JP3264798B2 - 移動式ドクターブレードを備えたドクター装置 - Google Patents

移動式ドクターブレードを備えたドクター装置

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JP3264798B2 JP19234095A JP19234095A JP3264798B2 JP 3264798 B2 JP3264798 B2 JP 3264798B2 JP 19234095 A JP19234095 A JP 19234095A JP 19234095 A JP19234095 A JP 19234095A JP 3264798 B2 JP3264798 B2 JP 3264798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙機ロールなどの
ロール表面に付着した紙かすなどを掻き取るために使用
されるドクター装置に関するものである。さらに詳しく
は、長尺状のドクターブレードを移動させてロール表面
に新しい刃先部分を当ててドクタリングを行うことので
きる移動式ドクターブレードを備えたドクター装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ドクター装置においては、ドクターブレ
ードを支持した支持機構によってドクターブレードを適
切な圧接力によって抄紙機ロールの表面に押しつけて、
適正なドクタリングを行うようにしている。支持機構
は、通常はロール表面の軸長よりも長いドクターブレー
ドを着脱可能に支持していると共に、ロール表面に対し
て接近および離れる方向に旋回可能に支持している。ド
クタリングにおいては、支持機構によってドクターブレ
ードをロール表面の側に旋回させてその刃先をロール表
面に対して所定の圧力で接触させる。ロールが回転する
と、その表面に圧接されているドクターブレードによっ
て、表面に付着している紙滓等がかき落とされる。ドク
ターブレードの刃先はロール表面と接触しているので摩
耗する。したがって、一定の期間使用した後は、ドクタ
ーブレードを新たなものと交換する必要がある。
【0003】一定の長さのドクターブレードの代わり
に、長尺状あるいはテープ状のドクターブレードを用い
たドクター装置が提案されている。例えば、米国特許第
4,528,067号および同第4,691,406号
の明細書には、この形式のドクター装置が開示されてい
る。これらに開示されているように、長尺状のドクター
ブレードは、ロール状に巻き取られており、ここからロ
ール表面に沿った搬送経路に沿って引き出されて、再び
ロール状に巻き取られるようになっている。ロール表面
の両端には、繰り出されたドクターブレードを移動しな
いように固定するためのクランプ機構が設置されてい
る。
【0004】ドクタリングにおいては、これらのクラン
プ機構によってドクターブレードは移動しないようにク
ランプされて、ロール表面に押し付けられる。所定の使
用期間後は、クランプ機構を開放して、ドクターブレー
ドを搬送して、新たなドクターブレードの部分がロール
表面に対峙するようにする。そしてクランプ機構によっ
て再びドクターブレードを固定して、ドクタリングが行
なわれる。このような移動式のドクターブレードを備え
たドクター装置においては、ロール状のドクターブレー
ドを使い終わるまでは、ドクターブレードをその支持機
構から取り外して新たなものに交換する作業が不要であ
る。したがって、作業効率、装置の稼働率が向上する等
の利点が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】移動式のドクターブレ
ードを備えたドクター装置では、上記のように、ドクタ
ーブレードはそれを保持している支持機構に対して移動
する。このため、支持機構の側の部分と移動するドクタ
ーブレードとの摩擦によって、支持機構の側の部分に摩
耗が発生する。このために、移動式ドクターブレードの
支持機構は、通常の交換式のドクターブレードを保持し
ている支持機構に比べて、その寿命が短くなってしま
う。支持機構の交換頻度が高まると、その分、経費が掛
かり、好ましくなく、場合によっては、移動式ドクター
ブレードを採用したことによる経費上のメリットも相殺
されてしまう。
【0006】本発明の課題は、この点に着目して、移動
式ドクターブレードを支持するのに適した構造を備えた
ドクター装置を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を課題を解決
するために、本発明は、抄紙機ロールなどのロールの表
