JP3243904U - 産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置 - Google Patents

Abstract

【課題】安全性が高い、産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置を提供する。【解決手段】このロック制御装置は、電源切断後の産業用周波数変換器の両端の電圧を検出するための電圧リレー、遅延リレー２及び産業用周波数変換器キャビネットのドアに設けられた施錠用電磁ロック３を含み、電圧リレーの常開接点が遅延リレーのコイルに直列に接続されて第１分岐路を形成し、時間遅延リレーの常開接点が施錠用電磁ロックに直列に接続されて第２分岐路を形成し、並列に接続された第１分岐路と第２分岐路とに点検修理制御スイッチ４が直列に接続され、これらが制御電源の両側に接続されて制御回路を形成する。【選択図】図１

Description

本考案は、産業用周波数変換器の点検修理の技術分野に関し、特に、産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置に関する。

産業用周波数変換器は、高電圧の危険な機器であり、電源が切断された後もコンデンサには電圧の一部が蓄えられているため、コンデンサを放電させてからそれに対して操作する必要があり、放電が不十分な状況で直接点検修理すると、感電事故のおそれがある。

コンデンサの放電時間は、充電電圧、充電電量、コンデンサ容量および放電回路の抵抗に関係する。前３項の変量要素が決まった条件下で、抵抗が大きいほど放電時間は長くなり、使用環境が厳しく過電流動作状態になった場合、コンデンサ容量が小さくなり、放電時間は長くなる。通常の状態での放電時間に従って、キャビネットのドアを開けて点検修理すると、偶発的な感電事故が発生するおそれがある。

以上のような問題点に鑑み、産業用周波数変換器のコンデンサの放電不十分による感電を防止するために、安全性が高い、産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置の提供が急務となっている。

本考案は、従来技術における上述の欠点を克服するために、安全性が高い、産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置を提供する。

本考案の目的は、次の技術的構成により達成される。

本考案に係る産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置は、電源切断後の産業用周波数変換器の両端の電圧を検出するための電圧リレー、遅延リレー及び産業用周波数変換器キャビネットのドアに設けられた施錠用電磁ロックを含む。

前記電圧リレーの常開接点が前記遅延リレーのコイルに直列に接続されて第１分岐路を形成し、前記時間遅延リレーの常開接点が前記施錠用電磁ロックに直列に接続されて第２分岐路を形成し、並列に接続された前記第１分岐路と前記第２分岐路とに点検修理制御スイッチが直列に接続され、これらが制御電源の両側に接続されて制御回路を形成する。

また、前記遅延リレーは、自動調整可能な遅延リレーである。

また、前記ロック制御装置は、産業用周波数変換器のコンデンサ容量を検出するためのコンデンサ容量検出モジュールと、コンデンサ容量の電気量に応じて放電継続時間を予測するための放電継続時間予測モジュールと、をさらに含む。

前記放電継続時間予測モジュールは、前記遅延リレーに接続され、前記遅延リレーの設定待機の遅延時間を決定する。

また、前記ロック制御装置は、前記放電継続時間予測モジュールに接続された放電継続時間表示モジュールをさらに含む。

また、前記電圧リレーは、それぞれ産業用周波数変換器の引入線箇所、引出線箇所に設けられる第１電圧リレー及び第２電圧リレーを含む。

前記第１電圧リレーの常開接点及び前記第２電圧リレーの常開接点は、第１分岐路において直列に接続される。

また、前記電圧リレーは、電圧設定閾値よりも低い場合に常開接点が閉じる電圧リレーである。

また、前記電圧設定閾値は、０～２４Ｖである。

また、前記制御電源の電圧値は、１１０Ｖである。

また、前記施錠用電磁ロックは、電源オン時に制御キャビネットのドアを開放し、電源オフ時に制御キャビネットのドアを施錠する施錠用電磁ロックである。

また、前記ロック制御装置は、前記電圧リレーに接続された電圧表示モジュールをさらに含む。

（１）本考案は、遅延リレーと遅延リレーが設けられた制御分岐路により、産業用周波数変換器の安全点検修理のロック制御を実現し、安全性がより高い。

（２）本考案は、コンデンサ容量検出モジュールを追加し、コンデンサ容量の実時間状態に従って、必要な放電時間を判断し、後続の遅延リレーの遅延時間を予測することで、待機時間が短すぎ、放電の不十分による作業者や機器に対する危険を防止することができる。

（３）放電時間表示モジュールと電圧表示モジュールとにより、実際の放電過程をさらに可視化することができる。

本考案に係るロック制御装置の構造概略図である。

以下、本考案の実施形態の図面を参照しながら、本考案の実施形態に係る技術的構成を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり、その全部ではない。本実用新案の実施形態に基づいて、当業者が創造的努力なしに得た他のすべての実施形態は、本実用新案の保護範囲内に属する。
（実施例）

