JP3243420U - 妻面トラス梁付き園芸用ハウス - Google Patents

Abstract

【課題】園芸用連棟型ハウスの妻面方向からの風圧に対応し、誘引梁として兼用が可能で、建築コストを削減できる妻面トラス梁つき園芸用ハウスを提供する。【解決手段】妻面トラス梁つき園芸用ハウスは、連棟型ハウスの妻面の谷部下に妻面の全幅に対して、水平方向に妻面トラス梁の外弦を妻柱に接して設け、外弦に対し平行に内弦を設け、その外弦と内弦間にラチスを棟中央から谷及び側の両側に対し、１か所以上の連続した三角形を構成する様、両側に均等に配置して、妻面に対する妻面トラス梁の構造とする。【選択図】図１

Description

園芸用ハウスに関するものである。

園芸用連棟型ハウスにおいて、施設の高額化により、コストダウンが、以前にも増して必要になってきたが、強度を下げることなく、コストダウンすることが求められている。そのなかで、妻面に対して、妻柱や妻間柱は基礎より屋根まで、通しの妻柱や妻間柱を建て、強度アップをする場合は、妻柱や妻間柱を始めとする部材の大型化や多本数化で強度アップをしていた。また、妻部分には、誘引梁や誘引梁方丈など、栽培の為の部材も、多くの場合設置されるので、コストに含まれる。

特許文献１に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、間口方向における柱間に、架設されるトラス梁と、その上部の、頂部において山形となる合掌材で、トラス梁の上に、設置される、二つの屋根面の合掌材にかかる、上からの荷重を、支える役割の、構造になっているが、地面に平行方向の妻面からの力を受ける構造ではない。

実用新案登録 ３２３９６８１号

園芸用連棟型ハウスの妻面方向からの風圧に対する妻面の構造は、妻柱や妻間柱は基礎より屋根まで、通しの妻柱や妻間柱を建て、妻柱の中間での補強は行はず、強度アップをする場合は、妻柱や妻間柱を始めとする部材の、大型化又は本数の増加で対応してきたが、それが単純で理解しやすかった。しかし、ハウスの妻面部分の建築コスト低減には、前述以外の方法でないといけない。さらに、妻部分には、通路として一定の間隔を取って栽培上必要な、誘引梁や誘引梁方丈など、栽培の為の部材が、多くの場合設置されるが、建築コストになっている。

本考案は、連棟型ハウスの妻面の谷部下に妻面の全幅に対して、水平方向に妻面トラス梁の外弦を妻柱に接して設け、外弦に対し水平克平行に内弦を設け、その外弦と内弦間にラチスを棟中央から谷及び側の両側に対し、１か所以上の連続した三角形を構成する様、両側に均等に配置して、妻面に対する妻面トラス梁の構造とし、妻面の妻柱に対する風圧を妻柱の中間でも受ける事によって、妻柱・妻間柱の大型化や増本数をすることなく、妻面強度アップをさせる。さらに、上記、妻面に対する妻面トラス梁の位置を、通路幅や、誘引梁の高さと、同じ高さに設置すれば、誘引梁と同じ機能を果たす、強度的にも、妻面トラス梁の構造になっているので、誘引梁方丈以上となる。

前述のように、妻面谷下全幅に水平克平行に妻柱に接したトラス梁構造を組む事（以後 妻面トラス梁とする）により、妻面の妻柱に対する風圧を妻柱の中間でも受け、その力は妻面トラス梁を取り付けている桁梁を通じて、桁方向に谷柱・側柱・桁・柱ブレースとハウス全体に連結して受ける。これは、今まで妻柱が上下２点で受けていた力を、上中下の３点で受けられるので、妻柱に対する負荷が半減することで、妻柱を小口径にする、又は減数が可能になる。さらに、妻面トラス梁の幅を通路幅にし、高さを誘引梁の高さにすることで、誘引梁として兼用が可能、さらに妻面の斜め方向からの風圧に対しての方丈としても兼用効果があり、兼用することで、誘引梁と誘引梁方丈が削減でき、さらにコスト削減になる。

