JP3247644B2 - ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法 - Google Patents

ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法

Info

Publication number
JP3247644B2
JP3247644B2 JP26248397A JP26248397A JP3247644B2 JP 3247644 B2 JP3247644 B2 JP 3247644B2 JP 26248397 A JP26248397 A JP 26248397A JP 26248397 A JP26248397 A JP 26248397A JP 3247644 B2 JP3247644 B2 JP 3247644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection pad
arm
solder
extension plate
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26248397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11110925A (ja
Inventor
ディビット・ダブリュ・アルブレヒト
彰彦 青柳
等 辻野
雅彦 加藤
正樹 小林
スルヤ・エス・パタナイク
ディビット・エイ・エルペンディング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP26248397A priority Critical patent/JP3247644B2/ja
Publication of JPH11110925A publication Critical patent/JPH11110925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3247644B2 publication Critical patent/JP3247644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアームが間
隔をおいて互いに積み重ねられ、各アームの一端が互い
に固定され、各アームの他端が読み取り/書き込みヘッ
ドを支持するディスク・ドライブ装置のアーム・アセン
ブリ、及びこれの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク・ドライブ装置の読み取り/書
き込みヘッドとして磁気抵抗(MR)ヘッドが使用され
てきた。MRヘッドは4本の接続ワイヤを有する。デー
タ記録ディスクの数が増大され、そしてディスク・ドラ
イブ装置の寸法が小さくなるにつれて、MRヘッドのそ
れぞれの4本のワイヤをフレキシブル・ケーブル上のパ
ッドに接続する配線処理は時間のかかる仕事になってき
ている。図1は従来のディスク・ドライブ装置の配線処
理を示す。一例として、3枚の回転データ記録ディスク
1、及びそれぞれヘッド/スライダ・アセンブリ3を支
持する6つのアーム2が示されている。ヘッド/スライ
ダ・アセンブリ3に装着されているMRヘッドの4本の
個別の接続線4は、チューブ5により覆われており、そ
して4本のワイヤはフレキシブル・ケーブル7上のパッ
ド6にそれぞれ接続される。最近のディスク・ドライブ
装置のフレキシブル・ケーブルの幅Wは非常に狭いの
で、パッド6は2列に配置され、そして第1番目のアー
ム2の4本のワイヤ4は第1列の4つのパッド6に接続
され、第2番目のアーム2の4本のワイヤ4は第2列の
4つのパッド6に接続され、そしてこのように順次接続
される。4本の接続ワイヤ4は、手動的にパッド6に位
置決めされ、そしてハンダにより接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に示される従来の
構造は、次のような問題点を生じた。第1の問題点は、
手作業で行われる配線処理は時間がかかり、ディスク・
ドライブ装置の製造コストを増大し、そして全体的な電
気的接続の信頼性を低下することである。第2の問題点
は、MRヘッドが静電的電荷により損傷を受けやすいの
で配線作業が注意深く行われねばならないことである。
第3の問題点は、個別ワイヤ4の接続が狭い接続スペー
ス内で行われているために、故障したMRヘッドを新た
なMRヘッドに交換することが困難であることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、従来の
ディスク・ドライブ装置の問題点を解決した改良された
配線構造を有するアーム・アセンブリ及びこれの製造方
法を提供することである。
【0005】本発明に従うディスク・ドライブ装置のア
ーム・アセンブリは、互いに間隔をおいて平行に配置さ
れた複数のアームであって、該アームのそれぞれの一端
は読み取り/書き込みヘッドを支持し、アームのそれぞ
れは該アームのサイド・エッジの1つから片持ちばり式
に突出した延長プレートを有し、該延長プレートはアー
ムの平面に垂直な方向において撓むことができ、且つア
ームの長手方向に平行なX軸及びアームの幅の方向であ
るY軸の周りで撓むことができる、複数のアームと、読
み取り/書き込みヘッドに接続され、延長プレートのそ
れぞれに設けられた複数の第1接続パッドと、延長プレ
ートに係合し、複数の第2接続パッドが設けられている
回路ボードとを有し、回路ボードの平面は、第2接続パ
ッドを延長プレートそれぞれの第1接続パッドに整列さ
せるように、アームの平面に直交しており、そして該延
長プレートに対して配置されていることを特徴とする。
【0006】回路ボードは、アームの平面に垂直な方向
で延長プレートを撓めるような構造を有し、延長プレー
トの自己バイアス力により第1接続パッドを第2接続パ
ッドに密着させることを特徴とする。
【0007】第1接続パッド及び第2接続パッドはハン
ダにより接続されることを特徴とする。
【0008】第1接続パッド及び第2接続パッドのそれ
ぞれにハンダが設けられており、延長プレート及び回路
ボードのハンダが溶融したときに撓まされた延長プレー
トが溶融したハンダに向かって移動でき、第1接続パッ
ド上の溶融ハンダ及び第2接続パッド上の溶融ハンダが
一体となって信頼性及び歩留まりの高い一体的ハンダ接
続を形成することを特徴とする。
【0009】延長プレートの第1接続パッド上のハンダ
は、第1接続パッドのそれぞれの上にステンシルにより
ハンダ・ペーストを付着し、該ハンダ・ペーストをリフ
ローし、該リフローされた全てのハンダを平坦な面を有
する押さえ具で押さえて全てのハンダの高さを同じにし
てアームの平面に垂直なZ方向における高さを同じにす
ることを特徴とする。
【0010】第1接続パッド上の溶融ハンダ及び第2接
続パッド上の溶融ハンダを一体化させるZ方向における
延長プレートの動きの距離は第1接続パッド上の平坦化
されたハンダの高さの80%であることを特徴とする。
【0011】アームのそれぞれの延長プレートにそれぞ
れ係合して受け止める複数の一端開放型スロットが回路
ボードに設けられており、複数の第2接続パッドが一端
開放型スロットのエッジのそれぞれに形成されており、
一端開放型スロットのエッジはアームの平面に対して傾
けられていることを特徴とする。
【0012】回路ボードの背面に支持プレートが設けら
れており、該支持プレートは一端開放型スロットのエッ
ジに沿ったサイド・エッジを有し、該サイド・エッジは
一端開放型スロットのエッジから予定の距離だけ後退し
ていることを特徴とする。
【0013】支持プレートは非導電性の材料で形成され
ていることを特徴とする。
【0014】第1接続パッドはアームの長手方向に平行
なX軸方向に沿って延長プレートに設けられており、X
軸方向に沿った第1接続パッドの幅は、X軸方向に沿っ
た第2接続パッドの幅と異なることを特徴とする。
【0015】X軸方向に沿った第1接続パッドの幅は、
X軸方向に沿った第2接続パッドの幅よりも広いことを
特徴とする。
【0016】第1接続パッドはアームの幅方向に平行な
Y軸方向に沿った長さを有し、第1接続パッドは長さ及
び幅により規定される表面を有し、第2接続パッドの断
面部分が第1接続パッドの表面に密着されていることを
特徴とする。
【0017】第2接続パッドの断面部分は、第1接続パ
ッドのY軸方向に沿った長さの1/3の位置に位置決め
されており、第2接続パッドの断面部分及び第1接続パ
ッドのY軸方向における整列ミスを保証し、そしてアー
ムの長手方向であるX軸の周りの回路ボードの回転によ
る整列ミスを保証することを特徴とする。
【0018】第1接続パッドは、アームの長手方向に平
行なX軸に沿って延長プレートのエッジに設けられてお
り、複数の第1接続パッドを2つのグループに分けるス
リットが延長プレートのエッジに設けられており、第1
接続パッド及び第2接続パッドにハンダ付着されてお
り、アームの平面に垂直な方向における延長プレートの
柔軟性を増してハンダがリフローされる前及びハンダが
リフローされたときの第1接続パッドのハンダと第2接
続パッドのハンダの接触性を増大することを特徴とす
る。
【0019】延長プレートの第1接続パッドを短絡する
導電性部材が延長プレートに設けられており、そして導
電性部材はハンダがリフローされた後に除去されること
を特徴とする。
【0020】一端開放型スロットが回路ボードに形成さ
れる前に、一端開放型スロットの一つのエッジの第2接
続パッドと該一つのエッジに対向する他のエッジの第2
接続パッドとは互いに接続されており、一端開放型スロ
