JP3264605B2 - 風速センサ - Google Patents

風速センサ

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JP3264605B2
JP3264605B2 JP12825295A JP12825295A JP3264605B2 JP 3264605 B2 JP3264605 B2 JP 3264605B2 JP 12825295 A JP12825295 A JP 12825295A JP 12825295 A JP12825295 A JP 12825295A JP 3264605 B2 JP3264605 B2 JP 3264605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風気体の流路に配置
する風速検出用の抵抗発熱体を含む回路から前記送風気
体の風量に応じた信号を出力する風速センサの感度の劣
化を防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給湯器においては、出湯温センサ
によって検出される出湯温度を使用者が設定した設定温
度に合致させるために、これに必要なバーナの燃焼量
(設定燃焼量)を求めて、バーナの燃焼が前記設定燃焼
量になるようにバーナへの空気供給量を制御し、その空
気供給量に対応して比例弁によって燃料供給量を制御し
ている。前記空気供給量の制御は、バーナへの実際の風
量を例えば熱線式風速センサにより時々刻々検出すると
共に、バーナの設定燃焼量に対応して送風する量(風
量)を設定し、その設定風量に実際の風量が合致するよ
うに燃焼ファンの回転数をフィードバック制御するもの
が知られている。
【0003】前記熱線式風速センサは、温度によって抵
抗値が変化する白金等の抵抗発熱体を検出素子として使
用し、該抵抗発熱体に接触する空気の風速に応じたレベ
ルの電気信号を該抵抗発熱体を含む回路(ブリッジ回
路)から出力するものである。そして、前記のように送
風通路の風量(これは風速に比例する)を検出する場合
には、該送風通路に抵抗発熱体を配置する。尚、前記抵
抗発熱体の周囲の温度変化によっても風速あるいは風量
を正しく検出できるよう前記抵抗発熱体と同材料からな
る温度補償抵抗を抵抗発熱体を含む回路に設け、該温度
補償抵抗を抵抗発熱体に並設することが必要に応じて行
われている。
【0004】ところで、この種の風速センサにおいて
は、前記抵抗発熱体や温度補償抵抗は空気の流路に配置
されるため塵や埃等が付着しやすく、このような塵や埃
の付着が進行すると、該風速センサの感度が劣化するこ
とが知られている。このような感度の劣化を防ぐため
に、該風速センサの前部にフィルターを備えることによ
り塵や埃の進入を防ぐ手段が考えられる。しかしなが
ら、フィルター方式によるとフィルターを頻繁に交換し
なければならず、手間がかかるという不都合が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、風速センサ
の改良に関し、更に詳しくはフィルターを用いることな
く抵抗発熱体に塵や埃が付着するのを防止することがで
きる風速センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の風速センサの第1の態様は、送風気体の流
路に風速検出用の抵抗発熱体を配置し前記送風気体の風
量に応じた信号を出力する風速センサであって、主通風
路を形成する筒体と、前記筒体の内壁に配設しその軸方
向の断面形状を前記筒体の内壁から下流側に向って径方
向に狭めてなる縮径部と、前記縮径部を跨いでその上流
側と下流側とを連通する側路とを有し、前記側路は前記
筒体の幅方向と軸方向に蛇行し、その下流側に抵抗発熱
体を設けてなることを特徴とする。
【0007】本発明の風速センサの第2の態様は、送風
気体の流路に風速検出用の抵抗発熱体を配置し前記送風
気体の風量に応じた信号を出力する風速センサであっ
て、主通風路を形成する筒体と、前記筒体の内壁に配設
しその軸方向の断面形状を前記筒体の内壁から下流側に
向って径方向に狭めてなる縮径部と、前記縮径部の下流
側に間隙を存して配設しその断面形状を前記縮径部の後
端側から下流側に向って前記筒体の内壁まで径方向に広
げてなる拡径部と、前記縮径部の上流側から該縮径部と
拡径部との間の間隙に連通する側路とを有し、前記側路
