JP3247980B2 - スピーカ用ダンパー - Google Patents

スピーカ用ダンパー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種音響機器に使用
されるスピーカのダンパー、より詳しくは、織布を素材
とする剛性の高いダンパーと、ボイスコイルに音声信号
を入力するための導電部材を具備するスピーカ用ダンパ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピーカの製造に際し、ボイスコイルへ
の配線を簡略化し、生産効率を上げることを目的とし
て、ダンパー自体にボイスコイルへの音声信号を入力す
るための導電部材を一体的に設けることが、特開平2−
134100号公報や特開平4−144500号公報に
おいて提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−134
100号公報及び特開平4−144500号公報に開示
されたスピーカ用ダンパーは、いずれも、錦糸線を平網
状に組編みした所定の幅を有する帯状の導電部材をダン
パー本体に繊維で縫い付けたこと、すなわち、織布や不
織布などの布材にコルゲーションを付したダンパー素材
の表面または裏面に、成型したコルゲーションの形状に
沿わせて錦糸線を組編みして形成した導電部材を、単に
工業用ミシンを使用して内周部から外周部に向けて繊維
(糸)で縫い付けている。
【0004】この錦糸線を組編みして形成した導電部材
は、厚さが約0.6mmで幅が約3mm前後のものが多
く使用されているが、ダンパー素材への縫い付けに際し
てはダンパー素材上に導電部材をある程度位置出しして
置き、その上からミシン糸で縫うため、ダンパー素材へ
の導電部材の取り付けが容易ではなく、導電部材の重さ
によってもスピーカの性能が変わるおそれがあるととも
に、導電部材は錦糸線を平網状に組編みする必要がある
ため、スピーカの製造コストにも影響を及ぼすなど実用
上解決すべき多くの課題を有している。
【0005】この発明はかかる現状に鑑み、錦糸線自体
を導電部材として、直接ダンパー素材に縫い込むに際
し、ダンパー自体の剛性を高めるとともに、円周方向に
バランスのとれたスピーカ用ダンパーを提供せんとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するた
め、この発明のスピーカ用ダンパーは、中心部にボイス
コイルボビン用の取付孔を形成した円板状の布材からな
るダンパー基材に、錦糸線をミシンの上糸又は/及び下
糸として直接的に縫い込んで導電部材を構成するに際
し、前記取付孔の内周部から外周部に向けて4本の錦糸
線を、取付孔の中心を基点として互いに90度の角度を
有する直線上に縫い込み、各錦糸線の先端部を、ダンパ
ー基材の相対する位置に設けられた入力端子との接続部
に向けてそれぞれ円周方向に沿って上方もしくは下方に
縫い込み、ダブルコイル型の導電部材を形成したことを
特徴とするものである。
【0007】また、この発明の請求項2に記載の発明
は、前記錦糸線からなる導電部材を、ダンパー基材に対
し、縫い目を直線状又は非直線状として縫い込むことを
特徴とするスピーカ用ダンパーである。
【0008】また、この発明の請求項3に記載の発明
は、前記錦糸線からなる導電部材は、ダンパー基材に対
し、部分的に縫い目又は/及び縫い幅を変化させて縫い
込むことを特徴とするスピーカ用ダンパーである。
【0009】この発明において、ダンパー基材は織布や
不織布など布材からなるもので、かかるダンパー基材
は、あらかじめフェノール樹脂などの熱可塑性樹脂を含
浸させたのち半乾燥状態としたものを使用し、ミシン糸
として布糸に銅箔をより合わせた錦糸線を使用して縫い
込んだのち、全体を加熱成型してダンパー基材にコルゲ
ーションを同心状に形成してダンパーとするものであ
る。
【0010】ダンパー基材に縫い込む錦糸線は、導電部
材としての機能を発揮するのに適当な太さのものであれ
ば特別な制限はなく、この錦糸線のダンパー基材への縫
い込みは、錦糸線をミシン糸として行なうもので、具体
的には錦糸線をミシンの上糸又は下糸として、もしくは
上糸と下糸の両方に使用して縫い込むものである。
【0011】ダンパー基材への錦糸線の縫い込みは、ボ
イスコイルボビンを保持するために中心部に形成された
取付孔の内周部と、入力端子と接続する外周部との間に
実施されるものであるが、錦糸線縫い込みの経路は、
周方向にバランスの取れたものとするため、前記取付
孔の内周部から外周部に向けて4本の錦糸線を、取付孔
の中心を基点として互いに90度の角度を有する直線上
に縫い込み、各錦糸線の先端部を、ダンパー基材の相対
する位置に設けられた入力端子との接続部に向けてそれ
ぞれ円周方向に沿って上方もしくは下方に縫い込む非直
線的な経路で配するものである。
【0012】その際、錦糸線のダンパー基材への縫い込
みは、縫い目をいわゆる直線縫いとしても、あるいはジ
グザグ縫いや裁ち目かがりとよばれる非直線的な縫い目
であってもよく、その縫い方に特別な限定はない。ま
た、錦糸線を通すミシン針は、いわゆる1本針であって
も、先端部に糸を通すための孔を穿ったものを所定の間
隔を存して並列に連結した2本針であってもよく、2本
針を使用した場合には、スピーカの+側と−側とを同時
に縫うことができる。さらに、ダンパー基材に対して錦
糸線を縫い込むに際し、部分的に縫い目や縫い幅、また
は縫い目と縫い幅を同時に変化させて縫い付けてもよ
い。
【0013】
【作用】この発明のスピーカ用ダンパーは、布材からな
るダンパー基材に錦糸線を直接縫い込んで導電部材とす
