JP3265730B2 - 補強方法及びその成形品 - Google Patents

補強方法及びその成形品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形物の裏面に、
特定の不飽和ポリエステル樹脂またはビニルエステル樹
脂を含む組成物をスプレーアップして、硬化することを
特徴とする樹脂成形物の補強方法に関し、詳細には、熱
硬化性、または熱可塑性アクリル系樹脂をマトリックス
樹脂とし、注型、プレス、真空成形、圧空成形等の成形
法により得られる人工大理石浴槽、キッチンカウンター
トップ、出窓、ワールプール等の補強方法およびそれに
よって得られる成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、注型、プレス成形、レジンインジ
ェクション成形方法により得られる人工大理石浴槽、キ
ッチンカウンタートップ、出窓等の熱硬化性アクリル樹
脂成形物は、表面層、中間層より成り、運搬、施工、使
用に耐え得る耐衝撃性を得るため、ハンドレイアップ、
スプレーアップによる部分的な補強や、局部的な増厚が
なされるのが一般的である。
【0003】又、真空成形等により得られるワールプー
ル等の熱可塑性アクリル樹脂成形物は、単独では使用に
耐え得る剛性が得られずほとんどの場合、補強層により
増厚、剛性を付与される。このような補強層は、通常ハ
ンドレイアップ、スプレーアップ成形によって部分的に
行なわれる。
【0004】ここで言うハンドレイアップ、スプレーア
ップ成形による補強、増厚工程とは、前者は、繊維長が
約2インチのチョップドストランドマットに、後者は、
約1インチのチョップドストランドに、脱泡ローラーを
用いて熱硬化性樹脂を含浸させ、硬化させるのが一般的
な方法である。
【0005】その際、複雑形状の成形品では、特に細部
の含浸脱泡工程は、人手による念入りな作業が必要であ
る。このような補強工程は成形時間全体の大半を費やし
成形サイクルの律速ともなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のハンドレイアップ、スプレーアップ成形方法により行
われている補強、増厚工程において、成形時間全体の大
半を費やしていた含浸脱泡工程の省力化とそれに係わる
人手を削減し、補強工程を簡略化し、成形サイクルアッ
プを可能とする補強方法にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、前記課題を特定の樹脂組成物で克服し本発明
を完成するに至った。
【0008】即ち、本願発明は、熱硬化性または熱可塑
性アクリル系樹脂成形物の裏面に、球形の中空充填材お
よびチキソ付与剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂お
よび/またはビニルエステル樹脂を含む組成物と繊維強
化材とを吹き付けて、硬化すること、前記組成物の粘度
が、10〜50ポイズ(JIS K-6901)であること、およ
び前記組成物の揺変性が、4〜9(JIS K-6901 4.5)で
あることを特徴とする樹脂成形物の補強方法及びその成
形品(但しパネルを除く)に関するものである。好まし
くは中空充填材が直径10〜300ミクロン、比重0.
