JP3243186U - 琉球石灰岩の蘇生盤状部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】盤状体に形成された琉球石灰岩の石灰岩主部に通孔が現れても、強度だけでなく外観品質等も確保して、その盤状体の大きさを活かした製品にできる琉球石灰岩の蘇生盤状部材及びその樹脂成形材料を提供する。【解決手段】琉球石灰岩からなり、平坦な表面2a側盤面と反対側の裏面2bも平坦な盤面の平面視矩形の盤状体に形成され、その表面2a側の盤面から裏面2b側の盤面へ、凹凸のある孔壁211でつくる通孔21が貫通している石灰岩主部2と、樹脂成形材料の硬化部Rからなり、前記通孔21を埋めて前記石灰岩主部2に接合一体化し、且つ表面側に現れる前記通孔21の孔口210に、前記平坦な表面2a側盤面に合わせた該硬化部Rの表面側平坦面が形成されている透明又は半透明の樹脂製補充部3と、を具備し、前記樹脂成形材料が熱硬化性樹脂を主材料とした常温で液状の樹脂成形材料である。【選択図】図2
Description
本考案は、盤状体にカットして、建築用部材やテーブル,キャビネットの天板等向けに製品化される琉球石灰岩の蘇生盤状部材に関する。
琉球石灰岩等の天然石は、産地で略方形体の大塊状体の状態に切り出され、その産地から石材加工メーカへと運ばれる。石材加工メーカでは、該大塊状体を所定厚みにカットして盤状製品へ加工していくが、天然石を用いていることから、加工段階で盤状製品として使い物にならない塊部分がでてくる。
そこで、使えない該塊部分を有効活用する発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
そこで、使えない該塊部分を有効活用する発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
しかし、特許文献1は、その請求項1記載のごとく「コンクリート中に天然石を混在させて成形した基石から切断して得られた擬石であって、その切断面に少なくとも最大径100mm以上の天然石切断面が含まれていることを特徴とする擬石」の発明にとどまる。コンクリートが天然石を取り囲んでいるため、有効利用されても、商品価値は天然石のものと比べて低下する。天然石が高価であっても、安価製品用の低価格材料として提供されるにすぎない。
本琉球石灰岩でも製品規格外になった塊部分は、上記の擬石以外に、これまで砕石や間知石のようなサイズの小さな材料として低価格で供されてきた。
本琉球石灰岩でも製品規格外になった塊部分は、上記の擬石以外に、これまで砕石や間知石のようなサイズの小さな材料として低価格で供されてきた。
石材加工メーカでは、通常、大塊状体の天然石をまず盤状体にカットし、次の製品工程へと進む。天然石が琉球石灰岩の場合は、サンゴ礁の働きで形成された礁性石灰岩を主体としており、製品化すべく盤状体に切断し終えると、大塊状体の外表面になくても、盤状カットして現れた外面側盤面に反対側盤面へ貫通する通孔が現われることがある。斯かる場合、琉球石灰岩の盤製品として用いるには強度不足の虞があり、通孔のある盤状体は最終製品化されてこなかった。
こうした通孔の欠陥部分を有して製品規格外となった盤状体は、大きければ高価なものが小さく砕かれて、前記擬石、砕石、又は間知石等に用いられる。規格外となった盤状体を活用するにしても小さく砕く手間やコストがかかり、それでいて低価格製品しか生み出せないという問題があった。
こうした通孔の欠陥部分を有して製品規格外となった盤状体は、大きければ高価なものが小さく砕かれて、前記擬石、砕石、又は間知石等に用いられる。規格外となった盤状体を活用するにしても小さく砕く手間やコストがかかり、それでいて低価格製品しか生み出せないという問題があった。
本考案は、上記問題を解決するもので、盤状体に形成された琉球石灰岩の石灰岩主部に通孔が現れても、強度だけでなく外観品質等も確保して、その盤状体の大きさを活かした製品にできる琉球石灰岩の蘇生盤状部材及びその蘇生盤状部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、琉球石灰岩からなり、平坦な表面側盤面と反対側の裏面も平坦な盤面の平面視矩形の盤状体に形成され、その表面側の盤面から裏面側の盤面へ、凹凸のある孔壁でつくる通孔が貫通している石灰岩主部と、樹脂成形材料の硬化部からなり、前記通孔を埋めて前記石灰岩主部に接合一体化し、且つ表面側に現われる前記通孔の孔口に、前記平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている透明又は半透明の樹脂製補充部と、を具備し、前記樹脂成形材料が熱硬化性樹脂を主材料とした常温で液状の樹脂成形材料であることを特徴とする琉球石灰岩の蘇生盤状部材にある。請求項2の考案たる琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、請求項1で、前記石灰岩主部が溝を挟んで分断配置された二つの石灰岩半割り部であり、且つ前記樹脂成形材料の硬化部で、該溝を埋めて前記二つの石灰岩半割り部に接合一体化し、さらに該溝の表面側溝口に、該石灰岩半割り部の前記平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている透明又は半透明の樹脂製つなぎ部、をさらに具備することを特徴とする。請求項3の考案たる琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、請求項1で、前記石灰岩主部に係る前記盤状体の側端面に、その厚み方向及び幅方向に入り組んで露出する凹凸部分を有する一方、該凹凸部分を前記硬化部で埋めて石灰岩主部の前記側端面に接合一体化し、且つ前記平坦な表面側及び裏面側の盤面にそれぞれ合わせた表面側及び裏面側の平坦面を有して、前記側端面から前記石灰岩主部の盤状厚みに合わせた厚みで外方に延在して透明又は半透明の樹脂製補充盤部が形成され、さらに該補充盤部の側周端面が滑らかに形成されていることを特徴とする。請求項4の考案たる琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、請求項1又は2で、平面視矩形の前記石灰岩主部を複数備え、それらの平坦な前記表面側盤面が隙間を開けて面一にして配置されると共に、前記硬化部が該隙間を埋める目地部となって、その隙間をつくる前記石灰岩主部に接合一体化していることを特徴とする。
