JP3245096U - 吸収性物品 - Google Patents

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嶺 伊藤
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Abstract

【課題】フィット性良く装着することが容易な吸収性物品を提供する。【解決手段】トップシート2とバックシート3の間に吸収体4が配された吸収性物品1であって、トップシート2とバックシート3は、吸収体4の前側縁よりも前方および後側縁よりも後方に延在し、吸収性物品1の前後端部に吸収体4の存在しないマージン部7が形成されており、トップシート2の幅方向の両側に立ち上がりフラップ8が設けられ、立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fと後側端部8Rとこれらの間の中間部8Mを有し、中間部8Mにフラップ弾性部材9が設けられ、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fおよび/または後側端部8Rは、吸収体4とマージン部7に重なって配置され、吸収体4と重なる部分の前後方向の長さがマージン部7と重なる部分の前後方向の長さよりも短い。【選択図】図1

Description

本考案は、尿パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関するものである。
従来、尿等の横漏れを防ぐために、肌面側に立ち上がりフラップが設けられた吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1、2)。立ち上がりフラップには通常弾性部材(フラップ弾性部材)が設けられており、これにより、吸収性物品を着用した際、フラップ弾性部材の収縮力によって立ち上がりフラップが起立し、尿等の横漏れを防止することができる。
特開2010-094321号公報 特開2019-010446号公報
立ち上がりフラップが設けられた吸収性物品は、立ち上がりフラップによって尿等の横漏れを防止することができるが、漏れ防止の観点から、吸収性物品は着用者の股間部にフィット性良く装着することが望まれる。これにより、吸収性物品の前後方向からの漏れも効果的に防止することができる。本考案は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィット性良く装着することが容易な吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本考案の吸収性物品は下記の通りである。
[1] 前後方向と幅方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収体とを有する吸収性物品であって、
前記トップシートと前記バックシートは、前記吸収体の前側縁よりも前方および後側縁よりも後方に延在し、前記吸収性物品の前後端部に前記吸収体の存在しないマージン部が形成されており、
前記トップシートの幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、
前記立ち上がりフラップは、前側端部と後側端部とこれらの間の中間部を有し、少なくとも前記中間部に前後方向に延びるフラップ弾性部材が設けられ、前記前側端部と前記後側端部が前記トップシートに接合されることにより前記中間部が起立可能に形成され、
前記立ち上がりフラップの前記前側端部と前記後側端部は、下記要件Aおよび/または下記要件Bを満たすように前記トップシートに接合されていることを特徴とする吸収性物品。
(要件A)
前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短い。
(要件B)
前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短い。
[2] 前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短く、
前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さと同じかそれよりも長い[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記吸収体を前後方向の中心線で前側半分と後側半分に区分したときの前記前側半分の面積は前記後側半分の面積よりも小さい[1]または[2]に記載の吸収性物品。
[4] 前記立ち上がりフラップは、フラップ形成シートに前記フラップ弾性部材が取り付けられて構成され、
前記フラップ弾性部材が前記フラップ形成シートに接合した部分の前端は、前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端よりも後方に位置する、および/または、
前記フラップ弾性部材が前記フラップ形成シートに接合した部分の後端は、前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端よりも前方に位置する[1]~[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 前記トップシートと前記吸収体の間に中間シートが設けられている[1]~[4]のいずれかに記載の吸収性物品。
[6] 前記中間シートは、複数のシートの間に吸水性樹脂が配されて構成されている[5]に記載の吸収性物品。
[7] 前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体を有し、
前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、上記要件Aを満たすとともに下記要件Cを満たすように設けられている、および/または、前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、上記要件Bを満たすとともに下記要件Dを満たすように設けられている[1]~[6]のいずれかに記載の吸収性物品。
(要件C)
前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記上層吸収体と重なり、前記下層吸収体とは重ならないように配置され、
前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端と前記上層吸収体の前端との間の前後方向の長さは、前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端と前記下層吸収体の前端との間の前後方向の長さよりも短い。
(要件D)
前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記上層吸収体と重なり、前記下層吸収体とは重ならないように配置され、
前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端と前記上層吸収体の後端との間の前後方向の長さは、前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端と前記下層吸収体の後端との間の前後方向の長さよりも短い。
本考案の吸収性物品は、上記要件Aおよび/または要件Bを満たすように立ち上がりフラップがトップシートに接合されることにより、吸収性物品の前側部および/または後側部が肌面側に向かって大きく立ち上がりやすくなる。そのため、吸収性物品を装着する際に、吸収性物品を着用者の腹部や臀部に沿ってフィット性良く装着することが容易になる。
本考案の吸収性物品の一例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 本考案の吸収性物品の他の例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図1および図2に示した吸収性物品のIII-III断面図を表す。 図1に示した吸収性物品の前側部の拡大平面図を表す。 図1に示した吸収性物品の後側部の拡大平面図を表す。 吸収性物品を自然状態で広げて、吸収性物品の前側から見た写真を表す。
本考案の吸収性物品について、図面を参照して説明する。なお本考案は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1~図3には、本考案の吸収性物品の例として、尿パッドの構成例を示した。図1および図2は、吸収性物品(尿パッド)を肌面側から見た平面図を表し、図1は第1実施形態に係る吸収性物品の平面図を表し、図2は第2実施形態に係る吸収性物品の平面図を表す。図3は、図1および図2に示した吸収性物品のIII-III断面図を表す。本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。図1および図2では、図面の上側が吸収性物品の前側に相当し、図面の下側が吸収性物品の後側に相当する。
吸収性物品1は、トップシート2とバックシート3とこれらの間に設けられた吸収体4とを有する。トップシート2は吸収体4の肌面側に配され、吸収性物品1を着用した際に着用者側に位置するシートである。バックシート3は吸収体4の外面側に配され、吸収性物品1を着用した際に着用者とは反対側に位置するシートである。着用者から***された尿等は、トップシート2を透過して吸収体4により収容される。バックシート3は、***物が外部へ漏れるのを防いでいる。
吸収性物品1は、前後方向yと幅方向xを有する。前後方向yとは、吸収性物品1を着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。幅方向xとは、吸収性物品1と同一面上にあり前後方向yと直交する方向を意味し、吸収性物品1を着用した際の着用者の左右方向に相当する。また、肌面側とは、吸収性物品1を着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、外面側とは、吸収性物品1を着用した際の着用者とは反対に向く側を意味する。
トップシート2は吸収体4の肌面側に配され、吸収性物品1の着用の際に着用者の肌に面するように設けられる。トップシート2は、液透過性であることが好ましい。トップシート2としては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシート2として、織布、編布、有孔プラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシート3は吸収体4の非肌面側に配され、液不透過性であることが好ましい。バックシート3としては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、バックシート3として、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
上記に説明した各シート部材を構成する不織布としては、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、トウ開繊不織布、SMS不織布等を用いることができる。これらの各シートの単位面積あたりの質量は、8g/m以上が好ましく、10g/m以上がより好ましく、また40g/m以下が好ましく、30g/m以下がより好ましい。
吸収体4は、尿等の***物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収体4としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いることができ、当該成形体は、紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等の被覆シートで覆われてもよい。吸収性材料としては、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収体4は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収体4は複数層から構成されていてもよい。図面に示した吸収性物品1では、吸収体4は上層吸収体5と下層吸収体6から構成されている。上層吸収体5と下層吸収体6から構成された吸収体4は、上層吸収体5が下層吸収体6よりも大きく、すなわち前後方向yと幅方向xに長く形成されることが好ましい。このように吸収体4が形成されていれば、吸収体4の吸収容量や吸収能を高めることができるとともに、吸収体4の外縁の段差が大きくならず、また吸収体4の肌面側の表面が比較的平坦に形成されることによって、吸収性物品1の着用感が向上する。
吸収体4の形状(平面形状)は特に限定されず、例えば、長方形、砂時計形、羽子板形等が挙げられる。なお、吸収体4は、着用者の大腿部に挟まれて幅方向xに圧迫されても歪みにくくする点から、砂時計形に形成されることが好ましい。すなわち、吸収体4が前後方向yに前側部と後側部とこれらの間の中間部を有し、中間部が前側部と後側部よりも幅狭に形成されていることが好ましい。
トップシート2とバックシート3は吸収体4の前側縁よりも前方および後側縁よりも後方に延在し、吸収性物品1の前後端部に吸収体4の存在しない吸収体非存在部が形成される。なお、吸収性物品1の前後端部の吸収体非存在部をマージン部7と称する。マージン部7ではトップシート2とバックシート3が重なって設けられ、トップシート2とバックシート3が互いに接合される。マージン部7において、トップシート2とバックシート3は直接接合されてもよく、他のシート部材を介して接合されてもよい。トップシート2とバックシート3は吸収体4の幅方向xの両側縁よりも外方に延在し、吸収性物品1の幅方向xの両端部にも吸収体非存在部が形成されることが好ましい。吸収体非存在部は、吸収性物品1の周縁全体に設けられることが好ましい。これにより、吸収体4に含まれる吸収性材料が吸収性物品1の外部に流出したり、吸収体4によって吸収された尿等が吸収性物品1の外部に漏れることが防止される。
トップシート2の幅方向xの両側には立ち上がりフラップ8が設けられる。立ち上がりフラップ8により尿等の横漏れが防止される。立ち上がりフラップ8は、フラップ接合部11でトップシート2の肌面側に接合される。
立ち上がりフラップ8には前後方向yに延びるフラップ弾性部材9が設けられ、フラップ弾性部材9の収縮力によって立ち上がりフラップ8の起立が促進される。図3に示すように、立ち上がりフラップ8は、立ち上がる起点となる基部8Aと立ち上がりの先端となる自由端8Bを有し、基部8Aと自由端8Bの間にフラップ弾性部材9が設けられる。
立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fと後側端部8Rとこれらの間の中間部8Mを有し、少なくとも中間部8Mに前後方向yに延びるフラップ弾性部材9が設けられ、前側端部8Fと後側端部8Rがトップシート2に接合されることにより、中間部8Mが起立可能に形成される。立ち上がりフラップ8は、起立可能な部分が中間部8Mとなり、中間部8Mより前側の起立不能な部分が前側端部8F、中間部8Mより後側の起立不能な部分が後側端部8Rとなる。立ち上がりフラップ8において、前側端部8Fと後側端部8Rは中間部8Mと幅方向xに重なる部分となる。
吸収性物品1をトップシート2側から見た平面視で、前側端部8Fと後側端部8Rは、マージン部7と重なって配置されることが好ましい。これにより、立ち上がりフラップ8を安定してトップシート2に接合することができる。前側端部8Fと後側端部8Rはまた、吸収性物品1をトップシート2側から見た平面視で、吸収体4と重なって配置されることが好ましい。これにより、立ち上がりフラップ8の中間部8Mの前端と後端が吸収体4と重なる位置に形成され、中間部8Mを安定して起立させることができる。すなわち、起立可能に形成された中間部8Mの前端と後端が吸収体4と重なる位置に形成されることにより、中間部8Mの前端と後端が安定して位置固定され、中間部8Mが安定して立ち上がりやすくなる。従って、前側端部8Fと後側端部8Rは、マージン部7と重なる部分と吸収体4と重なる部分を有することが好ましく、マージン部7と重なる部分から吸収体4と重なる部分にかけて配置されることが好ましい。
立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fが前側接合部12でトップシート2に接合され、後側端部8Rが後側接合部13でトップシート2に接合される。前側接合部12と後側接合部13は、接着剤や溶着(熱溶着や超音波溶着)等の接合手段により形成することができる。前側接合部12の後端が立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端となり、それよりも立ち上がりフラップ8の前側部分が前側端部8Fとなる。後側接合部13の前端が立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端となり、それよりも立ち上がりフラップ8の後側部分が後側端部8Rとなる。
立ち上がりフラップ8は、フラップ形成シート10にフラップ弾性部材9が取り付けられて形成されることが好ましい。フラップ形成シート10は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成することができ、バックシート3に使用可能なシート材料を用いることができる。フラップ形成シート10は透湿性であることが好ましく、これにより吸収性物品1を着用した際の蒸れを低減することができる。フラップ形成シート10は、トップシート2の幅方向xの両側に設けられたサイドシートによって形成されてもよい。この場合、サイドシートは、フラップ接合部11より幅方向xの内方に延びるとともに、幅方向xの外方に延びるように形成することができる。図3に示すように、フラップ形成シート10は自由端8Bで折り返され、自由端8Bで折り返されたフラップ形成シート10の間にフラップ弾性部材9が配され、フラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に取り付けられることが好ましい。
フラップ弾性部材9は、伸張状態で立ち上がりフラップ8に取り付けられることが好ましい。これにより、フラップ弾性部材9の収縮力によって立ち上がりフラップ8の起立が促進される。1つの立ち上がりフラップ8に設けられるフラップ弾性部材9の数は、1本であってもよく、複数本であってもよい。図面に示した吸収性物品1では、1つの立ち上がりフラップ8にフラップ弾性部材9が2本設けられている。
フラップ弾性部材9としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常の吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。フラップ弾性部材9は接着剤によりフラップ形成シート10に固定されることが好ましい。フラップ弾性部材9が、自由端8Bで折り返されたフラップ形成シート10の間に配される場合は、フラップ弾性部材9は、自由端8Bを挟んだフラップ形成シート10の一方側および/または他方側に固定されることが好ましく、自由端8Bを挟んだフラップ形成シート10の一方側と他方側の両方に固定されることがより好ましい。フラップ弾性部材9は伸張倍率1.2倍以上5.0倍以下で取り付けられることが好ましく、当該伸張倍率は1.5倍以上がより好ましく、1.8倍以上がさらに好ましく、また4.0倍以下がより好ましく、3.5倍以下がさらに好ましい。ここで説明した伸張倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。
立ち上がりフラップ8は、基部8Aから幅方向xの内方に向かって立ち上がるように形成されていてもよく、基部8Aから幅方向xの外方に向かって立ち上がるように形成されていてもよい。なお、図面に示した吸収性物品1では、立ち上がりフラップ8は前者のように形成されており、これにより尿等の漏れ防止効果を高めることができる。この場合、立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fと後側端部8Rで、幅方向xの内面側がトップシート2に接合されることが好ましく、これにより立ち上がりフラップ8は、中間部8Mが基部8Aから幅方向xの内方に向かって好適に立ち上がりやすくなる。一方、立ち上がりフラップ8が基部8Aから幅方向xの外方に向かって立ち上がるように形成される場合は、立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fと後側端部8Rで、幅方向xの外面側がトップシート2に接合されればよい。
立ち上がりフラップ8の前側端部8Fと後側端部8Rは、下記要件Aおよび/または下記要件Bを満たすようにトップシート2に接合されている。図1に示した吸収性物品1では、立ち上がりフラップ8は、前側端部8Fが下記要件Aを満たし、後側端部8Rが下記要件Bを満たすように、トップシート2に接合されている。
(要件A)立ち上がりフラップ8の前側端部8Fは、吸収体4とマージン部7に重なって配置され、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLA1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLA2よりも短い。
(要件B)立ち上がりフラップ8の後側端部8Rは、吸収体4とマージン部7に重なって配置され、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2よりも短い。
吸収性物品1は、上記要件Aおよび/または要件Bを満たすように立ち上がりフラップ8がトップシート2に接合されることにより、吸収性物品1を平面状に広げて置いた際に、吸収性物品1の前側部および/または後側部が肌面側に向かって大きく立ち上がりやすくなる。そのため、吸収性物品1を装着する際に、吸収性物品1を着用者の腹部や臀部に沿ってフィット性良く装着することが容易になる。
これについて詳しく説明すると、吸収性物品1は、要件Aを満たすことにより、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが吸収体4と重なる部分の長さLA1が短く形成され、要件Bを満たすことにより、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが吸収体4と重なる部分の長さLB1が短く形成される。これにより、要件Aおよび/または要件Bを満たさない場合と比べて、フラップ弾性部材9の収縮力が吸収体4を前後方向yに縮ませる方向に作用する割合が減り、その代わりに吸収性物品1のマージン部7に作用する割合が増える。その結果、吸収性物品1の前側端部および/または後側端部がフラップ弾性部材9により引っ張られて、吸収性物品1の前側部および/または後側部が肌面側に向かって立ち上がりやすくなる。
図6には、上記要件Aを満たさない吸収性物品(写真左側)と上記要件Aを満たす吸収性物品(写真右側)を、自然状態で広げて、吸収性物品の前側から見て比較した写真を示した。上記要件Aを満たす吸収性物品(写真右側)は、上記要件Aを満たさない吸収性物品(写真左側)よりも、吸収性物品1の前側部が大きく屈曲し、高く立ち上がることが分かる。
このように吸収性物品1が形成されていれば、吸収性物品1の装着の際に、吸収性物品1を着用者の股間部に当てると、吸収性物品1の前側部および/または後側部が自然に大きく屈曲する。そのため、吸収性物品1を着用者の腹部や臀部に沿ってフィット性良く装着することが容易になる。
長さLA1は、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fと吸収体4が重なる領域を前後方向yに延びる直線が切り取る前後方向yの長さのうち、最も長い長さを意味する。長さLA2は、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fとマージン部7が重なる領域を前後方向yに延びる直線が切り取る前後方向yの長さのうち、最も長い長さを意味する。長さLB1と長さLB2も同様である。
上記要件Aを満たす場合、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLA1と、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fがマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLA2は、比LA1/LA2の値が0.9以下となることが好ましく、0.8以下がより好ましく、また0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましい。立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLA1は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、また30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。
上記要件Bを満たす場合、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1と、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rがマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2は、比LB1/LB2の値が0.9以下となることが好ましく、0.8以下がより好ましく、また0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましい。立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、また30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。
吸収性物品1は、上記要件Aを満たすように構成されていることが好ましく、すなわち、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが、吸収体4とマージン部7に重なって配置され、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLA1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLA2よりも短く形成されていることが好ましい。より好ましくは、図2に示すように、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが上記要件Aを満たすように構成されるとともに、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが、吸収体4とマージン部7に重なって配置され、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2と同じかそれよりも長く形成される。
このように吸収性物品1が形成されることにより、介護者等が着用者に吸収性物品1を装着させることが容易になる。介護者等が着用者に吸収性物品を装着させる場合、着用者が仰向けに寝た状態で、吸収性物品を、後側部を先頭にして着用者の臀部の下に挿入し、その後、吸収性物品を着用者の股間に通して、吸収性物品の前側部を着用者の腹部に当てて装着させる。この際、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが上記要件Aを満たすように構成されることにより、吸収性物品1の前側部が肌面側に向かって大きく屈曲しやすくなり、吸収性物品1の前側部を着用者の腹部に沿って当てて装着することが容易になる。一方、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2と同じかそれよりも長く形成されることにより、吸収体4の後側部が肌面側に向かって大きく屈曲することが抑えられ、吸収性物品1を、後側部を先頭にして着用者の臀部の下に挿入することが容易になる。この場合、立ち上がりフラップ8は、後側端部8Rが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2よりも長く形成されることがより好ましい。
上記のように、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが、吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1がマージン部7と重なる部分の前後方向yの長さLB2と同じかそれよりも長く形成される場合、比LB1/LB2の値は1.0以上となることが好ましく、1.1以上がより好ましく、1.2以上がさらに好ましく、また4.0以下が好ましく、3.5以下がより好ましく、3.0以下がさらに好ましい。立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが吸収体4と重なる部分の前後方向yの長さLB1は、10mm以上が好ましく、15mm以上がより好ましく、また70mm以下が好ましく、60mm以下がより好ましく、55mm以下がさらに好ましい。
吸収体4は、吸収体4を前後方向yの中心線(幅方向xに延びる中心線)で前側半分と後側半分に区分したときの前側半分の面積が後側半分の面積よりも小さく形成されていてもよい。このように吸収体4が形成される場合、吸収体4はフラップ弾性部材9の収縮力によって吸収体4の前側半分の部分が前後方向yに縮んで変形しやすくなるところ、上記に説明したように吸収性物品1が上記要件Aを満たすように構成されていれば、吸収体4の前側半分の面積が後側半分の面積よりも小さく形成されていても、フラップ弾性部材9の収縮力によって吸収体4の前側半分の部分が大きく変形することが抑えられ、その代わりに、吸収性物品1の前側端部がフラップ弾性部材9によって引っ張られやすくなる。その結果、吸収性物品1の前側部が肌面側に向かって立ち上がりやすくなる。
吸収体4が上層吸収体5と下層吸収体6を有する場合、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fは、上記要件Aを満たすとともに下記要件Cを満たすように設けられていることが好ましく、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rは、上記要件Bを満たすとともに下記要件Dを満たすように設けられていることが好ましい。これについて、図4および図5を参照して説明する。
(要件C)
立ち上がりフラップ8の前側端部8Fは、上層吸収体5と重なり、下層吸収体6とは重ならないように配置され、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端と上層吸収体5の前端との間の前後方向yの長さL11は、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端と下層吸収体6の前端との間の前後方向yの長さL12よりも短い。
(要件D)
立ち上がりフラップ8の後側端部8Rは、上層吸収体5と重なり、下層吸収体6とは重ならないように配置され、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端と上層吸収体5の後端との間の前後方向yの長さL13は、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端と下層吸収体6の後端との間の前後方向yの長さL14よりも短い。
なお、図1に示した吸収性物品1の立ち上がりフラップ8は、要件A~要件Dを満たすように設けられており、図2に示した吸収性物品1は、要件Aと要件Cを満たすように設けられている。図4は、図1に示した吸収性物品1の前側部の拡大平面図を表し、図5は、図1に示した吸収性物品1の後側部の拡大平面図を表す。
要件Cおよび/または要件Dを満たすように立ち上がりフラップ8が設けられていれば、吸収体4が上層吸収体5と下層吸収体6から構成される場合に、フラップ弾性部材9の収縮力によって吸収体4の前側部および/または後側部が前後方向yに縮んで大きく変形することが抑えられる。すなわち、上記のように立ち上がりフラップ8が設けられることにより、フラップ弾性部材9の収縮力が、吸収体4の上層吸収体5が存在し下層吸収体6が存在しない部分に大きく及びにくくなり、吸収体4の前側部および/または後側部が前後方向yに縮んで大きく変形することが抑えられる。フラップ弾性部材9の収縮力は、その代わりに吸収性物品1のマージン部7に及びやすくなり、吸収性物品1の前側部および/または後側部が肌面側に向かって立ち上がりやすくなる。
吸収体4が前後方向yに縮んで変形することを抑える点から、吸収体4は親水性繊維を含んで構成されることが好ましい。一方、吸収体4の吸収容量を高める点から、吸収体4は、親水性繊維に加え吸水性樹脂を含むことがより好ましい。吸収体4が吸水性樹脂を含む場合、吸収体4は、親水性繊維100質量部に対して、吸水性樹脂が10質量部以上含まれることが好ましく、15質量部以上がより好ましく、また150質量部以下が好ましく、130質量部以下がより好ましい。
吸収体4の単位面積あたりの質量は、例えば、60g/m以上が好ましく、75g/m以上がより好ましく、80g/m以上がさらに好ましく、また1000g/m以下が好ましく、950g/m以下がより好ましく、900g/m以下がさらに好ましい。吸収体4に含まれる親水性繊維の単位面積当たりの質量は、60g/m以上が好ましく、75g/m以上がより好ましく、80g/m以上がさらに好ましく、また600g/m以下が好ましく、550g/m以下がより好ましく、500g/m以下がさらに好ましい。吸収体4が複数層から構成される場合は、複数層の吸収体4またはそこに含まれる親水性繊維の合計の単位面積当たりの質量がこのような範囲にあることが好ましい。
図4に示すように、フラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に接合した部分の前端(以下、「接合前端9FE」と称する)は、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端から前後方向yに離隔した位置にあることが好ましい。また図5に示すように、フラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に接合した部分の後端(以下、「接合後端9RE」と称する)は、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端から前後方向yに離隔した位置にあることが好ましい。このようにフラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に取り付けられることにより、立ち上がりフラップ8が安定してトップシート2に接合される。すなわち、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fが、前側端部8Fの後端を起点にトップシート2から剥がれることが起こりにくくなり、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rが、後側端部8Rの前端を起点にトップシート2から剥がれることが起こりにくくなる。なお、フラップ弾性部材9の接合前端9FEと接合後端9REは、フラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に接合した部分の最前方の位置および最後方の位置をそれぞれ意味する。従って、フラップ弾性部材9は、接合前端9FEよりも前方に延在していてもよく、接合後端9REよりも後方に延在していてもよい。
フラップ弾性部材9の接合前端9FEは、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端よりも後方に位置することがより好ましい。フラップ弾性部材9の接合後端9REは、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端よりも前方に位置することがより好ましい。このようにフラップ弾性部材9がフラップ形成シート10に取り付けられることにより、立ち上がりフラップ8の収縮力が吸収体4に及びにくくなり、吸収体4が前後方向yに縮んで大きく変形することが抑えられる。
フラップ弾性部材9の接合前端9FEは、立ち上がりフラップ8の前側端部8Fの後端から3mm以上後方に位置することが好ましく、5mm以上がより好ましく、10mm以上がさらに好ましく、また50mm以下後方に位置することが好ましく、40mm以下がより好ましく、35mm以下がさらに好ましい。フラップ弾性部材9の接合後端9REは、立ち上がりフラップ8の後側端部8Rの前端から3mm以上前方に位置することが好ましく、5mm以上がより好ましく、10mm以上がさらに好ましく、また50mm以下前方に位置することが好ましく、40mm以下がより好ましく、35mm以下がさらに好ましい。
図面には示されていないが、吸収性物品1は、トップシート2と吸収体4の間に中間シートが設けられていてもよい。中間シートとしては、トップシート2を透過した尿等を平面方向に拡散させるためのシートや、トップシート2を透過した尿等を速やかに引き込むためのシートが挙げられ、不織布や発泡体シート等が挙げられる。中間シートは、吸収体4の前後方向yの中心線と重なる位置から立ち上がりフラップ8の前側端部8Fおよび/または後側端部8Rと重なる位置まで延在していることが好ましい。このように中間シートが設けられることにより、吸収体4がより変形しにくくなる。そのため、フラップ弾性部材9の収縮力が吸収体4よりも吸収性物品1のマージン部7に及びやすくなり、吸収性物品1の前側部および/または後側部が肌面側に向かってより立ち上がりやすくなる。
中間シートは、複数のシートの間に吸水性樹脂が配されて構成されたシート状吸収体であってもよい。シート状吸収体に用いられるシートは液透過性であることが好ましく、トップシート2に使用可能なシート材料を用いることができる。シート状吸収体は、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は、不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
以上、本考案の吸収性物品について図面を参照して説明したが、本考案の吸収性物品は図面に示したような尿パッドに限定されず、使い捨ておむつ、軽失禁パッド、生理用ナプキン等であってもよい。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、例えば、前腹部と後背部とこれらの間に位置し吸収体が備えられた股部とから構成される。前腹部は、使い捨ておむつを着用の際に着用者の腹側に当てる部分に相当し、後背部は、使い捨ておむつを着用の際に着用者の背側に当てる部分に相当する。股部は、前腹部と後背部との間に位置し、着用者の股間に当てる部分に相当する。
使い捨ておむつは、テープタイプの使い捨ておむつであってもよく、パンツタイプの使い捨ておむつであってもよい。テープタイプの使い捨ておむつは、例えば、後背部の幅方向の両端部に止着部材が設けられて構成され、当該止着部材を前腹部に止着することにより、着用時にパンツ形状に形成することができる。パンツタイプの使い捨ておむつは、ウェスト開口部と一対の脚開口部とを有するパンツ形状を有し、着用前からパンツ形状に形成されているものである。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合は、使い捨ておむつは、例えば、トップシートとバックシートの間に吸収体が配された積層体が、前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有するように形成される。使い捨ておむつはまた、前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有する外装部材の股部に、トップシートとバックシートの間に吸収体が配された吸収性本体を設けて構成することもできる。後者の場合、外装部材をパンツ形状に形成することで、パンツタイプの使い捨ておむつとすることができる。いずれの場合も、吸収性物品の肌面側に立ち上がりフラップを設け、上記に説明したように立ち上がりフラップを形成することにより、本考案の吸収性物品とすることができる。なかでも、本考案の吸収性物品は、テープタイプの使い捨ておむつや、使い捨ておむつと併用される尿パッド(使い捨ておむつの肌面側に載置して用いられる尿パッド)に好適に適用することができる。
1:吸収性物品
2:トップシート
3:バックシート
4:吸収体
5:上層吸収体
6:下層吸収体
7:マージン部
8:立ち上がりフラップ、8F:前側端部、8R:後側端部、8M:中間部、8A:基部、8B:自由端
9:フラップ弾性部材、9FE:接合前端、9RE:接合後端
10:フラップ形成シート
11:フラップ接合部
12:(立ち上がりフラップの)前側接合部
13:(立ち上がりフラップの)後側接合部

Claims (7)

  1. 前後方向と幅方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収体とを有する吸収性物品であって、
    前記トップシートと前記バックシートは、前記吸収体の前側縁よりも前方および後側縁よりも後方に延在し、前記吸収性物品の前後端部に前記吸収体の存在しないマージン部が形成されており、
    前記トップシートの幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられ、
    前記立ち上がりフラップは、前側端部と後側端部とこれらの間の中間部を有し、少なくとも前記中間部に前後方向に延びるフラップ弾性部材が設けられ、前記前側端部と前記後側端部が前記トップシートに接合されることにより前記中間部が起立可能に形成され、
    前記立ち上がりフラップの前記前側端部と前記後側端部は、下記要件Aおよび/または下記要件Bを満たすように前記トップシートに接合されていることを特徴とする吸収性物品。
    (要件A)
    前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短い。
    (要件B)
    前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短い。
  2. 前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さよりも短く、
    前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記吸収体と前記マージン部に重なって配置され、前記吸収体と重なる部分の前後方向の長さが前記マージン部と重なる部分の前後方向の長さと同じかそれよりも長い請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体を前後方向の中心線で前側半分と後側半分に区分したときの前記前側半分の面積は前記後側半分の面積よりも小さい請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記立ち上がりフラップは、フラップ形成シートに前記フラップ弾性部材が取り付けられて構成され、
    前記フラップ弾性部材が前記フラップ形成シートに接合した部分の前端は、前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端よりも後方に位置する、および/または、
    前記フラップ弾性部材が前記フラップ形成シートに接合した部分の後端は、前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端よりも前方に位置する請求項1または2に記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートと前記吸収体の間に中間シートが設けられている請求項1または2に記載の吸収性物品。
  6. 前記中間シートは、複数のシートの間に吸水性樹脂が配されて構成されている請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収体は上層吸収体と下層吸収体を有し、
    前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、上記要件Aを満たすとともに下記要件Cを満たすように設けられている、および/または、前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、上記要件Bを満たすとともに下記要件Dを満たすように設けられている請求項1または2に記載の吸収性物品。
    (要件C)
    前記立ち上がりフラップの前記前側端部は、前記上層吸収体と重なり、前記下層吸収体とは重ならないように配置され、
    前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端と前記上層吸収体の前端との間の前後方向の長さは、前記立ち上がりフラップの前記前側端部の後端と前記下層吸収体の前端との間の前後方向の長さよりも短い。
    (要件D)
    前記立ち上がりフラップの前記後側端部は、前記上層吸収体と重なり、前記下層吸収体とは重ならないように配置され、
    前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端と前記上層吸収体の後端との間の前後方向の長さは、前記立ち上がりフラップの前記後側端部の前端と前記下層吸収体の後端との間の前後方向の長さよりも短い。
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