JP3264764B2 - 袋状シート - Google Patents
袋状シートInfo
- Publication number
- JP3264764B2 JP3264764B2 JP32822593A JP32822593A JP3264764B2 JP 3264764 B2 JP3264764 B2 JP 3264764B2 JP 32822593 A JP32822593 A JP 32822593A JP 32822593 A JP32822593 A JP 32822593A JP 3264764 B2 JP3264764 B2 JP 3264764B2
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- Japan
- Prior art keywords
- bag
- sheets
- paper
- sheet
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- Bag Frames (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機等の
画像形成装置の転写材として用いられる袋状シートに関
する。
画像形成装置の転写材として用いられる袋状シートに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、封筒、薬袋等の袋状のシートの表
面に、文字等がプリントされるものは多々ある。このプ
リントを、プリンタや複写機の電子写真方式で行うこと
が試みられている。この場合、袋状のシートを複数枚積
載して自動給紙し、プリントされた袋シートにシワ等が
発生しなければ、印字作業に手間がかからず、しかも美
しく速く得られるため、きわめて有利である。
面に、文字等がプリントされるものは多々ある。このプ
リントを、プリンタや複写機の電子写真方式で行うこと
が試みられている。この場合、袋状のシートを複数枚積
載して自動給紙し、プリントされた袋シートにシワ等が
発生しなければ、印字作業に手間がかからず、しかも美
しく速く得られるため、きわめて有利である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た袋状シートを電子写真方式で行うプリントする場合、
次のような問題がある。
た袋状シートを電子写真方式で行うプリントする場合、
次のような問題がある。
【０００４】従来の封筒や紙袋の袋状シート５２を複数
枚重ねて、プリンタや複写機の給紙カセット５０にセッ
トしてプリント動作を行うと、図７に示すように、給紙
コロ５１が回転して最上袋５２ａを図の右方へ送り出そ
うとする。このとき、Ｂで示す紙面間ですべれば、その
最上袋５２ａが支障なく送り出されるが、Ａで示す紙面
間ですべると、最上袋５２ａにシワが発生してしまう。
枚重ねて、プリンタや複写機の給紙カセット５０にセッ
トしてプリント動作を行うと、図７に示すように、給紙
コロ５１が回転して最上袋５２ａを図の右方へ送り出そ
うとする。このとき、Ｂで示す紙面間ですべれば、その
最上袋５２ａが支障なく送り出されるが、Ａで示す紙面
間ですべると、最上袋５２ａにシワが発生してしまう。
【０００５】また、電子写真装置の転写チャージャー５
３は一般に定電流のものが用いられており、この転写領
域に転写紙が重ねられて送られると、図８に示すよう
に、１枚の部分ａと２枚重ねの部分ｂと３枚重ねの部分
ｃとに表面に降り注いだ電荷の密度は一様であるが高い
電位になる。このため、多数枚重ねの所は電荷密度が小
さくなるために転写電界が不十分となり転写不良が生ず
る。従来の封筒５２には、図９に示すように、２枚重ね
の領域ｂ、３枚重ねの領域ｃ及び４枚重ねの領域ｄを有
するものがあり、この封筒における特に３枚重ねの領域
ｃ及び４枚重ねの領域ｄで転写不良が起こりやすい。
３は一般に定電流のものが用いられており、この転写領
域に転写紙が重ねられて送られると、図８に示すよう
に、１枚の部分ａと２枚重ねの部分ｂと３枚重ねの部分
ｃとに表面に降り注いだ電荷の密度は一様であるが高い
電位になる。このため、多数枚重ねの所は電荷密度が小
さくなるために転写電界が不十分となり転写不良が生ず
る。従来の封筒５２には、図９に示すように、２枚重ね
の領域ｂ、３枚重ねの領域ｃ及び４枚重ねの領域ｄを有
するものがあり、この封筒における特に３枚重ねの領域
ｃ及び４枚重ねの領域ｄで転写不良が起こりやすい。
【０００６】さらにまた、電子写真装置では図１０に示
すように、定着時に２本のローラ５４，５５で加圧挾持
して転写紙５２を搬送するローラ定着装置が多々用いら
れているが、封筒を定着する場合、上ローラと下ローラ
の硬度の違い、たわみの違い、表面摩擦係数の違い等に
より、袋を形成している２枚の紙にずれが生じシワが発
生する。さらに、ローラ定着装置で封筒を定着すると、
２枚の紙に働くずれ力が封筒端部の折り目をずらしてし
