JP3260209B2 - ポリプロピレン系樹脂発泡体及びポリプロピレン系樹脂発泡体積層品 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡体及びポリプロピレン系樹脂発泡体積層品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両内装材、例えば、
天井材、ドア、インストゥルメントパネル、コンソール
ボックス、リアホイルハウスカバー、ラゲージハウスカ
バー、トランクロームカバー等の真空成形法によって成
形される、真空成形性に優れたポリプロピレン系樹脂発
泡体及びポリプロピレン系樹脂発泡体積層品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂発泡体シートを真
空成形により製品を製造する際、シートを予めヒーター
等により130〜200℃に加熱する。この時、ポリプ
ロピレン系樹脂発泡体シートは熱膨張して垂れ下がり現
象(ドローダウン)を引き起こし、シートの端部が固定
されているために、場合によってはシートの異常波打ち
現象が起こる。この現象が大きい状態で真空成形を行う
と、成形後に成形型又は基材の上にシートの余りシワが
そのまま残り、得られる製品は外観が不良となるという
問題点がある。
【0003】この問題点を解決するため、例えば、特開
平4─290731号公報に記載の如く、ポリオレフィ
ン樹脂中に50重量%以上のポリプロピレン樹脂を含む
ポリプロピレン系樹脂組成物を発泡してポリプロピレン
系樹脂発泡シートを製造する方法において、ポリプロピ
レン系樹脂組成物を常に張力のかかった状態で発泡、冷
却させることにより、長さ方向の熱収縮率が10%以
上、且つ厚さ方向の熱膨張率が30%以上であるポリプ
ロピレン系樹脂発泡シートを製造する方法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
ポリプロピレン系樹脂発泡シートと布系又は樹脂系の表
皮材と積層して使用するときには、表皮材は一般にポリ
プロピレン系発泡シートの2倍以上の重量を持っている
ので、たとえポリプロピレン系発泡シートの長手方向の
熱収縮率が10%以上、且つ厚み方向の熱膨張率が30
%以上であっても、熱収縮力が弱い場合は、表皮材の重
量を支えきれずに、ドローダウンあるいは異常波打ち現
象を解消することができない。これは、ポリプロピレン
系発泡シートの熱収縮力の不足は、樹脂強度や架橋度が
小さい場合に生ずる。
【0005】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、真空成形時にドローダウンや異常波打ち現象を引き
起こすことがなく、しわや凹凸のない外観状態の優れた
真空成形品を得る材料として供することができる、ポリ
プロピレン系樹脂発泡体及びポリプロピレン系樹脂発泡
体積層品を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明1は、50重量%
以上のポリプロピレン樹脂を含むポリオレフィン樹脂組
成物からなるポリプロピレン系樹脂発泡体であって、1
30℃から200℃における発泡体の長手方向及び幅方
向の単位長さ当りの熱収縮力S1 が、同一幅の発泡体の
単位長さ当りの重量W1 に対して、S1 ≧4×W1 の関
係を有するポリプロピレン系樹脂発泡体である。
【0007】本発明1において、ポリオレフィン系樹脂
組成物中のポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピ
レン樹脂の他、プロピレンとエチレンあるいはα─オレ
フィン等のオレフィン単量体とのブロック共重合体、ラ
ンダム共重合体、プロピレンとエチレンとブテン等との
三元共重合体が挙げられる。これらの重合体は単独で用
いてもよいし、又、2種以上混合して用いてもよい。
