JP3250920B2 - 光信号伝送装置 - Google Patents

光信号伝送装置

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JP3250920B2
JP3250920B2 JP26861994A JP26861994A JP3250920B2 JP 3250920 B2 JP3250920 B2 JP 3250920B2 JP 26861994 A JP26861994 A JP 26861994A JP 26861994 A JP26861994 A JP 26861994A JP 3250920 B2 JP3250920 B2 JP 3250920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光信号伝送装置に関す
る。より詳しくは、本体に発光素子又は受光素子を内蔵
し、この発光素子又は受光素子に対して光ファイバ伝送
と空間伝送との両方を行えるようにした光信号伝送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、光ファイバ伝
送タイプの光信号伝送装置111が知られている。この
光信号伝送装置111は、本体124に、光ファイバプ
ラグを挿入できるように一定の内径を持つジャック穴1
26を備えるとともに、このジャック穴126の奥側
に、入口側に面して配置された発光素子122又は受光
素子123を有している。図7に示すように、光ファイ
バプラグ147は、光ファイバ141の端部を単頭プラ
グ状に形成したものである。すなわち、光ファイバプラ
グ147は、光ファイバ本体141の外径よりも小さい
一定の外径を持つスリーブ部145と、このスリーブ部
145の先端側に設けられたチップ部146を有してい
る。スリーブ部145,チップ部146の中心には光フ
ァイバ本体側からコア142が伸びている。光ファイバ
本体141,スリーブ部145およびチップ部146に
おいて、コア142の周囲は、これらの外形を作ってい
るクラッド143によって囲まれている。図6のジャッ
ク穴126に挿入された光ファイバプラグ147は、チ
ップ部146が発光素子122又は受光素子123に略
接する状態で、ジャック穴126の内壁に設けられた弾
性を有するクランプ片125によって保持される。この
状態で、発光素子122から光ファイバプラグ147を
通して光ファイバ本体141へ光信号が伝送され、又は
光ファイバ本体141から光ファイバプラグ147を通
して受光素子123へ光信号が伝送される(光ファイバ
伝送)。
【0003】また、図8に示すように、光空間伝送タイ
プの光信号伝送装置112も知られている。この光信号
伝送装置112は、メイン機器130と、このメイン機
器130上の所定箇所に載置される情報端末129とを
有している。メイン機器130のケーシング面のうち情
報端末129と対向する領域内に、光送信ユニット13
1および光受信ユニット132が設けられている。一
方、情報端末129の裏面には、メイン機器130の光
送信ユニット131,光受信ユニット132とそれぞれ
対向する箇所に、光受信ユニット,光送信ユニットが設
けられている。例えば図8に示すように、メイン機器1
30の光受信ユニット132と、情報端末129の光送
信ユニット133とは、それぞれケーシング130A,
129Aに設けられた開口136,135を通して所定
の距離(非接触で、できるだけ短距離に設定される)だ
け離間して対向する。そして、光送信ユニット133側
から空間を介して光受信ユニット132側へ光信号が伝
送される(光空間伝送)。
【0004】なお、光ファイバ伝送タイプの光信号伝送
装置として、プラグ挿入によって動作するスイッチを内
蔵したものも知られている。例えば図10に示すような
外形を持ち、図11に示すように発光素子(LED)1
51を内蔵したものや、図10に示すような外形を持
ち、図12に示すように受光素子152を内蔵したもの
がある(シャープ株式会社「シャープ電子部品技術資料
(1993年9月)」)。図10(a)は光信号伝送装置