まうこともある。
すように、定着時に２本のローラ５４，５５で加圧挾持
して転写紙５２を搬送するローラ定着装置が多々用いら
れているが、封筒を定着する場合、上ローラと下ローラ
の硬度の違い、たわみの違い、表面摩擦係数の違い等に
より、袋を形成している２枚の紙にずれが生じシワが発
生する。さらに、ローラ定着装置で封筒を定着すると、
２枚の紙に働くずれ力が封筒端部の折り目をずらしてし
まうこともある。
【０００７】本発明は、上記した従来の不具合を解消
し、電子写真装置で印字してもシワや印字不良を生じに
くい袋状シートを提供することを目的としている。
し、電子写真装置で印字してもシワや印字不良を生じに
くい袋状シートを提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像形成装置の転写材として用いられる袋
状シートにおいて、複数枚重ねたとき、各シート間の摩
擦係数より、袋をなすシート内面間の摩擦係数の方が大
きいことを特徴としている。
に本発明は、画像形成装置の転写材として用いられる袋
状シートにおいて、複数枚重ねたとき、各シート間の摩
擦係数より、袋をなすシート内面間の摩擦係数の方が大
きいことを特徴としている。
【０００９】さらに、本発明は上記目的を達成するため
に、２枚の紙の周囲を貼り合わせて構成され、該２枚の
紙はこわさまたは坪量が異なる別の種類の紙であること
を特徴としている。
に、２枚の紙の周囲を貼り合わせて構成され、該２枚の
紙はこわさまたは坪量が異なる別の種類の紙であること
を特徴としている。
【００１０】さらにまた、本発明は上記目的を達成する
ために、前記２枚の紙のうち、こわさまたは坪量が小さ
い紙にフラップが形成されていることを特徴としてい
る。
ために、前記２枚の紙のうち、こわさまたは坪量が小さ
い紙にフラップが形成されていることを特徴としてい
る。
【００１１】さらにまた、本発明は上記目的を達成する
ために、複数個が繋がって１枚のシート状に形成されて
いることを特徴としている。
ために、複数個が繋がって１枚のシート状に形成されて
いることを特徴としている。
【００１２】
【作用】上記構成によれば、複数枚重ねたとき、各シー
ト間の摩擦係数より、袋をなすシート内面間の摩擦係数
の方が大きいので、複数枚重ねて自動給紙してもシート
内面でずれずに各シート間で分離するためシワが生ずる
ことなく、良好な給紙が可能になる。
ト間の摩擦係数より、袋をなすシート内面間の摩擦係数
の方が大きいので、複数枚重ねて自動給紙してもシート
内面でずれずに各シート間で分離するためシワが生ずる
ことなく、良好な給紙が可能になる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例に添付図面に従って説
明する。図１（ａ），（ｂ）は、本発明に係る袋状シー
トの正面図及び側面図である。
明する。図１（ａ），（ｂ）は、本発明に係る袋状シー
トの正面図及び側面図である。
【００１４】図１において、符号１は矩形に形成された
２枚の紙２の３辺において周囲をのり付けした袋であ
る。この袋１に使用されている紙２は、図２に示すよう
に、一方の面に対し他方の面が粗い紙、すなわち表裏の
摩擦係数が異なる紙２を用いている。そして、袋１は摩
擦係数の大きい粗い面２ａ同士を合わせるようにして貼
着され、袋状に形成されている。
２枚の紙２の３辺において周囲をのり付けした袋であ
る。この袋１に使用されている紙２は、図２に示すよう
に、一方の面に対し他方の面が粗い紙、すなわち表裏の
摩擦係数が異なる紙２を用いている。そして、袋１は摩
擦係数の大きい粗い面２ａ同士を合わせるようにして貼
着され、袋状に形成されている。
【００１５】かく構成することにより、図７のＢで示し
た袋１における外面同士の紙面間が滑りやすく、Ａで示
す内面同士の紙面間が粗い面２ａで対向するため滑りに
くくなる。従って、プリンタや複写機の給紙カセットに
セットしてプリント動作を行うと、給紙コロ２０が回転
しても袋１の外面が滑って最上袋から順に給紙できる。
すなわち、袋１の内面が滑らないので、給紙時において
袋１にシワが生ずることが防止される。
た袋１における外面同士の紙面間が滑りやすく、Ａで示
す内面同士の紙面間が粗い面２ａで対向するため滑りに
くくなる。従って、プリンタや複写機の給紙カセットに
セットしてプリント動作を行うと、給紙コロ２０が回転
しても袋１の外面が滑って最上袋から順に給紙できる。
すなわち、袋１の内面が滑らないので、給紙時において
袋１にシワが生ずることが防止される。
【００１６】また、図３に示すように、表裏の摩擦係数
がほぼ同等な紙２´で袋１を形成した後、Ｃで示す面を
平らな面に置き、反対面Ｄのから凸状物、例えば適当数
の先端が尖った凸部を有する部材（図示せず）で押圧す
ると、袋１の外面は平らであるが、内面は凹凸が噛み合
って滑りにくくなる。従って、上記実施例と同様に、給