【0008】オレフィン系樹脂中には、50重量%以上
のポリプロピレン樹脂を含有する必要がある。ポリプロ
ピレン樹脂の含有量が50重量%未満の場合には、本発
明1に規定する熱収縮力を維持することが困難となり、
又、内装材として必要な耐熱性、真空成形性の性能を満
足することが困難となる。
【0009】本発明1において、ポリオレフィン系樹脂
組成物中には、ポリオレフィン系樹脂に対する熱分解型
発泡剤を含有する。熱分解型発泡剤としては、ポリオレ
フィン系樹脂組成物の溶融温度よりも高い分解温度を有
するものであれば何でも使用することができ、例えば、
アゾジカルボンアミドが好適に使用され、更に、アゾジ
カルボンアミドと同等もしくはそれより高温の分解温度
を有する、ヒドラゾジカルボンミド、アゾジカルボン酸
アミド、アゾジカルボン酸バリウム塩、ジニトロソグア
ニン、p,p′─オキシビスベンゼンスルホニルセミカ
ルバジド、トリヒドラジンシンメトリックトリアジン、
ビスベンゼンスルホニルヒドラジド、バリウムアゾジカ
ルボキシレート、アゾビスイソブチロニトリル、トルエ
ンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。これらの熱分
解型発泡剤は単独で用いてもよいし、2種以上混合して
用いてもよい。
【0010】熱分解型発泡剤の添加量は、ポリオレフィ
ン系樹脂中に、2〜25重量%である。添加量が、2重
量%未満の場合には、発泡倍率の低いものしか得られ
ず、逆に、25重量%を超える場合には、発泡倍率が高
すぎて、強度、耐熱性、真空成形性を損なう。
【0011】本発明1において、ポリオレフィン系樹脂
組成物中には、ポリオレフィン系樹脂に対する架橋促進
剤を含有する。架橋促進剤としては、例えば、シビニル
ベンゼン、ジアリルベンゼン、ジビニルナフタレン、ポ
リエチレンジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、トリアリルイソシアヌレート等が
挙げられる。
【0012】架橋促進剤の添加量は、ポリオレフィン系
樹脂中に、好ましくは0.01〜30重量%、より好ま
しくは0.05〜15重量%含有される。添加量が0.
05重量%未満の場合には、充分な架橋度が得られず、
独立気泡を保ったきれいな発泡体を製造することが困難
となり、逆に、30重量%を超える場合には、架橋度が
過剰となり、独立気泡を保ったきれいな発泡体を製造す
ることが困難となるばかりか、高温時の伸びが小さくな
り、真空成形性を損なう。
【0013】又、この架橋促進剤と有機過酸化物とを併
用することもできる。有機過酸化物としては、例えば、
メチルエチルケトンパーオキサイド、t─ブチルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。有
機過酸化物を併用する場合には、予めポリオレフィン系
樹脂中に、好ましくは0.01〜10重量%、より好ま
しくは0.05〜5重量%含有される。尚、化学架橋と
電離性放射線架橋とを併用してもよい。
【0014】本発明1において、ポリオレフィン系樹脂
の架橋度は、10〜70%であるのが好ましい。架橋度
が10%未満の場合には、真空成形性は向上するもの
の、内装材として使用するときの耐熱性、耐圧縮永久歪
み性が劣り、長期でへたり易く、逆に、70%を超える
場合には、高温時の伸びが悪くなり、十分な真空成形性
を得ることができなくなる傾向がある。
【0015】本発明1においては、ポリプロピレン系樹
脂発泡体が、130℃から200℃における発泡体の長
手方向及び幅方向の単位長さ当りの熱収縮力S1 が、同
一幅の発泡体の単位長さ当りの重量W1 に対して、 S1 ≧4×W1 ・・・式(1) の関係を有する必要がある。S1 <4×W1 の場合に
は、真空成形時にポリプロピレン系樹脂発泡体に異常波
打ち現象が発生し、しわや凹凸がある外観の悪い真空成
