JP3265755B2 - 拡散板及びその製造方法 - Google Patents

拡散板及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投写型テレビジョン受像
機等の映像機器に用いる優れた拡散板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の映像機器に用いられている
拡散板(フィルター用途のものも含む、以下同じ)とし
ては、板を形成する基材中に大きさ、形状とも不統一な
シリカ、石英、炭酸カルシウム等の拡散材がランダムに
混入された拡散板か、或いは板の片面又は両面が凹凸形
状をなすように薬品処理法、プレス法、サンドブレスト
法等により加工した拡散板が一般的に用いられてきた。
【0003】しかし、前者の拡散材を混入したものは、
該拡散板の厚さが通常2mm以上もある関係上、拡散材が
板中で互いに多重して存在することが多いため、通過す
る光線がそれら拡散材に数回あたり、光の一部が反射を
起こして迷光になり、光線の透過率が低下してしまうと
いう問題点があった。一方、後者の表面加工の拡散板の
場合にも、表面加工された凹凸形状の上にさらに微細な
凹凸ができているため、入射光線がこれら大小の凹凸に
複雑に反射して迷光が生じ、透過光のロスを生じ、やは
り透過率が低下するという問題点を有していた。
【0004】さらに、上記の従来の拡散板には、いずれ
も外光が表面に突出した拡散材や表面の微細凹凸によっ
て乱反射し、拡散板の表面が白っぽく見え、画面が見に
くくなるという問題点もあった。その上、拡散板の材料
が樹脂であるため、表面抵抗値が1015〜18Ωと大き
く、静電気による帯電現象で空気中のゴミやホコリがそ
の表面に付着するという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の拡散板が有していた種々の問題点を解決し、光の透過
率を向上せしめ、且つ外光の乱反射を防止するとともに
表面の帯電防止を行うことにより、ゴミ、ホコリ等の付
着をなくした明るく鮮明感があり、写り込みも少ない今
迄にない優れた拡散板を提供することを課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、拡散材、帯電防止剤、及びそれを担持す
る方法、並びにそれらを積層した拡散板の構造について
鋭意研究を重ねた結果、拡散材を一定の球径を有する球
状微粒子とし、それを印刷法で一定の厚みで横一列に並
設するように印刷すること、及び帯電防止剤としてSn
2 粉末を用い、これを印刷法で塗布し、且つ該拡散面
を入射光側にして用いることにより目的とする効果を有
する拡散板が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は透明もしくは半透明の
樹脂基板と、その光入射側の平面に設けた、樹脂基板と
近似の光屈折率を有する樹脂を材料とし、平均粒径が5
±4ミクロン〜25±25ミクロンのバラツキ範囲にあ
る球状光拡散性樹脂ビーズからなる拡散材を含有した印
刷インキを該拡散材の最大粒径より10〜20ミクロン
厚く印刷し、該拡散材をその拡散層中において実質的に
横一列に並設せしめてなる拡散層と、該樹脂基板の光出
射側の平面に設けた粒径0.5ミクロン以下の微粒状帯
電防止剤を含有した印刷インキを印刷して形成せしめた
帯電防止層とからなる拡散板、及びその製造方法、並び
にその用途を提供するものである。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明の拡
散板は図1に示すように透明又は半透明の樹脂基板1の
光入射側の面に拡散層2を積層し、その反対側、すなわ
ち光出射側の面に帯電防止層5を積層した構造を有して
いる。拡散層と帯電防止層の配置を上記のようにしない
と、拡散層表面の凹凸によって出射光の一部、即ち入射
角が大きい光が全反射してしまい透過光量とヘイズが減
少してしまうので好ましくない。
【0009】樹脂基板1は板厚1〜5mmの無色もしくは
色付の透明板又は半透明板であり、その材料としてはア
クリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂
等が用いられるが、それらの中ではアクリル系樹脂が好
ましい。また、色付の半透明板としてはダークスモーク
調のものがよく使用される。なお、本発明に好適な良好
な色付の半透明板を製造するには一般に手間がかかり、
コストも高くつくので、拡散層の方を後述するように拡
散材を含有した着色インクを用いることによって着色す
る方がより好ましい。
【0010】本発明において、その拡散層2は最も重要
な構成要件といえる。この拡散層2は拡散材3をプラス
チックの印刷インキ4中に分散混合して調製したインキ