本考案の妻面トラス梁を設置した連棟ハウスの図 従来のハウスに誘引梁と誘引方丈を配置した連棟型ハウス

連棟型ハウスの妻面の谷付近の上部で、連棟型ハウスの妻面横幅全体に対し桁（水平）方向の妻面に対し妻面トラス梁を配置する。妻面トラス梁は、外弦を谷妻柱・側妻柱・妻柱・妻間柱に、連結又は接触させて取り付けてあり、外弦より一定の平行間隔に配置する、内弦との間に、ラチスを間口中央から谷及び側に対し、両側に１か所以上の連続した三角形をなす様、３０度以上７５度程度の傾斜を持ちながら適宜本数配置することで、妻面トラス梁を構成し、ハウスの妻面にかかる風圧を、ハウス高さの中間で受け、その力を谷桁梁から桁を通じてハウス全体に伝える。さらに、妻面トラス梁は、通行の邪魔にならない幅や高さ、かつ、栽培上の誘引親線の取り付け高さに適した高さである必要があるが、もっと高くしても、誘引用支柱の上部を妻面トラス梁の内弦に留めてから誘引親線を誘引親線の途中から引けば、同じ高でなくても良い。又、幅も通路幅と同じでなくても良い。

以下、添付図面１に従って実施例を説明する。１はハウス本体で、２側妻柱、３谷妻柱及び奥行方向に一定の間隔で、２ｂ側柱、３ｂ谷柱を建て、次に、各柱の上に、４桁を取り付け奥行方向の連結をし、各柱に、１０梁を取り付けて、ハウスの幅方向の連結をする、次に、１１屋根アーチを、９妻面より一定の間隔で取り付け、１２棟を、１１屋根アーチの天頂部に１１屋根アーチの間隔が揃う様に固定して取り付けて、屋根部の作業を終了後、６妻柱、７妻間柱、を９妻面に沿って建て、各柱列の妻面に有る、２側妻柱や、３谷妻柱から奥行方向の２番目柱間で、４谷桁の下に、５谷桁梁を設け、谷桁梁に２側妻柱、３谷妻柱、６妻柱、７妻間柱と連結又は接触させて、８妻面トラス梁を配置する。８妻面トラス梁の８ａ外弦は、２側妻柱、３谷妻柱、６妻柱、７妻間柱、と連結又は接触させて取り付け、８ａ外弦より一定間隔で配置した、８ｂ内弦との間を、８ｃラチスを連続した三角形を形成するよう適宜本数配置し組み合わせて、妻面トラス梁を構成する。以上、８妻面トラス梁の組み立てを最後にしたが、途中の１０梁取り付け時の、１１屋根アーチの取り付けより先にしても、効果や結果は同じであるように、組み立ての順番が違っても効果や結果は同じである。

1 ハウス本体
2 側妻柱
3 谷妻柱
4 谷桁
5 谷桁梁
6 妻柱
7 妻間柱
8 妻面トラス梁
８ａ 外弦
８ｂ 内弦
８ｃ ラチス
9 妻面
10 梁
11 屋根アーチ
12 棟
13 谷部
14 側肩部
１５ 誘引梁
１６ 誘引方丈

Claims (1)

1. 園芸用ハウスの妻面に、谷部及び側肩部の下に、当該妻面から地面に対して概ね水平に外弦を設け、当該外弦は谷妻柱、側妻柱、妻柱及び妻間柱に接して設け、当該外弦に対し平行に内弦を設け、当該外弦と当該内弦の間に、側妻柱から谷妻柱、また次の谷妻柱との間に、２か所以上の連続した三角形を構成する様、ラチスを配置した、トラス梁構造を持つ、妻面トラス梁つき園芸用ハウス。