ットが形成されたときに一つのエッジの第2接続パッド
と該一つのエッジに対向する他のエッジの第2接続パッ
ドとが分離されることを特徴とする。
【0021】回路ボードは、一端開放型スロット及びこ
れに連続する付加的なスロットでそれぞれ構成される複
数の細長いスロットが形成されている可撓性回路部材と
一端開放型スロットよりも大きい一端開放型スロットが
複数形成されている非導電性部材とを積層し、一端開放
型スロット及び付加的なスロットの境界線に沿って可撓
性回路部材を切断することにより形成されることを特徴
とする。
【0022】アームの平面に垂直な方向に沿った複数の
アームの高さとアームの長手方向の回路ボードの長さに
より規定される領域に読み取り/書き込みヘッドを制御
する回路が実装されることを特徴とする。
【0023】延長プレートに対する回路ボード上の第2
接続パッドの移動量は少なく、第2接続パッドの位置は
フォトリソグラッフィク・プロセスにより正確に形成さ
れ、延長プレートの第1接続パッドのそれぞれの位置関
係は、延長プレートが互いに直行する3つの軸の周りで
の回動する際に変動せず、延長プレートはアームの平面
に垂直な方向に撓むことができ、平面の2つの方向の周
りで動くことができることを特徴とする。
【0024】本発明に従うディスク・ドライブ装置のア
ーム・アセンブリの製造方法は、 (a)(i)互いに間隔をおいて平行に配置された複数
のアームであって、該アームのそれぞれは該アームのサ
イド・エッジの一つから片持ちばり式に突出している延
長プレートを有し、延長プレートはアームの平面に垂直
なZ軸の方向に撓むことができ、延長プレートにはハン
ダがそれぞれ付着された複数の第1接続パッドが設けら
れている複数の延長プレートと、(ii)アームのそれ
ぞれの延長プレートに係合して受け入れるための複数の
一端開放型スロットが設けられている回路ボードであっ
て、一端開放型スロットのエッジのそれぞれの表面部分
に、ハンダが付着された複数の第2接続パッドが設けら
れている回路ボードを用意するステップと、 (b)櫛形のツールを使用して一つの延長プレートの背
面とこれと隣接する延長プレートの背面とを近づけるよ
うに延長プレートを撓め、第2接続パッドを第1接続パ
ッドに整列させるように回路ボードを延長プレートのそ
れぞれに位置づけるステップと、 (c)第1接続パッド及び第2接続パッド上のハンダの
上にハンダ・フラックスを塗布するステップと、 (d)一つの延長プレートの第1接続パッドの全ての上
のハンダと該第1接続パッドに整列されている第2接続
パッド上のハンダを一度に溶融させるように、第1接続
パッド上のハンダ及び第2接続パッド上のハンダを非接
触型の熱源により溶融するステップとを含む。
【0025】非接触型熱源からの熱ビームは回路ボード
に対して予定の角度だけ傾けられていることを特徴とす
る。
【0026】一端開放型スロットの一つのエッジの全て
の第2接続パッド及び該第2接続パッドに整列している
第1接続パッド上のハンダと一つのエッジに隣接してい
るエッジの全ての第2接続パッド及び該第2接続パッド
に整列している第1接続パッド上のハンダとに対して、
2つの互いに角度づけられた熱ビームをそれぞれ指向
し、回路ボード及び複数のアームの延長プレートがステ
ッパー・テーブルに支持され、2つの熱ビームが固定さ
れ、第1接続パッド上のハンダ及び第2接続パッド上の
ハンダを2つの熱ビームに位置づけるためにステッパー
・テーブルが歩進されることを特徴とする。
【0027】2つの熱ビームは矩形状のビーム・スポッ
トを有するキセノン・ビーム・レーザであることを特徴
とする。
【0028】ステップ(c)はグリセリン及び清浄剤を
含む群から選択された1つを付着し、ステップ(c)
は、通常の空気雰囲気内に存在する酸素を除外するため
に不活性ガス雰囲気内で行われることを特徴とする。
【0029】本発明に従うディスク・ドライブ装置のア
ーム・アセンブリは、互いに間隔をおいて平行に配置さ
れた複数のアームであって、該アームのそれぞれの一端
は読み取り/書き込みヘッドを支持し、アームのそれぞ
れの他端はキャリッジの櫛状素子に固定されており、ア
ームのそれぞれは該アームのサイド・エッジの1つから
片持ちばり式に突出した延長プレートを有し、該延長プ
レートはアームの平面に垂直な方向において撓むことが
でき、且つアームの長手方向に平行なX軸及びアームの
幅の方向であるY軸の周りで撓むことができる、複数の
アームと、延長プレートのそれぞれに設けられ読み取り
/書き込みヘッドに接続された複数の第1接続パッド
と、延長プレートを受け入れる複数の一端開放型スロッ
トを有する回路ボードであって、一端開放型スロットの
エッジのそれぞれの表面部分上に複数の第2接続パッド
が設けられている、回路ボードとを備え、一端開放型ス
ロットのエッジのそれぞれの第2接続パッドを延長プレ
ートのそれぞれの第1接続パッドに整列するように、回
路ボードが複数のアームのそれぞれの延長プレートに対
して配置されていることを特徴とする。
【0030】回路ボードの平面は、アームの平面に直交
していることを特徴とする。
【0031】本発明に従うディスク・ドライブ装置は、
駆動モータにより回転されるデータ記録ディスクと、ア
ーム・アセンブリとを有し、該アーム・アセンブリは、
互いに間隔をおいて平行に配置された複数のアームであ
って、該アームのそれぞれの一端は読み取り/書き込み
ヘッドを支持し、アームのそれぞれの他端は互いに固定
されており、アームのそれぞれは該アームのサイド・エ
ッジの1つから片持ちばり式に突出した延長プレートを
有し、該延長プレートはアームの平面に垂直な方向にお
いて撓むことができ、且つアームの長手方向に平行なX
軸及びアームの幅の方向であるY軸の周りで撓むことが
できる、複数のアームと、延長プレートのそれぞれに設
けられ読み取り/書き込みヘッドに接続された複数の第
1接続パッドと、延長プレートを受け入れる複数の一端
開放型スロットを有する回路ボードであって、一端開放
型スロットのエッジのそれぞれの表面部分上に複数の第
2接続パッドが設けられている、回路ボードとを備え、
一端開放型スロットのエッジのそれぞれの第2接続パッ
ドを延長プレートのそれぞれの第1接続パッドに整列さ
せるように、回路ボードが複数のアームのそれぞれの延
長プレートに対して配置されていることを特徴とする。
【0032】回路ボードの平面は、アームの平面に直交
していることを特徴とする。
【0033】第1接続パッドは、アームの長手方向に平
行なX軸に沿って延長プレートに設けられており、そし
てX軸の方向に沿った第1接続パッドの幅は、X軸の方
向に沿った第2接続パッドの幅と異なることを特徴とす
る。
【0034】第1接続パッド及び第2接続パッドはハン
ダにより接続されていることを特徴とする。
【0035】第1接続パッドは、アームの幅に沿った方
向に平行なY軸に沿った長さを有し、第1接続パッドは
幅及び長さにより規定される表面を有し、第2接続パッ
ドの断面部が第1接続パッドの表面に隣接又は接触して
いることを特徴とする。
【0036】表面部分と反対側の回路ボードの背面に支
持プレートが取り付けられており、該支持プレートは一
端開放型スロットのエッジに沿ったサイド・エッジを有
し、該サイド・エッジが、予定の距離だけ一端開放型ス
ロットのエッジから後退されていることを特徴とする。
【0037】支持プレートは非導電性材料で形成されて
いることを特徴とする。
【0038】第1接続パッドは、アームの長手方向に平
行なX軸に沿って延長プレートのエッジ部分に設けられ
ており、そして第1接続パッドを2つのグループに分け
るように延長プレートのエッジ部分にスリットが形成さ
れていることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に従うアーム・ア
センブリ10を示す。本発明の実施例においては10本
のヘッド支持アーム11を含むアーム・アセンブリ10
が説明される。しかしながら、図2においては図を簡略
化するために、3枚のデータ記録ディスク15のための
6本のアーム11だけが示されている。アーム11のそ
れぞれは、磁気記録ディスクのような回転データ記録デ
ィスク15にデータを書き込み、又はデータを読み出す
ための例えばMRヘッドのような読み取り/書き込みヘ
ッドを支持する。アーム11のそれぞれの前端は、MR
ヘッドを装着しているヘッド/スライダ・アセンブリ1
3を支持している。図を簡略化するために、1つのデー
タ記録ディスク15だけが点線で示されている。データ
記録ディスク15はスピンドル・モータ即ち駆動モータ
(図示せず)に取り付けられている。ヘッド/スライダ
・アセンブリ13を回転データ記録ディスク15の半径
方向に沿って移動させるために、ボイス・コイル・モー
タ(VCM)12がアーム・アセンブリ10に装着され
ている。X軸はアーム11の長手方向を表し、Y軸はア
ーム11の幅に沿った方向を表し、そしてX軸及びY軸
に垂直なZ軸は軸14の軸方向を表す。アーム11のそ
れぞれの後端は互いに固定され、そして、ディスク・ド
ライブ装置のフレームに枢着されてZ軸の方向に延びる
軸14に接続されており、これにより上述のようにヘッ
ド/スライダ・アセンブリ13はVCM12により半径
方向に移動される。VCM12及びスピンドル・モータ
はVCM/スピンドル・ドライバ(図示せず)により制
御される。読み取り/書き込み動作を制御するために、
読み取り/書き込み回路(図示せず)がMRヘッドに接
続される。VCM/スピンドル・ドライバ及び読み取り
/書き込み回路は、この分野で周知であるので図示され
ていない。読み取り/書き込みヘッドを制御する回路が