113をジャック穴156側から見たところ、同図(b)
は同図(a)のものを下方から見たところ、同図(c)は同図
(a)のものを右側方から見たところを示している。図中
の〜はプラグ挿入によって動作するジャック端子、
〜は内蔵半導体素子につながる素子端子を示してい
る(各端子番号は図11,図12のものと対応してい
る)。図11(a)は発光素子(LED)151を内蔵し
た光信号伝送装置(光送信ユニット)のジャック接点の
構成、同図(b)は発光素子151を駆動するための信号
系の構成を示している。153はドライブICである。
図12(a)は受光素子152を内蔵した光信号伝送装置
(光受信ユニット)のジャック接点の構成、同図(b)は
受光素子152の出力を処理するための信号系の構成を
示している。受光素子152と信号処理回路153とは
同一チップ155内に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
たタイプの光信号伝送装置111で発光素子122を内
蔵したものと、同じタイプの光信号伝送装置111で受
光素子123を内蔵したものとを対向させて、前者から
後者へ光空間伝送を行うことができれば有利である。装
置の構成部材をほとんど共通にでき、コストダウンが可
能となるからである。
【0006】しかしながら、そのまま対向させただけで
は、発光素子122と受光素子123との距離が遠すぎ
る結果、ノイズマージンが少なくなるとともに、光出力
や伝送距離に対するダイナミックレンジが非常に狭くな
る。このため、ほとんど実用に耐えないという問題があ
る。
【0007】そこで、この発明の目的は、光ファイバ伝
送と光空間伝送との両方を実用レベルで行うことができ
る光信号伝送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の光信号伝送装置は、本体と、光フ
ァイバの端部を単頭プラグ状に形成してなる光ファイバ
プラグを挿入できるように、上記本体に設けられた一定
の内径を持つジャック穴と、上記本体内の上記ジャック
穴の奥側に、このジャック穴の入口側に面して配置され
た発光又は受光可能な光半導体素子と、上記ジャック穴
内に設けられた、上記ジャック穴の内径と略等しい外径
を持つ光ファイバからなる光ガイド部材とを備え、上記
光ガイド部材の2つの端面のうち上記入口側に面する端
面は軸方向に対して傾斜しており、上記本体の上記ジャ
ック穴に沿って、上記光ガイド部材が上記ジャック穴か
ら移動して通過し又は収容され得る寸法を持つ長溝が設
けられていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の光信号伝送装置
は、請求項1に記載の光信号伝送装置において、上記本
体と一体に、上記光ガイド部材を上記長溝側から上記ジ
ャック穴側へ付勢する弾性手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項3に記載の光信号伝送装置
は、請求項1又は2に記載の光信号伝送装置において、
上記光ファイバプラグが上記ジャック穴に挿入されてい
るかどうかを検出する検出手段と、上記検出手段の検出
結果に基づいて、上記光半導体素子の動作を制御する制
御手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の光信号伝送装置では、光ファイバ伝
送を行うために、ジャック穴に光ファイバプラグを挿入
しようとすると、まず光ファイバプラグの先端が光ガイ
ド部材の入口側端面に当接する。この光ガイド部材の入
口側端面は軸方向に対して傾斜しているので、光ガイド
部材の入口側部分は、受けた力のうち径方向の成分によ
って移動して長溝内に入る。続いて、光ファイバプラグ
の先端が光ガイド部材の外周面に当接して、光ガイド部
材の中央部分および奥側部分を長溝側に押しやる。光フ
ァイバプラグがジャック穴に完全に挿入された時点で、
光ガイド部材は上記長溝を通過し又は上記長溝に収容さ
れた状態となる。なお、ジャック穴の長さは、従来通
り、光ファイバプラグの先端が光半導体素子に略接する
