JP3264692B2 - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

Info

Publication number
JP3264692B2
JP3264692B2 JP14084492A JP14084492A JP3264692B2 JP 3264692 B2 JP3264692 B2 JP 3264692B2 JP 14084492 A JP14084492 A JP 14084492A JP 14084492 A JP14084492 A JP 14084492A JP 3264692 B2 JP3264692 B2 JP 3264692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
side wall
upstream
wall surface
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14084492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05332463A (ja
Inventor
正彦 中沢
久佳 松本
和夫 塚田
徹哉 小島
Original Assignee
清原 まさ子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 清原 まさ子 filed Critical 清原 まさ子
Priority to JP14084492A priority Critical patent/JP3264692B2/ja
Publication of JPH05332463A publication Critical patent/JPH05332463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3264692B2 publication Critical patent/JP3264692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プラント等
の流体輸送ラインに介設される逆止弁に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種逆止弁としては、図示して
いないが、弁本体内に流入通路及び流出通路が開口する
弁室を設け、該弁室内に、流入通路の開口部に形成せる
弁座に当離座すべく摺動する弁体を設け、該弁体をコイ
ルスプリングにより弁座に押圧附勢させたものがよく知
られている。
【0003】しかし、前記逆止弁では、弁体に於けるク
ラッキング圧の受圧面積が小さいことから、流入通路へ
の流入量ないし流入圧が小さいときには、弁体が動作し
ない虞れがあり、応答性や信頼性が低いと云う問題があ
る。然も、スプリングの調整を必要とし、その調整も極
めて困難であり、組立性や取扱性に劣ると云う問題があ
る。更に、弁体が摺動する為、コイルスプリングを使用
していることと相俟って、摩耗粉が発生し易く、又、弁
作用空間に配設される部品点数が多いことから、内部構
造が複雑化して、ガス溜り等の流体滞留部が発生し易く
なっている。その結果、高クリーン度が要求される半導
体、医薬品等の製造装置に於ける流体輸送ラインや真空
機器に於ける真空ラインには適さないと云う問題があっ
た。
【0004】そこで、本件出願人は、これらの問題を解
決する逆止弁を開発し、利用に供している。即ち、前記
逆止弁は、図3に示す如く、流入通路19を有する上流
側本体20と;下流側壁面21及び流出通路22を有す
る下流側本体23と;流入通路19と流出通路22を連
通する連絡通路24と、下流側壁面21に対向して下流
側壁面21との間に弁室25を形成する上流側壁面26
と、上流側壁面26の中央部に形成した静止シール部2
6aとを有し、外周縁部がガスケット27を介して上流
側本体20と下流側本体23に挾持されたカウンターデ
ィスク28と;外周縁部がカウンターディスク28と下
流側壁面21の周縁部で気密状に挾圧保持された環状の
ダイヤフラム29と;ダイヤフラム29の中心部に静止
シール部26aに対向すべく固着された環状の可動シー
ル体30と;静止シール部26aに固定され、可動シー
ル体30に当離座する環状のシール部材31と;上流側
本体20と下流側本体23を締付け固定するナット32
とから構成されている。
【0005】而して、流入通路19に流体が流入する
と、ダイヤフラム29両側の差圧によりダイヤフラム2
9が下流側方向へ変形して、可動シール体30が静止シ
ール部26aから離間せしめられる。その結果、流入通
路19と流出通路22は連通されて、流体は流入通路1
9から流出通路22へと流動する。又、流出通路22に
逆流が生じた場合には、ダイヤフラム29両側の差圧に
