JP3246944B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP3246944B2 JP10601392A JP10601392A JP3246944B2 JP 3246944 B2 JP3246944 B2 JP 3246944B2 JP 10601392 A JP10601392 A JP 10601392A JP 10601392 A JP10601392 A JP 10601392A JP 3246944 B2 JP3246944 B2 JP 3246944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,デジタル複写機,レー
ザプリンタ,ファクシミリ等のデジタル画像形成装置及
び表示装置等に応用される画像形成方法に関し,より詳
細には,主走査方向の片方に隣接する2ドットの濃度デ
ータと,他方に隣接する2ドットの濃度データとを交互
にサンプリングして濃度表現を行い,主走査方向の読取
誤差による濃度ムラの低減化,解像性と階調性の両立,
バンディング,中間調部の濃度ムラによる画像ノイズの
低減を図り,中間調を滑らかに再現できる画像形成装置
および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,デジタル複写機における書込処
理においては,その解像性と階調性が重要な要因とな
る。細かな解像性と,中間調を忠実に再現する階調性が
文字や写真を含むあらゆる原稿に対する複写処理におい
て望まれる。
【0003】従来において,階調性を表す方式として,
特開昭54−144126号公報,特開昭56−174
78号公報,特開昭57−76977号公報等に開示さ
れているディザマトリクスを用いた面積階調法がある。
しかしながら,上記面積階調法にあっては,複数のドッ
トで画素を構成し,該書込ドット数で濃度表現を行うた
め,解像度が低下する。この場合,2値書込方式では画
素を構成するドット数をNとすると,その階調数は地肌
白部を含まずにN段の階調が表されるが,一般的に解像
性は1/Nに低下する。
【0004】一方,解像性を低下させないで,多階調を
実現する1ドット多値書込方式が提案されている。これ
は,例えば,電子写真方式のレーザビーム書き込みにお
いて,書込1ドットの濃度を変調するものである。書き
込みのレーザダイオードの光変調方式には,主にその露
光時間を変調するパルス幅変調方式と,露光強度を変調
するパワー変調方式とがある。上記パルス幅変調方式と
しては特開昭62−49776号公報,パワー変調方式
としては特開昭64−1547号公報に具体的な技術が
開示されている。また,1ドット変調による多値書き込
みに,解像性の低下をできるだけ回避する微小マトリク
スとを組み合わせる2ドット多値書込方式も提案されて
いる。
【0005】また,従来においては,主走査方向に隣接
する2ドットの濃度データを規則的にサンプリングし
て,それを1画素として濃度表現を行っていた。即ち,
サンプリングする2ドットは同一タイミングであり,主
走査方向に常に同じ位置の組合わせとなる画像を形成し
ていた。一方,読み取りのCCD(電荷結合素子)は,
主走査方向を1ラインづつ入力し,サンプリングするC
CDの2ドットは同じセンサの組み合わせとなる。一般
に,CCDの感度分布は図20に示すような特性(中央
部で最大となり端部で低下する)を有する。
【0006】デジタル複写機の高画質化の1つの条件と
して,高精度の中間調再現が必要であり,また,解像性
と階調性の両立には,上記の1ドット多値書込方式が好
ましいものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記1
ドット多値書込方式にあっては,バンディングが発生し
易いという問題点があった。例えば,デジタル複写機に
おいて,中間調領域にて発生するバンディングは,感光
体の駆動ムラや振動,書込光学系の走査ピッチムラ等に
より発生し,該バンディングは主走査方向に連続な帯状
の濃度ムラとして現れる。特に,1ドット多値書込方式
においては,露光のレーザダイオードにおける副走査方
向の走査ピッチムラにより,中間露光領域の露光ビーム
の裾野が重なり,バンディングが発生する。
【0008】また,高解像度化により,バンディングに
対する精度も要求されつつある。現在多く用いられてい
る400dpi程度における1ドット多値書き込みにお
いて,現状の電子写真プロセスにあっては,変調方式に
関わらず中間調ベタ部に濃度ムラによる画像ノイズが発
生し,中間調が滑らかに再現されないという問題点があ
った。
【0009】また,バンディング及び画像ノイズを低減
させるための1ドット変調による多値書き込みに解像性
の低下の少ない微小マトリクスとを組み合わせる方式に
あっては,面積階調を実行する方向の解像性が低下し,
細線や文字の割れが顕像化する可能性が高いという問題
点があった。
【0010】また,画像データに基づき,書込位相を主
走査方向に対してずらして,市松模様を形成する方法に
あっては,該方法を実際に電子写真プロセスを用いて具
現化するには,書込ビーム径の極小化による中間調での
1ドット以下の孤立したドット(例えば,1/2,1/
4)を解像する必要があり,現在の技術レベルでは困難
な点が多いという問題点があった。
【0011】また,1ドット変調による多値書き込み
に,解像性の低下をできるだけ回避する微小マトリクス
とを組み合わせる2ドット多値方式にあっては,1ドッ
ト多値書き込みにより発生するバンディングや中間調部
の濃度ムラによる画像ノイズの低減化及び滑らかな中間
調再現による階調性の向上を図れるが,400dpiの
書込密度で200線を形成する2ドット多値のライン画
像の場合,文字やラインの割れが発生し,1ドット多値
書込方式と比較して画質低下となる。特に,文字やライ
ン割れ,周期的ラインのピッチ(濃度)ムラ,正円部の
