JP3262919B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JP3262919B2 JP3262919B2 JP25092793A JP25092793A JP3262919B2 JP 3262919 B2 JP3262919 B2 JP 3262919B2 JP 25092793 A JP25092793 A JP 25092793A JP 25092793 A JP25092793 A JP 25092793A JP 3262919 B2 JP3262919 B2 JP 3262919B2
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- Japan
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- bush
- shaft
- housing
- scroll
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/023—Lubricant distribution through a hollow driving shaft
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ハウジングと、端板の一方の面に形成さ
れたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定された
固定スクロールと、端板の一方の面に形成され固定スク
ロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固
定スクロールのうず巻き体との間に加圧室を形成するう
ず巻き体と端板の他方の面に形成された円環状ボスとを
有しハウジング内に配設された可動スクロールと、ハウ
ジング内に配設され且つハウジングに回動自在に支持さ
れ、一端にクランクピンが偏心して固定されたシャフト
と、クランクピンに回動自在に外嵌すると共に円環状ボ
スに回動自在に内嵌するブッシュとを備え、シャフトに
は、前記一端の近傍から他端に達する第１通路と、前記
一端の近傍でシャフトを貫通して径方向に延び、第１通
路に連通する第２通路と、一端が第２通路に連通し他端
がクランクピンの先端に開口する第３通路とが形成され
たスクロール型圧縮機が知られている。上記スクロール
型圧縮機においては、シャフトに形成された第１通路
を、シャフトの前記他端から前記一端に向けて流れる潤
滑油のミストを含む冷媒ガス（以下単に冷媒ガスと呼
ぶ）は、その大部分が第２通路の開放端を通ってシャフ
トの径方向外方に吐出し、ハウジングの囲壁に沿って可
動スクロール方向に流れ、加圧室に流入する。また第１
通路を流れる冷媒ガスの極く一部は、第２通路から第３
通路を経由して円環状ボス内に流入し、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とを潤滑した後、可動スクロール方向に流れ、加圧室に
流入する。
れたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定された
固定スクロールと、端板の一方の面に形成され固定スク
ロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固
定スクロールのうず巻き体との間に加圧室を形成するう
ず巻き体と端板の他方の面に形成された円環状ボスとを
有しハウジング内に配設された可動スクロールと、ハウ
ジング内に配設され且つハウジングに回動自在に支持さ
れ、一端にクランクピンが偏心して固定されたシャフト
と、クランクピンに回動自在に外嵌すると共に円環状ボ
スに回動自在に内嵌するブッシュとを備え、シャフトに
は、前記一端の近傍から他端に達する第１通路と、前記
一端の近傍でシャフトを貫通して径方向に延び、第１通
路に連通する第２通路と、一端が第２通路に連通し他端
がクランクピンの先端に開口する第３通路とが形成され
たスクロール型圧縮機が知られている。上記スクロール
型圧縮機においては、シャフトに形成された第１通路
を、シャフトの前記他端から前記一端に向けて流れる潤
滑油のミストを含む冷媒ガス（以下単に冷媒ガスと呼
ぶ）は、その大部分が第２通路の開放端を通ってシャフ
トの径方向外方に吐出し、ハウジングの囲壁に沿って可
動スクロール方向に流れ、加圧室に流入する。また第１
通路を流れる冷媒ガスの極く一部は、第２通路から第３
通路を経由して円環状ボス内に流入し、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とを潤滑した後、可動スクロール方向に流れ、加圧室に