よりダイヤフラム29が上記とは逆の状態に変形して、
可動シール体30がシール部材31を介して静止シール
部26aに押圧接触せしめられる。その結果、流入通路
19と流出通路22は可動シール体30とシール部材3
1との接触部分で遮断され、流出通路22から流入通路
19への逆流が阻止される。
【0006】この逆止弁は、ダイヤフラム29を用いて
可動シール体30を作動させるための流体圧の受圧面積
を大きくしている為、スプリングを使用しないことと相
俟って、精度や応答性に極めて優れている。又、摩耗粉
が発生せず、且つガス溜り等の流体滞留部が殆ど生じな
いから、高クリーン度が要求される半導体等の製造装置
に於ける流体輸送ラインや真空機器に於ける真空ライン
にも好適に使用できる等、優れた利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述の逆止
弁にあっても、未だ解決すべき問題点が残されている。
即ち、前記逆止弁は、カウンターディスク28を使用し
ている為、流体の漏洩を防止するシール面がガスケット
27の両面及びダイヤフラム29の外周縁部両面の計4
個所になり、シール個所が多くなる。又、ガスケット2
7とダイヤフラム29の材質が異なるうえ、各部材を同
一のナット32で締付けている為、ガスケット27の変
形とダイヤフラム29の変形が相互に干渉し合い、ガス
ケット27の両面に生じる面圧とダイヤフラム29の外
周縁部両面に生じる面圧とが異なることになる。その結
果、この逆止弁は、取り扱う流体が高圧の場合にはガス
ケット27部分やダイヤフラム29の外周縁部分から流
体が漏洩し易く、高圧の流体に対してシール性が極めて
悪いと云う問題があった。例えば前記逆止弁は、流体の
圧力が約10kg/cm2 以下の場合にはシール性も安
定しているが、流体の圧力がそれ以上になると、どうし
ても前記個所から流体が漏洩してしまうと云う問題があ
った。特に、半導体製造プラント等に於いて使用される
高純度ガスの使用圧力は、100kg/cm2 以上の高
圧もあり、前記逆止弁を使用するには問題があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
案されたものであり、その目的は取り扱う流体が高圧で
あっても、シール性に優れた逆止弁を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の逆止弁は、流入通路と、流入通路に直交する断面形
状略凸状の上流側壁面と、上流側壁面の中央部に形成し
た静止シール部と、流入通路と上流側壁面に於ける静止
シール部の外側領域とを連通する連絡通路とを備えた上
流側本体と;上流側壁面に対向して上流側壁面との間に
弁室を形成する断面形状略凹状の下流側壁面と、下流側
壁面に開口された流出通路とを備えた下流側本体と;弁
室内に配置され、外周縁部が上流側壁面の周縁部と下流
側壁面の周縁部で気密状に挾圧保持された環状のダイヤ
フラムと;ダイヤフラムの中心部に静止シール部に対向
すべく固着され、中心部に流体通路を形成した有底筒状
の可動シール体と;静止シール部又は可動シール体に固
着され、可動シール体の流体通路の開口周縁部若しくは
静止シール部に当離座する環状のシール部材と;ダイヤ
フラムの外周縁部を挾圧保持すべく上流側本体と下流側
本体を締付け固定する締付具とを具備するものである。
【0010】
【作用】流入通路に流体が流入すると、ダイヤフラム両
側の差圧によりダイヤフラムが下流側方向へ変形して、
可動シール体が静止シール部側から離間せしめられる。
その結果、流入通路と流出通路が連通されて、流体は流
入通路から連絡通路、弁室及び流体通路を順次経て流出
通路へと流動する。又、流出通路に逆流が生じた場合に
は、ダイヤフラム両側の差圧によりダイヤフラムが上記
とは逆の状態に変形して、可動シール体がシール部材を
介して静止シール部側へ押圧接触せしめられる。その結
果、流入通路と流出通路は可動シール体とシール部材と
の接触部分で遮断され、流出通路から流入通路への逆流
が阻止される。
【0011】この逆止弁は、ダイヤフラムの外周縁部の
みを上流側本体と下流側本体とで挾持している為、流体
の漏洩を防止するシール面がダイヤフラムの外周縁部両
面の2個所だけになり、シール個所が少なくなる。又、
シール面の面圧にバラツキを生じることもなく、十分な
面圧が得られる。その結果、取り扱い流体が高圧であっ
ても、流体が漏洩し難く、シール性に極めて優れてい
る。更に、カウンターディスクを省略している為、部品
点数が少なくて済むうえ、上流側本体と下流側本体のダ
イヤフラムを挾持する部分の肉厚も厚くすることがで
き、よりシール性に優れたものとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1及び図2は本発明の実施例に係る逆止