形品しか得ることができない。
【0016】本発明1における、ポリプロピレン系樹脂
発泡体を製造する方法としては、例えば、上記の如きポ
リプロピレン樹脂と、熱分解型発泡剤と、適宜、架橋促
進剤と、その他の添加剤を含むポリプロピレン系樹脂組
成物を用いて、熱分解型発泡剤及び架橋促進剤の分解温
度未満の温度にて溶融成形して未発泡シートを作製し、
この未発泡シートを熱分解型発泡剤の分解温度未満、架
橋促進剤の分解温度以上の温度に加熱するか、電離性放
射線を照射することによって、上記の如き架橋度に架橋
させ、架橋させた未発泡シートを熱分解型発泡剤の分解
温度以上の温度に加熱して発泡シートを得て、この発泡
シートを冷却して発泡体を得る方法等を採用することが
できる。
【0017】この際、熱収縮力発現のためには、例え
ば、次の方法を採用することができる。未発泡シート
を張力のかかった状態で発泡させ、得られた発泡シート
を張力のかかったまま冷却する。このときの張力として
は0.07〜2.0kg/cm 2 の範囲が好適である。
発泡シートを横方向に延伸した後冷却する。この延伸
の張力は、0.04〜1.5kg/cm2 の範囲が好ま
しい。縦型発泡において、発泡直後の発泡シートの幅
収縮を起こさないように急冷する。
【0018】本発明2は、50重量%以上のポリプロピ
レン樹脂を含むポリオレフィン樹脂組成物からなるポリ
プロピレン系樹脂発泡体に表皮材が積層されたポリプロ
ピレン系樹脂発泡体積層品であって、130℃から20
0℃における長手方向及び幅方向の単位長さ当りの熱収
縮力S2 が、同一幅の発泡体の単位長さ当りの重量W 2
と、同一幅の表皮材の単位長さ当りの重量W3 に対し
て、S2 ≧0.7×(W 2 +W3 )の関係を有するポリ
プロピレン系樹脂発泡体積層品である。
【0019】本発明2において、ポリオレフィン樹脂組
成物としては、本発明1と同様のものが使用される。
【0020】本発明2においては、表皮材としては、布
系であれば、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル
樹脂系の合成繊維やセルロース等の天然繊維、樹脂系で
あれば、ポリ塩化ビニル系、熱可塑性エラストマー系等
からなるものを任意に用いることができる。
【0021】ポリプロピレン系樹脂発泡体と表皮材との
積層方法としては、接着剤により接着する方法、熱ラミ
ートによる方法、押出ラミネートによる方法等を任意に
採用することができる。
【0022】本発明2においては、発泡体と表皮材との
積層品の130℃から200℃における長手方向及び幅
方向の単位長さ当りの熱収縮力S2 が、同一幅の発泡体
の長手方向及び幅方向の単位長さ当りの重量W2 と、同
一幅の表皮材の単位長さ当りの重量W3 に対して、 S2 ≧0.7×(W2 +W3 )・・・式(2) の関係を有する必要がある。
【0023】S2 <0.7×(W2 +W3 )の場合に
は、真空成形時にポリプロピレン系樹脂発泡体に異常波
打ち現象が発生し、しわや凹凸がある外観の悪い真空成
形品しか得ることができない。
【0024】本発明2において、ポリプロピレン系樹脂
発泡積層品を製造する方法としては、例えば、本発明1
と同様の方法により、発泡体を得て、この発泡体に表皮
材を積層する方法が採用される。又、熱収縮力を発現さ
せるための方法としては、本発明1と同様の方法が採用
さる。
【0025】
【作用】本発明1のポリプロピレン系樹脂発泡体は、5
0重量%以上のポリプロピレン樹脂を含むポリオレフィ
ン系樹脂組成物からなるポリプロピレン系樹脂発泡体で
あって、130℃から200℃における発泡体の長手方
向及び幅方向の単位長さ当りの熱収縮力S1 が、同一幅
の発泡体の単位長さ当りの重量W1 に対して、S≧4×
1 の関係を有することにより、真空成形時にドローダ
ウンや異常波打ち現象を引き起こすことがなく、しわや
凹凸のない外観状態の優れた真空成形品を得る材料とし
て供することができる。
【0026】本発明2のポリプロピレン系樹脂発泡体積
層品は、50重量%以上のポリプロピレン樹脂を含むポ
リオレフィン系樹脂組成物からなるポリプロピレン系樹
脂発泡体に表皮材が積層されたポリプロピレン系樹脂発
泡体積層品であって、130℃から200℃における長
手方向及び幅方向の単位長さ当りの熱収縮力S2 が、同
一幅の発泡体の単位長さ当りの重量W2 と、同一幅の表
皮材の単位長さ当りの重量W3 に対して、S2 ≧0.7
×(W2 +W3 )の関係を有することにより、真空成形
時にドローダウンや異常波打ち現象を引き起こすことが
なく、しわや凹凸のない外観状態の優れた真空成形品を
得る材料として供することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 ポリプロピレン─エチレンランダム共重合体70重量
部、直鎖状ポリエチレン30重量部、アゾジカルボン酸
アミド12重量部、ジビニルベンゼン2重量部とからな
るポリプロピレン系樹脂組成物を、押出機により押し出
して未発泡シートを得た。
【0028】この未発泡シートを電離性放射線を照射す
ることによって架橋させて未発泡シート(架橋度40
%)を得た。この架橋させた未発泡シートを発泡機に
て、220℃に加熱し、長手方向張力0.1kg/cm
2 にて発泡し、同時に幅方向の張力0.05kg/cm
2 にて幅方向に延伸した後、冷却して、発泡倍率25
倍、厚さ3mmのポリプロピレン系発泡体を得た。
【0029】得られたポリプロピレン系発泡体の長手方
向及び幅方向の熱収縮力S1 を下記の如くして測定し
た。その結果を表1に示す。測定試料の測定部分長さ4
cm、幅2.5cm(面積10cm2 )の重量W1を測
定したところ0.12gであった。このポリプロピレン
系発泡体は、長手方向及び幅方向とも式(1)の関係を
満たしている。
【0030】収縮力の測定方法 発泡体を長さ9cm、幅2.5cmに切り出して測定用
試料とし、この測定用試料を引張り試験機に付属する加
熱オーブンを予め160℃に昇温させておき、引張り試
験機のチャック間距離を4cmにセットしておく。測定
用試料をチャックに取り付けた後、加熱オーブンを閉め
る。測定用試料が熱膨張してたるんでくるのでチャック
を移動させてこのたるみを解消させる。その後、5分間
放置して荷重検出器に現れる熱収縮力の最大値を読み取
り、これをS1 (g)とする。
【0031】又、このポリプロピレン系発泡体に表皮材
〔ポリ塩化ビニルシート:長さ4cm、幅2.5cm
(面積10cm2 )の重量0.40g〕を積層したもの
について、真空成形機による成形テストを行った。その
結果を表1に併せて示す。尚、真空成形機による成形テ
ストは次のようにして行った。測定用サンプルを表面温
度160℃となるように赤外線ヒーターにより予備加熱
し、絞り比0.6となるように設計されたカップ型にて
真空成形し、予備加熱時の異常波打ち現象や真空成形後
のしわ外観不良の有無を観察した。
【0032】比較例1 ポリプロピレン─チレン共重合体55重量部、直鎖状ポ
リエチレン45重量部、アゾジカルボン酸アミド12重
量部、ジビニルベンゼン2.0重量部からなるポリプロ
ピレン系樹脂組成物を、押出機により押し出して未発泡
シートを得た。
【0033】この未発泡シートを電離性放射線を照射す
ることによって架橋させた未発泡シート(架橋度32
%)を得た。この架橋させた未発泡シートを発泡機に
て、220℃に加熱し、長手方向張力0.05kg/c
2 にて発泡し、幅方向張力0.02kg/cm2 で延
伸した後冷却して、発泡倍率25倍、厚さ3mmのポリ
プロピレン系発泡体を得た。
【0034】得られたポリプロピレン系発泡体の長手方
向及び幅方向の熱収縮力(S1 )を測定した。その結果
を表1に示す。測定試料の測定部分長さ4cm、幅2.
5cm(面積10cm2 )の重量W1を測定したところ
0.12gであった。このポリプロピレン系発泡体は、
幅方向において式(1)の関係を満たしていなかった。
【0035】又、このポリプロピレン系発泡体に実施例
1と同様の表皮材を積層したものについて、真空成形機
による成形テストを行った。その結果を表1に併せて示
す。
【0036】
【表1】
【0037】表1からも明らかな如く、本発明の実施例
1の場合には、真空成形性に優れており、真空成形時に
異常波打ちの発生がなく、しわや凹凸のない真空成形品
を得ることができた。これに対して、比較例1には、真
空成形時に異常波打が発生し、しわや凹凸のある外観状
態の悪い真空成形品しか得ることができなかった。
【0038】実施例2〜5 実施例1で得られたポリプロピレン系発泡体に表1に示
す表皮材を積層したものについて、積層したまま測定し
たこと以外は実施例1と同様にして、長手方向及び幅方
向の熱収縮力S2 (g)の測定を行った。その結果を表
2に示す。測定試料の測定部分長さ4cm、幅2.5c
m(面積10cm2 )の重量W1を測定したところ0.
12gであった。そのそれぞれについて、長手方向及び
幅方向とも式(2)を関係を満たしていた。
【0039】又、このポリプロピレン系発泡体に表2に
示す表皮材を積層したものについて、真空成形機による
成形テストを行った。その結果を表2に併せて示す。
【0040】比較例2〜4 比較例1で得られたポリプロピレン系発泡体に表2に示
す表皮材を積層したものについて、積層したまま測定し
たこと以外は実施例1と同様にして、長手方向及び幅方
向の熱収縮力S2 (g)の測定を行った。その結果を表
2に併せて示す。測定試料の測定部分長さ4cm、幅
2.5cm(面積10cm2 )の重量W1を測定したと
ころ0.12gであった。そのそれぞれについて、幅方
向において式(2)を関係を満たしていなかった。
【0041】又、このポリプロピレン系発泡体に表2に
示す表皮材を積層したものについて、実施例1と同様に
して、真空成形機による成形テストを行った。その結果
を表2に併せて示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2からも明らかな如く、本発明の実施例
2〜5の場合には、いずれも、真空成形性に優れてお
り、真空成形時に異常波打ちの発生がなく、しわや凹凸
のない真空成形品を得ることができた。これに対して、
比較例2〜4の場合には、いずれも、真空成形時に異常
波打が発生し、しわや凹凸のある外観状態の悪い真空成
形品しか得ることができなかった。
【0044】
【発明の効果】本発明1,2のポリプロピレン系樹脂発
泡体及びポリプロピレン系樹脂発泡体積層品は、それぞ
れ、上記の如き構成とされているので、真空成形時にド
ローダウンや異常波打ち現象を引き起こすことがなく、
しわや凹凸のない外観状態の優れた真空成形品を得る材
料として供することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50重量%以上のポリプロピレン樹脂を
    含むポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリプロピレ
    ン系樹脂発泡体であって、130℃から200℃におけ
    る発泡体の長手方向及び幅方向の単位長さ当りの熱収縮
    力S1 が、同一幅の発泡体の単位長さ当りの重量W1
    対して、S1 ≧4×W1 の関係を有することを特徴とす
    るポリプロピレン系樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 50重量%以上のポリプロピレン樹脂を
    含むポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリプロピレ
    ン系樹脂発泡体に表皮材が積層されたポリプロピレン系
    樹脂発泡体積層品であって、130℃から200℃にお
    ける長手方向及び幅方向の単位長さ当りの熱収縮力S2
    が、同一幅の発泡体の単位長さ当りの重量W2 と、同一
    幅の表皮材の単位長さ当りの重量W3 に対して、S2
    0.7×(W2 +W3 )の関係を有することを特徴とす
    るポリプロピレン系樹脂発泡体積層品。
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