JP3246685B2 - 電気音響変換器 - Google Patents
電気音響変換器Info
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- JP3246685B2 JP3246685B2 JP05301393A JP5301393A JP3246685B2 JP 3246685 B2 JP3246685 B2 JP 3246685B2 JP 05301393 A JP05301393 A JP 05301393A JP 5301393 A JP5301393 A JP 5301393A JP 3246685 B2 JP3246685 B2 JP 3246685B2
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- Japan
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- fixed electrode
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- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話等の機器に使用
される電気音響変換器に関し、特に薄型の電気音響変換
器に関する。
される電気音響変換器に関し、特に薄型の電気音響変換
器に関する。
【０００２】
【従来の技術】携帯電話等の機器はますます小型化、集
積化が進んでいるが、現在それに使用されている小型の
電気音響変換器としては、マイクロスピーカや圧電発音
体等がある。
積化が進んでいるが、現在それに使用されている小型の
電気音響変換器としては、マイクロスピーカや圧電発音
体等がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイクロスピ
ーカは特性は良いが薄型にすることが構造上困難でコス
トも高く、圧電発音体はコストが安く薄型に出来るが低
域の周波数特性が悪い（低域がでにくい）等の一長一短
があるという課題がある。
ーカは特性は良いが薄型にすることが構造上困難でコス
トも高く、圧電発音体はコストが安く薄型に出来るが低
域の周波数特性が悪い（低域がでにくい）等の一長一短
があるという課題がある。
【０００４】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、薄型で、しかも構造が簡単、かつ製造が容易
な電気音響変換器を提供することを目的とする。
のであり、薄型で、しかも構造が簡単、かつ製造が容易
な電気音響変換器を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による電気音響変換器は、高分子プラスチック
フィルムの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で磁性
体金属のメタライズ電極を形成し、かつエレクトレット
化した振動板と、ゴムマグネットや可撓性を有するプラ
スチック等からなるマグネットの表面に蒸着やスパッタ
リング等の方法で非磁性体金属のメタライズ電極を形成
した固定電極と、前記振動板と固定電極間に挿入される
極薄い絶縁体とから構成されていることに特徴を有して
いる。
に本発明による電気音響変換器は、高分子プラスチック
フィルムの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で磁性
体金属のメタライズ電極を形成し、かつエレクトレット
化した振動板と、ゴムマグネットや可撓性を有するプラ
スチック等からなるマグネットの表面に蒸着やスパッタ
リング等の方法で非磁性体金属のメタライズ電極を形成
した固定電極と、前記振動板と固定電極間に挿入される
極薄い絶縁体とから構成されていることに特徴を有して
いる。
【０００６】
【作用】極薄い絶縁体を介して、振動板と固定電極は対
向しており、エレクトレット化された振動板の電荷によ
って、固定電極の表面に形成されたメタライズ電極に
は、振動板と逆極性の誘電電荷が現れている。また、振
動板における磁性体金属によるメタライズ電極とマグネ
ットからなる固定電極間に吸引作用が生じる。そこで、
振動板と固定電極間の電気容量によって平衡状態を保っ
ている。そしてこれらの振動板と固定電極に交流起電力
が印加されると交流起電力に応じた音圧が放射する。こ
の電気音響変換器は現在機器内蔵用小型マイクロホンと
して一般的に使われているエレクトレット現象により動
作するが、マグネットを用いて振動板を吸着し機械的な
バイアスをかけており、電気音響変換器自体が可撓性を
有するので、非常に優れている。
向しており、エレクトレット化された振動板の電荷によ
って、固定電極の表面に形成されたメタライズ電極に
は、振動板と逆極性の誘電電荷が現れている。また、振
動板における磁性体金属によるメタライズ電極とマグネ
ットからなる固定電極間に吸引作用が生じる。そこで、
振動板と固定電極間の電気容量によって平衡状態を保っ
ている。そしてこれらの振動板と固定電極に交流起電力
が印加されると交流起電力に応じた音圧が放射する。こ
の電気音響変換器は現在機器内蔵用小型マイクロホンと
して一般的に使われているエレクトレット現象により動
作するが、マグネットを用いて振動板を吸着し機械的な
バイアスをかけており、電気音響変換器自体が可撓性を
有するので、非常に優れている。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は第１実施例における電気音響変換器の構
造を示している。１は振動板であり、テフロンやポリイ
ミド等の高分子プラスチックフィルム１２の表面に蒸着