は前記筒体の幅方向と軸方向に蛇行し、その下流側に
抗発熱体を設けてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の風速センサの第1の態様によれば、主
通風路を形成する筒体に縮径部を設けているので、主通
風路に空気が流れると前記縮径部の下流側の気圧が上流
側の気圧よりも低くなる。前記側路は前記縮径部の上流
側と下流側とを連通しているので、主通風路に空気が流
れると上流側から下流側に向って前記側路の中を空気が
流れる。このとき前記側路に流れる空気の風量に応じた
信号が前記抵抗発熱体を含む回路から出力される。前記
側路の風量と前記主通風路の風量との間には相関関係が
あるため、前記の出力信号により前記主通風路に流れる
風量が検出される。この際、空気中の塵や埃は前記主通
風路を通過する空気の流れに沿って流れ、前記側路の空
気流入口付近でも塵や埃はその慣性により前記主通風路
を通過し、前記抵抗発熱体を配置した前記側路にはほど
んど入り込まない。
【0009】本発明の風速センサの第2の態様によれ
ば、主通風路を形成する筒体に縮径部及び拡径部を間隙
を存して設けており、この前記縮径部と前記拡径部が全
体としてベンチュリ形状をなしているため、前記縮径部
の上流側と前記拡径部の下流側では気圧差が生じ、前記
縮径部の上流側の気圧は拡径部の下流側の気圧より高く
なる。この気圧差により、前記縮径部の上流側と、該縮
径部と拡径部の間の間隙とを連通している前記側路に空
気が流れて前記間隙から前記主通風路に流れる空気と合
流する。このとき、前記第1の態様と同様に空気中の塵
や埃はその慣性により前記主通風路を通過し、前記側路
にはほどんど入り込まない。
【0010】また、前記拡径部の軸方向の断面形状を前
記縮径部の後端部から前記筒体の内壁まで径方向に広げ
たので、前記主通風路を通過する空気は前記拡径部に沿
って流れるため、圧力損失が生じにくくなる。また、前
記間隙により前記拡径部で生じがちの壁からの流れの剥
離が防止されるので、広がり角度を大きくしても圧力損
失が増すことがない。
【0011】
【実施例】次に、添付図面を参照しながら本発明の風速
センサについて更に詳しく説明する。図1は本発明の風
速センサを用いた燃焼装置のシステム構成図、図2は本
発明の第1の態様の実施例を示す説明的断面図、図3は
前記第1の態様の実施例の要部を示す説明的分解斜視
図、図4は前記第1の態様の他の実施例を示す説明的断
面図、図5は図4のV−V断面図、図6は本発明の第2
の態様の実施例を示す説明的断面図である。
【0012】本実施例では、風速センサ1を給湯器に用
いたものについて説明する。図1において、1は送風気
体である空気の流路に配置された風速センサ、2は熱交
換器3及びこれを加熱するバーナ4を内蔵した給湯器本
体、5は熱交換器3を通って配管された通水管、6は通
水管5を流れる水の流量を熱交換器3の上流側で検出す
る流量センサ、7は熱交換器3の下流側で通水管5を流
れる水の出湯温度を検出する温度センサ、8はガス供給
管8aに介装されたガス比例弁、10は燃焼ファン9を
駆動するファンモータ、11は燃焼ファン9の回転数を
検出するためのホール素子等により構成された回転セン
サ、12は使用者が湯温の設定等を行うための操作部、
13は操作部12により設定された湯温や前記各センサ
1,6,7,11の検出信号に応じてファンモータ10
やガス比例弁8等を制御するコントローラである。
【0013】この給湯器の使用時に使用者が操作部12
により好みの湯温を設定すると、コントローラ13はこ
の設定温度に出湯温を合致させるためにバーナ4の燃焼
量(設定燃焼量)を求めて、バーナ4の燃焼が前記設定
燃焼量になるように燃焼ファン9により空気供給量を制
御し、その空気供給量に対応して比例弁8によって燃料
供給量を制御している。前記空気供給量の制御は、バー
ナ4への送風通路に配設した本実施例の風速センサ1に
よりバーナ4への実際の風量を時々刻々検出すると共
に、バーナ4の設定燃焼量に対応して送風する量(風
量)を設定し、その設定風量に実際の風量が合致するよ
うに燃焼ファン9の回転数をフィードバック制御してい
る。
【0014】次に、本実施例の第1の態様について図
1,図2及び図3に従って説明する。本態様の風速セン
サ1は図1に示すように燃焼ファン9の吸入側に配設さ
れている。また、その構造は図2に示すように円筒形の
筒体14と、筒体14に固設された側路形成部17と、