ように設計されているものとする。この状態で、光半導
体素子から光ファイバプラグを通して光ファイバ本体へ
光信号が伝送され、又は光ファイバ本体から光ファイバ
プラグを通して光半導体素子へ光信号が伝送される(光
ファイバ伝送)。光ファイバプラグの先端が光ガイド部
材を押しのけて光半導体素子に略接する結果、光信号が
実用レベルで伝送される。
【0012】一方、光空間伝送を行う場合は、この光信
号伝送装置を1対用意する。そして、各光信号伝送装置
において光ガイド部材がジャック穴内に存在する状態
で、互いの光半導体素子が対向し、ジャック穴が1列に
並ぶように本体同士を接触させる。このようにした場
合、一方の光信号伝送装置の光半導体素子からこの一方
の光信号伝送装置の光ガイド部材、空間、他方の光信号
伝送装置の光ガイド部材、この他方の光信号伝送装置の
光半導体素子へ光信号が伝送される(光空間伝送)。こ
のとき、上記空間、すなわち、一方の光信号伝送装置の
光ガイド部材と他方の光信号伝送装置の光ガイド部材と
の間の空間は、各光ガイド部材の軸方向の長さのお陰で
近距離となっている。したがって、ノイズマージンが多
くなるとともに、光出力や伝送距離に対するダイナミッ
クレンジが広くなり、光信号が実用レベルで伝送され
る。
【0013】このように、この光信号伝送装置によれ
ば、光ファイバ伝送と光空間伝送との両方が実用レベル
で行われる。
【0014】請求項2の光信号伝送装置では、ジャック
穴に光ファイバプラグを挿入した状態で、光ガイド部材
が弾性手段によって長溝側からジャック穴側へ付勢され
ることによって、光ファイバプラグの外周面に当接す
る。したがって、光ファイバプラグがジャック穴内に強
固に固定され、光ファイバプラグの光軸が上記長溝側へ
ずれることがない。また、光ファイバ伝送を行うときで
あっても、光ガイド部材が本体から離れないので、光ガ
イド部材の紛失が起こらない。また、ジャック穴から光
ファイバプラグを引き抜いたとき、光ガイド部材が弾性
手段によって長溝側からジャック穴側へ付勢されて、ジ
ャック穴内に戻る。
【0015】請求項3の光信号伝送装置では、上記光フ
ァイバプラグが上記ジャック穴に挿入されているかどう
かを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基
づいて、上記光半導体素子の動作を制御する制御手段を
備えているので、光ファイバプラグがジャック穴に挿入
された状態で行う光ファイバ伝送と、光ファイバプラグ
がジャック穴に挿入されていない状態で行う光空間伝送
とのそれぞれの用途に応じて、光半導体素子の動作が適
切に制御される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の光信号伝送装置を実施例に
より詳細に説明する。
【0017】図1(b)は、一実施例の光信号伝送装置1
00に光ファイバプラグ47を挿入した状態を示してい
る。
【0018】ここで、光ファイバプラグ47は、図7に
示したものと全く同様に、光ファイバ41の端部を単頭
プラグ状に形成したものである。すなわち、光ファイバ
プラグ47は、光ファイバ本体41の外径よりも小さい
一定の外径を持つスリーブ部45と、このスリーブ部4
5の先端側に設けられたチップ部46を有している。ス
リーブ部45,チップ部46の中心には光ファイバ本体
側からコア42が伸びている。光ファイバ本体41,ス
リーブ部45およびチップ部46において、コア42の
周囲は、これらの外形を作っているクラッド43によっ
て囲まれている。
【0019】上記光信号伝送装置100は、略直方体状
の外形を持つ本体5を備えている。この本体5の1つの
面(図1(b)において右側面)100aには突起部90
が設けられている。この突起部90は、この面100a
に対して垂直な方向に中心軸を持つ短円柱状のものであ
る。この突起部90をケーシング80に設けられた開口
81に密に嵌合し、これにより本体5はケーシング80
に取り付けられている。なお、取り付けられた状態で
は、突起部90の端面90aとケーシング80の外面8
0aとは同一面となっている。この本体5は接続端子2