を用いて樹脂基板1の面上に均一且つ該拡散材4が図1
に示す如く実質的に横一列に並設されるように印刷する
ことによって形成される。拡散材が上記したように拡散
層内で横一列に配列し、単層をなして並設されているた
め、入射光線は拡散材が多重している従来の場合に生じ
る好ましくない反射による迷光が生ぜず、透過光のロス
が起こらないので、良好な光透過率が得られる。
【0011】本発明で用いる拡散材3はメチルメタアク
リレート樹脂やその共重合物などのアクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート
樹脂、フッ素系樹脂等の粒度分布のシャープな微粒球状
の樹脂ビーズが用いられる。これら樹脂ビースは透明な
ものが用いられるが、着色されていてもよい。また硝子
ビース等の無機物のビースも使用できる。
【0012】この拡散材は拡散層の均一性に大きな影響
を与えるものであるから、その形状、大きさも次に示す
特定のものを用いる必要がある。まず、形状は球状のも
のが用いられ、その平均粒径は1〜50ミクロン、ま
た、そのバラツキの範囲は好ましくは5±4ミクロン〜
25±25ミクロンの範囲から選ばれる。即ち、その粒
径のバラツキの範囲は30ミクロン以下、好ましくは2
5ミクロン以下にしておく必要がある。
【0013】この拡散材を用いる際には、例えば拡散層
の厚さを15ミクロン程度にする場合には1〜10ミク
ロン以内のバラツキを有する15ミクロン以内の平均粒
径の球状微粒子(樹脂ビーズ)を用いるのがよく、又、
拡散層の厚さを50ミクロン程度にする場合には、25
ミクロン以内のバラツキを有する25〜50ミクロンの
範囲から選ばれた平均粒径のものにしておくのがよい。
【0014】以上説明した拡散材を分散、混合せしめる
印刷インク4としては、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ウレタン系樹脂等をバインダーとするプラスチ
ック用印刷インキが用いられる。これらの中では特にア
クリル系印刷インキが好ましい。又、該インクの中に色
素、顔料、カーボン、金属塩等の光吸収性物質を入れて
着色しておくことが好ましい。
【0015】拡散板を映像機器の前面パネルとして使用
した場合、外光の反射による対外光コントラストの低下
を防止するため樹脂基板に光吸収性物質を混入したもの
を用いていたが、樹脂基板そのものを着色するのは製造
工程も増え、コストも高くなる他、選択巾が狭くなり多
様化に対応できなかったのであるが、本発明の印刷イン
キを着色する方法を用いれば光吸収率のコントロールが
容易になり、光吸収性、色調等も要望に応じて自由、且
つ経済的に製造できるという利点がある。なお、樹脂基
板及び印刷インキの両者を着色して使用することも勿論
できる。
【0016】以上説明した拡散材含有印刷インキは樹脂
基板上に均一に且つ拡散材が横一列をなすように印刷さ
れなければならない。そして、そのような拡散層を得る
には印刷法、特に好ましくはスクリーン印刷法が用いら
れる。スクリーン印刷法ではそのメッシュを拡散材の粒
径に適合したものにすることにより、該拡散材がスクリ
ーンのメッシュによって規則正しく一層に配列でき、均
一な拡散層を形成することができる。
【0017】本発明の拡散板には、樹脂基板の拡散層面
の反対側にある面に帯電防止層5が配設されている。こ
の帯電防止層は帯電防止剤6が混合分散されたインク7
を均一に印刷することにより形成される。該帯電防止層
がないと拡散板が樹脂製であるため、表面抵抗値が10
16〜18Ωになり、摩擦や放電等により静電気が発生し
て、ホコリやゴミ類が付着し、その結果、画像が見にく
くなったり、画面の美観を損ねるという問題が生じる。
本願においては、拡散板に好適な帯電防止剤を用いて帯
電防止層を形成し、表面抵抗値を1011Ω以下にできる
ので上記の静電気問題は起こらない。
【0018】本発明で用いる帯電防止剤としては、公知
の帯電防止剤の中から適宜選択して使用することもでき
るが、最も好ましいのは粒度が0.5ミクロン以下の酸
化錫(SnO2 )である。該SnO2 はプラスチック印
刷インキ、例えばアクリル系印刷インキに分散混合さ
れ、樹脂基板の拡散層と反対側の面に印刷法、例えばス
クリーン印刷により均一に印刷される。このようにして
表面抵抗値を1011Ω以下にした本発明の透明な帯電防
止層が形成される。
【0019】次に、本発明の拡散板の製造方法について
説明する。樹脂基板は前述の樹脂を押出成形又はキャス
ティングにより1〜5mm厚のシート又は板に成形したも
のを用いるが、本発明の規格に合った市販品を用いるの
が簡便である。これらの基板は印刷前に超音波等により
よく洗浄しておく。また、拡散材含有印刷インキ及び帯
電防止剤含有印刷インキを前述した拡散材、帯電防止剤