筒体14に挿設された縮径部15とからなる。
【0015】筒体14は、アルミ合金製の円筒である。
縮径部15は、アルミ合金製であり、その軸方向の断面
形状は下流側に向って径方向に狭められている。また、
縮径部15の外周は筒体14の内周よりも僅かに小径で
あり、筒体14に挿入されて固定されている。従って、
筒体14の内壁及び縮径部15の内壁により主通風路1
6が形成される。尚、縮径部15は筒体14と一体に形
成してもよい。
【0016】側路形成部17は、図2に示すように筒体
14の上部に固設されており、その内部には側路18が
設けられている。この側路形成部17は、図3に示すよ
うに蓋体19と筒体14の外周面に固着された基部20
とからなる。
【0017】基部20には上流側の縦溝21bと、下流
側の縦溝23bと、この縦溝21b及び23bを連通し
て筒体14の軸方向に延在する断面半円状の凹部22b
とが設けられている。
【0018】蓋体19には基部20と同様に上流側の縦
溝21aと下流側の縦溝23aと、この縦溝21a及び
23aを連通する凹部22aとが設けられている。ま
た、この凹部22aの中央箇所には風速センサ基板24
を嵌合して固定する基板嵌合部24aが設けられてい
る。この蓋体19は、基部20に図3の仮想線のように
重ねて固定されており、蓋体19の縦溝21a,23a
及び凹部22aがそれぞれ基部20の縦溝21b,23
b及び凹部22bに連通すると共に、凹部22a及び2
2bにより管状の計測通路22が形成されている。
【0019】また、縦溝21a,21bが縮径部15の
上流側の主通風路16と連通するように筒体14に空気
流入口28が設けられている。さらに、縦溝23a,2
3bが縮径部15の下流側の主通風路16と連通するよ
うに筒体14に空気流出口29が設けられている。これ
により、主通風路16と平行して縮径部15の上流と下
流を跨いで連通する側路18が形成される。
【0020】風速センサ基板24は、側路形成部17の
計測通路22の中央箇所に該計測通路22を横断するよ
うに延在されている。また、側路形成部17の蓋体19
に設けられた基板嵌合部24aに嵌合しており、基部2
0及び蓋体19の間に固定保持されている。
【0021】この風速センサ基板24には上流側に臨む
コ字形の切欠部27が形成されている。この切欠部27
には温度補償抵抗25及び抵抗発熱体26が前後に並設
されている。従って、計測通路22の中央箇所に風速セ
ンサ基板24に備えた温度補償抵抗25及び抵抗発熱体
26が前後に並列して配置される。尚、温度補償抵抗2
5及び抵抗発熱体26以外の回路は、送風気体の流路で
ない部位に配置される。
【0022】次に本態様の作動について説明する。燃焼
ファン9が作動するとその吸入口に配設された風速セン
サ1の内部に設けられた主通風路16を空気が通過し、
バーナ4に導かれる。主通風路16を空気が通過する
と、図2に示すようにこの主通風路16に縮径部15が
設けられているので上流側と下流側では気圧差が生じ、
上流側では気圧が高くなり下流側では低くなる。側路1
8は縮径部15を跨いでその上流と下流を連通している
ので、主通風路16を空気が通過することにより側路1
8にも空気が通過する。側路18の一部である計測通路
22には温度補償抵抗25と抵抗発熱体26とが設けら
れているので、側路18を通過する空気の風量に応じた
信号が出力される。
【0023】このとき、側路18を通過する風量と主通
風路16を通過する風量との間には相関関係があるの
で、その相関関係をあらかじめ求めておくことにより、
風速センサ1の出力信号から主通風路16を流れる空気
の風量が検出される。
【0024】一方、風速センサ1を通過する空気中には
その上流側にフィルター等を設けていないため塵や埃が
含まれているが、この塵や埃は慣性と気流によってその
殆どが主通風路16を通過する。従って、側路18には
塵や埃が進入しにくく、温度補償抵抗25及び抵抗発熱
体26には塵や埃が堆積しにくいので風速センサ1の感
度の劣化が生じにくい。また、フィルターを設けていな
いためフィルターを交換する手間がかからない。さら
に、風速センサ1は燃焼ファン9の吸入側に設けられて
いるので、バーナ4の熱による影響を受けにくい。
【0025】次に、本態様の他の実施例について図1、
図4及び図5に従って説明する。本態様の風速センサ3
0は図1に示すように燃焼ファン9の吸入側に設けられ