紙時に袋１がシワが生ずることがない。
がほぼ同等な紙２´で袋１を形成した後、Ｃで示す面を
平らな面に置き、反対面Ｄのから凸状物、例えば適当数
の先端が尖った凸部を有する部材（図示せず）で押圧す
ると、袋１の外面は平らであるが、内面は凹凸が噛み合
って滑りにくくなる。従って、上記実施例と同様に、給
紙時に袋１がシワが生ずることがない。
【００１７】図４は、本発明の別の実施例を示す拡大断
面図であって、本例の場合、袋１１を構成する２枚の紙
１２，１２ａの厚みが異なっている。袋１１に厚い紙１
２を用いることにより、シワが生じにくくなり、しかも
印字は厚い紙１２に行う方が好ましい。さらに、厚い紙
１２を用いても薄い紙１２ａとで袋１１を形成している
ので、全体としてはあまり厚くならないので、転写電界
をあまり弱めることはない。
面図であって、本例の場合、袋１１を構成する２枚の紙
１２，１２ａの厚みが異なっている。袋１１に厚い紙１
２を用いることにより、シワが生じにくくなり、しかも
印字は厚い紙１２に行う方が好ましい。さらに、厚い紙
１２を用いても薄い紙１２ａとで袋１１を形成している
ので、全体としてはあまり厚くならないので、転写電界
をあまり弱めることはない。
【００１８】図５は、図４の変形例を示す斜視図であっ
て、本例の袋１１は薄い紙１２ａにフラップ１３を形成
している。かく構成することにより、フラップ１３が折
り易く、フラップ１３を折って貼り合わせたときにも、
全体の厚みが均一となり多数を重ね易い。本実施例で
は、のりづけ位置を図の斜線で示したように、厚い紙１
２と薄い紙１２ａとの全周をのりづけし、厚い紙１２が
印字面であるから薄い紙１２ａのフラップ１３近くに孔
１４を開けている。従って、袋１１は全域の厚みが均一
となり、印字濃度が均一になる。なお、袋１１を封する
ときはフラップ１３を薄い紙１２ａに折る構造としてい
る。
て、本例の袋１１は薄い紙１２ａにフラップ１３を形成
している。かく構成することにより、フラップ１３が折
り易く、フラップ１３を折って貼り合わせたときにも、
全体の厚みが均一となり多数を重ね易い。本実施例で
は、のりづけ位置を図の斜線で示したように、厚い紙１
２と薄い紙１２ａとの全周をのりづけし、厚い紙１２が
印字面であるから薄い紙１２ａのフラップ１３近くに孔
１４を開けている。従って、袋１１は全域の厚みが均一
となり、印字濃度が均一になる。なお、袋１１を封する
ときはフラップ１３を薄い紙１２ａに折る構造としてい
る。
【００１９】図６は、本発明の別の実施例を示す正面図
であって、本例では複数枚の袋２１が１組の紙２２で作
られている。各袋２１の間には、印字後分離し易いよう
に、ミシン目２３が入れている。
であって、本例では複数枚の袋２１が１組の紙２２で作
られている。各袋２１の間には、印字後分離し易いよう
に、ミシン目２３が入れている。
【００２０】かく構成することにより、複数の袋２１を
一度に印字することができ、印字効率が大幅に向上す
る。
一度に印字することができ、印字効率が大幅に向上す
る。
【００２１】
【発明の効果】請求項１の構成によれば、複数枚重ねた
とき、各シート間の摩擦係数より、袋をなすシート内面
間の摩擦係数の方が大きいので、複数枚重ねて自動給紙
してもシート内面でずれずに各シート間で分離するため
シワが生ずることなく、良好な給紙が得られる。
とき、各シート間の摩擦係数より、袋をなすシート内面
間の摩擦係数の方が大きいので、複数枚重ねて自動給紙
してもシート内面でずれずに各シート間で分離するため
シワが生ずることなく、良好な給紙が得られる。
【００２２】請求項２の構成によれば、２枚の紙の周囲
を張り合わせて構成され、該２枚の紙はこわさまたは坪
量が異なる別の種類の紙であるので、厚い紙を用いても
薄い紙とで袋を形成でき、全体としてはあまり厚くなら
ないので、転写電界をあまり弱めることはない。
を張り合わせて構成され、該２枚の紙はこわさまたは坪
量が異なる別の種類の紙であるので、厚い紙を用いても
薄い紙とで袋を形成でき、全体としてはあまり厚くなら
ないので、転写電界をあまり弱めることはない。
【００２３】請求項３の構成によれば、２枚の紙のう
ち、こわさまたは坪量が小さい紙にフラップが形成され
ているので、フラップが折り易く、フラップを折って貼
り合わせたときにも、全体の厚みが均一となり多数を重
ね易くすることができる。
ち、こわさまたは坪量が小さい紙にフラップが形成され
ているので、フラップが折り易く、フラップを折って貼
り合わせたときにも、全体の厚みが均一となり多数を重
ね易くすることができる。
【００２４】請求項４の構成によれば、複数個が繋がっ
て１枚のシート状に形成されているので、複数の袋を一
度に印字することができ、印字効率が大幅に向上するこ
とができる。
て１枚のシート状に形成されているので、複数の袋を一
度に印字することができ、印字効率が大幅に向上するこ
とができる。
【図１】（ａ），（ｂ）は、本発明に係る袋状シートの