本考案の琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、盤面に通孔が見つかって、その大きさで製品にするのがこれまで困難な琉球石灰岩の盤状体を、当該大きさを保って良品の製品に蘇らせることができ、さらに硬化部を透明又は半透明とすることによって通孔の孔壁がつくる自然の表情を視認でき、より高付加価値を生む製品にもなるなど多大な効を奏する。
以下、本考案に係る琉球石灰岩の蘇生盤状部材(以下、単に「蘇生盤状部材」ともいう。)について詳述する。
図1~図11は本考案の蘇生盤状部材の一形態で、図1は実施形態1の蘇生盤状部材の斜視図、図2は実施形態2の蘇生盤状部材の斜視図、図3は実施形態3で、(イ),(ロ)が蘇生盤状部材の製造工程を示す概略平面図で、(ハ)が(イ),(ロ)の工程を経て出来た蘇生盤状部材の平面図である。図4は図1の製造工程を示す断面図、図5は図4(ニ)に続く製造工程を示す断面図で、(ハ)が図1のV-V線断面図、図6が凹型に石灰岩主部を複数配置した平面図、図7(ロ)が図6の隙間に目地部を形成した平面図、(ハ)が(ロ)のVII-VII線断面図、図8は図2の画像図、図9は図3(ハ)の画像図、図10は図6(イ)の画像図、図11は蘇生盤状部材で形成した置台の画像図を示す。各図は判り易くするため要部を強調図示し、また本考案と直接関係しない部分を省略する。
図1~図11は本考案の蘇生盤状部材の一形態で、図1は実施形態1の蘇生盤状部材の斜視図、図2は実施形態2の蘇生盤状部材の斜視図、図3は実施形態3で、(イ),(ロ)が蘇生盤状部材の製造工程を示す概略平面図で、(ハ)が(イ),(ロ)の工程を経て出来た蘇生盤状部材の平面図である。図4は図1の製造工程を示す断面図、図5は図4(ニ)に続く製造工程を示す断面図で、(ハ)が図1のV-V線断面図、図6が凹型に石灰岩主部を複数配置した平面図、図7(ロ)が図6の隙間に目地部を形成した平面図、(ハ)が(ロ)のVII-VII線断面図、図8は図2の画像図、図9は図3(ハ)の画像図、図10は図6(イ)の画像図、図11は蘇生盤状部材で形成した置台の画像図を示す。各図は判り易くするため要部を強調図示し、また本考案と直接関係しない部分を省略する。
(1)琉球石灰岩の蘇生盤状部材
(1-1)実施形態1
本蘇生盤状部材1は、図1,図5(ハ)ごとくの盤状体で、石灰岩主部2と補充部3とを具備する。
石灰岩主部2は、琉球石灰岩からなり、少なくとも表面2a側の一面が平坦な盤状体に形成され、その表面2a側の盤面から裏面2b側の盤面へ通孔21が貫通している。琉球石灰岩は南西諸島に広く分布する石灰岩の地層である。サンゴ,軟体動物,石灰藻等の働きで形成されており、それらの遺骸が集積した礁性石灰岩を主とする。
(1-1)実施形態1
本蘇生盤状部材1は、図1,図5(ハ)ごとくの盤状体で、石灰岩主部2と補充部3とを具備する。
石灰岩主部2は、琉球石灰岩からなり、少なくとも表面2a側の一面が平坦な盤状体に形成され、その表面2a側の盤面から裏面2b側の盤面へ通孔21が貫通している。琉球石灰岩は南西諸島に広く分布する石灰岩の地層である。サンゴ,軟体動物,石灰藻等の働きで形成されており、それらの遺骸が集積した礁性石灰岩を主とする。
大塊状体の状態で石材メーカに運ばれる琉球石灰岩は、所定厚みt2に切断して盤状体にされるが、切断表面2aには窪み口240の他、通孔21の孔口210が現れる図1のような石灰岩主部2となる場合がある。窪み24は、図5(ハ)のような断面凹状にして石灰岩主部2の裏面2bに届かない凹みで、特に大きくなければそのまま製品にできるが、表面2aから裏面2bへ貫通する通孔21が在る石灰岩主部2は、強度的にもたない虞がある。通孔21は琉球石灰岩がサンゴ等の遺体の続成作用によって岩石となったため、通孔21そのものが大きかったり孔口210が割れ目状に広がったりしていることが多い。且つ、該通孔21を形成する孔壁211の凹凸面211aが激しく、変化に富みデコボコしている。
石灰岩主部2は、盤状体の表面2a側を平坦な盤面とするが、反対側の裏面2bも平坦な盤面に形成されるのが好ましい。用途先が広がるからである。汎用性を高めるため、平面視矩形に形成されるのがより好ましくなる。ここで、本考案の盤状体には、表面2a及び裏面2bを平らにした板体を含む。板体は厚みt2が1.0cm~4.0cmの範囲にある。
本考案は、前記通孔21に樹脂成形材料の硬化部Rを接合一体化させて、石灰岩主部2を強度補強し、通孔21を含む大きな盤面のままでの盤状部材の製品化を可能にする。大塊状体の琉球石灰岩から所定厚みにカットされた盤状体の表面2aに現れた通孔21に硬化部Rを埋めて、石灰岩主部2に一体化する補充部3が設けられる。尚、窪み24が現れた場合は、硬化部Rを埋めて一体化する詰め部7が設けられる。
本考案は、前記通孔21に樹脂成形材料の硬化部Rを接合一体化させて、石灰岩主部2を強度補強し、通孔21を含む大きな盤面のままでの盤状部材の製品化を可能にする。大塊状体の琉球石灰岩から所定厚みにカットされた盤状体の表面2aに現れた通孔21に硬化部Rを埋めて、石灰岩主部2に一体化する補充部3が設けられる。尚、窪み24が現れた場合は、硬化部Rを埋めて一体化する詰め部7が設けられる。
補充部3は、樹脂成形材料の硬化部Rからなり、前記通孔21を埋めて、石灰岩主部2に接合一体化している樹脂製固体である。石灰岩主部2の表面2a側に現われる通孔21の孔口210に、平坦な表面側盤面2aに合わせた硬化部Rの表面側平坦面3aが形成される。
ここで、本考案でいう「石灰岩主部の表面側に現われる通孔の孔口に、平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている樹脂製補充部」には、図5(ハ)のように表面側盤面2aに表面側平坦面3aが面一に一致する場合だけでなく、図5(ロ)のように、石灰岩主部表面2aに硬化部Rの薄膜層R1を設け、孔口210を埋める硬化部Rの平坦面3aを該薄膜層R1の面と面一にして、表面側盤面2aの面レベルに沿うよう合わせた補充部3も含む。この状態のものも、図5(ハ)のものと同様の効果があるからである。樹脂成形材料がつくる薄膜層R1は石灰岩主部表面2aよりも表面光沢や水密性があり、用途によってはむしろ好ましい場合もある。