ており、図4及び図5に示すように筒体31と、筒体3
1内に保持された縮径部32と、筒体31に固設された
蓋体33とからなる。
【0026】筒体31は、その中間部が大径部31L、
その両端部が小径部31S(上流側の小径部31Sのみ
別部材)となっており、大径部31Lはその上部を水平
に切り取った形状となっている。蓋体33は、大径部3
1Lと同径の断面円弧状であり、図5に示すように筒体
31の大径部31Lの上部の切り取り箇所に固着するこ
とにより全体として円筒形となるように形成されてい
る。
【0027】縮径部32は、その外径が大径部31Lよ
りも小径に形成されている。そして、この縮径部32は
大径部31L内に小径部31S,31Sと間隙を存して
同心に挿入され、複数のリブ32a(図5参照)により
大径部2Lの内壁に保持されている。これにより、この
縮径部32の内壁と筒体31の小径部31S,31Sの
内壁とによって主通風路34が形成されている。
【0028】本実施例においては、前記第1の実施例に
おける側路形成部は蓋体33と一体となっている筒体3
1の大径部31Lと縮径部32とにより形成されてい
る。縮径部32と小径部31L,31Lとの間に空気流
入口36及び空気流出口38が環状に形成され、蓋体3
3と一体となった大径部31Lの内壁と縮径部32の外
周との間に計測通路37が形成されている。この空気流
入口36、計測通路37及び空気流出口38によって側
路35が筒体31の全周に形成される。
【0029】大径部31Lの切り取り箇所には、前述の
実施例のものと同様の構成の風速センサ基板39が支承
されている。この風速センサ基板39は、蓋体33の大
径部31Lとの固着面の軸方向中央箇所に設けられた基
板嵌合部39aに嵌合され、大径部31Lの切り取り箇
所及び蓋体33との間に固定保持されている。そして、
計測通路37の軸方向中央箇所には風速センサ基板39
に備えた温度補償抵抗40及び抵抗発熱体41が前後に
並列して配置されている。
【0030】次に、本実施例の作動について説明する。
本実施例によれば、主通風路34を空気が通過すると縮
径部32の上流側と下流側に気圧差が生じる。このと
き、側路35は空気流入口36及び空気流出口38を介
して縮径部32を跨いでその上流と下流を連通している
ので、側路35にも空気が流れる。
【0031】そして、この側路35の一部である計測通
路37には温度補償抵抗40と抵抗発熱体41とが設け
られているので、側路35を通過する空気の風量に応じ
た信号が出力される。このとき、側路35を通過する風
量と主通風路34を通過する風量との間には相関関係が
あるので、その相関関係をあらかじめ求めておくことに
より、風速センサ30の出力信号から主通風路34を流
れる空気の風量が検出される。
【0032】本実施例によれば、前記第1の実施例と同
様に、側路35を通過する空気には塵や埃が少なくなる
ため、温度補償抵抗40及び抵抗発熱体41には塵や埃
が堆積しにくい。従って、風速センサ30の感度の劣化
が生じにくくなる。
【0033】次に、本実施例の第2の態様について図
1,図3及び図6に基づいて説明する。本態様の風速セ
ンサ42は図1に示すように燃焼ファン9の吸入側に配
設されている。また、その構造は図6に示すように円筒
形の筒体43と、筒体43に固設した側路形成部17
と、筒体43に挿設した縮径部44と、この縮径部44
と間隙45を存して下流側に設けた拡径部46とからな
る。尚、側路形成部17及び風速センサ基板24は前記
図3のものと同一であるので、これと同一の構成のもの
については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0034】筒体43は、アルミ合金製の円筒である。
縮径部44はアルミ合金製で、その軸方向の断面形状を
下流側に向って径方向に狭めてなる略円錐台形状を有し
ている。また、縮径部44の最大径部は筒体43の内周
よりも僅かに小径であり、これを筒体43に挿入して固
定している。
【0035】拡径部46はアルミ合金製で、その軸方向
の断面形状を縮径部44の後端側から下流側に向って径
方向に筒体43の内壁まで広げてなるもので、前記縮径
部44とは反対方向を向いた略円錐台形状を有してい
る。また、拡径部46の最大径部は筒体43の内周より
も僅かに小径であり、これを縮径部44と間隙45を存
して筒体43に挿入して固定している。
