JP3263128B2 - 薄板ガラスの加工法 - Google Patents

薄板ガラスの加工法

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裕晃 宅間
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサンドブラスターを用い
て薄板ガラスを切断加工する薄板ガラスの加工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、薄板ガラスを加工して、特定
形状の薄板ガラスを作製する方法として、薄板ガラスに
特定形状のマスクを貼り付けたのち、サンドブラスト加
工によりマスクのない部分を削りとり、特定形状の薄板
ガラスを作製する方法が用いられている。
【0003】図5および図6を参照して従来のサンドブ
ラスターを用いる加工法を詳しく説明する。まず厚さが
0.2 〜1.0mm の薄板ガラス1を、図5(a)に示される
ように、たとえば熱硬化性、UV硬化性、嫌気性などの
接着剤を用いて厚さが通常2mm程度のバックステー用ガ
ラス板12に貼り付ける。ここで用いられる接着剤11は、
加工後の薄板ガラス1を剥がすことができるように、溶
剤に可溶なものが用いられる。
【0004】つぎに、図5(b)に示されるようにバッ
クステー用ガラス板12に貼り付けられた薄板ガラスにサ
ンドブラスト工程での加工に耐えうる材料たとえばゴム
シートからなる特定形状のマスク6を形成する。このマ
スクは特定形状に形成されたマスクを貼り付けてもよい
し、またレジスト膜を全面に形成してフォトリソグラフ
ィ工程によりパターニングして形成してもよい。
【0005】そののち、アルミナなどの粉末の吹き付け
による加工(サンドブラスト加工)を行うと、図6に示
すようにマスクされていない部分が削り取られてマスク
により覆われた部分の薄板ガラスのみが残る。
【0006】そののち、マスク6を剥がし、接着剤を溶
剤により溶かし、えられた薄板ガラスを洗浄して接着剤
を除去することにより、マスクの形状と同一の形状を有
する薄板ガラスを形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した薄板ガラスの
加工方法においては、サンドブラスト工程ののちに薄板
ガラスに接着した接着剤を除去するための洗浄工程が必
要であるため、そのための設備が必要となり、また接着
剤が完全に除去されない不良品が発生して歩留りが低下
するという問題がある。
【0008】また、サンドブラスト加工によるガラスの
微粉末がガラスに付着しやすく、そのためゴミ不良によ
る不良品となりやすいという問題がある。
【0009】また、サンドブラスト加工により、バック
ステーガラスも削り取られるため、バックステーガラス
を再度利用することができないという問題がある。
【0010】さらには、サンドブラスト加工後に溶剤に
より接着剤を溶かすと、えられた薄板ガラスはバラバラ
になり、後工程での自動化のため、前記薄板ガラスを取
り出しやすいようにトレーなどの容器に配列させる設備
が必要になるという問題がある。
【0011】本発明は、前記のような薄板ガラスに付着
した接着剤の洗浄による除去工程や加工された薄板ガラ
スの配列工程の必要がなく、ガラス微粉末が製品に付着
しない新規な薄板ガラス加工法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のサンドブラスタ
ーを用いた薄板ガラスの加工法は、サンドブラスターを
用いて薄板ガラスを切断加工する方法であって、 (a)支持板と薄板ガラスとを、サンドブラストの圧力
を吸収する弾力性を有し前記支持板をサンドブラスト加
工から保護する両面接着テープにより接着し、 (b)該薄板ガラスにマスクを形成し、 (c)サンドブラスターにより前記薄板ガラスを切断加
工し、 (d)薄板ガラスを前記支持板から剥離することからな
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、柔軟な両面接着テープが用
いられているので、弾力性があり、サンドブラスト加工
によっても前記支持板の削れは生じない。
【0014】また、前記加工によって発生する微粉末
は、両面テープの露出した接着剤にトラップされて飛散
しないために、薄板ガラス製品に付着せず、ゴミ不良に
よる不良品が発生しない。
【0015】さらに、薄板ガラスを接着する接着剤とし
て、加熱処理などにより接着力が弱くなる粘着剤層を用
いたばあい、サンドブラスト加工後に、加熱処理を施す
