JP3262692B2 - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP3262692B2
JP3262692B2 JP16244795A JP16244795A JP3262692B2 JP 3262692 B2 JP3262692 B2 JP 3262692B2 JP 16244795 A JP16244795 A JP 16244795A JP 16244795 A JP16244795 A JP 16244795A JP 3262692 B2 JP3262692 B2 JP 3262692B2
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裕一 梅田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オペレータが画面上を
指し示すことにより座標を入力する座標入力装置に関
し、特にオペレータがデバイスを空間上で手で持って画
面上を指し示す場合に好適な座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の座標入力装置はポインティング
デバイスと呼ばれ、例えばマウス、トラックボール、ペ
ン入力のタブレットなどが知られている。この種のデバ
イスは机上においてオペレータが手で操作を操作する方
式であるが、近年ではオペレータがデバイスを空間上で
手で持って画面上を指し示すものも提案されている。
【0003】図2は後者の座標入力装置の一例を示し、
発光素子を有するリモコン1とフォトダイオード4を有
するコントローラ3により構成されている。コントロー
ラ3は例えばモニタ2上に載置され、オペレータはリモ
コン1を手に持ってモニタ2の画面を指し示すXY方向
の角度をコントローラ3側のフォトダイオード4により
検出することにより、座標(図示のカーソル5)を入力
するように構成されている。検出原理を説明すると、リ
モコン1は例えば図3に示すようにXY方向に5系統の
LED10C(中央)、10L(左)、10R(右)、
10U(上)及び10D(下)を有する。この場合、中
央のLED10Cは中心線すなわちリモコン1が向く方
向に光を出射し、また、左側のLED10Lは斜め左の
方向に、右側のLED10Rは斜め右の方向に、上側の
LED10Uは斜め上の方向に、下側のLED10Dは
斜め下の方向に光を出射するように設けられている。ま
た、中央のLED10Cと他の1つのLED、すなわち
(10C+10R)、(10C+10L)、(10C+
10U)、(10C+10D)の組合せで順次点灯す
る。
【0004】そして、図4に示すようにx方向の座標
は、LED(10C+10R)、(10C+10L)が
れぞれ点灯した時のフォトダイオード4の受光電流IC+
R 、IC+l に基づいて、 x=k(IC+R −IC+l )/(IC+R +IC+l ) により求めることができ、また、同様に、y方向の座標
は、LED(10C+10U)、(10C+10D)が
れぞれ点灯した時のフォトダイオード4の受光電流IC+
U 、IC+D に基づいて、 y=k(IC+U −IC+D )/(IC+U +IC+D ) により求めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
座標入力装置は、オペレータが手で移動させるので、手
ぶれや指の揺らぎがそのままカーソルの揺らぎとなり、
正確性が問題となる。特に、図2等において説明した装
置では、オペレータがリモコン1を空間で操作し、ま
た、検出信号が微弱であるので揺らぎの問題が顕著とな
り、更に、平均化処理を施しても8ビット程度の分解能
が限界である。
【0006】本発明の第1の目的は、手ぶれや指の揺ら
ぎにかかわらず座標を正確に入力することができる座標
入力装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、カーソルの軌跡を
滑らかにすることができる座標入力装置を提供すること
にある。
【0008】本発明の第3の目的は、スイッチの投入時
やエラー発生時に過去の座標値Aがバッファに残ってい
てカーソルが飛ぶことを防止することができる座標入力
装置を提供することにある。
【0009】本発明の第4の目的は、大きな値を設定す