をプラスチック印刷インキ中に添加し、よく分散混合
し、調製しておく。なお、該分散混合には拡散材の形状
を破壊するような方法、例えばボール混合機、ロール混
合機は用いるべきではない。これらの印刷インキには前
述の通り光吸収性物質等の着色材を混合しておくのがよ
い。
【0020】樹脂基板に、まず帯電防止剤含有印刷イン
キをスクリーン印刷法等の印刷法により印刷するか、或
いはデッピングして帯電防止層を形成する。次にこれを
乾燥した後、樹脂基板のもう一方の面に拡散材含有印刷
インキをスクリーン印刷により印刷する。この印刷には
拡散材の粒度に適したメッシュのスクリーンを用いて印
刷するのが肝要である。
【0021】また、前述の通り目的とする拡散層の厚み
にあわせ拡散材の粒度を選択し、且つ該拡散材の粒度の
バラツキを一定の範囲(最大30ミクロン)内にしてお
くことも重要である。これらのポイントをおさえてスク
リーン印刷をすれば、目的とする横一列に球状拡散微粒
子が並設された均一な拡散層を得ることができる。拡散
層を印刷した後、常法により充分乾燥すると目的とする
拡散板が得られる。
【0022】以上説明した本発明の拡散板の製造方法
は、拡散材、帯電防止剤、印刷インキを工夫することに
よりスクリーン印刷法という極めて簡便、経済的な方法
で、従来にない優れた拡散板の製造を可能にしたもので
あり、工業的効果の大きい製法といえる。
【0023】
【作用】本発明の拡散板の拡散層は一定の粒径を持つ球
状微粒拡散材(樹脂ビーズ)が横一列に並設されている
構造を有しているため、従来の拡散材が互いにランダム
に重なり合って埋め込まれた拡散板に比べ、入射光線
が、それら多重した拡散材によって反射され迷光化して
ロスすることがなく、光の透過率が向上した。
【0024】又、該拡散層を光の入射側に位置させるこ
とによりそのスクリーン表面の凹凸(これ自体も従来の
ものに比べ大巾に減少している)による反射及び外光の
乱反射を防止できた。更に本発明拡散板の帯電防止層は
0.5ミクロン以下のSnO2 を用いているので、1ミ
クロン以下の微粒子を分散させた場合に得られる透明な
膜が得られるため層全体の光透過性が向上し、この層自
体の光透過率も高めることができた。本発明の拡散板は
以上の作用効果が総合され従来にない優れた性能を発揮
すると推測される。
【0025】
【実施例】以下、実施例で本発明を具体的に説明する。
【0026】実施例1 透明アクリル板〔旭化成工業製、デラグラスA(商品
名)〕の一面に粒径0.1〜0.5ミクロンのSnO2
〔帯電防止剤、触媒化成工業(株)製、ELCOM P
3561(商品名)〕を透明アクリル系印刷インキ中に
均一に分散したインキを350メッシュ版のスクリーン
印刷で印刷したした。これを80℃で10分間乾燥した
後、表面抵抗値を常法により測定したところ、印刷前の
上記アクリル板の表面抵抗値1016Ωが108 Ωに低下
していた。
【0027】次に、上記透明アクリル板の該帯防止層が
ある面の裏面に、下記配合の拡散材含有印刷インキを粘
度調整後、350メッシュ版のスクリーン印刷により印
刷し、拡散層を形成した。 (配合) 拡散材:積水化成品工業(株)製アクリル樹脂ビーズ (商品名:テクノポリマーMBX)5ミクロン ……20重量% 着色剤:十条化工(株)製黒色アクリル系インキ(#690)…10重量% ベースインキ:十条化工(株)製透明アクリル系インキ(メジウムインキ) …70重量%
【0028】印刷後、80℃で20分間乾燥し、目的と
する拡散板を得た。この拡散板を図2に示すフレネルレ
ンズ8とレンチキュラーレンズ9からなるスクリーンの
ブラックストライブ10側、即ち観察者に一番近い出射
光12側に、拡散層2が接するようにして上記の拡散板
を配設し、スクリーンを製造した。このスクリーンを投
写型テレビジョンに装着して使用してみたところ、レン
チキュラーレンズ内に拡散材を混入した従来のスクリー
ンに比べ、反射による迷光がなくなり、その結果カラー
シフトや解像力の低下及び視野角の狭化といった問題も
一挙に解決できた。又、着色した拡散材含有インキの印
刷により外光による乱反射もなくコントラストの優れた
画像が得られた。
【0029】実施例2 ダークスモーク調の半透明アクリル板〔旭化成工業
(株)製、デラグラスA923(商品名)〕を実施例1
で用いたSnO2 含有インキにデッピングし、次いで乾
燥して両面に帯電防止層を形成した。その表面抵抗値は
108 Ωであった。
【0030】次に、その片面にインキと拡散材の光透過
率がほぼ同一になるように調合した下記配合の拡散材含
有印刷インキを350メッシュ版のスクリーン印刷によ
って印刷し、拡散層を形成した。 (配合) 拡散材:積水化成品工業(株)製アクリル樹脂ビーズ5ミクロン (商品名:テクノポリマーMBX)……20重量% 着色剤:十条化工(株)製黒色アクリル系インキ(#690)……5重量% ベースインキ:十条化工(株)製透明アクリル系インキ(メジウムインキ) …75重量%
