JP3251624B2 - 面放電型プラズマディスプレイパネル - Google Patents
面放電型プラズマディスプレイパネルInfo
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Description
壁を有した面放電型のプラズマディスプレイパネル(P
DP)に関する。
ぶ単位発光領域を選択的に発光させることによって文字
や図形を表示する。この種のPDPの内、例えば蛍光体
によるカラー表示に適した面放電型PDPでは、放電の
拡がりを単位発光領域内に制限するための隔壁が設けら
れている。
の構造を示す図である。図3(a)は表示面側からみた
平面図、図3(b)は図3(a)のB−B矢視断面図、
図3(c)は図3(a)のC−C矢視断面図である。
Pであり、表示面H側及び背面側の一対のガラス基板1
1,21、一方のガラス基板11の内面上で互いに平行
に隣接して延びた表示電極13,14、AC駆動のため
の誘電体層15、平面形状が格子状の隔壁19j、他方
のガラス基板21の内面上で表示電極13,14と直交
する方向に延びたアドレス電極22、アドレス電極22
と平行に延びる平面形状が帯状の隔壁29、及び所定発
光色の蛍光体28から構成されている。なお、誘電体層
15の表面には、隔壁19jを形成した後の段階で図示
しないMgOからなる保護膜が設けられている。
所化するための隔壁19jによって単位発光領域EU毎
に区画され、また、その間隙寸法は互いに当接する隔壁
19j及び隔壁29によって表示領域の全域にわたって
一様に規定されている。
に、マトリクス表示の各単位発光領域EU毎に、表示電
極13,14によって主放電セルC1が画定され、一方
の表示電極(例えば表示電極14)とアドレス電極22
とによって選択放電セルC2が画定される。
示すように誘電体層15の表面方向の放電(面放電)が
生じ、このとき放電空間30中の放電ガスの放つ紫外線
によって蛍光体28が励起されて発光する。また、選択
放電セルC2では、図3(c)に破線で示すように、ガ
ラス基板11,21の対向方向の放電(対向放電)が生
じ、これにより誘電体層15の壁電荷の蓄積状態の制御
が行われ、単位発光領域EUの発光又は非発光が選択
(アドレス)される。
は、各ガラス基板11,21について別個に所定の構成
要素を設けた後、ガラス基板11,21を対向配置して
周囲の封止を行う。
壁19jは、低融点ガラスペーストの焼成によって形成
される。すなわち、誘電体層15を設けたガラス基板1
1上に、格子状の開口パターンを有したスクリーンマス
クを用いて、焼成時の型崩れを防止するために無機フィ
ラーを多めに混合した低融点ガラスペーストを5〜6回
重ねて印刷し、例えば500℃程度の温度の熱処理を加
えて50μm程度の厚さの隔壁19jを形成する。
刷においては、スクリーンマスクから押し出される印刷
体(ここでは低融点ガラスペースト)の量について着目
すると、印刷パターンが格子状パターンである場合に
は、格子の交差部の量が他の部分の量に比べて多くなる
傾向がある。
自重によって拡がるので、印刷体の厚さは若干は一様化
するが、交差部と他の部分との間の厚さの差異はほとん
ど変化しない。そして、同一パターンの印刷を繰り返す
と、厚さの差異は累積されることになる。
H側の隔壁19jの内の格子の交差部分が他の部分に比
べて高くなり、図3(b)及び(c)によく示されるよ
うに、隔壁19j及びこれと当接する背面側の隔壁29
との間に、上下方向の寸法が比較的に大きい空隙50の
生じることがあるという問題があった。
レス電極22と表示電極14との間の対向放電が、図3
(c)に鎖線で示されるように、隣りの単位発光領域E
Uまで不要に拡がり易く、そのために表示が乱れるおそ
れがある。
放電空間の区画の適正化を図り、表示の乱れの発生を抑
えることを目的としている。
DPは、上述の課題を解決するため、図1に示すよう
に、放電空間30を介して対向する一対の基板11,2
1の一方の基板11側に、互いに平行に隣接して延びた
一対の表示電極13,14と、前記放電空間30を単位
発光領域EU毎に区画するための隔壁19とを有した面
放電型プラズマディスプレイパネル1であって、前記隔
壁19が、平面形状が格子状の下部隔壁19Aと、当該
下部隔壁19Aの内の前記表示電極13,14と直交す
る方向に延びる部分に重ねて設けられた平面形状が帯状
の上部隔壁19Bとからなる。
板11側に、一対の表示電極13,14と隔壁19とを
有し、他方の基板21側に前記表示電極13,14と直
交する方向に延びたアドレス電極22を有した面放電型
プラズマディスプレイパネル1であって、前記隔壁19
が、平面形状が格子状の下部隔壁19Aと、当該下部隔
壁19Aの内の前記アドレス電極22の延長方向に延び