本実施形態は、石灰岩主部2を矩形の板体にし、その裏面2b側に現れる孔裏口219も、裏面側盤面2bに合わせた該硬化部Rの裏面側平坦面3bが形成される。樹脂製硬化部Rからなる補充部3は透明又は半透明であり、該補充部3を介して、人為が加わらない琉球石灰岩の自然のさまになっている通孔21の凹凸面211aがある孔壁211を視認できる。その自然の表情が製品価値を高める。本考案でいう補充部3が半透明とは、補充部3の硬化部Rを介して孔壁211を視認できれば足りるものとする。
ここで、本考案でいう「石灰岩主部の表面側に現われる通孔の孔口に、平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている樹脂製補充部」には、図5(ハ)のように表面側盤面2aに表面側平坦面3aが面一に一致する場合だけでなく、図5(ロ)のように、石灰岩主部表面2aに硬化部Rの薄膜層R1を設け、孔口210を埋める硬化部Rの平坦面3aを該薄膜層R1の面と面一にして、表面側盤面2aの面レベルに沿うよう合わせた補充部3も含む。この状態のものも、図5(ハ)のものと同様の効果があるからである。樹脂成形材料がつくる薄膜層R1は石灰岩主部表面2aよりも表面光沢や水密性があり、用途によってはむしろ好ましい場合もある。
本実施形態は、石灰岩主部2を矩形の板体にし、その裏面2b側に現れる孔裏口219も、裏面側盤面2bに合わせた該硬化部Rの裏面側平坦面3bが形成される。樹脂製硬化部Rからなる補充部3は透明又は半透明であり、該補充部3を介して、人為が加わらない琉球石灰岩の自然のさまになっている通孔21の凹凸面211aがある孔壁211を視認できる。その自然の表情が製品価値を高める。本考案でいう補充部3が半透明とは、補充部3の硬化部Rを介して孔壁211を視認できれば足りるものとする。
補充部3の樹脂成形材料は、熱可塑性樹脂でもよいが、熱硬化性樹脂を主材料とした常温で液状の樹脂成形材料であるのが好ましい。常温で液状であるため蘇生盤状部材1を製造し易い。さらに、樹脂成形材料が、不飽和ポリエステル樹脂を主材料にして、外観が略無色透明で、使い勝手の良い常温で液状の樹脂成形材料であるとより好ましい。これに主触媒として例えばメチルエチルケトンパーオキサイド(MEKP)と、促進剤として例えばナフテン酸コバルトとを加えた粘性液体の樹脂成形材料で、通孔21内を満たすと、常温硬化できる。補充部3の成形型を簡素化でき、成形が楽になる。無色又は半透明の硬化部Rからなる樹脂製補充部3が形成される。通孔21内を液状の樹脂成形材料が通孔21の隅々にまでに浸入し、硬化する際、通孔21の凹凸面211aのある孔壁211に食い込む。
石灰岩主部2の通孔21を埋め、孔口210に石灰岩主部2の表面側盤面2aに合わせた表面側平坦面3aを形成した補充部3は、凹凸のある孔壁211に食い込み、アンカー効果を発揮して石灰岩主部2に強固に一体化した所望の蘇生盤状部材1になっている。
石灰岩主部2の通孔21を埋め、孔口210に石灰岩主部2の表面側盤面2aに合わせた表面側平坦面3aを形成した補充部3は、凹凸のある孔壁211に食い込み、アンカー効果を発揮して石灰岩主部2に強固に一体化した所望の蘇生盤状部材1になっている。
樹脂成形材料に関しては、主材料としてエポキシ樹脂,ジアリルフタレート樹脂などの液状樹脂等を用いることもできるが、透明又は半透明の補充部3を比較的廉価に形成できる不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。不飽和ポリエステル樹脂は、流動性に優れて接着性も併せもち、石灰岩主部2との結合力が求められる補充部3や後述の補充盤部5,つなぎ部4,目地部6の硬化部Rとして打ってつけとなる。不飽和ポリエステル樹脂を主材料にしたとき、前述したMEKP,ナフテン酸コバルトに代え、触媒主成分を過酸化ベンゾイル(BPO)、促進剤をジメチルアニリンとして常温硬化させてもよい。樹脂成形材料には安定剤,補強剤,充填剤,着色剤等の添加剤が適宜加えられる。
(1-2)実施形態2
本蘇生盤状部材1は、図2のごとく石灰岩主部2と補充部3と補充盤部5とを具備する。図8は図2の画像図である。
本石灰岩主部2は、実施形態1の通孔21に加え、その盤状体の側端面25に、該盤状体の厚み方向及び幅方向に入り組んで露出する凹凸部分251を有する。琉球石灰岩から盤状体に切断された石灰岩主部2の側端面25には、琉球石灰岩の岩肌がそのまま現れる場合がある。この岩肌部分は、盤状体厚み方向だけでなく側端面25の幅方向に凹凸変化しているが、強度が足らないため、従来は該岩肌部分を切除して製品化されてきた。しかし、該岩肌部分は、サンゴ礁が創る自然の表情が現れる美しい部分であり、強度が確保できれば、建築部材だけでなくテーブルの天板や飾り台等にも用途が広がる。本実施形態は、通孔21を埋める補充部3だけでなく、前記側端面25の凹凸部分251を埋めて、形を整える補充盤部5がさらに備わる。
本蘇生盤状部材1は、図2のごとく石灰岩主部2と補充部3と補充盤部5とを具備する。図8は図2の画像図である。
本石灰岩主部2は、実施形態1の通孔21に加え、その盤状体の側端面25に、該盤状体の厚み方向及び幅方向に入り組んで露出する凹凸部分251を有する。琉球石灰岩から盤状体に切断された石灰岩主部2の側端面25には、琉球石灰岩の岩肌がそのまま現れる場合がある。この岩肌部分は、盤状体厚み方向だけでなく側端面25の幅方向に凹凸変化しているが、強度が足らないため、従来は該岩肌部分を切除して製品化されてきた。しかし、該岩肌部分は、サンゴ礁が創る自然の表情が現れる美しい部分であり、強度が確保できれば、建築部材だけでなくテーブルの天板や飾り台等にも用途が広がる。本実施形態は、通孔21を埋める補充部3だけでなく、前記側端面25の凹凸部分251を埋めて、形を整える補充盤部5がさらに備わる。
補充盤部5は、石灰岩主部2の側端面25に露出する凹凸部分251を、補充部3と同じ樹脂成形材料の硬化部Rで埋めて、石灰岩主部2に接合一体化している樹脂製固体である。符号55は側端面25との接合面を示す。