回路ボードの表面に装着されることができる。延長プレ
ート19に対する回路ボード23の第2接続パッド26
の移動量は少なく、第2接続パッド26の位置はフォト
リソグラッフィク・プロセスにより正確に形成され、延
長プレート19の第1接続パッド21のそれぞれの位置
関係は、延長プレート19が互いに直行する3つの軸の
周りでの回動する際に変動せず、延長プレート19はア
ーム11の平面に垂直な方向に撓むことができ、平面の
2つの方向の周りで動くことができる。
【0040】図3はアーム11の構造を示す。アーム1
1は、アーム部材16、ロード・ビーム17及び一体型
リード層18を含む。これら3つの部品16、17及び
18は、X及びY平面で整列され、そして複数箇所の溶
接点で溶接されている。アーム11の屈曲部を定めるた
めの開口22がロード・ビーム17に形成されている。
MRヘッドに接続される4本の配線導体20及び4つの
第1接続パッド21が印刷回路技術により配線手段とし
て働く一体型リード層18に形成されている。一体型リ
ード層18には延長プレート19が設けられている。4
つの第1接続パッド21は、X軸に沿って延長プレート
19のエッジ部分に形成されており、そして開口14の
中心を通るZ軸の周りのパッド21の整列ミス(Z軸の
周りでパッド21が移動してしまうために生じる整列ミ
ス)を最小にするようにそしてX軸及びY軸の周りのパ
ッド21の整列ミス(X軸及びY軸の周りでパッド21
が移動してしまうために生じる整列ミス)を最小にする
ようにX−Y平面内に整列されている。このような整列
を、アーム11の基準面または基準位置(データム・シ
ステム)に対する整列という。アーム部材16、ロード
・ビーム17及び一体型リード層18が組み立てられる
と、延長プレート19はアーム11の2つのサイド・エ
ッジの1つから片持ちばり式に突出する。図3及び図4
(B)に示されているように、ステンレス・スチールで
形成されているロード・ビーム17の部分17Aは、延
長プレート19の下側に延び、延長プレート19に対し
て予定の堅さ即ち剛性を与え、これにより延長プレート
19は予定の可撓性を有し、そしてZ方向において撓む
ことができる。図3において、アーム部材16は枢着領
域14にまで延びているものとして示されている。しか
しながら、別の実施例では、アーム部材16の後端は、
平坦な板状にされ、そしてこれにボスが設けられ、そし
てこれがキャリッジ60の櫛状素子61のそれぞれに対
して、この分野で周知のスワッジング処理により固定さ
れる。
【0041】図4(A)及び(B)は、一体型リード層
18の延長プレート19の詳細な構造を示す。4つの第
1接続パッド21は延長プレート19のエッジ部分32
に形成され、そして開口14の中心を通るZ軸の周りの
整列ミスを最小にするようにX−Y平面内に整列されて
いる。除去可能なプレート31がエッジ部分32に取り
付けられている。除去可能なプレート31上の導電体3
0は、MRヘッドに接続されている4つの第1接続パッ
ド21に接続されている。更に説明すると、4つの第1
接続パッド21は2つの対に分けられ、そして第1の対
はMRヘッドの書き込み素子に接続され、そして第2の
対は読み取り素子に接続されている。MRヘッドの素子
は組立作業中に静電的電荷により損傷されやすく、そし
て4つの第1接続パッド21に接続されている導体30
は、このアーム・アセンブリ10の組立作業中にMRヘ
ッドの素子が静電的電荷によって損傷されなくするため
の短絡回路として働く。各アーム11の除去可能なプレ
ート31は、アーム・アセンブリ10の完成後に点線3
3に沿って除去される。第1接続パッド21の幅Wは
0.45mmでありそして長さLは0.85mmであ
る。図4(B)は図4(A)の線B−Bに沿った断面を
示す。一体型リード層18は3つの層、即ち、支持プレ
ートとして働くステンレス・スチール製のプレート28
と、絶縁層として働くポリイミド層29と、配線導体2
0、第1接続パッド21及び導体30を形成する銅の層
とを有する。上述のように、アーム11から片持ちばり
式に突出する延長プレート19は、一体型リード層18
の可撓性及びロード・ビーム17の部分17Aの可撓性
に基づいてZ方向に撓むことができ、そして更にX軸及
びY軸の周りで撓むことができる。図4(A)に示すよ
うに、4つの第1接続パッド21の全てが単一の導体3
0により短絡されているが、この構造は次のように修正
されることができる。導体30は、第1導体及び第2導
体に分けられ、そして4つの第1接続パッド21が2つ
のグループに分けられる。第1の対は、MRヘッドの読
み取り素子に接続された左側の2つのパッド21であ
り、そして、第2の対は、MRヘッドの書き込み素子に
接続された右側の2つのパッド21である。第1導体は
第1の対のパッド21に接続されてこれらを短絡し、そ
して第2導体は第2の対のパッド21に接続されてこれ
らを短絡する。この接続方式によると、読み取り及び書
き込みヘッドが静電荷により損傷を受けるのを防止する
能力が著しく改善されることが実験的に確認された。図
4(B)に示すように、除去可能プレート31及び延長
プレート19は絶縁層29及び導体30だけにより結合
され、そしてこの部分の絶縁層29及び導体の30のそ
れぞれの幅は、第1接続パッド21の幅Wよりも狭い。
図4(B)に示すように、除去可能プレート31を延長
プレート19のエッジに結合する幅の狭い導体30には
ノッチが形成されており、これにより導体及び絶縁層の
断面積を減少する。第1接続パッド21の長さLの方向
に沿った除去可能プレート31の幅は0.5mm以下で
ある。
【0042】図2を再び参照すると、X−Z面にある回
路ボード23がアーム・アセンブリ10に取り付けられ
ている。回路ボード23には可撓性部分23Aが設けら
れている。可撓性部分23Aは、図示していない他端が
固定され、そして読みとり/書き込み回路に接続されて
いる。図5は、X−Z面に配置された回路ボード23及
びX−Y面に配置された延長プレート19を示す。回路
ボード23の面はアーム11の面と対してほぼ垂直であ
る。除去可能なプレート31が除去された後の延長プレ
ート19の主要部は、回路ボード23の後ろ側にあり距
離Lを有する第1部分及び回路ボード23の前側にあ
り距離Lを有する第2部分に分けられる。距離L
距離Lよりも短い。アーム・アセンブリが完成した後
に、配線導体20は回路ボード23により隠され、配線
導体20の損傷を防止することができる。図6を参照す
ると、回路ボード23の詳細が示されている。一端開放
型スロット24が回路ボード23の前部に形成されてい
る。一端開放型スロット24のそれぞれの直線エッジ2
5は、X軸から予定の角度θだけ傾けられている。4
つの第2接続パッド26は、一端開放型スロット24の
直線エッジ25のそれぞれの表面部分34に設けられて
いる。配線導体27が4つの第2接続パッド26のそれ
ぞれに接続されている。図を簡単にするために8本の配
線導体27だけが示されている。配線導体27は可撓性
部分23A上を延びて読み取り/書き込み回路に接続さ
れる。回路ボード23の1つのエッジ25に設けられて
いる第2接続パッド26は、本発明に従うハンダ技術に
より1つのヘッド支持アーム11の延長プレート19の
第1接続パッド21に接続される。従って、10本のヘ
ッド支持アーム11に対して10個のエッジ25が回路
ボード23に設けられている。
【0043】図6(A)の線B−B、C−C、D−D及
びE−Eに沿った断面が、図6(B)、(C)、(D)
及び(E)にそれぞれ示されている。図6(C)及び
(D)に示されているように、回路ボード23は基本的
には5つの層、即ち例えばプラスチックのような非導電
性の支持ブラケット35、第1ポリイミド層36、第2
ポリイミド層37、銅層(Cu)26及び27、並びに
第3ポリイミド・カバー層39を含む。銅の層は、第2
接続パッド26及び配線導体27を形成するようにマス
クされそしてエッチングされる。第2接続パッド26の
表面にハンダ40が付着されている。回路ボード23の
製造プロセスは、(a)この分野で周知のフォトリソグ
ラフィック技法を使用して一つのエッジの第2接続パッ
ド26がこれと対向するエッジの第2接続パッド26と
連続しているようにした第2接続パッド26及び配線導
体27のパターンを形成し、そして第2接続パッド26
上にハンダを付着するステップと、(b)周知のパンチ
技法を使用して回路ボード23の端部に複数の一端開放
型のスロット24を形成するステップとを含む。パッド
26のエッジ25は、一端開放型スロット24が形成さ
れるときに形成される。ハンダ40、第2接続パッド2
6並びに2つのポリイミド層37及び36の切断面を断
面部と呼ぶ。エッジ25はX軸から角度θだけ傾けら
れている。従って、ハンダ40及び第2接続パッド26
の断面部41の面は、X−Y平面から角度θだけそし
てZ方向でわずかな距離だけ傾けられている。図9乃至
13を参照して後述するように、ハンダ40及び第2接
続パッド26の断面部41は、延長プレート19の第1
接続パッド21のハンダの表面に通常隣接しそして接触
される。しかしながら、各構成要素及び製造中の誤差
が、図16(C)に示すように延長プレート19及び回
路ボード23のパッド21及び26のハンダが互いに接
触しないでZ方向の或る値のギャップが生じてしまう状
態を引き起こす。第2接続パッド26の代表的な幅W
は0.3mmであり、そして長さLは0.45mmで
ある。第2接続パッド26の幅Wは、第1接続パッド
21の幅Wと異なることに注目されたい。説明中の実施
例では、第2接続パッド26の幅Wは、第1接続パッ
ド21の幅Wよりも狭い。しかしながら、第2接続パッ