3,13,14によってプリント配線基板85上に搭載
されている。
【0020】この本体5に、光ファイバプラグ47を挿
入できるように、上記突起部90の中心を通り、一定の
内径を持つジャック穴9が設けられている。ジャック穴
9の内径は光ファイバプラグ47のスリーブ部45の外
形と一致し、ジャック穴9の軸方向の寸法(突起部90
の端面から次に述べる発光素子1又は受光素子2の表面
までの距離)は光ファイバプラグ47の軸方向の寸法
(スリーブ部45およびチップ部46の軸方向の長さを
合わせたもの)と一致している。
【0021】本体5内のジャック穴9の奥側には、入口
側に面して配置された光半導体素子としての発光素子1
又は受光素子2が設けられている。図1(b)中、21は
発光チップ、22は受光チップ、23はリードフレー
ム、24は透明モールド樹脂を示している。なお、発光
チップ21と受光チップ22は、光を発し又は受けるだ
けでなく、併せて信号処理を行う集積回路型のものであ
っても良い。
【0022】光ファイバプラグ47がジャック穴9内に
挿入されていない場合は、上記ジャック穴9内の1点鎖
線で示す位置に、コア61とクラッド62とで構成され
た光ファイバ材料からなる光ガイド部材6が収容されて
いる。この光ガイド部材6は、ジャック穴9の内径と略
等しい外径を持っている。この光ガイド部材6の軸方向
の寸法は、ジャック穴9の軸方向の寸法よりも若干短く
設定されている。この光ガイド部材6の2つの端面のう
ち入口側の端面6aは軸方向に対して45°だけ傾斜し
ている(但し、図1(a)中に示すように、傾斜している
のはクラッド62の端面であり、コア61の端面は光の
屈折防止のために垂直になっている。)。一方、光ガイ
ド部材6の奥側の端面6bは軸方向に対して垂直で、発
光素子1又は受光素子2の表面に略接している。
【0023】また、本体5には、ジャック穴9に沿っ
て、本体上部を貫通する長溝10が設けられている。こ
の長溝10の長手方向(ジャック穴の軸方向)の寸法
は、光ガイド部材6の軸方向の寸法よりも若干大きく設
定されている。また、図2に示すように、この長溝10
を長手方向に垂直な方向から見ると、長溝10の幅、す
なわち両側の内壁10a,10bの距離は、ジャック穴
9に連通する側でジャック穴9の内径に一致している一
方、本体上部に向かって次第に広がっている。この内壁
10a,10bの広がりは、光ガイド部材6がジャック
穴9から移動して通過する便宜のために設けられてい
る。この例では、一方の内壁10aは本体上面に対して
垂直に延び、他方の内壁10bは本体上面に対して若干
傾斜している。
【0024】傾斜している側の内壁10bの上部には、
長溝10の長手方向に平行に延び略V字状の断面を持つ
溝10cが設けられている。このV溝10cの内部に
は、長溝10の長手方向に平行に延びる軸17が設けら
れている。この軸17は、両端で軸受け(図示せず)を
介して本体5に受けられ、その中心の周りに回動自在に
なっている。この軸17と光ガイド部材6とは矩形状の
連結板11によって一体に取り付けられており、光ガイ
ド部材6は連結板11とともに軸17の周りに回動する
ことができるようになっている。さらに、連結板11の
軸17側端部は、軸17の周りに設けられた弾性手段と
してのコイルばね12によって、長溝10側からジャッ
ク穴9側へ付勢されている。したがって、光ファイバプ
ラグ47が挿入されない限り、光ガイド部材6は、連結
板11を介してコイルばね12によって付勢されて、ジ
ャック穴9内に留まっている。
【0025】また、図1(b)に示すように、ジャック
穴9の入口近傍には、光ファイバプラグ47がジャック
穴9に挿入されているかどうかを検出する検出手段とし
てのスイッチSWが設けられている。図2に示すよう
に、このスイッチSWは、弾性を有する一対の帯状金属
片13,14からなっている。一方の金属片14は、図
において本体内でジャック穴の右側を上下方向に直線状
に延びている。金属片14の下端は接続端子として本体
5の外部に突出し、金属片14の上端は本体5内に止ま
っている。この金属片14の上端近傍は固定接点S1を