具体的には、石灰岩主部2の平坦な表面側及び裏面側の盤面2a,2bにそれぞれ合わせた表面側及び裏面側の平坦面5a,5bを有して、前記側端面25から石灰岩主部2の盤状厚みt2に合わせた厚みt5で外方に延在して樹脂製補充盤部5が形成される。さらに補充盤部5の側周端面56を滑らかに形成し、石灰岩主部2に補充盤部5が接合一体化している。本実施形態は、石灰岩主部裏面2bと補充盤部裏面5bとを面一の平坦にし、最終的に図2のような平面視矩形板体の蘇生盤状部材1とする。尚、該蘇生盤状部材1の平面視で、石灰岩主部2の面積は補充盤部5の面積よりも大きく設定される。あくまで、主要部の石灰岩主部2を補充する補充盤部5であり、側端面25に岩肌が露出する凹凸部分251を生かし、凹凸部分251を有する大きな石灰岩主部2のままの蘇生盤状部材1にするためだからである。
補充部3と同様、補充盤部5も図8のごとく透明(又は半透明)になっており、該補充盤部5を通して、側端面25に露出する琉球石灰岩のサンゴ礁が創る自然の表情を視認できる。
具体的には、石灰岩主部2の平坦な表面側及び裏面側の盤面2a,2bにそれぞれ合わせた表面側及び裏面側の平坦面5a,5bを有して、前記側端面25から石灰岩主部2の盤状厚みt2に合わせた厚みt5で外方に延在して樹脂製補充盤部5が形成される。さらに補充盤部5の側周端面56を滑らかに形成し、石灰岩主部2に補充盤部5が接合一体化している。本実施形態は、石灰岩主部裏面2bと補充盤部裏面5bとを面一の平坦にし、最終的に図2のような平面視矩形板体の蘇生盤状部材1とする。尚、該蘇生盤状部材1の平面視で、石灰岩主部2の面積は補充盤部5の面積よりも大きく設定される。あくまで、主要部の石灰岩主部2を補充する補充盤部5であり、側端面25に岩肌が露出する凹凸部分251を生かし、凹凸部分251を有する大きな石灰岩主部2のままの蘇生盤状部材1にするためだからである。
補充部3と同様、補充盤部5も図8のごとく透明(又は半透明)になっており、該補充盤部5を通して、側端面25に露出する琉球石灰岩のサンゴ礁が創る自然の表情を視認できる。
石灰岩主部2の岩肌が露出する凹凸部分251を埋めて側端面25に接合一体化した補充盤部5は、樹脂成形材料が有する接着力に頼るだけでなく、盤状体側端面25のでこぼこして入り組んだ凹凸部分251に樹脂成形材料の硬化部Rが食い込み、機械的結合したアンカー効果を発揮して、石灰岩主部2に強固に一体化する所望の蘇生盤状部材1になっている。
その他の通孔21,補充部3等の構成は実施形態1と同様であり、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
その他の通孔21,補充部3等の構成は実施形態1と同様であり、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(1-3)実施形態3
本蘇生盤状部材1は、図3(ハ)のごとく石灰岩主部2と補充部3とつなぎ部4とを具備する。図9は図3(ハ)の画像図を示す。
本石灰岩主部2は、実施形態1の石灰岩主部2が溝22を挟んで分断配置された二つの石灰岩半割り部2A,2Bになっている。天然石で造られた琉球石灰岩には通孔21の他、大きな割れ目が有り、盤状体にしたとき、石灰岩主部2がそこで分断され、二つの石灰岩半割り部2A,2Bに分かれて溝22をつくってしまうケースがある。本考案でいう溝22は、二つの石灰岩半割り部2A,2B間に石灰岩の溝底が存在しない。半割り部2A,2Bが溝22をつくる溝立壁221は自然が織り成す美しい岩肌が現れている。樹脂製つなぎ部4が、前記樹脂成形材料の硬化部Rで該溝22を埋めて、二つの石灰岩半割り部2A,2Bを連結一体化する。
本蘇生盤状部材1は、図3(ハ)のごとく石灰岩主部2と補充部3とつなぎ部4とを具備する。図9は図3(ハ)の画像図を示す。
本石灰岩主部2は、実施形態1の石灰岩主部2が溝22を挟んで分断配置された二つの石灰岩半割り部2A,2Bになっている。天然石で造られた琉球石灰岩には通孔21の他、大きな割れ目が有り、盤状体にしたとき、石灰岩主部2がそこで分断され、二つの石灰岩半割り部2A,2Bに分かれて溝22をつくってしまうケースがある。本考案でいう溝22は、二つの石灰岩半割り部2A,2B間に石灰岩の溝底が存在しない。半割り部2A,2Bが溝22をつくる溝立壁221は自然が織り成す美しい岩肌が現れている。樹脂製つなぎ部4が、前記樹脂成形材料の硬化部Rで該溝22を埋めて、二つの石灰岩半割り部2A,2Bを連結一体化する。
つなぎ部4も、補充部3と同様、透明又は半透明とし、蘇生盤状部材1になっても、つなぎ部4を通して凹凸のある溝立壁221を視認でき、琉球石灰岩のサンゴ礁が創る自然の表情を見ることができる。尚、図9ではつなぎ部4,補充部3が青みに着色され、半透明状態にある。
つなぎ部4は、溝22の表面側溝口に、石灰岩半割り部2A,2Bの平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部Rの表面側平坦面4aを形成する。溝22の裏面側溝口も、石灰岩半割り部2A,2Bの平坦な裏面側盤面2bに合わせた該硬化部Rの裏面側平坦面4bを形成する。
つなぎ部4は、溝22の表面側溝口に、石灰岩半割り部2A,2Bの平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部Rの表面側平坦面4aを形成する。溝22の裏面側溝口も、石灰岩半割り部2A,2Bの平坦な裏面側盤面2bに合わせた該硬化部Rの裏面側平坦面4bを形成する。
二つの石灰岩主部2の半割部がつくる溝22を埋めて、凹凸のある溝立壁221に接合一体化したつなぎ部4は、樹脂成形材料が有する接着性に依存するだけでない。図3では簡略図示するが、溝22を形成する激しく入り組んだ凹凸のある溝立壁221に樹脂成形材料の硬化部Rが食い込み、アンカー効果を発揮して石灰岩主部2に強固に一体化した所望の蘇生盤状部材1になっている。
その他の通孔21,補充部3等の構成は実施形態1,2と同様であり、その説明を省く。実施形態1,2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