ド26の幅Wが、第1接続パッド21の幅Wよりも広
い構造を使用することができる。これらのパッド21及
び26の幅が異なることは、図15を参照して後述する
ようにX方向におけるこれらのパッド21及び26の整
列ミスを補償する。幅WがW1よりも広い構造は、より
大きい体積のハンダがパッド21上に置かれることがで
きるので好ましい。図6(B)において、ハンダ40、
第2接続パッド26並びに第2及び第1ポリイミド層3
7及び36の断面部41の線42は回路ボード23の表
面に垂直である。第3ポリイミド・カバー層39は2つ
のパッド26の間で第2ポリイミド層37の上に残って
いる。図6(C)において、第3ポリイミド・カバー層
39は4本の配線導体27を全体的に覆っている。図6
(D)において、第3ポリイミド・カバー層39は図示
の構造の表面を全体的に覆っている。図19は回路ボー
ド23を組み立てるプロセスを示す。回路ボード23
は、可撓性回路部材64と前部に複数のブラケット35
が形成されている非導電性部材とを有する。可撓性回路
部材64には複数の細長いスロットが形成されており、
そしてこれらのそれぞれは、点線68の左側に示されて
いる一端開放型スロット24と点線68の右側に示され
一端開放型スロット24と連続している付加的なスロッ
トから構成される。図6に示されるように可撓性回路部
材64の一端開放型スロット24のエッジの表面部分に
は第2接続パッド26及び配線導体27が形成されてい
るが、これらは図19に示されていない。支持ブラケッ
ト35を規定する複数の一端開放型スロットが非導電性
部材の前部に形成されている。非導電性部材の一端開放
型スロットは、一端開放型スロット24よりも大きい。
組立プロセスの第1ステップにおいて、ジグの基準ピン
(図示せす)が非導電性部材及び可撓性回路部材の位置
決め用開口65に挿入され、これにより両部材は点線6
7により示されているように互いに整列される。第2ス
テップにおいて可撓性回路部材64の前部が点線68に
沿って切断される。
【0044】図7は延長プレート19の他の実施例を示
し、ここで、4つの第1接続パッド21を2つのグルー
プに分けるようにスリット38がエッジ部分32に形成
されそして配線導体20の間の領域に延びており、そし
て付加的なスリット43が除去可能なプレート31に形
成されており、これにより左側の一対の接続パッド21
は、右側の一対のパッド21に比べて、Z方向の独立的
な弾力性を示すことができる。
【0045】図8は第1接続パッド21上にハンダを形
成するプロセスを示す。図13に示すような第1接続パ
ッド21及び第2接続パッド26のハンダ・リフロー接
続部を形成するに必要な体積のハンダは、40x10
−6ccのオーダである。第1及び第2接続パッド21
及び26の間に信頼性のあるハンダ・リフロー接続を実
現するためには、第1接続パッド21上のハンダの体積
は、第1及び第2接続パッド21及び26のハンダの総
体積の60%よりも多いことが必要であることが本発明
の発明者により見出された。ハンダは、ステンシルを通
して第1接続パッド21上にスクリーン付着される。ス
テンシルの開口の寸法及びステンシルの厚さは、パッド
21上に付着されるハンダの体積を制御するように選択
される。パッド21上のハンダは図8(B)に示されて
いるようにリフローされる。リフローされたハンダ44
は、矢印46の方向に押される平坦な押さえ具(アンビ
ル)即ち圧縮ボード45により平坦にされ、これにより
ハンダ44のそれぞれの上面は図8(C)に示すように
直線に沿って整列される。図8(A)の円44は平坦化
されたハンダを示す。実際の形は楕円形となる。ハンダ
44の高さHは100μmである。パッド21の垂直な
側壁を越えて延びる平坦化されたハンダ44の部分は、
ハンダ44が図13(B)のようにリフローされるとき
にパッド21の中心部に向かって引っ張られることに注
目されたい。
【0046】図9乃至14は、アーム11のそれぞれの
延長プレート19及び回路ボード23を組み立てる製造
方法を示す。図9(A)は、回路ボード23と、5枚の
磁気記録ディスク(図示せず)に対する10本のヘッド
支持アーム11の延長プレート19との位置的関係を示
す。図を簡単にするために、延長プレート19上の第1
接続パッド21及び回路ボード23の表面部分34上の
第2接続パッド26は図9に示されていない。図9
(B)に示す製造ステップにおいて、アーム11のそれ
ぞれから片持ちばり式に突出する延長プレート19は、
前述のように一体型リード層18の可撓性及び部分17
Aの可撓性に基づいてZ方向で撓むことができるため
に、延長プレート19の各対は、図10の櫛状ツール4
7の歯状部分48により曲げられる。延長プレート19
の各対、即ち、#2及び#3、#4及び#5、#6及び
#7、並びに#8及び#9はこれらの先端(図9で見て
左側の端部)の背面同士が互いに接触するように撓めら
れる。図9(C)に示す製造ステップにおいて、回路ボ
ード23は延長プレート19に向かって移動される。
【0047】図11は、延長プレート19が回路ボード
23の一端開放型のスロット24のエッジ25に沿って
完全に挿入され、そして櫛状ツール47が除去されてい
る構造を示す。櫛状ツール47が除去されると、延長プ
レート19のそれぞれは、これ自身のZ方向における撓
み性即ち可撓性により矢印49の方向に移動し、元のま
っすぐな状態に戻ろうとし、これにより図8(C)に示
す第1接続パッド21上の平坦なハンダ44は、図12
(A)に示すように、回路ボード23の第2接続パッド
26及びハンダ40の断面部即ち切断面41に密着す
る。しかしながら、この時に、製造または組立中の誤差
及び各部品の誤差により、図16(C)に示すように、
すべてのパッドの対21及び26が、互いに完全に接触
しなくなるような状態が生じる。そして、Z方向の或る
ギャップが生じてしまう。図12(A)乃至(C)に示
すように、延長プレート19のそれぞれの除去可能なプ
レート31はまだ除去されていないことに注目された
い。一端開放型のスロット24のエッジ25に沿って延
びる支持ブラケット35のサイド・エッジ52は、予定
の距離Lだけエッジ25よりも後退している。この予
定の距離Lは、ブラケット35の中心線とこれの上側
の層36の中心線とを一致させる際の整列誤差(距離)
よりも大きくされている。距離L2及び平坦化されたハ
ンダ・バンプ44による効果については後述する。ポリ
イミド層37の上面を、距離L/3の距離だけハンダ
44の下端から離れた点Pに位置決めする事が望まし
い。ここで、LはY方向における平坦化されたハンダ
44の長さである。このY方向における公称整列位置P
を定めることにより、この構造は、Y方向における整列
ミスが距離プラス/マイナスL/3内にある誤差を補
償することができる。
【0048】図12(B)は、延長プレート19の第1
接続パッド21の平坦化されたハンダ44及び回路ボー
ド23の第2接続パッド26のハンダ40の上に、この
分野で周知のハンダ用フラックスを付着させるステップ
を示す。図12(C)は、平坦化されたハンダ44及び
ハンダ40をリフローするステップを示す。ハンダ44
及び40に熱ビーム53を当てるために非接触型の熱源
が使用される。熱ビーム53のそれぞれは、4つのハン
ダ44からなる対と4つのハンダ40から成る対とを完
全に覆うに十分な約1.3x5.3mmの矩形状の焦点
面積を生じるように制御される。迅速な製造システムを
実現するためには、2つの熱ビーム53を有する2ビー
ム型のキセノン・レーザ・システムが望ましい。熱ビー
ム53と回路ボード23の面との角度を約55度に選択
することが望ましい。図14は、図11に示す構造体を
固定するためのステッパー・テーブル55を示す。ステ
ッパー・テーブル55は矢印56の方向に歩進される。
2つの熱源54は固定されている。ハンダ44及び40
が熱源54の下に位置決めされると、熱源54が付勢さ
れて熱ビーム53をハンダ44及び40に当てる。4つ
のハンダ44から成る対と4つのハンダ40から成る対
とをリフローするに必要な時間は0.5秒よりも短い。
MRヘッドを含むアーム・アセンブリ10に対するリフ
ロー時間は10秒よりも短い。キセノンを使用する熱源
の代わりに、他の熱源例えば赤外線の熱源、ハロゲン・
ランプの熱源、4ビーム型並列レーザ・アレイ等を使用
することができる。少なくとも4つのハンダ44から成
る対と4つのハンダ40から成る対とを同時に照射する
ように熱エネルギーを当てることができる。図12
(C)を参照すると、ハンダ44及び40がリフローさ
れてこのリフロー・ハンダ即ちハンダ・フィレット50
が形成されるにつれて、延長プレート19は、これのZ
方向における可撓性即ち弾力性に基づいてそしてZ方向
における自己バイアス・スプリング力に基づいて矢印5
6の方向に移動する。このZ方向における移動は、製造
誤差等により生じたZ方向に生じたどのようなギャップ
をも閉じ、パッド21及び26を密着させ、そして両者
のハンダがリフローされたときの体積そして表面張力に
より両者が合体し、これにより冷却後には完全なリフロ
ー・ジョイント50を形成する。また、ハンダ44の高
さよりも大きい距離Lは、非導電性の支持ブラケット
35がリフロー・ハンダ50に接触するのを防止し、こ
れにより、非導電性の支持ブラケット35に堆積された
静電的電荷がMRヘッドに接続されたリフロー・ハンダ
50に移動することが防止され、ディスク・ドライブの
使用中のMRヘッドの損傷が防止される。リフロー・プ
ロセスの後に、各延長プレート19に取り付けられてい
る除去可能なプレート31が図4の線33に沿って除去
される。使用するハンダの量が少なくて温度容量が小さ