ことにより、薄板ガラスは支持板より剥離されるので、
前記剥離工程をトレー上で行うことにより、切断加工さ
れた薄板ガラスの製品が整列された配列状態のままでト
レー上に配列され、配列の工程を省略することができ
る。
【0016】
【実施例】本発明のサンドブラスターを用いた薄板ガラ
スの成形加工法を図1に基づいて説明する。
【0017】薄板ガラス1は0.2 〜1.0mm の厚さでホウ
ケイ酸ガラスなどからなり、半導体レーザのレーザキャ
ップなど発射光の窓などに用いられるもので、支持板3
は、フラットな面がえられるものなら、どのようなもの
でも用いることができ、その例としては、アルミニウム
などの金属板、ポリプロピレンなどのプラスチック板、
ガラス板などがあげられる。前記支持板のなかでは、安
価でフラットな面がえられやすいことから、ガラス板が
好ましい。
【0018】本発明では、前記薄板ガラス1と支持板3
とを両面接着テープ2により接着することに特徴があ
る。
【0019】両面接着テープの接着面のうち薄板ガラス
1と接着する一方の面は、加熱処理することにより接着
力がなくなる発泡粘着剤層2aで形成され、支持板3と
接着する他方の面は前記薄板ガラス1との接着面2aの
接着力がなくなる温度では、接着力に何ら変化が生じな
い通常の粘着剤層2bで形成され、その中間層2cは基
材フィルムで形成されている。具体例としては、たとえ
ば両面接着テープ3195M(日東電気工業(株)製、
商品名)のように、一方の面は発泡粘着剤層2aで形成
され120 ℃に加熱されると発泡して膨張し、接着面も不
定形となり、接着物は剥離される。一方、他方の面はア
クリル系やゴム系のような通常の粘着剤層2bで形成さ
れる。そのため、120 ℃位に昇温しても粘着力には何ら
変化が生じず、発泡粘着剤層2aのみの接着力がなくな
り、一方の面だけが剥離される。
【0020】この片側の接着力のみが温度の上昇により
低下する接着テープとしては、発泡性に限らず、温度の
上昇により接着力がなくなる接着剤であればよく、また
温度上昇ではなく紫外線の照射などによって接着力が低
下する接着剤が使用されてもよい。
【0021】本発明のガラスの加工法では、まず薄板ガ
ラス1と支持板3とを前記両面接着テープ2により接着
する。
【0022】薄板ガラス1を前記両面接着テープ2によ
り支持板3に貼り付けたのち、薄板ガラス1上には図1
(b)に示されるように接着性を有する所定の形状のマ
スク6を所定の配列で形成する。
【0023】前記マスクとしては、従来よりガラス板の
サンドブラスト加工に用いられているマスクであれば、
いずれものものも用いることができるが、その具体例と
しては、たとえばゴムシートなどがあげられ、その厚さ
は通常0.5 〜1mm程度である。また、このマスクはあら
かじめ成形されたマスクを貼り付けなくてもレジスト膜
のような樹脂製のマスクを一面に形成し、フォトリソグ
ラフィ工程によりパターニングして形成してもよい。
【0024】前記マスクの形成工程を経たのち、前記薄
板ガラス1に対しサンドブラスト加工を行う。前記サン
ドブラスト加工は、従来より行われているのと同様の条
件により行なわれる。
【0025】前記サンドブラスト加工により、マスクが
形成されず、薄板ガラス1が露出している部分は削り取
られるが、マスクは弾力性を有するため削り取られず、
マスクにより覆われている部分が、そのままの形状で残
る。
【0026】また、従来のサンドブラスト加工では、バ
ックステーガラスまで削り取られてしまうため、再利用
することができないという問題があるが、本発明の加工
法では支持板3上に貼り付けられた両面接着テープは前
述のように基材フィルムの上に発泡粘着剤が形成されて
おり、弾力性を有するため、サンドブラストの圧力を吸
収して削られず、したがって支持板3も損傷しない。そ
のため、支持板3をくり返して使用することができる。
【0027】また、前述の如く、薄板ガラスが削り取ら
れて露出した両面接着テープは弾力性を有してそのまま
残存するため、サンドブラスト加工により発生するガラ
ス微粉末8は、図2に示されるように接着テープにトラ
ップされて飛散しない。そのためマスクを剥離しても、
前記ガラス微粉末が遊離して薄板ガラス1に再付着する
ことがなく、製品のゴミ不良による不良品が発生しな
い。
【0028】サンドブラスト加工が終了したのち、薄板
ガラス1上のマスク6を剥離する。剥離の方法として
は、たとえば図3に示されるようにマスク剥がし用テー
プ9を用いてテープをマスクに接着して剥離する方法が
あげられる。
【0029】そののち、残された薄板ガラスを剥離する
ことにより、薄板ガラス製品がえられる。この薄板ガラ
スを剥離するのに、前述の両面接着テープの薄板ガラス
1との接着面1aが加熱により接着強度が弱くなる粘着
剤が使用されたばあい、マスクを剥離したのち、マスク
と同様の形状の薄板ガラスが残されている支持板3を、
図4(a)に示されるように薄板ガラス1が下側になる
ように受けトレー10上に設置し、加熱処理を行う。この
加熱処理は100 〜120 ℃程度で10〜20分間行うことによ
り、発泡粘着剤が発泡して膨張し、加工された薄板ガラ
ス1が剥れて受けトレー10内に落下する(図4(b)参
照)。
【0030】前記の加熱による薄板ガラス1の剥離処理
により、サンドブラスト加工の終了した薄板ガラス製品
を受けトレー10上に、初めにマスク6が配列された通り
に配列される。
【0031】したがって、最初に形成されたマスク6の
配列通りに、受けトレー10に薄板ガラス製品を配列で
き、従来のように製品を再配列する工程を省略すること
ができる。また、粘着面側の発泡により接着面積が減
り、接着力が落ち剥離するため、粘着面が薄板ガラスか
ら剥離し、粘着剤が薄板ガラスの裏面に付着することな
く、きれいに剥離する。そのため、接着剤を除去するた
めの溶剤による洗浄処理の工程が不要となる。
【0032】
【発明の効果】本発明のサンドブラスターを用いた薄板
ガラスの加工法によれば、従来より行われていた薄板ガ
ラス製品の溶剤による洗浄が不要となる。
【0033】また、サンドブラスト工程による微粉末が
両面接着テープにトラップされるために薄板ガラス製品
の前記微粉末の付着によるゴミ不良がなくなる。
【0034】また、加熱などにより薄板ガラスとの接着
面のみの接着強度が弱くなる両面接着テープが使用され
ることにより、えられた薄板ガラス製品が加熱などによ
る剥離処理でそのまま受けトレーなどに配列され、直ち
に次工程への自動化に供せられる。
【0035】さらに、支持板がサンドブラスト工程で切
欠されないので、くり返して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンドブラスターを用いた薄板ガラス
の加工法の一工程を示す説明図である。
【図2】本発明の薄板ガラスの加工法の一工程を示す断
面図である。
【図3】本発明の薄板ガラスの加工法の一工程であるマ
スクを剥離する工程を示す説明図である。
【図4】本発明の薄板ガラスの加工法の一工程である薄
板ガラス製品を受けトレーに納める工程を示す説明図で
ある。
【図5】従来のサンドブラスターを用いた薄板ガラスの
加工法の一工程を示す斜視図である。
【図6】従来の薄板ガラスの加工法の一工程を示す断面
図である。
【符号の説明】 1 薄板ガラス 2 両面接着テープ 2a 発泡粘着剤層 2b 通常の粘着剤層 3 支持板 6 マスク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24C 1/04 C03B 33/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンドブラスターを用いて薄板ガラスを
    切断加工する薄板ガラスの加工法であって、 (a)支持板と薄板ガラスとを、サンドブラストの圧力
    を吸収する弾力性を有し前記支持板をサンドブラスト加
    工から保護する両面接着テープにより接着し、 (b)該薄板ガラスにマスクを形成し、 (c)サンドブラスターにより前記薄板ガラスを切断
    し、 (d)前記薄板ガラスを前記支持板から剥離することか
    らなるサンドブラスターを用いた薄板ガラスの加工法。
  2. 【請求項2】 前記両面接着テープの前記薄板ガラス側
    の接着剤を加熱処理により接着強度が弱くなる粘着剤層
    で形成し、前記両面接着テープの前記支持板側の接着剤
    を前記加熱処理による温度では接着強度が弱くならない
    粘着剤層で形成し、加熱処理により前記薄板ガラスを前
    記支持板から剥離することを特徴とする請求項1記載の
    加工法。
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WO2004033197A2 (de) * 2002-10-07 2004-04-22 Schott Ag Träger für substrate und verbund aus einem trägersubstrat und einem dünnstsubstrat
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