項14記載の発明は、請求項
又は13記載のコンピュータ読取可能な記録媒体に係
り、半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成
されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについ
て、所定周波数の交流電圧を重畳させながら、大きさの
異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲートに順次印加
し、その際の直流バイアス電圧毎に測定された、各ゲー
ト長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェ
ル間の電流値及び電圧値がデータ入力手段から与えられ
ると、与えられた上記電流値及び電圧値に基づいて、直
流バイアス電圧毎の各ゲート長Lに対するゲート−半導
体基板間又はゲート−ウェル間の容量値CGBを算出する
処理をコンピュータに実行させる機能が付加されている
ことを特徴とする請求項12又は13記載のMISFE
Tオーバラップ長抽出プログラムを記録していることを
特徴としている。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【作用】この発明の構成において、各ゲート長Lに対す
るゲート−半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量C
GBを測定する際、上記容量CGBの中に、ゲート−ソ
ース・ドレイン拡散層領域間の容量成分(オーバラップ
容量、フリンジ容量)やソース・ドレイン拡散層領域−
半導体基板間又はウェル間の容量成分を含まないよう
に、純粋にゲート−チャネル部間のみの容量測定を行う
ことが、オーバラップ長ΔLを正確に求める上で重要で
ある。このためには、半導体基板又はウェルと、前記ソ
ース・ドレイン拡散層領域とを略同電位に設定又は共に
接地すると共に、電流計測手段にて前記ゲート−半導体
基板間又はゲート−ウェル間に流れる電流のみを計測す
る、すなわち、この電流計測手段には、ゲート−ソース
・ドレイン拡散層領域間を流れる電流成分が流れ込まな
いようにして、容量CGBの測定を行うのが好ましい
(請求項2,3記載の構成)。このようにすれば、短チ
ャネルになると顕著になるオーバラップ容量やフリンジ
容量の効果(短チャネル効果、2次元効果)を排除でき
るので、チャネル部のみの容量CGBを正確に得ること
ができる。このようにして、チャネル部のみの容量C
GBのゲート長依存性(一般に、C GB=aL+bが成
立する)を正確に得ることができれば、ゲート長を短く
して行き、ついには、ゲート−基板間容量CGBが0と
なるときのゲート長Lをオーバラップ長ΔLと推定で
きるのである。何故なら、ゲート−基板間容量CGB
0になるのは、ゲート−ソース拡散層オーバラップ領域
とゲート−ドレイン拡散層オーバラップ領域との端部同
士が、ついには、接触して、チャネル部がなくなったこ
とを意味し、このときのゲート長Lは、オーバラップ
長に他ならないからである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定装置の電気的構成を示すブロック図、
また、図2は、同測定装置を構成する電気計測装置の電
気的構成を示す回路図である。この例のオーバラップ長
測定方法が、上記従来の測定方法と大きく異なるところ
は、ゲート長Lの異なる複数のMOSトランジスタ(測
定対象素子)からなる被測定素子群について、実効ゲー
ト電圧ごとに、チャネル抵抗を測定するのを廃し、代わ
りに、ゲートバイアス電圧毎に、ゲート−基板間容量C
GBを測定することにより、オーバラップ長ΔLを導出
するようにした点である。それゆえ、この例の方法を具
現するために、この例のオーバラップ長測定装置は、図
1に示すように、被測定素子群1について、上述のゲー
ト−基板間容量C GBの算出に必要な電気計測を行う電
気計測装置2と、キーボードやマウス等の入力装置3
と、各種処理プログラムを記録した記録媒体4と、上述
の各種処理プログラムの制御により動作するCPU等の
データ処理装置5と、計測データや演算データ等を一時
記憶する記憶装置6と、ディスプレイ装置やプリンタ等
の出力装置7とから概略構成されている。
【0036】上記電気計測装置2は、図2に示すよう
に、被測定素子群1を取り付けるための素子取付部21
と、データ処理装置5の制御により、被測定素子群1の
各測定対象素子についてゲート−基板間の電流・電圧を
計測するための計測部22とからなっている。素子取付
部21は、ゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、半
導体基板1bのそれぞれに電気的に接続される取付端子
を有し、これら取付端子は、ウェハ状態の被測定素子群
1にプローブを立てる場合は、プローバからなり、被測
定素子群1がパッケージに組み込まれている場合は、パ
ッケージ取付用のソケットからなる。また、計測部22
は、各ゲート1gに直流バイアス電圧を印加するための
直流バイアス電圧源221と、この直流バイアス電圧源
221に直列接続された交流電圧源222と、ゲート1
g−基板1b間の印加電圧を測定するための電圧計22
3と、ゲート1g−基板1b間を流れる電流を測定する
ための電流計224とを備えてなっている。この例で
は、直流バイアス電圧源221と交流電圧源222とは
互いに直列接続され、その一方の出力端は、素子取付部
21のゲート取付端子に接続され、他方の出力端は、接
地されている。素子取付部21の基板取付端子は、電流