くそして延長プレートが自己バイアス力により移動する
ので、ハンダ・パッドから熱を放散する大熱容量の冷却
ツールをハンダ・パッドに密着させる必要がなく、そし
て熱エネルギーは、ハンダ・パッドにより急速に吸収さ
れる。従って、リフロー後のハンダをクリーニングする
処理は最小にされ、酸素を含まない次のような雰囲気内
でリフロー処理を行うことができる。図12(A)に示
す構造体はハンダ用フラックスの代わりに、例えばグリ
セリン又は清浄剤のようなエージェントを含む漕に浸け
られる。そして構造体はステッパー・テーブル55に載
せられ、そしてリフロー・プロセスの間ハンダ44及び
40の上に例えば窒素ガス又はアルゴン・ガスのような
不活性・ガスが少量流される。
【0049】図13(A)及び(B)はリフロー・ハン
ダ50の拡大図である。図13(A)は、図12(C)
の構造を90度回転したものを示す。除去可能なプレー
ト31は図13(A)及び(B)に示す構造体から除去
されている。図13(B)はリフロー・ハンダ50の斜
視図である。第1接続パッド21の幅W(0.45m
m)は、第2接続パッド26の幅W(0.3mm)よ
りも広いので、Y方向から見たリフロー・ハンダ50の
形は台形であり、X方向から見たリフロー・ハンダ50
の形はほぼ直角三角形であり、そして直角三角形の斜辺
は凹状にへこんでいる。ハンダ・フィレット即ちリフロ
ー・ハンダの寸法は、リフロー時に露出されるパッドの
表面積により決められる。Z方向におけるリフロー・ハ
ンダ50の高さは約0.45mmであり、そしてY方向
における底辺の長さは約0.6mmである。上述のよう
に、ハンダ・リフロー・ジョイントに必要なハンダの体
積は、40x10−6ccのオーダであり、第1及び第
2接続パッド21及び26の間に信頼性のあるハンダ・
リフロー接続を実現するためには、第1接続パッド21
上のハンダの体積は、第1及び第2接続パッド21及び
26のハンダの総体積の60%よりも多いことが必要で
ある。リフロー時のZ方向の動きの量は平坦化されたハ
ンダ44の高さHの関数であり、そしてこの高さのほぼ
80%に等しい距離だけハンダ内に食い込む。延長プレ
ート上のパッド21のハンダの量を多くすることが望ま
しく、そしてこれは、パッド上のハンダ載置面積を大き
くしそしてステンシルの開口の高さ等を調整してパッド
上のハンダの高さを高くすることにより実現できる。
【0050】図15は、図2に示したアーム・アセンブ
リ10の代替的構造を示す。図15に示す構造におい
て、各アーム11の先端は読み取り/書き込みヘッドを
支持し、そして各アーム11の後端はキャリッジ60の
櫛状素子61に固定されている。キャリッジ60はこれ
の後部に取り付けられたVCM12により軸14の周り
で枢動され、これにより読みとり/書き込みヘッドは回
転データ記録ディスクの半径方向に沿って移動される。
【0051】
【発明の効果】図16及び17は本発明に従うアーム・
アセンブリ10により実現される効果を示す。図16
(A)及び(B)は、X方向における第1及び第2接続
パッド21及び26の整列ミス(正しく整列されていな
いこと)の補償を示す。図16(A)において、延長プ
レート19の第1接続パッド21は、第1接続パッド2
1の中心線Cと第2接続パッド26の中心線Cとの
間の距離Xにより示されているように右方向にずれて
いる。図16(B)において、延長プレート19の第1
接続パッド21は、第1接続パッド21の中心線C
第2接続パッド26の中心線Cとの間の距離Xによ
り示されているように左方向にずれている。このよう
に、たとえ第1及び第2接続パッド21及び26がX方
向で互いにずれていても、本発明によると第1接続パッ
ド21の幅Wが第2接続パッド26の幅Wと異なって
いるので、第1及び第2接続パッド21及び26の間に
信頼性のあるハンダ・リフロー接続が実現される。図1
6(C)及びこの図16(C)に示されている線62ー
62に沿った断面を示す図18は、予期されない小さな
ギャップZ又はZが生じた場合を示す。パッド21
及び26の間に予期されない小さなギャップZを生じ
させる多くの製造誤差が発生する。これの代表的な例
は、パッド21の上のハンダ44が薄い場合、回路ボー
ド23のスロット24のエッジがこれの表面に対して直
角に切断されない場合、エッジ25が直線的に形成され
ない場合、エッジ25にへこんだ部分が発生した場合、
延長プレート19が平坦に形成されない場合等である。
可撓性があり自己バイアス力により、これと直交する回
路ボード23に向かって移動できる延長プレート19に
比較的大量のハンダが存在しているので、ハンダが加熱
源によりリフローされるときに延長部材19はエッジ2
5に向かって移動してギャップZ及びZを閉じ、こ
れによりパッド21及び26上のハンダが一体となり、
そして一体化されたハンダの表面張力が働いてリフロー
・ハンダ・ジョイント50が冷却後に形成される。リフ
ロー時のZ方向の動きの量は平坦化されたハンダ44の
高さHの関数であり、そしてこの高さのほぼ80%に等
しい距離だけハンダ内に食い込む。小さなギャップZ
は薄くされたハンダ44及びパッド26の間に生じ、そ
して小さなギャップZはハンダ44と回路ボード23
の一端開放型スロット24に生じた予期されない凹んだ
エッジとの間に生じる。比較的大量のハンダがパッド2
1及び26上に存在し、そして図12(C)に示すよう
にハンダ44及び40がリフローされるときに延長プレ
ート19が回路ボード23に向かって移動するので、パ
ッド21及び26上のリフロー・ハンダはギャップZ
及びZを越えて互いに接続する。
【0052】図17(A)乃至(C)は、延長プレート
19と回路板23との間の他の整列ミスを示す。図17
(A)乃至(C)の構造は、図12に示されているもの
とほぼ同じなので、細かな部分の参照番号は図17
(A)乃至(C)に示されていない。図17(A)は、
回路ボード23の一端開放型スロット24のエッジがY
軸から角度θだけ傾けられている場合を示す。図12
(C)で説明したように、ハンダ44及び40がリフロ
ーされるときに延長プレート19はこれが持つZ軸方向
の可撓性即ち弾力性に基づいて矢印56の方向に移動す
るので、ハンダ44及び40の間のギャップは問題を生
じない。そしてリフローされるとハンダ44及び40は
互いに接続する。図17(B)及び(C)は、Y方向に
おける延長プレート19及び回路ボード23の整列ミス
を示す。図17(B)は、回路ボード23が図12
(A)で説明した所望の位置Pから距離Yだけ下げら
れている場合を示し、そして図17(C)は、回路ボー
ド23が所望の位置Pから距離Yだけ上昇されている
場合を示す。延長プレート19及び回路ボード23がY
方向において整列ミスされたとしても、第1接続パッド
21のハンダ44と第2接続パッド26のハンダ40と
の間の接触の関係は変わらないので、信頼性のあるハン
ダ接続が実現される。
【0053】本発明は、個別配線ワイヤを使用する従来
のディスク・ドライブ装置の配線システムにおける問題
点を解決する。そして、本発明に従うアーム・アセンブ
リの構造及びこれの製造方法は、ヘッド支持アーム11
上の読み取り/書き込みヘッドに接続されている導体と
読み取り/書き込み回路に接続されている回路ボード2
3上の導体との間に信頼性のある接続を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスク・ドライブ装置の配線システム
の構造を示す図である。
【図2】本発明に従うアーム・アセンブリの斜視図であ
る。
【図3】本発明に従うヘッド支持アームの構造を示す図
である。
【図4】本発明に従うヘッド支持アームの延長プレート
の第1接続パッド及び除去可能なプレートを示す図であ
る。
【図5】本発明に従う延長プレート及び回路ボードを示
す図である。
【図6】本発明に従う回路ボードの構造を示す図であ
る。
【図7】本発明に従う延長プレートの他の実施例を示す
図である。
【図8】本発明に従う延長プレートの第1接続パッド上
の平坦にされたハンダを示す図である。
【図9】本発明に従う延長プレートと回路ボードとを組
み立てるステップを示す図である。
【図10】組立ステップで使用する櫛状ツールを示す図
である。
【図11】延長プレートが回路ボードの一端開放型スロ
ットに沿って十分に挿入された構造を示す図である。
【図12】本発明に従うリフロー・プロセスを示す図で
ある。
【図13】第1及び第2接続パッド上のリフロー・ハン
ダの構造を示す図である。
【図14】本発明に従うプロセスで使用するステッパー
・テーブル及び熱源を示す図である。
【図15】本発明に従いヘッド支持アームがキャリッジ
の櫛状素子に固定されているアーム・アセンブリを示す
図である。
【図16】延長プレート及び回路ボードの間の整列ミス
を示す図である。
【図17】延長プレート及び回路ボードの間の整列ミス
を示す図である。
【図18】図16(C)の線62ー62に沿った断面を
示す図である。
【図19】回路ボードを組み立てるプロセスを示す図で
ある。
【符号の説明】
10・・・アーム・アセンブリ、 11・・・ヘッド支持アーム、 15・・・データ記録ディスク、 19・・・延長プレート、 21・・・第1接続パッド、 23・・・回路ボード、 24・・・一端開放型スロット、 26・・・第2接続パッド、 31・・・除去可能なプレート、 40、44・・・ハンダ、 50・・・リフロー・ハンダ