構成している。他方の金属片13は、図において本体内
でジャック穴の左下側を上下に延びる端子部13aと、
この端子部13aの上端に連なりジャック穴の下方を水
平方向に延びる固定部13bと、この固定部13bの右
端に連なり斜め右上に延びる可動部13cと、この可動
部13cの上端に連なり上下方向に延びる接触部13d
とを有している。端子部13aの下端は接続端子として
本体5の外部に突出している。固定部13bは本体5内
に埋められて固定されているが、可動部13cは、本体
5内には埋められておらず、図示しない空洞内で接触部
13dとともに固定部13bの右端の周りに撓んで動き
得るようになっている。可動部13cにはジャック穴9
内に突出した半球状の突起15が設けられいる。接触部
には金属片14側に突出した半球状の突起が設けられお
り、この突起が可動接点S2を構成している。ジャック
穴9内に光ファイバプラグ47が挿入されたとき、可動
部13cの突起15は光ファイバプラグ47のスリーブ
部45の外周面に当接して、接触部13dとともに金属
片14側へ撓み、図2中に1点鎖線で示す位置から実線
で示す位置へ動く。この結果、可動接点S2が固定接点
S1に接触してスイッチSWがオンし、金属片13と金
属片14とが導通する。これにより、ジャック穴9内に
光ファイバプラグ47が挿入されたことが検出される。
逆に、ジャック穴9内に光ファイバプラグ47が挿入さ
れていないときは、金属片13が1点鎖線で示す位置に
戻って金属片13,14間が非導通となるから、挿入さ
れていないことが検出される。
【0026】図3に示すように、この例では、金属片1
3は電流制限用抵抗R1を介して電源(電位Vcc)に
接続される一方、金属片14は接地されグランド電位に
ある。したがって、上記スイッチSWの検出結果を表す
検出信号Vsenは、光ファイバプラグ47が挿入され
ているときグランド電位、光ファイバプラグ47が挿入
されていないとき電源電位Vccとなる。この検出信号
Vsenは、制御手段としての電流制御回路50に入力
される。
【0027】図4は、発光素子1に対する駆動電流IF
を制御して、その光出力を制御するための電流制御回路
50の構成例を示している。この電流制御回路50は、
電源に接続された抵抗R2と、この抵抗R2にコレクタ
が接続されたNPNトランジスタQ1と、このトランジ
スタQ1とエミッタが共通に接続されたNPNトランジ
スタQ2と、これらのトランジスタQ1,Q2のエミッ
タとグランドとの間に接続されたNPNトランジスタQ
3と、入力信号Vinを受けてトランジスタQ1,Q2
のオン,オフを制御するドライブIC51と、上記スイ
ッチSWの検出信号Vsenによって制御されるNPN
トランジスタQ4と、定電流回路52を有している。発
光素子1は電源とトランジスタQ2のコレクタとの間に
接続されている。入力信号Vinによって発光素子1を
流れる電流がオン,オフされ、光出力がオン,オフされ
る。オンのときの駆動電流IFの大きさは、上記NPN
トランジスタQ4と、定電流回路52とによって決定さ
れる。定電流回路52は、電源に直列に接続された電流
制限用抵抗R3,R4と、コレクタが電源に接続される
とともにベースが抵抗R4の低電位側に接続されたNP
NトランジスタQ5と、コレクタとベースがそれぞれト
ランジスタQ5のベース,エミッタに接続されたNPN
トランジスタQ6を有している。このトランジスタQ6
のベース,エミッタはそれぞれ上記トランジスタQ3の
ベース,エミッタに接続され、これにより電流ミラー回
路が構成されている。NPNトランジスタQ4は抵抗R
3の両端に接続されている。
【0028】光ファイバプラグ47がジャック穴9に挿
入されて検出信号Vsenがグランド電位にあるとき
は、トランジスタQ4がオフして、電源からグランドへ
定電流回路52を通して流れる電流が小さくなる。した
がって、電流ミラーの作用によりトランジスタQ3に流
れる電流が小さくなり、発光素子1に対する駆動電流I
Fが小さくなる。逆に、光ファイバプラグ47がジャッ
ク穴9に挿入されておらず検出信号Vsenが電源電位
Vccにあるときは、トランジスタQ4がオンして、電