図１に示すように、本実施形態に係る産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置は、電源切断後の産業用周波数変換器の両端の電圧を検出するための電圧リレー１、遅延リレー２及び産業用周波数変換器キャビネットのドアに設けられた施錠用電磁ロック３（ＤＣＳＭ）を含む。

電圧リレー１の常開接点が遅延リレー２のコイルに直列に接続されて第１分岐路を形成し、時間遅延リレー２の常開接点が施錠用電磁ロック３に直列に接続されて第２分岐路を形成する。並列に接続された第１分岐路と第２分岐路とに点検修理制御スイッチ４が直列に接続され、これらが制御電源の両側に接続されて制御回路を形成する。本実施形態では、制御電源の電圧値は、１１０Ｖである。

遅延リレー２は、自動調整可能な遅延リレーである。ロック制御装置は、産業用周波数変換器のコンデンサ容量を検出するためのコンデンサ容量検出モジュール５と、コンデンサ容量の電気量に応じて放電継続時間を予測するための放電継続時間予測モジュール６と、をさらに含み、放電継続時間予測モジュール６は、遅延リレー２に接続され、遅延リレー２の設定待機の遅延時間を決定する。

ロック制御装置は、放電継続時間予測モジュール６に接続された放電継続時間表示モジュールをさらに含む。

前記電圧リレー１は、それぞれ産業用周波数変換器の引入線箇所、引出線箇所に設けられる第１電圧リレー１１及び第２電圧リレー１２を含む。前記第１電圧リレー１１の常開接点及び第２電圧リレー１２の常開接点は、第１分岐路において直列に接続される。

前記電圧リレー１は、電圧設定閾値よりも低い場合に常開接点が閉じる電圧リレーである。この実施形態では、電圧設定閾値は、０～２４Ｖである。

施錠用電磁ロック３は、電源オン時に制御キャビネットのドアを開放し、電源オフ時に制御キャビネットのドアを施錠する施錠用電磁ロックである。

ロック制御装置は、電圧リレー１に接続された電圧表示モジュールをさらに含む。

以上での説明は、本考案の具体的な実施形態にすぎず、本考案の保護範囲はこれに限定されるのではなく、当業者であれば、各種の均等的な修正や置換を容易に想到し得、これらの修正や置換は、いずれも本考案の保護範囲に属する。したがって、本考案の保護範囲は、実用新案登録請求の範囲に基準する。

１ 保護圧板
２ 遅延リレー
３ 施錠用電磁ロック
４ 点検修理制御スイッチ
５ コンデンサ容量検出モジュール
６ 放電継続時間予測モジュール

Claims (10)

1. 電源切断後の産業用周波数変換器の両端の電圧を検出するための電圧リレー（１）、遅延リレー（２）及び産業用周波数変換器キャビネットのドアに設けられた施錠用電磁ロック（３）を含み、
   前記電圧リレー（１）の常開接点が前記遅延リレー（２）のコイルに直列に接続されて第１分岐路を形成し、前記遅延リレー（２）の常開接点が前記施錠用電磁ロック（３）に直列に接続されて第２分岐路を形成し、
   並列に接続された前記第１分岐路と前記第２分岐路とに点検修理制御スイッチ（４）が直列に接続され、これらが制御電源の両側に接続されて制御回路を形成することを特徴とする産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
2. 前記遅延リレー（２）は、自動調整可能な遅延リレーであることを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
3. 前記ロック制御装置は、産業用周波数変換器のコンデンサ容量を検出するためのコンデンサ容量検出モジュール（５）と、コンデンサ容量の電気量に応じて放電継続時間を予測するための放電継続時間予測モジュール（６）と、をさらに含み、
   前記放電継続時間予測モジュール（６）は、前記遅延リレー（２）に接続され、前記遅延リレー（２）の設定待機の遅延時間を決定することを特徴とする請求項２に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
4. 前記ロック制御装置は、前記放電継続時間予測モジュール（６）に接続された放電継続時間表示モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
5. 前記電圧リレー（１）は、それぞれ産業用周波数変換器の引入線箇所、引出線箇所に設けられる第１電圧リレー（１１）及び第２電圧リレー（１２）を含み、
   前記第１電圧リレー（１１）の常開接点及び前記第２電圧リレー（１２）の常開接点は、第１分岐路において直列に接続されることを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
6. 前記電圧リレー（１）は、電圧設定閾値よりも低い場合に常開接点が閉じる電圧リレーであることを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
7. 前記電圧設定閾値は、０～２４Ｖであることを特徴とする請求項６に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
8. 前記制御電源の電圧値は、１１０Ｖであることを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
9. 前記施錠用電磁ロック（３）は、電源オン時に制御キャビネットのドアを開放し、電源オフ時に制御キャビネットのドアを施錠する施錠用電磁ロックであることを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。
10. 前記ロック制御装置は、前記電圧リレー（１）に接続された電圧表示モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の産業用周波数変換器の安全点検修理のためのロック制御装置。