JP3246522U - 木ねじ - Google Patents

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和貴 橋本
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株式会社ダイドーハント
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Abstract

【課題】ねじ込み性能及び引き抜き抵抗を向上させた木ねじを提供する。【解決手段】先端に尖鋭部3を設けた軸部2の外周に大径の第1ねじ山5aと小径の第2ねじ山5bを備えた2条ねじを設けており、前記第1ねじ山5aの外径D1に対して、該ねじのリードLは、L/D1を0.80以上で0.90以下とするように形成され、前記尖鋭部3から軸方向に向けて複数の第1ねじ山5a及び第2ねじ山5bを横断するスリットを設けることにより、第1ねじ山及び第2ねじ山に前記スリットによる溝刃を形成している。【選択図】図2

Description

本考案は、ねじ込み性能を向上させた木ねじに関する。
木ねじは、先端に尖鋭部を設けると共に尾端に頭部を設けた軸部の外周に螺旋状に延びるねじ山を形成しており、木質材にねじ込むことにより、螺糸でタッピングしながら木質材の内部に進入する。
螺糸によるタッピング中、軸部は、木質材を押し広げることにより進入するため、ねじこみ時の抵抗が大きく、しかも、木質中に割れを生じるおそれがある。
このため、ねじ山の間隔を広く形成したコーススレッドが提供されており、木質材に下孔を穿設することなく、直接にねじ込んで、インパクトドライバー等の動力付きドライバーで回転することにより、一挙にねじ込み可能とするように構成されている。
実用新案登録第3173168号公報 実用新案登録第3218609号公報 特開2006-329254号公報
ところで、木質材の内部に向けて木ねじを迅速にねじ込むためには、ねじ山のリードを大きく形成することにより、1回転あたりの螺進距離が大きくなるように構成することが好ましい。
しかしながら、その場合、ねじ山のピッチも大きくなるため、木質材の内部における軸部の結合力が低下し、十分な引き抜き抵抗を確保することが困難になる。
この点に関して、例えば、軸部の直径に対してねじ山の山径を大きく形成すれば、引き抜き抵抗を大きくすることができるが、その場合、ねじ込み時において大きなトルクが必要になるという問題を提起する。
そこで、本考案は、従来よりもねじ山のリードを大きく形成し、1回転あたりの螺進距離が大きくなるように構成する反面において、2条ねじを採用することにより各ねじ山に特性を持たせ、更に、先端の尖鋭部から複数のねじ山に跨って軸部の軸方向に延びるスリットを設け、ねじ山に形成された溝刃により木質材を切削する構成とすることにより前記問題を解決できることを知得した。
更に、2条ねじを構成する大径のねじ山と小径のねじ山の直径に関して、軸部(ねじ山を有しない軸部分)の直径に対する比率を最適となるように探求した結果、引き抜き抵抗の低下を生じることがなく、十分な引き抜き抵抗を確保できることを知得した。
そこで、本考案が手段として構成したところは、先端に尖鋭部を設け尾端に頭部を設けた軸部の外周に螺旋状に延びる螺糸を大径の第1ねじ山と小径の第2ねじ山を備えた2条ねじにより構成して成る木ねじにおいて、前記軸部の外径Sに対して、前記第1ねじ山の外径D1及び第2ねじ山の外径D2は、D1/Sを1.35以上で1.45以下、D2/Sを1.08以上で1.13以下とするように形成されており、前記第1ねじ山の外径D1に対して、該ねじのリードLは、L/D1を0.80以上で0.90以下とするように形成され、前記尖鋭部から軸方向に向けて複数の第1ねじ山及び第2ねじ山を横断するスリットを設けることにより、第1ねじ山及び第2ねじ山に前記スリットによる溝刃を形成して成る点にある。
前記スリットは、軸部の軸線に対して傾斜すると共に、螺糸の螺旋方向に交差して配置することが好ましい。
第1ねじ山の山角θ1と、第2ねじ山の山角θ2は、θ1<θ2とされていることが好ましい。
本考案の木ねじ1は、従来よりもリードLを大きく形成し、1回転あたりの螺進距離を大きく構成することにより、迅速なねじ込みを可能としており、その反面において、2条ねじを構成する第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2の軸部2の表面からの高さを確保することより、ねじ込み後の引き抜き抵抗が十分なものとされている。そして、ねじ込みトルクを軽減するために、先端の尖鋭部3から複数の螺糸5に跨って軸部2の軸方向に延びるスリット6を設けることにより、ねじ山5a、5bに溝刃6a、6bを形成し、ねじ込み時に木質材を切削する構成であるから、インパクトドライバー等の動力付きドライバーで回転することにより、一挙にねじ込む場合でも、木質材を好適に切削しながら螺進させられるので、木質材の割れ等を生じることがないという効果がある。
本考案の実施形態に関して、木ねじの正面図である。 木ねじの特徴的構成を示しており、(A)は拡大正面図、(B)は実施例1ないし実施例4に採用された木ねじの形状と数値を示す表である。 スリットに関する構成を示しており、(A)は拡大正面図、(B)A-A断面拡大図である。
以下、図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、木ねじ1は、外径Sとされた軸部2を有し、軸部2の先端に尖鋭部3を設けると共に、尾端に頭部4を設け、軸部2の外周に螺旋状に延びる螺糸5を設けている。