るとカーソルの軌跡が不自然になるという傾向があり、
例えばリモコンの動きが円形であってもカーソルの軌跡
が四角っぽくなったり、リモコンが往復移動したときに
はカーソルの振幅が小さくなるという現象が生じ、他
方、所定値αがノイズ等の揺らぎに対して小さく設定す
ると、揺らぎの低減効果が小さくなる等を防止すること
ができる座標入力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、遠隔
操作入力手段の手操作により入力され、表示画面上に表
示された入力点に対応する入力座標を検出する検出手段
、入力座標を記憶するための第1の記憶手段と、ホス
トシステムに出力される出力座標を記憶するための第2
の記憶手段と、前記検出手段により検出された今回の入
力座標を第1の記憶手段に格納し、前記入力座標と前記
第2の記憶手段に格納されている前回の出力座標との差
分値を算出し、前記差分値が所定値以下の場合に前記第
2の記憶手段に格納されている前回の出力座標を今回の
出力座標として出力し、前記差分値が所定値以上の場合
に前記差分値から前記所定値を減算した値を前回の出力
座標値に加算して今回の出力座標として出力する座標演
算手段とを有する第1の手段により達成される。
【0011】前記第2の目的は、第1の手段において、
前記座標演算手段は、今回と過去の入力座標を第1の記
憶手段に格納して平均化し、その平均値を今回の入力座
標として演算する第2の手段により達成される。
【0012】前記第2の目的は、第1の手段又は第2の
手段において、複数の出力座標を記憶するための第3の
記憶手段をえ、前記座標演算手段は、今回と過去の出
力座標を前記第3の記憶手段に格納して平均化し、その
平均値を今回の出力座標として前記第2の記憶手段に格
納する3の手段により達成される。
【0013】前記第3の目的は、第1の手段ないし第
の手段において、前記座標演算手段は、初期化時、エラ
ー発生時に前記検出手段により検出された今回の入力座
標により前記第1の記憶手段を更新する第4の手段によ
り達成される。前記第3の目的は、第3の手段におい
て、前記座標演算手段は、初期化時、エラー発生時に前
記検出手段により検出された今回の入力座標により前記
第1、第3の記憶手段を更新する第5の手段により達成
される。
【0014】前記第4の目的は、第1の手段ないし第
の手段において、前記座標演算手段は、前記検出手段の
検出ゲインに応じて前記所定値を変化させる第の手段
により達成される。
【0015】
【作用】前記第1の手段にあっては、差分値から所定値
を減算した値分だけ手ぶれや指の揺らぎによる移動分が
減少し、したがって、手ぶれや指の揺らぎにかかわらず
座標を正確に入力することができる。
【0016】前記第2,第3の手段にあっては、カーソ
ルの軌跡を滑らかにすることができる。
【0017】前記第4、5の手段にあっては、初期化又
はエラー処理後の場合に新しい座標値Aにより座標値A
用のバッファを初期化するので、スイッチの投入時やエ
ラー発生時に過去の座標値Aがバッファに残っていてカ
ーソルが飛ぶことを防止することができる。
【0018】前記第の手段にあっては、アンプのゲイ
ンレベルとちらつき補正量の因果関係にあるパラメータ
に基づいて適切な所定値αを変化させることにより上記
不具合、つまり、大きな値を設定するとカーソルの軌跡
が不自然になるという傾向があり、例えばリモコンの動
きが円形であってもカーソルの軌跡が四角っぽくなった
り、リモコンが往復移動したときにはカーソルの振幅が
小さくなるという現象が生じ、他方、所定値αがノイズ
等の揺らぎに対して小さく設定すると、揺らぎの低減効
果が小さくなる等を防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る座標入力装置の一実施例を示
すブロック図、図2は図1のリモコンとコントローラの
概略を説明するための外観図、図3は図1のリモコンの
発光素子を示す説明図、図4は図3の発光素子の発光分
布と座標検出原理を示す説明図、図5は図1のリモコン
とコントローラの間で伝送される信号のフォーマットを
示す説明図、図6は図1のCPU内に設けられているバ
ッファを示す説明図、図7は図1のCPUの動作を説明
するためのフローチャート、図8は移動量検出方式のカ