流入する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構造のスク
ロール型圧縮機においては、シャフトに対して偏心して
いるクランクピンを通る第３通路の前記一端は、第１通
路に対して偏心しており第１通路に対峙していないの
で、第３通路には冷媒ガスが流入し難く、クランクピン
とブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合
部とが潤滑され難いという問題があった。本発明は、上
記の問題に鑑みてなされたものであり、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とが確実に潤滑されるように構成された、スクロール型
圧縮機を提供すること目的とする。
ロール型圧縮機においては、シャフトに対して偏心して
いるクランクピンを通る第３通路の前記一端は、第１通
路に対して偏心しており第１通路に対峙していないの
で、第３通路には冷媒ガスが流入し難く、クランクピン
とブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合
部とが潤滑され難いという問題があった。本発明は、上
記の問題に鑑みてなされたものであり、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とが確実に潤滑されるように構成された、スクロール型
圧縮機を提供すること目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、ハウジングと、端板の一方の面
に形成されたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固
定された固定スクロールと、端板の一方の面に形成され
固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてか
み合い固定スクロールのうず巻き体との間に加圧室を形
成するうず巻き体と端板の他方の面に形成された円環状
ボスとを有しハウジング内に配設された可動スクロール
と、ハウジング内に配設され且つハウジングに回動自在
に支持され、一端にクランクピンが偏心して固定された
シャフトと、クランクピンに回動自在に外嵌すると共に
円環状ボスに回動自在に内嵌するブッシュとを備え、シ
ャフトには、前記一端の近傍から他端に達する第１通路
と、前記一端の近傍でシャフトを貫通して径方向に延
び、第１通路に連通する第２通路と、一端が第１通路に
対峙して第２通路に連通し他端がシャフトの前記一端に
開口する第３通路とが形成され、ブッシュには第３通路
に連通すると共にブッシュを貫通する第４通路が形成さ
れていることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供す
る。
に、本発明においては、ハウジングと、端板の一方の面
に形成されたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固
定された固定スクロールと、端板の一方の面に形成され
固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてか
み合い固定スクロールのうず巻き体との間に加圧室を形
成するうず巻き体と端板の他方の面に形成された円環状
ボスとを有しハウジング内に配設された可動スクロール
と、ハウジング内に配設され且つハウジングに回動自在
に支持され、一端にクランクピンが偏心して固定された
シャフトと、クランクピンに回動自在に外嵌すると共に
円環状ボスに回動自在に内嵌するブッシュとを備え、シ
ャフトには、前記一端の近傍から他端に達する第１通路
と、前記一端の近傍でシャフトを貫通して径方向に延
び、第１通路に連通する第２通路と、一端が第１通路に
対峙して第２通路に連通し他端がシャフトの前記一端に
開口する第３通路とが形成され、ブッシュには第３通路
に連通すると共にブッシュを貫通する第４通路が形成さ
れていることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供す
る。
【０００５】
【作用】本発明にあっては、シャフトには、第２通路に
加えて、一端が第１通路に対峙して第２通路に連通し他
端がシャフトの一端に開口する第３通路が形成されてい
るので、第１通路を流れる冷媒ガスの一部は、確実に、
第１通路に対峙して第２通路に連通する第３通路の一端
から第３通路に流入する。ブッシュには第３通路に連通