前記頭部4は、十文字穴により構成された回転工具用の係合部4aを設けている。前記尖鋭部3は、先端に向かう角度αが25°~28°の範囲で鋭利に形成され、これにより、木質材の表面に下孔を設けず、尖鋭部3を木質材の表面に立てた状態から、木ねじを直接にねじ込み可能とするが、更に良好なねじ込みのためには、図示のような所謂足割れと称されるドリル部3aを設けることが好ましい。
図2(A)に示すように、前記螺糸5は、大径の第1ねじ山5aと小径の第2ねじ山5bを備えた2条ねじにより構成されており、木ねじ1の呼び径となる第1ねじ山5aの外径D1、第2ねじ山5bの外径D2、ネジピッチP、リードLを以下に説明するように構成している。
即ち、本考案の木ねじ1は、従来よりもリードLを大きく形成し、1回転あたりの螺進距離が大きくなるように構成している。そして、その反面において、2条ねじを構成する第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2の軸部2の表面からの高さを確保することにより、十分な引き抜き抵抗を確保するように構成している。
(実施例1)
実施例1に係る木ねじは、D1=3.80mm、D2=3.00mm、S=2.70mm、P=1.69mm、L=3.38mmに形成している。呼び径D1に対するリードLは、L/D1=0.88のように、従来技術に比してリードを大きくするように形成されている。そして、第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2は、D1/S=1.40、D2/S=1.11のように、軸部2からのねじ山高さが確保されているので、十分な引き抜き抵抗を有している。
(実施例2)
実施例2に係る木ねじは、D1=4.20mm、D2=3.30mm、S=2.95mm、P=1.81mm、L=3.62mmに形成している。呼び径D1に対するリードLは、L/D1=0.86のように、従来技術に比してリードを大きくするように形成されている。そして、第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2は、D1/S=1.42、D2/S=1.11のように、軸部2からのねじ山高さが確保されているので、十分な引き抜き抵抗を有している。
(実施例3)
実施例3に係る木ねじは、D1=4.50mm、D2=3.50mm、S=3.20mm、P=1.81mm、L=3.62mmに形成している。呼び径D1に対するリードLは、L/D1=0.80のように、従来技術に比してリードを大きくするように形成されている。そして、第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2は、D1/S=1.40、D2/S=1.09のように、軸部2からのねじ山高さが確保されているので、十分な引き抜き抵抗を有している。
(実施例4)
実施例4に係る木ねじは、D1=4.80mm、D2=4.00mm、S=3.55mm、P=1.95mm、L=3.90mmに形成している。呼び径D1に対するリードLは、L/D1=0.81のように、従来技術に比してリードを大きくするように形成されている。そして、第1ねじ山5aの外径D1と第2ねじ山5bの外径D2は、D1/S=1.35、D2/S=1.12のように、軸部2からのねじ山高さが確保されているので、十分な引き抜き抵抗を有している。
これらの実施例1~4を総合的に評価すると、軸部2の外径Sに対して、第1ねじ山5aの外径D1及び第2ねじ山5bの外径D2は、D1/Sを1.35以上で1.45以下、D2/Sを1.08以上で1.13以下に形成し、第1ねじ山5aの外径D1に対して、該ねじのリードLは、L/D1を0.80以上で0.90以下に形成すれば、これにより上述の1回転あたりの螺進距離を大きくする目的と、2条ねじを構成する各ねじ山による引き抜き抵抗を確保する目的を達成することができる。
全ての実施例を通じて、第1ねじ山5aの山角θ1と、第2ねじ山5bの山角θ2は、θ1<θ2とされており、具体的には、θ1=40°、θ2=60°であり、木質材に対して良好に食い込むように形成されている。
ところで、1回転あたりの螺進距離を大きく形成し、しかも、引き抜き抵抗も大きく形成した木ねじは、ねじ込みのために大きなトルクが必要となる。そして、インパクトドライバー等の動力付きドライバーを使用することにより一挙にねじ込むと、木質材に割れを生じるおそれがある。
そこで、木ねじ1のねじ込み性能を向上させるためには、図2及び図3に示すように、先端の尖鋭3部から複数の螺糸5に跨って軸部2の軸方向に延びるスリット6を設けることが好ましく、該スリット6により、ねじ山5a、5bを切り欠いたV形の溝刃6a、6bを形成し、ねじ込み時に、木質材を切削するように構成することが望ましい。
図3(A)に示すように、前記スリット6は、軸部2の軸線に対して角度βで傾斜させられ、好ましくは、β=15°に形成されている。しかも、その傾斜方向は、木ねじ1のねじ込み回転方向Rに対して反対向きとされいる。つまり、図示のように、スリット6は螺糸5の螺旋方向に交差して配置されている。
好ましい実施形態において、軸部2の周方向に等間隔をあけて3本のスリット6が形成されている。そして、各スリット6のV形に拡開する角度Gは、G=75°に形成することが好ましく、これにより、木質材にねじ込まれている最中に、第1ねじ山5aと第2ねじ山5bのそれぞれが溝刃6a、6bにより木質材の繊維を好適に切削しながら、木質材の内部に螺進させられ、締結される。
1 木ねじ
2 軸部
3 尖鋭部
3a ドリル部
4 頭部
4a 係合部
5 螺糸
5a 第1ねじ山
5b 第2ねじ山
6 スリット
6a、6b 溝刃

Claims (3)

  1. 先端に尖鋭部(3)を設け尾端に頭部(4)を設けた軸部(2)の外周に螺旋状に延びる螺糸を大径の第1ねじ山(5a)と小径の第2ねじ山(5b)を備えた2条ねじにより構成して成る木ねじにおいて、
    前記軸部(2)の外径Sに対して、前記第1ねじ山(5a)の外径D1及び第2ねじ山(5b)の外径D2は、D1/Sを1.35以上で1.45以下、D2/Sを1.08以上で1.13以下とするように形成されており、
    前記第1ねじ山(5a)の外径D1に対して、該ねじのリードLは、L/D1を0.80以上で0.90以下とするように形成され、
    前記尖鋭部(3)から軸方向に向けて複数の第1ねじ山(5a)及び第2ねじ山(5b)を横断するスリット(6)を設けることにより、第1ねじ山及び第2ねじ山に前記スリットによる溝刃(6a,6b)を形成して成ることを特徴とする木ねじ。
  2. 前記スリット(6)は、軸部の軸線に対して傾斜すると共に、螺糸の螺旋方向に交差して配置されて成ることを特徴とする請求項1に記載の木ねじ。
  3. 第1ねじ山(5a)の山角θ1と、第2ねじ山(5b)の山角θ2は、θ1<θ2とされている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の木ねじ。
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