計224を介して、接地されていて、ソース取付端子及
びドレイン取付端子は、電流計224を介さずに、接地
されている。また、ゲート取付端子と基板取付端子の間
には、電圧計223が介挿されている。このように、各
測定対象素子は、素子取付部21を介して電気的に計測
部22に接続されるようになっている。
【0037】また、上記記録媒体4には、データ処理装
置5に各種処理機能を実現させるための、電気計測制御
プログラム4a、容量算出プログラム4b、回帰直線導
出プログラム4c、ゲート長算出プログラム4d、及び
オーバラップ長抽出プログラム4eが記録されている。
電気計測制御プログラム4aは、データ処理装置5に、
電気計測装置2を制御して、ゲート長の異なる複数の測
定対象素子を順次切り替えながら、ゲートバイアス電圧
を順次変化させて、ゲートバイアス電圧毎に、ゲート−
基板間容量C の算出に必要な電流・電圧計測を行う
手順を実行させる。容量算出プログラム4bは、データ
処理装置5に、電気計測装置2の計測結果に基づいて、
ゲート長の異なる複数の測定対象素子について、ゲート
バイアス電圧毎の、ゲート−基板間容量CGBの算出処
理を実行させる。回帰直線導出プログラム4cは、デー
タ処理装置5に、ゲート長の異なる複数の測定対象素子
について、ゲートバイアス電圧毎に算出されたゲート−
基板間容量CGBに基づいて、ゲートバイアス電圧毎
の、回帰直線CGB=aL+bの係数aとbとを最小自
乗法等により導出する処理を実行させる。ゲート長算出
プログラム4dは、データ処理装置5に、ゲートバイア
ス電圧毎に導出された各回帰直線CGB=aL+bに基
づいて、ゲートバイアス電圧毎に、ゲート−基板間容量
GBが0になるときのゲート長L01,L02,…,
05を算出する手順を実行させる。また、オーバラッ
プ長算出プログラム4eは、データ処理装置5に、各回
帰直線CGB=aL+bから得られたゲート−基板間容
量CGBが0になるときのゲート長L01,L02
…,L05のうち、飽和値又は最大値のゲート長をオー
バラップ長ΔLと推定する手順を実行させる。なお、記
録媒体4は、磁気ディスク、磁気テープ等の磁気的メモ
リ、ROMやRAM等の半導体メモリ、CD−ROM等
の光磁気メモリ、光学的メモリその他の記録媒体であっ
ても良い。
【0038】次に、図3のフローチャート等を参照し
て、この例のデータ処理装置5の動作について説明す
る。まず、デバイスパラメータの抽出を行う対象の素子
と同一プロセスによって製造されたゲート長L1,L
2,L3,…の異なる複数のnMOSトランジスタ(チ
ャネル幅W(=10μm)、ゲート酸化膜厚Tox(=10
nm))からなる被測定素子群1を用意し、予め、これ
を電気計測装置2の素子取付部21に取り付けておく。
この取付は、図2に示すように、各測定対象nチャネル
素子のゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体
基板1bを素子取付部21の対応取付端子に接続すると
いう形で行われる。こうして、ゲート1gに直流バイア
ス電圧源221と交流電圧源222とが接続され、p形
シリコン基板である半導体基板1bは、電流計224を
介して接地され、ソース取付端子及びドレイン取付端子
は、電流計224を介さずに、接地される。なお、ゲー
ト取付端子と基板取付端子の間には、電圧計223が介
挿されているので、ゲート−基板間の印加電圧が測定可
能な状態となる。
【0039】この状態で、入力装置3から測定開始の指
示が与えられると、電気計測制御プログラム4aが記録
媒体4からデータ処理装置5に読み込まれ、データ処理
装置5の動作を制御する。データ処理装置5は、電気計
測制御プログラム4aの制御により以下の電気計測処理
手順(ステップSP1)を実行する。ステップSP1に
おいて、データ処理装置5は、電気計測装置2を制御し
て、直流バイアス電圧源221のみをONとすること
で、まず、測定対象nチャネル素子に直流バイアス電圧
Vgのみを加えて、電圧計223によりゲート−基板間
に印加される直流電圧値Eを、電流計224によりゲー
ト−基板間を流れる直流電流値Iを計測し、得られた計
測結果を取り込んで、記憶装置6に格納する。この測定
は、nチャネル素子をOFF状態に保つ範囲で、ゲート
バイアス電圧Vgを固定し、少なくとも1個のゲートバ
イアス電圧値について行う。通常、測定は、複数の測定
対象nチャネル素子を順次切り替えながら行う。この切
り替えは、計測部22内に備えられた図示せぬスイッチ
を切り替えるか、又は素子取付部21としてプローバを
使用する場合には、素子取付部21のプローブを立てる
位置を移動することで行う。これら切り替えは、データ
処理装置により制御される。
【0040】次に、交流電圧源もONとすることで、測
定対象nチャネル素子に直流バイアス電圧と100kH
z〜1MHzの振幅100mVの交流電圧とを加え、ゲ
ートバイアス電圧Vg1〜Vg6をある一定の刻みで順次
変化させて、ゲートバイアス電圧Vg1〜Vg6毎に、電
圧計223によりゲート−基板間に印加される交流電圧
値eを、電流計224によりゲート−基板間を流れる交
流電流値iを計測し、計測結果を取り込んで、記憶装
置6に格納する。この例のnチャネル素子の場合は、入
力装置3から与えられたゲートバイアス電圧Vg=−4
V〜+1Vの設定範囲を、蓄積(Accumulation)状態か
ら(つまり、Vg=−4Vから出発して)、ゲート酸化
膜1ox下にチャネル(反転層)が形成される一歩手前ま
でを、1V刻みで変化させながら、各ゲートバイアス電
圧毎に、ゲート−基板間の交流電流・電圧成分を測定す
る。実際には、ゲート酸化膜1ox下にチャネル(反転