エッジのジャギー等の異常画像が発生するという問題点
があった。
【0012】また,従来の方法にあっては,主走査方向
に隣接する2ドットの濃度データを規則的にサンプリン
グして,それを1画素として濃度表現を行っているた
め,サンプリングする2ドットは同一タイミングで,主
走査方向に常に同じ位置の組み合わせとなる。この方式
による画像において,上記ライン画像で発生する文字,
ライン割れは,それが副走査方向に連続することにより
顕著となる。
【0013】一方,図20に示した従来におけるシェー
ディング補正にあっては,一般的に,CCDの感度分布
は図20に示すような特性となり,センサ感度の個々の
ばらつきにより,隣接するドット間にも読取誤差が発生
する。そのため,シェーディング補正を行っているが,
補正手段の分解能に起因して完全には補正しきれない。
その感度差はCCDの各センサに固有のため,読取濃度
ムラは副走査方向に連続する。主走査方向に隣接する固
定の2ドット濃度データをサンプリングして濃度表現を
行うと,その2つのセンサによる読取データ差が均一中
間調部に縦すじ状の濃度差として画像に現れ,画質低下
を招来するという問題点があった。
【0014】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,CCD等の読取装置における主走査方向の読取誤差
により発生する濃度ムラを低減して画質を向上させ,ま
た,デジタル複写機において解像性と階調性の両立を図
り,バンディング,中間調部の濃度ムラによる画像ノイ
ズを低減し,中間調を滑らかに再現して画質の向上を図
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するために,1ドット多階調書込手段と,隣接する
2ドットで面積階調を行う画像形成装置において,主走
査方向の読取ドットデータを遅延して主走査方向に隣接
する2ドットの濃度データをサンプリングするサンプリ
ング手段と,前記サンプリング手段でサンプリングされ
た2ドットの濃度データを,面積階調を行う2ドットの
うち一方のドットから濃度データを配分し,前記一方の
ドットが飽和濃度に達したら他方のドットに濃度データ
を配分する濃度変換手と,副走査方向にドットが連続す
る縦線基調のドット配置になるように前記濃度変換手段
に対して前記一方のドットを指定する制御手段を備えた
画像形成装置を提供するものである。
【0016】また,1ドット多階調書込手段と,隣接す
る2ドットで面積階調を行う画像形成装置において,主
走査方向の読取ドットデータを遅延して主走査方向に隣
接する2ドットの濃度データをサンプリングするサンプ
リング手段と,前記サンプリング手段でサンプリングさ
れた2ドットの濃度データを,面積階調を行う2ドット
のうち一方のドットから濃度データを配分し,前記一方
のドットが飽和濃度に達したら他方のドットに濃度デー
タを配分する濃度変換手段と,ドットが市松模様を形成
するように前記濃度変換手段に対して前記一方のドット
を走査ライン毎に周期的に変えて指定する制御手段を備
えた画像形成装置を提供するものである。
【0017】また,1ドット毎の多階調書き込みと隣接
する2ドットで面積階調を行う画像形成方法において,
主走査方向の読取ドットデータを遅延し,第1のライン
では主走査方向に隣接する第1のドットの濃度データと
第2のドットの濃度データとをサンプリングすることに
より2ドットずつ濃度データをサンプリングし,第2の
ラインでは主走査方向に隣接する第1のドットの濃度デ
ータと第1のドットを挟んで第2のドットと反対側に位
置する第3のドットの濃度データとをサンプリングする
ことにより2ドットずつ濃度データをサンプリングし,
前記第1と第2のラインのサンプリングデータを走査ラ
イン毎に周期的に切り替え,濃度の重み付けを行い,主
走査方向に隣接する書込2ドットデータに配分し,副走
査方向にドットが連続するように濃度発生ドットを配置
する画像形成方法を提供するものである。
【0018】また,1ドット毎の多階調書き込みと隣接
する2ドットで面積階調を行う画像形成方法において,
主走査方向の読取ドットデータを遅延し,第1のライン
では主走査方向に隣接する第1のドットの濃度データと
第2のドットの濃度データとをサンプリングすることに
より2ドットずつ濃度データをサンプリングし,第2の
ラインでは主走査方向に隣接する第1のドットの濃度デ
ータと第1のドットを挟んで第2のドットと反対側に位
置する第3のドットの濃度データとをサンプリングする
ことにより2ドットずつ濃度データをサンプリングし,
前記第1と第2のラインのサンプリングデータを主走査
ライン毎に周期的に切り替え,濃度の重み付けを行い,
主走査方向に隣接する書込2ドットデータに配分し,主
走査方向のドット形成開始位相を走査ライン毎に周期的
に変え,濃度発生ドットを配置する画像形成方法を提供
するものである。
【0019】
【作用】本発明による画像形成装置および画像形成方法
は,主走査方向の片方に隣接する2ドットの濃度データ
と,他方に隣接する2ドットの濃度データとを交互にサ
ンプリングして,そのデータを1画素として,濃度に重
み付けを行い,書込ドットデータに配分し,濃度再現を
行い,市松模様を形成するようにドット形成を実行す
る。
【0020】また,2ドット多値の画像書き込みは,L
D多値変調による1ドット256階調出力に,主走査或
いは副走査方向の2ドットのマトリクスを組み合わせ
る。低濃度部では片方のドットより露光パワーを増して
最大値となると,次のドットの露光パワーを増してゆ
く。そして,2ドットを1画素として,濃度を保ちつつ
原稿を再現する。それにより,片方のドットは白または
黒に固定され,濃度が安定し,バンディングも低減す
る。