面に付着した紙かすなどを掻き取るためのドクターブレ
ードと、このドクターブレードをドクタリング位置に保
持する保持手段と、前記ドクターブレードをその長手方
向に移動させて、前記保持手段によって保持される前記
ドクターブレードの部分を変更するためのブレード移動
手段とを有する移動式ドクターブレードを備えたドクタ
ー装置において、前記ドクターブレードは、ロール表面
に対して直接に圧接される交換用ブレードと、この交換
用ブレードをその長手方向に移動可能な状態で、しかも
着脱可能に保持した保持用ブレードとを備えており、前
記交換式のブレードは前記ブレード移動手段によって移
動されるようになっており、前記保持用ブレードは前記
保持手段の側に固定された構成を採用している。
【0008】このように構成した本発明の移動式ドクタ
ーブレードを備えたドクター装置においては、実際に移
動する部分は、保持用ブレードに着脱可能に保持されて
いる交換式のブレードの部分のみである。したがって、
このブレードの移動に伴って摩耗するのは、これを保持
している保持用ブレードの部分である。このため、ブレ
ードの移動に起因する摩耗によって交換が必要となる部
分は、保持用ブレードの部分のみである。したがって、
従来のように、ドクターブレードを保持している保持手
段の全体を交換する必要が無くなる。
【0009】ここで、保持用ブレードは、保持手段の側
に形成したブレード差し込み部に着脱可能な状態で差し
込むことによって保持されるように構成し、このブレー
ド差し込み部と、ここに差し込まれた前記保持用ブレー
ドとの間には、ブレード長手方向に当該ブレードが移動
しないように、すべり止め用の弾性板を挟み込むことが
望ましい。
【0010】また、前記交換用ブレードは約0.5mm
以下の厚さとすることが望ましい。
【0011】本発明のドクターブレードは、先端側の交
換用ブレードと保持用ブレードを異なる厚さのものにで
き、また、材質も異なるものにできる。したがって、ド
クターブレードの刃先側を薄い交換用ブレードとして、
柔軟性を付与して、ロール表面に対して刃先を密着させ
ることができる。逆に、ドクターブレードの元端側は厚
い保持用ブレードとして、ドクターブレード全体として
の撓みを少なくできる。
【0012】この結果、ドクターブレードの保持手段の
側から刃先側に対して充分な圧接力が伝えられる。した
がって、適切なドクタリングが行われることになる。
【0013】さらに、交換用ブレードは薄くできるの
で、刃先角を特に付ける必要がない。
【0014】換言すりと刃先角は約90度のままとして
使用することができ、刃先加工が不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施例を説明する。
【0016】図1には、本発明を適用した移動式のドク
ターブレードを備えたドクター装置の全体構成を示して
ある。この図において、1はドクター装置であり、2
は、ドクター装置1によって表面がドクタリングされる
抄紙機ロール等のロールである。ドクター装置1は、ロ
ール2の外周表面2aに対峙しているドクターブレード
3と、これを保持しているブレードホルダー4と、この
ブレードホルダー4を支持しているドクターバック5を
備えており、ドクターバック5は、その両端のジャーナ
ル51、52を介して、固定側に配置されているブラケ
ット61、62によって旋回可能に支持されている。
【0017】ドクターブレード3は、先端側の刃先がロ
ール表面2aに圧接される交換用ブレード31と、この
交換式ブレード31の基端が摺動可能に差し込まれる差
し込み部32が先端に形成された保持用ブレード33か
ら構成されている。保持用ブレード33の基端は、ブレ
ードホルダー4の先端に形成した差し込み部41に着脱
可能に差し込まれている。
【0018】ブレードホルダー4は、トッププレート4
2と、この裏面側に一定の間隔で取り付けたフィンガプ
レート43と、各フィンガプレートを貫通して延びる連
結ロッド44とを備えている。連結ロッド44の両端
は、ドクターバッグ5の上面に固着したブラケット5
3、54によって回転自在に支持されている。上記の差
し込み部41は、トッププレート42の先端部分とフィ
ンガプレート43の先端部分とによって区画形成されて
いる。
【0019】ここで、ドクターバック5の上面にはボト
ムプレート55が取付けられており、このボトムプレー
ト55とブレードホルダーのフィンガプレート43の間
には、連結ロッド44を挟み加圧用チューブ45および
開放用チューブ46が配置されている。これらのチュー
ブ45、46は、切り換え弁47を介して、圧縮空気供