【0036】これにより、筒体43の内壁と縮径部44
及び拡径部46の内壁によって主通風路47が形成され
る。また、筒体43の内壁と縮径部44及び拡径部46
との間には環状に空間48が形成されており、この空間
48は間隙45により主通風路47と連通している。
【0037】側路形成部17は前記図2及び図3に示し
た第1の態様と同様の構成を有している。また、側路形
成部17の縦溝21a,21bが縮径部44の上流側の
主通風路47と連通するように筒体43に空気流入口4
9が設けられている。さらに、縦溝23a,23bが空
間48を介して間隙45と連通するように筒体43に空
気流出口50が設けられている。これにより、主通風路
47と平行して縮径部44の上流側から該縮径部44と
拡径部46との間の間隙45に連通する側路18が形成
される。また、側路18の一部である計測通路22の中
央箇所には風速センサ基板24に備えた温度補償抵抗2
5及び抵抗発熱体26が前後に並列して配置されてい
る。
【0038】次に、本態様の作動について説明する。燃
焼ファン9が作動し本態様の風速センサ42の主通風路
47に空気が流れると、縮径部44及び拡径部46が間
隙45を存して並設されて全体としてベンチュリ形状を
なしているため、縮径部44の上流側と拡径部46の上
流側では気圧差が生じ、縮径部44の上流側の気圧は拡
径部46の上流側の気圧より高くなる。側路18は、縮
径部44の上流側と間隙45を連通しているので、当該
気圧差により側路18に空気が流れる。また、側路18
を通過した空気は間隙45から主通風路47に流れる空
気と合流して拡径部46の下流側に流れる。そして、側
路18を通過する空気の風量に応じた信号が温度補償抵
抗25と抵抗発熱体26とから出力される。このとき、
側路18を通過する風量と主通風路47を通過する風量
には相関関係があるので、その相関関係をあらかじめ求
めておくことにより、風速センサ42の出力信号から主
通風路47を流れる空気の風量が検出される。
【0039】本態様の風速センサ42によれば、前記第
1の態様と同様に側路18に流れる空気には塵や埃が少
ないため、温度補償抵抗25及び抵抗発熱体26には塵
や埃が堆積しにくい。従って、風速センサ42の感度の
劣化が生じにくい。
【0040】また、間隙45により拡径部46で生じが
ちの壁からの流れの剥離が防止されるので、広がり角度
を大きくしても圧力損失が増すことがない。
【0041】また、本態様においては、主通風路47を
通過する空気は拡径部46に沿って流れ、さらに側路1
8を通過する空気は間隙45の全周から流出するので、
主通風路47を通過する空気の流れに乱れが生じにく
い。従って、風速センサ30の下流側に設けられた燃焼
ファン9による送風量の制御をより確実に行うことがで
きる。
【0042】本態様においても、風速センサ42の上流
側にフィルターを設けていないのでフィルターを交換す
る手間がかからない。また、風速センサ42を燃焼ファ
ン9の吸入側に設けているのでバーナ4の熱による影響
を受けにくい。
【0043】次に、本態様の他の実施例について図1、
図7及び図8に従って説明する。本態様の風速センサ5
1は図1に示すように燃焼ファン9の吸入側に設けられ
ており、図7に示すように筒体52と、筒体52内に保
持された縮径部55と、この縮径部55と間隙56を存
して下流側に設けられた拡径部57とからなる。尚、風
速センサ基板24は前記図3のものと同一であるので、
これと同一の構成のものについては同一の参照符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0044】筒体52は、アルミ合金製の円筒である。
縮径部55はアルミ合金製で、その内面は軸方向の断面
形状を下流側に向って径方向に狭めてなる円錐台形状を
有している。その外面形状は筒体52に収容される略円
筒形で、下流側の一部の端縁部に凹部58を有してい
る。この縮径部55は筒体52に挿入され固定されてい
る。
【0045】拡径部57はアルミ合金製で、その内面は
軸方向の断面形状を下流側に向って径方向に筒体52の
内壁まで広げてなるもので、前記縮径部55とは反対方
向を向いた円錐台形状を有している。尚、拡径部57
は、径方向の広がり度合が緩やかな程圧力損失が小さく
なる。また、その外面形状は筒体52に収容される略円
筒形で、上流側の一部の端縁部に凹部59を有してい
る。この拡径部57は筒体52に挿入され固定されてい