その他の通孔21,補充部3等の構成は実施形態1,2と同様であり、その説明を省く。実施形態1,2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(1-4)実施形態4
本蘇生盤状部材1は、図7(ロ),(ハ)のごとく複数の石灰岩主部2と、補充部3とつなぎ部4と目地部6と、を具備する。
平面視矩形にした実施形態1,3の石灰岩主部2を複数備える。各石灰岩主部2は平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置される。ここでは、図6のような通路床を形成すべく複数の石灰岩主部2を配設する。図10は図6の説明画像図である。
前記隙間εはその幅が略等しく設定され、該隙間εを埋める目地部6が図7のように設けられる。目地部6は、補充部3と同じ樹脂成形材料の硬化部Rからなり、前記隙間εを埋めて、その隙間εをつくる前記石灰岩主部2に接合一体化している。
その他の通孔21,補充部3,つなぎ部4等の構成は実施形態1~3と同様であり、その説明を省く。実施形態1~3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本蘇生盤状部材1は、図7(ロ),(ハ)のごとく複数の石灰岩主部2と、補充部3とつなぎ部4と目地部6と、を具備する。
平面視矩形にした実施形態1,3の石灰岩主部2を複数備える。各石灰岩主部2は平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置される。ここでは、図6のような通路床を形成すべく複数の石灰岩主部2を配設する。図10は図6の説明画像図である。
前記隙間εはその幅が略等しく設定され、該隙間εを埋める目地部6が図7のように設けられる。目地部6は、補充部3と同じ樹脂成形材料の硬化部Rからなり、前記隙間εを埋めて、その隙間εをつくる前記石灰岩主部2に接合一体化している。
その他の通孔21,補充部3,つなぎ部4等の構成は実施形態1~3と同様であり、その説明を省く。実施形態1~3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(2)琉球石灰岩の蘇生盤状部材の製造方法
(2-1)実施形態1
本蘇生盤状部材の製造方法は、図1の蘇生盤状部材の一製法である。図4,図5のごとく、通孔21を含めて石灰岩主部2を液状の樹脂成形材料に浸漬させた後、該樹脂成形材料を硬化させて通孔21を埋め、石灰岩主部2に接合一体化させた透明又は半透明の樹脂製補充部3を成形する。
(2-1)実施形態1
本蘇生盤状部材の製造方法は、図1の蘇生盤状部材の一製法である。図4,図5のごとく、通孔21を含めて石灰岩主部2を液状の樹脂成形材料に浸漬させた後、該樹脂成形材料を硬化させて通孔21を埋め、石灰岩主部2に接合一体化させた透明又は半透明の樹脂製補充部3を成形する。
製造に先立ち、液状の樹脂成形材料と、石灰岩主部2と、該石灰岩主部2を樹脂成形材料で浸漬させることができる上面開口の凹型8と、を準備する。凹型8は木製型からなり、石灰岩主部2よりも若干大き目にして、凹型8の型底81に石灰岩主部2を図4(ロ)から(ハ)のように横に倒して載置したとき、立壁82が石灰岩主部2の上面よりも高くなる凹型8とする。図示を省略するが、凹型8の型内面には密着させた水密シートが貼着されている。
樹脂成形材料は、透明又は半透明の硬化部Rをつくる常温で液状の樹脂成形材料である。ここでは、主材料の不飽和ポリエステル樹脂と、メチルエチルケトンパーオキサイドとナフテン酸コバルトとを備えた混合溶液Eとする。石灰岩主部2は、既述のごとく琉球石灰岩からなり、少なくとも表面2a側の一面が平坦な盤状体に形成され、その表面2a側の盤面から裏面2b側の盤面へ、凹凸のある孔壁211による通孔21が貫通している。
樹脂成形材料は、透明又は半透明の硬化部Rをつくる常温で液状の樹脂成形材料である。ここでは、主材料の不飽和ポリエステル樹脂と、メチルエチルケトンパーオキサイドとナフテン酸コバルトとを備えた混合溶液Eとする。石灰岩主部2は、既述のごとく琉球石灰岩からなり、少なくとも表面2a側の一面が平坦な盤状体に形成され、その表面2a側の盤面から裏面2b側の盤面へ、凹凸のある孔壁211による通孔21が貫通している。
石灰岩主部2と凹型8を用い、本実施形態は図4(ロ)ごとくの矩形板体からなる石灰岩主部2として、蘇生盤状部材1が例えば次のようにして製造される。
まず、図4(イ)のごとく、凹型8の底面81全体が浸るまで樹脂成形材料の溶液Eを注入する。次いで、凹型8に石灰岩主部2を起立させて、石灰岩主部2の裏面2bに樹脂成形材料の溶液Eを刷毛K等で塗り付ける(図4のロ)。符号E1は溶液膜を示す。製品化したとき、補充部3に残存空気跡が出たり通孔21に空隙ができたりしないようにするためである。
まず、図4(イ)のごとく、凹型8の底面81全体が浸るまで樹脂成形材料の溶液Eを注入する。次いで、凹型8に石灰岩主部2を起立させて、石灰岩主部2の裏面2bに樹脂成形材料の溶液Eを刷毛K等で塗り付ける(図4のロ)。符号E1は溶液膜を示す。製品化したとき、補充部3に残存空気跡が出たり通孔21に空隙ができたりしないようにするためである。
続いて、塗り付けた石灰岩主部2を、裏面2b側が凹型8内で下になるように倒して、凹型底面81上に載置する(図4のハ)。石灰岩主部2の載置によって樹脂成形材料溶液Eの液面E0が上昇するが、石灰岩主部2の表面2aにまでは届かない。
その後、凹型8内に在る石灰岩主部2の表面2aを越えるまで、樹脂成形材料の溶液Eを注入して、該石灰岩主部2を沈める(図4のニ)。石灰岩主部2が樹脂成形材料の溶液Eに浸され、通孔21内及び窪み24内が該溶液Eで満たされる。
その後、凹型8内に在る石灰岩主部2の表面2aを越えるまで、樹脂成形材料の溶液Eを注入して、該石灰岩主部2を沈める(図4のニ)。石灰岩主部2が樹脂成形材料の溶液Eに浸され、通孔21内及び窪み24内が該溶液Eで満たされる。
しかる後、図4(ニ)の状態のまま所定時間(ここでは約三日間)放置し、常温硬化させる。常温硬化させるにあたっては、図示を省略するが、樹脂成形材料の溶液Eで石灰岩主部2を沈めた後、凹型8の上面開口に上蓋で蓋をし、さらに蓋で密封した凹型8内を減圧し、通孔21等内に在る残存空気を強制除去してもよい。