層)が形成されるまで測定し、チャネルが形成される
と、その一歩手前までに測定した交流電流・電圧成分を
有効な計測データとして、記憶装置6に格納する。例え
ば、ゲートバイアス電圧Vg6=+1Vのとき、ゲート
酸化膜1ox下にチャネル(反転層)が形成されるとする
と、ゲートバイアス電圧Vg1〜Vg5=−4.−3,−
2,−1,0Vのときに測定した交流電流・電圧成分が
有効な計測データとして、記憶装置6に格納される。な
お、ゲート酸化膜1ox下にチャネルが形成されたか否か
は、電流計224で計測される交流電流値が、急激に減
少することから分かる。これは、これまでゲート−基板
間を流れていた交流電流が、形成されたチャネルを経由
して、ゲート−ソース・ドレイン拡散層領域間を流れる
ようになるからである。つまり、ゲート酸化膜1ox下に
チャネル(反転層)が形成された状態では、ゲート−基
板間容量CGBを測定することは不可能なのである。
【0041】ステップSP1の電気計測処理が完了する
と、今度は、容量算出プログラム4bが記録媒体4から
データ処理装置5に読み込まれ、データ処理装置5の動
作を制御する。データ処理装置5は、容量算出プログラ
ム4bの制御により以下の容量算出処理手順(ステップ
SP2)を実行する。ステップSP2において、データ
処理装置5は、電気計測装置2によって計測され(ステ
ップSP1)、記憶装置6に格納された、測定対象nチ
ャネル素子毎、ゲートバイアス電圧毎の計測データE,
I,e,iを読み出して、図4に示すゲート−半導体
基板間の等価回路(抵抗RGBと容量CGBとの並列回
路)から導かれる一連の式(5)〜(8)に代入して、
測定対象nチャネル素子毎、ゲートバイアス電圧毎にゲ
ート−基板間容量CGBを算出する。なお、ゲート−基
板間容量CGBの算出に当たって、パッド容量や配線容
量を無視できない場合には、予めパッド容量や配線容量
を実測しておき、次に、算出されたゲート−基板間容量
GBからパッド容量や配線容量の実測値を減算するよ
うにしても良い。
【0042】
【数5】R=E/I … …(5) ここで、R:ゲート−基板間抵抗(ゲート酸化膜1oxの
抵抗) E:ゲート−基板間に印加された直流電圧成分(実測
値) I:ゲート−基板間を流れる直流電流成分(実測値)
【0043】
【数6】i=e/R … … (6) ここで、i:ゲート−基板間抵抗Rを流れる交流電流
成分
【0044】
【数7】i =i +i … … (7) ここで、i :ゲート−基板間コンデンサを流れる交
流電流成分 i :電流計224を流れる交流電流成分(実測値)
【0045】
【数8】 CGB=i/ωe=(i −i 1/2/ωe … … (8) ここで、CGB:ゲート−基板間容量 ω:交流電流の角周波数
【0046】算出されたゲート−基板間容量CGBは、
次に起動した回帰直線導出プログラム4cに与えられ
る。データ処理装置5は、起動した回帰直線導出プログ
ラム4cの制御により以下の回帰直線導出処理手順(ス
テップSP3)を実行する。ステップSP3において、
データ処理装置5は、ゲート長L1,L2,L3,…の
異なる複数のnチャネル素子について、ゲートバイアス
電圧毎に算出されたゲート−基板間容量CGBに基づい
て、ゲートバイアス電圧毎の、回帰直線C =aL+
bの係数aとbとを最小自乗法等により導出する。図5
は、ゲートバイアス電圧Vg1〜Vg5毎の、ゲート−基
板間容量CGBのゲート長依存性を示す特性図であり、
直線群は、最小自乗法による補間演算によって求められ
た、各ゲートバイアス電圧Vg1〜Vg5=−4V〜0V
でのデータに対する回帰直線群である。
【0047】ステップSP4では、データ処理装置5
は、ゲート長算出プログラム4dの制御により、ゲート
バイアス電圧毎に導出された各回帰直線CGB=aL+
bに基づいて、ゲートバイアス電圧毎に、ゲート−基板
間容量CGBが0になるときのゲート長L01
02,…,L05を算出する。これは、図5の回帰直
線群のX軸切片に相当する。
【0048】ステップSP5では、データ処理装置5
は、オーバラップ長算出プログラム4eの制御により、
各回帰直線CGB=aL+bから外挿して得られたゲー
ト−基板間容量CGBが0になるときのゲート長
01,L02,…,L05のうち、飽和値又は最大値
のゲート長L05(図6参照)をオーバラップ長ΔLと
推定する。このように推定できるのは、以下の理由によ
る。すなわち、製造プロセス上の理由により、ゲート長
Lの大小によらず、オーバラップ長ΔLが、一定となる
のは、従来技術の項で詳述した通りである。したがっ
て、ゲート長Lを徐々に短くして行くと、ゲート1gが
未だ存在するにも関わらず、ついには、ソース拡散層領
域1sとドレイン拡散層領域1dとが接触し、実効チャ
ネル長Leffが0となる現象(すなわち、ゲート長=オ
ーバラップ長となる現象)が必ず発生する。このとき
は、ソース拡散層領域1sとドレイン拡散層領域1dと
がショート状態なので、ゲート−基板間容量CGBは、
0となる。それゆえ、ゲート−基板間容量CGBが、0
になるときの、ゲート長を求めれば、それが、オーバラ
ップ長ΔLに相当する。
【0049】なお、ゲート−基板間容量CGBが0にな
るときのゲート長であっても、飽和値又は最大値ではな
いゲート長L01,L02,…,L04をオーバラップ
長ΔLと推定すべきでないのは、次の理由による。ゲー
トバイアス電圧Vg1=−4Vでは、ゲート酸化膜1ox
下に多数キャリアである正孔が多く集まって蓄積状態と
なる。このとき、オーバラップ領域では、図7(a)に
示すように、ゲート酸化膜1ox下の電子がなくなって、
空乏化するので、ゲートバイアス電圧Vg2〜Vg5=−