弁の拡大縦断面図であって、当該逆止弁は、上流側本体
1、下流側本体2、ダイヤフラム3、可動シール体4、
シール部材5及び締付具6から構成されている。
【0013】前記上流側本体1は、ステンレス鋼等の金
属材により略T字型に形成されて居り、中心線上には流
入通路7が形成されていると共に、流入通路7に直交す
る面には断面形状略凸状の上流側壁面8が形成されてい
る。又、上流側壁面8の中央部(突状部分の頂部)には
平滑面となった円形の静止シール部8aが、その周囲に
はダイヤフラム3の軸線方向の移動を面的に受け止める
為の環状の逆圧保持部8bが夫々形成されて居り、逆圧
保持部8bは、中心部側が上流側へ傾斜する円錐面とな
っている。更に、流入通路7と上流側壁面8に於ける静
止シール部8aの外側領域(静止シール部8aと逆圧保
持部8bとの間)とは連絡通路9を介して連通されてい
る。尚、逆圧保持部8bに隣接する上流側本体1の外周
面には、ダイヤフラム3の外周縁部が折り曲げられた状
態で係止される環状の切欠係止部10が形成されてい
る。
【0014】前記下流側本体2は、ステンレス鋼等の金
属材により略T字型に形成されて居り、上流側本体1の
上流側壁面8に対向する面には上流側壁面8との間に弁
室11を形成する為の断面形状略凹状の下流側壁面12
が形成されていると共に、中心線上には流入通路7と同
一直線上に位置して下流側壁面12の中央部に開口する
流出通路13が形成されている。又、下流側壁面12の
中央部分(窪み部分の底部)には静止シール部8aに対
向する平滑面となった環状の第1正圧保持部12aが、
その周囲には逆圧保持部8bに対向してダイヤフラム3
の軸線方向の移動を面的に受け止める為の環状の第2正
圧保持部12bが夫々形成されて居り、第2正圧保持部
12bは、中心部側が下流側へ傾斜する円錐面となって
いる。更に、第2正圧保持部12bの周囲には上流側本
体1の外周面に嵌合される筒部14が形成されていると
共に、該筒部14の外周面には雄ねじ部15が形成され
ている。
【0015】前記ダイヤフラム3は、ステンレス鋼やイ
ンコネル(商標名)等の金属製薄板により環状に形成さ
れて居り、弁室11内に外周縁部を固定された状態で配
置されている。即ち、ダイヤフラム3は、その外周縁部
を上流側壁面8の周縁部と下流側壁面12の周縁部で気
密状に挾圧保持することによって軸線方向へ変形し得る
ように為されて居り、その両面は逆圧保持部8b及び第
2正圧保持部12bに夫々対向している。ダイヤフラム
3の変形はその両面に作用する差圧によって生ずるが、
差圧が作用しない状態(以下「無負荷状態」という)で
は、ダイヤフラム3は平板形態に保持され、逆圧保持部
8b及び第2正圧保持部12bとの間に若干の間隙を形
成している。尚、ダイヤフラム3の外周縁部の一部は、
軸線方向へ折り曲げられて切欠係止部10に係止されて
いる。これによって、ダイヤフラム3の外周縁部は、上
流側本体1と下流側本体2とで確実且つ良好に挾持され
ることになり、両本体1,2間から抜けるのが防止され
る。
【0016】前記可動シール体4は、金属材により有底
筒状に形成されて居り、底壁部4aの内面側が静止シー
ル部8aに、又、底壁部4aの外面側が第1正圧保持部
12aに夫々対向すべくダイヤフラム3の中心部に溶着
されている。更に、可動シール体4の中心部(底壁部4
aの中心)には流体通路16が形成されている。尚、ダ
イヤフラム3が平板形態に保持される無負荷状態に於い
ては、可動シール体4は上流側壁面8及び下流側壁面1
2に近接してこれらと非接触状態になっている。
【0017】前記シール部材5は、或る程度以上の弾性
を有するゴムやプラスチック等により環状に形成されて
居り、静止シール部8aに形成した環状溝17に圧入保
持されていて、ダイヤフラム3の変形時に可動シール体
4の流体通路16の開口周縁部に当離座するように為さ
れている。ところで、ダイヤフラム3が平板形態に保持
される無負荷状態に於いては、シール部材5は可動シー
ル体4に近接して可動シール体4と非接触状態になって
いる。従って、シール部材5は逆流発生時にのみ可動シ
ール体4に密着されるにすぎないから、シール部材5を
ゴム等で構成した場合にも、シール部材5が可動シール
体4に貼り付くような虞れがない。
【0018】前記締付具6は、ダイヤフラム3の外周縁
部を上流側本体1と下流側本体2とで挾圧保持すべく両
本体1,2を締付け固定するものであり、本実施例に於
いては、締付具6にはナットが使用されて居り、下流側
本体2の雄ねじ部15に螺合するようになっている。
【0019】而して、前記逆止弁は、上流側本体1の上
流側壁面8と下流側本体2の下流側壁面12との間に可
動シール体4を溶着したダイヤフラム3を配置すると共
に、下流側本体2の筒部14を上流側本体1に嵌合して