給源48の側に繋がっている。加圧チューブ45に圧縮
空気を供給して膨張させ、開放チュー46の側を大気開
放すれば、連結ロッド44を中心として、ブレードホル
ダー4はドクターブレード3をロール2の側に押し付け
る方向に旋回する。逆に、加圧チューブ45を大気開放
し、開放チューブ46の側に圧縮空気を供給すれば、連
結ロッド44を中心として、ブレードホルダー4はドク
ターブレード3をロール2から離す方向に旋回する。
【0020】次に、図2を参照して、本例のドクターブ
レード3の構造を更に説明する。図2に示すように、本
例のドクターブレード3は、幅が狭く極薄の交換用ブレ
ード31と、従来から使用されている厚さ程度の幅の広
い保持用ブレード33から構成されている。保持用ブレ
ード33の先端部分33aの表面側には、取付け用金具
35によってフィンガ36が取付けられており、ブレー
ドの先端部分33aとフィンガ36の間に形成した隙間
が、交換用ブレード31の差し込み部32とされてい
る。
【0021】この保持用ブレード33の元端側33b
は、ブレードホルダー4の先端に形成した差し込み部4
1に差し込まれて、この差し込み部を構成する部分によ
って上下から挟まれた状態で保持されていると共に、ば
ね部材49にって付勢されている。さらに、差し込み部
41の一方の側を規定しているトッププレート42の先
端部分と、差し込まれた保持用ブレード33の間には、
薄いゴム板39が挟み込まれている。このゴム板39は
保持用ブレード33とほぼ同一の長さである。
【0022】本例においては、交換用プレード31は長
尺状のものであり、図1に示すように、供給ロール71
と巻取りロール72の間に架け渡されている。これらの
ロールの中程の位置の部分が、保持用ブレード33の先
端に形成した差し込み部32内に摺動可能に差し込まれ
た状態となっている。この交換用ブレード31は、例え
ば、巻取りロール72の側を回転させる駆動機構(図示
せず)によって搬送される。ドクタリングの対象となっ
ているローラ2の両端近傍には、クランプ機構81、8
2が固定した位置に配置されている。交換用ブレード3
3は、供給ロール71から、手前側のクランプ機構81
を介して保持用ブレード先端の差し込み部32を通り、
後ろ側のクランプ機構82を介して、巻取りロール72
の側に至る搬送経路に沿って搬送される。クランプ機構
81、82は、不図示の駆動機構によって、交換用ブレ
ード31をクランプした状態と、これを開放した状態に
切り換え可能となっている。
【0023】なお、本例の交換用ブレード31は、約
0.5mm以下の厚さのものであり、その先端31aが
ロール表面2aに圧接される刃先である。本例では、こ
の刃先角が約90度のままとなっており、特に刃先加工
を施していない。
【0024】このように構成した本例のドクター装置1
の動作を説明する。図1(A)に示すように交換用ブレ
ード31が配置されており、ドクターブレード3はロー
ル2の表面2aから離れた開放状態にあるものとする。
この状態で、双方のクランプ機構81、82をクランプ
状態に保持して、交換用ブレード31の移動を拘束す
る。次に、加圧用チューブ45に圧縮空気を供給して膨
張させ、開放用チューブ46を大気開放する。これによ
り、ドクターブレード3はロール2の表面2aの側に旋
回して、そこに押し付けられる。すなわち、ドクターブ
レード3の先端側の交換用ブレード31の先端側がロー
ル表面2aに押し付けられる。ブレード33のロール表
面に対する圧接力は、一対のチューブ45、46に対す
る圧縮空気の供給、排出を制御することにより、所望の
値に保持できる。
【0025】ドクターブレード3をロール表面2aに圧
接させた状態で、ロール2が回転すると、その表面2a
のドクタリングが行われる。
【0026】このドクターブレード3をロール表面2a
に押しつけた場合には、幅の狭い交換用ブレード31の
部分が大きく撓むものの、これを保持している幅の広い
保持用ブレード33の側はそれほど撓むことはない。よ
って、ドクターブレード全体としての撓み量を、従来の
ドクターブレードと同等に抑えることができる。この結
果、極薄の交換用ブレード31の刃先31aを適切なタ
ッチでロール表面2aに圧接させることができる。この
交換用ブレードの刃先31aは極薄であるので、ロール
表面に対して密着する。したがって、本例のドクターブ
レード3を用いれは適切なドクタリングを実現すること
ができる。
【0027】また、このように極薄の交換用ブレード3
1を使用できるので、その刃先31aの刃先角を鋭角に
加工する必要が無くなる。よって、ドクターブレードの
製造工程から刃先加工の工程を省略できるという利点も