フロントページの続き (72)発明者 青柳 彰彦 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 辻野 等 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 加藤 雅彦 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 小林 正樹 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 スルヤ・エス・パタナイク アメリカ合衆国95193、カリフォルニア 州サン・ノゼ、コトル・ロード 5600番 地 インターナショナル・ビジネス・マ シーンズ・コーポレイション内 (72)発明者 ディビット・エイ・エルペンディング アメリカ合衆国95193、カリフォルニア 州サン・ノゼ、コトル・ロード 5600番 地 インターナショナル・ビジネス・マ シーンズ・コーポレイション内 (56)参考文献 特開 平7−169211(JP,A) 特開 平9−223304(JP,A) 特開 平7−211020(JP,A) 特開 平8−46349(JP,A) 特開 平2−117791(JP,A) 特開 平4−145689(JP,A) 特開 平6−71425(JP,A) 特開 平6−335794(JP,A) 特開 平4−346946(JP,A) 特開 平9−206926(JP,A) 実開 平3−117869(JP,U) 国際公開96/42080(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/60 G11B 21/21

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに間隔をおいて平行に配置された複数
    のアームであって、該アームのそれぞれの一端は読み取
    り/書き込みヘッドを支持し、上記アームのそれぞれは
    該アームのサイド・エッジの1つから片持ちばり式に突
    出した延長プレートを有し、該延長プレートは上記アー
    ムの平面に垂直な方向において撓むことができ、且つ上
    記アームの長手方向に平行なX軸及び上記アームの幅の
    方向であるY軸の周りで撓むことができる、上記複数の
    アームと、 上記読み取り/書き込みヘッドに接続され、上記延長プ
    レートのそれぞれに設けられた複数の第1接続パッド
    と、 上記延長プレートに係合し、複数の第2接続パッドが設
    けられている回路ボードとを有し、 上記回路ボードの平面は、上記第2接続パッドを上記延
    長プレートそれぞれの上記第1接続パッドに整列させる
    ように、上記アームの平面に直交しており、そして該延
    長プレートに対して配置されていることを特徴とするデ
    ィスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ。
  2. 【請求項2】上記回路ボードは、上記アームの平面に垂
    直な方向で上記延長プレートを撓めるような構造を有
    し、上記延長プレートの自己バイアス力により上記第1
    接続パッドを上記第2接続パッドに密着させることを特
    徴とする請求項1に記載のアーム・アセンブリ。
  3. 【請求項3】上記第1接続パッド及び上記第2接続パッ
    ドはハンダにより接続されることを特徴とする請求項2
    に記載のアーム・アセンブリ。
  4. 【請求項4】上記第1接続パッド及び上記第2接続パッ
    ドのそれぞれにハンダが設けられており、上記延長プレ
    ート及び上記回路ボードの上記ハンダが溶融したときに
    上記撓まされた上記延長プレートが上記溶融したハンダ
    に向かって移動でき、上記第1接続パッド上の溶融ハン
    ダ及び上記第2接続パッド上の溶融ハンダが一体となっ
    て信頼性及び歩留まりの高い一体的ハンダ接続を形成す
    ることを特徴とする請求項3に記載のアーム・アセンブ
    リ。
  5. 【請求項5】上記延長プレートの上記第1接続パッド上
    のハンダは、上記第1接続パッドのそれぞれの上にステ
    ンシルによりハンダ・ペーストを付着し、該ハンダ・ペ
    ーストをリフローし、該リフローされた全てのハンダを
    平坦な面を有する押さえ具で押さえて全てのハンダの高
    さを同じにして上記アームの平面に垂直なZ方向におけ
    る高さを同じにすることを特徴とする請求項4に記載の
    アーム・アセンブリ。
  6. 【請求項6】上記第1接続パッド上の溶融ハンダ及び上
    記第2接続パッド上の溶融ハンダを一体化させる上記Z
    方向における上記延長プレートの動きの距離は上記第1
    接続パッド上の上記平坦化されたハンダの高さの80%
    であることを特徴とする請求項5に記載のアーム・アセ
    ンブリ。
  7. 【請求項7】上記アームのそれぞれの上記延長プレート
    にそれぞれ係合して受け止める複数の一端開放型スロッ
    トが上記回路ボードに設けられており、上記複数の第2
    接続パッドが上記一端開放型スロットのエッジのそれぞ
    れに形成されており、上記一端開放型スロットのエッジ
    は上記アームの平面に対して傾けられていることを特徴
    とする請求項2に記載のアーム・アセンブリ。
  8. 【請求項8】上記回路ボードの背面に支持プレートが設
    けられており、該支持プレートは上記一端開放型スロッ
    トのエッジに沿ったサイド・エッジを有し、該サイド・
    エッジは上記一端開放型スロットのエッジから予定の距
    離だけ後退していることを特徴とする請求項5に記載の
    アーム・アセンブリ。
  9. 【請求項9】上記支持プレートは非導電性の材料で形成
    されていることを特徴とする請求項8に記載のアーム・
    アセンブリ。
  10. 【請求項10】上記第1接続パッドは上記アームの長手
    方向に平行なX軸方向に沿って上記延長プレートに設け
    られており、上記X軸方向に沿った上記第1接続パッド
    の幅は、上記X軸方向に沿った上記第2接続パッドの幅
    と異なることを特徴とする請求項1に記載のアーム・ア
    センブリ。
  11. 【請求項11】上記X軸方向に沿った上記第1接続パッ
    ドの幅は、上記X軸方向に沿った上記第2接続パッドの
    幅よりも広いことを特徴とする請求項10に記載のアー
    ム・アセンブリ。
  12. 【請求項12】上記第1接続パッドは上記アームの幅方
    向に平行なY軸方向に沿った長さを有し、上記第1接続
    パッドは上記長さ及び上記幅により規定される表面を有
    し、上記第2接続パッドの断面部分が上記第1接続パッ
    ドの表面に密着されていることを特徴とする請求項11
    に記載のアーム・アセンブリ。
  13. 【請求項13】上記第2接続パッドの断面部分は、上記
    第1接続パッドのY軸方向に沿った長さの1/3の位置
    に位置決めされており、上記第2接続パッドの断面部分
    及び上記第1接続パッドの上記Y軸方向における整列ミ
    スを保証し、そして上記アームの長手方向であるX軸の
    周りの上記回路ボードの回転による整列ミスを保証する
    ことを特徴とする請求項12に記載のアーム・アセンブ
    リ。
  14. 【請求項14】上記第1接続パッドは、上記アームの長
    手方向に平行なX軸に沿って上記延長プレートのエッジ
    に設けられており、上記複数の第1接続パッドを2つの
    グループに分けるスリットが上記延長プレートのエッジ
    に設けられており、上記第1接続パッド及び上記第2接
    続パッドにハンダ付着されており、上記アームの平面に
    垂直な方向における上記延長プレートの柔軟性を増して
    上記ハンダがリフローされる前及び上記ハンダがリフロ
    ーされたときの上記第1接続パッドのハンダと上記第2
    接続パッドのハンダの接触性を増大することを特徴とす
    る請求項1に記載のアーム・アセンブリ。
  15. 【請求項15】上記延長プレートの上記第1接続パッド
    を短絡する導電性部材が上記延長プレートに設けられて
    おり、そして上記導電性部材は上記ハンダがリフローさ
    れた後に除去されることを特徴とする請求項4に記載の
    アーム・アセンブリ。
  16. 【請求項16】上記一端開放型スロットが上記回路ボー
    ドに形成される前に、上記一端開放型スロットの一つの
    エッジの上記第2接続パッドと該一つのエッジに対向す
    る他のエッジの上記第2接続パッドとは互いに接続され
    ており、上記一端開放型スロットが形成されたときに上
    記一つのエッジの上記第2接続パッドと該一つのエッジ
    に対向する他のエッジの上記第2接続パッドとが分離さ
    れることを特徴とする請求項7に記載のアーム・アセン
    ブリ。
  17. 【請求項17】上記回路ボードは、上記一端開放型スロ
    ット及びこれに連続する付加的なスロットでそれぞれ構
    成される複数の細長いスロットが形成されている可撓性
    回路部材と上記一端開放型スロットよりも大きい一端開
    放型スロットが複数形成されている非導電性部材とを積
    層し、上記一端開放型スロット及び上記付加的なスロッ
    トの境界線に沿って上記可撓性回路部材を切断すること
    により形成されることを特徴とする請求項16に記載の
    アーム・アセンブリ。
  18. 【請求項18】上記アームの平面に垂直な方向に沿った
    上記複数のアームの高さと上記アームの長手方向の上記
    回路ボードの長さにより規定される領域に上記読み取り
    /書き込みヘッドを制御する回路が実装されることを特