上流側壁面8と下流側壁面12の周縁部でダイヤフラム
3の外周縁部を挾持し、下流側本体2の雄ねじ部15へ
ナットを螺合して上流側本体1と下流側本体2とを締付
け固定することによって、組立てられる。
【0020】以上のように構成された逆止弁にあって
は、流入通路7に流体が流入すると、ダイヤフラム3が
ダイヤフラム3両面に作用する圧力差によって第2正圧
保持部12b方向に変形せしめられて、可動シール体4
がシール部材5から離間する方向へ変位する。その結
果、流入通路7と流出通路13との間が連通されて、流
体は流入通路7から連絡通路9、弁室11及び流体通路
16を順次経て流出通路13へと流動せしめられる(図
1参照)。尚、可動シール体4のシール部材5からの離
間量は、流量に応じたものとなる。
【0021】このとき、流入通路7への流入量ないし流
入圧が小さく、ダイヤフラム3両面に作用する圧力差が
僅かであっても、それが大面積であるダイヤフラム3の
略全面(固定されている外周縁部を除く全面)に作用す
ること及び可動シール体4はスプリング力を有しないダ
イヤフラム3によって保持されていることから、可動シ
ール体4のシール部材5からの離間動作が良好に行われ
る。一方、大流量である場合や衝撃圧が発生した場合に
は、可動シール体4及びダイヤフラム3が第1及び第2
正圧保持部12bに係止されて、それ以上の変形が阻止
されることから、ダイヤフラム3に過大な負荷が作用す
ることがない。即ち、ダイヤフラム3は、流量ないし流
体圧が一定範囲内にある場合にはシール部材5と可動シ
ール体4との間に流量に応じた間隙を形成すべく変形す
るが、流量ないし流体圧が上記範囲を超えた場合には、
必要以上に変形されないようになっているのである。
【0022】又、流体が逆流したときには、ダイヤフラ
ム3がダイヤフラム3両面に作用する圧力差によって逆
圧保持部8b方向に変形せしめられて、可動シール体4
がシール部材5に押圧接触する。その結果、可動シール
体4と静止シール部8aとの間がシール部材5により遮
蔽されて、流入通路7と流出通路13との間の連通が遮
断され、流出通路13から流入通路7への逆流が阻止さ
れる(図2参照)。
【0023】このとき、ダイヤフラム3両面に作用する
圧力差が僅かであっても、その受圧面積が大きいことか
ら、可動シール体4によるシール力が充分に確保され、
良好なシール機能が発揮される。一方、ダイヤフラム3
に作用する逆圧が過大であったり衝撃圧である場合に
は、ダイヤフラム3が逆圧保持部8bに衝合係止され
て、それ以上の変形が阻止されることから、ダイヤフラ
ム3に過大な負荷が作用することがない。従って、耐圧
性能が頗る向上する。
【0024】ところで、前記逆止弁は、ダイヤフラム3
の外周縁部のみを上流側本体1と下流側本体2とで挾持
している為、流体の漏洩を防止するシール面がダイヤフ
ラム3の外周縁部両面の2個所だけになり、シール個所
が少なくなる。然も、締付具6で両本体1,2を締付け
ても、シール面の面圧にバラツキを生じることもなく、
十分な面圧が得られる。その結果、取り扱い流体が高圧
であっても、流体が漏洩し難く、シール性に極めて優れ
ている。
【0025】又、流入通路7と流出通路13とを連通す
る弁室11はダイヤフラム3の変形を許容するに必要な
極く僅かな空間で足りること及び弁室11には可動シー
ル体4及びダイヤフラム3が配設されているにすぎない
ことから、弁室11にガス溜り等の流体滞留部が殆ど生
じない。然も、摺動部分がない為に摩耗分も発生しな
い。
【0026】尚、上記実施例に於いては、下流側本体2
に筒部14を形成し、該筒部14を上流側本体1に嵌合
するようにしたが、他の実施例に於いては、上流側本体
1に筒部14を形成し、該筒部14を下流側本体2に嵌
合するようにしても良い。この場合、上流側本体1に雄
ねじ部15を形成することは勿論である。
【0027】上記実施例に於いては、シール部材5を環
状溝17に圧入保持させるようにしたが、他の実施例に
於いては、シール部材5を静止シール部8aの環状溝1
7に接着剤により固着するようにしても良い。又、シー
ル部材5の内方にステンレス鋼等のリングを埋設するよ
うにしても良い。この場合には、シール部材5の抜け止
めを行うことができる。
【0028】上記実施例に於いては、シール部材5を静
止シール部8aに設けたが、他の実施例に於いては、シ
ール部材5を可動シール体4の底壁部4aに設けて静止
シール部8aに当離座させるようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の逆止弁は、ダイヤフラムの外周縁部を上流側本体と下
流側本体とで挾持し、流体の漏洩を防止するシール面を
ダイヤフラム両面の2個所だけにし、シール個所を少な
くしている。然も、ダイヤフラムのみを挾持するように