図4(ニ)の状態を所定時間放置し、樹脂成形材料を常温硬化させ、補充部3の成形後、樹脂成形材料の溶液Eに沈んで、この硬化部Rに取り囲まれ一体となった石灰岩主部2を脱型する(図5のイ)。
図5(イ)の状態は、凹型8のキャビティの形になって不要な硬化部Rが石灰岩主部2周りに固着している。
そこで、例えば図5(ロ)のように石灰岩主部表面2aに硬化部Rの薄膜層R1を残して、その他の不要な硬化部Rを削り取り、通孔21内に該石灰岩主部2と樹脂製補充部3が一体化した蘇生盤状部材1を得る。図示を省略するが、石灰岩主部裏面2bに、該薄膜層R1と同様の薄膜層を残してもよい。
さらに、石灰岩主部表面2aの薄膜層R1も削り取れば、図1のような石灰岩主部2と樹脂製補充部3が一体化した所望の琉球石灰岩の蘇生盤状部材1が得られる。
図5(イ)の状態は、凹型8のキャビティの形になって不要な硬化部Rが石灰岩主部2周りに固着している。
そこで、例えば図5(ロ)のように石灰岩主部表面2aに硬化部Rの薄膜層R1を残して、その他の不要な硬化部Rを削り取り、通孔21内に該石灰岩主部2と樹脂製補充部3が一体化した蘇生盤状部材1を得る。図示を省略するが、石灰岩主部裏面2bに、該薄膜層R1と同様の薄膜層を残してもよい。
さらに、石灰岩主部表面2aの薄膜層R1も削り取れば、図1のような石灰岩主部2と樹脂製補充部3が一体化した所望の琉球石灰岩の蘇生盤状部材1が得られる。
ちなみに、図4(ハ)で、石灰岩主部2の右側側端面に例えば図2のような岩肌を有する凹凸部分251があれば、既述の製造方法のもとで、凹凸部分251を硬化部Rで埋めて石灰岩主部2の側端面25に接合一体化した樹脂製補充盤部5を具備する蘇生盤状部材1が得られる。他の構成は(1)琉球石灰岩の蘇生盤状部材の説明と同様で、省略する。(1)と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(2-2)実施形態2
本実施形態は、図3(ハ),図9に示す蘇生盤状部材の製造方法である。凹型8は、二つの石灰岩半割り部が溝22をつくって収まる大きさにし、且つ凹型8の型底81に石灰岩主部2を横にして載置したとき、立壁82を石灰岩主部2の上面よりも高くする。
本実施形態は、図3(ハ),図9に示す蘇生盤状部材の製造方法である。凹型8は、二つの石灰岩半割り部が溝22をつくって収まる大きさにし、且つ凹型8の型底81に石灰岩主部2を横にして載置したとき、立壁82を石灰岩主部2の上面よりも高くする。
まず、凹型8の型底81上で、図3(イ)のごとく、二つの石灰岩半割り部2A,2Bを必要幅の溝22を挟んで対向載置させる。このとき、最終製品たる蘇生盤状部材1の大きさが確保できるよう、型底81上で二つの石灰岩半割り部2A,2Bを、図3(イ)でいえば紙面上下左右方向で位置調整する。石灰岩半割り部2A,2Bは、予めその裏面に(2-1)と同じように樹脂成形材料の溶液Eを塗り付けておく。
次いで、凹型8内に在る石灰岩半割り部2A,2Bの表面2aを越えるまで、樹脂成形材料の溶液Eを注入して、該石灰岩主部2を沈める(図3のロ)。石灰岩主部2が樹脂成形材料の溶液Eに浸されることによって、通孔21内及び窪み24内が該溶液Eで満たされる。
そうして、図3(ロ)の状態を所定時間放置し、樹脂成形材料を常温硬化させて、樹脂製つなぎ部4の成形を終える (図3のハ)。
そうして、図3(ロ)の状態を所定時間放置し、樹脂成形材料を常温硬化させて、樹脂製つなぎ部4の成形を終える (図3のハ)。
しかる後、凹型8中で樹脂成形材料の溶液Eに沈んで、この硬化部Rに取り囲まれ一体となった石灰岩半割り部2A,2Bを脱型し、不要な硬化部Rをトリミング除去して図3(ハ)の実線図示製品にする。このとき、石灰岩半割り部2A,2Bは、図3(イ)の紙面上下左右の外方に出っ張る部分も削り取って矩形の蘇生盤状部材1にする。透明又は半透明のつなぎ部4が、溝22を埋めて二つの石灰岩半割り部2A,2Bに接合一体化した所望の蘇生盤状部材1が得られる。他の構成は(2-1)と同様で、その説明を省く。
(2-3)実施形態3
本実施形態は図7のような蘇生盤状部材の製造方法である。
平面視矩形の石灰岩主部2を複数準備し、それらの平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置可能な凹型8が用意される(図6)。全ての石灰岩主部2が収まる大きさにして、凹型8の型底81に石灰岩主部2を横置きしたとき、石灰岩主部2の上面よりも高くなるよう立壁82が設定される(図4のハ参照)。
まず、図6のごとく凹型8の型底81上で、複数の石灰岩主部2や石灰岩半割り部2A,2Bのそれぞれが隙間εを確保して配置され、各表面側盤面2aが面一にセットされる。符号23はひび割れを示す。石灰岩主部2や石灰岩半割り部2A,2Bは、それらの裏面2bに(2-1)と同じように、セットに先立ち、樹脂成形材料の溶液Eを塗り付けておく。
本実施形態は図7のような蘇生盤状部材の製造方法である。
平面視矩形の石灰岩主部2を複数準備し、それらの平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置可能な凹型8が用意される(図6)。全ての石灰岩主部2が収まる大きさにして、凹型8の型底81に石灰岩主部2を横置きしたとき、石灰岩主部2の上面よりも高くなるよう立壁82が設定される(図4のハ参照)。
まず、図6のごとく凹型8の型底81上で、複数の石灰岩主部2や石灰岩半割り部2A,2Bのそれぞれが隙間εを確保して配置され、各表面側盤面2aが面一にセットされる。符号23はひび割れを示す。石灰岩主部2や石灰岩半割り部2A,2Bは、それらの裏面2bに(2-1)と同じように、セットに先立ち、樹脂成形材料の溶液Eを塗り付けておく。
次いで、凹型8内に在る各石灰岩主部2及び石灰岩半割り部2A,2Bの表面2aを越えるまで、樹脂成形材料の溶液Eを注入して、溶液E内に該石灰岩主部2を沈める(図4のニ参照)。凹型8内で、石灰岩主部2,石灰岩半割り部2A,2Bが溶液Eに浸されることによって、隙間ε,溝22,通孔21,ひび割れ23内が該溶液Eで満たされる。