る。
【0046】前記筒体52の内壁と縮径部55の内壁と
拡径部57の内壁とによって主通風路60が形成され
る。また、筒体52の内壁と、縮径部55の凹部58
と、拡径部57の凹部59とによって空間61が形成さ
れており、この空間61は間隙56により主通風路60
と連通している。
【0047】側路形成部62は図7及び図8に示すよう
に、筒体52に設けられ、その内部には筒体52の幅方
向と軸方向に蛇行する側路63が設けられている。
【0048】側路63は、その軸方向の断面形状が略S
字状になっており、第1縦溝64に連通する第1往路6
5と、この第1往路65の後端と連通する第2縦溝66
と、この第2縦溝66と連通し第1往路65の上部に設
けられた復路67と、この復路67に連通しその上部に
設けられた第2往路68と、この第2往路68に連通す
る第3縦溝69より構成される。
【0049】第1往路65の構成を図8に基づいて説明
すると、その上流側には下流側に突出した第1連通孔7
2が設けられており、下流側には上流側に突出した第2
連通孔74が設けられている。これら第1連通孔72と
第2連通孔74の間には、第1往路65の上下方向を遮
蔽し、側路形成部62の側壁との間に左右それぞれ間隙
を存して衝突板73が設けられている。
【0050】側路63の一部である第2往路68の中央
箇所には、風速センサ基板24に備えた温度補償抵抗2
5及び抵抗発熱体26が前後に並列して配置されてい
る。
【0051】また、第1縦溝64が縮径部55の上流側
の主通風路60と連通するように筒体52に空気流入口
70が設けられている。また、第3縦溝69が空間61
と連通するように筒体52に空気流出口71が設けられ
ている。これにより、主通風路60の上流側と間隙61
を連通する側路63が形成される。
【0052】次に、本実施例における作動について説明
する。燃焼ファン9が作動し本実施例の風速センサ51
の主通風路60に空気が流れると、縮径部55及び拡径
部57が間隙56を存して並設されて全体としてベンチ
ュリ形状をなしているため、縮径部55の上流側と拡径
部57の上流側では気圧差が生じ、縮径部55の上流側
の気圧は拡径部57の上流側の気圧より高くなる。側路
63は、縮径部55の上流側と間隙56を連通している
ので、当該気圧差により側路63に空気が流れる。この
側路63の一部である第2往路68には温度補償抵抗2
5と抵抗発熱体26とが設けられているので、側路63
を通過する空気の風量に応じた信号が出力される。この
とき、側路63を通過する風量と主通風路60を通過す
る風量との間には相関関係があるので、その相関関係を
あらかじめ求めておくことにより、風速センサ51の出
力信号から主通風路60を流れる空気の風量が検出され
る。
【0053】一方、側路63に流れる空気には、前記実
施例と同様に塵や埃が少なくなっているが、依然微細な
塵や埃が存在する。この空気は、まず空気流入口70か
ら第1縦溝64を上昇し、進行方向を90度変更して第
1往路65の第1連通孔72を通過する。この第1連通
孔72を通過した空気は衝突板73に衝突し、進行方向
が90度変更されることとなる。塵や埃等の粒子を含む
空気が気流中の障害物によって急にその方向を変えると
き、粒子の大きさによってはその慣性で気流の流線から
外れ障害物へ衝突する。従って、側路63に流入する空
気に残存している塵や埃の大部分は、衝突板73に衝突
してその表面に付着する。また、衝突板73によって方
向を変えられた空気は衝突板73の左右の間隙より迂回
して第2連通孔74を通過する。
【0054】第1往路65の第2連通孔74を通過した
空気は、進行方向を90度変更して第2縦溝66を上昇
し、さらに進行方向を90度変更して第1往路65の上
部に設けられた復路67によって上流側に戻される。そ
の後、空気は進行方向を180度変更して第2往路68
を下流側に流れる。このように、気流の進行方向が変更
される度に空気中に残存する塵や埃等が、側路形成部6
2の壁面に衝突して付着する。
【0055】従って、側路63に進入した僅かな塵や埃
も衝突板73や側路形成部62の各壁面に衝突して付着
するので、風速センサ基板24に設けられた温度補償抵
抗25及び抵抗発熱体26には塵や埃が堆積しにくくな
り風速センサ51の感度の劣化が生じにくい。
【0056】また、本実施例においても、本態様の第1
の実施例と同様に、主通風路60を通過する空気の流れ