すると共にブッシュを貫通する第４通路が形成されてい
るので、第３通路に流入した冷媒ガスは、シャフトの一
端に開口する第３通路の他端を通って、ブッシュに形成
された第４通路に流入し、ブッシュを貫通する第４通路
を通って、円環ボス内に流入する。円環ボス内に流入し
た冷媒ガスは、クランクピンとブッシュとの嵌合部と、
ブッシュと円環ボスとの嵌合部とを潤滑する。
加えて、一端が第１通路に対峙して第２通路に連通し他
端がシャフトの一端に開口する第３通路が形成されてい
るので、第１通路を流れる冷媒ガスの一部は、確実に、
第１通路に対峙して第２通路に連通する第３通路の一端
から第３通路に流入する。ブッシュには第３通路に連通
すると共にブッシュを貫通する第４通路が形成されてい
るので、第３通路に流入した冷媒ガスは、シャフトの一
端に開口する第３通路の他端を通って、ブッシュに形成
された第４通路に流入し、ブッシュを貫通する第４通路
を通って、円環ボス内に流入する。円環ボス内に流入し
た冷媒ガスは、クランクピンとブッシュとの嵌合部と、
ブッシュと円環ボスとの嵌合部とを潤滑する。
【０００６】
【実施例】本発明の第１実施例を、図１、図２に基づい
て説明する。図１において、１は圧縮機のハウジングで
ある。ハウジング１は、共通の中心軸線Ｘを有する有底
円筒体のフロントハウジング２と、円筒体のセンターハ
ウジング３と、有底円筒体のリアハウジング４とから成
る。フロントハウジング２の底部には、軸線Ｘと同軸に
吐出ポート２ａが形成されている。センターハウジング
３には、軸線Ｘと同軸に軸受部３ａと連通孔３ｂとが形
成されている。リアハウジング４の底部には、軸線Ｘと
同軸に、吸入ポート４ａと軸受部４ｂとが形成されてい
る。フロントハウジング２と、センターハウジング３
と、リアハウジング４とは、ボルト５、６により、一体
的に結合されている。
て説明する。図１において、１は圧縮機のハウジングで
ある。ハウジング１は、共通の中心軸線Ｘを有する有底
円筒体のフロントハウジング２と、円筒体のセンターハ
ウジング３と、有底円筒体のリアハウジング４とから成
る。フロントハウジング２の底部には、軸線Ｘと同軸に
吐出ポート２ａが形成されている。センターハウジング
３には、軸線Ｘと同軸に軸受部３ａと連通孔３ｂとが形
成されている。リアハウジング４の底部には、軸線Ｘと
同軸に、吸入ポート４ａと軸受部４ｂとが形成されてい
る。フロントハウジング２と、センターハウジング３
と、リアハウジング４とは、ボルト５、６により、一体
的に結合されている。
【０００７】フロントハウジング２内には、固定スクロ
ール１０が配設されている。固定スクロール１０は、フ
ロントハウジング２に嵌合する円板状の端板１０ａと、
端板１０ａの一方の側面に形成されたうず巻き体１０ｂ
と、端板１０ａの他方の側面に形成された脚１０ｃとを
備えている。端板１０ａの中心には吐出孔１０ｄが形成
されている。固定スクロール１０は、脚１０ｃがフロン
トハウジング２の底部に当接した状態で、ボルト１１に
より、フロントハウジング２に固定されている。固定ス
クロールの端板１０ａにより、フロントハウジング２の
内部空間は吸入室１２と吐出室１３とに仕切られてい
る。フロントハウジング２内には、固定スクロール１０
に隣接して可動スクロール２０が配設されている。可動
スクロール２０は、円板状の端板２０ａと、端板２０ａ
の一方の側面に形成されたうず巻き体２０ｂと、端板２
０ａの他方の側面に形成された円環状のボス２０ｃとを
備えている。可動スクロール２０のうず巻き体２０ｂ
は、固定スクロール１０のうず巻き体１０ｂと、１８０
°の角度のずれをもってかみ合っている。固定スクロー
ルのうず巻き体１０ｂと可動スクロールのうず巻き体２
０ｂとの間に、加圧室２１が形成される。
ール１０が配設されている。固定スクロール１０は、フ
ロントハウジング２に嵌合する円板状の端板１０ａと、
端板１０ａの一方の側面に形成されたうず巻き体１０ｂ
と、端板１０ａの他方の側面に形成された脚１０ｃとを
備えている。端板１０ａの中心には吐出孔１０ｄが形成
されている。固定スクロール１０は、脚１０ｃがフロン
トハウジング２の底部に当接した状態で、ボルト１１に
より、フロントハウジング２に固定されている。固定ス
クロールの端板１０ａにより、フロントハウジング２の
内部空間は吸入室１２と吐出室１３とに仕切られてい
る。フロントハウジング２内には、固定スクロール１０
に隣接して可動スクロール２０が配設されている。可動
スクロール２０は、円板状の端板２０ａと、端板２０ａ
の一方の側面に形成されたうず巻き体２０ｂと、端板２
０ａの他方の側面に形成された円環状のボス２０ｃとを
備えている。可動スクロール２０のうず巻き体２０ｂ
