JP3253485B2 - 竪型連続鋳造装置 - Google Patents

竪型連続鋳造装置

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JP3253485B2 JP11419095A JP11419095A JP3253485B2 JP 3253485 B2 JP3253485 B2 JP 3253485B2 JP 11419095 A JP11419095 A JP 11419095A JP 11419095 A JP11419095 A JP 11419095A JP 3253485 B2 JP3253485 B2 JP 3253485B2
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/04Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
    • B22D11/0403Multiple moulds
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Devices For Molds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪型連続鋳造装置に関
し、詳しくは所定の本数からなる径の異なるインゴット
を同時に鋳造可能な竪型連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば各種の建材に使われる
アルミ合金は多種類にわたるが、玄関や雨戸等のサッシ
に適するものとしては、JIS規格に記号A6063で
規定された合金がある。このA6063のアルミ合金は
アルミニウム(Al)に少量のマグネシウム(Mg)と
珪素(Si)を添加した押出性、表面処理性に優れた合
金であり、この合金を使った押出製品は、強度、塑性加
工性、切削加工性ともに優れ、耐食性には特に優れた性
能をもつ。
【0003】このアルミ合金であるA6063の製造方
法として,通常、1個当たりの重量が20kgのAl地
金と、所要の重量からなるAl−Si合金塊と、押出製
品たるアルミ形材の不良品や端材等の屑材とを所定の重
量比をもって溶解炉内に投入する。投入された上記合金
材料は溶解炉内でバーナーにより加熱溶融されて溶湯の
状態となり、溶解炉より移送樋を介して次工程である保
持炉へと移送される。この移送の途中で溶湯中に所望量
のMgが添加される。Mgは非常に酸化しやすい物質で
あるため、通常は溶湯が前記移送樋を移送される途中で
投入される。
【0004】保持炉に移送された溶湯は、バーナーによ
って加熱され、約700℃にて保温される。保持炉内の
溶湯は成分分析機によってその成分が分析され、同分析
結果に基づき不足成分が投入されて成分調整がなされ
る。アルミ合金のAlに対するSi、Mgの成分割合は
規格で定められており、溶解炉に投入される前に予め前
記規格に適合したAl、Si、Mgの量を算出して、算
出された量に相当するAl、Siを溶解炉に投入すると
共に、同じく算出された量のMgが移送樋を流れる溶湯
中に添加されるが、保持炉に移送された溶湯には若干の
成分割合にズレが生じるため、保持炉にて上述のような
成分比の確認がなされて調整する。また保持炉では、溶
湯面に浮いた各種のスラグを取り除く。溶湯は保持炉に
て所定の温度下に保持される。このとき、保持炉内の溶
湯が全域にわたって均一な温度となるように攪拌され
る。
【0005】こうして保持炉内で保温されると共に成分
調整がなされた溶湯は、続いて移送樋を介して溶湯処理
装置へと移送される。この移送樋を流れる溶湯中に、更
にAl−Ti−B合金の連続添加がなされる。このAl
−Ti−B合金は微細化剤の役割を果し、溶湯が鋳造工
程で凝固するとき、Al合金の結晶粒を微細化させる。
溶湯処理装置は内部に湯溜り部を有し、湯溜り部の溶湯
を攪拌する回転軸の先端から不活性ガス(アルゴンガ
ス)を溶湯内に泡状に噴出させ、溶湯内に存在する水素
分子を取り込んで不活性ガスと共に溶湯外へと排出させ
る。溶湯内に水素分子が存在すると、溶湯の鋳造工程に
おいて凝固後のインゴット内に気泡として残存すること
になり、インゴットの内部に空胴を形成してしまう。そ
の結果、こうしたインゴットから押出加工されるアルミ
形材には肌あれやスジが生じることになる。
【0006】上述のごとくガス抜きされた溶湯は次の鋳
造工程へと送られ、所定の長さを有する丸棒状のAl合
金インゴットに鋳造される。竪型連続鋳造においては、
前記溶湯が円筒状の上型内へ連続的に流し込むと同時に
所定の速度で下降する下型にて引き下げる。このとき、
上型を通り抜けるインゴットの表面に水の吹付け冷却に
より凝固せしめ、その凝固部分が順次下方の水槽内に浸
漬されつつ連続する長尺の円形断面を有するインゴット
を得ている。前記下部モールドは、例えば実開平6−3
9245号公報に開示されているように、その上面を凹
陥部として構成している。
【0007】しかして、従来、この種の鋳造装置及び鋳
造方法としては、図5に示されるものが一般的に知られ
ている。同図に示されるように、従来の鋳造装置によれ
ば、小径インゴット、中径インゴット及び大径インゴッ
トは、それぞれ専用の鋳造装置により鋳造される。即
ち、図5(a)は小径インゴットの鋳造装置、同図
(b)は中径インゴットの鋳造装置、同図(c)は大径
インゴットの鋳造装置を示し、これらの装置によればそ
れぞれ専用のテーブル8上には小中大それぞれの鋳造径
をもつ上型70a,70b,70cが多数並設されてい
る。そして、各テーブル8上に配列される各上型70
a,70b,70cは、その鋳造径によりそれぞれ大き
さも異ならせてある。そのため、各テーブル8上に配列
される各上型70a,70b,70cの外形も大きくな
り、その中心間の距離X1’,X2’,X3’が異な
り、通常はX1’<X2’<X3’となる。
【0008】こうして鋳造されるインゴットは上方から
チェーン等によって吊上げられて搬送手段により次工程
の均熱炉まで搬送され、同均熱炉で成分の均一化処理が
なされる。均熱炉の内部は加熱領域と均熱領域とにわか
れており、加熱領域において約560℃〜590℃昇温
し、均熱領域へと移送されて所定温度に一定時間保持さ
れる。これによりAl合金インゴットの鋳造過程で生じ
た溶質原子のミクロ偏析、マクロ偏析を原子拡散により
分散化し、Al合金インゴットの内部に万遍なく行き渡
らせる。
【0009】所定の均熱時間を経たAl合金インゴット
は均熱炉から取り出され、空気を吹き付けることによっ
て冷却される。ここで、均熱処理により溶体化した溶質
原子はMg2 Siとして析出を始め、この析出量の大き
さがインゴットの押出性、押出後の形材の機械的強度に
大きな影響を与える。水冷等による急激な冷却は形材の
機械的強度を高くするが押出変形抵抗が増し、反対に徐
冷ではMg2 Siの粗大折出が生じ、押出変形抵抗は減
少するが、形材の機械的強度が得にくくなり、適切な冷
却速度を確保すると共に、Mg2 Siの析出をコントロ
ールすることが肝要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような鋳造装置において、例えば図5に基づいて説明す
ると、小径インゴットは1回の鋳造で24本、中径イン
ゴットは1回の鋳造で20本、大径インゴットは1回の
鋳造で16本鋳造され、全生産本数はそれぞれの鋳造本
数の整数倍となる。従って、余剰のインゴットを製造す
る場合が多く在庫量が増加するため、その保管空間と在
庫管理が必要となる。
【0011】また、特定の径のインゴットを通常の生産
量では賄いきれない程に多数必要となった場合や、特定
の径のインゴットを1台の鋳造装置で必要な本数鋳造で
きないような場合には、他の径のインゴットを鋳造する
鋳造装置の型を全て前記特定の径の型に交換しなければ
ならず、その交換作業が必要であるとともに、交換され
た元の径のインゴットが鋳造できなくなるといった問題
点が生じる。また、前記特定の径が大径である場合に
は、これより小さな径への型交換は困難となる。
【0012】そこで、本発明はインゴットの在庫量を最
小限に抑えて、保管空間を減少させると共にその管理が
容易にし、更には特定の径のインゴットが必要本数を効
率的に鋳造できる鋳造装置を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の主
要な構成をなす上型と下型とからなる複数の鋳造型内に
溶湯を流し込むと共に前記下型を鋳造速度をもって所定
の行程を下降させて複数のインゴットを連続鋳造する竪
型連続鋳造装置であって、複数の上型が異なる鋳造径を
有しており、複数の前記上型が同一テーブル上に並設さ
れ、前記テーブル上に臨設される溶湯の移送樋と、前記
テーブル上において前記移送樋から分岐し、異なる鋳造
径を有する各上型上に臨設され、異なるインゴット径に
応じて溶湯の注入量を調整する調整手段を有する注入樋
とを備えてなり、テーブル上に配列される複数の上型
は、鋳造されるインゴットの荷重分布がほぼ均一になる
ように配されてなることを特徴とする竪型連続鋳造装置
により達成される。
【0014】前記竪型連続鋳造装置にあって、好ましい
態様によれば上記複数の上型のうち1以上を予備上型と
して使用することができ、上記複数の鋳造径の異なる上
型の全ての外形を同一とし、隣接する上型の鋳造径の中
心間距離を等しく配列している。また、テーブル上に配
列される複数の上型は、同一鋳造径の上型群に区分さ
れ、このときテーブル上に配列される複数の上型は、鋳
造されるインゴットの荷重分布がほぼ均一となるように
して配列される。
【0015】
【作用】本発明による異径インゴットの鋳造は、テーブ
ルの下方で待機する下型支持台が上昇して下型を対応す
る各上型に嵌合させる。この嵌合がなされると、各上型
の下端部内壁面からリング状の冷却水噴出口を通して冷
却水が斜め下方に向けて噴出され、下型周面の冷却を始
める。同時に溶湯が注入樋を流れて各上型と下型により
形成される型空間内に流し込まれる。この溶湯の注入量
は、それぞれのインゴット径に応じて調整されている。
【0016】溶湯が所望の型空間の全数に注湯された
後、下型を水槽の底部近くまで所定の鋳造速度に同期し
て下降させる。この間、各下型の上方には前記冷却水噴
出口から冷却水が噴射され、噴出する冷却水によりイン
ゴットを順次冷却硬化しながら連続して鋳造する。この
とき、冷却水の噴出量を異なる径に応じて調整してお
く。
【0017】各下型が下降してインゴットの所望の鋳造
長さが得られる水槽内の予め設定された高さに達すると
停止する。このあとで、下型支持台が上昇して全てのイ
ンゴットの上端をテーブル上から上方に突出させる。続
いて、クレーン等を使って異径のインゴットを一斉に引
き上げると共に、鋳造装置から次工程の均熱炉まで搬送
する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づき具体的に
説明する。図示実施例は、本発明をアルミ建材の押出成
形用原材であるAl合金インゴットの竪型連続鋳造装置
を示している。図1は本発明に係る第1実施例である縦
型連続鋳造装置の主要部の概略構成例を示す平面図、図
2は同鋳造装置の鋳造部の内部構造例を示す断面図、図
3は同鋳造装置機における異径鋳造部の配列例を示す平
面図、図4は同鋳造装置における異径鋳造部の他の配列
例を示す平面図である。なお、本発明は上記Al合金イ
ンゴットの鋳造に限定されるものでなく、他の金属類の
竪型連続鋳造にも適用し得ることは勿論である。
【0019】本実施例の竪型連続鋳造装置1において
も、既述したように溶解炉2及び保持炉3を介して図示
せぬ溶湯処理装置にてガス抜きされた溶湯が移送樋4を
通って移送され、それぞれの注入樋5から異径の複数の
鋳造部6a,6b,6cへと同時に注入される。前記複
数の鋳造部6a,6b,6cは、図1及び図2に示すご
とく径が異なる多数の上型7a…,7b…,7c…を並
列して配列させたテーブル8と、同テーブル8の下方に
設置され、前記上型7a…,7b…,7c…に対応して
下型9,9,…を有する図示せぬ下型支持台と、同下型
支持台の昇降空間を有すると共に内部に水を貯留する図
示せぬ水槽と、前記各下型9に向けて冷却水を供給する
同じく図示せぬ給水部とを備えている。因みに、本実施
例における上型7a…,7b…,7c…の径は6イン
チ、7インチ及び8インチである。
【0020】前記テーブル8には、各下型9が挿脱でき
る径をもつ多数の貫通孔8a,8a,8a…が形成され
ており、その各貫通孔8aに対応してテーブル8上に複
数の上型7a…,7b…,7c…が設けられている。そ
して、各上型7a…,7b…,7c…の間には上記移送
樋4から注入樋5が分岐され、その先端がそれぞれの上
型7a…,7b…,7c…の注入口に臨設されている。
各上型7a…,7b…,7c…はセラミック等の耐熱材
から成形された円筒状の空洞をもつブロックからなり、
その下端部には内部に水冷ジャケット10を有すると共
に、同ジャケット10に連通して円筒内壁面に斜め下方
に向けて開口するリング状の冷却水噴出口11が形成さ
れている。
【0021】上記下型支持台は従来公知の構成を備えて
いるため、ここではその構成を簡単に説明する止める。
同下型支持台は上記上型7a…,7b…,7c…と同数
で且つ各上型7a…,7b…,7c…に相対する位置に
配設された多数の下型9,9,…を上面に支持する一枚
の支持台からなり、その下面の中央部には上記水槽の底
部に設置された流体圧シリンダのロッド端が固定され、
同流体圧シリンダの作動に伴って所定の速度で下型9,
9,…を一斉に昇降させるようにしている。本実施例に
よれば、前記下型9,9,…は全て同一径を有してお
り、その径は前記大径上型7cの鋳造径にほぼ等しく設
定されている。
【0022】図3は上記鋳造部6a,6b,6cの配列
例を示している。同図に示す配列例では、同図の右半分
において2個の小径上型7a、2個の中径上型7b及び
1個の大径上型7cが順次直線上に配列され、この配列
に並列して1個の小径上型7a、2個の中径上型7b及
び2個の大径上型7cが順次直線上に配列されており、
テーブル8の左半分では前記配列とはテーブル8の中点
を挟んで対称に配列されている。
【0023】上記配列で留意すべき点は、上記下型支持
台の全面に均等な荷重がかかるようにするため、各上型
7a…,7b…,7c…によって鋳造されるインゴット
の重量分布を下型支持台上で可能なかぎり均一となるよ
うに設定すべきである。この重量分布が均一になる限
り、上型7a…,7b…,7c…の配列は図示例に限定
されるものでないことは明らかであり、多様な配列が可
能である。
【0024】本発明において、異なる鋳造径をもつ上記
異径の上型7a,7b,7cの外形を全て同一に形成す
ると共に、隣合う上型7a,7b,7cの各中心間の距
離X1,X2,X3を全て等しく設定することが望まし
い。各上型7a,7b,7cの外形を等しく形成する場
合には、上型7a,7b,7cの交換にあたってテーブ
ル8上の位置決めが容易となるばかりでなく、その取付
けも簡単に行えるようになる。また、隣合う上型7a,
7b,7cの各中心間の距離X1,X2,X3,X4,
X5を全て等しく設定する場合には、鋳造が終了して径
の異なるインゴットを一斉に次工程にクレーン等の搬送
手段により搬送するに際して、たとえ上型7a,7b,
7cの配列が多様に変更されたとしても、その搬送手段
のセット位置が常に一定であるため、全てのインゴット
を的確に搬送できるようになる。
【0025】しかして、上述のごとくテーブル8に多数
の異径上型7a…,7b…,7c…を混在状態で並設す
る場合には、それぞれの径に応じた注入量で溶湯を注入
する必要があるばかりでなく、高品質の製品を生産する
には各上型径に応じた冷却速度を確保する必要がある。
そこで本実施例では図示を省略したが、例えば上記注入
樋5に異径上型7a…,7b…,7c…の径に応じた高
さを有する堰を設けるか、或いは各注入樋5に流量調整
バルブを設けて溶湯の注入量を調節している。また、各
インゴット径に応じた冷却速度を確保するため、各上型
7a…,7b…,7c…の下部に設けられた冷却水噴出
口11の冷却水通路に開閉バルブを設けて、冷却水の噴
出量を調整している。
【0026】さて、以上のごとく構成された本実施例の
竪型連続鋳造装置1によると、溶湯処理装置3によりガ
ス抜きされた溶湯20が、注入樋5を流れて図2に示す
ごとく各上型7a…,7b…,7c…と下型9,9,…
との間に形成された型内に各上型7a…,7b…,7c
…の各径に応じた量の溶湯20が流し込まれる。この注
湯が開始されると、各上型7a…,7b…,7c…の下
端部内壁面から同上型7a…,7b…,7c…の径に応
じた量の冷却水がリング状の冷却水噴出口11を通して
斜め下方に向けて噴出され、各下型9,9,…の周面を
冷却すると同時に、下型9,9,…の昇降手段である流
体圧シリンダーが鋳造速度に合わせて縮長方向に作動を
開始し、各下型9,9,…を図示せぬ水槽の底部近くま
で下降させる。この間、各下型9,9,…の上方には前
記冷却水噴出口11から噴出される冷却水及び前記水槽
内の冷却水により順次冷却硬化された円形断面を有する
異径のインゴットが同時に連続鋳造される。
【0027】各下型9,9,…が下降限に達すると、上
記冷却水噴出口11からの給水及び前記流体圧シリンダ
の作動が停止する。続いて、同流体圧シリンダが伸長方
向に作動して鋳造後のインゴットを上昇させ、その上端
を各上型7a…,7b…,7c…から上方に突出させ
る。このあと、図示せぬクレーンを使って径の異なる各
インゴットを一斉に引き上げると共に、鋳造装置1から
次工程の図示せぬ均熱炉まで搬送する。
【0028】なお、図示例にあっては図3に仮想線で囲
んだ区域を、予備の鋳造区域としている。この予備の鋳
造区域は、通常、鋳造が行われず、緊急に鋳造の必要が
生じたときに同鋳造区域にある任意の上型7a’,7
b’,7c’を使用して鋳造を行う。そのため、同上型
7a’,7b’,7c’に臨設された注入樋4’には図
示せぬ開閉バルブが設置され、必要に応じて同バルブが
開閉されるようになっている。
【0029】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなごとく、本発
明は同一テーブル上に径の異なるインゴットを鋳造する
ための異なる鋳造径をもつ多数の上型を並設することに
より、同一径の1回の本数取りを少なくすることができ
るため、在庫量を最小限に減らすことができる。また、
次工程である押出工程における加工状況に応じた配列が
組めるため、在庫量を最適にコントロールできる。
【0030】更に、本発明によれば同一テーブル上に異
なる鋳造径をもつ上型が並設されているため、型交換の
必要がなくなり、型交換の必要が生じた場合にも同一テ
ーブル上で必要とする鋳造径をもつ上型に交換できるた
め、インゴットの必要な鋳造数量に柔軟に対応でき、ま
た上型の外形を等しくする場合には同上型の交換作業も
容易に行うことができるようになり、しかも設備の設置
面積も最小限にできる。
【0031】また、本発明によれば特定の径を多数鋳造
する必要が生じた場合には予備上型が利用でき、または
予備上型を所定の径のインゴット鋳造用の上型に交換し
て、特定の径のインゴットの製造数量の変化に容易に対
応し得るばかりでなく、荷重バランス或いはインゴット
の取り外しを考慮して、テーブルに異なる径の上型を配
することができるため、型の交換及び配置が可能であ
る。
【0032】更に本発明によると、径が異なるインゴッ
トを鋳造しても、各インゴットの中心間の距離が等しい
ため、インゴットの取り出しの際にインゴットの把持位
置が常に一定となり、異径のインゴットの一斉取外し作
業が的確に行えると共に自動化による作業も可能とな
る。また、鋳造径の異なる上型の上述の配置によって、
径の違いに応じてインゴットを順番に取り出し、搬送、
配列でき、効率よく作業が行えるようになると共に、イ
ンゴットの径の違いによる荷重バランスも均等にでき、
安定したインゴットの鋳造がなされ、品質が安定した製
品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である竪型連続鋳造装
置の主要部を概略的に示す平面図である。
【図2】同鋳造装置の鋳造部における内部構造例を概略
的に示す断面図である。
【図3】同鋳造装置における異径上型の他の配列例を示
す平面図である。
【図4】従来の鋳造装置における上型の配列を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 竪型連続鋳造装置 2 溶解炉 3 処理装置 4 移送樋 5 注入樋 6a,6b,6c 異径の鋳造部 7a,7b,7c 鋳造径の異なる上型 7a’〜7c’ 予備の上型 8 テーブル 8a 貫通孔 9 下型 10 水冷ジャケット 11 冷却水噴出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/049 B22C 19/00 B22D 11/00 B22D 11/04 311 B22D 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型とからなる複数の鋳造型内に
    溶湯を流し込むと共に前記下型を鋳造速度をもって所定
    の行程を下降させて複数のインゴットを連続鋳造する竪
    型連続鋳造装置であって、 複数の上型(7a,7b,7c)が異なる鋳造径を有しており、
    数の前記上型( 7a,7b,7c) が同一テーブル(8) 上に並設
    され、 前記テーブル(8) 上に臨設される溶湯の移送樋(4) と、 前記テーブル(8) 上において前記移送樋(4) から分岐
    し、異なる鋳造径を有する各上型(7a,7b,7c)上に臨設さ
    れ、異なるインゴット径に応じて溶湯の注入量を調整す
    る調整手段を有する注入樋(5) と、 を備えてなり、 テーブル上に配列される複数の上型(7a,7b,7c)は、鋳造
    されるインゴットの荷重分布がほぼ均一になるように配
    されてな る、 ことを特徴とする竪型連続鋳造装置
  2. 【請求項2】 上記複数の上型(7a,7b,7c)のうち1以上
    の予備上型 ( 7a ’,7b ’,7c ’) を備えてなる請求項
    1記載の連続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の上型(7a,7b,7c)は外形が同一
    であり、隣接する上型(7a,7b,7c)の鋳造径の中心間距離
    が等しく配列されてなる請求項記載の連続鋳造装置。
  4. 【請求項4】 テーブル上に配列される複数の上型(7a,
    7b,7c)は、同一鋳造径の上型群に区分されてなる請求項
    記載の連続鋳造装置。
JP11419095A 1995-05-12 1995-05-12 竪型連続鋳造装置 Expired - Fee Related JP3253485B2 (ja)

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