ある。
【0028】これに加えて、上記の保持用ブレード33
として既存のドクターブレードを利用し、その先端側に
交換用ブレード33の差し込み部を構成すれば、本例の
ドクターブレードを構成することもできる。
【0029】なお、交換用ブレードおよび保持用ブレー
ドの材質としては、既存のドクターブレードにおけるも
の同一とすればよい。
【0030】次に、交換用ブレード31を新しいものに
交換したい場合には、開放側チューブ46に圧縮空気を
供給し、加圧側チューブ45を大気開放して、ドクター
ブレード3をロール表面2aから離れる方向に旋回させ
る。ロール表面2aから離した後は、クランプ機構8
1、82を開放状態にして、交換用ブレード31の搬送
を可能とする。この状態にした後に、不図示の駆動機構
によって巻取り用ロール72を回転させて、交換用ブレ
ード33を搬送する。交換用ブレード31は、保持用ブ
レード33の先端に形成した差し込み部32内を摺動す
る。ロール表面2aに対峙する交換用ブレード31の部
分が、全て新たな部分に代わるまで、搬送を継続し、そ
の後に搬送を停止する。そして、クランプ機構81、8
2をクランプ状態に切り換えて、交換用ブレード33を
固定する。
【0031】交換用ブレード31を搬送するときには、
その基端31bが、それが差し込まれている保持用ブレ
ード33の差し込み部32の表面を摺動するので、この
部分に摩耗が生ずる。このために、一定期間経過した後
は、保持用ブレード33を交換する必要がある。しか
し、本例では、従来のように、保持用ブレード33を保
持しているブレードホルダー4の側を交換する必要はな
いので、交換作業が簡単である。すなわち、ブレードホ
ルダー4の先端に形成した差し込み部41から保持用ブ
レード33を抜き取って、新たなブレードに交換すれば
よい。また、保持用ブレード33のみを交換すればよい
ので、ブレードホルダー4の側を交換する場合に比べ
て、交換費用も安くなる。
【0032】さらに、本例では、ドクターブレード3と
して、保持用ブレード33の先端に交換用ブレード31
を着脱可能に保持した構造のものを採用している。した
がって、ドクターブレード3の全体を搬送する従来の移
動式ドクターブレードに比べて、実際に搬送されるドク
ターブレードの部分である交換用ブレード31は、幅が
狭くて薄い。したがって、ドクターブレードの搬送力
(引張力)が小さくてもよいという利点がある。
【0033】また、幅が狭くて薄い交換用ブレード31
を搬送する経路をロール2の周囲に形成すればよいの
で、従来のようにドクターブレードの全てを搬送する経
路をロールの周囲に形成する場合に比べて、装置構成を
小型、コンパクトにすることができる。
【0034】一方、交換用ブレード31の搬送時には、
保持用ブレード33の側に横方向への力が作用する。保
持用ブレード33は、ブレードホルダー4の先端の差し
込み部41に差し込まれて、ばね部材49によって保持
された状態にあり、ボルト等によって固定されている訳
ではない。このため、交換用ブレード31の搬送力によ
って、保持用ブレード33も移動して、差し込み部41
から抜けるおそれもある。しかし、本例では、差し込み
部41にゴム板を挟み込んであるので、保持用ブレード
33の滑りを防止し(引き抜き抵抗を大きくでき)、保
持用ブレード33が抜けてしまうことを防止できる。
【0035】また、このようにゴム板を挟んであるの
で、ゴム板の弾性力によって、ドクターブレード3のロ
ール3の表面2aに対する当たりが柔らかくなるという
利点もある。
【0036】なお、上記の実施例においては、従来のチ
ューブ加圧式のドクター装置とは逆の装置構成を採用し
ている。すなわち、従来のチューブ加圧式ドクター装置
は、図4に示すように、の加圧側チューブ45Aがブレ
ードホルダー4Aの後ろ側にあり、連結ロッド44Aを
挟み、前側に開放用チューブ46Aが配置されている。
そして、ドクターブレード3Aに対して、ロール2の回
転方向の側に、ブレードホルダー4Aが取付けられた構
成となっている。これに対して、上記の実施例では、加
圧用チューブ45が連結ロッド44に対して前側に配置
され、開放用チューブ46が後ろ側に配置されている。
また、ドクターブレード3に対して、ロール2の回転方
向とは反対側に、ブレードホルダー4が取り付けられた
構成となっている。この構成は、本発明者が初めて提案
するものであり、圧延ロール等のような小型のロールの
設置場所等のように、ドクター装置の設置場所に制約が
あり、装置レイアウトを既存の構成では配置できないよ