【0021】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て, (1) デジタル複写機の構成 (2) 書込レーザダイオードの変調方式 (3) 画像読信号処理 (4) 画像処理 (5) 2ドット多値回路 (6) 読取データサンプリング (7) 市松模様の形成処理 (8) 各実施例の効果 の順に詳細に説明する。
【0022】(1) デジタル複写機の構成 図1は,一般的なレーザ書込手段が適用されているレー
ザプリンタと原稿読取装置から構成されているデジタル
複写機を示し,図1において,読取原稿を載置するため
のコンタクトガラス111は,光源112によって照明
され,読取原稿の画像面からの反射光は,ミラー11
3,114,115及びレンズ116を介してCCDイ
メージセンサ117の受光面に結像される。また,光源
112及びミラー113は,コンタクトガラス111の
下面をコンタクトガラス111と平行に移動する走行体
118に搭載されている。
【0023】主走査はCCDイメージセンサ117の固
体走査によって実行される。原稿画像はCCDイメージ
センサ117によって1次元的に読み取られ,光学系が
移動(副走査)することで原稿全面が走査される。この
例においては,読取処理の密度は,主/副走査共に40
0dpiに設定され,A3サイズ(297mm×420
mm)の原稿まで読取可能な構成になっている。
【0024】次に,上記デジタル複写機を構成するレー
ザプリンタに関して説明する。原稿読取装置とレーザプ
リンタとは一体的に構成されている場合(本実施例)
と,構成は別個で電気的にのみ接続されている場合とが
ある。このレーザプリンタは,レーザ書込系,画像再生
系,給紙系等の各システムが一体的に構成されている。
【0025】上記レーザ書込系は,図1,図2及び図3
に示すようにレーザ出力ユニット219,結像レンズ群
120,ミラー121を備えている。レーザ出力ユニッ
ト219の内部には,レーザ光源であるレーザダイオー
ドLD1が備わり,書込ユニットにはモータによって高
速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)21
9aが備わっている。レーザ書込系から出力されるレー
ザ光は,多角形ミラー219a,ミラー121を介して
画像再生系に装備された感光体ドラム122に照射され
る。
【0026】図1に示すように,上記感光体ドラム12
2の周囲には,感光体ドラム122の表面を均一に帯電
する帯電チャージャ123と,形成された静電潜像を可
視像化する現像ユニット125と,搬送されてきた記録
紙に感光体ドラム122表面に形成された顕像を転写す
る転写チャージャ126と,感光体ドラム122から記
録紙を分離する分離チャージャ127及び分離爪128
と,転写処理後において感光体ドラム122表面をクリ
ーニングするクリーニングユニット129等が装備され
ている。尚,感光体ドラム122の一端近傍のレーザ光
を照射する位置に,主走査同期信号(PMSYNC)を
発生するビームセンサ330が配置されている(図3参
照)。
【0027】また,131は転写処理後の記録紙を所定
方向に搬送する搬送ベルト,132は搬送ベルト131
により搬送されてきた記録紙上の画像を定着させる定着
ユニット,133,134は各々異なったサイズの記録
紙を積載する給紙カセット,135,136は給紙カセ
ット133,134から記録紙を給紙する給紙コロ,1
37は所定のタイミングをとって記録紙を転写部へ搬送
するレジストローラである。
【0028】以上の構成において,その動作を説明する
と,感光体ドラム122の表面を,帯電チャージャ12
3によって一様に高電位に帯電する。その感光体ドラム
122面にレーザ光が照射されると,照射された部分は
電位が低下する。レーザ光は記録画素の黒/白に応じて
ON/OFF制御されるので,レーザ光の照射によって
感光体ドラム122面に記録画像に対応する電位分布,
即ち,静電潜像が形成される。
【0029】静電潜像が形成された部分が現像ユニット
125を通過すると,その電位の高低に応じてトナーが
付着し,静電潜像を可視像化したトナー像が形成され
る。トナー像が形成された部分に所定のタイミングでレ
ジストローラ137により記録紙が搬送され,上記トナ
ー像に重なる。このトナー像が転写チャージャ126に
よって記録紙に転写された後,該記録紙は分離チャージ
ャ127及び分離爪128によって感光体ドラム122
から分離される。分離された記録紙は搬送ベルト131
によって搬送され,ヒータを内蔵した定着ユニット13
2によって熱定着された後,排紙トレイ(図示せず)に
排出される。転写処理終了後,感光体ドラム122の表
面はクリーニングユニット129によりクリーニングさ
れ,次回の複写処理に備える。
【0030】図1に示したデジタル複写機にあっては,
給紙系は2系統に構成されており,一方の給紙系には,
給紙カセット133が装備されており,他方の給紙系に
は給紙カセット134が装備されている。給紙カセット
133の記録紙は給紙コロ135によって給紙され,ま
た,給紙カセット134内の記録紙は給紙コロ136に
よって給紙される。給紙された記録紙は,レジストロー
ラ137に当接した状態で一旦停止し,記録プロセスの
進行に同期したタイミングで,感光体ドラム122の転
写部へ搬送される。尚,図示しないが,各給紙系には,
カセットの記録紙サイズを検知するサイズ検知センサが
備わっている。
【0031】(2) 書込レーザダイオードの変調方式 図4は,本発明の一実施例に係るレーザダイオード(L
D)のパワー変調方式を説明するブロック図であり,発
光レベル指令信号は,第1の電流変換手段440及び第
2の電流変換手段441へ入力される。
【0032】第1の電流変換手段440では発光レベル
の指令信号は,その強弱に応じて発光レベル指令信号電
流(出力電流)IS に変換される。第1の電流変換手段
440の出力電流IS は,レーザダイオードLD1の受
光素子442に発生する光出力PO に比例する光起電流
L との差の入力電流(IS −IL )となって,電流増