    徴とする請求項1に記載のアーム・アセンブリ。
  19. 【請求項19】上記延長プレートに対する上記回路ボー
    ド上の上記第2接続パッドの移動量は少なく、上記第2
    接続パッドの位置はフォトリソグラッフィク・プロセス
    により正確に形成され、上記延長プレートの上記第1接
    続パッドのそれぞれの位置関係は、上記延長プレートが
    互いに直行する3つの軸の周りでの回動する際に変動せ
    ず、上記延長プレートは上記アームの平面に垂直な方向
    に撓むことができ、上記平面の2つの方向の周りで動く
    ことができることを特徴とする請求項1に記載のアーム
    ・アセンブリ。
  20. 【請求項20】(a)(i)互いに間隔をおいて平行に
    配置された複数のアームであって、該アームのそれぞれ
    は該アームのサイド・エッジの一つから片持ちばり式に
    突出している延長プレートを有し、上記延長プレートは
    上記アームの平面に垂直なZ軸の方向に撓むことがで
    き、上記延長プレートにはハンダがそれぞれ付着された
    複数の第1接続パッドが設けられている上記複数の延長
    プレートと、(ii)上記アームのそれぞれの上記延長
    プレートに係合して受け入れるための複数の一端開放型
    スロットが設けられている回路ボードであって、上記一
    端開放型スロットのエッジのそれぞれの表面部分に、ハ
    ンダが付着された複数の第2接続パッドが設けられてい
    る上記回路ボードを用意するステップと、 (b)櫛形のツールを使用して一つの延長プレートの背
    面とこれと隣接する延長プレートの背面とを近づけるよ
    うに上記延長プレートを撓め、上記第2接続パッドを上
    記第1接続パッドに整列させるように上記回路ボードを
    上記延長プレートのそれぞれに位置づけるステップと、 (c)上記第1接続パッド及び上記第2接続パッド上の
    上記ハンダの上にハンダ・フラックスを塗布するステッ
    プと、 (d)一つの延長プレートの上記第1接続パッドの全て
    の上のハンダと該第1接続パッドに整列されている上記
    第2接続パッド上のハンダを一度に溶融させるように、
    上記第1接続パッド上のハンダ及び上記第2接続パッド
    上のハンダを非接触型の熱源により溶融するステップと
    を含むディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリの
    製造方法。
  21. 【請求項21】上記非接触型熱源からの熱ビームは上記
    回路ボードに対して予定の角度だけ傾けられていること
    を特徴とする請求項20に記載の製造方法。
  22. 【請求項22】上記一端開放型スロットの一つのエッジ
    の全ての第2接続パッド及び該第2接続パッドに整列し
    ている第1接続パッド上のハンダと上記一つのエッジに
    隣接しているエッジの全ての第2接続パッド及び該第2
    接続パッドに整列している第1接続パッド上のハンダと
    に対して、2つの互いに角度づけられた熱ビームをそれ
    ぞれ指向し、上記回路ボード及び上記複数のアームの延
    長プレートがステッパー・テーブルに支持され、上記2
    つの熱ビームが固定され、上記第1接続パッド上のハン
    ダ及び上記第2接続パッド上のハンダを上記2つの熱ビ
    ームに位置づけるために上記ステッパー・テーブルが歩
    進されることを特徴とする請求項20に記載の製造方
    法。
  23. 【請求項23】上記2つの熱ビームは矩形状のビーム・
    スポットを有するキセノン・ビーム・レーザであること
    を特徴とする請求項22に記載の製造方法。
  24. 【請求項24】上記ステップ(c)はグリセリン及び清
    浄剤を含む群から選択された1つを付着し、上記ステッ
    プ(c)は、通常の空気雰囲気内に存在する酸素を除外
    するために不活性ガス雰囲気内で行われることを特徴と
    する請求項20に記載の製造方法。
  25. 【請求項25】互いに間隔をおいて平行に配置された複
    数のアームであって、該アームのそれぞれの一端は読み
    取り/書き込みヘッドを支持し、上記アームのそれぞれ
    の他端はキャリッジの櫛状素子に固定されており、上記
    アームのそれぞれは該アームのサイド・エッジの1つか
    ら片持ちばり式に突出した延長プレートを有し、該延長
    プレートは上記アームの平面に垂直な方向において撓む
    ことができ、且つ上記アームの長手方向に平行なX軸及
    び上記アームの幅の方向であるY軸の周りで撓むことが
    できる、上記複数のアームと、 上記延長プレートのそれぞれに設けられ上記読み取り/
    書き込みヘッドに接続された複数の第1接続パッドと、 上記延長プレートを受け入れる複数の一端開放型スロッ
    トを有する回路ボードであって、上記一端開放型スロッ
    トのエッジのそれぞれの表面部分上に複数の第2接続パ
    ッドが設けられている、上記回路ボードとを備え、 上記一端開放型スロットのエッジのそれぞれの上記第2
    接続パッドを上記延長プレートのそれぞれの上記第1接
    続パッドに整列するように、上記回路ボードが上記複数
    のアームのそれぞれの上記延長プレートに対して配置さ
    れていることを特徴とする、ディスク・ドライブ装置の
    アーム・アセンブリ。
  26. 【請求項26】上記回路ボードの平面は、上記アームの
    平面に直交していることを特徴とする請求項25に記載
    のアーム・アセンブリ。
  27. 【請求項27】駆動モータにより回転されるデータ記録
    ディスクと、 アーム・アセンブリとを有し、 該アーム・アセンブリは、 互いに間隔をおいて平行に配置された複数のアームであ
    って、該アームのそれぞれの一端は読み取り/書き込み
    ヘッドを支持し、上記アームのそれぞれの他端は互いに
    固定されており、上記アームのそれぞれは該アームのサ
    イド・エッジの1つから片持ちばり式に突出した延長プ
    レートを有し、該延長プレートは上記アームの平面に垂
    直な方向において撓むことができ、且つ上記アームの長
    手方向に平行なX軸及び上記アームの幅の方向であるY
    軸の周りで撓むことができる、上記複数のアームと、 上記延長プレートのそれぞれに設けられ上記読み取り/
    書き込みヘッドに接続された複数の第1接続パッドと、 上記延長プレートを受け入れる複数の一端開放型スロッ
    トを有する回路ボードであって、上記一端開放型スロッ
    トのエッジのそれぞれの表面部分上に複数の第2接続パ
    ッドが設けられている、上記回路ボードとを備え、 上記一端開放型スロットのエッジのそれぞれの上記第2
    接続パッドを上記延長プレートのそれぞれの上記第1接
    続パッドに整列させるように、上記回路ボードが上記複
    数のアームのそれぞれの上記延長プレートに対して配置
    されていることを特徴とする、ディスク・ドライブ装
    置。
  28. 【請求項28】上記回路ボードの平面は、上記アームの
    平面に直交していることを特徴とする請求項27に記載
    のディスク・ドライブ装置。
  29. 【請求項29】上記第1接続パッドは、上記アームの長
    手方向に平行なX軸に沿って上記延長プレートに設けら
    れており、そして上記X軸の方向に沿った上記第1接続
    パッドの幅は、上記X軸の方向に沿った上記第2接続パ
    ッドの幅と異なることを特徴とする請求項27に記載の
    ディスク・ドライブ装置。
  30. 【請求項30】上記第1接続パッド及び上記第2接続パ
    ッドはハンダにより接続されていることを特徴とする請
    求項29に記載のディスク・ドライブ装置。
  31. 【請求項31】上記第1接続パッドは、上記アームの幅
    に沿った方向に平行なY軸に沿った長さを有し、上記第
    1接続パッドは上記幅及び上記長さにより規定される表
    面を有し、上記第2接続パッドの断面部が上記第1接続
    パッドの表面に隣接又は接触していることを特徴とする
    請求項29に記載のディスク・ドライブ装置。
  32. 【請求項32】上記第1接続パッド及び上記第2接続パ
    ッドはハンダにより接続されていることを特徴とする請
    求項31に記載のディスク・ドライブ装置。
  33. 【請求項33】上記表面部分と反対側の上記回路ボード
    の背面に支持プレートが取り付けられており、該支持プ
    レートは上記一端開放型スロットの上記エッジに沿った
    サイド・エッジを有し、該サイド・エッジが、予定の距
    離だけ上記一端開放型スロットのエッジから後退されて
    いることを特徴とする請求項32に記載のディスク・ド
    ライブ装置。
  34. 【請求項34】上記支持プレートは非導電性材料で形成
    されていることを特徴とする請求項33に記載のディス
    ク・ドライブ装置。
  35. 【請求項35】上記第1接続パッドは、上記アームの長
    手方向に平行なX軸に沿って上記延長プレートのエッジ
    部分に設けられており、そして上記第1接続パッドを2
    つのグループに分けるように上記延長プレートのエッジ
    部分にスリットが形成されていることを特徴とする請求
    項27に記載のディスク・ドライブ装置。