は、固定スクロール１０のうず巻き体１０ｂと、１８０
°の角度のずれをもってかみ合っている。固定スクロー
ルのうず巻き体１０ｂと可動スクロールのうず巻き体２
０ｂとの間に、加圧室２１が形成される。
【０００８】センターハウジング３とリアハウジング４
の内部には、シャフト３０が軸線Ｘと同軸に配設されて
いる。シャフト３０は、一端がベアリング３１を介して
センターハウジング３の軸受部３ａに回動自在に支持さ
れ、他端がニードルベアリング３２を介してリアハウジ
ング４の軸受部４ｂに回動自在に支持されている。シャ
フト３０の前記一端には、軸線Ｘから偏心して、且つ軸
線Ｘに平行に、クランクピン３３が固定されている。ク
ランクピン３３は、厚肉円板状のブッシュ３４に形成さ
れた偏心孔３４ａに回動自在に内嵌している。ブッシュ
３４は、ニードルベアリング３５を介して回動自在に、
可動スクロールのボス２０ｃに内嵌している。ブッシュ
３４の一端に形成された円柱状の突起３４ｂが、シャフ
ト３０のクランクピン３３側の端面に且つ軸線Ｘと同軸
に形成された円形凹部３０ａに嵌合している。この結
果、シャフト３０が回転すると、可動スクロール２０は
軸線Ｘの回りに公転、すなわち円軌道運動をする。シャ
フト３０には、回転により発生するアンバランスフォー
スを打ち消すためのバランスウェイト３６ａ、３６ｂ、
３６ｃが取りつけられている。
の内部には、シャフト３０が軸線Ｘと同軸に配設されて
いる。シャフト３０は、一端がベアリング３１を介して
センターハウジング３の軸受部３ａに回動自在に支持さ
れ、他端がニードルベアリング３２を介してリアハウジ
ング４の軸受部４ｂに回動自在に支持されている。シャ
フト３０の前記一端には、軸線Ｘから偏心して、且つ軸
線Ｘに平行に、クランクピン３３が固定されている。ク
ランクピン３３は、厚肉円板状のブッシュ３４に形成さ
れた偏心孔３４ａに回動自在に内嵌している。ブッシュ
３４は、ニードルベアリング３５を介して回動自在に、
可動スクロールのボス２０ｃに内嵌している。ブッシュ
３４の一端に形成された円柱状の突起３４ｂが、シャフ
ト３０のクランクピン３３側の端面に且つ軸線Ｘと同軸
に形成された円形凹部３０ａに嵌合している。この結
果、シャフト３０が回転すると、可動スクロール２０は
軸線Ｘの回りに公転、すなわち円軌道運動をする。シャ
フト３０には、回転により発生するアンバランスフォー
スを打ち消すためのバランスウェイト３６ａ、３６ｂ、
３６ｃが取りつけられている。
【０００９】シャフト３０には、前記他端から前記一端
の近傍位置まで軸線Ｘと同軸に延びる第１通路３０ｂが
形成されている。通路３０ｂは、シャフト３０の前記他
端で開口している。該開口は、リアハウジング４に形成
された吸入ポート４ａに対峙している。図１、２に示す
ように、シャフト３０には、前記一端の近傍位置に、軸
線Ｘと直交してシャフト３０を径方向に貫通し、且つ第
１通路３０ｂと連通する第２通路３０ｃが形成されてい
る。シャフト３０には、軸線Ｘと同軸に延び、一端が第
１通路３０ｂと対峙して第２通路３０ｃに連通し、他端
がシャフト３０の前記一端の端面に形成された円形凹部
３０ａの底部に開口する第３通路３０ｄが形成されてい
る。ブッシュ３４には、一端が円柱の突起３４ａの端部
に開口してシャフト３０の第３通路３０ｄに連通すると
共に、ブッシュ３４を軸線Ｘ方向に貫通する第４通路３
４ｃが形成されている。
の近傍位置まで軸線Ｘと同軸に延びる第１通路３０ｂが
形成されている。通路３０ｂは、シャフト３０の前記他
端で開口している。該開口は、リアハウジング４に形成
された吸入ポート４ａに対峙している。図１、２に示す
ように、シャフト３０には、前記一端の近傍位置に、軸
線Ｘと直交してシャフト３０を径方向に貫通し、且つ第
１通路３０ｂと連通する第２通路３０ｃが形成されてい
る。シャフト３０には、軸線Ｘと同軸に延び、一端が第
１通路３０ｂと対峙して第２通路３０ｃに連通し、他端
がシャフト３０の前記一端の端面に形成された円形凹部
３０ａの底部に開口する第３通路３０ｄが形成されてい
る。ブッシュ３４には、一端が円柱の突起３４ａの端部
に開口してシャフト３０の第３通路３０ｄに連通すると
共に、ブッシュ３４を軸線Ｘ方向に貫通する第４通路３
４ｃが形成されている。
【００１０】センターハウジング３と可動スクロール２
０との間には、ボールカップリングを備えた回転阻止機
構４０が配設されている。センターハウジング３とリア
ハウジング４との内部には、モータ５０が配設さてい
る。モータ５０は、ロータ５１と、ステータ５２とを備
えている。ロータ５１は、シャフト３０に固定されてい
る。ステータ５２は、リアハウジング４に圧入されて固