その状態を所定時間放置し、樹脂成形材料を常温硬化させる。しかる後、脱型すれば、図7(ロ),(ハ)のように隙間εを埋める樹脂製硬化部Rの目地部6が成形されている。ひび割れ23の箇所に硬化部Rが埋まる他、溝22にも硬化部Rが埋まり、(2-2)と同じようなつなぎ部4が二つの石灰岩半割り部2A,2Bを接合一体化する。そして、目地部6によって、複数の石灰岩主部2と石灰岩半割り部2A,2Bの全てが一体化した図7ごとくの蘇生盤状部材1を得る。蘇生盤状部材1の外周部には樹脂製硬化部Rが取り巻くが、適宜削り取って所望の琉球石灰岩の蘇生盤状部材1を得る。他の構成は(2-2)と同様で、その説明を省く。
その状態を所定時間放置し、樹脂成形材料を常温硬化させる。しかる後、脱型すれば、図7(ロ),(ハ)のように隙間εを埋める樹脂製硬化部Rの目地部6が成形されている。ひび割れ23の箇所に硬化部Rが埋まる他、溝22にも硬化部Rが埋まり、(2-2)と同じようなつなぎ部4が二つの石灰岩半割り部2A,2Bを接合一体化する。そして、目地部6によって、複数の石灰岩主部2と石灰岩半割り部2A,2Bの全てが一体化した図7ごとくの蘇生盤状部材1を得る。蘇生盤状部材1の外周部には樹脂製硬化部Rが取り巻くが、適宜削り取って所望の琉球石灰岩の蘇生盤状部材1を得る。他の構成は(2-2)と同様で、その説明を省く。
(3)蘇生盤状部材の物性試験
既述のごとくして得た蘇生盤状部材1の強度等を、JIS規格に基き測定した。蘇生盤状部材1の10個の各試験片について、乾燥重量,体積,見掛け比重,吸水重量,飽和吸水率,圧縮強度を調べた。その結果を表1に示す。表2は表1の10個の各試験片についての破壊強度,曲げ強度試験結果を示す。表1,表2で、「琉球石灰岩(樹脂)」は本考案でいう琉球石灰岩の蘇生盤状部材1である。
次に、本考案品と対比するために琉球石灰岩単独の製品について調べた。その結果を表3,表4に示す。蘇生盤状部材1は琉球石灰岩単独の製品と比べても遜色のない強度を有している。
既述のごとくして得た蘇生盤状部材1の強度等を、JIS規格に基き測定した。蘇生盤状部材1の10個の各試験片について、乾燥重量,体積,見掛け比重,吸水重量,飽和吸水率,圧縮強度を調べた。その結果を表1に示す。表2は表1の10個の各試験片についての破壊強度,曲げ強度試験結果を示す。表1,表2で、「琉球石灰岩(樹脂)」は本考案でいう琉球石灰岩の蘇生盤状部材1である。
次に、本考案品と対比するために琉球石灰岩単独の製品について調べた。その結果を表3,表4に示す。蘇生盤状部材1は琉球石灰岩単独の製品と比べても遜色のない強度を有している。
(4)効果
このように構成した琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、通孔21が盤状体に現れた石灰岩主部2であっても、その盤状体の大きさを活かした高価格製品にできる。従来のように、砕石や関知石向け等の不良品扱いとしなくてよい。通孔21を埋める樹脂製補充部3を設けると、通孔21の孔壁211が変化に富んでデコボコになっているので、補充部3の硬化部Rが凹凸ある孔壁211に効果的に食い込んで、石灰岩主部2に強固に一体化し、必要強度が確保される。
このように構成した琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、通孔21が盤状体に現れた石灰岩主部2であっても、その盤状体の大きさを活かした高価格製品にできる。従来のように、砕石や関知石向け等の不良品扱いとしなくてよい。通孔21を埋める樹脂製補充部3を設けると、通孔21の孔壁211が変化に富んでデコボコになっているので、補充部3の硬化部Rが凹凸ある孔壁211に効果的に食い込んで、石灰岩主部2に強固に一体化し、必要強度が確保される。
特に、本考案は一方の主要構成の石灰岩主部2が、琉球石灰岩に起因して、通孔21の孔壁211が凹凸面211aで激しく入りくんでいるので、液状の樹脂成形材料が孔壁211の凹部に流入して硬化し、硬化部Rが抜けなくなる投錨効果を発揮する。さらに、他方の主要構成の補充部3が樹脂製硬化部Rからなるので、凹部に入り込んで弾性的にしめつけるジッパー効果も発揮する。石灰岩主部2及び補充部3の構成それぞれが、両者の結合一体化に有効作用する。
圧縮強度等も「(3)蘇生盤状部材の物性試験」で確かめられ、建築用部材等として用いることができる。従来、使えなかった通孔21有り盤状部材を蘇らせ、盤状体の大きさを活かした高価格製品の蘇生盤状部材1にできる。大塊状体の琉球石灰岩を切断して造られる盤状部材としての製品歩留まりの大幅上昇につながり、且つ永い年月をかけて造られた貴重な琉球石灰岩の有効利用に大いに貢献する。
圧縮強度等も「(3)蘇生盤状部材の物性試験」で確かめられ、建築用部材等として用いることができる。従来、使えなかった通孔21有り盤状部材を蘇らせ、盤状体の大きさを活かした高価格製品の蘇生盤状部材1にできる。大塊状体の琉球石灰岩を切断して造られる盤状部材としての製品歩留まりの大幅上昇につながり、且つ永い年月をかけて造られた貴重な琉球石灰岩の有効利用に大いに貢献する。
蘇生盤状部材1が平坦にして、その表面2a側に現われる通孔21の孔口210に、表面側盤面2aに合わせた該硬化部Rの表面側平坦面3aが形成されると、蘇生盤状部材1の表面1a側が全て平らな面になるので、見栄えが良く、種々の建築用部材等として適用できる。石灰岩主部2の表面側盤面2aと反対側の裏面2bも平坦な盤面に形成され、且つ平面視矩形に形成されると、汎用性が高まり、テーブルの天板向けなど用途が一層広がる。
また、補充部3が存在しても、大部分が高級琉球石灰岩で構成されるので、琉球石灰岩単独製品と変わらぬ高級感を保つ。加えて、補充部3を覗けば、透明又は半透明の硬化部Rを介して、通孔21の凹凸ある孔壁211に現れた琉球石灰岩の自然美を鑑賞でき、強度を補強して製品として蘇らせるにとどまらず、一段と製品価値を高めるものになる。
請求項2のように、溝22を硬化部Rで埋めて両石灰岩半割り部2A,2Bに接合一体化するつなぎ部4が設けられると、二つに分断されてしまった石灰岩半割り部2A,2Bを該つなぎ部4が連結するので、半割り部2A,2Bをつないだ蘇生盤状部材1として蘇らせることができる。
