JP3251719B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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Description
べたつきがなく、使用感が良好で持続性の高い皮膚化粧
料に関する。
れから皮膚を保護する目的で化粧水、乳液、クリーム等
が汎用されている。これらの化粧水の乳液、クリーム等
は水仕事、乾燥、摩擦等によって失なわれた皮脂を補給
し、更に保湿剤の配合により、皮膚に適度な水分を補給
するなどの働きにより皮膚を保護するものである。
ームは汗や水によって容易に洗い流されてしまうため、
皮膚に補給した保湿成分も皮脂成分とともに汗や水で流
れてしまうなど経時的に保湿効果が減少してしまうもの
が多かった。また、保湿効果を上げようとして保湿成分
を多量に配合するとべたついた使用感がでる等、必ずし
も満足できるものではなかった。現に、炊事、洗濯など
の水仕事を頻度高く行なうために手荒れで悩んでいる主
婦は多い。また、美容師などの中にも、度重なるシャン
プーによる手荒れに加え、染毛剤、パーマ液等による乾
燥、炎症を訴える人が少なくない。
びが良く保湿性に優れべたつき感の少ない使用感の良好
な被膜を形成し、水仕事や石鹸を用いた皮膚洗浄過程な
どによっても容易に洗い流されず、長時間にわたって皮
膚に保湿作用を付与し得る皮膚化粧料を提供することを
目的とする。
発明者らは鋭意研究を行なった結果、保湿成分としての
特定のセラミド類似構造物質と特定のオルガノポリシロ
キサンとを組み合わせて用いることにより、保湿性、そ
の持続性及び使用感のすべてに優れた皮膚化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
(B): (A)一般式(1)で表わされるセラミド類似構造物質
の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、R6は炭素数9〜
25の直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化
水素基を示す)、 (B)分子中に
ルキル基を示し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖
又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロアル
キル基を示し、R4は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖又
は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキ
ル基を示し、lは2以上の数を示し、mは3以上の数を
示し、更にl+m=5〜6000である)を有するオル
ガノポリシロキサン、を含有することを特徴とする皮膚
化粧料を提供するものである。
で示されるセラミド類似構造物質(特開昭62−228
048号公報)である。
しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、R6
は炭素数9〜25の直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは
不飽和の炭化水素基を示す)
わせて用いることができ、本発明皮膚化粧料全組成中に
1.0〜40.0重量%(以下、単に%で示す)、特に
3.0〜20.0%配合するのが好ましい。
リシロキサンは、(A)成分の保湿作用を持続させる作
用を有するとともに、べたつき感、洗浄後の皮膚の感触
等の使用感を改善する作用を有するものである。
ポリシロキサンは、1分子中に少なくとも3個の炭素数
7〜40の炭化水素基を有するものである。オルガノポ
リシロキサンの分子形態は直鎖状、分岐鎖状及び環状の
いずれであってもよい。
1及びR2で示されるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基等が挙げられるが、就中メチル基が好ましい。また、
R3及びR4で示されるアルキル、アルケニル又はフルオ
ロアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれで
あってもよいが、R3が炭素数1〜4のアルキル基であ
り、かつR4が炭素数7〜40(より好ましくは12〜
22、特に好ましくは16〜18)のアルキル基、アル
ケニル基又はフルオロアルキル基であることが好まし
い。R4の具体例としてはオクチル、ノニル、デシル、
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペ
ンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、ドコシ
ル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプ
タコシル、オクタコシル、トリアコンチル、テトラトリ
アコンチル、オクタトリアコンチル、テトラコンチル、
2−ヘプチルウンデシル、2−ウンデシルペンタデシ
ル、2−デシルテトラデシル、2−デシルペンタデシ
ル、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデシル、2−
ウンデシルテトラデシル、メチル分岐イソステアリル、
メチル分岐ドデシル(プロピレンテトラマー)、メチル
分岐ノニル(プロピレントリマー)基等が挙げられる。
また、l+mは5〜6000であるが、200〜300
0であることが好ましく、更には、l=m=150〜7
50でl+mが300〜1500であることが好まし
い。ここでl、mは重量平均分子量から算出した平均重
合度として求められる。
その融点が10〜50℃、特に20〜40℃であるもの
が好ましい。なお、当該オルガノポリシロキサンの融点
は、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。
ポリシロキサン単位を分子中のいずれの位置に有してい
る構造であってもよいが、製造の容易性の観点からは、
両単位1ブロックずつが直接に結合しており、これに両
末端残基が結合した単純な構造であるのが好ましい。ま
た、この両末端残基は−OSiR7R8R9 (R7〜R9は炭素数