3V〜0Vのときよりも、ゲート−基板間容量CGB
増加する傾向となり、一方、オーバラップ領域は、空乏
化の程度に比例して、減少するので、ゲート−基板間容
量CGBが0になるときのゲート長(見かけ上のオーバ
ラップ長)は、小さくなる(図5参照)。次に、ゲート
バイアス電圧Vg6=+1Vでは、図7(c)に示すよ
うに、ゲート酸化膜1ox下に、電子が誘起されて、反転
層(チャネル)が形成されるので、ゲート−基板間容量
GBの測定が不能となる。ゲートバイアス電圧Vg5
=0Vでは、図7(b)に示すように、ゲート酸化膜1
ox下に、正孔がなくなって、空乏化するので、ゲートバ
イアス電圧Vg1〜Vg4=−4V〜−1Vのときより
も、基板間容量CGBが小さくなる傾向にあるが、オー
バラップ領域に空乏層が発生しないので、この場合のオ
ーバラップ長ΔLが最も正確である。
【0050】以上により算出されたオーバラップ長ΔL
は、出力装置7に出力される(ステップSP6)。な
お、必要に応じて、図5や図6の特性曲線図も出力装置
7に出力できるようにしても良い。
【0051】このように、この例の構成によれば、測定
対象nチャネル素子のソース拡散領域1s及びドレイン
拡散層領域1dを、電流計224を介さずに、接地し
て、ゲート−基板間の電気計測を行うので、短チャネル
になると顕著になるオーバラップ容量やフリンジ容量の
効果(短チャネル効果、2次元効果)を排除でき、チャ
ネル部のみの容量CGBを正確に求めることができる。
このため、チャネル部のみの正確な容量値CGBに基づ
いて、オーバラップ長ΔLを求めるので、正確にオーバ
ラップ長ΔLを求めることができる。
【0052】◇第2実施例 図8は、この発明の第2実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定方法を説明するためのブロック図であ
る。この例のオーバラップ長測定方法が、上述の第1実
施例のそれと異なるところは、ゲート−基板間容量C
GBを測定する代わりに、ゲート−ウェル間の容量C
GBを測定するようにした点である。それゆえ、この例
では、第1実施例で用いられた素子取付部21の基板取
付端子に代えて、ウェル取付端子が用いられ、このウェ
ル取付端子は、電流計224を介して、接地されてい
る。これ以外の点では、上述の第1実施例の構成と略同
様である。この例の構成によれば、ウェル1w内に形成
されたMOSFETに対してもオーバラップ長を正確に
算出できる。
【0053】◇第3実施例 図9は、この発明の第3実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。この例の装置が、上述の第1実施例のそれと大き
く異なるところは、電気計測を行う電気計測装置2(図
1)を廃し、これに伴い、記録媒体40から電気計測制
御プログラム4a及び容量算出プログラム4bを廃した
点である。すなわち、この例の装置は、図9に示すよう
に、キーボードやマウス等の入力装置3と、各種処理プ
ログラムを記録した記録媒体4と、上述の各種処理プロ
グラムの制御により動作するCPU等のデータ処理装置
5と、計測データや演算データ等を一時記憶する記憶装
置6と、ディスプレイ装置やプリンタ等の出力装置7と
から概略構成されている。また、上記記録媒体40に
は、データ処理装置5に各種処理機能を実現させるため
の、回帰直線導出プログラム4c、ゲート長算出プログ
ラム4d、及びオーバラップ長算出プログラム4eが記
録されている。
【0054】この例の構成では、上述の各種処理プログ
ラム4c,4d,4eが、順次記録媒体40からデータ
処理装置5に読み込まれ、データ処理装置5の動作を制
御する。データ処理装置5は、各種処理プログラム4
c,4d,4eの制御により、回帰直線の導出処理、ゲ
ート長の算出処理を経て、オーバラップ長の算出処理を
実行する。回帰直線の導出処理では、何らかの方法で用
意された、測定対象nチャネル素子毎、ゲートバイアス
電圧毎のゲート−基板間容量CGBが、入力装置3から
与えられると、データ処理装置5は、ゲート長L1,L
2,L3,…の異なる複数のnチャネル素子について、
ゲートバイアス電圧毎に算出されたゲート−基板間容量
GBに基づいて、ゲートバイアス電圧毎の、回帰直線
GB=aL+bの係数aとbとを最小自乗法等により
導出する。これより後のゲート長の算出処理、及びオー
バラップ長の算出理手順は、上述の第1実施例で述べた
と略同様である。この例の構成によれば、汎用的なデー
タ処理装置を利用できるので、大変使い勝手が良い。
【0055】◇第4実施例 次に、この発明の第4実施例であるMOSFETのデバ
イスモデルについて説明する。この例のデバイスモデル
は、ゲートに直流バイアス電圧を印加したときに流れる
ドレイン電流Idを、しきい値電圧Vthと、ゲート・ソ
ース拡散層抵抗rと、ゲート電圧VGに依存するキャ
リアの実効移動度μeと、実効チャネル長Leffとを構
成要素に持つ式(9)の解析式で与えるMOSFETの
デバイスモデルに係り、特開平7−176740号公報
に記載の従来のデバイスモデルと大きく異なるところ
は、チャネル抵抗Rのゲート長L依存性に基づいてオー
バラップ長ΔLを算出するのを廃し、ゲート−基板間
容量CGBのゲート長L依存性に基づいてオーバラップ
長ΔLを算出するようにした点、そして、ゲート長L
から、この実施例で算出されたオーバラップ長ΔL
減算することで、実効チャネル長Leff(=L−Δ
)を求めるようにした点である。
【0056】
【数9】 Id=f(L,ΔL,W,Vth,r,VG,…,μe) … … (9)
【0057】この例によれば、短チャネルになると顕著