また、盤状体に切断したとき、琉球石灰岩の自然の岩肌が盤状体の側端面25に凹凸部分251を伴って現れることがあるが、請求項3のように、該側端面25に接合一体化し、且つここから石灰岩主部2の盤状厚みt2に合わせた厚みt5で外方に延在する樹脂製補充盤部5を設けると、凹凸部分251を残したままの盤状体にして製品化できる。
また、請求項4のように、複数の石灰岩主部2が、それらの平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置され、硬化部Rが該隙間εを埋める目地部6となって、その隙間εをつくる石灰岩主部2に接合一体化すると、より大きな一体製品を造ることができる。
また、盤状体に切断したとき、琉球石灰岩の自然の岩肌が盤状体の側端面25に凹凸部分251を伴って現れることがあるが、請求項3のように、該側端面25に接合一体化し、且つここから石灰岩主部2の盤状厚みt2に合わせた厚みt5で外方に延在する樹脂製補充盤部5を設けると、凹凸部分251を残したままの盤状体にして製品化できる。
また、請求項4のように、複数の石灰岩主部2が、それらの平坦な表面側盤面2aが隙間εを開けて面一にして配置され、硬化部Rが該隙間εを埋める目地部6となって、その隙間εをつくる石灰岩主部2に接合一体化すると、より大きな一体製品を造ることができる。
さらに、該補充盤部5や前記つなぎ部4を透明又は半透明にすると、前記補充部3と同様、該補充盤部5,つなぎ部4を通して側端面25に在るサンゴ礁が創る凹凸部分251,溝立壁221の自然の美しい表情を見ることができ、製品価値を高める。
さらにいえば、板状にした蘇生盤状部材1を組立て加工し、図11のような花瓶等の置台にすると、琉球石灰岩がもつ高級感に、サンゴ礁が創り出した岩肌を補充部3,補充盤部5等を介して視認でき、置台自体にも美しさが備わる。
さらにいえば、板状にした蘇生盤状部材1を組立て加工し、図11のような花瓶等の置台にすると、琉球石灰岩がもつ高級感に、サンゴ礁が創り出した岩肌を補充部3,補充盤部5等を介して視認でき、置台自体にも美しさが備わる。
加えて、樹脂成形材料が、熱硬化性樹脂を主材料とした常温で液状の樹脂成形材料であると、補充部3,補充盤部5などの成形が容易になる。樹脂成形材料が、不飽和ポリエステル樹脂を主材料にした樹脂成形材料であると、接着性に優れるため、機械的結合に加え、化学的結合によっても、補充部3,補充盤部5の石灰岩主部2への接合一体化を一層強化する。しかも、硬化に際してフェノール樹脂等のように副成物を伴わないので、成形時の加圧は不要であり、主触媒,促進剤等の選択によって常温硬化させることができる。本考案のような大きくて重量のある蘇生盤状部材の成形は頗るし易くなる。
このように本琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
このように本琉球石灰岩の蘇生盤状部材は、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本考案においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。蘇生盤状部材1,石灰岩主部2,通孔21,溝22,側端面25,補充部3,つなぎ部4,補充盤部5,目地部6等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 蘇生盤状部材(琉球石灰岩の蘇生盤状部材)
2 石灰岩主部
2A,2B 石灰岩半割部
2a 表面(表面側盤面)
2b 裏面(裏面側盤面)
21 通孔
210 孔口(通孔口)
211 孔壁
22 溝
25 側端面
3 補充部
3a 表面(表面側平坦面)
3b 裏面(裏面側平坦面)
4 つなぎ部
5 補充盤部
6 目地部
8 凹型
R 硬化部
ε 隙間
2 石灰岩主部
2A,2B 石灰岩半割部
2a 表面(表面側盤面)
2b 裏面(裏面側盤面)
21 通孔
210 孔口(通孔口)
211 孔壁
22 溝
25 側端面
3 補充部
3a 表面(表面側平坦面)
3b 裏面(裏面側平坦面)
4 つなぎ部
5 補充盤部
6 目地部
8 凹型
R 硬化部
ε 隙間
Claims (4)
- 琉球石灰岩からなり、平坦な表面側盤面と反対側の裏面も平坦な盤面の平面視矩形の盤状体に形成され、その表面側の盤面から裏面側の盤面へ、凹凸のある孔壁でつくる通孔が貫通している石灰岩主部と、
樹脂成形材料の硬化部からなり、前記通孔を埋めて前記石灰岩主部に接合一体化し、且つ表面側に現われる前記通孔の孔口に、前記平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている透明又は半透明の樹脂製補充部と、を具備し、前記樹脂成形材料が熱硬化性樹脂を主材料とした常温で液状の樹脂成形材料であることを特徴とする琉球石灰岩の蘇生盤状部材。 - 前記石灰岩主部が溝を挟んで分断配置された二つの石灰岩半割り部であり、且つ前記樹脂成形材料の硬化部で、該溝を埋めて前記二つの石灰岩半割り部に接合一体化し、さらに該溝の表面側溝口に、該石灰岩半割り部の前記平坦な表面側盤面に合わせた該硬化部の表面側平坦面が形成されている透明又は半透明の樹脂製つなぎ部、をさらに具備する請求項1記載の琉球石灰岩の蘇生盤状部材。
- 前記石灰岩主部に係る前記盤状体の側端面に、その厚み方向及び幅方向に入り組んで露出する凹凸部分を有する一方、
該凹凸部分を前記硬化部で埋めて石灰岩主部の前記側端面に接合一体化し、且つ前記平坦な表面側及び裏面側の盤面にそれぞれ合わせた表面側及び裏面側の平坦面を有して、前記側端面から前記石灰岩主部の盤状厚みに合わせた厚みで外方に延在して透明又は半透明の樹脂製補充盤部が形成され、さらに該補充盤部の側周端面が滑らかに形成されている請求項1記載の琉球石灰岩の蘇生盤状部材。 - 平面視矩形の前記石灰岩主部を複数備え、それらの平坦な前記表面側盤面が隙間を開けて面一にして配置されると共に、前記硬化部が該隙間を埋める目地部となって、その隙間をつくる前記石灰岩主部に接合一体化している請求項1又は2に記載の琉球石灰岩の蘇生盤状部材。
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