ーソル移動を示す説明図、図9は本実施例のカーソル移
動を示す説明図、図10は本実施例のXY方向のカーソ
ル移動を示す説明図、図11はゲインレベルに応じたち
らつき補正量を示す説明図である。
【0020】この実施例は図2〜図4において説明した
ように、オペレータがリモコン1(30)を空間で操作
する装置に適用され、コントローラ3(40)は例えば
モニタ2上に載置されている。リモコン30には複数の
赤外線LED31(10C、10L、10R、10U及
び10D)が設けられ、前述した原理により入力座標が
検出される。各赤外線LED31はキー34が操作され
ると、CPU33の制御により電流増幅器32を介して
点灯し、キー34は例えばマウスにおいて用いられてい
るような左ボタン、右ボタン、セレクトスイッチ、キャ
ンセルスイッチなどの他に、チャネル選択スイッチ、音
量スイッチなどにより構成されている。
【0021】ここで、コントローラ40の構成を説明す
る前に、図4を参照してリモコン30とコントローラ4
0の間で伝送される信号のフォーマットについて説明す
る。リモコン30から送信される信号は、キー34のス
イッチデータ(リモコン信号)を送信するためのスイッ
チデータキャリヤ23と、座標を入力するための座標検
出キャリヤ(角度検出パルス)24により構成され、キ
ャリヤ23、24の周波数は異なる。
【0022】スイッチデータキャリヤ23はプリアンブ
ル21及びスイッチデータ20より成るデータ部A、B
が繰り返され、赤外線LED31の出射光がデータ部
A、BによりASK変調されて送信される。なお、デー
タ部A、Bの各スイッチデータ20は「0」「1」の変
調位置が異なり、したがって、コントローラ40側では
データ部A、Bの各スイッチデータ20のパリティによ
りエラーを検出することができる。座標検出キャリヤ2
4は図3において説明したように、中央のLED10C
と他の1つのLED、すなわち(10C+10R)、
(10C+10L)、(10C+10U)、(10C+
10D)の組合せで順次点灯した場合の信号である。
【0023】図1に戻り、コントローラ40にはリモコ
ン30の赤外線LED31からの赤外光を受光するため
の可視光カットフィルタ41、レンズ42及び赤外受光
素子43が設けられている。赤外受光素子43により光
電変換された信号は可変ゲイン/I−V部44により電
流Iから電圧Vに変換された後ゲインが調整され、次い
で第1可変ゲインアンプ45と第2可変ゲインアンプ5
1に送られる。
【0024】第1可変ゲインアンプ45に送られた電圧
信号は、CPU49からのゲイン設定信号に基づいてゲ
インが調整された後、第1バンドパスフィルタ(BP
F)46により座標検出キャリヤ24が抽出され、座標
検出キャリヤ24の電圧信号がサンプル・ホールド(S
/H)回路47に送られ、サンプル・ホールドされた電
圧VがA/D変換器48によりディジタル値に変換さ
れ、CPU49により取り込まれる。また、第1BPF
46を通過した座標検出キャリヤ24の正弦波の電圧信
号が第1波形整形回路50により矩形波に整形され、C
PU49はこの矩形波に基づいてサンプル・ホールド
(S/H)回路47のサンプル・ホールド処理を制御す
る。
【0025】第2可変ゲインアンプ51に送られた電圧
信号は、ゲインが調整された後、第2BPF52により
スイッチデータキャリヤ23が抽出され、ASK変調さ
れたスイッチデータキャリヤ23の信号が検波回路53
により検波され、LPF54、第2波形整形回路55を
介してCPU49により取り込まれる。CPU49は座
標検出キャリヤ24により入力座標を算出してカーソル
制御信号を、また、スイッチデータキャリヤ23により
スイッチデータを算出してリモコンコード信号を図2に
示すモニタ2に送信する。
【0026】次に、図6、図7を参照して座標演算処理
を詳細に説明する。先ず、CPU49内には図6に示す
ように、各サンプリング時に検出した複数個の入力座標
値A1〜Anを記憶するためのバッファと、入力座標値
Aの平均値Aave を記憶するためのバッファと、各サン
プリング時に平均値Aave に基づいて補正した複数個の
補正座標値B1〜Bnを記憶するためのバッファと、補
正座標値Bの平均値Bave であってモニタ2に前回出力
された座標値Pを記憶するためのバッファが設けられて