になるオーバラップ容量やフリンジ容量を含まないチャ
ネル部のみの容量CGBに基づいて、オーバラップ長Δ
Lを求めるので、正確にオーバラップ長ΔLを求めるこ
とができる。そして、このようなオーバラップ長ΔLを
用いて実効チャネル長Leffを算出するのであるから、
得られる実効チャネル長Leffも正確である。それゆ
え、実際のデバイス特性を一段と忠実に再現できるMO
SFETのデバイスモデルを実現できる。
【0058】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、測定対象
素子は、nチャネルMOSトランジスタに限らず、pチ
ャネルMOSトランジスタでも良い。また、MISFE
Tである限り、MOS構造に限らず、例えばMONOS
構造のFETでも良い。また、LDD(Lightly Doped
Drain)構造のMOSFETでも良い。また、容量C
GBのゲート長依存性は、必ずしも、回帰直線CGB
aL+bの形に限らない。
【0059】また、上述の実施例では、半導体基板を電
流計を介して接地する一方、ソース・ドレイン拡散層領
域を電流計を介さずに接地する場合について述べたが、
要は、ゲート−半導体基板間に流れる電流を計測するた
めの電流計に、ゲート−ソース・ドレイン拡散層領域間
を流れる電流が流れ込まなければ良いので、半導体基板
と、ソース・ドレイン拡散層領域とを略同電位に設定で
きれば、必ずしも、接地する必要はない。
【0060】また、上述の実施例では、まず、直流バイ
アス電圧のみをゲートに印加して、ゲート−半導体基板
間の抵抗成分を算出し、次に、交流電圧も印加して、ゲ
ート−基板間容量CGBを算出する場合について述べた
が、これに代えて、ゲート−基板間を流れる電流値(実
効値)と電圧に対する位相差とを求め、得られた電流値
と位相差とに基づいて、ゲート−基板間容量CGBを算
出しても良い。
【0061】また、上述の実施例では、ゲート−基板間
容量CGBが0となるときのゲート長を直流バイアス電
圧毎に求め、得られたゲート長の飽和値又は最大値をオ
ーバラップ長ΔLと推定したが、これに限らず、例え
ば、ある直流バイアス電圧を印加すれば、飽和値又は最
大値のゲート長が得られることが分かっている場合に
は、この直流バイアス電圧のみに固定して、1本の回帰
直線を導出するだけで、オーバラップ長を正確に求める
ことができる。
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、測定対象素子のソース拡散領域及びドレイン拡
散層領域を、電流計測手段を介さずに、接地等して、ゲ
ート−基板間の電気計測値のみを抽出するので、短チャ
ネルになると顕著になるオーバラップ容量やフリンジ容
量の効果(短チャネル効果、2次元効果)を排除でき、
チャネル部のみの容量CGBを正確に求めることができ
る。それゆえ、この正確な容量値CGBに基づいて算出
されるオーバラップ長ΔLも一段と確度の高いものとな
る。そして、このようなオーバラップ長ΔLを用いて実
効チャネル長Leffを算出するのであるから、得られる
実効チャネル長Leffも正確である。したがって、実際
のデバイス特性を一段と忠実に再現できるMOSFET
のデバイスモデルを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図2】同オーバラップ長測定装置を構成する電気計測
装置の電気的構成を示す回路図である。
【図3】同オーバラップ長測定装置を構成するデータ処
理装置の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図4】ゲート−基板間容量CGBの算出方法を説明す
るための図で、ゲート−半導体基板間の等価回路を示す
図である。
【図5】ゲートバイアス電圧Vg1〜Vg5毎の、ゲート
−基板間容量CGBのゲート長依存性を示す特性図であ
る。
【図6】オーバラップ長ΔLの算出手順の説明に用いら
れる説明図である。
【図7】オーバラップ長ΔLの算出手順の説明に用いら
れる説明図である。
【図8】この発明の第2実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定方法を説明するためのブロック図であ
る。
【図9】この発明の第3実施例であるMOSFETのオ
ーバラップ長測定装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図10】MOSトランジスタの等価回路を示す図であ
る。
【図11】物理的に重要なデバイスパラメータの1つで
あるオーバラップ長ΔLを説明するための説明図であ
る。
【図12】従来のオーバラップ長ΔL導出方法を説明す
るための図で、実効ゲート電圧Vgeごとの、チャネル抵
抗Rのゲート長L依存性を示す特性図である。
【図13】MOSトランジスタの製造プロセスにおい
て、ゲート−ソース・ドレイン拡散層領域間で、オーバ
ラップが発生する原因を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 被測定素子群 1g ゲート 1ox ゲート酸化膜 1s ソース拡散層領域 1d ドレイン拡散層領域 1b 基板(半導体基板) 1w ウェル 2 電気計測装置 21 素子取付部 22 計測部 221 直流バイアス電圧源 222 交流電圧源 223 電圧計(電圧計測手段) 224 電流計(電流計測手段) 3 入力装置(容量入力手段) 4a 電気計測制御プログラム(容量測定手段) 4b 容量算出プログラム(容量測定手段) 4c 回帰直線導出プログラム(ゲート長依存性導
出手段、回帰直線導出手段) 4e オーバラップ長算出プログラム(オーバラッ
プ長推定手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/336 H01L 29/78 H01L 21/66

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面部又は該表面部のウェ
    ル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFE
    Tについて、 各MISFETをOFF状態に保つ所定の電圧を各ゲー
    トに印加して、各ゲート長Lに対するゲート−半導体基
    板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを測定し、該測
    定結果から前記容量CGBのゲート長依存性を探り、 得られた前記容量CGBのゲート長依存性に基づいて、
    ゲートとソース・ドレイン拡散層領域とがオーバラップ
    する長さΔLを求めるMISFETオーバラップ長測定
    方法において前記半導体基板又はウェルと、前記ソース・ドレイン拡
    散層領域とを略同電位に設定又は共に接地した状態で、 前記各MISFETをOFF状態に保つ条件で、所定の
    直流バイアス電圧をゲートに印加して、前記容量R GB
    求め、 同じく前記各MISFETをOFF状態に保つ条件で、
    所定の直流バイアス電圧に所定周波数の交流電圧を重畳
    した電圧をゲートに印加して、前記ゲート−半導体基板
    間又はゲート−ウェル間を流れる交流電流値を求め、 得られた交流電流値と前記抵抗R GB とに基づいて、前
    記ゲート−半導体基板間又はゲート−ウェル間の前記容
    量C GB を算出することを特徴とするMISFETオー
    バラップ長測定方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲートに直流バイアス電圧や交流電
    圧を印加するための電圧源を当該ゲートに接続し、 電流計測手段の一方の端子を前記半導体基板又はウェル
    に接続し、 電圧計測手段の一方の端子を前記ゲートに、他方の端子
    を前記半導体基板間又はウェルに接続し、かつ、 前記電流計測手段の他方の端子と、前記ソース・ドレイ
    ン拡散層領域とを略同電位に設定又は共に接地した状態
    で、 測定する請求項1記載のMISFETオーバラップ長測
    定方法。
  3. 【請求項3】 前記各MISFETをOFF状態に保つ
    条件で、所定の直流バイアス電圧に所定周波数の交流電
    圧を重畳した電圧をゲートに印加して、前記ゲート−半
    導体基板間又はゲート−ウェル間を流れる交流電流の実
    効値と電圧に対する位相差とを求め、得られた前記実効
    値と位相差とに基づいて、前記ゲート−半導体基板間又
    はゲート−ウェル間の前記容量CGBを算出することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のMISFETオーバ
    ラップ長測定方法。
  4. 【請求項4】 前記容量CGBのゲート長依存性に外挿
    法を適用して、前記容量CGBが0となるときの所定の
    前記ゲート長L0を求め、 得られたゲート長L0を前記オーバラップ長ΔLと推定
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記
    載のMISFETオーバラップ長測定方法。
  5. 【請求項5】 前記各ゲート長Lに対するゲート−基板
    間又はゲート−ウェル間の前記容量CGBを測定して、
    該容量CGBとゲート長Lとを関係づける回帰直線C
    GB=aL+bを導出し、 導出された該回帰直線に基づいて、前記容量CGBが0
    となるときの所定の前記ゲート長L0を求め、 得られたゲート長L0を前記オーバラップ長ΔLと推定
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記
    載のMISFETオーバラップ長測定方法。
  6. 【請求項6】 所定周波数の交流電圧を重畳させなが
    ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
    に順次印加し、その際の各ゲート電圧印加時に、各ゲー
    ト長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェ
    ル間の容量CGBを測定し、該測定結果に基づいて、印加
    した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBのゲート
    長依存性を探り、 得られた前記直流バイアス電圧毎の容量CGBのゲート長
    依存性に外挿法を適用して、前記容量CGBが0となると
    きの前記ゲート長L01,L02,…,L0nを前記直流
    バイアス電圧毎に求め、得られたゲート長L01
    02,…,L0nの飽和値又は最大値を前記オーバラッ
    プ長ΔLと推定することを特徴とする請求項記載のM
    ISFETオーバラップ長測定方法。
  7. 【請求項7】 所定周波数の交流電圧を重畳させなが
    ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
    に順次印加し、その際の各ゲート電圧印加時に、各ゲー
    ト長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート−ウェ
    ル間の容量CGBを測定し、該測定結果に基づいて、印加
    した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBとゲート
    長Lとを関係づける回帰直線CGB=aL+bを導出し、
    導出された前記直流バイアス電圧毎の回帰直線に基づい
    て、前記容量CGBが0となるときの前記ゲート長L01
    02,…,L0nを前記直流バイアス電圧毎に求め、得
    られた前記ゲート長L01,L02,…,L0nの飽和値又
    は最大値を前記オーバラップ長ΔLと推定することを特
    徴とする請求項記載のMISFETオーバラップ長測
    定方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面部又は該表面部のウェ
    ル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFE
    Tについて、所定周波数の交流電圧を重畳させながら、
    大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲートに順
    次印加し、その際の直流バイアス電圧毎に測定された、
    各ゲート長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート
    −ウェル間の容量CGBを入力するための容量入力手段
    と、 該容量入力手段から入力される容量値CGBに基づいて、
    前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBのゲート長依
    存性を導出するゲート長依存性導出手段と、該ゲート長
    依存性導出手段によって導出された前記直流バイアス電
    圧毎の容量CGBのゲート長依存性に外挿法を適用して、
    前記容量CGBが0となるときの前記ゲート長L01
    02,…,L0nを前記直流バイアス電圧毎に求め、得
    られたゲート長L01,L02,…,L0nの飽和値又は最
    大値を前記オーバラップ長ΔLと推定するオーバラップ
    長推定手段とを備えてなることを特徴とするMISFE
    Tオーバラップ長測定装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板の表面部又は該表面部のウェ
    ル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFE
    Tについて、所定周波数の交流電圧を重畳させながら、
    大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲートに順
    次印加し、その際の直流バイアス電圧毎に測定された、
    各ゲート長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲート
    −ウェル間の容量CGBを入力するための容量入力手段
    と、 該容量入力手段から入力される容量値CGBに基づいて、
    印加した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBとゲ
    ート長Lとを関係づける回帰直線CGB=aL+bを導出
    する回帰直線導出手段と、 該回帰直線導出手段によって導出された前記直流バイア
    ス電圧毎の回帰直線に基づいて、前記容量CGBが0とな
    るときの前記ゲート長L01,L02,…,L0nを前記直
    流バイアス電圧毎に求め、得られた前記ゲート長L01
    02,…,L0nの飽和値又は最大値を前記オーバラッ
    プ長ΔLと推定するオーバラップ長推定手段とを備えて
    なることを特徴とするMISFETオーバラップ長測定
    装置。
  10. 【請求項10】 交流電圧源と直流電圧源とを備え、半
    導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成された
    ゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、所定
    周波数の交流電圧を重畳させながら、大きさの異なる複
    数の直流バイアス電圧を各ゲートに順次印加し、その際
    の各ゲート電圧印加時に、各ゲート長Lに対するゲート
    −半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを測定
    する容量測定手段と、 該容量測定手段から出力される測定結果に基づいて、印
    加した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBのゲー
    ト長依存性を導出するゲート長依存性導出手段と、 該ゲート長依存性導出手段によって得られた前記直流バ
    イアス電圧毎の容量CGBのゲート長依存性に外挿法を適
    用して、前記容量CGBが0となるときの前記ゲート長L
    01,L02,…,L0nを前記直流バイアス電圧毎に求
    め、得られたゲート長L01,L02,…,L0nの飽和値
    又は最大値を前記オーバラップ長ΔLと推定するオーバ
    ラップ長推定手段とを備えてなることを特徴とするMI
    SFETオーバラップ長測定装置。
  11. 【請求項11】 交流電圧源と直流電圧源とを備え、半
    導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成された
    ゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、所定
    周波数の交流電圧を重畳させながら、大きさの異なる複
    数の直流バイアス電圧を各ゲートに順次印加し、その際
    の各ゲート電圧印加時に、各ゲート長Lに対するゲート
    −半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量CGBを測定
    する容量測定手段と、 該容量測定手段から出力される測定結果に基づいて、印
    加した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBとゲー
    ト長Lとを関係づける回帰直線CGB=aL+bを導出す
    る回帰直線導出手段と、 該回帰直線導出手段によって導出された前記直流バイア
    ス電圧毎の回帰直線に基づいて、前記容量CGBが0とな
    るときの前記ゲート長L01,L02,…,L0nを前記直
    流バイアス電圧毎に求め、得られた前記ゲート長L01
    02,…,L0nの飽和値又は最大値を前記オーバラッ
    プ長ΔLと推定するオーバラップ長推定手段とを備えて
    なることを特徴とするMISFETオーバラップ長測定
    装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板の表面部又は該表面部のウ
    ェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISF
    ETについて、所定周波数の交流電圧を重畳させなが
    ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
    に順次印加し、その際の直流バイアス電圧毎に測定され
    た、各ゲート長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲ
    ート−ウェル間の容量値CGBがデータ入力手段から与え
    られると、与えられた前記容量値CGBに基づいて、印加
    した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBのゲート
    長依存性を導出する処理と、 導出された前記直流バイアス電圧毎の容量CGBのゲート
    長依存性に外挿法を適用して、前記容量CGBが0となる
    ときの前記ゲート長L01,L02,…,L0nを前記直流
    バイアス電圧毎に算出する処理と、 算出されたゲート長L01,L02,…,L0nの飽和値又
    は最大値を前記オーバラップ長ΔLと推定する処理とを
    コンピュータに実行させるためのMISFETオーバラ
    ップ長抽出プログラムを記録したコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  13. 【請求項13】 半導体基板の表面部又は該表面部のウ
    ェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISF
    ETについて、所定周波数の交流電圧を重畳させなが
    ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
    に順次印加し、その際の直流バイアス電圧毎に測定され
    た、各ゲート長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲ
    ート−ウェル間の容量値CGBがデータ入力手段から与え
    られると、与えられた前記容量値CGBに基づいて、印加
    した前記直流バイアス電圧毎に、前記容量CGBとゲート
    長Lとを関係づける回帰直線CGB=aL+bを導出する
    処理と、 導出された直流バイアス電圧毎の回帰直線に基づいて、
    前記容量CGBが0となるときの前記ゲート長L01
    02,…,L0nを前記直流バイアス電圧毎に算出する
    処理と、 算出された前記ゲート長L01,L02,…,L0nの飽和
    値又は最大値を前記オーバラップ長ΔLと推定する処理
    とを コンピュータに実行させるためのMISFETオ
    ーバラップ長抽出プログラムを記録したコンピュータ読
    取可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 半導体基板の表面部又は該表面部のウ
    ェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISF
    ETについて、所定周波数の交流電圧を重畳させなが
    ら、大きさの異なる複数の直流バイアス電圧を各ゲート
    に順次印加し、その際の直流バイアス電圧毎に測定され
    た、各ゲート長Lに対するゲート−半導体基板間又はゲ
    ート−ウェル間の電流値及び電圧値がデータ入力手段か
    ら与えられると、与えられた前記電流値及び電圧値に基
    づいて、直流バイアス電圧毎の各ゲート長Lに対するゲ
    ート−半導体基板間又はゲート−ウェル間の容量値CGB
    を算出する処理をコンピュータに実行させる機能が付加
    されていることを特徴とする請求項12又は13記載の
    MISFETオーバラップ長抽出プログラムを記録した
    コンピュータ読取可能な記録媒体。
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