1〜4のアルキル基を示す)であることが好ましい。
しては、次の一般式(2)で表わされるものが挙げられ
る。
しては、XF42−A7154、XF42−A504
8、XF42−A5047〔東芝シリコーン(株)製〕
等を使用することができる。
独で、又は2種以上組み合わせて使用することができ、
本発明皮膚化粧料への配合量は(A)成分の配合量によ
っても異なるが通常0.01%〜40.0%、特に2〜
20%であることが望ましい。
成分の他、通常化粧料に用いられる塩、油剤、乳化剤、
粉体、紫外線散乱剤、pH調整剤、増粘剤、色素、防腐
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、キレート剤、収
れん剤、殺菌剤、賦活剤等の薬効剤、エタノール、グリ
セリン等の水溶性溶剤を本発明の効果を損なわない範囲
で配合することができる。更に本発明皮膚化粧料は常法
により製造することができ、その剤型には、乳化型、分
散型、二層型、可溶化型等どのような剤型のものをも含
まれる。
激やべたつきがなく使用感が良好で保湿成分も汗や水で
流されてしまうことなく、長時間塗布部位に残存し保湿
効果が持続する。
するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
く全成分を70〜80℃で攪拌溶解後、攪拌下70〜8
0℃の精製水及び水溶性溶剤を添加し攪拌を続けながら
冷却して各クリームを得た。得られたクリームについて
以下の試験方法に基づいて実用テスト及び皮膚保湿効果
試験を行なった。
下記の基準より使用感を評価した。評価項目は、塗布時
のべたつきの少なさ及び石鹸洗浄後の手肌のしっとり感
の2項目である。評価結果は次の3段階の基準に従い、
表1〜表4に示す。 ◎:良好と回答した者が10名中9名以上。 ○:良好と回答した者が10名中6〜8名。 △:良好と回答した者が10名中3〜5名。 ×:良好と回答した者が10名中3名未満。
れたガラス製カップ(内径2cm)を装着し、10分間脱
脂処理を行ない、荒れ肌を誘発させた。荒れ肌部に表1
に示す5種のサンプルを均一に塗布(20μl/3.1
4cm2)し10分間かけて乾燥させた。乾燥直後、及び
20℃40%RHで24時間保持後に皮表コンダクタンス
を測定し、水分保持能を評価した。なお皮表コンダクタ
ンス値が高いほど水分保持量が高く、ひいては保湿効果
が高いことを示す。評価結果は次の3段階の基準に従い
表1〜表4に示す。 ○:健常肌の皮表コンダクタンス値と比して同等以上。 △:健常肌の皮表コンダクタンス値と比してやや低い。 ×:健常肌の皮表コンダクタンス値より著しく低い。
(2)中、l=750、m=750、R4=C18H37〕 2):オクタデシル変性シリコーン〔式(2)中、l=
500、m=500、R4=C18H37〕 3):オクタデシル変性シリコーン〔式(2)中、l=
50、m=50、R4=C18H37〕 4):ヘキサデシル変性シリコーン〔式(2)中、l=
500、m=500、R4=C16H33〕 5):ヘキサデシル変性シリコーン〔式(2)中、l=
75、m=75、R4=C16H33〕 6):オクチル変性シリコーン〔式(2)中、l=75
0、m=750、R4=C8H17〕 7):ドコシル変性シリコーン〔式(2)中、l=50
0、m=500、R4=C22H45〕 8):特開昭62−228048号公報の実施例1のア
ミド誘導体 9):ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体(東レ
・ダウ・コーニング・シリコーン社製、BY−22−0
12)
膚化粧料は比較品に比して使用感が良く、かつ保湿効果
の持続性にも優れていることがわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1)で表わされるセラミド類似構造物質 【化1】 (式中、R5は炭素数10〜26の直鎖若しくは分岐鎖
の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、R6は炭素数9〜
25の直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化
水素基を示す)、 (B)分子中に 【化2】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、R4は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、lは2以上の数を示し、mは3以上の数を示し、更
にl+m=5〜6000である)を有するオルガノポリ
シロキサン、を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15734293A JP3251719B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP4-170913 | 1992-06-29 | ||
JP17091392 | 1992-06-29 | ||
JP15734293A JP3251719B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672851A JPH0672851A (ja) | 1994-03-15 |
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Family
ID=26484831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15734293A Expired - Lifetime JP3251719B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3251719B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-06-28 JP JP15734293A patent/JP3251719B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0672851A (ja) | 1994-03-15 |
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