うな場合に有利である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、移動式ドクターブレードを備えたドクター装置にお
いて、ドクターブレードを、ロール表面に対して直接に
圧接される交換用ブレードと、この交換用ブレードより
も厚く、これを着脱可能に保持した保持用ブレードから
構成し、交換用ブレードのみを移動(搬送)させる構成
を採用している。本発明によれば、交換用ブレードのみ
を移動すればよいので、従来のようにドクターブレード
の全てを移動させる場合に比べて、そのために必要な駆
動力(搬送力)を小さくできる。また、移動する交換用
ブレードは幅が小さいので、従来ようなドクターブレー
ドの全体を移動させるための移動経路をロール外周に配
置する場合に比べて、装置構成を小型、コンパクトにで
きる。
【0038】また、交換用ブレードの移動により、この
移動経路が形成されている保持用ブレードの部分が摩耗
して交換する必要が発生しても、従来のようにブレード
ホルダーの全体を交換する必要がなく、単に、保持用ブ
レードのみを交換すればよいので、作業も簡単になり、
交換のための経費の少なくて済む。
【0039】これに加えて、ドクターブレードの刃先側
が薄い交換用ブレードから形成されているので、柔軟性
があり、ロール表面に対して刃先を密着できる。また、
ドクターブレードの元端側は厚い保持用ブレードから形
成されているので、ドクターブレード全体としての撓み
を少なくできる。よって、望ましいドクタリングを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドクター装置を示す図であ
り、(A)はその全体構成図、(B)は概略断面図であ
る。
【図2】図1のドクターブレードの例を示す側面図であ
る。
【図3】従来のチューブ加圧式のドクター装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1 ドクター装置 2 ロール 2a ロール表面 3 ドクターブレード 31 交換用ブレード 32 差し込み部 33 保持用ブレード 39 ゴム板 4 ブレードホルダー 41 差し込み部 45 加圧用チューブ 46 開放用チューブ 5 ドクターバック
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21G 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機ロールなどのロールの表面に付着
    した紙かすなどを掻き取るためのドクターブレードと、
    このドクターブレードをドクタリング位置に保持する保
    持手段と、前記ドクターブレードをその長手方向に移動
    させて、前記保持手段によって保持される前記ドクター
    ブレードの部分を変更するためのブレード移動手段とを
    有する移動式ドクターブレードを備えたドクター装置に
    おいて、前記ドクターブレードは、ロール表面に対して
    直接に圧接される交換用ブレードと、この交換用ブレー
    ドをその長手方向に移動可能な状態で、しかも着脱可能
    に保持した保持用ブレードとを備えており、前記交換用
    ブレードは前記ブレード移動手段によって移動されるよ
    うになっており、前記保持用ブレードは前記保持手段の
    側に固定されていることを特徴とする移動式ドクターブ
    レードを備えたドクター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記保持手段は、前
    記保持用ブレードの基端側を着脱可能に差し込み固定可
    能なブレード差し込み部を備え、このブレード差し込み
    部と、ここに差し込まれた前記保持用ブレードとの間に
    は、ブレード長手方向に当該ブレードが移動しないよう
    に、すべり止め用のゴム板が挟み込まれていることを特
    徴とする移動式ドクターブレードを備えたドクター装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記交換用
    ブレードは約0.5mm以下の厚さであることを特徴と
    する移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記交
    換用ブレードの刃先角は約90度であることを特徴とす
    る移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
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