02〜0.8のものであり、好ましくは樹脂組成物が
α,β−不飽和単量体を含有するものであり、好ましく
は中空充填材の含有量が樹脂組成物中5〜60体積%で
あるもの、こうして得られる熱硬化性又は熱可塑性アク
リル系樹脂成形品(但しパネルを除く)を提供するもの
である。
【0009】本発明によれば、熱硬化性又は、熱可塑性
アクリル樹脂成形物の裏面に繊維強化材と、球形の中空
充填材及びチキソ付与剤を含有する不飽和ポリエステル
樹脂および/またはビニルエステル樹脂を含む組成物を
吹き付けることにより、ほとんど人手を要さずに含浸脱
泡工程を完了することができ、運搬、施工、使用に耐え
得る耐衝撃性および剛性、厚み付与ができ、成形品の省
力かつ迅速な製造を可能とするものである。
【0010】更に、本発明の補強方法について詳しく述
べる。
【0011】本発明の樹脂成形物は、剛性を必要とする
厚みが、0.01〜20mm程度の成形物であり、その形
状はいずれのものでも良い。熱硬化性又は熱可塑性アク
リル系樹脂製成形物であり、成形物は、注型、プレス、
真空成形、圧空成形等、既存の成形方法で得られた半製
品を意味するものである。アクリル系樹脂は、人工大理
石浴槽、キッチンカウンタートップ、出窓、ワールプー
ル等の製造に用いられる既存の樹脂である。
【0012】本発明の補強層形成に用いられる不飽和ポ
リエステル樹脂は、好ましくは、通常用いられる不飽和
二塩基酸、またその無水物、および飽和二塩基酸または
その無水物と、グリコールまたは炭素数2〜3のアルキ
レンオキサイドとを脱水縮重合反応することによって得
られた樹脂を、スチレン、α-メチルスチレン、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、β-ヒドロキ
シエチルメタクリレート等のα,β−不飽和単量体に溶
解したものである。
【0013】本発明のビニルエステル樹脂は、既存のビ
スフェノール系、ノボラック系のエポキシ樹脂の末端に
メタクリル酸、アクリル酸等を反応させ、上記、不飽和
ポリエステル樹脂と同様、スチレン、α-メチルスチレ
ン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、β
-ヒドロキシエチルメタクリレート等のα,β−不飽和単
量体に溶解したものである。このα,β−不飽和単量体
は、組成物の粘度をスプレーアップに10〜50ポイズ
にする為に、更に添加しても良い。
【0014】本発明の球形状の中空充填材としては、特
に限定するものではなく、一般公知のものを使用するこ
とができ、材質はガラス、シリカ、セラミック等の無機
質のもの、塩化ビニリデン、アクリル、アクリル−アク
リロニトリル共重合物等の有機質のもの、更には表面処
理がしてあるもの等特に限定しない。好ましくは、その
粒子径は、スプレイアップ機ノズルを通過できる大きさ
が望ましく、好ましくは、10〜300ミクロン、より
好ましくは15〜200ミクロンであり、その真比重は
好ましくは0.02〜0.8程度であり、その値は無機
質、有機質で大幅に異なる。又、耐圧強度は、混合、成
形中の破損を防止する意味で高い方がよい。その強度
は、好ましくは5〜1000kg/cm2、特に好ましくは1
00kg/cm2以上である。
【0015】市販品として、例えばスコッチライトグラ
スバブル(住友スリーエム社製)、MIRALITE,
MICRLITE,Dualite(PIERCE&S
TEVENS社製)、GlassMicroballo
on(EMERSPON&CUMING社製)、Q−C
EL,Microcel(旭硝子社製)、エクスパンセ
ル、Microcel(日本フィライト社製),MFL
−80CA(松本油脂(株)社製)等の物が使用でき
る。
【0016】かかる中空充填剤の添加量は、好ましくは
5.0〜60体積%(組成物中)で、より好ましくは7.
0〜50体積%(組成物中)ある。
【0017】また、本発明のチキソ付与剤とは、その形
状が星状、針状、ウィスカー状、隣片状等特に限定する
ものではなく、熱硬化性樹脂に揺変性を与える形状のも
のであれば良い。具体例としては、例えばシリカ粉末、
タルク粉末、ガラスフレーク、金属ウィスカー、セラミ
ックウィスカー、硫酸カルシウムウィスカー、アスベス
ト、スメクタイト、等が挙げられる。必要に応じて前
記、2種以上を併用しても良い。
【0018】チキソ付与剤の市販品としては、例えばレ
オロシールQSシリーズ(徳山曹達(株)社製)、アエ
ロジルシリーズ(日本アエロジル社製)BENATHI
Xシリーズ(ウィルバーエリス社製)、FRANNKL
IN FIBER(USG社製)、タルクSW,SS,
SWE,(日本タルク社製)、タルカンパウダーPK、
ロータルクーT(林化成社製)、アルボレックスYS
(四国化成工業社製)等がある。
【0019】又、その大きさはスプレイアップ機ノズル
を通過できる大きさであれば良く、添加量は好ましくは
1〜20重量部(対樹脂組成物)であり、非球形のチキ
ソ付与剤の揺変性の付与能力により上記範囲内で増減す
れば良い。
【0020】硬化触媒としては、特に限定するものでは
なく、一般公知のものを使用することができ、例えばメ
チルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサンパー
オキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、アセト
酢酸エステルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド等の過酸化物触媒が挙げられ、これらの2種以上を併
用しても良い。その添加量は、組成物100部に好まし
くは0.5〜5重量部である。
【0021】硬化促進剤としては、有機酸の金属塩類お
よびキレート等があり、例えばナフテン酸コバルト、オ
クチル酸コバルト、アセチルアセトンコバルト等又は、
あるいはアミン類例えば、ジメチルアニリン、ジエチル
アニリン等が挙げられ、これらの2種以上を併用しても
良い。その添加量は、組成物100重量部に好ましくは
0.01〜5重量部である。
【0022】また必要により、消泡剤、改質剤等を組成
物に添加してもよい。
【0023】本発明の繊維強化材とは、例えば、ガラス
繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維、カーボン繊維、金属繊維等あるいは
それらの組合せである。好ましいのはガラス繊維、カー
ボン繊維である。また、繊維の形態は、紐状、ロービン
グ状が好ましい。紐状、ロービング状のものをあらかじ
め長さ3〜25mmにカットして、チョップドストラン
ドにして使用することも可能である。好ましい繊維長と
しては、3〜50mmで、特に好ましくは3〜25mmであ
る。繊維強化材は、通常スプレーアップ成形の場合、組
成物と共にスプレーされ基体に付着させる。しかし、ス
プレーのノズルは、各々別口である。
【0024】繊維強化材の重量割合は、好ましくは不飽
和ポリエステル樹脂およびビニルエステル樹脂の組成物
において、5〜30重量%であり、より好ましくは5〜
25重量%、特に好ましくは8〜20重量%である。
【0025】又、本発明の不飽和ポリエステル樹脂およ
びビニルエステル樹脂の組成物には、必要に応じ顔料、
他の充填材、低収縮化剤等を配合しても良い。顔料およ
び低収縮化剤としては、一般市販の不飽和ポリエステル
樹脂用の物を添加すれば良い。
【0026】また、他の充填材とは、原材料の増量を目
的として用いられ例えば炭酸カルシウム、シリカ、ガラ
ス、アルミナ、クレイ、水酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシュウム、硅石等の粉末が挙げられ、そ
の粒子径はスプレイアップ機を通過できる大きさであれ
ば良い。又、これらの2種以上を併用しても良い。
【0027】また、本発明に用いられる球形中空充填材
およびチキソ付与剤を含有した不飽和ポリエステル樹脂
又はビニルエステル樹脂の組成物は、粘度10〜50ポ
イズ、好ましくは粘度10〜30ポイズ(JIS−K−
6901 4、5)であり、揺変性は、4.0〜9.0、
好ましくは4.0〜7.0(JIS−K−69014、
5)であり、ゲル化時間は好ましくは2〜5分(JIS
−K−6901 4、8)である。粘度及び揺変性が、
この範囲を外れるとスプレーアップ成形が難しくなるの
で、好ましくない。
【0028】また、本発明の補強方法が適用できる成形
品としては、アクリル成形品としては、注型バスタブ、
プレス人工大理石浴槽、洗面化粧台、キッチン台所部
材、電気製品、自動車部品、熱可塑性アクリル真空成形
品等があり、特に限定するものではない。
【0029】本発明のFRPスプレーアップ補強法は、
一般市販のスプレーガン、およびチョッパーを用いて本
発明の球形中空充填材およびチキソ付与剤を含有した不
飽和ポリエステル樹脂および/またはビニルエステル樹
脂を含む組成物と長さ3〜25mmの繊維強化材とを樹
脂成形物、好ましくは熱可塑性または熱硬化性アクリル
樹脂成形物の片面に吹き付け、硬化させるものである。
【0030】
【実施例】以下に合成例、実施例、比較例をもって、本
発明を詳細に説明するが、「部」、「%」は重量基準で
あるものとする。
【0031】参考例−1(アクリル人工大理石浴槽の成
形) アクリルシラップと石目調充填材配合を用いて、一般公
知の注型および常温硬化系でアクリル人工大理石浴槽
(1-と称する)を作成した。
【0032】実施例−1(補強層の形成用組成物の調
整、補強) 不飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポリライト801
0、大日本インキ化学工業(株)社製)100部に対
し、チキソ付与剤(シリカ粉末、商品名:レオロシール
QS−20、徳山曹達(株)社製)2.5部、6%コバ
ルトナフテネート0.4部、ジメチルアニリン0.1部、
スチレンモノマー50部を混合し、不飽和ポリエステル
樹脂A−1を得た。
【0033】次に不飽和ポリエステル樹脂A−1 10
0部に対し球形中空充填材(商品名:DUALITE
M6017AE、PIERCE&STEVEN社製)1
6体積%と、チキソ付与剤(商品名:タルクSW、日本
タルク(株)社製)10部、充填材(炭酸カルシウム、
商品名:NS−100、日東粉化(株)社製)70部を
添加後、攪拌して樹脂組成物C−1を得た。
【0034】得られた樹脂組成物C−1は、粘度18.