している為、締付具で両本体1,2を締付けても、シー
ル面の面圧にバラツキを生じることもなく、十分な面圧
が得られる。その結果、取り扱い流体が高圧であって
も、流体が漏洩し難く、シール性に極めて優れたものに
なる。
【0030】又、カウンターディスクを省略している
為、部品点数が少なくて済むうえ、上流側本体と下流側
本体のダイヤフラムを挾持する部分の肉厚も厚くするこ
とができ、よりシール性に優れたものとなる。
【0031】更に、可動シール体を作動させるための流
体圧の受圧面積を大きくしている為、スプリングを使用
しないことと相俟って、精度や応答性に極めて優れ、常
に良好な逆止弁機能を発揮し得るものである。
【0032】然も、摩耗粉が発生せず、且つガス溜り等
の流体滞留部が殆ど生じないから、高クリーン度が要求
される半導体等の製造装置における流体輸送ラインや真
空機器における真空ラインにも好適に使用できるもので
ある。
【0033】加えて、スプリング力の調整等を一切必要
とせず、内部構造もシンプルであるから、組立性や取扱
性に極めて優れるものであり、構造上、取付方向により
性能が変化するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る逆止弁を示し、流入通路
から流出通路への流動許容状態を示す拡大縦断面図であ
る。
【図2】同逆止弁における流出通路から流入通路への逆
流阻止状態を示す拡大縦断面図である。
【図3】従来の逆止弁の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1は上流側本体、2は下流側本体、3はダイヤフラム、
4は可動シール体、5はシール部材、6は締付具、7は
流入通路、8は上流側壁面、8aは静止シール部、9は
連絡通路、11は弁室、12は下流側壁面、13は流出
通路、16は流体通路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−69872(JP,A) 特開 平4−19479(JP,A) 実開 平1−168069(JP,U) 実開 昭57−24367(JP,U) 実開 平2−33975(JP,U) 実開 平5−47637(JP,U) 実開 昭62−172869(JP,U) 米国特許1670318(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20 F16K 7/12 - 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入通路と、流入通路に直交する断面形
    状略凸状の上流側壁面と、上流側壁面の中央部に形成し
    た静止シール部と、流入通路と上流側壁面に於ける静止
    シール部の外側領域とを連通する連絡通路とを備えた上
    流側本体と;上流側壁面に対向して上流側壁面との間に
    弁室を形成する断面形状略凹状の下流側壁面と、下流側
    壁面に開口された流出通路とを備えた下流側本体と;弁
    室内に配置され、外周縁部が上流側壁面の周縁部と下流
    側壁面の周縁部で気密状に挾圧保持された環状のダイヤ
    フラムと;ダイヤフラムの中心部に静止シール部に対向
    すべく固着され、中心部に流体通路を形成した有底筒状
    の可動シール体と;静止シール部又は可動シール体に固
    着され、可動シール体の流体通路の開口周縁部若しくは
    静止シール部に当離座する環状のシール部材と;ダイヤ
    フラムの外周縁部を挾圧保持すべく上流側本体と下流側
    本体を締付け固定する締付具とから構成し、上流側壁面
    の中央部には静止シール部が、その周囲にはダイヤフラ
    ムの軸線方向の移動を面的に受け止める為の逆圧保持部
    が夫々形成されていると共に、下流側壁面の中央部分に
    は静止シール部に対向する第1正圧保持部が、その周囲
    には逆圧保持部に対向してダイヤフラムの軸線方向の移
    動を面的に受け止める為の第2正圧保持部が夫々形成さ
    れて居り、無負荷状態では、ダイヤフラムは平板形態に
    保持され、逆圧保持部及び第2正圧保持部との間に若干
    の間隙を形成していると共に、可動シール体は上流側壁
    面及び下流側壁面と非接触状態になっており、流入通路
    への流入量が大流量である場合や衝撃圧が発生した場合
    には、可動シール体及びダイヤフラムが第1及び第2正
    圧保持部に係止されてそれ以上の変形が阻止されると共
    に、ダイヤフラムに作用する逆圧が過大であったり衝撃
    圧である場合には、ダイヤフラムが逆圧保持部に係止さ
    れてそれ以上の変形が阻止されることを特徴とする逆止
    弁。