る部分に重ねて設けられた平面形状が帯状の上部隔壁1
9Bとからなるものである。請求項3の発明に係るPD
Pは、放電空間30を介して対向する一対の基板11,
12の内面に、互いに平行に隣接して延びた一対の表示
電極13,14と前記表示電極と直交する方向に延びた
アドレス電極22とを有し、かつ前記放電空間を単位発
光領域EU毎に区画するための隔壁19が前記基板対の
一方の内面に設けられた面放電型プラズマディスプレイ
パネルであって、平面形状が格子状の下部隔壁19A
と、当該下部隔壁19Aの内の前記アドレス電極22の
延長方向に延びる部分に重ねて設けられた平面形状が帯
状の上部隔壁19Bとからなるものである。
て、平面形状が格子状の下部隔壁19Aの内の交差部の
高さが他の部分に比べて高くなったとしても、平面形状
が帯状の上部隔壁19Bを重ねることによって、隔壁1
9の全体としては、表示電極13,14と直交するアド
レス電極22と平行な部分の高さがほぼ均一となる。
す分解斜視図、図2は図1のPDP1の要部の断面図で
ある。なお、図2は図3(b)に対応した断面の構造を
示している。これらの図において、図3と同一の機能を
有する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略
又は簡略化する。
示の単位発光領域EUに一対の表示電極13,14とア
ドレス電極22とを対応づけた3電極構造の面放電型P
DPであり、蛍光体28によって放電ガスの発光色以外
の色の表示を行うように構成されている。
示面H側のガラス基板11上に配置され、20μm程度
の厚さの低融点ガラスからなる誘電体層15によって放
電空間30に対して被覆されている。なお、誘電体層1
5の表面には図示しない5000Å程度の厚さのMgO
膜が保護膜として設けられている。
めのアドレス電極22は、背面側のガラス基板21上
に、表示電極13,14と直交するように配置されてい
る。また、蛍光体28も面放電によるイオン衝撃を避け
るようにガラス基板21上に配置されている。
一の基板(表示面H側のガラス基板11)の内面上に設
けられた隔壁19によって、単位発光領域EU毎に区画
されている。また、放電空間30の間隙寸法は、隔壁1
9及びこれに当接する背面側の帯状(ストライプ状)の
隔壁29によって、各隔壁19,29の高さを合わせた
100μm程度の値に規定されている。
光領域EUを囲む平面形状が格子状の下部隔壁19A
(高さは25μm程度)と、下部隔壁19Aの内の表示
電極13,14と直交する部分に重なり且つ一体化した
平面形状が帯状の上部隔壁19Bとからなる。上部隔壁
19Bを有する部分の高さは50μm程度である。
で、放電空間30を表示電極13,14の延長方向に単
位発光領域EU毎に区画する部分、すなわちアドレス電
極22及び隔壁29と平行な部分を他の部分に比べて高
く設けた構造の隔壁とされている。
ガラス基板21の上に表示電極13,14及び誘電体層
15を順に形成した後、スクリーン印刷法を用いて隔壁
19を形成する。
Aに対応した格子状の開口パターンを有するスクリーン
マスクを用いて、低融点ガラス粉末及びバインダ(有機
溶剤)などからなるペーストを2〜3回だけ重ねて印刷
する。
差部で他の部分に比べて多量のペーストが押し出される
ことから、印刷されたペーストパターンは、格子の交差
部が盛り上がった形状のものとなる。
ストパターンの上に、上部隔壁19Bに対応した帯状の
開口パターンを有するスクリーンマスクを用いて、上述
のペーストを3〜4回重ねて印刷する。
ーストの印刷量がほぼ均一であることから、印刷後のペ
ーストの自重による拡がりと相まって、格子状及び帯状
の2層構造のペーストパターンの内、帯状パターンを重
ねた部分は、下層部(格子状の部分)を平坦化する形で
高さがほぼ均一となる。
に対して500℃程度の熱処理を加えて焼成することに
より、上述の構造の隔壁19を得る。つまり、PDP1
においては、隔壁19の内の背面側(隔壁29の上面)
と当接する部分の上部の平面形状を帯状とすることによ
り、その部分の高さが均一となり、図2によく示される
ように、隔壁19と隔壁29とがアドレス電極22の延
長方向に一様に当接することになる。したがって、放電
空間30は表示電極13,14の延長方向に完全に遮断
されて区画されることから、アドレス電極22による対
向放電の拡がりを適正に抑えた高品質の表示が可能とな
る。
側にそれぞれ隔壁19,29を設け、これら隔壁19,
29によって放電空間30の間隙寸法を規定するように
したので、単位発光領域EUを区画する上で平面形状を
格子状としなければならない隔壁19の高さを例えば間
隙寸法の半分程度とすることができることから、隔壁形