やスパッタリング等の方法で磁性体金属のメタライズ電
極１１を形成したものである。なお、高分子プラスチッ
クフィルム１２はエレクトレット化されている。２は振
動板１と後述する固定電極３との間に挿入される極薄い
弾性または可撓性を有する紙，不織布，発泡ウレタン等
の絶縁体である。または、振動板１と固定電極３との間
に粘弾性を有するゲル状物質を薄く塗布することによっ
て形成した絶縁体である。３はゴムマグネットや可撓性
を有するプラスチックを使用したマグネット３２の表面
に蒸着やスパッタリング等の方法でアルミニウムやニッ
ケル等の非磁性体金属のメタライズ電極３１を形成した
固定電極である。
明する。図１は第１実施例における電気音響変換器の構
造を示している。１は振動板であり、テフロンやポリイ
ミド等の高分子プラスチックフィルム１２の表面に蒸着
やスパッタリング等の方法で磁性体金属のメタライズ電
極１１を形成したものである。なお、高分子プラスチッ
クフィルム１２はエレクトレット化されている。２は振
動板１と後述する固定電極３との間に挿入される極薄い
弾性または可撓性を有する紙，不織布，発泡ウレタン等
の絶縁体である。または、振動板１と固定電極３との間
に粘弾性を有するゲル状物質を薄く塗布することによっ
て形成した絶縁体である。３はゴムマグネットや可撓性
を有するプラスチックを使用したマグネット３２の表面
に蒸着やスパッタリング等の方法でアルミニウムやニッ
ケル等の非磁性体金属のメタライズ電極３１を形成した
固定電極である。
【０００８】図２は第２実施例における電気音響変換器
の構造を示している。４は振動板であり、テフロンやポ
リイミド等の高分子プラスチックフィルム４２の片面に
鉄の酸化物微粉末粒子等を塗布した磁性体層４３と、も
う一方の面に蒸着やスパッタリング等の方法でアルミニ
ウムやニッケル等の非磁性体金属のメタライズ電極４１
を形成したものである。なお、高分子プラスチックフィ
ルム４２はエレクトレット化されている。絶縁体２及び
固定電極３は図１と同じ構造である。
の構造を示している。４は振動板であり、テフロンやポ
リイミド等の高分子プラスチックフィルム４２の片面に
鉄の酸化物微粉末粒子等を塗布した磁性体層４３と、も
う一方の面に蒸着やスパッタリング等の方法でアルミニ
ウムやニッケル等の非磁性体金属のメタライズ電極４１
を形成したものである。なお、高分子プラスチックフィ
ルム４２はエレクトレット化されている。絶縁体２及び
固定電極３は図１と同じ構造である。
【０００９】図３は本発明の電気音響変換器の動作原理
を説明する図である。厚さｔ2 ／比誘電率ε2 の極薄い
絶縁体２を介して、厚さｔ1 ／比誘電率ε1／電荷σ1
のエレクトレット化された振動板１と固定電極３は対向
しており、振動板１の電荷σ1 によって、固定電極３の
表面に形成されたメタライズ電極３１には、振動板１と
逆極性の誘電電荷σ2 が現れている。また、振動板１に
おけるメタライズ電極１１（磁性体）とマグネット３２
からなる固定電極３間に磁力による吸引作用が生じる。
振動板１と固定電極３間の電気容量Ｃによって平衡状態
を保っている。そしてこれらの振動板１と固定電極３に
交流起電力ＥO が内部インピーダンスＺE を通して加わ
り振動板１には機械内部インピーダンスＺM を通して外
部起振力ＦO が作用して交流起電力の変化に応じた音圧
が放射される。また、この電気音響変換器は固定電極側
をエレクトレット化するバックエレクトレット方式によ
っても実現できる。
を説明する図である。厚さｔ2 ／比誘電率ε2 の極薄い
絶縁体２を介して、厚さｔ1 ／比誘電率ε1／電荷σ1
のエレクトレット化された振動板１と固定電極３は対向
しており、振動板１の電荷σ1 によって、固定電極３の
表面に形成されたメタライズ電極３１には、振動板１と
逆極性の誘電電荷σ2 が現れている。また、振動板１に
おけるメタライズ電極１１（磁性体）とマグネット３２
からなる固定電極３間に磁力による吸引作用が生じる。
振動板１と固定電極３間の電気容量Ｃによって平衡状態
を保っている。そしてこれらの振動板１と固定電極３に
交流起電力ＥO が内部インピーダンスＺE を通して加わ
り振動板１には機械内部インピーダンスＺM を通して外
部起振力ＦO が作用して交流起電力の変化に応じた音圧
が放射される。また、この電気音響変換器は固定電極側
をエレクトレット化するバックエレクトレット方式によ
っても実現できる。
【００１０】この電気音響変換器の構造は基本的には各
構成部品を積み重ねて組み立てる方式であるため構造が
簡単で自動組立機等による量産も容易である。且つ各部
品を可撓性を有する材質で構成することが出来るため組
上がった製品としても可撓性のある発音体となり曲面等
への配置も可能となる。また外形を比較的自由な形状に
出来るため組み込む匡体の形状に合わせて製造でき、厚
さも２ｍｍ程度以下にすることが可能であるためスペー
スファクターに優れている。従って、構造上分割振動に
より音圧が発生する方式であるので、音声帯域で使用す
るのに適しており、携帯電話等の移動体通信に大いに利
用できる。
構成部品を積み重ねて組み立てる方式であるため構造が
簡単で自動組立機等による量産も容易である。且つ各部
品を可撓性を有する材質で構成することが出来るため組
上がった製品としても可撓性のある発音体となり曲面等
への配置も可能となる。また外形を比較的自由な形状に
出来るため組み込む匡体の形状に合わせて製造でき、厚
さも２ｍｍ程度以下にすることが可能であるためスペー
スファクターに優れている。従って、構造上分割振動に
より音圧が発生する方式であるので、音声帯域で使用す
るのに適しており、携帯電話等の移動体通信に大いに利
用できる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
音響変換器は、高分子プラスチックフィルムの表面に蒸
着やスパッタリング等の方法で磁性体金属のメタライズ
電極を形成し、かつエレクトレット化した振動板と、ゴ
ムマグネットや可撓性を有するプラスチック等からなる
マグネットの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で非
磁性体金属のメタライズ電極を形成した固定電極と、前
記振動板と固定電極間に挿入される極薄い絶縁体とから
構成されているので、性能が良く、薄型で構造が簡単で
あり、製造が容易である。
音響変換器は、高分子プラスチックフィルムの表面に蒸
着やスパッタリング等の方法で磁性体金属のメタライズ
電極を形成し、かつエレクトレット化した振動板と、ゴ
ムマグネットや可撓性を有するプラスチック等からなる
マグネットの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で非
磁性体金属のメタライズ電極を形成した固定電極と、前
記振動板と固定電極間に挿入される極薄い絶縁体とから
構成されているので、性能が良く、薄型で構造が簡単で
あり、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例における電気音響変換器の
概要構造図である。
概要構造図である。
【図２】本発明の第２実施例における電気音響変換器の
概要構造図である。
概要構造図である。
【図３】本発明の電気音響変換器の動作原理を説明する
概要説明図である。
概要説明図である。
１ 振動板 １１ メタライズ電極（磁性体） １２ 高分子プラスチックフィルム ２ 絶縁体 ３ 固定電極 ３１ メタライズ電極（非磁性体） ３２ マグネット ４ 振動板 ４１ メタライズ電極（非磁性体） ４２ 高分子プラスチックフィルム ４３ 磁性体層
Claims (2)
- 【請求項１】 高分子プラスチックフィルムの表面に蒸
着やスパッタリング等の方法で磁性体金属のメタライズ
電極を形成し、かつエレクトレット化した振動板と、 ゴムマグネットや可撓性を有するプラスチック等からな
るマグネットの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で
非磁性体金属のメタライズ電極を形成した固定電極と、 前記振動板と固定電極間に挿入される極薄い絶縁体とか
ら構成されていることを特徴とする電気音響変換器。 - 【請求項２】 高分子プラスチックフィルムの片面に磁
性体を塗布し、もう一方の面に蒸着やスパッタリング等
の方法で非磁性体金属のメタライズ電極を形成し、かつ
エレクトレット化した振動板と、 ゴムマグネットや可撓性を有するプラスチック等からな
るマグネットの表面に蒸着やスパッタリング等の方法で
非磁性体金属のメタライズ電極を形成した固定電極と、 前記振動板と固定電極間に挿入される極薄い絶縁体とか
ら構成されていることを特徴とする電気音響変換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05301393A JP3246685B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電気音響変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05301393A JP3246685B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電気音響変換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06245298A JPH06245298A (ja) | 1994-09-02 |
| JP3246685B2 true JP3246685B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=12931026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05301393A Expired - Fee Related JP3246685B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電気音響変換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3246685B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4697763B2 (ja) * | 2001-07-31 | 2011-06-08 | パナソニック株式会社 | コンデンサマイクロホン |
| GB0600014D0 (en) * | 2006-01-03 | 2006-02-08 | Warwick Audio Technologies Ltd | Electrostatic loudspeakers |
| JP5586519B2 (ja) * | 2011-04-15 | 2014-09-10 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサマイクロホンユニット |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP05301393A patent/JP3246685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06245298A (ja) | 1994-09-02 |
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