源からグランドへ定電流回路52を通して流れる電流が
大きくなる。したがって、電流ミラーの作用によりトラ
ンジスタQ3に流れる電流が大きくなり、発光素子1に
対する駆動電流IFが大きくなる。
【0029】さて、図1(b)に示したように、光ファイ
バ伝送を行うために、ジャック穴9に光ファイバプラグ
47を挿入しようとすると、まず光ファイバプラグ47
の先端46が光ガイド部材6の入口側端面6aに当接す
る。この光ガイド部材6の入口側端面6aは軸方向に対
して45°だけ傾斜しているので、光ガイド部材6の入
口側部分は、受けた力のうち径方向の成分によって移動
して長溝10内に入る。続いて、光ファイバプラグ47
の先端46が光ガイド部材6の外周面に当接して、光ガ
イド部材6の中央部分および奥側部分を長溝10側に押
しやる。光ファイバプラグ47がジャック穴9に完全に
挿入された時点で、図1(b)および図2中に示すよう
に、光ガイド部材6は元の破線で示した位置から実線で
示した位置に移動して、長溝10を略通過した状態とな
る。このとき、光ガイド部材6はコイルばね12によっ
て連結板11を介して長溝10側からジャック穴9側へ
付勢されているので、光ファイバプラグ47の外周面に
当接する。したがって、光ファイバプラグ47がジャッ
ク穴9内に強固に固定され、光ファイバプラグ47の光
軸が長溝10側へずれることがない。この状態で、上記
電流制御回路50によって駆動される発光素子1から光
ファイバプラグ47を通して光ファイバ本体41へ光信
号が伝送される。又は、光ファイバ本体41から光ファ
イバプラグ47を通して受光素子2へ光信号が伝送され
る(光ファイバ伝送)。光ファイバプラグ47の先端4
6が光ガイド部材6を押しのけて発光素子1又は受光素
子2の表面に略接する結果、光信号を実用レベルで伝送
することができる。なお、このとき、スイッチSWが光
ファイバプラグ47がジャック穴9に挿入されているこ
とを表す検出信号Vsenを上記電流制御回路50に入
力しているので、発光素子1は、電流制御回路50によ
って光ファイバ伝送に適した小さい駆動電流IFで駆動
される。
【0030】また、ジャック穴9から光ファイバプラグ
47を引き抜いたとき、光ガイド部材6がコイルばね1
2によって長溝10側からジャック穴9側へ付勢され
て、ジャック穴9内に戻る。したがって、そのまま次に
述べる光空間伝送に用いることができる。
【0031】光空間伝送を行う場合は、図1(a)に示す
ように、光信号伝送装置100として発光素子1を内蔵
したもの(100Aで示す)と、光信号伝送装置100
として受光素子2を内蔵したもの(100Bで示す)と
を用意する。そして、互いの発光素子1と受光素子2と
が対向し、ジャック穴9,9が1列に並ぶように本体
5,5同士を接触させる。このとき、例えば光信号伝送
装置100A側のケーシング80Aの開口81A近傍に
凹部82Aを設ける一方、光信号伝送装置100B側の
ケーシング80Bの開口81B近傍に、上記凹部82A
に対応した形状の凸部82Bを設けておくのが好まし
い。これにより、ジャック穴9,9の位置合わせを簡単
に行うことができる。
【0032】このように本体5,5同士を接触させた場
合、光信号伝送装置100Aの発光素子1からこの光信
号伝送装置100Aの光ガイド部材6、空間8、光信号
伝送装置100Bの光ガイド部材6、この光信号伝送装
置100Bの受光素子2へ光信号が伝送される(光空間
伝送)。このとき、上記空間8、すなわち、光信号伝送
装置100Aの光ガイド部材6と光信号伝送装置100
Bの光ガイド部材6との間の空間8は、各光ガイド部材
6の軸方向の長さのお陰で近距離となっている。しか
も、スイッチSWが光ファイバプラグ47がジャック穴
9に挿入されていないことを表す検出信号Vsenを上
記電流制御回路50に入力しているので、発光素子1
は、電流制御回路50によって光空間伝送に適した大き
い駆動電流IFで駆動される。したがって、ノイズマー
ジンが多くなるとともに、光出力や伝送距離に対するダ
イナミックレンジが広くなり、光信号を実用レベルで伝
送することができる。
【0033】このように、この光信号伝送装置によれ
ば、光ファイバ伝送と光空間伝送との両方を実用レベル
で行うことができる。
【0034】なお、光ガイド部材6の入口側端面6a
は、長手方向に対して45°だけ傾斜しているものとし
たが、傾斜角は30°〜60°の範囲内に設定するのが
好ましい。この理由は、この傾斜角が小さすぎると、入
口側端面6aに光ファイバプラグ47の先端46が当接
したとき、入口側端面6aが受ける力の径方向の成分が
小さくなって、光ガイド部材6が長溝10側へ円滑に移
動しなくなるからである。一方、この傾斜角が大きすぎ
ると、光空間伝送を行うために一対の光信号伝送装置1
00A,100Bを当接したとき、互いの光ガイド部材
6,6の間に生ずる空間8の距離が長くなり過ぎるから
である。
【0035】また、図4に示した電流制御回路50に代
えて、図5に示すような電流制御回路50Aを採用する
こともできる。この電流制御回路50Aは、図4中のN
PNトランジスタQ3の代わりに2つのNPNトランジ
スタQ3a,Q3bを設け、これらのトランジスタQ3
a,Q3bをそれぞれ定電流回路53,54で駆動する
ようにしたものである。なお、図4中のものと同一の構
成部品には同一の番号を付している。定電流回路53を
通して流れる電流はトランジスタQ4(スイッチSWの
検出信号Vsenにより制御される)によって可変され
る一方、定電流回路54を通して流れる電流は固定され
ている。発光素子1に対する駆動電流IFは、トランジ
スタQ3aを流れる電流IF1と、トランジスタQ3bを
流れる電流IF2との和となる。
【0036】また、ジャック穴9に挿入された光ファイ
バプラグ47を固定して光軸がずれるのを防止するため
に、本体5内に本出願人が先に特願平5−138565
号で提案したようなクランプ部材を設けても良い。この
クランプ部材は、ジャック穴の内壁の両側に、このジャ
ック穴の内径を狭めるように***した弾性金属部材を設
けて、挿入された光ファイバプラグを両側から押圧して
保持するものである。このようにした場合、図6中に示
したような片側から光ファイバプラグを押圧して保持す
るものに比して、より強固に光ファイバプラグを固定す
ることができる。
【0037】また、この実施例では、長溝10は本体上
部を貫通するものとしたが、これに限られるものではな
い。例えば、本体5の上下方向の寸法を大きくして、長
溝がジャック穴から本体上部の内に止まるものとしても
良い。このとき、光ガイド部材6は光ファイバプラグ4
7が挿入されることによって押しのけられても、この長
溝内に収容されて本体5内に留まる。
【0038】また、光ガイド部材6は軸17の周りに回
動するものとしたが、これに限られるものではない。例
えば、長溝を、ジャック穴からそのジャック穴の幅のま
まで上方へ延び、本体上部の内に止まるように形成す
る。そして、本体上部に形成されたこの長溝の内壁(下
方に面する部分)と光ガイド部材6の上面との間に、板
ばね、コイルばね等の弾性部材を設けて、光ガイド部材
6が上下方向に直線運動するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の光
信号伝送装置は、ジャック穴内に設けられた、上記ジャ
ック穴の内径と略等しい外径を持つ光ファイバからなる
光ガイド部材を備え、上記光ガイド部材の2つの端面の
うち上記入口側に面する端面は軸方向に対して傾斜して
おり、上記本体の上記ジャック穴に沿って、上記光ガイ
ド部材が上記ジャック穴から移動して通過し又は収容さ
れ得る寸法を持つ長溝が設けられているので、光ファイ
バ伝送と光空間伝送との両方を実用レベルで行うことが
できる。
【0040】また、請求項2の光信号伝送装置では、ジ
ャック穴に光ファイバプラグを挿入した状態で、光ガイ
ド部材が弾性手段によって長溝側からジャック穴側へ付
勢されることによって、光ファイバプラグの外周面に当
接する。したがって、光ファイバプラグがジャック穴内
に強固に固定され、光ファイバプラグの光軸が上記長溝
側へずれるのを防止することができる。また、光ファイ
バ伝送を行うときであっても、光ガイド部材が本体から
離れないので、光ガイド部材の紛失を防止することがで
きる。また、ジャック穴から光ファイバプラグを引き抜
いたとき、光ガイド部材が弾性手段によって長溝側から
ジャック穴側へ付勢されて、ジャック穴内に戻る。
【0041】また、請求項3の光信号伝送装置では、上
記光ファイバプラグが上記ジャック穴に挿入されている
かどうかを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結
果に基づいて、上記光半導体素子の動作を制御する制御
手段を備えているので、光ファイバプラグがジャック穴
に挿入された状態で行う光ファイバ伝送と、光ファイバ
プラグがジャック穴に挿入されていない状態で行う光空
間伝送とのそれぞれの用途に応じて、光半導体素子の動
作を適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の光信号伝送装置を用い
て光空間伝送および光ファイバ伝送を行う状態を示す図
である。
【図2】 上記光信号伝送装置をジャック穴側から見た
ところを模式的に示す図である。
【図3】 上記光信号伝送装置のスイッチと電流制御回
路を示す図である。
【図4】 上記電流制御回路の回路構成例を示す図であ
る。
【図5】 上記電流制御回路の別の回路構成例を示す図
である。
【図6】 従来の光ファイバ伝送タイプの光信号伝送装
置を例示する図である。
【図7】 一般的な光ファイバプラグの構成を示す図で
ある。
【図8】 従来の光空間伝送タイプの光信号伝送装置を
例示する図である。
【図9】 図8の光信号伝送装置の光送信ユニットおよ
び光受信ユニットを示す図である。
【図10】 スイッチを内蔵した従来の光ファイバ伝送
タイプの光信号伝送装置の外形を示す図である。
【図11】 図10の外形を持ち、発光素子を内蔵した
光信号伝送装置のジャック端子および信号系の構成を示
す図である。
【図12】 図10の外形を持ち、受光素子を内蔵した
光信号伝送装置のジャック端子および信号系の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 発光素子 2 受光素子 5 本体 6 光ガイド部材 9 ジャック穴 10 長溝 11 連結板 12 コイルばね SW スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、 光ファイバの端部を単頭プラグ状に形成してなる光ファ
    イバプラグを挿入できるように、上記本体に設けられた
    一定の内径を持つジャック穴と、 上記本体内の上記ジャック穴の奥側に、このジャック穴
    の入口側に面して配置された発光又は受光可能な光半導
    体素子と、 上記ジャック穴内に設けられた、上記ジャック穴の内径
    と略等しい外径を持つ光ファイバからなる光ガイド部材
    とを備え、 上記光ガイド部材の2つの端面のうち上記入口側に面す
    る端面は軸方向に対して傾斜しており、 上記本体の上記ジャック穴に沿って、上記光ガイド部材
    が上記ジャック穴から移動して通過し又は収容され得る
    寸法を持つ長溝が設けられていることを特徴とする光信
    号伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光信号伝送装置におい
    て、 上記本体と一体に、上記光ガイド部材を上記長溝側から
    上記ジャック穴側へ付勢する弾性手段を備えたことを特
    徴とする光信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光信号伝送装置
    において、 上記光ファイバプラグが上記ジャック穴に挿入されてい
    るかどうかを検出する検出手段と、 上記検出手段の検出結果に基づいて、上記光半導体素子
    の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする光
    信号伝送装置。
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