幅器443に入力する。該電流増幅器443は,入力電
流(IS −IL )をA倍した出力電流A(IS −IL
を出力する。
【0033】一方,第2の電流変換手段441により発
光レベル指令信号は,設定光量PSを発光させる出力電
流I1 に変換される。この出力電流I1 と,前記電流増
幅器443の出力電流A(IS −IL )との和であるI
1 +A(IS −IL )は,レーザダイオードLD1の順
方向電流となる。
【0034】このようにして,レーザダイオードLD1
は順方向電流I1 +A(IS −IL)により決定される
光出力PO を得る。即ち, PO =P{I1 +A(IS −IL )} P:LD1の光出力−順方向電流特性を表す関数 の関係式が成立する。
【0035】ここで,I1 はIS ≒IL となるように設
定されているので,下記のように近似できる。
【0036】
【数1】
【0037】受光素子の放射感度S,レーザダイオード
LD1との結合効率をαとおくと, PO =PS +η・A・(IS −PO ・S・α) と表され,
【0038】
【数2】 となる。
【0039】光電気負期間ループの交叉周波数をf0
おくと,上記光出力PO のステップ応答は, PO =IS /αS+{PS −IS /αS}・exp(−
2πf0 t) のように近似的に表すことができる。
【0040】第2の変換手段441により設定されるP
S はIS /αSに等しくなるように設定されているが,
例えば,ドゥループ特性によりPS が5%変動した場
合,f0 =40MHzであったとしても,PO の誤差が
0.4%以下になるのに要する時間は約10ns程度と
なる。
【0041】また,光出力PO を変化させた直後から設
定された時間τ0 までの全光量(光出力の積分値∫P
OUT )誤差が0.4%以下となるための前記交叉周波数
0 はτ0 =50nsとした場合,f0 ≧40MHzで
あればよく,この程度の交叉周波数ならば容易に実現で
きる。
【0042】以上説明したように,本方式により,高
速,高精度,高分解能のレーザダイオード制御方式が実
現できる。更に,本方式を用いたレーザダイオードLD
1をパワー変調することにより,発光レベル指令信号に
256通りのアナログ信号を入力し,レーザプリンタに
おいて1ドット256階調の画像出力が実現される。
【0043】次に,複数の定電流電源を用いた他の実施
例に係るレーザダイオード(LD)のパワー変調方式に
関して説明する。本実施例におけるレーザダイオードの
駆動制御方式は,図5に示すレーザダイオードの順方向
電流(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を
利用している。このレーザダイオードのI−L特性は,
閾値電流(Ith)以上の順方向電流においては略リニ
アであり,そのときの微分量子効率(n)を一定として
扱う。
【0044】制御方式は,図6に示すように,順方向電
流を複数の定電流源641,642,643,644の
合計電流で駆動し,それを書込データによりスイッチ6
45,646,647でスイッチングする。閾値電流よ
りも大きなバイアス電流を定電流源641により供給
し,1:2:4の電流値になるように重み付けられた定
電流源642,643,644により,レーザダイオー
ドの駆動電流を3ビット8値に制御する。そのときの電
流値は各々I1 ,I2 ,I3 であり,スイッチ645,
646,647を駆動しない最小値のバイアス電流はI
0 である。従って,各電流I0 〜I3 による発光強度
(光量)は,図5に示す通りでI0 〜I3 の電流の全て
の組み合わせによる光量はL0 〜L7 まで8通りが光量
差を等しく得られる。
【0045】上記における設定手順は,次のように実行
される。 LD発光強度範囲P0 〜Pmax に設定する(但し,
0 ≒0)。 LD最小発光強度P0 ←LD順方向電流I0 を決定
する。 LD最大発光強度Pmax ←LD順方向電流I0 +I
max によりImax を決定する。 I1=(1/7)・Imax ,I2=(2/7)・I
max ,I3=(4/7)・Imax とする。 以上により,定電流源数をnとすると,2n の発光強度
が得られ,例えば,8個の定電流源を用い,8ビットの
発光データによりスイッチングすれば,256通りのレ
ーザダイオードの露光出力が得られる。
【0046】(3) 画像読取信号処理 図7に画像読取信号処理の詳細ブロック図を示す。CC
D(電荷結合素子)117は,約5000画素,400
dpiの読取処理が可能で,原稿の主走査方向の反射光
を同時に読み取る。CCD117で蓄積された光データ
を電気信号に変換し(光電変換),クランプ等の波形修
正,増幅,A/D変換を実行し,6ビットのデジタル信
号としてIPU(画像処理装置)へ出力する。
【0047】更に,具体的に説明すると,CCD117
のアナログデータ出力は光電変換された後,高速転送の
ためEVEN,ODDの2系統に別れて出力され,増幅
器702,703で各々増幅(信号増幅)されて,アナ
ログスイッチで構成されるスイッチングIC703へ入
力する。ここで,シリアルのアナログ信号に合成される
(信号合成)。スイッチングIC703によって合成され
たアナログ信号は増幅器704によって増幅(可変増
幅)されてA/Dコンバータ705に入力する。合成後
の一画素の画像転送速度は約10MHzで,これに同期
してA/Dコンバータ705で6ビット64階調のデジ
タル信号に変換(信号デジタル化)する。また,上記
(可変)増幅器704では,露光蛍光灯の光量変動を補
正するため,原稿走査前に基準白板(図示せず)を読み
取り,その増幅度を適性値になるように制御する。
【0048】(4) 画像処理 原稿濃度を示す1画素毎のデジタル信号は,IPU(画
像処理装置)800へ入力されて画像処理される。IP
U800による画像処理の流れを図8に示す。IPU8
00は複数のLSIで構成され,画像処理の他にそれに