【0031】印刷後、80℃で20分間乾燥することに
より拡散板を得た。この拡散板を実施例1と同様にして
投写型テレビジョンのスクリーンに用いたところ、実施
例1と同様の効果が得られ、且つ電源を切った後の該前
面スクリーンは落着いた色調で質感がより増して見え
た。
【0032】実施例3 拡散材含有インキを下記の配合のものにした以外は実施
例1と同様にして拡散板を製造し、且つ実施例1と同様
にして投写型テレビジョンのスクリーンに用いたところ
実施例1と同様の効果が得られた。 (配合) 拡散材:黒色に着色したアクリル樹脂ビーズ 5ミクロン ……20重量% (製法:メチルメタクリレートに黒色着色剤(住友化学工業(株)スミプラスト G2)を50ppm 混合した後、懸濁重合して5ミクロンの球状微粒子ビーズを得 た) 着色剤:十条化工(株)製黒色アクリル系インキ(#690)……5重量% ベースインキ:十条化工(株)製透明アクリル系インキ(メジウムインキ) …75重量%
【0033】
【発明の効果】本発明の拡散板は投写型テレビジョン受
像機等の映像機器の前面パネルとして極めて有用なもの
であり、それらに用いた時、光源その他の内部構造の遮
蔽という本来の性能を充分発揮しつつ、解像力、視野角
が改善され、対外光コントラストも良好で静電気による
ホコリ、ゴミの付着がないという優れた効果を有する。
また、その製造方法はスクリーン印刷法という極めて簡
便で金型等の交換も不要な経済的な方法を用いるので、
多様な要望に対応しやすく、薄型化も可能であり、しか
も安価に製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡散板の一部断面図。
【図2】本発明の拡散板を用いた投写型テレビジョンの
スクリーンの1実施例を示す一部切欠斜視図。
【符号の説明】
1 樹脂基板 2 拡散層 3 拡散材 4 印刷インキ(拡散層用) 5 帯電防止層 6 帯電防止剤 7 印刷インキ(帯電防止層用) 8 フレネルレンズ 9 レンチキュラーレンズ 10 ブラックストライブ 11 入射光 12 出射光

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明もしくは半透明の樹脂基板と、その
    光入射側の平面に設けた、樹脂基板と近似の光屈折率を
    有する樹脂を材料とし、平均粒径が5±4ミクロン〜2
    5±25ミクロンのバラツキ範囲にある球状光拡散性樹
    脂ビーズからなる拡散材を含有した印刷インキを該拡散
    材の最大粒径より10〜20ミクロン厚く印刷し、該拡
    散材をその拡散層中において実質的に横一列に並設せし
    めてなる拡散層と、該樹脂基板の光出射側の平面に設け
    た粒径0.5ミクロン以下の微粒状帯電防止剤を含有し
    た印刷インキを印刷して形成せしめた帯電防止層とから
    なる拡散板。
  2. 【請求項2】 帯電防止剤が粒径0.5ミクロン以下の
    酸化錫である請求項1記載の拡散板。
  3. 【請求項3】 樹脂基板、拡散材、及び印刷インキの少
    なくとも1つが着色されている請求項1記載の拡散板。
  4. 【請求項4】 透明もしくは半透明の樹脂基板の光出射
    側の平面にあらかじめ粒径0.5ミクロン以下の酸化錫
    からなる帯電防止剤を混合分散して調製した帯電防止剤
    含有印刷インキを印刷して帯電防止層を形成せしめ、次
    いで、該樹脂基板の光入射側の平面にあらかじめ粒径1
    〜50ミクロンの球状光拡散性拡散材を混合分散して調
    製した拡散材含有印刷インキを該拡散材の粒径に適した
    メッシュのスクリーン印刷版にて印刷し拡散層を形成せ
    しめることを特徴とする拡散板の製造方法。
  5. 【請求項5】 拡散層を形成せしめるにあたり、拡散層
    中の拡散材がほぼ横一列に並設され、且つ拡散層の厚さ
    が使用拡散材の最大粒径より10〜20ミクロン厚くな
    るように、拡散材含有印刷インキを適切なメッシュのス
    クリーン印刷版を用いて印刷することを特徴とする請求
    記載の拡散板の製造方法。
  6. 【請求項6】 拡散材含有印刷インキを調製する際、該
    インキを着色剤もしくは着色インキによって着色してお
    くことを特徴とする請求項記載の拡散板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の拡散板を用いた投写型テ
    レビジョン受像機用スクリーン。
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