JP26248397A 1997-09-26 1997-09-26 ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法 Expired - Fee Related JP3247644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26248397A JP3247644B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26248397A JP3247644B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11110925A JPH11110925A (ja) 1999-04-23
JP3247644B2 true JP3247644B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=17376426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26248397A Expired - Fee Related JP3247644B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3247644B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004152393A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toshiba Corp アームアッセンブリとこのアームアッセンブリを備える記憶装置及び記憶装置の製造方法
JP2010146653A (ja) 2008-12-19 2010-07-01 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッド・スタック・アセンブリの製造方法、その相互接続装置及びヘッド・スタック・アセンブリ
JP5075970B2 (ja) * 2010-11-30 2012-11-21 株式会社東芝 ヘッドジンバルアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置
CN115376565A (zh) 2021-05-20 2022-11-22 日本发条株式会社 磁盘装置用悬架、电子部件以及悬架和电子部件的连接方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3831743A1 (de) * 1988-09-17 1990-03-29 Philips Patentverwaltung Vorrichtung zur bearbeitung eines werkstueckes mit laserlicht und verwendung dieser vorrichtung
JPH03117869U (ja) * 1990-03-16 1991-12-05
JPH04145689A (ja) * 1990-10-08 1992-05-19 Nippon Mektron Ltd レーザー半田付け方法とその装置
JPH04346946A (ja) * 1991-05-22 1992-12-02 Showa Denko Kk フッ素化炭化水素の製造法
JPH0671425A (ja) * 1992-08-31 1994-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ビーム加熱方法
JP2909351B2 (ja) * 1993-05-28 1999-06-23 ホシザキ電機株式会社 はんだ付用フラックス
US5422764A (en) * 1993-10-15 1995-06-06 Hewlett-Packard Company Electrical interconnect for a head/arm assembly of computer disk drives
JP2656736B2 (ja) * 1993-12-23 1997-09-24 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション ヘッド・ジンバル・アセンブリ及び磁気ディスク駆動システム
JPH0846349A (ja) * 1994-08-04 1996-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd はんだ付け方法
JPH09206926A (ja) * 1996-01-29 1997-08-12 Oki Electric Ind Co Ltd 不活性雰囲気作成装置
JPH09223304A (ja) * 1996-02-15 1997-08-26 Tdk Corp 磁気ヘッド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11110925A (ja) 1999-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6212046B1 (en) Arm assembly for a disk drive device and a method for fabricating the same
JP3753968B2 (ja) 配線一体型サスペンション及びその製造方法
US5872687A (en) Transducer suspension system
JP3033936B2 (ja) 電気的接続体、スライダ−サスペンション・アセンブリおよびその製造方法、並びに情報記憶装置
US6459549B1 (en) Hard disk drive with slider support structure and head gimbal assembly
EP0576680B1 (en) Magnetic head assembly, its manufacture, and magnetic disc device
US5889636A (en) Electrical connection for slider/suspension assembly
EP0265720B1 (en) A slider-suspension assembly and method for attaching a slider to a suspension in a data recording disk file
US5491597A (en) Gimbal flexure and electrical interconnect assembly
US7724478B2 (en) Magnetic disk drive, wiring connection structure and terminal structure
US20060139809A1 (en) Head gimbal assembly and magnetic disk drive
US7417827B2 (en) Head/slider supporting structure having lead wire inclined relative to slider pad
US20050199680A1 (en) Rotating disk storage device and integrated wire head suspension assembly
US10373635B2 (en) Magnetic head suspension assembly having flexible wiring member with connection terminal including center hole and cover layer and disk device provided with the same
EP0888610B1 (en) Adjustable solder bump spacer for slider-suspension attachment
JP2004283911A (ja) 磁気ヘッド部品の装着方法、磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド装置の製造方法
US6055133A (en) Disk drive head support arm and arm assembly utilizing plural datum features
US8699187B2 (en) Manufacturing method for a head-stack assembly, apparatus for interconnection of the head-stack assembly, and head-stack assembly
JP2004309441A (ja) プローブヘッド及びその組立方法並びにプローブカード
JP3247644B2 (ja) ディスク・ドライブ装置のアーム・アセンブリ及びこれの製造方法
JP3198916B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及び該アセンブリの製造方法
JP3093171B2 (ja) ディスク・ドライブ装置のヘッド支持アーム及びアーム・アセンブリ
US7974044B1 (en) Solder control features for a disc drive head flex interconnect
JP3421486B2 (ja) 磁気ヘッド支持機構
CN115376565A (zh) 磁盘装置用悬架、电子部件以及悬架和电子部件的连接方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees