JP3245736B2 - フロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦装置 - Google Patents

フロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦装置

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JP3245736B2
JP3245736B2 JP11342497A JP11342497A JP3245736B2 JP 3245736 B2 JP3245736 B2 JP 3245736B2 JP 11342497 A JP11342497 A JP 11342497A JP 11342497 A JP11342497 A JP 11342497A JP 3245736 B2 JP3245736 B2 JP 3245736B2
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前車軸と後車軸
とが相互に関連して同方向又は前車軸に対して後車軸を
反対方向に回動して車両を斜め走行および鋭角又は鈍角
の旋回走行を可能に操縦する操縦装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】中央分離帯のない狭い
道路で一般の車両は、図24において実線および一点鎖
線で示すように、蛇行して行き違うものである。ところ
が、歩行者の場合は、図25において実線および一点鎖
線に示すように、体の向きを変えることなく、直斜行で
行き違うことができるのである。
【0003】また急な坂道を登る時、一般車両ではS字
運転で登坂するとしても、その切り返しで一部が坂道に
対して真っ直ぐになるところがあり、無理な登坂を強い
られる。歩行者のようにジグザグに登坂することができ
れば、登坂走行は著しく容易になる。
【0004】またフロントアクスルとリヤアクスルに掛
かる軸荷重と、走行中に刻々と路面から受ける反力によ
って、操作角用モータを同規格にして駆動しても、フロ
ントアクスルとリヤアクスルの整列には、狂いが発生す
るものである。
【0005】また走行に関しては、フロントアクスルと
リヤアクスルの切角を、比例して同じ角度で行う斜行に
は、前車軸と後車軸間にリレーロッドを連結すればよい
が、切角を大きくしても、人の動きのように左折、右折
およびUターンをすることができない。これを行うに
は、いずれか一方のアクスルを反対方向の逆切角に比例
して操作する逆角リレーロッドを必要とするものであ
る。
【0006】また凹凸の多い悪路であっても、斜行の直
線走行ができれば、路面のよい部分を選択して最短走行
をすることができる。かくして蛇行と直進の違いが一日
の走行距離に大きく現れ、無駄な走行を皆無とするもの
である。
【0007】この発明は、かかる欠点に着目し、主とし
て一人乗り電動車両等の車両用操縦装置の改善を図らん
となされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前後にフロントアクスル
とリヤアクスルを配置し、夫々にステアリングモーター
等の原動機構を関連し、左右に所要角旋回自在に設ける
と共に、そのフロントアクスルとリヤアクスルを比例従
動機構と逆比例従動機構を有する制御リンクによって連
係し、フロントアクスルとリヤアクスルを比例または逆
比例に旋回し、斜行走行と旋回走行を行って人の歩行と
同様に自由自在に方向転換して走行するフロントアクス
ルとリヤアクスルによる車両用操縦装置において、前記
制御リンクは、フレームの両サイドへ平行に設けた案内
部に、前後に移動自在に連係プレートを装置し、この連
係プレートの上に前リンクと後リンクを前後に所要の間
隔をもって離隔し、かつ夫々の基端を前記連係プレート
に枢軸をもって枢支し、前リンクと後リンクを対応し、
この前リンクに前半部連係ロッドを、後リンクに後半部
連係ロッドを夫々連結し、前記フロントアクスルと、リ
ヤアクスルとを連係し、前記前リンクと後リンクの基端
寄り対応側縁にアームを夫々所要長突設すると共に、前
記連係プレート上にあって、前記前リンクと後リンクと
の中間横断方向に基準案内孔を開口し、この基準案内孔
に前逆角比例リンクと後逆角比例リンクの基端をスライ
ド自在に係合すると共に、その前逆角比例リンクの先端
を前記前リンクのアームと、後逆角比例リンクの先端を
後リンクのアームに夫々連結し、前リンクと後リンクの
基端を中心とする回動が逆角に比例するように設けてい
ることを特徴とするフロントアクスルとリヤアクスルに
よる車両用操縦装置にある。
【0009】前後にフロントアクスルとリヤアクスルを
配置し、夫々にステアリングモーター等の原動機構を関
連し、左右に所要角旋回自在に設けると共に、そのフロ
ントアクスルとリヤアクスルを比例従動機構と逆比例従
動機構を有する制御リンクによって連係し、フロントア
クスルとリヤアクスルを比例または逆比例に旋回し、斜
行走行と旋回走行を行って人の歩行と同様に自由自在に
方向転換して走行するフロントアクスルとリヤアクスル
による車両用操縦装置において、前記制御リンクは、ハ
ンドルにより前リンク、後リンクおよび連係プレートの
フレームに対す るロック機構を操作し、ハンドルを一方
側に回動した時、前リンクと後リンクを連係プレートに
対してロックすると共に、連係プレートをフレームに対
してフリーとし、フロントアクスルと、リヤアクスルと
を前半部連係ロッド、後半部連係ロッドおよび連係プレ
ートを介して比例回動させ、ハンドルを他方側に回動し
た時、前リンクと後リンクを連係プレートからフリーに
し、連係プレートをフレームに対してロックし、フロン
トアクスルと、リヤアクスルとを前後逆角比例リンクを
介して逆角に回動する前後リンクの回動を前半部連係ロ
ッド、後半部連係ロッドに伝達し、逆角に比例回動させ
るように連係するように設けていることを特徴とするフ
ロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦装置と
してもよいものである。
【0010】前リンク、後リンクおよび連係プレートの
フレームに対する前記制御リンクのロック機構は、ハン
ドルの下端を、連杆を介してレバーを回動し、このレバ
ーと一体に取付けた操作軸を連係プレートのスライド方
向にフレームと定位置において回動自在に支架し、操作
軸の関連部を所要に形成して前リンクと対応する第1ロ
ック爪および後リンクと対応する第2ロック爪を操作軸
の回動方向に従動自在であると共に、連係プレートの移
動方向に、移動自在に支架し、ハンドルを一方側に回動
した時、第1ロック爪と第2ロック爪の各上半部を前リ
ンクおよび後リンクに係合してロック自在に設け、反対
の各下半部をフレームに設けた連係プレートから離隔し
てフリーになるように設け、前記ハンドルを反対の他方
側に回動した時、第1ロック爪と第2ロック爪の各軸支
部からの各下半部をフレームに設けた連係プレートスト
ッパーに係合してロックし、各軸支部からの上半部を、
前リンクおよび後リンクを離隔してフリーとなるように
設けていることを特徴とするフロントアクスルとリヤア
クスルによる車両用操縦装置としてもよいものである。
【0011】
【発明の実施の形態】フロントアクスルとリヤアクスル
は、フレームの前後に枢支し、フロントアクスル用ステ
アリングモータの回転軸に取付けたピニオンをフロント
アクスルのフロントステアリングギヤに噛合し、リヤア
クスル用ステアリングリングモータの回転軸に取付けた
ピニオンをリヤアクスルのリヤステアリンクギアに噛合
し、夫々のモータによりフロントアクスルと、リヤアク
スルに操角が与えられるように設け、夫々にステアリン
グモータ等の原動機構を関連し、左右に所要角旋回自在
に設けると共に、フレームの両サイドに、平行に設けた
案内枠に、前後に移動自在に連係プレートを装置し、こ
の連係プレートの上に前リンクと後リンクを前後に所要
の間隔をもって離隔し、かつ夫々の基端を前記連係プレ
ートに枢軸をもって枢支し、前記前リンクと後リンクを
対応し、この前リンクに前半部連係ロッドを、後リンク
に後半部連係ロッドを夫々連結し、前記フロントアクス
ルと、リヤアクスルとを連係し、前記前リンクと後リン
クの基端寄り対応側縁にアームを夫々所要長突設すると
共に、前記連係プレート上にあって、前記前リンクと後
リンクとの中間横断方向に基準案内孔を開口し、この基
準案内孔に前逆角比例リンクと後逆角比例リンクの基端
をスライド自在に係合すると共に、その前逆角比例リン
クの先端を前記前リンクのアームと、後逆角比例リンク
の先端を後リンクのアームに夫々連結し、前リンクと後
リンクの基端を中心とする回動が逆角に比例するように
設け、フロントアクスルとリヤアクスルを、斜行走行と
旋回走行を行って人の歩行と同様に自由自在に方向転換
して走行することを特徴とする前後車軸による操縦装
置。
【0012】
【実施例】以下、この発明のフロントアクスルとリヤア
クスルによる車両用操縦装置1を実施例を示す図面によ
り説明すると、フロントアクスル2の中央と、リヤアク
スル3の中央をフレーム4のセンター前後端に、枢軸
5、6により枢支し、フレーム4にフロントアクスル用
ステアリングモータ7とリヤアクスル用ステアリングモ
ータ8を配備し、フロントアクスル用ステアリングモー
タ7の回転軸に取付けたピニオン9をフロントアクスル
2に取付けたフロントステアリングギア10に噛合し、
リヤアクスル用ステアリングモータ8の回転軸に取付け
たピニオン11をリヤアクスル3に取付けたリヤステア
リンクギア12に噛合し、夫々のモータ7、8によりフ
ロントアクスル2と、リヤアクスル3に操角が与えられ
るように設けている。
【0013】13は、制御リンクで、フレーム4の両サ
イドへ平行に設けた案内部14a、14bに、左右の側
縁部15a、15bを係合して前後に移動自在に連係プ
レート15を装置し、この連係プレート15の上に前リ
ンク16と後リンク17を前後に所要の間隔をもって離
隔し、夫々の基端を前記連係プレート15に枢軸18、
19をもって枢支し、前リンク16と後リンク17を横
向きに対応し、この前リンク16の先端に前半部連係ロ
ッド20を、後リンク17の先端に後半部連係ロッド2
1を夫々連結し、前記フロントアクスル2と、リヤアク
スル3とを連係し、さらに、この前リンク16と後リン
ク17の基端寄り対応側縁にアーム16aと17aを所
要長突設している。
【0014】前記連係プレート15上にあって、前記前
リンク16と後リンク17との中間横断方向に基準案内
孔22を開口し、この基準案内孔22に前逆角比例リン
ク23と後逆角比例リンク24の基端をスライド自在に
係合すると共に、先端を前記前リンク16のアーム16
aと、後逆角比例リンク24の先端を後リンク17のア
ーム17aに夫々連結し、前リンク16と後リンク17
の基端を中心とする回動が逆角に比例するように設けて
いる。
【0015】25はリンク操作用ハンドルで、前記前リ
ンク16、後リンク17および連係プレート15のフレ
ーム4に対するロック機構26を操作し、そのリンク操
作用ハンドル25を左側に回動した時には、前リンク1
6と後リンク17を連係プレート15に対してロックす
ると共に、連係プレート15をフレーム4に対してフリ
ーとし、フロントアクスル2と、リヤアクスル3とを前
半部連係ロッド20、後半部連係ロッド21および連係
プレート15を介して比例回動させる。
【0016】反対にリンク操作用ハンドル25を右側に
回動した時には、前リンク16と後リンク17を連係プ
レート15からフリーにし、連係プレート15をフレー
ム4に対してロックし、フロントアクスル2と、リヤア
クスル3とを前後逆角比例リンク23、24を介して逆
角に回動する前後リンク16、17の回動を前半部連係
ロッド20、後半部連係ロッド21に伝達し、逆角に比
例回動させる。
【0017】前記ロック機構26は、リンク操作用ハン
ドル25の下端を連杆27を介してレバー28を回動
し、このレバー28と一体に取付けたインナー操作軸2
9を連係プレート15のスライド方向にフレーム4と定
位置において回動自在に支架し、このインナー操作軸2
9の関連部29aを偏平に形成して前リンク16と対応
する第1ロック爪30および後リンク17と対応する第
2ロック爪31をインナー操作軸29の回動方向に従動
自在であると共に、連係プレート15の移動方向に、移
動自在に支架し、リンク操作用ハンドル25を左側に回
動した時に、第1ロック爪30および第2ロック爪31
の各軸支部からの上半部30a、31aを、前記連係プ
レート15に設けた第1スリット32、第2スリット3
3に下方から上面側に差し入れて前リンク16および後
リンク17に、夫々並列して設けた前リンクストッパー
34および後リンクストッパー35の間に、その夫々の
先端を嵌合してロック自在に設け、反対の下半部30
b、下半部31bの各先端をフレーム4に設けた連係プ
レートストッパー36、37から離隔してフリーになる
ように設けている。
【0018】前記リンク操作用ハンドル25を反対の右
側に回動した時に、第1ロック爪30と第2ロック爪3
1の各軸支部からの下半部30b、31bの各先端をフ
レーム4に設けた連係プレートストッパー36、37に
係合してロックし、各軸支部からの上半部30a、31
aを、前リンク16および後リンク17に、夫々並列し
て設けた前リンクストッパー34および後リンクストッ
パー35の間からその夫々の先端を離隔してフリーとな
るように設けている。
【0019】前記第1ロック爪30と第2ロック爪31
は、アウター中空操作軸38により一体に設けている。
また39、40は連係プレート15の下面に取付けた軸
受板である。この軸受板に前記第1ロック爪30と第2
ロック爪31の各外側面を連接し、第1ロック爪30を
第1スリット32に、また第2ロック爪31を第2スリ
ット33に連接することなく、連係プレート15と連動
するように設けてもよいものである。
【0020】操縦は、前述のように、フロントアクスル
2とリヤアクスル3を回動するフロントアクスル用ステ
アリングモータ7とリヤアクスル用ステアリングモータ
8を操作する操縦左側スイッチS1、操縦右側スイッチ
S2、斜行・旋回レンジ切替スイッチS3と第1補助ス
イッチSX1と第2補助スイッチSX2を図示しない
が、乗車席の左側に配したアームレストに設け、左手で
操作する。その操縦左側スイッチS1と操縦右側スイッ
チS2は、接点が4極の両撥式切替スイッチであって、
左右に2個を併設している。これらの各種操作用等のス
イッチは、図示しないがすべて左側アームレストに設け
るとよい。
【0021】無操作時は、夫々のレバーが直立し、全端
子がOFFとなり、操縦左側スイッチS1は、左レバー
を左側に倒すと、右側の2極が入力し、反対に右側に左
レバーを倒すと、左側の2極が入力する。操縦右側スイ
ッチS2についても同様で、右レバーを左側に倒すと、
右側の2極が入力し、反対に右側に右レバーを倒すと、
左側の2極が入力する。斜行・旋回レンジ切替スイッチ
S3は、レバーを前方に倒すと、後方側の2極が入力
し、手を離してもその接続状態を継続する。そして反対
の後方にレバーを倒すと、前方側の2極が入力し、手を
離してもその接続状態を継続する。第1補助スイッチS
X1と第2補助スイッチSX2は、手動によりプッシュ
したときに2極(プッシュ側スイッチ回路)を開路(O
FF)するものである。
【0022】以上の操縦左側スイッチS1、操縦右側ス
イッチS2、斜行・旋回レンジ切換スイッチS3と第1
補助スイッチSX1と第2補助スイッチSX2に加え
て、図14に示す如く、フロントアクスル2に対して、
最大左切角と右切角で開路、それ以外で閉路するフロン
ト左スイッチF1、フロント右スイッチF2、フロント
アクスル2に対して、直進位置で開路、それ以外で閉路
するフロントセンター右スイッチFC1、フロントセン
ター左スイッチFC2、およびリヤアクスル3に対し
て、最大左切角と右切角で開路、それ以外で閉路するリ
ヤ右スイッチB1、リヤ左スイッチB2、リヤアクスル
3に対して、直進位置で開路、それ以外で閉路するリヤ
センター右スイッチBC1、リヤセンター左スイッチB
C2をフレーム側に配している。
【0023】そしてこれらを図15に示す如く、夫々ダ
イオードFD1、FD2、BD1、BD2を並列に接続
すると共に、夫々を前記フロントアクスル用ステアリン
グモータ7とリヤアクスル用ステアリングモータ8とに
直列に接続している。
【0024】そこで、操縦左側スイッチS1および操縦
右側スイッチS2における上側の2極でフロントアクス
ル2を操角し、下側の2極は斜行・旋回レンジ切替スイ
ッチS3を経由してリヤアクスル3を操角する。
【0025】斜行・旋回レンジ切替スイッチS3を前方
に倒して斜行レンジ回路に接続した状態で、フロントア
クスル2とリヤアクスル3は同方向の切角に操作され、
後方に倒して旋回レンジ回路に接続状態にするとフロン
トアクスル2の切角に対してリヤアクスル3は逆切角に
作動する。
【0026】すなわち、斜行・旋回レンジ切替スイッチ
S3を前方に倒して斜行レンジ回路に接続した状態で、
操縦左側スイッチS1を左方に倒すと、フロントアクス
ル2とリヤアクスル3は、左切角に作動し、手を放せば
其の時点で切角は保持され、その保持された切角度で左
方向への斜行となり、倒し続けても最大切角(45゜)
に至ると、フロント左スイッチF1およびリヤ右スイッ
チB1が自動的に回路の電源をOFFとなし操角が止
り、その状態に保持され、車両は前方向のまま左斜めの
走行をする。
【0027】次に操縦左側スイッチS1を右方に倒す
と、電源が逆流になる故、F1、B1がOFFでもF1
D、B1Dを介して操角が逆転するので直進に復帰す
る。そしてフロントセンター左スイッチFC1およびリ
ヤセンター右スイッチBC1が復元完了時に開路して自
動的に電源をOFFし、操角が停止する。
【0028】次に、操縦右側スイッチS2を右方に倒す
と、前記操縦左側スイッチS1を左方に倒した切角と正
反対の操角となり、右方向への斜行となり、左方に倒す
と直進に復帰する。(フロント右スイッチF2、フロン
トセンター右スイッチFC1およびリヤ左スイッチB
1、リヤセンター左スイッチBC2が作動する)
【0029】次に、斜行・旋回レンジ切替スイッチS3
を後方に倒して旋回レンジ回路に接続した状態で、操縦
左側スイッチS1を左方に倒すと、フロントアクスル2
を左切角、リヤアクスル3を右切角に作動するので、双
方のアクスルは逆八の字となり、左折・左方向でのUタ
ーンおよび急旋回等の運行が可能となる。そして操縦左
側スイッチS1をを右方に倒すと、フロントアクスル2
およびリヤアクスル3を直進に復帰する。操縦右側スイ
ッチS2を右方に倒すと、前記操縦左側スイッチS1の
操角の正反対の切角となるので、フロントアクスル2お
よびリヤアクスル3は、正八の字となり、右折右方向で
のUターンおよび急旋回等の運行が可能となる。
【0030】そしてこの操縦右側スイッチS2を左方に
倒すと直進に復帰する。この旋回レンジ回路に接続した
状態でも、フロント左スイッチF1、フロント右スイッ
チF2、フロントセンター左スイッチFC2、フロント
センター右スイッチFC1、リヤ左スイッチB1、リヤ
右スイッチB2、リヤセンター左スイッチBC2および
リヤセンター右スイッチBC1が夫々所要位置で作動
し、フロントアクスル2およびリヤアクスル3を正常に
作動する。
【0031】
【発明の効果】この発明は、以上のように、制御リンク
によってフロントアクスルとリヤアクスルは関連してい
るので、比例または逆比例に作動し、自動操縦が行える
ものである。また斜行走行と旋回走行が行えるから、人
の歩行と同様に自由自在に方向転換して走行できるもの
である。
【0032】また操縦左側スイッチまたは操縦右側スイ
ッチを倒し続けて操縦し、フロントアクスルまたはリヤ
アクスルが最大切角に達したときストッパーに当てて停
止すると、フロントアクスル用ステアリングモータまた
はリヤアクスル用ステアリングモータの焼損、電力の無
駄が発生するが、夫々にリミットスイッチを配している
ので、電気回路が開路して自動的に停止するものであ
る。
【0033】また制御用リンクの構造上直進状態時にお
いて、斜行走行と旋回走行のロックチェンジを行う構成
であるから、目や勘に頼らずとも容易にロックチェンジ
を行えると共に、操縦左側スイッチを左側に倒し、次に
操縦右側スイッチを右側に倒すようにして操縦左側スイ
ッチと操縦右側スイッチを操作すれば、斜行走行、旋回
走行のいずれにおいても、直進状態で操縦が停止するこ
となく走行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフロントアクスルとリヤアクスルに
よる車両用操縦装置の概略全体配置状態を示し、前リン
クと後リンクを連係プレートに固持し、この連係プレー
トをフレームに対してスライドし、フロントアクスルと
リヤアクスルを比例に回動し、左旋回切角の状態を説明
する平面図である。
【図2】同じく、右旋回切角の状態を説明する平面図で
ある。
【図3】同じく、前リンクと後リンクを連係プレートに
フリー、連係プレートをフレームに対して固持して、フ
ロントアクスルとリヤアクスルを逆比例に回動し、左旋
回切角の状態を説明する平面図である。
【図4】同じく、フロントアクスルとリヤアクスルを逆
比例に回動し、右旋回切角の状態を説明する平面図であ
る。
【図5】この発明のフロントアクスルとリヤアクスルに
よる車両用操縦装置の要部の実施の一例を示す平面図で
ある。
【図6】同じく、この発明の前後車軸による操縦装置の
前リンク、後リンク、連係プレートおよびそのロック機
構の実施の一例を示す平面図である。
【図7】図6のA−A線に沿い前リンクの連係構造を示
す拡大断面図である。
【図8】ロック機構における第1、第2ロック爪の作動
を説明する部分平面図である。
【図9】同じく、リンク操作用ハンドルとインナー操作
軸の連係状態を説明する部分側面図である。
【図10】同じく、第1ロック爪とインナー操作軸の連
係状態を説明する部分側面図である。
【図11】同じく、第2ロック爪とインナー操作軸およ
びアウター中空操作軸の連係状態を説明する部分側面図
である。
【図12】同じく、連係プレート単体の平面図である。
【図13】同じく、前リンクと後リンクの逆比例回動機
構の他の実施例を示す平面図である。
【図14】フロントアクスルとリヤアクスルと接離する
リミットスイッチの配置例を示す平面図である。
【図15】この発明のフロントアクスルおよびリヤアク
スルによる車両用操縦装置の電気回路図である。
【図16】同じく、この発明の車両用操縦装置の電気回
路が斜行レンジに接続されたときにおいて、操縦左側ス
イッチを左側に倒し、電源とフロントアクスル用ステア
リングモータおよびリヤアクスル用ステアリングモータ
の接続状態を示す部分回路図である。
【図17】同じく、電気回路が斜行レンジ回路に接続さ
れたときにおいて、操縦左側スイッチを右側に倒し、電
源とフロントアクスル用ステアリングモータおよびリヤ
アクスル用ステアリングモータを接続し、フロントアク
スルおよびリヤアクスルを直進に復帰する状態を示す部
分回路図である。
【図18】同じく、電気回路が斜行レンジ回路に接続さ
れたときにおいて、操縦右側スイッチを右側に倒し、電
源とフロントアクスル用ステアリングモータおよびリヤ
アクスル用ステアリングモータの接続状態を示す部分回
路図である。
【図19】同じく、電気回路が斜行レンジ回路に接続さ
れたときにおいて、操縦右側スイッチを左側に倒し、フ
ロントアクスルおよびリヤアクスルを直進に復帰する状
態を示す部分回路図である。
【図20】同じく、この発明の車両用操縦装置の電気回
路が旋回レンジ回路に接続されたときにおいて、操縦左
側スイッチを左側に倒し、電源とフロントアクスル用ス
テアリングモータおよびリヤアクスル用ステアリングモ
ータの接続状態を示す部分回路図である。
【図21】同じく、電気回路が旋回レンジ回路に接続さ
れたときににおいて、操縦左側スイッチを右側に倒し、
フロントアクスルおよびリヤアクスルを直進に復帰する
状態を示す部分回路図である。
【図22】同じく、電気回路が旋回レンジ回路に接続さ
れたときにおいて、操縦右側スイッチを右側に倒し、電
源とフロントアクスル用ステアリングモータおよびリヤ
アクスル用ステアリングモータの接続状態を示す部分回
路図である。
【図23】同じく、電気回路が旋回レンジ回路に接続さ
れたときにおいて、操縦右側スイッチを左側に倒し、フ
ロントアクスルおよびリヤアクスルを直進の復帰する状
態を示す部分回路図である。
【図24】一般の自動車がセンターラインのない狭い道
路で行き交う時の走行軌跡を示す平面図である。
【図25】歩行者が狭い道路で行き交う時の歩行軌跡を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 フロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦
装置 2 フロントアクスル 3 リヤアクスル 4 フレーム 5 枢軸 6 枢軸 7 フロントアクスル用ステアリングモータ 8 リヤアクスル用ステアリングモータ 9 ピニオン 10 フロントステアリングギア 11 ピニオン 12 リヤステアリングギア 13 制御リンク 14a 案内部 14b 案内部 15 連係プレート 15a 側縁部 15b 側縁部 16 前リンク 16a アーム 17 後リンク 17a アーム 18 枢軸 19 枢軸 20 前半部連係ロッド 21 後半部連係ロッド 22 基準案内孔 23 前逆角比例リンク 24 後逆角比例リンク 25 リンク操作用ハンドル 26 ロック機構 27 連杆 28 レバー 29 インナー操作軸 29a 関連部 30 第1ロック爪 30a 上半部 30b 下半部 31 第2ロック爪 31a 上半部 31b 下半部 32 第1スリット 33 第2スリット 34 前リンクストッパー 35 後リンクストッパー 36 連係プレートストッパー 37 連係プレートストッパー 38 アウター中空操作軸 39 軸受板 40 軸受板 S1 操縦左側スイッチ S2 操縦右側スイッチ S3 斜行・旋回レンジ切替スイッチ SX1 第1補助スイッチ SX2 第2補助スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−41675(JP,A) 実開 昭61−155456(JP,U) 実開 昭62−31577(JP,U) 実開 平5−76958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 7/00 - 7/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後にフロントアクスルとリヤアクスル
    を配置し、夫々にステアリングモーター等の原動機構を
    関連し、左右に所要角旋回自在に設けると共に、そのフ
    ロントアクスルとリヤアクスルを比例従動機構と逆比例
    従動機構を有する制御リンクによって連係し、フロント
    アクスルとリヤアクスルを比例または逆比例に旋回し、
    斜行走行と旋回走行を行って人の歩行と同様に自由自在
    に方向転換して走行するフロントアクスルとリヤアクス
    ルによる車両用操縦装置において、前記制御リンクは、
    フレームの両サイドへ平行に設けた案内部に、前後に移
    動自在に連係プレートを装置し、この連係プレートの上
    に前リンクと後リンクを前後に所要の間隔をもって離隔
    し、かつ夫々の基端を前記連係プレートに枢軸をもって
    枢支し、前リンクと後リンクを対応し、この前リンクに
    前半部連係ロッドを、後リンクに後半部連係ロッドを夫
    々連結し、前記フロントアクスルと、リヤアクスルとを
    連係し、前記前リンクと後リンクの基端寄り対応側縁に
    アームを夫々所要長突設すると共に、前記連係プレート
    上にあって、前記前リンクと後リンクとの中間横断方向
    に基準案内孔を開口し、この基準案内孔に前逆角比例リ
    ンクと後逆角比例リンクの基端をスライド自在に係合す
    ると共に、その前逆角比例リンクの先端を前記前リンク
    のアームと、後逆角比例リンクの先端を後リンクのアー
    ムに夫々連結し、前リンクと後リンクの基端を中心とす
    る回動が逆角に比例するように設けていることを特徴と
    するフロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦
    装置。
  2. 【請求項2】 前後にフロントアクスルとリヤアクスル
    を配置し、夫々にステアリングモーター等の原動機構を
    関連し、左右に所要角旋回自在に設けると共に、そのフ
    ロントアクスルとリヤアクスルを比例従動機構と逆比例
    従動機構を有する制御リンクによって連係し、フロント
    アクスルとリヤアクスルを比例または逆比例に旋回し、
    斜行走行と旋回走行を行って人の歩行と同様に自由自在
    に方向転換して走行するフロントアクスルとリヤアクス
    ルによる車両用操縦装置において、前記制御リンクは、
    ハンドルにより前リンク、後リンクおよび連係プレート
    のフレームに対するロック機構を操作し、ハンドルを一
    方側に回動した時、前リンクと後リンクを連係プレート
    に対してロックすると共に、連係プレートをフレームに
    対してフリーとし、フロントアクスルと、リヤアクスル
    とを前半部連係ロッド、後半部連係ロッドおよび連係プ
    レートを介して比例回動させ、ハンドルを他方側に回動
    した時、前リンクと後リンクを連係プレートからフリー
    にし、連係プレートをフレームに対してロックし、フロ
    ントアクスルと、リヤアクスルとを前後逆角比例リンク
    を介して逆角に回動する前後リンクの回動を前半部連係
    ロッド、後半部連係ロッドに伝達し、逆角に比例回動さ
    せるように連係するように設けていることを特徴とする
    フロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦装
    置。
  3. 【請求項3】 前リンク、後リンクおよび連係プレート
    のフレームに対する前記制御リンクのロック機構は、ハ
    ンドルの下端を、連杆を介してレバーを回動し、このレ
    バーと一体に取付けた操作軸を連係プレートのスライド
    方向にフレームと定位置において回動自在に支架し、操
    作軸の関連部を所要に形成して前リンクと対応する第1
    ロック爪および後リンクと対応する第2ロック爪を操作
    軸の回動方向に従動自在であると共に、連係プレートの
    移動方向に、移動自在に支架し、ハンドルを一方側に回
    動した時、第1ロック爪と第2ロック爪の各上半部を前
    リンクおよび後リンクに係合してロック自在に設け、反
    対の各下半部をフレームに設けた連係プレートから離隔
    してフリーになるように設け、前記ハンドルを反対の他
    方側に回動した時、第1ロック爪と第2ロック爪の各軸
    支部からの各下半部をフレームに設けた連係プレートス
    トッパーに係合してロックし、各軸支部からの上半部
    を、前リンクおよび後リンクを離隔してフリーとなる
    うに設けていることを特徴とする請求項1または請求項
    2のフロントアクスルとリヤアクスルによる車両用操縦
    装置。
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