基づく以下に示す制御を実行している。
【0049】 シェーディング補正処理 蛍光灯の直線光源を用い,またレンズによる集光のた
め,CCD117中央部で光量が最大となり,端部では
低下する。また,CCD117には素子個々の感度のば
らつきがある。上記の両方を,画素毎の基準白板読取デ
ータに基づいて原稿データを補正する。
【0050】 MTF補正処理 レンズ等を用いた光学系では,CCD117による読取
出力はレンズなどの性能により周辺画素情報が影響し
て,なまったように読み取られる。そこで,1つの画素
データを求める際に,その周辺画素レベルに基づいて補
正することにより,再現性の高い画像を得る。
【0051】 主走査方向変倍処理 本実施例にあっては,画像読み取りと書き込みの解像度
は同一の400dpiであるが,読取画素周波数は約1
0MHz,書込画素周波数は約12MHzで異なるた
め,周波数変換を実行している。クロック変換は2ライ
ンメモリの読み書きで実現し,主走査変倍は主走査方向
の周辺画素データによる演算により算出している。
【0052】 γ補正処理 CCD117を用いた光学系の濃度データ変換特性(ス
キャナのγ特性)及び電子写真方式を用いたレーザプリ
ンタの濃度再現特性(プリンタのγ特性)は共にリニア
ではなく,そのままでは原稿濃度が忠実に再現されな
い。上記を各々個々に補正する場合もあるが,本画像形
成装置にあっては両者を考慮した変換処理を実行してい
る。また,マニュアルの濃度調整時も,この値を変更す
ることで濃度調整を実現する。
【0053】 その他の処理 以上の他,IPU(画像処理装置)800はAGC(A
uto Gain Control:自動利得制御)等
の制御,マスキング,トリミング,ミラーリング,白黒
反転等の画像変換,原稿サイズ及び濃度検出,マーカー
等の画像検出等も実行している。
【0054】本発明は,レーザダイオードのパワー変調
による1ドット256階調出力に主走査及び副走査方向
の2ドットのマトリクスを組み合わせたものである。図
9(a)に副走査方向の隣接2ドットで面積階調を行う
1×2マトリクス,図9(b)に主走査方向の隣接2ド
ットで面積階調を行う2×1マトリクスの光書込方式を
示す。低濃度部では,片方のドットより露光パワーを増
して最大値(255)となると,次のドットの露光パワ
ーを増していく。また,上記において,主走査或いは副
走査方向の2ドットを注目画素として濃度再現を実行す
る。CCD117の読取濃度は,その受光光量に比例す
る。従って,CCD117の受光光量は原稿反射濃度に
対してリニアであり,2ドットの濃度データをデジタル
値に加算し,その加算値に対してγ変換を実行して上記
方式により書込濃度データに変換する。以上の結果,主
走査及び副走査方向の2ドットで512階調が実現でき
る。
【0055】また,図10は,中間調濃度領域の発生動
作を示す説明図である。図10において,EVENのド
ットより濃度を埋めていく。副走査方向で面積階調を実
行する図10(a),(c)の1×2マトリクスは連続
的な中間濃度領域で横線基調,主走査方向で面積階調を
行う図10(b),(d)の2×1マトリクスは連続的
な中間濃度領域で縦線基調となる。
【0056】図10(c),(d)は,各々図10
(a),(b)の書込位相を互い違いに変えたものであ
り,主走査及び副走査に2ドットラインを形成し,10
0線の画像を形成する。これにより階調数は変わらない
がラインが集中し,見かけの解像度は半分に低下する。
【0057】(5) 2ドット多値回路 図11は,2ドット多値回路の構成を示すブロック図で
あり,スキャナから入力される6ビットの信号を入力す
る直列に接続されたラインメモリ1101,1102
と,ラッチ1103,1104と,該ラインメモリ11
01,1102及びラッチ1103,1104に各々ス
イッチSW1〜SW4を介して接続されている加算器1
105と,該加算器1105に接続されているROM1
106とから構成されている。該ROMからの出力は8
ビットのデータ信号としてプリンタに出力される。
【0058】以下,1×2マトリクス,2×1マト
リクス,ドットの集中に分けて詳細に説明する。
【0059】 1×2マトリクス 副走査方向の2ドットで面積階調を実行する場合(1×
2マトリクス)は,2つのラインメモリ1101,11
02を用いて,主走査2ライン分の読取データを遅延さ
せる。その後,2つの6ビットデータを加算器1105
により加算し,その7ビットデータをγ変換用のROM
1106に入力する。ROM1106内は,1つのテー
ブルが256バイトで構成され,その前半128バイト
がEVEN,その後半128バイトがODDデータであ
る。
【0060】初めの加算データがROM1106のアド
レスバスに入力され,その番地で示されるEVENデー
タを書込データとして出力する。次のラインで同一デー
タを加算し,ODDデータを書込データとしてデータバ
スより出力する。EVEN,ODDの切替えはライン周
期(PMSYNC)に同期して行う。その後,次の2ド
ットに移行して順次処理を繰り返す。
【0061】図11に示した2ドット多値回路におい
て,スイッチSW1及びEVEN/ODDは主走査1ラ
イン毎に切替え,スイッチSW3,SW4はラインメモ
リ1101,1102からのデータが選択されるように
上側に設定する。また,図12(a)は,副走査方向の
面積階調との組み合わせ(1×2マトリクス)を示した
説明図である。読み取りの副走査2ドットが書き込みの
副走査2ドットに対応する。
【0062】 2×1マトリクス 主走査方向の2ドットで面積階調を実行する場合(2×
1マトリクス)は,2つのラッチ1103,1104を
用いて,主走査方向2ドット分の読取データを遅延させ
る。以下,1×2マトリクスの場合と同様に,加算処
理,γ変換処理を実行して書込データを出力する。EV
EN,ODDの切替えは書込クロック信号WCLOCK