定されている。
０との間には、ボールカップリングを備えた回転阻止機
構４０が配設されている。センターハウジング３とリア
ハウジング４との内部には、モータ５０が配設さてい
る。モータ５０は、ロータ５１と、ステータ５２とを備
えている。ロータ５１は、シャフト３０に固定されてい
る。ステータ５２は、リアハウジング４に圧入されて固
定されている。
【００１１】上記構成を有する本実施例に係るスクロー
ル型圧縮機の作動を説明する。モータ５０により、シャ
フト３０が回転駆動される。シャフト３０の回転によ
り、可動スクロール２０が軸線Ｘの回りに円軌道運動を
する。円軌道運動に伴う可動スクロール２０の自転は、
回転阻止機構４０により阻止される。可動スクロール２
０の円軌道運動により、互いにかみ合う可動スクロール
のうず巻き体２０ｂと固定スクロールのうず巻き体１０
ｂとの間に形成された加圧室２１が、その容積を減少さ
せつつ、うず巻きの中心方向へ移動する。外部冷凍回路
から、潤滑オイルのミストを含む冷媒ガスが、矢印で示
すように、リアハウジング４に形成された吸入ポート４
ａを通って、シャフト３０の第１通路３０ｂに流入す
る。第１通路３０ｂに流入した冷媒ガスの一部は、矢印
で示すように、第２通路３０ｃの端部開口からシャフト
３０の径方向外方に吐出し、センターハウジング３内に
流入し、更に、センターハウジング３に形成された連通
孔３ｂと、回転阻止機構４０に形成された間隙部とを通
って、吸入室１２に流入する。
ル型圧縮機の作動を説明する。モータ５０により、シャ
フト３０が回転駆動される。シャフト３０の回転によ
り、可動スクロール２０が軸線Ｘの回りに円軌道運動を
する。円軌道運動に伴う可動スクロール２０の自転は、
回転阻止機構４０により阻止される。可動スクロール２
０の円軌道運動により、互いにかみ合う可動スクロール
のうず巻き体２０ｂと固定スクロールのうず巻き体１０
ｂとの間に形成された加圧室２１が、その容積を減少さ
せつつ、うず巻きの中心方向へ移動する。外部冷凍回路
から、潤滑オイルのミストを含む冷媒ガスが、矢印で示
すように、リアハウジング４に形成された吸入ポート４
ａを通って、シャフト３０の第１通路３０ｂに流入す
る。第１通路３０ｂに流入した冷媒ガスの一部は、矢印
で示すように、第２通路３０ｃの端部開口からシャフト
３０の径方向外方に吐出し、センターハウジング３内に
流入し、更に、センターハウジング３に形成された連通
孔３ｂと、回転阻止機構４０に形成された間隙部とを通
って、吸入室１２に流入する。
【００１２】第１通路３０ｂに流入した冷媒ガスの一部
は、二重矢印で示すように、軸線Ｘと同軸に延び一端が
第１通路３０ｂと対峙して第２通路３０ｃに連通する第
３通路３０ｄに流入する。第３通路３０ｄに流入した冷
媒ガスは、シャフト３０の端面に形成された円形凹部３
０ａの底部に開口する第３通路３０ｄの他端を通って、
ブッシュ３４に形成された第４通路３４ｃに流入し、ブ
ッシュ３４を軸線Ｘ方向に貫通する第４通路３４ｃを通
って、可動スクロール２０の円環ボス２０ｃ内に流入す
る。円環ボス２０ｃ内に流入した冷媒ガスは、クランク
ピン３３とブッシュ３４との嵌合部と、ブッシュ３４と
円環ボス２０ｃとの嵌合部とを潤滑した後、回転阻止機
構４０に形成された間隙部を通って、吸入室１２に流入
する。第３通路３０ｄの一端は、第１通路３０ｂと対峙
しているので、第１通路３０ｂに流入した冷媒ガスの一
部は確実に第３通路３０ｄに流入し、クランクピン３３
とブッシュ３４との嵌合部と、ブッシュ３４と円環ボス
２０ｃとの嵌合部とを確実に潤滑する。吸入室１２に流
入した冷媒ガスは、加圧室２１内に取り込まれ、加圧室
２１内で圧縮された後、吐出孔１０ｄを通って吐出室１
３に流入し、更にフロントハウジング２に形成された吐
出ポート２ａを通って、外部冷凍回路へ流出する。
は、二重矢印で示すように、軸線Ｘと同軸に延び一端が
第１通路３０ｂと対峙して第２通路３０ｃに連通する第
３通路３０ｄに流入する。第３通路３０ｄに流入した冷
媒ガスは、シャフト３０の端面に形成された円形凹部３
０ａの底部に開口する第３通路３０ｄの他端を通って、
ブッシュ３４に形成された第４通路３４ｃに流入し、ブ
ッシュ３４を軸線Ｘ方向に貫通する第４通路３４ｃを通
って、可動スクロール２０の円環ボス２０ｃ内に流入す
る。円環ボス２０ｃ内に流入した冷媒ガスは、クランク
ピン３３とブッシュ３４との嵌合部と、ブッシュ３４と
円環ボス２０ｃとの嵌合部とを潤滑した後、回転阻止機
構４０に形成された間隙部を通って、吸入室１２に流入
する。第３通路３０ｄの一端は、第１通路３０ｂと対峙
しているので、第１通路３０ｂに流入した冷媒ガスの一