0poise,揺変性5.6,ゲル化時間4分(JIS K 6901 4,8)
であった。
【0035】C−1 100部に対してパーメックーN
(メチルエチルケトンパーオキサイド、硬化触媒、日本
油脂社製品)1.0部、16mm長ガラスロービングG
R31(日本板ガラス社製)25部をアクリル人工大理
石浴槽(1-)の裏面にスプレーアップし、ロール含
浸工程を行わず、60℃で30分アフターキュアさせ約
1mm厚の補強層を得た。(1-A-)
【0036】実施例−2(アクリル人工大理石浴槽の補
強層成形) 実施例−1の不飽和ポリエステル樹脂A−1 100部
に対し球形中空充填材(商品名:DUALITE M6
017AE、PIERCE&STEVEN社製)16体
積%と、炭酸カルシウム(商品名:NS−100、日東
粉化(株)社製)80部を添加後、攪拌して樹脂組成物
C−3を得た。得られた樹脂組成物C−3は、粘度2
3.0poise,揺変性5.1,ゲル化時間3分(JIS K 6901
4,8)であった。
【0037】樹脂組成物C−3を用いた以外は同じく、
アクリル人工大理石浴槽(1-)の裏面にスプレーア
ップし、ロール含浸工程を行わず、60℃で30分アフ
ターキュアさせ約1mm厚の補強層を得た。(3-A-
【0038】アクリル製人工大理石浴槽に補強層を形成
し、評価した結果を表−1に示した。
【0039】比較例−1(補強層の成形) 実施例−1のアクリル人工大理石浴槽の成形までは同様
で、補強層の形成を行った。
【0040】不飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポリラ
イトLP−821−N、大日本インキ化学工業(株)社
製)100部に対し、パーメックーN 1.0部、1イ
ンチ長ガラスロービング(ER2310SP−10、旭
ファイバーグラス社製)50部をアクリル人工大理石浴
槽(1-)にスプレーアップし、ロール含浸後、60
℃で30分アフターキュアさせ約1mm厚の補強層を得
た。(1-B-)アクリル製人工大理石浴槽に補強層を
形成し、評価した結果を表−1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】参考例−2(熱可塑性アクリル板の真空成
形) Dupont社製アクリルシート[LUCITE X
L]を用いて真空成形を行い、ワールプール(2-)1
750×1100×450mmを得た。
【0043】実施例−3(ワールプール(熱可塑性アク
リル板の真空成形品)の補強層成形) 不飽和ポリエステル樹脂(ポリライトFS−150、大
日本インキ化学工業(株)社製)90部に、ジメチルア
ニリン0.1部、スチレンモノマー10部を混合し、不
飽和ポリエステル樹脂A−2を得た。
【0044】A−2 100部に対し球形中空充填材
(DUALITE M6017AE、PIERCE&S
TEVEN社製)13体積%、チキソ付与剤(商品名:
タルクSW、日本タルク(株)社製)15部、充填材
(炭酸カルシウム、商品名:NS−100、日東粉化
(株)社製)60部を添加後攪拌して樹脂組成物C−2
を得た。
【0045】得られた樹脂組成物C−2は、粘度17.