JP14084492A 1992-06-02 1992-06-02 逆止弁 Expired - Fee Related JP3264692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14084492A JP3264692B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14084492A JP3264692B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 逆止弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05332463A JPH05332463A (ja) 1993-12-14
JP3264692B2 true JP3264692B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=15278037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14084492A Expired - Fee Related JP3264692B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3264692B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6586119B1 (en) 1997-05-19 2003-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Luminescent device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5221993B2 (ja) * 2008-03-28 2013-06-26 公立大学法人首都大学東京 マイクロバルブ及びマイクロポンプ
KR102308783B1 (ko) * 2021-08-11 2021-10-05 주식회사 무성 콘 시트 체크 밸브

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6586119B1 (en) 1997-05-19 2003-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Luminescent device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05332463A (ja) 1993-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4293116A (en) Metallic seat assembly for valves
US4162782A (en) Seal assembly for butterfly valve
TW200401181A (en) Fluid control value
US4258900A (en) Structure maintaining seats against ball valves
JPH08219304A (ja) ダイヤフラム弁
JPH0510457A (ja) バタフライバルブのシール装置
JP3264692B2 (ja) 逆止弁
EP0013265B1 (en) Seat assembly for high-temperature valves and use in butterfly valves
JP3302781B2 (ja) ライン逆止弁
US3428292A (en) Unstressed seats for between flange valves
US5107885A (en) Check valve
JPH07111230B2 (ja) 流体配管用継手
JP3302765B2 (ja) ライン逆止弁
JP3334983B2 (ja) 金属製シール材を用いた流体用機器を構成する金属製部材のシール方法
KR100300925B1 (ko) 고압유체 개폐용 볼밸브
JP3302756B2 (ja) ライン逆止弁
KR950002532B1 (ko) 라인체크밸브
JP2842630B2 (ja) 逆止弁
JP4230186B2 (ja) パッキン逆止弁
JPH11125398A (ja) 流量制限機構
JP2668167B2 (ja) ライン逆止弁
JPS63266275A (ja) ボ−ルバルブ
JPH0680958U (ja) 金属製ダイヤフラムの取付構造
JPH04347089A (ja) ガス流路形成機器用継手
JP2553271Y2 (ja) 逆止弁

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees