JP3252444B2 - 漏電警報付き配線用遮断器 - Google Patents
漏電警報付き配線用遮断器Info
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- JP3252444B2 JP3252444B2 JP15547592A JP15547592A JP3252444B2 JP 3252444 B2 JP3252444 B2 JP 3252444B2 JP 15547592 A JP15547592 A JP 15547592A JP 15547592 A JP15547592 A JP 15547592A JP 3252444 B2 JP3252444 B2 JP 3252444B2
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- leakage
- circuit
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主回路の漏電を検出
して、漏電の発生を警報する機能を備えた配線用遮断器
の構成に関する。
して、漏電の発生を警報する機能を備えた配線用遮断器
の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３にこの種の漏電警報付き配線用遮断
器の外観の一例を示す。この種の遮断器は、通常、電気
的漏電表示手段として漏電表示灯７と、機械的漏電表示
手段として漏電表示ボタン５とを備えており、切換えス
イッチ１３を警報の位置に設定した状態のときに漏電が
発生すると、漏電表示灯が点滅して漏電の発生を警報す
る。この漏電発生警報のための遮断器内の回路構成を図
４に示す。
器の外観の一例を示す。この種の遮断器は、通常、電気
的漏電表示手段として漏電表示灯７と、機械的漏電表示
手段として漏電表示ボタン５とを備えており、切換えス
イッチ１３を警報の位置に設定した状態のときに漏電が
発生すると、漏電表示灯が点滅して漏電の発生を警報す
る。この漏電発生警報のための遮断器内の回路構成を図
４に示す。
【０００３】遮断器の主回路に挿入された零相変流器９
の１次導体に漏電電流が流れ、この漏電電流の大きさが
設定値を越えると、漏電検出回路３の出力端子Ｃから信
号が出力される。この信号は、１つは漏電表示灯の点滅
回路２９を動作させるためのサイリスタ５１のゲートに
送られ、もう１つは図中ＡＶで表示した遮断器の引外し
コイル１７に引外し電流を通電させるための接点１５ａ
を動作させるＡＶリレー１５に直列のサイリスタ５２の
ゲートに送られる。漏電表示灯の点滅回路２９はすでに
本出願人の出願による特願平３−２３８４４号に開示さ
れているもので、その動作のための直流電圧が、交流電
源端子Ｒ, Ｔに接続された変圧器１の２次側電圧を整流
器２で整流し、漏電検出回路３を経由して出力信号Ｐ,
Ｎから出力され、切換えスイッチ１３, サイリスタ５１
を介して点滅回路２９に入力される。点滅回路２９は、
主要回路要素として漏電表示灯７と，フリッカモード
(電源電圧が与えられてから予め定められた順序と時間
にしたがいＯＮ, ＯＦＦ動作を連続的に繰り返すモー
ド) の信号を出力する, 例えば集積回路装置からなるタ
イマ回路２６とを備え、漏電検出回路３の出力端子Ｃか
ら信号が出力され、この信号が抵抗１６を介してサイリ
スタ５１のゲートに入力されると、漏電表示灯７と直列
のトランジスタ２１のベースにタイマ回路２６から抵抗
２４を介して送られる信号と同期して漏電表示灯７が点
滅する。これと同時に出力リレー４が動作して図示され
ない中央監視盤に漏電発生を警報する。この警報により
作業員が配電盤に赴き、漏電事故の状況確認と必要処置
実施の上、切換えスイッチ１３を切り換えてＡＶリレー
１５を動作させ、引外しコイル (ＡＶ) １７に引外し電
流を流す。
の１次導体に漏電電流が流れ、この漏電電流の大きさが
設定値を越えると、漏電検出回路３の出力端子Ｃから信
号が出力される。この信号は、１つは漏電表示灯の点滅
回路２９を動作させるためのサイリスタ５１のゲートに
送られ、もう１つは図中ＡＶで表示した遮断器の引外し
コイル１７に引外し電流を通電させるための接点１５ａ
を動作させるＡＶリレー１５に直列のサイリスタ５２の
ゲートに送られる。漏電表示灯の点滅回路２９はすでに
本出願人の出願による特願平３−２３８４４号に開示さ
れているもので、その動作のための直流電圧が、交流電
源端子Ｒ, Ｔに接続された変圧器１の２次側電圧を整流
器２で整流し、漏電検出回路３を経由して出力信号Ｐ,
Ｎから出力され、切換えスイッチ１３, サイリスタ５１
を介して点滅回路２９に入力される。点滅回路２９は、
主要回路要素として漏電表示灯７と，フリッカモード
(電源電圧が与えられてから予め定められた順序と時間
にしたがいＯＮ, ＯＦＦ動作を連続的に繰り返すモー
ド) の信号を出力する, 例えば集積回路装置からなるタ
イマ回路２６とを備え、漏電検出回路３の出力端子Ｃか
ら信号が出力され、この信号が抵抗１６を介してサイリ
スタ５１のゲートに入力されると、漏電表示灯７と直列
のトランジスタ２１のベースにタイマ回路２６から抵抗
２４を介して送られる信号と同期して漏電表示灯７が点
滅する。これと同時に出力リレー４が動作して図示され
ない中央監視盤に漏電発生を警報する。この警報により
作業員が配電盤に赴き、漏電事故の状況確認と必要処置
実施の上、切換えスイッチ１３を切り換えてＡＶリレー
１５を動作させ、引外しコイル (ＡＶ) １７に引外し電
流を流す。
【０００４】図５に機械的な動作で漏電発生を警報する
漏電表示装置の従来構成を示す。漏電表示装置３０は、
漏電表示ボタン３１と、漏電表示ボタン３１と一体化さ
れた漏電表示片３２と、遮断器の引外しコイル (図４の
符号１７) と並列に接続される表示用ソレノイドを備え
た電磁石３４と、この電磁石３４に回動可能に支持され
常時漏電表示片３２の係合部と係合するアーマチュア３
５と、漏電表示片３２により常時蓄勢状態に保持される
圧縮ばね３３とを備えてなり、表示用ソレノイドに電流
が流れてアーマチュア３５と漏電表示片３２との係合が
解かれ、かつ遮断器の主可動接点３６を保持する可動ホ
ールダ３７が反時計方向に回動すると、漏電表示片３２
が圧縮ばね３３の伸長力により上方へ駆動され、先端部
の漏電表示ボタン３１が遮断器カバー３８から突出して
漏電を表示する。
漏電表示装置の従来構成を示す。漏電表示装置３０は、
漏電表示ボタン３１と、漏電表示ボタン３１と一体化さ
れた漏電表示片３２と、遮断器の引外しコイル (図４の
符号１７) と並列に接続される表示用ソレノイドを備え
た電磁石３４と、この電磁石３４に回動可能に支持され
常時漏電表示片３２の係合部と係合するアーマチュア３
５と、漏電表示片３２により常時蓄勢状態に保持される
圧縮ばね３３とを備えてなり、表示用ソレノイドに電流
が流れてアーマチュア３５と漏電表示片３２との係合が
解かれ、かつ遮断器の主可動接点３６を保持する可動ホ
ールダ３７が反時計方向に回動すると、漏電表示片３２
が圧縮ばね３３の伸長力により上方へ駆動され、先端部
の漏電表示ボタン３１が遮断器カバー３８から突出して
漏電を表示する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】機械的な漏電警報手段
としての漏電警報装置がこのように構成された遮断器で
は、主回路に漏電が発生し、遮断器の動作前に漏電が自
然消滅したような場合には、漏電警報装置の動作が遮断
器の主回路接点もしくはこれと連動する部材により拘束
されているため、仮に漏電電流が設定値を越えて漏電表
示用ソレノイドに電流が流れ、電磁石３４のアーマチュ
アと漏電表示片３２との係合が解かれても漏電表示ボタ
ンは静止状態を保ち、漏電を表示しない。漏電は自然消
滅する程度のものであっても、これが繰り返されると、
主電気回路の導体や絶縁を損傷し、回を重ねるにつれて
発生の頻度を増し、導体や絶縁の損傷が拡大し、ついに
は短絡等の事故に到ることが考えられる。このために、
漏電の発生はその都度これを逃がさずに把握することが
重要である。漏電表示灯は、漏電電流が設定値を越えれ
ば、遮断器動作の有無にかかわらず漏電の発生を電気的
に把握するものであるが、何らかの原因により漏電表示
灯が点滅しない場合に備え、機械的にも漏電発生を把握
することが望ましい。一方、漏電発生を逃がさずに把握
することにより漏電の履歴を正確に知る必要のある重要
回路では、漏電が発生しても即遮断を行わず、漏電発生
警報により作業員が必要処置実施の後回路を遮断する場
合が多い。
としての漏電警報装置がこのように構成された遮断器で
は、主回路に漏電が発生し、遮断器の動作前に漏電が自
然消滅したような場合には、漏電警報装置の動作が遮断
器の主回路接点もしくはこれと連動する部材により拘束
されているため、仮に漏電電流が設定値を越えて漏電表
示用ソレノイドに電流が流れ、電磁石３４のアーマチュ
アと漏電表示片３２との係合が解かれても漏電表示ボタ
ンは静止状態を保ち、漏電を表示しない。漏電は自然消
滅する程度のものであっても、これが繰り返されると、
主電気回路の導体や絶縁を損傷し、回を重ねるにつれて
発生の頻度を増し、導体や絶縁の損傷が拡大し、ついに
は短絡等の事故に到ることが考えられる。このために、
漏電の発生はその都度これを逃がさずに把握することが
重要である。漏電表示灯は、漏電電流が設定値を越えれ
ば、遮断器動作の有無にかかわらず漏電の発生を電気的
に把握するものであるが、何らかの原因により漏電表示
灯が点滅しない場合に備え、機械的にも漏電発生を把握
することが望ましい。一方、漏電発生を逃がさずに把握
することにより漏電の履歴を正確に知る必要のある重要
回路では、漏電が発生しても即遮断を行わず、漏電発生
警報により作業員が必要処置実施の後回路を遮断する場
合が多い。
【０００６】本発明の目的は、設定値を越える漏電電流
であれば、その継続時間を問わず機械的な手段でも漏電
の発生を警報することができ、また、漏電が一定時間以
上継続したときに主回路を遮断することのできる配線用
遮断器の構成を提供することである。
であれば、その継続時間を問わず機械的な手段でも漏電
の発生を警報することができ、また、漏電が一定時間以
上継続したときに主回路を遮断することのできる配線用
遮断器の構成を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、主回路に挿入される零相変流
器と、この零相変流器の２次側に接続され主回路の漏電
電流が設定値を越えると信号を出力する漏電検出回路
と、漏電発生時に漏電検出回路からの出力信号を受けて
漏電表示灯を点灯動作させるとともに漏電消滅時には漏
電表示灯を消灯させる点滅回路と、静止位置から表示位
置への移動により漏電の発生を警報する漏表示ボタンと
該漏電表示ボタンを常時蓄勢状態に保持するばねとから
なる漏電警報手段とを備えた漏電警報付き配線用遮断器
において、前記点滅回路に、前記ばねを常時蓄勢状態に
保持する保持手段および前記信号の出力時に流入する電
流により保持手段の保持を解いてばねを放勢させるソレ
ノイドを備えた漏電表示回路を付加し、前記点滅回路の
作動により前記漏電表示回路のソレノイドを駆動して前
記漏電表示ボタンを動作させるようにする。
に、この発明においては、主回路に挿入される零相変流
器と、この零相変流器の２次側に接続され主回路の漏電
電流が設定値を越えると信号を出力する漏電検出回路
と、漏電発生時に漏電検出回路からの出力信号を受けて
漏電表示灯を点灯動作させるとともに漏電消滅時には漏
電表示灯を消灯させる点滅回路と、静止位置から表示位
置への移動により漏電の発生を警報する漏表示ボタンと
該漏電表示ボタンを常時蓄勢状態に保持するばねとから
なる漏電警報手段とを備えた漏電警報付き配線用遮断器
において、前記点滅回路に、前記ばねを常時蓄勢状態に
保持する保持手段および前記信号の出力時に流入する電
流により保持手段の保持を解いてばねを放勢させるソレ
ノイドを備えた漏電表示回路を付加し、前記点滅回路の
作動により前記漏電表示回路のソレノイドを駆動して前
記漏電表示ボタンを動作させるようにする。
【０００８】また、上記漏電警報付き配線用遮断器にお
いて、主回路に漏電が発生した際に、一定時間遮断動作
を遅らせるタイマ回路を内蔵し、漏電警報手段による漏
電表示と、タイマ回路による遅延した遮断動作とを切換
えスイッチにより切り換えて行うようにする。
いて、主回路に漏電が発生した際に、一定時間遮断動作
を遅らせるタイマ回路を内蔵し、漏電警報手段による漏
電表示と、タイマ回路による遅延した遮断動作とを切換
えスイッチにより切り換えて行うようにする。
【０００９】
【作用】このように、機械的な漏電警報手段を、漏電表
示ボタンと、ばねと、ばねを常時蓄勢状態に保持する保
持手段および漏電検出時に流入する電流により保持手段
の保持を解いてばねを放勢させるソレノイドを備えたソ
レノイド装置とを用いて構成するようにすると、この漏
電警報手段の警報動作すなわち漏電表示ボタンの表示位
置への移動は、主可動接点もしくはこれと連動する部材
とは関係なく、漏電検出回路から出力される信号によっ
てソレノイドに流入する電流のみにより起動されかつ、
この移動はばね力により行われるので、遮断器の動作以
前に漏電が自然消滅しても、漏電の発生を継続して表示
することができる。また、表示位置へ移動した漏電表示
ボタンの表示待機位置への復帰操作は手動により行われ
るので、この復帰操作により、漏電発生の履歴を再度確
認することができる。
示ボタンと、ばねと、ばねを常時蓄勢状態に保持する保
持手段および漏電検出時に流入する電流により保持手段
の保持を解いてばねを放勢させるソレノイドを備えたソ
レノイド装置とを用いて構成するようにすると、この漏
電警報手段の警報動作すなわち漏電表示ボタンの表示位
置への移動は、主可動接点もしくはこれと連動する部材
とは関係なく、漏電検出回路から出力される信号によっ
てソレノイドに流入する電流のみにより起動されかつ、
この移動はばね力により行われるので、遮断器の動作以
前に漏電が自然消滅しても、漏電の発生を継続して表示
することができる。また、表示位置へ移動した漏電表示
ボタンの表示待機位置への復帰操作は手動により行われ
るので、この復帰操作により、漏電発生の履歴を再度確
認することができる。
【００１０】また、漏電が発生しても即遮断動作をさせ
ない遮断器の場合には、遮断器にタイマ回路を内蔵させ
ることにより、漏電表示灯で漏電を確認した後、予め決
められた一定時間の後に遮断器を遮断動作させることが
できる。そして、遮断器に前記漏電警報手段とタイマ回
路とを内蔵させ、漏電警報手段による漏電表示と、タイ
マ回路による遅延した遮断動作とを切換えスイッチによ
り切り換えて行うようにすれば、漏電発生の警報が電気
的および機械的に行われるため、漏電発生の把握が実質
的に洩れなく行われ、重要回路の保全がより確実に行わ
れるとともに、遮断器の遮断動作が切換スイッチを切換
え操作してから行われるので、遮断器運用上の安全性が
向上する。
ない遮断器の場合には、遮断器にタイマ回路を内蔵させ
ることにより、漏電表示灯で漏電を確認した後、予め決
められた一定時間の後に遮断器を遮断動作させることが
できる。そして、遮断器に前記漏電警報手段とタイマ回
路とを内蔵させ、漏電警報手段による漏電表示と、タイ
マ回路による遅延した遮断動作とを切換えスイッチによ
り切り換えて行うようにすれば、漏電発生の警報が電気
的および機械的に行われるため、漏電発生の把握が実質
的に洩れなく行われ、重要回路の保全がより確実に行わ
れるとともに、遮断器の遮断動作が切換スイッチを切換
え操作してから行われるので、遮断器運用上の安全性が
向上する。
【００１１】
【００１２】
【実施例】図１に本発明の一実施例を示す。図におい
て、図４と同一の回路要素には同一符号を付して説明を
省略する。漏電表示灯の点滅回路２９に、以下に構造を
詳細に説明する漏電警報手段のソレノイドを含む機械的
漏電表示回路５４が付加されている。主回路の漏電が零
相変流器９の２次側に検出され、漏電検出回路３から信
号が出力されると、この信号がサイリスタ５１のゲート
に送られ、サイリスタ５１がＯＮし、点滅回路２９が作
動して漏電表示灯７が点滅を開始し、これと同時に、機
械的漏電表示回路５４のトランジスタ４３のベースに電
圧が印加され、トランジスタ４３がＯＮ状態となってサ
イリスタ４８がＯＮする。サイリスタ４８には漏電警報
手段のソレノイド５７が直列に接続されているのでソレ
ノイド５７に電流が流れ、予め蓄勢された漏電警報手段
のばねを放勢させ、図示されない漏電表示ボタンを表示
位置へ駆動する。これにより、漏電の発生が漏電表示灯
と漏電表示ボタンとの２つの表示手段により表示され
る。
て、図４と同一の回路要素には同一符号を付して説明を
省略する。漏電表示灯の点滅回路２９に、以下に構造を
詳細に説明する漏電警報手段のソレノイドを含む機械的
漏電表示回路５４が付加されている。主回路の漏電が零
相変流器９の２次側に検出され、漏電検出回路３から信
号が出力されると、この信号がサイリスタ５１のゲート
に送られ、サイリスタ５１がＯＮし、点滅回路２９が作
動して漏電表示灯７が点滅を開始し、これと同時に、機
械的漏電表示回路５４のトランジスタ４３のベースに電
圧が印加され、トランジスタ４３がＯＮ状態となってサ
イリスタ４８がＯＮする。サイリスタ４８には漏電警報
手段のソレノイド５７が直列に接続されているのでソレ
ノイド５７に電流が流れ、予め蓄勢された漏電警報手段
のばねを放勢させ、図示されない漏電表示ボタンを表示
位置へ駆動する。これにより、漏電の発生が漏電表示灯
と漏電表示ボタンとの２つの表示手段により表示され
る。
【００１３】一方、遮断器にはタイマ回路５５が内蔵さ
れ、前記漏電発生確認後の必要処置実施の後、切換えス
イッチ１３をタイマ回路側へ切り換えるとともにスイッ
チ１４をＯＮすると、これより以前にサイリスタ５２の
ゲートには漏電検出回路３から信号が送られているの
で、タイマ回路５５に設定された時間後にＡＶリレー１
５に電流が流れ、その接点１５ａをＯＮさせて遮断器の
引外しコイル１７に電流が流れ、遮断器が遮断動作をす
る。
れ、前記漏電発生確認後の必要処置実施の後、切換えス
イッチ１３をタイマ回路側へ切り換えるとともにスイッ
チ１４をＯＮすると、これより以前にサイリスタ５２の
ゲートには漏電検出回路３から信号が送られているの
で、タイマ回路５５に設定された時間後にＡＶリレー１
５に電流が流れ、その接点１５ａをＯＮさせて遮断器の
引外しコイル１７に電流が流れ、遮断器が遮断動作をす
る。
【００１４】ソレノイド５７が機械的漏電表示回路５４
に挿入される漏電警報手段構造の一実施例を図２に示
す。この実施例では漏電警報手段６０は、ソレノイド５
７と、固定鉄心６１ａと可動鉄心６１ｂと、鋼板からな
るコ字状ヨーク６２と、ヨーク６２の内側に固定された
角棒状の２個の永久磁石５８と、永久磁石５８の磁束を
可動鉄心６１ｂに導くための鉄片６３と、非磁性金属か
らなるスペーサ６４と、常時図のように蓄勢状態に保持
される圧縮ばね５９と、漏電表示ボタン６５とを用いて
構成されている。漏電検出時にソレノイド５７に電流が
流れると、ソレノイド５７が発生する磁束により、可動
鉄心６１ｂと固定鉄心６１ａとを通る永久磁石５８の磁
束が打ち消され、両鉄心は吸引力を失い、ばね５９の伸
長力により漏電表示ボタン６５が上方へ駆動される。
に挿入される漏電警報手段構造の一実施例を図２に示
す。この実施例では漏電警報手段６０は、ソレノイド５
７と、固定鉄心６１ａと可動鉄心６１ｂと、鋼板からな
るコ字状ヨーク６２と、ヨーク６２の内側に固定された
角棒状の２個の永久磁石５８と、永久磁石５８の磁束を
可動鉄心６１ｂに導くための鉄片６３と、非磁性金属か
らなるスペーサ６４と、常時図のように蓄勢状態に保持
される圧縮ばね５９と、漏電表示ボタン６５とを用いて
構成されている。漏電検出時にソレノイド５７に電流が
流れると、ソレノイド５７が発生する磁束により、可動
鉄心６１ｂと固定鉄心６１ａとを通る永久磁石５８の磁
束が打ち消され、両鉄心は吸引力を失い、ばね５９の伸
長力により漏電表示ボタン６５が上方へ駆動される。
【００１５】
【発明の効果】本発明においては、漏電警報付き配線用
遮断器を以上のように構成したので、以下に記載する効
果が得られる。請求項１の遮断器では、漏電発生をその
静止位置からの移動により機械的に表示する漏電表示ボ
タンが、遮断器の主可動接点もしくは主可動接点と連動
する部材により動作を拘束されず、漏電検出時に漏電検
出回路から出力される信号のみにより動作を起動され、
ばねにより漏電表示位置へもたらされるので、漏電が遮
断器動作前に自然消滅した場合でも漏電発生の履歴を残
すことができる。これにより、漏電発生が漏電表示灯に
よる電気的な手段と、漏電表示ボタンによる機械的な手
段とにより把握され、漏電発生を実質完全に把握するこ
とができ、把握された漏電発生の履歴により、遮断器が
適用された主電気回路をより完全に保全することができ
る。
遮断器を以上のように構成したので、以下に記載する効
果が得られる。請求項１の遮断器では、漏電発生をその
静止位置からの移動により機械的に表示する漏電表示ボ
タンが、遮断器の主可動接点もしくは主可動接点と連動
する部材により動作を拘束されず、漏電検出時に漏電検
出回路から出力される信号のみにより動作を起動され、
ばねにより漏電表示位置へもたらされるので、漏電が遮
断器動作前に自然消滅した場合でも漏電発生の履歴を残
すことができる。これにより、漏電発生が漏電表示灯に
よる電気的な手段と、漏電表示ボタンによる機械的な手
段とにより把握され、漏電発生を実質完全に把握するこ
とができ、把握された漏電発生の履歴により、遮断器が
適用された主電気回路をより完全に保全することができ
る。
【００１６】請求項２の遮断器では、漏電発生が漏電表
示灯と漏電表示ボタンとによる２重表示手段により確実
に把握され、遮断器が適用された主電気回路の保全がよ
り完全に行われるようになるとともに、主回路の遮断
が、漏電発生に伴う必要処置実施後の切換えスイッチの
切換え操作後に行われるため、必要処置の実施に予定し
た以上の時間がかかったような場合にも、遮断器は必要
処置終了後に動作させるので、遮断器運用上の安全性が
向上する。
示灯と漏電表示ボタンとによる２重表示手段により確実
に把握され、遮断器が適用された主電気回路の保全がよ
り完全に行われるようになるとともに、主回路の遮断
が、漏電発生に伴う必要処置実施後の切換えスイッチの
切換え操作後に行われるため、必要処置の実施に予定し
た以上の時間がかかったような場合にも、遮断器は必要
処置終了後に動作させるので、遮断器運用上の安全性が
向上する。
【００１７】
【図１】本発明による漏電警報付き配線用遮断器の一実
施例を示す回路図
施例を示す回路図
【図２】本発明による漏電警報手段の一実施例を示す正
面図
面図
【図３】漏電警報付き配線用遮断器の要部を示す遮断器
外観正面図
外観正面図
【図４】従来の漏電警報付き配線用遮断器の一例を示す
回路図
回路図
【図５】従来の漏電警報手段の一例を示す正面図
【符号の説明】３ 漏電検出回路 ５ 漏電表示ボタン ７ 漏電表示灯 ９ 零相変流器 １３ 切換えスイッチ２９ 点滅回路 ３１ 漏電表示ボタン５４ 漏電表示回路 ５７ ソレノイド ５８ 永久磁石（保持手段） ５９ ばね６０ 漏電警報手段 ６５ 漏電表示ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−95252（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−26951（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−103658（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭62−35248（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 83/02
Claims (2)
- 【請求項１】主回路に挿入される零相変流器と、この零
相変流器の２次側に接続され主回路の漏電電流が設定値
を越えると信号を出力する漏電検出回路と、漏電発生時
に漏電検出回路からの出力信号を受けて漏電表示灯を点
灯動作させるとともに漏電消滅時には漏電表示灯を消灯
させる点滅回路と、静止位置から表示位置への移動によ
り漏電の発生を警報する漏表示ボタンと該漏電表示ボタ
ンを常時蓄勢状態に保持するばねとからなる漏電警報手
段とを備えた漏電警報付き配線用遮断器において、前記点滅回路に、前記 ばねを常時蓄勢状態に保持する保
持手段および前記信号の出力時に流入する電流により保
持手段の保持を解いてばねを放勢させるソレノイドを備
えた漏電表示回路を付加し、前記点滅回路の作動により
前記漏電表示回路のソレノイドを駆動して前記漏電表示
ボタンを動作させるようにしたことを特徴とする漏電警
報付き配線用遮断器。 - 【請求項２】請求項１に記載の漏電警報付き配線用遮断
器において、主回路に漏電が発生した際に、一定時間遮
断動作を遅らせるタイマ回路を内蔵し、漏電警報手段に
よる漏電表示と、タイマ回路による遅延した遮断動作と
を切換えスイッチにより切り換えて行うようにしたこと
を特徴とする漏電警報付き配線用遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15547592A JP3252444B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 漏電警報付き配線用遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15547592A JP3252444B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 漏電警報付き配線用遮断器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05347120A JPH05347120A (ja) | 1993-12-27 |
| JP3252444B2 true JP3252444B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=15606865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15547592A Expired - Fee Related JP3252444B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 漏電警報付き配線用遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3252444B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP7237424B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2023-03-13 | 日東工業株式会社 | 分電盤 |
| JP7102057B2 (ja) * | 2018-04-13 | 2022-07-19 | 日東工業株式会社 | 放電検出構造及び放電検出システム |
| JP7086284B2 (ja) * | 2019-05-29 | 2022-06-17 | 三菱電機株式会社 | 遮断器、遮断器システム、情報処理方法、および情報処理プログラム |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP15547592A patent/JP3252444B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05347120A (ja) | 1993-12-27 |
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