成時のダレによる隔壁底面積の拡がりを抑えることがで
き、高精細化の上で有利となる。
ので、放電空間30の内で面放電の及ばない背面側の領
域がアドレス電極22の延長方向に開放されることか
ら、PDP1の製造に際して、基板を対向配置した後の
排気処理が容易となり、放電空間30の不純物の除去の
効率を高めることができる。
高さ及び隔壁19の全体の高さは、表示電極13,14
の幅及び配列ピッチ、単位発光領域EUの大きさなどに
応じて適宜変更することができる。
面側のガラス基板21上に設けた反射型のPDP1を例
示したが、蛍光体28を表示面H側のガラス基板11上
に設け且つ表示電極13,14を背面側のガラス基板2
1上に設けた透過型のPDPにも本発明を適用すること
ができる。また、アドレス電極22を表示電極13,1
4と同一基板上に配置した面放電型のPDPにも適用可
能である。
区画を適正化することができ、表示の乱れの発生を抑え
て表示品質の向上を図ることができる。
光させる単位発光領域の選択に際して、放電空間を区画
する隔壁の形状不良に起因した対向放電の不要な拡がり
を抑えることができ、誤選択による表示の乱れを防止す
ることができる。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】放電空間を介して対向する一対の基板の一
方の基板側に、互いに平行に隣接して延びた一対の表示
電極と、前記放電空間を単位発光領域毎に区画するため
の隔壁とを有した面放電型プラズマディスプレイパネル
であって、 前記隔壁が、平面形状が格子状の下部隔壁と、当該下部
隔壁の内の前記表示電極と直交する方向に延びる部分に
重ねて設けられた平面形状が帯状の上部隔壁とからなる
ことを特徴とする面放電型プラズマディスプレイパネ
ル。 - 【請求項2】放電空間を介して対向する一対の基板の一
方の基板側に、互いに平行に隣接して延びた一対の表示
電極と、前記放電空間を単位発光領域毎に区画するため
の隔壁とを有し、他方の基板側に前記表示電極と直交す
る方向に延びたアドレス電極を有した面放電型プラズマ
ディスプレイパネルであって、 前記隔壁が、平面形状が格子状の下部隔壁と、当該下部
隔壁の内の前記アドレス電極の延長方向に延びる部分に
重ねて設けられた平面形状が帯状の上部隔壁とからなる
ことを特徴とする面放電型プラズマディスプレイパネ
ル。 - 【請求項3】 放電空間を介して対向する一対の基板の内
面に、互いに平行に隣接して延びた一対の表示電極と前
記表示電極と直交する方向に延びたアドレス電極とを有
し、かつ前記放電空間を単位発光領域毎に区画するため
の隔壁が前記基板対の一方の内面に設けられた面放電型
プラズマディスプレイパネルであって、 前記隔壁が、平面形状が格子状の下部隔壁と、当該下部
隔壁の内の前記アドレス電極の延長方向に延びる部分に
重ねて設けられた平面形状が帯状の上部隔壁とからなる
ことを特徴とする面放電型プラズマディスプレイパネ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2929192A JP3251624B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 面放電型プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2929192A JP3251624B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 面放電型プラズマディスプレイパネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05225909A JPH05225909A (ja) | 1993-09-03 |
JP3251624B2 true JP3251624B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=12272147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2929192A Expired - Fee Related JP3251624B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 面放電型プラズマディスプレイパネル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3251624B2 (ja) |
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1992
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