0poise、揺変性4.5、ゲル化時間3分(JIS K 6901 4,
8)であった。C−2、100部に対してパーメックーN
1.0部、16mm長ガラスロービング(ER2310
SP−10、旭ファイバーグラス社製)25部をワール
プール(2-)にスプレーアップし、ロール含浸工程
を行わず、常温硬化させ約2mm厚のFRP層でオーバ
ーレイアップされた補強層を得た。(2-A-)
【0046】実施例−4(ワールプール(熱可塑性アク
リル板の真空成形品)の補強層成形) 実施例ー1の不飽和ポリエステル樹脂A−1、100部
に対し球形中空充填材(DUALITE M6017A
E、PIERCE&STEVEN社製)8体積%を添加
後攪拌して樹脂組成物C−4を得た。
【0047】得られた樹脂組成物C−4は、粘度17.
0poise、揺変性4.5、ゲル化時間4分(JIS K 6901 4,
8)であった。樹脂組成物にC−4を用いた以外は同じ
く、ワールプール(2-)の裏面にスプレーアップ
し、ロール含浸工程を行わず、常温硬化させ約2mm厚
のFRP層でオーバーレイアップされた補強層を得た。
(4-A-)熱可塑性アクリル製ワールプールに補強層
を形成し、評価した結果を表−4に示した。
【0048】比較例−2(補強層の成形) 不飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポリライトLP−9
24−N、大日本インキ化学工業(株)社製)100部
に対し、パーメックーN 1.0部、1インチ長ガラス
ロービング(商品名:ER2310SP−10、旭ファ
イバーグラス社製)50部をワールプール(2-)に
スプレーアップし、ロール含浸工程を経て、常温硬化さ
せ約2mm厚のFRP補強層を得た。(2-B-)熱可
塑性アクリル製ワールプールに補強層を形成し、評価し
た結果を表−2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明による利点は、FRP製補強層を
形成する際、従来、手作業に頼らざるを得なかった含浸
脱泡工程が省略できるため、スプレー後の工程がほとん
ど必要無くなったことにある。すなわち、補強層の成形
工程は大幅に簡素化でき、それに伴う成形時間の短縮、
作業人員の削減が可能となった。又、ロール含浸工程が
不要なため、樹脂のゲル化時間を著しく短く設定でき、
速やかに次工程に移れる等のメリットを有する。さら
に、FRP製補強層成形は、ロボット等による自動化も
図れ、モノマー臭の漂う作業環境下から人手を無くし、
衛生面においても優れた効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:06 B29L 9:00 105:16 31:44 B29L 9:00 B29C 67/14 E 31:44 67/16 (56)参考文献 特開 昭50−45871(JP,A) 特開 平2−95832(JP,A) 特開 平2−227219(JP,A) 特公 昭54−8702(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 70/00 - 70/88 A47K 4/00 A47K 3/00 - 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性または熱可塑性アクリル系樹脂
    成形物の裏面に、球形の中空充填材およびチキソ付与剤
    を含有する不飽和ポリエステル樹脂および/またはビニ
    ルエステル樹脂からなる組成物と繊維強化材とを吹き付
    けて、硬化すること、前記組成物の粘度が、10〜50
    ポイズ(JIS K-6901)であること、および前記組成物の
    揺変性が、4〜9(JIS K-6901 4.5)であることを特徴
    とする樹脂成形物の補強方法。
  2. 【請求項2】 球形の中空充填材が、直径10〜300
    ミクロン、比重0.02〜0.8のものであることを特徴
    とする請求項1記載の補強方法。
  3. 【請求項3】 球形の中空充填材の含有量が、不飽和ポ
    リエステル樹脂および/またはビニルエステル樹脂組成
    物中5.0〜60体積%であることを特徴とする請求項
    1記載の補強方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項いずれか記載の補
    強方法により得られた補強層を有する熱硬化性または熱
    可塑性アクリル樹脂を表面層に有する成形品(但しパネ
    ルを除く)。
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