に乱れが生じにくい。従って、風速センサ51の下流側
に設けられた燃焼ファン9による送風量の制御をより確
実に行うことができる。
【0057】また、風速センサ51の上流側にフィルタ
ーを設けていないのでフィルターを交換する手間がかか
らない。また、風速センサ51を燃焼ファン9の吸入側
に設けているのでバーナ4の熱による影響を受けにく
い。
【0058】上記各実施例においては、本発明の風速セ
ンサを給湯器に用いているが、これに限らず給湯器以外
の燃焼器に用いてもよい。また、燃焼器以外に用いても
よい。
【0059】
【発明の効果】本発明の風速センサによれば、風速セン
サを通過する空気中の塵や埃は前記側路にはほどんど入
り込まないので、前記側路に設けた前記温度補償抵抗及
び前記抵抗発熱体に前記塵や埃が堆積しにくい。従っ
て、前記風速センサを長期間劣化を生じさせることなく
使用することができる。
【0060】また、フィルター等を用いる必要がないの
で、フィルター等を交換する手間がかからない。さら
に、フィルター等を用いないことにより、装置の小型化
及び低コスト化を図ることができる。
【0061】本発明の風速センサの第2の態様によれ
ば、前記拡径部の軸方向の断面形状を前記縮径部の後端
部から前記筒体の内壁まで径方向に広げているので、前
記主通風路の気流に乱れが生じにくくなり、前記側路を
通過した空気が前記間隙からスムーズに吸い出される。
従って、前記側路の気流も円滑になるため、該側路に設
けた抵抗発熱体を含む回路の信号により風量を確実に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の風速センサを用いた燃焼装置のシス
テム構成図。
【図2】本実施例の第1の態様を示す説明的断面図。
【図3】本実施例の第1の態様の要部を示す説明的分解
斜視図。
【図4】前記第1の態様の他の実施例を示す説明的断面
図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】本実施例の第2の態様を示す説明的断面図。
【図7】前記第2の態様の他の実施例を示す説明的断面
図。
【図8】図7のVIII−VIII断面図。
【符号の説明】
1,30,42,51…風速センサ、9…燃焼ファン、
14,31,43,52…筒体、15,32,44,5
5…縮径部、16,34,43,60…主通風路、1
7,62…側路形成部、18,35,63…側路、2
4,39…風速センサ基板、25,40…温度補償抵
抗、26,41…抵抗発熱体、28,36,49,70
…空気流入口、29,38,50,71…空気流出口、
33…蓋体、45,56…間隙、46,57…拡径部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 5/12 G01F 1/68 - 1/699

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風気体の流路に風速検出用の抵抗発熱体
    を配置し前記送風気体の風量に応じた信号を出力する風
    速センサであって、主通風路を形成する筒体と、前記筒
    体の内壁に配設しその軸方向の断面形状を前記筒体の内
    壁から下流側に向って径方向に狭めてなる縮径部と、前
    記縮径部を跨いでその上流側と下流側とを連通する側路
    とを有し、前記側路は前記筒体の幅方向と軸方向に蛇行
    し、その下流側に抵抗発熱体を設けてなることを特徴と
    する風速センサ。
  2. 【請求項2】送風気体の流路に風速検出用の抵抗発熱体
    を配置し前記送風気体の風量に応じた信号を出力する風
    速センサであって、主通風路を形成する筒体と、前記筒
    体の内壁に配設しその軸方向の断面形状を前記筒体の内
    壁から下流側に向って径方向に狭めてなる縮径部と、前
    記縮径部の下流側に間隙を存して配設しその断面形状を
    前記縮径部の後端側から下流側に向って前記筒体の内壁
    まで径方向に広げてなる拡径部と、前記縮径部の上流側
    から該縮径部と拡径部との間の間隙に連通する側路とを
    有し、前記側路は前記筒体の幅方向と軸方向に蛇行し、
    その下流側に抵抗発熱体を設けてなることを特徴とする
    風速センサ。
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