るに際し、ダンパー基材の取付孔の内周部から外周部に
向けて4本の錦糸線を、取付孔の中心を基点として互い
に90度の角度を有する直線上に縫い込み、各錦糸線の
先端部を、ダンパー基材の相対する位置に設けられた入
力端子との接続部に向けてそれぞれ円周方向に沿って上
方もしくは下方に縫い込む非直線的な経路で配している
ので、円周方向にバランスの取れたものとすることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、この発明のスピーカ用ダンパーの実施
例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1に示
すスピーカ用ダンパー1は、中心部にボイスコイルボビ
ンを保持するための取付孔2を有する織布をフェノール
樹脂に含浸させ、半乾燥状態とした円板状のダンパー基
材3の、前記取付孔2の内周部から外周部に向けて直線
的な経路で2本針を使用して錦糸線4a,4bを一度に
ジグザグ状に縫い込んで導電部材4とし、しかるのちダ
ンパー基材3を加圧成型してコルゲーションを同心円状
に形成してものである。
【0015】図2に示すこの発明のスピーカ用ダンパー
11は、フェノール樹脂を含浸させたのち、半乾燥状態
とした織布からなる円板状のダンパー基材31に形成さ
れた取付孔21の内周部から外周部に向けて、4本の錦
糸線4c,4d,4e,4fを取付孔の中心を基点とし
て互いに90度の角度を有する直線上に直線縫いで縫い
んだのち、その先端部を、ダンパー基材の相対する位
置に設けられた入力端子の接続部に向けて円周方向に沿
って上方もしくは下方に同じく直線縫いで縫い込み、ダ
ブルコイル型の導電部材41,41を形成したのち、こ
れを加圧成型して同心円状にコルゲーションを形成した
ものである。
【0016】かくして得たスピーカ用ダンパー11は、
図1に示すスピーカ用ダンパー1に比較して錦糸線4c
と4dおよび錦糸線4eと4fによって囲まれた部位X
と、それ以外の部位Yとのバランスをほぼ均一にするこ
とができ、円周方向にほぼバランスのとれたスピーカ用
ダンパーとすることができる。
【0017】すなわち、この発明においては、円板状の
ダンパーに対し、その内周部から外周に向けて錦糸線を
45度の方向、より具体的には、円板状のダンパー基材
31に形成された取付孔21の内周部から外周部に向け
て、4本の錦糸線4c,4d ,4e,4fを取付孔の中
心を基点として互いに90度の角度を有する直線上に直
線縫いで縫い込んだのち、その先端部を、ダンパー基材
の相対する位置に設けられた入力端子の接続部に向けて
円周方向に沿って上方もしくは下方に同じく直線縫いで
縫い込んでいるため、ダンパー基材31の強度が増し、
円周方向にほぼバランスを均一とすることができる。
【0018】なお、図1および図2において、内周部ま
たは外周部から突出している錦糸線はボイスコイルのリ
ード線もしくは入力端子と接続するための余線である。
【0019】
【発明の効果】この発明のスピーカ用ダンパーは、布材
からなるダンパー基材に対して錦糸線をミシン糸として
直接的に縫い込んで導電部材とするに際し、ダンパー基
材の取付孔の内周部から外周部に向けて4本の錦糸線
を、取付孔の中心を基点として互いに90度の角度を有
する直線上に縫い込み、各錦糸線の先端部を、ダンパー
基材の相対する位置に設けられた入力端子との接続部に
向けてそれぞれ円周方向に沿って上方もしくは下方に縫
い込む非直線的な経路で均等に配しているので、円周方
向にバランスの取れた、剛性のよいものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピーカ用ダンパーの一例を示す平面図であ
る。
【図2】この発明のスピーカ用ダンパーの実施例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1,11 スピーカ用ダンパー 2,21 取付孔 3,31 ダンパー基材 4,41 導電部材 4a〜4f 錦糸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/02 103 H04R 9/04 103 H04R 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部にボイスコイルボビン用の取付孔を
    形成した円板状の布材からなるダンパー基材に、錦糸線
    をミシンの上糸又は/及び下糸として直接的に縫い込ん
    で導電部材を構成するに際し、 前記取付孔の内周部から外周部に向けて4本の錦糸線
    を、取付孔の中心を基点として互いに90度の角度を有
    する直線上に縫い込み、 各錦糸線の先端部を、ダンパー基材の相対する位置に設
    けられた入力端子との接続部に向けてそれぞれ円周方向
    に沿って上方もしくは下方に縫い込み、ダブルコイル型
    の導電部材を形成したことを特徴とするスピーカ用ダン
    パー。
  2. 【請求項2】前記錦糸線からなる導電部材は、 ダンパー基材に対し、縫い目を直線状又は非直線状とし
    て縫い込むことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ
    用ダンパー。
  3. 【請求項3】前記錦糸線からなる導電部材は、 ダンパー基材に対し、部分的に縫い目又は/及び縫い幅
    を変化させて縫い込むことを特徴とする請求項1に記載
    のスピーカ用ダンパー。
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