に同期して実行する。その後,次の2ドットに移行して
順次処理を繰り返す。
【0063】図11に示した2ドット多値回路におい
て,スイッチSW2及びEVEN/ODDは書込1クロ
ック毎に切替え,スイッチSW3,SW4はラッチ11
03,1104からのデータが選択されるように下側に
設定する。また,図12(b)は,主走査方向の面積階
調との組み合わせ(2×1マトリクス)を示した説明図
である。読み取りの主走査2ドットが書き込みの主走査
2ドットに対応する。
【0064】 ドットの集中 書き込みにおける位相を変換し,ドットを集中させる1
00線の画像を形成する場合は,EVEN,ODDの切
替え周期を各々2分周することで実行する。以上,全て
のモードにおいて階調情報の欠落は起きない。
【0065】本装置に使用するγ変換テーブルの例を図
13に示す。図13(a)は,1×2マトリクスに用い
たγ変換テーブルで,図13(b)は2×1マトリクス
に用いたγ変換テーブルである。両テーブル共,原稿濃
度に対して複写濃度がほぼ等しくなるように設定されて
いる。
【0066】中間濃度までは片方のEVENドットが最
大値に達すると,ODDドットの露光強度を増加させ
る。これにより,2ドットの濃度情報を維持しながらド
ットを集中させる。また,このγ変換テーブルにより自
由にγ特性を制御でき,2ドットの増加の仕方も変える
ことができる。更に,面積階調との組み合わせ方式によ
っても濃度出力特性が変わるため,γ変換データを選択
或いは変換テーブルにRAMを用い,それを書き換える
ことができる。一般的に,書込露光光量に対するプリン
ト濃度で表されるプリンタにおけるγ特性の逆変換をテ
ーブル値にすることにより,プリンタ単体のγ特性をリ
ニアにすることができる。
【0067】図11に示した2ドット多値回路はIPU
800内に構成され,スキャナからの1ドット毎の画像
データを変換して書込系へ出力する。以上の結果,主走
査及び副走査方向の2ドット単位を1画素として512
階調の書込処理を実現することができる。
【0068】(6) 読取データのサンプリング 図14は,読取データのサンプリング方式を示す説明図
である。ドット内の数値は,サンプリングに用いたドッ
トの主走査方向の順番で,主走査方向の位置を示してい
る。2ドットデータのサンプリングは,書込クロックW
CLOCKの2分周信号で行い,本例では画素クロック
毎に同一データを2回サンプリングしている。第1の走
査ラインでは主走査方向に隣接する2ドットの濃度デー
タをサンプリングし,次の走査ラインでは主走査方向の
逆に隣接する2ドットの濃度データをサンプリングし
て,サンプリングは走査1ライン毎に切り替えるもので
ある。
【0069】(7) 市松模様の形成処理 次に,市松模様の形成処理に関して,形成チャート,
形成処理の順で詳細に説明する。
【0070】 形成チャート 図15は,本発明による市松模様処理の形成方式チャー
トを示し,図中,網点部は濃度発生ドットを示し,矢印
方向は濃度データの移行を表している。図15(a)の
2×1マトリクスは,データサンプリング方式(図14
参照)で2ドットの重み付け配分をしているため,図示
のようにライン画像が形成される。図15(b)はデー
タサンプリング周期を走査2ライン毎に切り替えた場合
の画像形成例で,2ドットの重み付け配分も走査2ライ
ン毎に切り替え,見かけ上は図15(a)と同じライン
画像を形成する。
【0071】図16(c)〜(e)は,本発明による市
松模様処理方式によるドット形成方式チャートを示し,
図において,網点部は濃度発生ドットを示し,矢印方向
は濃度データの移行を表している。主走査方向に隣接す
る読取ドットデータより,主走査方向に隣接する書込ド
ットデータに配分し,いずれも主走査方向2ドットで1
画素を形成する。
【0072】図16(c)は,図14に示した読取デー
タサンプリング方式で,1ドットサイズの市松模様を形
成し,図16(d)及び(e)はデータサンプリング周
期と濃度発生ドットを走査2,3ライン毎に切り替えた
場合のものである。これによりドット集中した市松模様
画像が形成される。
【0073】 形成処理 上記の市松模様の形成処理は,図11に示した2ドット
多値回路のEVEN/ODDの入力操作によって行う。
即ち,濃度発生ドットの位相をずらすことによってライ
ン画像,市松模様画像の形成を制御するものである。
【0074】図17は,データサンプルの位相変換回路
を示すブロック図であり,主走査ライン同期信号LGA
TEを分周する分周器1701と,書込クロック信号W
CLOCKを分周する1702と,隣接するドットデー
タをサンプリングするサンプル・バッファ1703とか
ら構成されている。
【0075】以上の構成において,主走査方向ライン同
期信号LGATEを分周器1701により分周し,サン
プリングの開始信号をセットする。従って,図14の場
合は,主走査方向ライン同期信号LGATEの2分周信
号で,走査1ライン毎にサンプリング初期セット信号を
サンプル・バッファ1703に指定する。その後,書込
クロック信号WCLOCKを分周器1702により2分
周信号として,サンプル・バッファ1703のゲートス
イッチSW2を操作して,走査ライン毎に異なる隣接ド
ットのデータをサンプリングする。
【0076】図18は,濃度発生ドットを指示するEV
EN/ODD入力の位相変換部を示すブロック図であ
り,位相変換回路1801は,フリップ・フロップ等の
標準ロジックで構成された位相変換回路からなり,書込
クロック信号WCLOCK,主走査ライン同期信号LG
ATEの入力を処理モードにより分周および設定してE
VEN/ODD信号を作成する。また,書込クロック信
号WCLOCK,主走査ライン同期信号LGATE信号
は,上記図11に示した2ドット多値回路に用いている
制御信号(図示せず)と同じで,互いに同期している。
【0077】図19は,各モードにおける書込位相制御
のEVEN/ODD信号のタイミングを示すタイミング