部は確実に第３通路３０ｄに流入し、クランクピン３３
とブッシュ３４との嵌合部と、ブッシュ３４と円環ボス
２０ｃとの嵌合部とを確実に潤滑する。吸入室１２に流
入した冷媒ガスは、加圧室２１内に取り込まれ、加圧室
２１内で圧縮された後、吐出孔１０ｄを通って吐出室１
３に流入し、更にフロントハウジング２に形成された吐
出ポート２ａを通って、外部冷凍回路へ流出する。
【００１３】本発明の第２実施例を図３に基づいて説明
する。本実施例にあっては、ブッシュ３４に形成された
第４通路３４ｃは、円柱状突起３４ｂの端部から軸線Ｘ
方向に延び、ブッシュ３４を貫通しない第１部分３４ｃ
1 と、第１部分３４ｃ1 から分岐して径方向に延び、偏
心孔３４ａを経由してブッシュ３４の周側に開口する第
２部分３４ｃ2 とから構成される。上記を除き、本実施
例に係るスクロール型圧縮機の構成は第１実施例に係る
スクロール型圧縮機と同様である。本実施例に係るスク
ロール型圧縮機あっては、第４通路の第１部分３４ｃ1
に流入した冷媒ガスは、第２部分３４ｃ2 を通って、偏
心孔３４ａ内に流入し、クランクピン３３とブッシュ３
４との嵌合部を潤滑する。偏心孔３４ａ内に流入した冷
媒ガスの一部は、偏心孔３４ａから更に第２部分３４ｃ
2 の残りの部分に流入し、ブッシュ３４を径方向に貫流
してブッシュ３４と円環ボス２０ｃとの嵌合部に流入
し、該部を潤滑する。本実施例においては、冷媒ガス
が、クランクピン３３とブッシュ３４との嵌合部と、ブ
ッシュ３４と円環ボス２０ｃとの嵌合部とに直接的に供
給されるので、該部の潤滑の確実性が更に高まる。
する。本実施例にあっては、ブッシュ３４に形成された
第４通路３４ｃは、円柱状突起３４ｂの端部から軸線Ｘ
方向に延び、ブッシュ３４を貫通しない第１部分３４ｃ
1 と、第１部分３４ｃ1 から分岐して径方向に延び、偏
心孔３４ａを経由してブッシュ３４の周側に開口する第
２部分３４ｃ2 とから構成される。上記を除き、本実施
例に係るスクロール型圧縮機の構成は第１実施例に係る
スクロール型圧縮機と同様である。本実施例に係るスク
ロール型圧縮機あっては、第４通路の第１部分３４ｃ1
に流入した冷媒ガスは、第２部分３４ｃ2 を通って、偏
心孔３４ａ内に流入し、クランクピン３３とブッシュ３
４との嵌合部を潤滑する。偏心孔３４ａ内に流入した冷
媒ガスの一部は、偏心孔３４ａから更に第２部分３４ｃ
2 の残りの部分に流入し、ブッシュ３４を径方向に貫流
してブッシュ３４と円環ボス２０ｃとの嵌合部に流入
し、該部を潤滑する。本実施例においては、冷媒ガス
が、クランクピン３３とブッシュ３４との嵌合部と、ブ
ッシュ３４と円環ボス２０ｃとの嵌合部とに直接的に供
給されるので、該部の潤滑の確実性が更に高まる。
【００１４】
【効果】以上説明したごとく、本発明にあっては、シャ
フトには、第２通路に加えて、一端が第１通路に対峙し
て第２通路に連通し他端がシャフトの一端に開口する第
３通路が形成されているので、第１通路を流れる冷媒ガ
スの一部は、確実に、第１通路に対峙して第２通路に連
通する第３通路の一端から第３通路に流入する。ブッシ
ュには第３通路に連通すると共にブッシュを貫通する第
４通路が形成されているので、第３通路に流入した冷媒
ガスは、シャフトの一端に開口する第３通路の他端を通
って、ブッシュに形成された第４通路に流入し、ブッシ
ュを貫通する第４通路を通って、円環ボス内に流入す
る。円環ボス内に流入した冷媒ガスは、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とを潤滑する。従って、本発明にあっては、クランクピ
ンとブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌
合部とが確実に潤滑される。
フトには、第２通路に加えて、一端が第１通路に対峙し
て第２通路に連通し他端がシャフトの一端に開口する第
３通路が形成されているので、第１通路を流れる冷媒ガ
スの一部は、確実に、第１通路に対峙して第２通路に連
通する第３通路の一端から第３通路に流入する。ブッシ
ュには第３通路に連通すると共にブッシュを貫通する第
４通路が形成されているので、第３通路に流入した冷媒
ガスは、シャフトの一端に開口する第３通路の他端を通
って、ブッシュに形成された第４通路に流入し、ブッシ
ュを貫通する第４通路を通って、円環ボス内に流入す
る。円環ボス内に流入した冷媒ガスは、クランクピンと
ブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌合部
とを潤滑する。従って、本発明にあっては、クランクピ
ンとブッシュとの嵌合部と、ブッシュと円環ボスとの嵌
