JP3255705B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3255705B2 JP13039392A JP13039392A JP3255705B2 JP 3255705 B2 JP3255705 B2 JP 3255705B2 JP 13039392 A JP13039392 A JP 13039392A JP 13039392 A JP13039392 A JP 13039392A JP 3255705 B2 JP3255705 B2 JP 3255705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱を利用した炊
飯器の高周波回路の発熱部品の冷却構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、炊飯器は、誘導加熱を利用したも
のが実用化されている。
【0003】以下に従来の誘導加熱を利用した炊飯器に
ついて説明する。図3は従来の誘導加熱を利用した炊飯
器本体構成の断面図を示すものである。
【0004】図3において、1は炊飯器本体で、内部に
調理物を入れる鍋3と、鍋3を収納する収納部2を設
け、炊飯器本体1の上部は上蓋9で開閉自在に覆う構成
で、鍋3は上蓋9を開閉することで取り出しできる。
4,5は鍋3を誘導加熱する加熱コイルで、鍋3の底部
及び側面下方部に配置している。加熱コイル4,5は間
隙を介して支持台6上に載置され、支持台6の下側には
漏れ磁束を吸収するフェライトコアー7が放射状に複数
個設けられている。12は、加熱コイル5と対向する炊
飯器本体1の側面ボディに設けた高周波磁束の漏洩防止
用のリング状のシールド金属板である。10は鍋3の温
度を検知する温度検知装置で、鍋3の底中心部に接触す
るように設けられている。この温度検知装置10の信号
は制御回路19に入力される。制御回路19は加熱コイ
ル4,5に高周波電流を供給する炊飯器本体1の底部に
設けた高周波回路8の発振動作を制御するとともに、炊
飯器本体1の上部に設けた操作表示部11の制御も行
う。13は高周波回路8の半導体スイッチング素子を取
り付けた冷却フィンや発熱部品等を冷却する冷却用ファ
ンである。14は炊飯器本体1の底部に設けた冷却用フ
ァン13が冷却風を吸い込む吸気口で、15は炊飯器本
体1の吸気口14と反対側の側面ボディ下方部に設けた
排気口である。
【0005】以上のように構成された炊飯器について、
以下その動作について説明する。まず、鍋3が収納部2
に挿入され操作表示部11で炊飯モードが選択される
と、制御回路19は高周波回路8を動作させるととも
に、冷却用ファン13が回転する。冷却用ファン13
は、吸気口14から外気を吸い込み、炊飯器本体1底部
と高周波回路8の基板の間を流れて高周波回路8の半導
体スイッチング素子を取り付けた冷却フィンや発熱部品
等を冷却し、温まった冷却風は排気口から炊飯器本体1
外に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、冷却用ファン13で高周波回路8の半導
体スイッチング素子を取り付けた冷却フィンや発熱部品
等を冷却するのに1500〜2000rpmで回転して
おり、騒音が40dBと高く非常に耳障りであり、冷却
用ファン13の冷却風が炊飯器本体1の底部から対面の
側面底部へと炊飯器本体1の底部に沿って流れるので冷
却効率が悪くそのために冷却用ファン13の回転数を下
げられないという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高周波回路を冷却効率が上がるような取り付け構成
にすることで、冷却用ファンを廃止し、騒音のほとんど
出ない炊飯器、あるいは、冷却用ファンのファン回転数
を極端に下げて騒音を極めて低くできる炊飯器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の炊飯器は、炊飯器本体と、炊飯器本体から出
し入れ可能で調理物を入れる鍋と、鍋を誘導加熱する加
熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給する高周波
回路と、高周波回路の動作を制御する制御回路とを備
え、前記炊飯器本体の上部と下部に対向して少なくとも
一つ以上通気口を設けるとともに、前記高周波回路の基
を前記上部の通気口と下部の通気口の間に立てて配置
する構成にしている。
【0009】
【作用】この構成によって、高周波回路内の半導体スイ
ッチング素子を取り付けた冷却フィンや発熱部品から温
められた炊飯器内の空気は、立てられた高周波回路基板
と炊飯器本体の側面ボディの間を上昇し、炊飯器本体側
面上部に設けられた通気口から炊飯器本体外に出てい
く。温められた空気が立てられた高周波回路基板や炊飯
器本体の側面ボディに沿って上昇すると、炊飯器本体の
底部あるいは側面底部から外気の空気が流入してき、高
周波回路の発熱部品を冷却できる炊飯器内の空気の自然
対流が生じ、冷却用ファンで強制冷却しなくても、高周
波回路の発熱部品を冷却することができる、あるいは冷
却用ファンを使用しても回転数を極めて低く押さえるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0011】図1において、1は炊飯器本体で、内部に
調理物を入れる鍋3と、鍋3を収納する収納部2を設
け、炊飯器本体1の上部は上蓋9で開閉自在に覆う構成
で、鍋3は上蓋9を開閉することで取り出しできる。
4,5は鍋3を誘導加熱する加熱コイルで、鍋3の底部
及び側面下方部に配置している。加熱コイル4,5は間
隙を介して支持台6上に載置され、支持台6の下側には
漏れ磁束を吸収するフェライトコアー7が放射状に複数
個設けられている。12は、加熱コイル5と対向する炊
飯器本体1の側面ボディに設けた高周波磁束の漏洩防止
用のリング状のシールド金属板である。10は鍋3の温
度を検知する温度検知装置で、鍋3の底中心部に接触す
るように設けられている。この温度検知装置10の信号
は制御回路19に入力される。制御回路19は加熱コイ
ル4,5に高周波電流を供給する炊飯器本体1の底部に
設けた高周波回路8の発振動作を制御するとともに、炊
飯器本体1の上部に設けた操作表示部11の制御も行
う。高周波回路8は、炊飯器本体1の一側面ボディにボ
ディに沿って、基板側が加熱コイル5になるように立て
て取り付けられている。取り付けられた高周波回路8の
炊飯器本体1の下方底部に通気口16が、側面ボディ下
部に通気口17が、上部には通気口18が設けられてい
る。これらの通気口16,17,18は炊飯器本体1の
一つの側面ボディ側に設けられている。
【0012】図2は、本発明の一実施例の電気回路構成
図を示し、21は交流電源で、整流器22が接続されて
いる。整流器22の出力側には平滑コンデンサ23と加
熱コイル4,5と共振コンデンサ24との共振回路と、
逆並列接続した半導体スイッチング素子26とダイオー
ド25が接続されている。19は高周波回路8の動作を
制御する制御回路で、入力電流を検出するカレントトラ
ンス27の信号により入力電流を制御する入力電流制御
回路29と、半導体スイッチング素子26の両端電圧を
検出して制御する電圧制御回路28と、入力電流制御回
路29の信号レベルと電圧制御回路28の信号レベルと
を比較しドライブ回路20に出力する比較回路30から
構成されている。ドライブ回路20は、半導体スイッチ
ング素子26を駆動させる駆動回路である。
【0013】以上のように構成された炊飯器について、
その動作を説明する。米と水の入れられた鍋3が収納部
2に挿入され、操作表示部11で炊飯モードが選択され
ると、制御回路19は高周波回路8を動作させ、高周波
回路8は加熱コイル4,5に高周波電流を供給し、鍋3
の底にはうず電流が生じ、鍋3自身が自己発熱し炊飯が
開始される。炊飯器の入力パワーは1200Wにもなる
ので、高周波回路8の半導体スイッチング素子26、ダ
イオード25、共振コンデンサ24、整流器22等は自
己発熱する。これらの高周波回路8の発熱部品で温めら
れた高周波回路8の周辺の空気は、立てられた高周波回
路8の基板と炊飯器本体1の側面ボディの間を上昇し、
炊飯器本体1の側面上部に設けられた通気口18から炊
飯器本体1の外に出ていく。温められた空気が立てられ
た高周波回路8の基板や炊飯器本体1の側面ボディに沿
って上昇すると、炊飯器本体1の底部の通気口16ある
いは側面下方部の通気口17から外気の空気が炊飯器本
体1内に流入し、高周波回路8の基板と炊飯器本体1の
側面ボディの間に沿って流れる空気の自然対流が生じ、
冷却用ファンで強制冷却しなくても、この自然対流で高
周波回路8の半導体スイッチング素子26、ダイオード
25、共振コンデンサ24、整流器22等の発熱部品を
十分に冷却することができる。
【0014】なお、上記実施例では、冷却用ファンを廃
止したが、図では示さないが、炊飯器本体1の底部の通
気口16上部に冷却用ファンを設け、炊飯器本体1の側
面ボディに沿って下から上に冷却風を送る構成にする
と、冷却用ファンの回転数を極めて低くでき騒音の低い
前記実施例以上により一層冷却効果を得る炊飯器を実現
することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、炊飯器本体の一
側面ボディに沿って、高周波回路の基板を立てて取り付
け、取り付けられた高周波回路の炊飯器本体の下方底部
に通気口と側面下方部に通気口を、上部には通気口を設
けることにより、空気の自然対流を誘起させて、冷却用
ファンを廃止する、あるいは冷却用ファンの回転数を極
端に落とせることで、騒音の極めて低い優れた誘導加熱
を用いた炊飯器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の炊飯器本体構成の断面図
【図2】本発明の実施例の炊飯器の回路構成図
【図3】従来の炊飯器本体構成の断面図
【符号の説明】
1 炊飯器本体 3 鍋 4,5 加熱コイル 8 高周波回路 16,17,18 通気口 19 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−134110(JP,A) 特開 昭63−49114(JP,A) 特開 平4−58492(JP,A) 特開 平2−301986(JP,A) 実開 平3−30934(JP,U) 実開 平2−75014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、炊飯器本体から出し入れ
    可能で調理物を入れる鍋と、鍋を誘導加熱する加熱コイ
    ルと、加熱コイルに高周波電流を供給する高周波回路
    と、高周波回路の動作を制御する制御回路とを備え、前
    記炊飯器本体の上部と下部に対向して少なくとも一つ以
    上通気口を設けるとともに、前記高周波回路の基板を前
    記上部の通気口と下部の通気口の間に立てて配置した炊
    飯器。
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