いる。
【0027】図7において、先ず、 x=k(IC+R −IC+l )/(IC+R +IC+l ) y=k(IC+U −IC+D )/(IC+U +IC+D ) を電圧Vに変換した値に基づいて新しいxyの座標値A
を計算し、入力座標値A用のバッファに格納する(ステ
ップS1)。次いで、初期化又はエラー処理後の場合に
は、新しいxy座標値Aにより座標値A、B用の各バッ
ファを初期化し(ステップS2→S3)、ステップS1
0に進む。
【0028】他方、ステップS2において初期化又はエ
ラー処理後でない場合には、入力座標値A用のバッファ
に格納されている複数個の入力座標値Aの内、最も古い
座標値Aを消去して新しい入力座標値Aを格納し、平均
値Aave を算出する(ステップS5)。次いでこの平均
値Aave と前回の出力座標値Pとの差分値d d=Aave −P を計算し(ステップS6)、次いでこの差分値|d|が
所定値αを越えるか否かを判別する(ステップS7)。
【0029】そして、 d>0且つd>α の場合には補正座標値B B=P+d−α を算出し、また、d<0且つd<−αの場合には B=P+d+α を算出し(ステップS8)、ステップS9に進む。ま
た、上記以外にはステップS7から直接ステップS9に
進み、 B=P とする。
【0030】次いで、補正座標値B用のバッファに格納
されている複数個の補正座標値Bの内、最も古い補正座
標値Bを消去して新しい補正座標値Bを格納し、平均値
Bave を算出する(ステップS9)。そして、続くステ
ップS10では平均値Baveにより出力座標値P用のバ
ッファを更新し(Bave =P)、出力座標値Pをモニタ
2に出力する。
【0031】したがって、上記実施例によれば、新しく
検出された座標値Aが揺らぎβを有する場合、出力値P
の揺らぎを軽減することができる。例えばオペレータ
手や指などが物理的に固定されている場合、揺らぎβが
所定値αより小さいときにはカーソル(出力値P)が静
止したままであり、仮に手ぶれなどによる揺らぎβが所
定値αを越えるときにも、座標値Bの変動(揺らぎの振
幅)は(|d|−α)の分だけ低減することができる。
また、カーソルがある速度で移動している場合にも、進
行方向に対して垂直な方向に関する揺らぎを(|d|−
α)の分だけ低減することができる。
【0032】更に、上記実施例では、ステップS5にお
いて新しく検出した座標値Aと過去の座標値Aに基づい
て平均値Aave を求め、ソフトウエアによりローパスフ
ィルタ処理を行っているので、カーソルの軌跡を滑らか
にすることができる。また、ステップS9では補正座標
値Bの平均値Bave を算出して出力座標値Pとするの
で、カーソルの動きを滑らかにすることができる。な
お、この平均化処理では、新しく検出した座標値A、B
と過去の座標値A、Bに対して適当な重み付けを行った
後に平均化するようにしてもよい。
【0033】また、上記実施例では、初期化又はエラー
処理後の場合に新しい座標値Aにより座標値A用のバッ
ファを初期化するので、スイッチの投入時やエラー発生
時に過去の座標値Aがバッファに残っていてカーソルが
飛ぶことを防止することができる。
【0034】次に、図8〜図11を参照してカーソルの
ちらつき減少について更に詳しく説明する。ここで、本
実施例では微弱な赤外線キャリヤを検出することをベー
スとしているので、カーソルのちらつきを回路的に完全
に防止することは不可能に近い。また、ソフトウエアを
用いたちらつき防止アルゴリズムでは、移動量検出方式
と速度検出方式が考えられるが、以下のような条件を満
たさなければならない。
【0035】(1)リモコン1(以下、ポインタ)が固
定されている時には、ほぼ完全にちらつきを抑えなけれ
ばならない。
【0036】(2)オペレータがポインタを操作する際
に、レスポンスが悪く感じられる方法は採用できない。
【0037】(3)同様に、分解能を低下させるような
方法は採用できない。
【0038】(4)MCUで処理を行う以上、簡単なア
ルゴリズムでなければならない。
【0039】(5)ちらつきを判定する条件で、不連続
点があると違和感が発生する。
【0040】(6)ちらつき量は回路のゲインレベルに
より変化するので、ゲインレベルに応じてちらつきの低
減量を変化させる必要がある。