合部とが確実に潤滑される。
【図１】本発明の第１実施例に係るスクロール型圧縮機
の側断面図である。
の側断面図である。
【図２】図１のブッシュ近傍の拡大図である。
【図３】本発明の第２実施例に係るスクロール型圧縮機
の、図２に相当する拡大部分側断面図である。
の、図２に相当する拡大部分側断面図である。
１ ハウジング ２ フロントハウジング ３ センターハウジング ４ リアハウジング １０ 固定スクロール ２０ 可動スクロール ３０ シャフト ３４ ブッシュ ３０ｂ 第１通路 ３０ｃ 第２通路 ３０ｄ 第３通路 ３４ｃ 第４通路 ３４ｃ1 第１部分 ３４ｃ2 第２部分
Claims (3)
- 【請求項１】 ハウジングと、端板の一方の面に形成さ
れたうず巻き体を有しハウジング内に配設、固定された
固定スクロールと、端板の一方の面に形成され固定スク
ロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固
定スクロールのうず巻き体との間に加圧室を形成するう
ず巻き体と端板の他方の面に形成された円環状ボスとを
有しハウジング内に配設された可動スクロールと、ハウ
ジング内に配設され且つハウジングに回動自在に支持さ
れ、一端にクランクピンが偏心して固定されたシャフト
と、クランクピンに回動自在に外嵌すると共に円環状ボ
スに回動自在に内嵌するブッシュとを備え、シャフトに
は、前記一端の近傍から他端に達する第１通路と、前記
一端の近傍でシャフトを貫通して径方向に延び、第１通
路に連通する第２通路と、一端が第１通路に対峙して第
２通路に連通し他端がシャフトの前記一端に開口する第
３通路とが形成され、ブッシュには第３通路に連通する
と共にブッシュを貫通する第４通路が形成されているこ
とを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 第４通路は、シャフトの延在方向にブッ
シュを貫通することを特徴とする請求項１に記載のスク
ロール型圧縮機。 - 【請求項３】 第４通路は、シャフトの延在方向に延び
ブッシュを貫通しない第１部分と、第１部分から分岐し
て径方向に延び、クランクピンとの嵌合部を経由してブ
ッシュの周側に開口する第２部分とを有することを特徴
とする請求項１に記載のスクロール型圧縮機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25092793A JP3262919B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スクロール型圧縮機 |
| US08/288,022 US5431550A (en) | 1993-09-14 | 1994-08-10 | Hermetic motor driven scroll apparatus having improved lubricating mechanism |
| EP94113078A EP0643225B1 (en) | 1993-09-14 | 1994-08-22 | Hermetic motor driven scroll apparatus having improved lubricating mechanism |
| DE69406391T DE69406391T2 (de) | 1993-09-14 | 1994-08-22 | Hermetische motorangetriebene Spiralanlage mit Schmierungseinrichtung |
| SG1996008447A SG78260A1 (en) | 1993-09-14 | 1994-08-22 | Hermetic motor driven scroll apparatus having improved lubricating mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25092793A JP3262919B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スクロール型圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783178A JPH0783178A (ja) | 1995-03-28 |
| JP3262919B2 true JP3262919B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17215094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25092793A Expired - Lifetime JP3262919B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5431550A (ja) |
| EP (1) | EP0643225B1 (ja) |
| JP (1) | JP3262919B2 (ja) |
| DE (1) | DE69406391T2 (ja) |
| SG (1) | SG78260A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10401194B2 (en) | 2014-10-14 | 2019-09-03 | Robert Bosch Gmbh | Sensor for determining at least one rotation characteristic of a rotating element |
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| JP2002257063A (ja) | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Sanden Corp | スクロール型圧縮機 |
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| JPS56156490A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-03 | Hitachi Ltd | Enclosed scroll compressor |
| JPS58117378A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
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| JPS59224493A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
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| JPS60187789A (ja) * | 1984-03-05 | 1985-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
| JPS60192894A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-01 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
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| JP3078369B2 (ja) * | 1991-10-24 | 2000-08-21 | サンデン株式会社 | 圧縮機 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP25092793A patent/JP3262919B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-08-10 US US08/288,022 patent/US5431550A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-22 SG SG1996008447A patent/SG78260A1/en unknown
- 1994-08-22 EP EP94113078A patent/EP0643225B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-22 DE DE69406391T patent/DE69406391T2/de not_active Expired - Lifetime
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| SG78260A1 (en) | 2001-02-20 |
| EP0643225A1 (en) | 1995-03-15 |
| US5431550A (en) | 1995-07-11 |
| EP0643225B1 (en) | 1997-10-22 |
| JPH0783178A (ja) | 1995-03-28 |
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