チャートである。図19において,(a)〜(e)は,
図15(a)〜(b)及び図16(c)〜(e)の形成
パターンに各々対応する。この場合,図18に示した位
相変換回路1801により,全てのモードは図19に示
した書込位相信号のように書込クロック信号WCLOC
K信号の2分周信号より発生される。
【0078】図19(a)及び(b)では,主走査ライ
ン同期信号LGATEで走査ラインの書込初期位相をセ
ットする。図19(c)は,主走査ライン同期信号LG
ATを2分周して書込初期位相が互い違いになるように
セットする。図19(d)は書込クロック信号WCLO
CKを4分周し,図19(e)は同様に書込クロック信
号WCLOCKを6分周して書込初期位相をセットす
る。
【0079】また,図19にサンプリングデータの選択
制御信号を示す。これは,図14に示した読取データの
サンプリングのタイミングであり,図15(a)及び図
16(c)におけるドット形成のものである。尚,ここ
で,2ドットのデータのサンプリングと濃度発生ドット
画像上の位相を合わせることにより,他の実施例も実現
されることは明白である。
【0080】また,上記の如く,本発明によれば,主走
査方向の片方に隣接する2ドットの濃度データと,他方
に隣接する2ドットの濃度データとを交互にサンプリン
グして濃度表現を行うことにより濃度移行方向が分散さ
れるため,特にライン画像の主走査方向のピッチムラの
改善が図れる。
【0081】また,主走査方向の片方に隣接する2ドッ
トの濃度データと,他方に隣接する2ドットの濃度デー
タとを交互にサンプリングして,そのデータを1画素と
して濃度に重み付けを行い,書込ドットデータに配分
し,濃度再現を行ったが,副走査方向の片方に隣接する
2ドットの濃度データと,他方に隣接する2ドットの濃
度データとを交互にサンプリングして,濃度再現を行う
ことも可能である。
【0082】(8) 各実施例の効果 上記における各実施例の効果を以下にまとめて説明す
る。第1に,隣接する読取ドットデータより,濃度に重
み付けを行い,書込ドットデータに配分して2ドット多
値書き込みのライン画像を形成し,バンディング,中間
調部の濃度ムラによる画像ノイズが低減される。更に,
主走査方向の片方に隣接する2ドットの濃度データと,
他方に隣接する2ドットの濃度データとを交互にサンプ
リングして濃度表現を行い,主走査方向の読取誤差によ
る濃度ムラが低減される。
【0083】第2に,隣接する読取ドットデータより,
濃度に重み付けを行い,書込ドットデータに配分して2
ドット多値書き込みの市松模様画像を形成するため,バ
ンディング,中間調部の濃度ムラによる画像ノイズが低
減し,更に,文字,ライン画像の割れが防止される。
【0084】第3に,主走査方向の片方に隣接する2ド
ットの濃度データと,他方に隣接する2ドットの濃度デ
ータとを交互にサンプリングして濃度表現を行うため,
主走査方向の読取誤差よる濃度ムラが低減される。
【0085】
【発明の効果】以上説明した通り,本発明による画像形
成装置は,1ドット多階調書込手段と,隣接する2ドッ
トで面積階調を行う画像形成装置において,主走査方向
の読取ドットデータを遅延して主走査方向に隣接する2
ドットの濃度データをサンプリングするサンプリング手
段と,前記サンプリング手段でサンプリングされた2ド
ットの濃度データを,面積階調を行う2ドットのうち一
方のドットから濃度データを配分し,前記一方のドット
が飽和濃度に達したら他方のドットに濃度データを配分
する濃度変換手と,副走査方向にドットが連続する縦線
基調のドット配置になるように前記濃度変換手段に対し
て前記一方のドットを指定するため,CCD等の読取装
置における主走査方向の読取誤差により発生する濃度ム
ラを低減して画質を向上させ,また,デジタル複写機に
おいて解像性と階調性の両立を図り,バンディング,中
間調部の濃度ムラによる画像ノイズを低減し,中間調を
滑らかに再現して画質の向上を図ることができる。
【0086】また,本発明による画像形成方法は,1ド
ット毎の多階調書き込みと隣接する2ドットで面積階調
を行う画像形成方法において,主走査方向の読取ドット
データを遅延し,第1のラインでは主走査方向に隣接す
る第1のドットの濃度データと第2のドットの濃度デー
タとをサンプリングすることにより2ドットずつ濃度デ
ータをサンプリングし,第2のラインでは主走査方向に
隣接する第1のドットの濃度データと第1のドットを挟
んで第2のドットと反対側に位置する第3のドットの濃
度データとをサンプリングすることにより2ドットずつ
濃度データをサンプリングし,前記第1と第2のライン
のサンプリングデータを走査ライン毎に周期的に切り替
え,濃度の重み付けを行い,主走査方向に隣接する書込
2ドットデータに配分し,副走査方向にドットが連続す
るように濃度発生ドットを配置するため,CCD等の読
取装置における主走査方向の読取誤差により発生する濃
度ムラを低減して画質を向上させ,また,デジタル複写
機において解像性と階調性の両立を図り,バンディン
グ,中間調部の濃度ムラによる画像ノイズを低減し,中
間調を滑らかに再現して画質の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル複写機の構成を示す説明
図である。
【図2】本発明に係るレーザ書込系の構成を示す説明図
である。
【図3】本発明に係るレーザ書込系の構成を示す説明図
である。
【図4】図1に示したデジタル複写機に用いられるレー
ザダイオード(LD)のパワー変調方式を示すブロック
図である。
【図5】本発明に係るレーザダイオードの順方向電流
(I)と発光強度(L)との関係(I−L特性)を示す
グラフである。
【図6】本発明に係るレーザダイオードの制御方式を示
す回路図である。
【図7】本発明に係る画像読取信号処理を実行する各部
