JP3258609B2 - 紙葉類結束機 - Google Patents

紙葉類結束機

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JP3258609B2
JP3258609B2 JP25393897A JP25393897A JP3258609B2 JP 3258609 B2 JP3258609 B2 JP 3258609B2 JP 25393897 A JP25393897 A JP 25393897A JP 25393897 A JP25393897 A JP 25393897A JP 3258609 B2 JP3258609 B2 JP 3258609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、証券等の紙
葉類を集積して結束させる紙葉類結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】所定枚数の紙幣、証券等のバラの紙葉類
を集積して結束させる紙葉類結束機として、例えば、特
開平8−318907号公報あるいは特開平8−324
509号公報に開示されたものがある。上記紙葉類結束
機は、種別毎に集積した所定枚数の紙幣、証券等の紙葉
類を結束するのみではなく、その結束した束紙葉類をそ
れぞれ種別毎に機体内の束収納部に収納可能であるとと
もに、結束した特定の束紙葉類を機外放出口から機外に
放出したり、さらには結束する所定枚数に満たない端数
紙葉類を専用の端数収納部に収納させることが可能な構
成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記紙葉類
結束機のように、束紙葉類の収納、束紙葉類の放出およ
び端数紙葉類の収納という多機能化が図られると、当然
のことながら各機能を実行させるため、束収納部、機外
放出口および端数収納部をそれぞれ設ける必要がある
が、それにも増して束収納部、機外放出口および端数収
納部に振り分けを行うための構成を各別に設ける必要が
あり、機体全体が大型化してしまうという問題があっ
た。したがって、本発明の目的は、束収納部、機外放出
口および端数収納部に束紙葉類あるいは端数紙葉類を振
り分けることを可能とした上で、機体全体の大型化を最
小限に抑えることができる紙葉類結束機を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の紙葉類結束機は、所定枚数
の紙葉類を結束させる結束部と、結束された束紙葉類お
よび結束されていない端数紙葉類を前記結束部から送り
出す送出部と、該送出部で送り出された束紙葉類を収納
する束収納部と、前記送出部で送り出された束紙葉類ま
たは端数紙葉類を機外に放出させる機外放出口と、前記
送出部で送り出された端数紙葉類を収納する端数収納部
とを有するものであって、前記送出部による束紙葉類お
よび端数紙葉類の送出方向に対し一の側方側を前記機外
放出口への振分方向とし、前記送出方向に対し逆の側方
側を前記束収納部への振分方向とし、さらに、前記送出
方向に対し下方側を前記端数収納部への振分方向とする
とともに、前記送出部で束紙葉類または端数紙葉類が送
り出される際に下降状態とされて、送り出された束紙葉
類または端数紙葉類をその上面に載置させる一方、前記
送出部で端数紙葉類が送り出される際に上昇状態とされ
て、送り出された端数紙葉類を前記端数収納部側へ振り
分ける第1の振分部材と、前記送出部で束紙葉類が送り
出される際に前記送出方向側に位置され、送り出された
束紙葉類を載置させるとともに前記逆の側方側に移動し
て束紙葉類を前記束収納部側へ振り分ける一方、前記送
出部で束紙葉類または端数紙葉類が送り出される際に前
記送出方向に対し前記逆の側方側に位置され、送り出さ
れ前記第1の振分部材上に載置された束紙葉類または端
数紙葉類を前記一の側方側に押し出し前記機外放出口側
へ振り分ける第2の振分部材と、を具備することを特徴
としている。これにより、端数紙葉類を端数収納部に収
納させる際には、第1の振分部材を上昇状態として、送
出部で送り出された端数紙葉類を下方の端数収納部側へ
振り分ける。また、束紙葉類または端数紙葉類を機外放
出口から放出させる際には、第1の振分部材を下降状態
とするとともに、第2の振分部材を束収納部振分側に位
置させておき、送出部で送り出された束紙葉類または端
数紙葉類を、第1の振分部材上面に載置させるとともに
第2の振分部材で機外放出口振分側に押し出し振り分け
る。さらに、束紙葉類を束収納部側に収納させる際に
は、第2の振分部材を送出方向側に位置させて、送り出
された束紙葉類を載置させるとともに束収納部振分側に
移動させて束紙葉類を束収納部側へ振り分ける。
【0005】本発明の請求項2記載の紙葉類結束機は、
請求項1記載のものに関して、前記第1の振分部材は、
前記端数収納部へ振り分けられ収納された端数紙葉類
を、下降して下方に押圧するとともに、前記端数収納部
には、前記第1の振分部材が端数紙葉類を押圧する状態
から上昇する際に端数紙葉類の盛り上がりを抑える押え
部材を有することを特徴としている。これにより、新た
な端数紙葉類を端数収納部に収納させるため第1の振分
部材を上昇状態としても、押え部材が既に収納されてい
た端数紙葉類の盛り上がりを抑える。
【0006】本発明の請求項3記載の紙葉類結束機は、
請求項1または2記載のものに関して、前記第1の振分
部材は、前記送出部で送り出された束紙葉類または端数
紙葉類をその上面に載置させる際に、該送出部の送出位
置より下側に位置するとともに送出部とに渡って束紙葉
類または端数紙葉類を載置させることを特徴としてい
る。これにより、第2の振分部材による押し出し方向に
向かって左右方向に束紙葉類または端数紙葉類を傾斜状
態とすることができるため、傾斜下側に案内部を設ける
ことで、束紙葉類または端数紙葉類を第1の振分部材上
面に載置させて第2の振分部材で押し出して機外放出口
側へ振り分ける際に、横ぶれせず安定した姿勢で移動さ
せることができる。また、少量の端数紙葉類を載置させ
る場合に該端数紙葉類を湾曲させ第2の振分部材による
押し出しに対し変形しにくい状態とすることができる。
【0007】本発明の請求項4記載の紙葉類結束機は、
請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関して、前
記第2の振分部材には、前記送出方向側に位置する際に
前記逆の側方側に伸長し、前記逆の側方側に移動する際
に縮長する搬送補助板が設けられていることを特徴とし
ている。これにより、送出部で送り出された束紙葉類を
送出方向側に位置する第2の振分部材に載置させる際
に、搬送補助板が伸長して第2の振分部材とともに束紙
葉類を確実に載置させる一方、束収納部側に移動し振り
分ける際に搬送補助板が縮長するため、該搬送補助板を
逃すためのスペースが不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態による紙
葉類結束機について、図1〜図21を参照して以下に説
明する。なお、この実施の形態の紙葉類結束機は、紙葉
類として紙幣を取り扱うものである。
【0009】図1はこの実施の形態の紙葉類結束機を示
す全体構成図であり、この紙葉類結束機は、紙幣の判
別、収納および払出等を行なう図示せぬ紙葉類処理機に
付設されて用いられるものである。
【0010】まず、紙葉類結束機の全体構成について説
明する。この紙葉類結束機は、その外郭をなす筐体11
と、該筐体11内の紙葉類処理機付設側(図1における
右側)に配置されるとともに、紙葉類処理機から紙幣を
受け入れこれを搬送する紙幣搬送部12と、筐体11内
の紙葉類処理機付設側に対し反対側(図1における左
側)かつ上側に配置されるとともに、紙幣搬送部12で
搬送されてきた紙幣を集積させ結束処理を行う上結束機
本体部13と、筐体11内の該上結束機本体部13の下
側に配置されるとともに、紙幣搬送部12で搬送されて
きた紙幣を集積させ結束処理を行う下結束機本体部14
と、制御部40(図2参照)とで構成されている。
【0011】搬送部12は、紙葉類処理機から、機体に
おける前後方向(図1における紙面に直交する方向)に
長手方向を沿わせた姿勢で紙幣を受け入れる一つの受入
経路16と、該受入経路16から上下方向に四つに分流
されそれぞれ前記姿勢のままで紙幣を搬送する分流経路
17a,17b,17c,17dと、各分流部分に設け
られた振分部18とを有している。なお、紙葉類処理機
側には紙葉類結束機側に繰り出す紙幣の金種を判別する
金種判別部が設けられており、制御部40は該金種判別
部からの金種信号を受けて紙幣の金種を判別しあるいは
金種別の数量を計数して、搬送される紙幣を分流経路1
7a〜17dの所定のものへ、振分部18を制御して振
り分けるようになっている。
【0012】上結束機本体部13は、二つの集積部20
a,20bと、これら集積部20a,20bの搬送部1
2に対し反対側に設けられた一対のチャック部材31,
32および結束本体部19からなり所定枚数の紙幣を結
束させる結束部21と、集積部20a,20b、結束部
21の下側に並列された、集積部20a,20bと同数
すなわち二つの束収納繰出部(束収納部)22a,22
bと、該束収納繰出部22a,22bの搬送部12に対
し反対側に設けられた端数収納部23と、結束部21と
束収納繰出部22a,22bおよび端数収納部23との
間に設けられた束等搬送部24と、筐体前面11A側に
設けられた機外放出口25と、筐体前面11A側に設け
られた束払出部26とで構成されている。
【0013】各集積部20a,20bは、同形状をなし
ており、水平方向の位置を一致させ上下方向にのみ位置
をずらして配置されている。上側の集積部20aは最も
上側の分流経路17aに接続され、下側の集積部20b
は前記の一つ下側の分流経路17bに接続されており、
各分流経路17a,17bで搬送された紙幣は、各集積
部20a,20bで、機体における前後方向に長手方向
を沿わせかつ表裏方向を鉛直に沿わせた状態で、整列さ
せられながら載置板28上に上下方向に集積される。こ
れら集積部20a,20bは、載置板28上に載置され
た集積紙幣(集積紙葉類)S1が例えば結束すべき所定
枚数(通常100枚)となった場合および結束すべき所
定枚数に満たない状態で集積が完了した場合、図示せぬ
押出機構により紙幣搬送部12側から押して、紙幣搬送
部12に対し反対側方に水平移動させるようになってい
る。
【0014】結束部21のチャック部材31,32は、
図示せぬ押出機構で押し出される集積紙幣S1を機体に
おける前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直
に沿わせた姿勢のまま集積方向における両側すなわち上
下から若干屈曲させるよう挾持する。結束部21の結束
本体部19は、結束テープを所定長さ供給するテープ供
給部30と、チャック部材31,32で挾持された集積
紙幣S1の短手側にテープ供給部30から供給された結
束テープを巻回させる図示せぬ巻付機構と、結束テープ
の重合部分を熱接着させかつ捺印を施して、結束紙幣
(束紙葉類)S2とする図示せぬ接着部とで構成されて
いる。
【0015】なお、チャック部材31,32は、上下移
動可能とされており、上側の移動限界位置が上側の集積
部20aから集積紙幣S1を受け入れる位置とされ、下
側の移動限界位置が束等搬送部24へ結束紙幣S2を受
け渡す位置とされ、これらの間に下側の集積部20bか
ら集積紙幣S1を受け入れる位置が位置するように、集
積部20a,20bおよび束等搬送部24との位置関係
が設定されている。
【0016】また、制御部40は、集積部20a,20
bのうち、結束すべき所定枚数の集積紙幣S1が集積さ
れた側から押出機構で集積紙幣S1を押出し、チャック
部材31,32で集積紙幣S1を受け入れさせ、これを
束等搬送部24に向け下降させ該下降と並行して結束処
理を実施し、また束等搬送部24へ束紙幣を受け渡した
後は、集積部20a,20bのうち、次に結束すべき所
定枚数の集積紙幣S1が集積された側へ移動させるよう
制御する。なお、制御部40は、チャック部材31,3
2で受け入れた集積紙幣S1が端数である場合、これを
結束本体部19により結束させずに端数紙幣(端数紙葉
類)S3としてそのまま束等搬送部24に受け渡すよう
結束部21を制御する。
【0017】束等搬送部24は、チャック部材31,3
2が下限位置に位置するときに、結束された結束紙幣S
2および結束されていない端数紙幣S3を、機体におけ
る前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直に沿
わせた姿勢のままで受け入れ、制御部40により制御さ
れて、束収納繰出部22a,22b、機外放出口25お
よび端数収納部23のいずれかに振り分けるよう搬送す
る。
【0018】なお、束等搬送部24による束収納繰出部
22a,22bへの結束紙幣S2の受け渡しは、図示は
略すが、機体における前後方向に長手方向を沿わせかつ
表裏方向を鉛直に沿わせた姿勢の結束紙幣S2を、その
長手方向を上下方向に沿わせかつ表裏方向を機体におけ
る前後方向に沿わせた立位姿勢に姿勢変更を行った後
に、下方に移動させることにより行われる。
【0019】機外放出口25は、束等搬送部24で搬送
された結束紙幣S2および端数紙幣S3を、収納するこ
となくそのまま機外へ放出させるための開口部である。
各束収納繰出部22a,22bは、束等搬送部24で立
位姿勢とされ下方に移動される結束紙幣S2をそのまま
の姿勢で機体における前後方向に並べて収納する収納庫
34と、制御部40で制御されて、収納庫34内の結束
紙幣S2を水平方向にスライドさせ収納庫34の前面1
1A側から一束ずつ繰り出す図示せぬ繰出機構とを有し
ている。なお、収納庫34は、前面11A側に設けられ
た図示せぬ扉を開作動させることにより形成される開口
部から取り出すことができるよう着脱可能とされてい
る。
【0020】束払出部26は、両収納繰出部34の前面
11A側に配置された引き出し状のもので、各収納繰出
部34から繰り出された結束紙幣S2を受け取り、制御
部40で制御されて筐体11外に突出して結束紙幣S2
を筐体11外へ搬出する。
【0021】端数収納部23は、結束されずに束等搬送
部24で搬送される端数紙幣S3を、機体における前後
方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直に沿わせた
姿勢のまま、受け入れて上下方向に集積させて収納する
もので、前面11A側に設けられた図示せぬ扉を開作動
させることにより形成される開口部から収納された端数
紙幣S3を取り出し可能とされている。なお、制御部4
0は、金種信号の計数状況から、集積部20a,20b
のいずれかで集積された集積紙幣S1が結束させるべき
所定枚数に達したと判定した場合に、該集積紙幣S1を
チャック部材31,32で挾持して結束部21により結
束させることになり、例えば紙葉類処理機で一取引分の
処理終了後、上下の集積部20a,20bのいずれかに
結束されていない端数の集積紙幣S1がある場合には、
該端数の集積紙幣S1をチャック部材31,32で挾持
し結束部21で結束させることなく束等搬送部24に搬
送させ、端数紙幣S3として該束等搬送部24により上
記端数収納部23に収納させる。
【0022】下結束機本体部14は、上記した上結束機
本体部13と同様の構成をなしており、該上結束機本体
部13と水平方向の位置を一致させ上下方向にのみ位置
をずらして下側に配置されている。なお、上結束機本体
部13と同様の構成であるため、下結束機本体部14の
説明は略すが、集積部20aに対応する上側の集積部2
0cには、搬送部12の上から三番目の分流経路17c
が接続され、集積部20bに対応する下側の集積部20
dには、搬送部12の最下の分流経路17dが接続され
ており、また、上記束収納繰出部22aに対応して束収
納繰出部22cが、束収納繰出部22bに対応して束収
納繰出部22dがそれぞれ設けられている。
【0023】束等搬送部24、機外放出口25および端
数収納部23についてさらに説明する。束等搬送部24
は、図3〜図5に示すように、チャック部材31,32
が下限位置に位置するときに、該チャック部材31,3
2から押し出される結束紙幣S2および端数紙幣S3
を、機体における前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏
方向を鉛直に沿わせた姿勢のままで機体正面から見て左
側に送り出す束・端数紙幣送出部(送出部)41を有し
ており、また、束・端数紙幣送出部41で送り出される
結束紙幣S2および端数紙幣S3を、該束・端数紙幣送
出部41による送出方向に対し一の側方側、逆の側方側
および下方側の三方向に振り分ける第1振分部42およ
び第2振分部43を有している。なお、束・端数紙幣送
出部41による送出方向に対し、図4に示すように、一
の側方側に機外放出口25が配置されており、逆の側方
側に束収納繰出部22a,22bあるいは束収納繰出部
22c,22d側へ連なる後段搬送部44が配置されて
いて、図3に示すように、下方側に端数収納部23が配
置されている。
【0024】まず、束・端数紙幣送出部41について説
明する。束・端数紙幣送出部41は、水平延在するとと
もに、チャック部材31,32から押し出された結束紙
幣S2および端数紙幣S3を上面45a上に受け入れて
その移動を案内する複数(図4参照)の搬送ガイド板4
5を有している。
【0025】また、束・端数紙幣送出部41は、図6に
示すように、機体における前後方向に位置を異ならせて
機体における左右方向に水平延在する二本の摺動軸4
6,46と、これら摺動軸46,46に支持され摺動軸
46,46の延在方向すなわち機体における左右方向に
移動する摺動ブロック47と、機体における左右方向に
離間配置された二つのプーリ48,48と、これらプー
リ48,48間に掛けられるとともに水平延在するその
一の辺部49aが摺動ブロック47の底部に固定された
駆動ベルト49と、機体における正面から見て右側の一
方のプーリ48を駆動する正逆回転可能なモータ50と
を、搬送ガイド板45の下側に有しており、摺動ブロッ
ク47の両端には、互いに機体における前後方向に位置
を異ならせ、かつ機体における左右方向に位置を合わせ
た状態で二つの押出部材51,51が搬送ガイド板4
5,45間および一方のガイド板45の外側からその上
側に突出するよう固定されている。なお、摺動ブロック
47の下面には、機体正面から見て左方に延出するよう
板状の押圧片52が固定されている。
【0026】これにより、モータ50の正逆回転で摺動
ブロック47が摺動軸46,46に沿って移動すること
で押出部材51,51が機体における左右方向に移動す
る。そして、これら押圧部材51,51が、チャック部
材31,32から結束紙幣S2および端数紙幣S3を押
し出して、搬送ガイド板45,45の上面45a,45
a上を機体正面から見て左方に水平搬送させる。
【0027】なお、押出部材51,51は、機体正面か
ら見て最も右側に位置した待機状態においては、下限位
置に位置するチャック部材31,32から機体前方側に
押し出される結束紙幣S2および端数紙幣S3に干渉す
ることがなく、モータ50の駆動により該待機状態から
機体正面から見て左側に移動すると、チャック部材3
1,32から押し出された結束紙幣S2および端数紙幣
S3にその長手方向に位置を異ならせてそれぞれの当接
面51a,51aにおいて当接して、これを押圧して送
り出す。
【0028】束・端数紙幣送出部41は、図1に示すよ
うに、押出部材51,51が前記待機位置にあるときこ
れら押出部材51,51に固定された検知片53を検知
する一方それ以外の位置にあるとき検知片53を検知す
ることがない位置に設けられた待機位置センサ54と、
押出部材51,51がそれぞれの当接面51aを、搬送
ガイド板45の送出方向における下流側の端部に一致さ
せる位置より所定量上流側に位置させる第1の受渡位置
にあるときに検知片53を検知する一方それ以外の位置
にあるとき検知片53を検知することがない位置に設け
られた第1受渡位置センサ55と、押出部材51,51
がそれぞれの当接面51aを、搬送ガイド板45の送出
方向下流側の端部に一致させる第2の受渡位置にあると
き検知片53を検知する一方それ以外の位置にあるとき
検知片53を検知することがない位置に設けられた第2
受渡位置センサ56とを有しており、これらの検出に基
づいて制御部40がモータ50の駆動を制御する。
【0029】次に、端数収納部23について説明する。
図3等に示すように、束・端数紙幣送出部41の送出下
流側位置の下方に、端数収納部23が設けられている。
この端数収納部23は、搬送ガイド板51,51の送出
下流側の端部に機体における左右方向の位置を略合わせ
た状態で機体における前後方向に沿って鉛直延在するガ
イド壁58と、該ガイド壁58の束・端数紙幣送出部4
1に対し反対側方に、該ガイド壁58に対し紙幣の短手
方向長さより大きく離間しかつ平行に配置されたガイド
壁59と、これらガイド壁58,59の機体における後
側同士を連結させるガイド壁60とを有している。な
お、これらガイド壁58,59のガイド壁60に対し反
対側の部分は開口しており、筐体前面11Aに設けられ
た図示せぬ扉の開作動で機外に開放され、収納した端数
紙幣S3を取り出し可能となっている。
【0030】また、端数収納部23は、図8に示すよう
に、ガイド壁58〜60の内側の収納空間部61内の機
体における後側に鉛直配置される二本の摺動軸63,6
3と、これら摺動軸63,63に摺動自在に支持された
摺動ブロック64と、該摺動ブロック64上に機体にお
ける前方に延出するよう固定されることにより収納空間
部61内を水平状態で昇降可能なエレベータ65と、該
エレベータ65を上方からの押圧により押圧された分だ
け下降させ押圧を解除した後もその位置を保持させる下
降制御機構66とを有している。
【0031】下降制御機構66は、上下に配置されたプ
ーリ67(上側のみ図示)と、これらプーリ67に張り
渡されたバネ材68とを有しており、該バネ材68に摺
動ブロック64が固定されて、該バネ材68が摺動ブロ
ック64を上方に向け付勢する。
【0032】また、下降制御機構66は、一面のみに歯
69aが形成されるとともに収納空間部61内に鉛直配
置されたラックギア69を有しており、該ラックギア6
9は、摺動ブロック64に鉛直に貫通形成された貫通孔
70に挿通されている。摺動ブロック64内には、貫通
孔70側に突出する一端部がラックギア69の歯69a
に当接可能なギア当接部71とされるとともに他端部が
摺動ブロック64に形成された規制部72に下方から当
接可能な当接部73とされ、さらにその中間の回転軸7
4において回転可能に支持された規制部材75を有して
いる。この規制部材75は、ギア当接部71を上方に移
動させる方向(図9における反時計回り方向)の回動が
許容され、規制部72に当接部73が当接することでギ
ア当接部71を下降させる方向(図9における時計回り
方向)の回動が規制される。なお、ラックギア69は、
図示せぬ切換機構により、鉛直軸回りに90゜回転可能
とされており、歯69aの形成側が規制部材75側に対
向配置された状態と、歯69aの形成以外の平坦面側が
規制部材75側に配置された状態とに回転位置を切り換
えられるようになっている。
【0033】これにより、端数紙幣S3を外部に取り出
した後以外の状態では、図示せぬ切換機構でラックギア
69の歯69aの形成側が規制部材75側に対向配置さ
れた状態とされ、この状態においては、バネ材68の付
勢力でギア当接部71がラックギア69の所定の歯69
aに当接しかつ当接部73が規制部72に当接した状態
でエレベータ65は停止し、また、バネ材68の付勢力
に抗して上側から押圧された場合には、規制部材75が
回動しつつラックギア69の歯69a上を順次移動する
ことでエレベータ65は下降し、下降後、押圧が解除さ
れると、バネ材68の付勢力でギア当接部71がラック
ギア69の対応位置にある歯69aに係合しかつ当接部
73が規制部72に当接した状態でエレベータ65は停
止する。
【0034】他方、端数紙幣S3を外部に取り出した後
には、図示せぬ切換機構でラックギア69の歯69aの
形成側以外の平坦面が規制部材75側に対向配置された
状態とされ、この状態においては、規制部材75がラッ
クギア69の歯69aによる規制を受けないため、バネ
材68の付勢力で上方向に移動し、図示せぬストッパに
当接して上方の移動限界位置で停止する。
【0035】端数収納部23には、図6および図7等に
示すように、その収納空間部61内に突出・引込み自在
に設けられた二つの略扇形の端数紙幣押え部材(押え部
材)77,77が設けられている。これら端数紙幣押え
部材77,77は、機体における前後方向に並列して配
置されており、ガイド壁58に対し収納空間部61の反
対外側に配置された回動軸78,78を中心に水平回動
自在とされている。端数紙幣押え部材77,77は、収
納空間部61内への突出側が互いに近接するように引張
バネ79で付勢されており、相互間に配置されたガイド
壁58の一部からなる規制片80に当接して引張バネ7
9の付勢力による回動限界位置が決められている。この
回動限界位置において、端数紙幣押え部材77,77
は、収納空間部61内に最大量突出し、エレベータ65
上に載置された端数紙幣S3を上方から押えることが可
能となる。なお、図3等に示すように、端数紙幣押え部
材77,77の鉛直方向位置は、搬送ガイド板45の上
面45aよりも所定量下側とされている。
【0036】端数紙幣押え部材77,77には、これら
が収納空間部61内に最大量突出した状態でそれぞれ回
動軸78,78の収納空間部61に対し反対側であって
これら回動軸78,78の間となる位置に、ピン81,
81が上側に突出するよう設けられている。これらピン
81,81は、束・端数紙幣送出部41の押圧片52の
移動範囲内に配置されている。そして、押出部材51,
51が待機位置から移動し当接面51a,51aを搬送
ガイド板45の送出方向下流側の端部に一致させる第2
の受渡位置に至る若干手前の位置(上記した第1の受渡
位置よりは第2の受渡位置側の位置)で押圧片52がこ
れらピン81,81に当接し、押出部材51,51が第
2の受渡位置側に移動することで収納空間部61方向に
これらピン81,81を押圧して、引張バネ79の付勢
力に抗して端数紙幣押え部材77,77を互いに反対方
向に回動させ収納空間部61内から引込ませる。そし
て、押出部材51,51が第2の受渡位置に至る時点で
収納空間部61内から両端数紙幣押え部材77,77は
完全に退避した状態となる。
【0037】次に、第1振分部42について説明する。
図5および図6に示すように、ガイド壁58〜60の内
側の収納空間部61には、機体における後側のガイド壁
60に近接しかつ平行をなして支持板83が固定されて
おり、該支持板83の機体における前側に二カ所鉛直に
沿ってスライドレール84,84が取り付けられてい
て、これらスライドレール84,84にはその摺動で上
下移動自在となるよう第1振分部材85が支持されてい
る。
【0038】第1振分部材85は、スライドレール8
4,84に取り付けられる支持板部86と、該支持板部
86においてスライドレール84,84に取り付けられ
た状態で該支持板部86の上端からエレベータ65の上
側位置において水平に機体における前方に延出する載置
板部87とを有する略L字状をなす振分部材本体93
と、図3等に示すように、載置板部87の上面上に載置
固定されるとともにガイド壁58側が下側に位置するよ
う傾斜面取りされた水平ガイド板部88とガイド壁59
と平行をなし機体における前後方向に延在する平板状の
鉛直ガイド板部89とを有するガイド部材90とで構成
されている。なお、振分部材本体93は収納空間部61
内を上下移動可能とされている。また、鉛直ガイド板部
89は、載置板部87のガイド壁59側の端部より若干
内側に位置しており、さらに、図5に示すように、機体
における前側の高さが高い段付形状をなしている。
【0039】載置板部87および水平ガイド板部88に
は、図6等に示すように、端数収納部23の端数紙幣押
え部材77,77をその突出状態とは無関係に上下に超
えることが可能となるよう切欠部91,91が形成され
ており、また、図3等に示すように、載置板部87の水
平ガイド板部88より束・端数紙幣送出部41側に突出
する部分は、束・端数紙幣送出部41側が上側となるよ
う傾斜屈曲させられている。支持板部86の下部には、
図3および図5等に示すように、機体における左右方向
に水平延在するとともに右端が外方に抜ける形状の溝部
92が形成されている。
【0040】収納空間部61の下部には、第1振分部材
85を上下動させる第1駆動機構94が設けられてい
る。この第1駆動機構94は、図示せぬ機体内フレーム
に設けられる正逆回転可能なモータ95と、モータ95
の駆動軸95aに固定されたギア96と、該ギア96と
噛み合って適宜の減速を行うギア97と、該ギア97に
固定されるとともにその軸線に対し側方に延出し延出先
端側に第1振分部材85の溝部92に挿通されるピン9
8が取り付けられた回動部材99とを有しており、モー
タ95の回転で回動部材99が回転しピン98が鉛直面
内で旋回して、溝部92内を移動しつつ第1振分部材8
5を上下動させる。
【0041】なお、第1振分部材85には下部に検知片
100が設けられており、収納空間部61の下部には、
第1振分部材85が最も下側の待機位置に位置するとき
検知片100を検知する一方それ以外の位置にあるとき
検知片100を検知することがない位置に設けられた待
機位置センサ101と、第1振分部材85が最も上側の
退避位置に位置するとき検知片100を検知する一方そ
れ以外の位置にあるとき検知片100を検知することが
ない位置に設けられた退避位置センサ102と、第1振
分部材85が待機位置と退避位置との間の受入位置に位
置するとき検知片100を検知する一方それ以外の位置
にあるとき検知片100を検知することがない位置に設
けられた受入位置センサ103とが設けられており、こ
れらの検出に基づいて、制御部40がモータ95の駆動
を制御する。
【0042】ここで、第1振分部材85は、図10およ
び図11に示すように、上昇され退避位置に位置すると
き、その載置板部87およびガイド部材90を束・端数
紙幣送出部41の搬送ガイド板45より上側に位置させ
る。このとき、載置板部87と搬送ガイド板45との間
隔は、最大枚数(例えば99枚)の端数紙幣S3が束・
端数紙幣送出部41で送り出されても、これらを確実に
通過させることができる距離とされている。よって、退
避位置に位置するとき第1振分部材85は、端数紙幣S
3が束・端数紙幣送出部41で送り出されると、これを
下方の端数収納部23に振り分ける。
【0043】また、第1振分部材85は、図12に示す
ように、待機位置に位置するとき、上面85aを端数収
納部23の端数紙幣押え部材77,77より下側の所定
位置に位置させ、その載置板部87により、エレベータ
65上に載置された端数紙幣S3を端数紙幣押え部材7
7,77より下側まで押し込み、該エレベータ65との
間で挾持する。なお、エレベータ65には、上述したよ
うに、エレベータ65を上方からの押圧により押圧され
た分だけ下降させる下降制御機構66が設けられている
ため、常に同じ待機位置まで下降する載置板部87に対
し端数紙幣S3の増加に応じて下降する。
【0044】加えて、第1振分部材85は、図13に示
すように、受入位置に位置するとき、その上面85aを
端数紙幣押え部材77,77より上側であって束・端数
紙幣送出部41の搬送ガイド板45の上面45aよりも
下側の所定位置に位置させ、束・端数紙幣送出部41で
送り出された結束紙幣S2および端数紙幣S3を上面4
5a上に載置可能とする。このとき、ガイド部材90の
鉛直ガイド板部89と搬送ガイド板45との水平方向の
間隔は、束・端数紙幣送出部41で送り出された結束紙
幣S2および端数紙幣S3を鉛直ガイド板部89に略当
接させた状態で載置させる際に、図14に示すように、
送出方向下流側を上面85a上に載置させ、送出方向上
流側を一段高い搬送ガイド板45の上面45a上に載置
させるように設定されている。すなわち結束紙幣S2お
よび端数紙幣S3の短手方向長さよりも短く設定されて
いる。よって、受入位置に位置するとき第1振分部材8
5は、結束紙幣S2および端数紙幣S3が束・端数紙幣
送出部41で送り出されると、これをその上面85a上
に載置させ、詳しくは搬送ガイド板45とに渡って載置
させる。なお、束・端数紙幣送出部41は、図14に示
すように、第1受渡位置センサ55で検知片53が検知
される第1の受渡位置に位置した際に、押出部材51,
51が結束紙幣S2および端数紙幣S3を、第1振分部
材85と搬送ガイド板45とに渡って載置させる。
【0045】次に、第2振分部43について説明する。
図3に示すように、機体正面から見て左側のガイド壁5
9は、搬送ガイド板45よりもさらに上方まで延在して
おり、該ガイド壁59の内側には、端数収納部23の上
側から機体における後側の後段搬送部44にかけて、機
体における前後方向に水平延在するスライドレール10
5が取り付けられていて、該スライドレール105に
は、該スライドレール105の摺動で機体における前後
に水平移動自在となるよう第2振分部材106がスライ
ド部材107を介して支持されている。
【0046】第2振分部材106は、図3〜図5に示す
ように、ガイド壁59と平行延在するようスライド部材
107にその上端部において取り付けられる支持板部1
08と、該支持板部108においてスライドレール10
5およびスライド部材107に取り付けられた状態で該
支持板部108の下端から機体前面から見て右方に水平
延出する載置板部109と、支持板部108および載置
板部109の機体における前方側の端縁部から、これら
支持板部108および載置板部109に直交するよう延
在する押出板部110とを有するもので、載置板部10
9は、端数紙幣押え部材77,77より上側であって束
・端数紙幣送出部41の搬送ガイド板45の上面45a
よりも下側の所定位置に位置している。
【0047】なお、支持板部108の下部にはガイド壁
59に当接するローラ111が鉛直軸回りに回転自在と
なるよう支持されており、これにより、第2振分部材1
06は、スライドレール105とローラ111とで移動
が案内される。また、第2振分部材106の上側には、
筐体11の前面11A側に設けられた機外放出口25の
上端縁部の位置から後方に位置する後段搬送部44の上
部位置まで略水平に延在する上部ガイド板112が設け
られている。
【0048】上部ガイド板112の上方には、第2振分
部材106を水平移動させる第2駆動機構114が設け
られている。この第2駆動機構114は、図示せぬ機体
内フレームに設けられる正逆回転可能なモータ115
と、モータ115の駆動軸115aに固定されたプーリ
116と、該プーリ116と機体における前後方向にの
み位置を異ならせて配置されたプーリ117と、これら
プーリ116,117間に掛けられる駆動ベルト118
とを有しており、該駆動ベルト118の下辺部118a
に第2振分部材106の上端部が固定されている。そし
て、モータ115の回転で駆動ベルト118が回転して
第2振分部材106を機体における前後方向に移動させ
る。
【0049】なお、第2振分部材106には上端部に検
知片119が設けられており、上部ガイド板112の上
方には、第2振分部材106が最も機体前方側の押出・
受入位置に位置するとき検知片119を検知する一方そ
れ以外の位置にあるとき検知片119を検知することが
ない位置に設けられた押出・受入位置センサ120と、
第2振分部材106が押出・受入位置よりも所定量機体
における後側の中途押出位置に位置するとき検知片11
9を検知する一方それ以外の位置にあるとき検知片11
9を検知することがない位置に設けられた中途押出位置
センサ121と、第2振分部材106が最も機体後方側
の待機・逆方押出位置に位置するとき検知片119を検
知する一方それ以外の位置にあるとき検知片119を検
知することがない位置に設けられた待機・逆方押出位置
センサ122とが設けられていて、これらの検出に基づ
いて、制御部40がモータ115の駆動を制御する。
【0050】ここで、第2振分部材106は、図5に示
すように、待機・逆方押出位置に位置するとき、第1振
分部材85が退避位置にあって束・端数紙幣送出部41
で送り出された端数紙幣S3を端数収納部23に収納さ
せる際の端数紙幣S3の移動と、第1振分部材85が受
入位置にあって束・端数紙幣送出部41で送り出された
結束紙幣S2および端数紙幣S3をその上面85a上に
受け入れる際の結束紙幣S2および端数紙幣S3の移動
とに無関係な機体における後方側に位置する。
【0051】また、第2振分部材106は、図15に示
すように、中途押出位置に位置するとき、上記した待機
・逆方押出位置に位置する際に受入位置にある第1振分
部材85上に受け入れられた結束紙幣S2および端数紙
幣S3を機体における前方に振り分けるよう押して、そ
の一部のみが機外放出口25から機外に押し出される状
態とする。
【0052】さらに、第2振分部材106は、図16に
示すように、押出・受入位置に位置するとき、上記した
待機・逆方押出位置に位置する際に受入位置にある第1
振分部材85上に受け入れられた結束紙幣S2および端
数紙幣S3を機体における前方に振り分けるよう押し
て、その全部を機外放出口25から機外に押し出すよう
機外放出口25まで近接する。また、この押出・受入位
置に位置する状態において、第2振分部材106は、束
・端数紙幣送出部41で送り出される結束紙幣S2に対
して、押出板部110を機体における前側に位置させ、
これにより、束・端数紙幣送出部41で送り出された結
束紙幣S2を載置板部109に載置可能とする。
【0053】そして、このようにして結束紙幣S2を載
置させた状態から、図19に示すように、待機・逆方押
出位置に位置すると、結束紙幣S2を押出板部110で
押圧しつつ機体における後側へ振り分けるよう運搬し、
後段搬送部44に受け渡す。ここで、支持板部108と
搬送ガイド板45との水平方向の間隔は、図17に示す
ように、束・端数紙幣送出部41で送り出された結束紙
幣S2を支持板部108に略当接させた状態で載置板部
109に載置させる際に、該結束紙幣S2の送出方向下
流側を載置板部109上に載置させ、送出方向上流側を
一段高い搬送ガイド板45上に載置させるように設定さ
れている。すなわち結束紙幣S2および端数紙幣S3の
短手方向長さよりも短く設定されている。よって、第2
振分部材106は、結束紙幣S2が束・端数紙幣送出部
41で送り出されると、これを載置させ、詳しくは搬送
ガイド板45とに渡って載置させる。なお、束・端数紙
幣送出部41は、第1受渡位置センサ55で検知片53
が検知される第1の受渡位置に位置した際に、押出部材
51,51が結束紙幣S2を支持板部108に当接する
よう第2振分部材106に受け渡すことになる。
【0054】第2振分部材106には、図5および図1
5等に示すように、その下側に機体における後方側に伸
縮するよう搬送補助板124がスライド自在に設けられ
ている。この搬送補助板124は、図示せぬ機体フレー
ムに機体における前後方向に水平延在するよう取り付け
られたスライドレール125に支持されており、該スラ
イドレール125によって水平移動自在とされている。
搬送補助板124の機体における前側の端部には、下方
に延出する係止部126が形成されており、第2振分部
材106の機体における後側の端部には、搬送補助板1
24の係止部126の移動範囲であって該係止部126
より機体における後側となる位置に規制部127が設け
られている。さらに、搬送補助板124には、これを第
2振分部材106に対し伸長する方向すなわち後方向に
付勢する図示せぬバネ材が設けられている。
【0055】これにより、第2振分部材106が図5に
示す待機・逆方押出位置から機体における前側に移動す
ると、図15に示すように、搬送補助板124は第2振
分部材106の規制部127が係止部126に当接する
まではバネ材の付勢力でスライドレール125上に停止
し、これにより、機体における前側に移動する第2振分
部材106に対しては機体における後方側に伸長する。
そして、図18に示すように、規制部127が係止部1
26に当接した後は、該規制部127で係止部126が
押圧されることで第2振分部材106と一体に機体にお
ける前側に移動して、最終的に第2振分部材106が機
体における前側の移動限界である押出・受入位置に至
る。なお、この状態で束・端数紙幣送出部41から結束
紙幣S2が送り出されると、該結束紙幣S2は第2振分
部材106の載置板部109から搬送補助板124に渡
り、かつこれらの範囲内に載置されることになる。
【0056】他方、この状態から第2振分部材106が
機体における後側に移動すると、搬送補助板124はバ
ネ材の付勢力で第2振分部材106に対し伸長した状態
を維持しつつ一体に移動する。そして、搬送補助板12
4が後段搬送部44側の移動限界位置に位置すると、図
示せぬストッパでその移動が規制され、搬送補助板12
4が停止状態で第2振分部材106のみが機体における
後側に移動し、よって該搬送補助板124が第2振分部
材106に対し機体における後方側の伸長を解除すべく
縮長する。そして、最終的に第2振分部材106が機体
における後側の移動限界である待機・逆方押出位置に至
ると、図19に示すように、搬送補助板124は第2振
分部材106に対し機体における後方側の縮長量を最大
とする。
【0057】なお、搬送補助板124は、最も縮長した
状態において第2振分部材106から突出する部分が、
機体における後方側が上側に位置するよう傾斜されてお
り、この状態においては、第2振分部材106の押出板
部110に長手方向における一端側が当接した結束紙幣
S2の他端側が上側に位置するよう傾斜した状態で搬送
補助板124より突出し、よって後段搬送部44に受け
渡し可能となる。
【0058】ここで、後段搬送部44は、第2振分部4
3から若干傾斜状態で受け入れた結束紙幣S2をその表
裏方向を機体前後方向に配置しかつその長手方向を鉛直
方向に沿わせる立位姿勢として、この立位姿勢のまま機
体の前側から見て右側に移動させて、束収納繰出部22
a〜22dの対応する金種のものの上側に移動させた後
に下方に移動させて、結束紙幣S2を束収納繰出部22
a〜22dの対応する金種のものに収納させる。
【0059】次に、機外放出口25について説明する。
機外放出口25は、図20および図21等に示すよう
に、上部ガイド板112に上端縁部の位置を略合わせる
とともに、受入位置にある第1振分部材85の上面85
aに下端縁部の位置を略合わせるよう筐体前面11Aに
形成されており、該機外放出口25には、これを開閉す
るとともに開時に押し出される結束紙幣S2および端数
紙幣S3の下側を案内するシャッタ部129が設けられ
ている。
【0060】このシャッタ部129は、筐体前面11A
に一致させられた状態で機外放出口25を閉塞させると
ともに、機外放出口25を閉塞した状態にあるときの上
部位置にピン130が設けられたシャッタ131と、図
示せぬ機体フレーム側に上下に延在形成されるとともに
シャッタ131のピン130が挿入されたガイド溝13
2と、水平に折曲中心を配置した状態で一方の板部13
3においてシャッタ131に固定された蝶番134と、
該蝶番134の他方の板部135に一端側において固定
されるとともに他端側にピン136が設けられ、さらに
その中間部に設けられたピン137により図示せぬ機体
フレーム側に回転自在に支持された第一アーム138
と、両端部に長穴139,140が形成されるとともに
中間部に設けられたピン141で機体フレーム側に回転
自在に支持され、さらに一端側の長穴139に第一アー
ム138のピン136を挿通させた第二アーム142
と、両端部にピン143,144が設けられるとともに
中間部に設けられたピン145で機体フレーム側に回転
自在に支持され、さらに一端側のピン143を第二アー
ム142の他端側の長穴140に挿通させる第三アーム
146と、該第三アーム146の他端側のピン144に
一端側が回転自在に係合されるととともに他端側にピン
147が設けられた第四アーム148と、該第四アーム
148の他端側のピン147が中心に対しオフセットし
て回転自在に係合されるクランク部材149と、機体フ
レームに設けられるとともにクランク部材149の中心
をその駆動軸150aに固定させた正逆回転可能なモー
タ150(図2参照)とを有している。
【0061】これにより、クランク部材149が第四ア
ーム148を機体における最も前側に位置させてシャッ
タ131で機外放出口25を閉塞させた状態(図20に
示す状態)から、モータ150でクランク部材149を
回転させ第四アーム148を機体における後側に移動さ
せると、第三アーム146が上端部を機体における前方
側に位置させるよう揺動し、第二アーム142が上端部
を機体における後方側かつ上側に位置させるよう揺動す
る。これにより、第一アーム138が上端を機体におけ
る前方側かつ下側に位置させるよう揺動し、蝶番134
が折曲中心を同様に機体における前方側かつ下側に位置
させるよう移動させる。すると、ピン130をガイド溝
132に沿って下降させつつシャッタ131がその上部
を下方に位置させその下部を前方に位置させるように揺
動する。これにより、シャッタ131は、機外放出口2
5を開放状態とするとともに、その上端部を受入位置に
ある第1振分部材85の上面85aと略一致させつつ前
方が下方に位置するよう傾斜する。
【0062】他方、この状態からモータ150でクラン
ク部材149を回転させ第四アーム148を機体におけ
る前側に移動させると、第三アーム146が上端部を機
体における後方側に位置させるよう揺動し、第二アーム
142が上端部を機体における前方側かつ下側に位置さ
せるよう揺動する。これにより、第一アーム138が上
端を機体における後方側かつ上側に位置させるよう揺動
し、蝶番134が折曲中心を同様に機体における後方側
かつ上側に位置させるよう移動させる。すると、ピン1
30をガイド溝132に沿って上昇させつつシャッタ1
31がその上部を上方に位置させその下部を後方に位置
させるように揺動する。これにより、シャッタ131
は、機外放出口25を閉塞状態とする。
【0063】なお、制御部40は、シャッタ131が開
状態および閉状態にあるときを検出可能なセンサ151
(図2参照)の検出に基づきモータ150を制御するこ
とになる。ここで、このようなセンサ151としては、
第一アーム138、第二アーム142および第三アーム
146のいずれか一つの揺動位置を検出するものを用い
ることができる。
【0064】以上の構成の紙葉類結束機の作動を以下に
説明する。例えば、紙葉類処理機側からすべての金種の
紙幣がランダムに搬送されてくる場合、搬送量の最も多
い金種すなわち万券を、上結束機本体部13と下結束機
本体部14とに交互に分流させて各集積部20a,20
cに交互に集積させ、他の金種すなわち例えば千券を上
結束機本体部13の集積部20bに、さらに他の金種す
なわち例えば五千券を下結束機本体部14の集積部20
dに集積させ、また、集積部20aで集積された金種す
なわち万券を束収納繰出部22aに、集積部20bで集
積された金種すなわち千券を束収納繰出部22bに、集
積部20cで集積された金種すなわち万券を束収納繰出
部22cに、集積部20dで集積された金種すなわち五
千券を束収納繰出部22dに収納させるよう制御する。
【0065】集積動作については、集積部20a〜20
dのいずれも同様であり、まず紙幣を受け入れる前の状
態において、載置板28を上限に位置させ、分流経路1
7a〜17dの対応するものを介して搬送される紙幣を
受け入れて、載置板28上に載置板28を徐々に下げな
がら集積させる。このようにして、各集積部20a〜2
0dで集積を行う。
【0066】次に、上結束機本体部13において集積部
20a,20bのいずれか一方の集積紙幣S1が結束す
べき所定枚数に達した場合、あるいは下結束機本体部1
4において集積部20c,20dのいずれか一方の集積
紙幣S1が結束すべき所定枚数に達した場合、当該一方
のものについて、水平側方にチャック部材31,32を
位置させた後に、載置板28上の集積紙幣S1を図示せ
ぬ押出機構により水平移動させ、チャック部材31,3
2間に集積紙幣S1が位置した時点でチャック部材3
1,32で集積紙幣S1を挾持させる。なお、この挾持
が完了すると、押出機構は元の位置に戻り、よって次の
紙幣の集積を行う。そして、集積紙幣S1をチャック部
材31,32で挾持しつつ束等搬送部24方向に搬送さ
せながら、結束本体部19により、結束テープの集積紙
幣S1への供給、巻き付けおよび熱接着すなわち結束処
理を行わせて結束紙幣S2を得る。そして、チャック部
材31,32で結束紙幣S2を下限位置まで搬送させ
る。
【0067】他方、上結束機本体部13において集積部
20a,20bのいずれか一方の集積紙幣S1が結束す
べき所定枚数に達しない端数で集積が終了した場合、あ
るいは下結束機本体部14において集積部20c,20
dのいずれか一方の集積紙幣S1が結束すべき所定枚数
に達しない端数で集積が終了した場合、当該一方のもの
について、水平側方にチャック部材31,32を位置さ
せた後に、載置板28上の集積紙幣S1を図示せぬ押出
機構により水平移動させ、チャック部材31,32間に
集積紙幣S1が位置した時点でチャック部材31,32
で集積紙幣S1を挾持させる。そして、集積紙幣S1を
チャック部材31,32で挾持しつつ、結束本体部19
で結束処理を行わずに端数紙幣S3として下限位置まで
搬送させる。
【0068】上記のようにしてチャック部材31,32
で搬送された結束紙幣S2および端数紙幣S3の振り分
けについて次に説明する。まず、チャック部材31,3
2で端数紙幣S3が搬送され、これを端数収納部23に
収納させる端数紙幣収納処理について説明する。
【0069】図10に示すように、チャック部材31,
32で端数紙幣S3が搬送された場合、チャック部材3
1,32の位置から端数紙幣S3が束・端数紙幣送出部
41による送り出しが可能な位置に達したことが検出さ
れると、制御部40は、前回の振り分け後に待機位置
(図12に示す位置)に戻されていた第1振分部材85
および待機・逆方押出位置(図5に示す位置)に位置さ
れていた第2振分部材106に関して、第2振分部材1
06はそのままの状態で、第1振分部42のモータ95
を駆動させ回動部材99を回動させてピン98を上昇さ
せることで、第1振分部材85を上昇させ、退避位置セ
ンサ102で検知片100が検知された時点でモータ9
5を停止させる。これにより、図10に示すように、第
1振分部材85は最も上昇した退避位置に位置すること
になり、この状態でその載置板部87およびガイド部材
90が搬送ガイド板45より上側に位置して端数収納部
23の上側を開放させる。
【0070】ここで、端数収納部23に既に収納されて
いる端数紙幣S3がある場合、該端数紙幣S3は、特に
これが流通されていたものであると、退避位置に位置す
るため第1振分部材85が上昇し該第1振分部材85に
よる押圧が解除されることで盛り上がりを生じることに
なるが、束・端数紙幣送出部41が押出部材51,51
および押圧片52等を待機位置に位置させているため、
端数紙幣押え部材77,77が端数収納部23内に突出
した状態となっており、よって、第1振分部材85が端
数紙幣押え部材77,77を超えて上昇すると、収納さ
れている端数紙幣S1はこれら端数紙幣押え部材77,
77に当接してそれ以上の上方向の盛り上がりが規制さ
れる。
【0071】そして、上記のようにして退避位置センサ
102で検知片100が検知された後に、制御部40
は、束・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動させ、
押出部材51,51を端数収納部23の方向に移動させ
て、第2受渡位置センサ56で検知片53が検知された
時点でモータ50を停止させる。これにより、押出部材
51,51は、待機位置から当接面51a,51aを搬
送ガイド板45の端数収納部23側の端部に一致させる
第2の受渡位置まで移動する。よって、押出部材51,
51は、チャック部材31,32の端数紙幣S3にその
当接面51a,51aで当接して端数紙幣S3を搬送ガ
イド板45上に載置させ、さらに該搬送ガイド板45上
を移動させて、図11に示すように、搬送ガイド板45
と第1振分部材85との隙間を介して端数収納部23に
受け渡し、エレベータ65上あるいはエレベータ65に
既に収納されている端数紙幣S3上に集積させる。
【0072】ここで、押出部材51,51の移動で押圧
片52も一体に移動し、図7に示すように、端数紙幣押
え部材77,77のピン81,81に当接してこれら端
数紙幣押え部材77,77を引張バネ79の付勢力に抗
して回動させ、押出部材51,51が第2の受渡位置に
達した時点で端数紙幣押え部材77,77を完全に端数
収納部23から引込ませて、送り出された端数紙幣S3
をエレベータ65あるいは既に収納されている端数紙幣
S3の上側に集積させる。
【0073】なお、押出部材51,51が第2の受渡位
置に達する前、つまり押圧片52で端数紙幣押え部材7
7,77を引込ませず既に端数収納部23に収納されて
いる端数紙幣S3があってもその盛り上がりを確実に抑
えている状態で、押出部材51,51で送り出される端
数紙幣S3が、端数紙幣押え部材77,77および既に
収納されている端数紙幣S3の上側に一部が確実に載置
され、その後のタイミングで端数紙幣押え部材77,7
7による端数紙幣S3の盛り上がり規制が解除されるよ
うに押圧片52とピン81,81との位置関係等が設定
されている。これにより、すでに収納されている端数紙
幣S3と新たに収納する端数紙幣S3との間でジャムを
生じることが防止される。
【0074】制御部40は、上記のように第2受渡位置
センサ56で検知片53が検知されると、図12に示す
ように、再び、第1振分部42のモータ95を駆動させ
回動部材99を回動させてピン98を下降させること
で、第1振分部材85を下降させ、待機位置センサ10
1で検知片100が検知された時点でモータ95を停止
させる。これにより、第1振分部材85は最も下降した
待機位置(図17に示す位置)に位置することになり、
この状態でその載置板部87がエレベータ65との間に
端数紙幣S3を挾持する。
【0075】なお、エレベータ65は下降制御機構66
により端数紙幣S3の量に応じて下降させられる。ま
た、エレベータ65にはその高さ位置から端数紙幣S3
の集積量が満杯になったことを検出する図示せぬセンサ
が設けられており、該センサが端数紙幣S3の集積量が
満杯になったことを検出すると、制御部40は、筐体1
1の表面に設けられた図示せぬ表示部でこれを表示す
る。
【0076】そして、上記のようにして待機位置センサ
101で検知片100が検知されると、制御部40は、
束・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動させ、押出
部材51,51を待機位置方向に移動させて、待機位置
センサ54で検知片53が検知された時点でモータ50
を停止させる。これにより、押出部材51,51は待機
位置で停止する。以上のようにして端数紙幣S3を端数
収納部23へ収納する端数紙幣収納処理を終了する。
【0077】次に、チャック部材31,32で結束紙幣
S2が搬送されこれを機外に押し出す処理およびチャッ
ク部材31,32で端数紙幣S3が搬送されこれを機外
に押し出す処理の束・端数紙幣機外押出処理について説
明する。チャック部材31,32で結束紙幣S2あるい
は端数紙幣S3が搬送され、チャック部材31,32の
位置から結束紙幣S2あるいは端数紙幣S3が束・端数
紙幣送出部41による送り出しが可能な位置に達したこ
とが検出されると、制御部40は、前回の振り分け後に
待機位置に位置されていた第1振分部材85および待機
・逆方押出位置に位置されていた第2振分部材106に
関して、第2振分部材106はそのままの状態で、図1
3に示すように、第1振分部85のモータ95を駆動さ
せ回動部材99を回動させてピン98を上昇させること
で、第1振分部材85を上昇させ、受入位置センサ10
3で検知片100が検知された時点でモータ95を停止
させる。これにより、第1振分部材85はその上面85
aを搬送ガイド板45の上面45aと端数紙幣押え部材
77,77との間の受入位置に位置させることになる。
【0078】ここで、第1振分部材85は端数紙幣押え
部材77,77より上側に位置するため、上述した端数
紙幣収納処理と同様に、端数収納部23に収納された端
数紙幣S3の盛り上がりが端数紙幣押え部材77,77
で規制される。
【0079】そして、上記したように受入位置センサ1
03で検知片100が検知された後に、制御部40は、
束・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動させ、押出
部材51,51を端数収納部23の方向に移動させて、
第1受渡位置センサ55で検知片53が検知された時点
でモータ50を停止させる。これにより、押出部材5
1,51は、待機位置から当接面51a,51aを搬送
ガイド板45の端数収納部23側の端部より手前に位置
させる第1の受渡位置まで移動する。よって、押出部材
51,51は、チャック部材31,32の結束紙幣S2
あるいは端数紙幣S3を搬送ガイド板45上に載置さ
せ、さらに該搬送ガイド板45上を移動させて、第1振
分部材85の上面85a上に受け渡す。このとき、図1
4に示すように、結束紙幣S2あるいは端数紙幣S3
は、送出下流側において第1振分部材85の上面85a
上に載置され、かつ送出上流側において搬送ガイド板4
5に載置されて、傾斜状態とされる。
【0080】ここで、待機位置から第1の受渡位置まで
の移動では、押出部材51,51と一体の押圧片52
は、端数紙幣押え部材77,77のピン81,81に当
接することはなく、これら端数紙幣押え部材77,77
を端数収納部23から引込ませることはない。
【0081】制御部40は、上記のように第1受渡位置
センサ55で検知片53が検知されると、図20に示す
ように機外放出口25を閉塞状態にあるシャッタ部12
9のモータ150を駆動して、図21に示すようにシャ
ッタ131を揺動させ機外放出口25を開放状態とす
る。このとき、シャッタ131は、第1振分部材85の
上面85aに略連続するとともに機体における前方側が
若干下方に位置するよう傾斜した状態となる。制御部4
0は、センサ151でシャッタ131が機外放出口25
を開放させたことを検出するとモータ150を停止させ
る。
【0082】次に、制御部40は、第2振分部43のモ
ータ115を駆動させ駆動ベルト118を回転させるこ
とで、第2振分部材106を機体放出口25側に移動さ
せる。ここで、機外放出口25からの押し出しは、機体
放出口25から完全に放出させる場合と、機外放出口2
5から一部のみ突出させ放出までは行わない場合の二通
りがあり、機体放出口25から完全に放出させる完全放
出設定と、機外放出口25から一部のみ突出させ放出ま
では行わない一部突出設定のいずれか一方が図示せぬ操
作部で予め設定されている。
【0083】そして、例えば完全放出設定が選択されて
いる場合は、制御部40は、押出・受入位置センサ12
0で検知片119が検知された時点でモータ115を停
止させる。これにより、図16に示すように、第2振分
部材106はその押出板部110で、第1振分部材85
および搬送ガイド板45に載置されていた結束紙幣S2
あるいは端数紙幣S3を押圧しつつ機体放出口25略近
傍の押出・受入位置まで移動し、結束紙幣S2あるいは
端数紙幣S3を機外放出口25から放出させる。
【0084】他方、例えば一部突出設定が選択されてい
る場合は、制御部40は、中途押出位置センサ121で
検知片119が検知された時点でモータ115を停止さ
せる。これにより、図15に示すように、第2振分部材
106はその押出板部110で、第1振分部材85およ
び搬送ガイド板45に載置されていた結束紙幣S2ある
いは端数紙幣S3を押圧しつつ機体放出口25より手前
の中途押出位置まで略移動し、結束紙幣S2あるいは端
数紙幣S3をその一部のみ機外放出口25から突出させ
る。なお、機外放出口25からの押し出しの設定は、端
数紙幣S3に対しては常時一部突出設定として完全放出
による散乱を防止するのが好ましい。
【0085】ここで、機外放出口25の近傍には、結束
紙幣S2が機外放出口25から放出されたこと、および
機外放出口25の位置に押し出された結束紙幣S2が人
手によって取り去られたことを検出する図示せぬ残留セ
ンサが設けられており、制御部40は、第2振分部材1
06の上記押出・受入位置あるいは中途押出位置への移
動の後、残留センサで結束紙幣S2が放出されあるいは
取り去られたことが検出されると、シャッタ部129の
モータ150を駆動して、シャッタ131を揺動させ機
外放出口25を閉塞状態とし、該閉塞状態をセンサ15
1で検出するとモータ150を停止させる。
【0086】これとともに、制御部40は、第2振分部
43のモータ115を駆動させ駆動ベルト118を回転
させることで、第2振分部材106を待機・逆方押出位
置側に移動させ、待機・逆方押出位置センサ122で検
知片119が検知された時点でモータ115を停止させ
る。これにより、第2振分部材106は待機・逆方押出
位置で停止する。
【0087】さらに、制御部40は、これらと同時に第
1振分部42のモータ95を駆動させ回動部材99を回
動させてピン98を下降させることで、第1振分部材8
5を下降させ、待機位置センサ101で検知片100が
検知された時点でモータ95を停止させる。これによ
り、図12に示すように、第1振分部材85は最も下降
した待機位置に位置することになり、この状態でその載
置板部87がエレベータ65との間に端数紙幣S3を挾
持する。
【0088】加えて、制御部40は、これらと同時に束
・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動させ、押出部
材51,51を待機位置方向に移動させて、待機位置セ
ンサ54で検知片53が検知された時点でモータ50を
停止させる。これにより、押出部材51,51は待機位
置で停止する。以上のようにして結束紙幣S2および端
数紙幣S3を機外に押し出す束・端数紙幣機外押出処理
を終了する。
【0089】次に、チャック部材31,32で結束紙幣
S2が搬送され、これを束紙幣収納繰出部22a〜22
dの対応するものに収納させる結束紙幣収納処理につい
て説明する。
【0090】チャック部材31,32で結束紙幣S2が
搬送され、図3に示すように、チャック部材31,32
の位置から結束紙幣S2が束・端数紙幣送出部41によ
る送り出しが可能な位置に達したことが検出されると、
制御部40は、前回の振り分け後に待機位置に位置され
ていた第1振分部材85および待機・逆方押出位置に位
置されていた第2振分部材106に関して、第1振分部
材85はそのままの状態で、第2振分部43のモータ1
15を駆動させ駆動ベルト118を回転させることで、
第2振分部材106を機体放出口26側に移動させる。
そして、押出・受入位置センサ120で検知片119が
検知された時点でモータ115を停止させる。これによ
り、図18に示すように、第2振分部材106は搬送補
助板124を最も伸長させた状態で、押出・受入位置に
停止する。
【0091】そして、上記したように押出・受入位置セ
ンサ120で検知片119が検知された後に、制御部4
0は、束・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動さ
せ、押出部材51,51を端数収納部23の方向に移動
させて、第1受渡位置センサ55で検知片53が検知さ
れた時点でモータ50を停止させる。これにより、押出
部材51,51は、待機位置から当接面51a,51a
を搬送ガイド板45の端数収納部23側の端部より手前
に位置させる第1の受渡位置まで移動する。よって、押
出部材51,51は、チャック部材31,32の結束紙
幣S2を、搬送ガイド板45上に載置させ、さらに該搬
送ガイド板45上を移動させて、第2振分部材106の
載置板部109および搬送補助板124の上に受け渡
す。このとき、結束紙幣S2は、送出下流側において載
置板部109および搬送補助板124の上に載置され、
かつ送出上流側において搬送ガイド板45に載置され
て、傾斜状態とされる。
【0092】上記のようにして第1受渡位置センサ55
で検知片53が検知されると、制御部40は、第2振分
部43のモータ115を駆動させ駆動ベルト118を回
転させることで、第2振分部材106および搬送補助板
124を後段搬送部44に向け移動させる。そして、待
機・逆方押出位置センサ122で検知片119が検知さ
れた時点でモータ115を停止させる。これにより、図
19に示すように、第2振分部材106は搬送補助板1
24を最も縮長させた状態で、待機・逆方押出位置に停
止する。この状態では、縮長した搬送補助板124から
結束紙幣S2が突出して、この突出部分により後段搬送
部44に受け渡される。そして、後段搬送部44では、
受け入れた結束紙幣S2を束紙幣収納繰出部22a〜2
2dの対応するものに収納させる。
【0093】上記のようにして待機・逆方押出位置セン
サ122で検知片119が検知されると、制御部40
は、束・端数紙幣送出部41のモータ50を駆動させ、
押出部材51,51を待機位置方向に移動させて、待機
位置センサ54で検知片53が検知された時点でモータ
50を停止させる。これにより、押出部材51,51は
待機位置で停止する。以上のようにして結束紙幣S2を
束紙幣収納繰出部22a〜22dの対応するものへ収納
させる結束紙幣収納処理を終了する。
【0094】以上に述べた紙葉類結束機によれば、端数
紙幣S3を端数収納部23に収納させる際には、第1振
分部材85を上昇させ退避位置に位置させた状態とし
て、束・端数紙幣送出部41で送り出された端数紙幣S
3を下方の端数収納部23側へ振り分ける。また、結束
紙幣S2および端数紙幣S3を機外放出口23から放出
させる際には、第1振分部材85を退避位置に対し下降
状態となる受入位置に位置させた状態にするとともに、
第2振分部材106を束・端数紙幣送出部41の送出方
向に対し側方側の待機・逆方押出位置に位置させてお
き、束・端数紙幣送出部41で送り出された結束紙幣S
2および端数紙幣S3を、第1振分部材85の上面85
aに載置させるとともに第2振分部材106で逆の側方
側に押し出して機体放出口23側へ振り分ける。さら
に、結束紙幣S2を束紙幣収納繰出部22a〜22dの
いずれかに収納させる際には、第2振分部材106を束
・端数紙幣送出部41による送出方向側の押出・受入位
置に位置させて、送り出された結束紙幣S2を載置させ
るとともに後段搬送部44側に移動して結束紙幣S2を
後段搬送部44へ振り分ける。このように、第1振分部
材85および第2振分部材106の二つの作動で束収納
繰出部22a〜22d側の後段搬送部44、機外放出口
25および端数収納部23に、結束紙幣S2および端数
紙幣S3を振り分けるため、機体全体の大型化を最小限
に抑えることができる。
【0095】しかも、第1振分部材85が端数紙幣S3
を押圧する状態から上昇する際に端数紙幣S3の盛り上
がりを抑える端数紙幣押え部材77,77を有している
ため、新たな端数紙幣S3を端数収納部23に収納させ
るため第1振分部材85を上昇状態としても、端数紙幣
押え部材77,77が端数紙幣S3の盛り上がりを抑え
る。したがって、端数収納部23に既に収納されていた
端数紙幣S3が、新たな端数紙幣S3を端数収納部23
に収納させるための第1振分部材85の上昇で、該第1
振分部材85による押圧が解除されて盛り上がって束・
端数紙幣送出部41で送り出される新たな端数紙幣S3
に対し干渉してしまうことを防止することができる。
【0096】加えて、第1振分部材85は、束・端数紙
幣送出部41で送り出された結束紙幣S2および端数紙
幣S3をその上面85aに載置させる際に、束・端数紙
幣送出部41の搬送ガイド板45より下側に位置すると
ともに搬送ガイド板45とに渡って結束紙幣S2または
端数紙幣S3を載置させるため、第2振分部材106に
よる押し出し方向に向かって左右方向に結束紙幣S2ま
たは端数紙幣S3を傾斜状態とすることができ、よっ
て、結束紙幣S2または端数紙幣S3を第1振分部材8
5の上面85aに載置させて第2振分部材106で押し
出して機体放出口25側へ振り分ける際に、傾斜下側の
鉛直ガイド板部89で案内して、横ぶれせず安定した姿
勢で移動させることができる。また、少量の端数紙幣S
3を載置させる場合に該端数紙幣S3を湾曲させ第2振
分部材106による押し出しに対し変形しにくい状態と
することができる。したがって、結束紙幣S2または端
数紙幣S3を第2振分部材106で押し出して機外放出
口25側へ振り分ける際に、確実に押し出すことができ
る。
【0097】さらに、束・端数紙幣送出部41で送り出
された結束紙幣S2を送出方向側に位置する第2振分部
材106に載置させる際に、搬送補助板124が伸長し
て第2振分部材106とともに結束紙幣S2を確実に載
置させる一方、第2振分部材106が後段搬送部44側
に移動し振り分ける際に搬送補助板124が縮長するた
め、搬送距離の短縮化を図ることができるとともに、該
搬送補助板124を逃すためのスペースが不要となる。
すなわち、結束紙幣S2を確実に載置させるため第2振
分部材106だけで伸長状態の搬送補助板124を含む
長さを有する場合は、後段搬送部44側にこれを逃すた
めの空間が大きく必要となってしまうのである。したが
って、スペースを大きくすることなく、確実に結束紙幣
S2を載置させ運搬することができる。
【0098】なお、上記は紙幣に限定されることなく他
の種々の紙葉類を結束させる際に用いて好適である。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙葉類結束機によれば、端数紙葉類を端数収納部
に収納させる際には、第1の振分部材を上昇状態とし
て、送出部で送り出された端数紙葉類を下方の端数収納
部側へ振り分ける。また、束紙葉類または端数紙葉類を
機外放出口から放出させる際には、第1の振分部材を下
降状態とするとともに、第2の振分部材を束収納部振分
側に位置させておき、送出部で送り出された束紙葉類ま
たは端数紙葉類を、第1の振分部材上面に載置させると
ともに第2の振分部材で機外放出口振分側に押し出し振
り分ける。さらに、束紙葉類を束収納部側に収納させる
際には、第2の振分部材を送出方向側に位置させて、送
り出された束紙葉類を載置させるとともに束収納部振分
側に移動させて束紙葉類を束収納部側へ振り分ける。こ
のように、第1の振分部材および第2の振分部材の二つ
の作動で束収納部、機外放出口および端数収納部に、束
紙葉類あるいは端数紙葉類を振り分けるため、機体全体
の大型化を最小限に抑えることができる。
【0100】本発明の請求項2記載の紙葉類結束機によ
れば、新たな端数紙葉類を端数収納部に収納させるため
第1の振分部材を上昇状態としても、押え部材が既に収
納されていた端数紙葉類の盛り上がりを抑える。したが
って、端数収納部に既に収納されていた端数紙葉類が、
新たな端数紙葉類を端数収納部に収納させるための第1
の振分部材の上昇で、該第1の振分部材による押圧が解
除されて盛り上がって送出部で送り出される新たな端数
紙葉類に対し干渉してしまうことを防止することができ
る。
【0101】本発明の請求項3記載の紙葉類結束機によ
れば、第2の振分部材による押し出し方向に向かって左
右方向に束紙葉類または端数紙葉類を傾斜状態とするこ
とができるため、傾斜下側に案内部を設けることで、送
出部で送り出された束紙葉類または端数紙葉類を、第1
の振分部材上面に載置させて第2の振分部材で押し出し
て機外放出口側へ振り分ける際に、横ぶれせず安定した
姿勢で移動させることができる。また、少量の端数紙葉
類を載置させる場合に該端数紙葉類を湾曲させ第2の振
分部材による押し出しに対し変形しにくい状態とするこ
とができる。したがって、送出部で送り出された束紙葉
類または端数紙葉類を、第1の振分部材上面に載置させ
て第2の振分部材で押し出して機外放出口側へ振り分け
る際に、確実に押し出すことができる。
【0102】本発明の請求項4記載の紙葉類結束機によ
れば、送出部で送り出された束紙葉類を送出方向側に位
置する第2の振分部材に載置させる際に、搬送補助板が
伸長して第2の振分部材とともに束紙葉類を確実に載置
させる一方、束収納部側に振り分ける際に搬送補助板が
縮長するため、該搬送補助板を逃すためのスペースが不
要となる。したがって、スペースを大きくすることな
く、確実に束紙葉類を載置させ運搬させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の全体構成を概略的に示す正断面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の制御系のブロック図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の束・端数紙幣送出部、第1振分部、第2振分部および
端数収納部等を示す正面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の束・端数紙幣送出部、第1振分部、第2振分部、機外
放出口および端数収納部等を示す平面図である。
【図5】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の束・端数紙幣送出部、第1振分部、第2振分部、機外
放出口および端数収納部等を示す側面図である。
【図6】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部を
示す平面図である。
【図7】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の第1振分部および端数収納部等を示す平面図である。
【図8】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
のエレベータ等を示す斜視図である。
【図9】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束機
の下降制御機構を示す断面図である。
【図10】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部
等を示す正面図であって、押出部材が待機状態にあり、
第1振分部材が退避状態にある状態を示すものである。
【図11】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部
等を示す正面図であって、押出部材が第2の受渡位置に
あり、第1振分部材が退避状態にある状態を示すもので
ある。
【図12】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部
等を示す正面図であって、押出部材が第2の受渡位置に
あり、第1振分部材が待機状態にある状態を示すもので
ある。
【図13】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部
等を示す正面図であって、押出部材が待機位置にあり、
第1振分部材が受入状態にある状態を示すものである。
【図14】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および端数収納部
等を示す正面図であって、押出部材が第1の受渡位置に
あり、第1振分部材が受入状態にある状態を示すもので
ある。
【図15】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の第1振分部および第2振分部等を示す側面図であっ
て、第1振分部材が受入位置にあり、第2振分部材が中
途押出位置にある状態を示すものである。
【図16】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の第1振分部および第2振分部等を示す側面図であっ
て、第1振分部材が受入位置にあり、第2振分部材が押
出・受入位置にある状態を示すものである。
【図17】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の束・端数紙幣送出部、第1振分部および第2振分部
等を示す正面図であって、押出部材が第1の受渡位置に
あり、第1振分部材が待機位置にあり、第2振分部材が
押出・受入位置にある状態を示すものである。
【図18】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の第2振分部等を示す側面図であって、第2振分部材
が押出・受入位置にある状態を示すものである。
【図19】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機の第2振分部等を示す側面図であって、第2振分部材
が待機・逆方押出位置にある状態を示すものである。
【図20】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機のシャッタ部を示す側面図であって、機外放出口を閉
塞させた状態を示すものである。
【図21】 本発明の一の実施の形態による紙葉類結束
機のシャッタ部を示す側面図であって、機外放出口を開
放させた状態を示すものである。
【符号の説明】
19 結束部 22a〜22d 束収納繰出部(束収納部) 23 端数収納部 25 機外放出口 41 束・端数紙幣送出部(送出部) 77 端数紙幣押え部材(押え部材) 85 第1振分部材 106 第2振分部材 124 搬送補助板 S2 結束紙幣(結束紙葉類) S3 端数紙幣(端数紙葉類)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定枚数の紙葉類を結束させる結束部
    と、結束された束紙葉類および結束されていない端数紙
    葉類を前記結束部から送り出す送出部と、該送出部で送
    り出された束紙葉類を収納する束収納部と、前記送出部
    で送り出された束紙葉類または端数紙葉類を機外に放出
    させる機外放出口と、前記送出部で送り出された端数紙
    葉類を収納する端数収納部とを有する紙葉類結束機にお
    いて、 前記送出部による束紙葉類および端数紙葉類の送出方向
    に対し一の側方側を前記機外放出口への振分方向とし、
    前記送出方向に対し逆の側方側を前記束収納部への振分
    方向とし、さらに、前記送出方向に対し下方側を前記端
    数収納部への振分方向とするとともに、 前記送出部で束紙葉類または端数紙葉類が送り出される
    際に下降状態とされて、送り出された束紙葉類または端
    数紙葉類をその上面に載置させる一方、前記送出部で端
    数紙葉類が送り出される際に上昇状態とされて、送り出
    された端数紙葉類を前記端数収納部側へ振り分ける第1
    の振分部材と、 前記送出部で束紙葉類が送り出される際に前記送出方向
    側に位置され、送り出された束紙葉類を載置させるとと
    もに前記逆の側方側に移動して束紙葉類を前記束収納部
    側へ振り分ける一方、前記送出部で束紙葉類または端数
    紙葉類が送り出される際に前記送出方向に対し前記逆の
    側方側に位置され、送り出され前記第1の振分部材上に
    載置された束紙葉類または端数紙葉類を前記一の側方側
    に押し出し前記機外放出口側へ振り分ける第2の振分部
    材と、を具備することを特徴とする紙葉類結束機。
  2. 【請求項2】 前記第1の振分部材は、前記端数収納部
    へ振り分けられ収納された端数紙葉類を、下降して下方
    に押圧するとともに、 前記端数収納部には、前記第1の振分部材が端数紙葉類
    を押圧する状態から上昇する際に端数紙葉類の盛り上が
    りを抑える押え部材を有することを特徴とする請求項1
    記載の紙葉類結束機。
  3. 【請求項3】 前記第1の振分部材は、前記送出部で送
    り出された束紙葉類または端数紙葉類をその上面に載置
    させる際に、該送出部の送出位置より下側に位置すると
    ともに送出部とに渡って束紙葉類または端数紙葉類を載
    置させることを特徴とする請求項1または2記載の紙葉
    類結束機。
  4. 【請求項4】 前記第2の振分部材には、前記送出方向
    側に位置する際に前記逆の側方側に伸長し、前記逆の側
    方側に移動する際に縮長する搬送補助板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載
    の紙葉類結束機。
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