JP3243244U - 介助スプーン - Google Patents
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Abstract
【課題】自力で食事を摂ることが困難な要介護者に対して、食事介助をする際に用いる介助スプーンを提供する。【解決手段】弾性体でできた細長に形成された柄部3の先端に柄部よりも幅広の窪部2を備えた介助スプーンKであって、柄部の長手方向の中心線を通る折り畳み部で介助スプーンを折り畳んで柄部の長手方向の中心線と直交する方向の窪部の断面面積を小さくする断面面積縮小手段4を設けた。断面面積縮小手段はスプーンを構成する柄部、窪部全てがセンターを中心に予め折り曲げ加工がされている。スプーンの先端部に半円状の突起物1が設けられており、その突起物の大きさはスプーンの窪部に対して直径が1/3程度である。【選択図】図1
Description
本発明は自力で食事を食べる事が困難な要介護者に対し、被介護者が食事介助をする際に用いる介助スプーンに関するものである。
従来から要介護者が食事する際に使用するスプーン状の喫食用具の提案は多くなされている。しかしほとんどの発明品はスプーンに乗せた食物を溢さずに要介護者の口内に運ぶかの工夫や、又は自力摂取できる方を対象としている介助スプーンである事が多く、食事介助自体の拒否が多い方や疾患の為に口を開く事が難しい方にという視点に着目した考案品はこれまで見られていなかった。
特許文献1のスプーン状の喫食用具は高齢者や病人等の嚥下機能が衰えた際、誤嚥を防ぐ為に食事形態を粒状あるいはペースト状、粘度の低い流動食などの食事形態に対応するものである。このものは高齢者や病人、幼児等に食事をさせる際に、口の中に食物を入れる事ができるとあるが、食事介助自体に対して拒否が強く口内にスプーンを入れる事が難しい場合や、疾患の為に口を開く事ができにくい方には実行が困難であるという問題点があった。
現在の介護の現場では上記の問題点を抱えている被介護者家族や施設職員も多いという事実がある。又、食事の形態をみても普通食から始まり、嚥下機能の低下と共に刻み食→極刻み食→みじん食→ソフト食・ミキサー食・プリン食等があり、上記のものでは練り状の形態であるミキサー状の食事形態にしか対応できないという問題点もある。
現在の介護の現場では上記の問題点を抱えている被介護者家族や施設職員も多いという事実がある。又、食事の形態をみても普通食から始まり、嚥下機能の低下と共に刻み食→極刻み食→みじん食→ソフト食・ミキサー食・プリン食等があり、上記のものでは練り状の形態であるミキサー状の食事形態にしか対応できないという問題点もある。
本考案は、上記問題点を解消するためになされたものであり、弾性体でできた細長に形成された柄部の先端に前記柄部よりも幅広の窪部を備えた介助スプーンであって、前記柄部の長手方向の中心線を通る折り畳み部で前記介助スプーンを折り畳んで前記柄部の長手方向の中心線と直交する方向の窪部の断面面積を小さくする断面面積縮小手段を設けたことを特徴とする。
前記断面面積縮小手段はスプーンを構成する柄部、窪部全てがセンターを中心に予め折り曲げ加工がされている事が望ましい。
スプーンの窪部先端に半円状の突起物を設けている事を特徴とする事が望ましい。
前記断面面積縮小手段はスプーンを構成する柄部、窪部全てがセンターを中心に予め折り曲げ加工がされている事が望ましい。
スプーンの窪部先端に半円状の突起物を設けている事を特徴とする事が望ましい。
本考案品の介助スプーンは請求項1のように弾性体でできた細長に形成された柄部の先端に前記柄部よりも幅広の窪部を備えた介助スプーンであって、前記柄部の長手方向の中心線を通る折り畳み部で前記介助スプーンを折り畳んで前記柄部の長手方向の中心線と直交する方向の窪部の断面面積を小さくする断面面積縮小手段を設けたことを特徴とするものであり、認知症の進行等で食事介助困難な要介護者の唇や歯の隙間にスプーンを差し入れる事ができる効果がある。また、請求項2のように前記断面面積縮小手段はスプーンを構成する柄部、窪部全てがセンターを中心に予め折り曲げ加工がされている為、食物を溢さずに折り畳んだ状態で要介護者の口内にスプーンを入れる事が出来る為、口内を傷つける事がなく、そして口内で折り畳んでいたスプーンを開く事で食物を確実に舌の上に乗せる事ができる効果がある。
また、請求項3のようにスプーンの窪部先端に半円状の突起物を設けている事で要介護者の唇にスプーンの先端突起物が触れる事で食事の開始を意識してもらう事ができ、被介護者がそのまま突起物で要介護者の唇をめくる事で残歯と義歯を確認し、口内のどの隙間からスプーンを差し入れるべきかを都度確認しながら安全な食事介助を行う事ができる。更に要介護者の口内にあるKポイントを刺激する事で開口困難者に無理なく開口できるという効果がある。
また、請求項3のようにスプーンの窪部先端に半円状の突起物を設けている事で要介護者の唇にスプーンの先端突起物が触れる事で食事の開始を意識してもらう事ができ、被介護者がそのまま突起物で要介護者の唇をめくる事で残歯と義歯を確認し、口内のどの隙間からスプーンを差し入れるべきかを都度確認しながら安全な食事介助を行う事ができる。更に要介護者の口内にあるKポイントを刺激する事で開口困難者に無理なく開口できるという効果がある。
本考案品は、上記問題点を解決するためになされたものであり、スプーンの窪部2に食物を入れた状態で折り畳める事で面積を小さくし食物を溢さずに、要介護者の口内にスプーンを差し入れた状態でスプーンを再び開く事で確実に舌の上に食物を置く事ができる。
介助スプーンKは、食物を乗せる窪部2の先端に半円状の設けられた突起物1、窪部2、柄部3を含め比較的柔らかい素材(シリコン等)で出来ており、スプーンの真ん中で折り畳め、左右丁度に重なる構造になっている。
介助スプーンKは、親指と人差し指又は親指と中指で摘まんで保持して使用するが、要介護者の口内にスプーンを差し入れるために窪部2の断面面積を縮小するには親指と人差し指又は親指と中指に力を加えて柄部3の長手方向の中心線と直交する方向の断面面積を小さくすることで窪部2の断面面積を縮小するものであり、断面面積縮小手段4は、柄部3と一体的に形成された窪部2で構成されている。柄部3の長手方向の中心線となる位置及び窪部2の長手方向の中心線となる位置には凹溝5が形成されており、柄部3に親指と人差し指又は親指と中指の力が加わった時に窪部2の断面面積がスムーズに小さくなるようにしている。
凹溝5は、V字形状、2ミリメートルの幅、1ミリメートルの深さで形成されている。
介助スプーンKは、親指と人差し指又は親指と中指で摘まんで保持して使用するが、要介護者の口内にスプーンを差し入れるために窪部2の断面面積を縮小するには親指と人差し指又は親指と中指に力を加えて柄部3の長手方向の中心線と直交する方向の断面面積を小さくすることで窪部2の断面面積を縮小するものであり、断面面積縮小手段4は、柄部3と一体的に形成された窪部2で構成されている。柄部3の長手方向の中心線となる位置及び窪部2の長手方向の中心線となる位置には凹溝5が形成されており、柄部3に親指と人差し指又は親指と中指の力が加わった時に窪部2の断面面積がスムーズに小さくなるようにしている。
凹溝5は、V字形状、2ミリメートルの幅、1ミリメートルの深さで形成されている。
介助スプーンKは、親指と人差し指又は親指と中指に力を加えて柄部3の長手方向の中心線と直交する方向の断面面積を小さくすることで窪部2の断面面積を縮小するものであるが、親指と人差し指又は親指と中指に力を加えて柄部3の位置だけが変形し、窪部2の断面面積が縮小しなければ使い勝手の悪いものになる。それを解消すべく柄部3及び窪部2の上端位置と下端位置の外側にトラス構造の筋部を形成し、筋部を複数本の縦筋部と斜め筋部とで連結するようにし、筋部、縦筋部と斜め筋部に加わった力を分散させることで親指と人差し指又は親指と中指で加えられた圧力を窪部2の断面面積が縮小する圧力に変えるようにしても構わないものである。
斜め筋部は縦筋部間に同一方向に傾斜して形成されていても良く、縦筋部間に反対方向に傾斜していても構わないものである。
斜め筋部は縦筋部間に同一方向に傾斜して形成されていても良く、縦筋部間に反対方向に傾斜していても構わないものである。
前記断面面積縮小手段を設けた事で食物を安全に且つ確実に要介護者の口内に差し入れる事ができ、またこの一連の動作を片手で行える事で被介護者がもう片方の手で器を持つことや、要介護者の身体を支えられる事が可能である。
食事の認識が乏しい要介護者にとっては金属製のスプーンが唇に当たると、拒否反応で口を閉じる・手で払いのける行動に繋がりやすいが、前記窪部先端の丸みを帯びた小さな柔らかい突起物1は要介護者の唇に当たっても不快になりにくく優しい刺激として伝わる為、その後の食事介助自体に良い影響を及ぼすと考えられる。
スプーンの窪部先端に半円状の突起物1を設けている事で要介護者のKポイントを刺激し、開口を促す事ができる。Kポイントとは口内の臼後三角最後部のやや後方内側の部位。この部位を刺激すると、仮性球麻痺患者に対して嚥下反射を誘発したり、開口を促したりできる。介助スプーン自体が全てシリコンでできている為、柔らかく且つ優しくKポイントを刺激する事ができる為、要介助者にとって不快な思いをさせない事が可能である。
この考案品は既存の介助シリコンスプーンに凹溝5を設けるだけで製作できる為、低コストで大量生産も可能である。
この考案品である介助スプーンKは要介護者の口の大きさに合わせて、S サイズ、Mサイズ、Lサイズとあり要介護者のニーズに合わせて使用する事ができる。
シリコンは、熱に強い、寒さに強い、電気を絶縁する、水をはじく、剥がしやすくなる、泡を消す、化学的に安定させる、そして無色透明、無味無臭という優れた性質を持っている為、長く使用できるという特徴を持っている。
この考案品である介助スプーンKは実用新案登録請求の範囲内において、
シリコン以外の柔らかい素材(EVA樹脂、熱硬化性エラストマー)を使用する事や、窪部先端に半円状の突起物1の大きさ、形、スプーンの窪部2の大きさ、厚さ、形、スプーンの柄3の太さ、長さ、折り畳み箇所4の左右のバランスも含め変更する事も可能である。
シリコン以外の柔らかい素材(EVA樹脂、熱硬化性エラストマー)を使用する事や、窪部先端に半円状の突起物1の大きさ、形、スプーンの窪部2の大きさ、厚さ、形、スプーンの柄3の太さ、長さ、折り畳み箇所4の左右のバランスも含め変更する事も可能である。
介助スプーンの窪部2には点状の大きさ高さ共に直径1ミリの凸部が左右対称に数十個あり、それにより食物が剥がれやすくなっている事で、要介護者の舌の上に食物を素早く落とせる事ができる。
要介護者にとっては食事摂取量の増加が期待できる為、ADLの維持や改善を期待できる。
被介護者にとっては今までの業務の流れを変える事無く、食事介助を行える為、介護労力の削減が期待できる。
K 介助スプーン
1 突起物
2 窪部
3 柄部
4 断面面積縮小手段
5 凹溝
1 突起物
2 窪部
3 柄部
4 断面面積縮小手段
5 凹溝
Claims (3)
- 弾性体でできた細長に形成された柄部の先端に前記柄部よりも幅広の窪部を備えた介助スプーンであって、前記柄部の長手方向の中心線を通る折り畳み部で前記介助スプーンを折り畳んで前記柄部の長手方向の中心線と直交する方向の窪部の断面面積を小さくする断面面積縮小手段を設けたことを特徴とする介助スプーン。
- 前記断面面積縮小手段はスプーンを構成する柄部、窪部全てがセンターを中心に予め折り曲げ加工がされている請求項1に記載の介助スプーン。
- 前記スプーンの先端部に半円状の突起物が設けられており、その突起物の大きさはスプーンの窪部に対して直径が1/3程度である事を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一つに記載の介助スプーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001100U JP3243244U (ja) | 2023-04-04 | 2023-04-04 | 介助スプーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001100U JP3243244U (ja) | 2023-04-04 | 2023-04-04 | 介助スプーン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022092715 Continuation | 2022-06-08 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3243244U true JP3243244U (ja) | 2023-08-14 |
Family
ID=87562051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023001100U Active JP3243244U (ja) | 2023-04-04 | 2023-04-04 | 介助スプーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243244U (ja) |
-
2023
- 2023-04-04 JP JP2023001100U patent/JP3243244U/ja active Active
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