正面図及び側面図である。
正面図及び側面図である。
【図２】図１のII部分の拡大断面図である。
【図３】図１の実施例の変形例を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図４】本発明の別の実施例を示す拡大断面図である。
【図５】図４の変形例を示す斜視図である。
【図６】本発明の別の実施例を示す正面図である。
【図７】給紙装置で従来の封筒を給紙状態を説明する断
面図である。
面図である。
【図８】従来の封筒の転写時を説明する説明図である。
【図９】従来の封筒の一例を示す正面図である。
【図１０】定着装置の斜視図である。
１，１１，２１ 袋 ２，１２，２２ 紙 ２ａ 粗い面 １２ 厚い紙 １２ａ 薄い紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 27/00 B65D 33/00 B42D 15/08
Claims (4)
- 【請求項１】 画像形成装置の転写材として用いられる
袋状シートにおいて、複数枚重ねたとき、各シート間の
摩擦係数より、袋をなすシート内面間の摩擦係数の方が
大きいことを特徴とする袋状シート。 - 【請求項２】 画像形成装置の転写材として用いられる
袋状シートにおいて、２枚の紙の周囲を貼り合わせて構
成され、該２枚の紙はこわさまたは坪量が異なる別の種
類の紙であることを特徴とする袋状シート。 - 【請求項３】 請求項２に記載の袋状シートにおいて、
前記２枚の紙のうち、こわさまたは坪量が小さい紙にフ
ラップが形成されていることを特徴とする袋状シート。 - 【請求項４】 請求項１乃至３の１つに記載の袋状シー
トにおいて、複数個が繋がって１枚のシート状に形成さ
れていることを特徴とする袋状シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32822593A JP3264764B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 袋状シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32822593A JP3264764B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 袋状シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07179033A JPH07179033A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3264764B2 true JP3264764B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=18207844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32822593A Expired - Fee Related JP3264764B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 袋状シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3264764B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4520135B2 (ja) * | 2003-11-25 | 2010-08-04 | 富士通株式会社 | プリンタ用封筒及び印刷方法 |
| JP4860536B2 (ja) * | 2007-04-09 | 2012-01-25 | シャープ株式会社 | 用紙搬送装置、画像形成装置、プログラム、記録媒体 |
| JP5488869B2 (ja) * | 2009-05-11 | 2014-05-14 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真受像用樹脂製ホルダー |
| JP7148140B2 (ja) * | 2019-04-18 | 2022-10-05 | ｏｗｌｋｉｎｇ株式会社 | 電子写真方式印刷機用印刷媒体及び印刷システム |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32822593A patent/JP3264764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07179033A (ja) | 1995-07-18 |
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Legal Events
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