【0041】(7)ちらちきと手ぶれは、座標変化の傾
向が異なるので、速度検出方式では両方の対策は困難で
ある。
【0042】先ず、ちらつきを効果的に抑えることがで
き、且つ最も単純な方法は、図8(a)に示すように検
出座標の移動量が基準値(上記所定値α)以下のときに
は出力座標Pを更新しない移動量検出方式が考えられ
る。この方法によれば、移動量の基準値αがちらつき量
より大きければ、ポインタが固定されているときには出
力座標Pが更新されないので、ほぼ完全にちらつきを抑
えることができる。また、アルゴリズムも最も簡単であ
り、レスポンスも全く損なわない。
【0043】しかしながら、この移動量検出方式には次
の2つの問題点がある。最大の問題点は、見かけ上の分
解能が低下することである。すなわち、図8(b)に示
すように移動量が基準値αを越えたときにはその分だけ
カーソルが飛ぶので、見かけ上の分解能は基準値αによ
り決定される。また、手ぶれなどのように基準値αを越
えるような大きなぶれやちらつきに対しては、全く低減
効果がなく、移動時のぶれもそのまま残る。
【0044】そこで、本実施例では、上記移動量検出方
式の、静止時のちらつき除去能力と応答性の良さ、処理
の簡単さなどの長所を残しつつ、見かけ上の向上と移動
時のぶれの低減、そして手ぶれの影響の低減能力を兼ね
備えるようにしている。本実施例の方式では、図9
(a)に示すように検出座標Aの変化量の絶対値が基準
値αを越えたときに移動量dから基準値α(ちらつき補
正量)を減算した分だけカーソルを変化させる場合、例
えばちらつき補正量αを4ドットとしたとき、3ドット
の移動では出力座標Pを更新せず、5ドットの移動では
出力座標Pを1ドット移動させる。したがって、本実施
例の方式は、実際の座標に対して遅れてカーソルが動
き、ヒステリシスを持つような動きとなるので、ヒステ
リシス方式を呼ぶことができる。
【0045】この方式によれば、図9(b)に示すよう
に静止状態でのちらつきは殆どなくなり、移動時のぶれ
なども低減することができる。また、カーソルが移動す
る際の応答速度も見かけ上の分解能も損なわない。更
に、この方法はアルゴリズムとしても非常に簡単であ
り、且つちらつきの低減効果が大きい。また、静止時の
ちらつき抑止力が移動量検出方式以上であり、移動時の
ぶれも低減することができるので、カーソルの移動がス
ムーズに見えるようになる。
【0046】また、図10を参照して説明すると、ちら
つき補正量α分だけ座標系が圧縮されるようになり、不
連続点が存在しなくなる。また、X、Y方向の不感帯
(2×α)への移動は軸上に静止する座標値Pとして更
新され、両方の不感帯がクロスする領域への移動は更新
されない。更に、低周期で比較的大きく揺らぐような手
ぶれに対しても、ヒステリシス効果により手ぶれの振幅
がちらつき補正量αだけ小さくなるという低減効果を有
し、また、速度検出方式などにおける不連続点もない。
【0047】ここで、座標の揺らぎを低減するための所
定値αの値について説明すると、先ず、大きな値を設定
するとカーソルの軌跡が不自然になるという傾向があ
り、例えばリモコン1、30の動きが円形であってもカ
ーソルの軌跡が四角っぽくなったり、リモコン1、30
が往復移動したときにはカーソルの振幅が小さくなると
いう現象が生じる。他方、所定値αがノイズ等の揺らぎ
に対して小さく設定すると、揺らぎの低減効果が小さく
なる。そこで、図11に示すようにアンプのゲインのよ
うにノイズレベルと因果関係にあるパラメータに基づい
て適切な所定値αを変化させることにより上記不具合を
防止することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、差分値か
ら所定値を減算した値分だけ手ぶれや指の揺らぎによる
移動分が減少し、したがって、手ぶれや指の揺らぎにか
かわらず座標を正確に入力することができる。
【0049】請求項2,3記載の発明によれば、出力座
標点の軌跡を滑らかにすることができる。
【0050】請求項4、5記載の発明によれば、初期化
又はエラー発生時に今回の入力座標より第1、第3の
記憶手段を更新するので、スイッチの投入時やエラー発
生時に出力座標点が飛ぶことを防止することができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、検出ゲイン
に応じて所定値変化させたので出力座標の軌跡が不
自然にな入力座標の軌跡が円形であっても出力座標
の軌跡が四角っぽくなったり、入力座標点が往復移動し
たときに出力座標の移動振幅が小さくなったり、揺らぎ
の低減効果が小さくなる等の不具合の発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座標入力装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のリモコンとコントローラの概略を説明す
るための外観図である。
【図3】図1のリモコンの発光素子を示す説明図であ
る。
【図4】図3の発光素子の発光分布と座標検出原理を示
す説明図である。
【図5】図1のリモコンとコントローラの間で伝送され
る信号のフォーマットを示す説明図である。
【図6】図1のCPU内に設けられているバッファを示
す説明図である。
【図7】図1のCPUの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】移動量検出方式のカーソル移動を示す説明図で
ある。
【図9】本実施例のカーソル移動を示す説明図である。
【図10】本実施例のXY方向のカーソル移動を示す説
明図である。
【図11】ゲインレベルに応じたちらつき補正量を示す
説明図である。
【符号の説明】
1,30 リモコン 2 モニタ 3,40 コントローラ 4 43 受光素子 49 CPU

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作入力手段の手操作により入力さ
    れ、表示画面上に表示された入力点に対応する入力座標
    を検出する検出手段と、入力座標を記憶するための第1
    の記憶手段と、ホストシステムに出力される出力座標を
    記憶するための第2の記憶手段と、前記検出手段により
    検出された今回の入力座標を第1の記憶手段に格納し、
    前記入力座標と前記第2の記憶手段に格納されている前
    回の出力座標との差分値を算出し、前記差分値が所定値
    以下の場合に前記第2の記憶手段に格納されている前回
    の出力座標を今回の出力座標として出力し、前記差分値
    が所定値以上の場合に前記差分値から前記所定値を減算
    した値を前回の出力座標値に加算して今回の出力座標と
    して出力する座標演算手段と有する座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記座標演算手段は、今回と過去の入力
    座標を第1の記憶手段に格納して平均化し、その平均値
    を今回の入力座標として演算することを特徴とする請求
    項1記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 複数の出力座標を記憶するための第3の
    記憶手段をえ、前記座標演算手段は、今回と過去の
    数の出力座標を前記第3の記憶手段に格納して平均化
    し、その平均値を今回の出力座標として前記第2の記憶
    手段に格納するとを特徴とする請求項1又は2記載の
    座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記座標演算手段は、初期化時、エラー
    発生時に前記検出手段により検出された今回の入力座標
    により前記第1の記憶手段を更新することを特徴とする
    請求項1又は2のいずれに記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記座標演算手段は、初期化時、エラー
    発生時に前記検出手段により検出された今回の入力座標
    により前記第1、第3の記憶手段を更新することを特徴
    とする請求項3に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記座標演算手段は、前記検出手段の検
    出ゲインに応じて前記所定値を変化させることを特徴と
    する請求項1ないし5の何れかに記載の座標入力装置。
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