を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る画像処理装置による画像処理の流
れを示すブロック図である。
【図9】本発明に係る1×2マトリクス及び2×1マト
リクスの光量方式を示す説明図である。
【図10】本発明に係る中間調領域を示す説明図であ
る。
【図11】本発明に係る2ドット多値回路の構成を示す
ブロック図である。
【図12】本発明に係る副走査方向/主走査方向の面積
階調との組合せを示す説明図である。
【図13】本発明に係る2ドット多値γ変換を示すテー
ブルである。
【図14】本発明に係る読取データサンプリングを示す
説明図である。
【図15】本発明に係るドット形成方式チャートを示す
説明図である。
【図16】本発明に係る市松模様処理のドット形成方式
チャートを示す説明図である。
【図17】本発明に係るデータサンプル位相変換回路の
構成を示すブロック図である。
【図18】本発明に係るEVEN/ODD入力の位相変
換部の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明に係る書込位相制御のEVEN/OD
D信号及びサンプリングデータの選択制御信号のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図20】シェーディング補正処理とCCD出力電圧の
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
117 CCDイメージセンサ 122 感光
体ドラム 219 レーザ出力ユニット 330 ビー
ムセンサ 440 第1の電流変換手段 441 第2
の電流変換手段 442 受光素子 641〜64
4 定電流源 645〜647 スイッチ 702 70
4 増幅器 703 スイッチングIC 705 A/
Dコンバータ 800 IPU(画像処理装置) 1103 1
104 ラッチ 1701 1702 分周器 1706 サ
ンプル・バッファ 1801 位相変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ドット多階調書込手段と,隣接する2
    ドットで面積階調を行う画像形成装置において, 主走査方向の読取ドットデータを遅延して主走査方向に
    隣接する2ドットの濃度データをサンプリングするサン
    プリング手段と, 前記サンプリング手段でサンプリングされた2ドットの
    濃度データを,面積階調を行う2ドットのうち一方のド
    ットから濃度データを配分し,前記一方のドットが飽和
    濃度に達したら他方のドットに濃度データを配分する濃
    度変換手と, 副走査方向にドットが連続する縦線基調のドット配置に
    なるように前記濃度変換手段に対して前記一方のドット
    を指定する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 1ドット多階調書込手段と,隣接する2
    ドットで面積階調を行う画像形成装置において, 主走査方向の読取ドットデータを遅延して主走査方向に
    隣接する2ドットの濃度データをサンプリングするサン
    プリング手段と, 前記サンプリング手段でサンプリングされた2ドットの
    濃度データを,面積階調を行う2ドットのうち一方のド
    ットから濃度データを配分し,前記一方のドットが飽和
    濃度に達したら他方のドットに濃度データを配分する濃
    度変換手段と, ドットが市松模様を形成するように前記濃度変換手段に
    対して前記一方のドットを走査ライン毎に周期的に変え
    て指定する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 1ドット毎の多階調書き込みと隣接する
    2ドットで面積階調を行う画像形成方法において, 主走査方向の読取ドットデータを遅延し,第1のライン
    では主走査方向に隣接する第1のドットの濃度データと
    第2のドットの濃度データとをサンプリングすることに
    より2ドットずつ濃度データをサンプリングし,第2の
    ラインでは主走査方向に隣接する第1のドットの濃度デ
    ータと第1のドットを挟んで第2のドットと反対側に位
    置する第3のドットの濃度データとをサンプリングする
    ことにより2ドットずつ濃度データをサンプリングし,
    前記第1と第2のラインのサンプリングデータを走査ラ
    イン毎に周期的に切り替え,濃度の重み付けを行い,主
    走査方向に隣接する書込2ドットデータに配分し,副走
    査方向にドットが連続するように濃度発生ドットを配置
    することを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 1ドット毎の多階調書き込みと隣接する
    2ドットで面積階調を行う画像形成方法において, 主走査方向の読取ドットデータを遅延し,第1のライン
    では主走査方向に隣接する第1のドットの濃度データと
    第2のドットの濃度データとをサンプリングすることに
    より2ドットずつ濃度データをサンプリングし,第2の
    ラインでは主走査方向に隣接する第1のドットの濃度デ
    ータと第1のドットを挟んで第2のドットと反対側に位
    置する第3のドットの濃度データとをサンプリングする
    ことにより2ドットずつ濃度データをサンプリングし,
    前記第1と第2のラインのサンプリングデータを主走査
    ライン毎に周期的に切り替え,濃度の重み付けを行い,
    主走査方向に隣接する書込2ドットデータに配分し,主
    走査方向のドット形成開始位相を走査ライン毎に周期的
    に変え,濃度発生ドットを配置することを特徴とする画
    像形成方法。
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