JP3242188U - 陳列棚 - Google Patents

Abstract

【課題】商品を置く棚のスペースが減ずることがなく、表示画面の情報を知らせることができる陳列棚を提供する【解決手段】店舗などに陳列棚が設置される場合、物品を陳列可能な棚部と、前記棚部の第１側部に設けられ、外側に向けられた第１表示画面と、前記棚部の第２側部に設けられ、外側に向けられた第２表示画面と、を少なくとも有する陳列棚は、表示画面を棚部の上方に設置する場合と比べて、商品を置く棚のスペースが減ずることがない。【選択図】図１

Description

本考案は、陳列棚に関する。

コンビニストアなどの店舗に設置され商品を陳列する陳列棚として、正面の上部に画像や動画を表示する表示画面が設けられた陳列棚が知られている（例えば、特許文献１参照）。表示画面には、例えば陳列棚に陳列された商品の情報などの販売促進を目的とした情報が表示される。このような陳列棚は、表示画面に表示された情報を陳列棚の正面にいる顧客に知らせるように構成されている。

再公表国際公開第２０２０／２４６５９６号

しかしながら、このような陳列棚では、表示画面が商品で隠れることが無いように、最上段の棚部に背の高い商品を載せることができない。なお、表示画面を商品で隠れない上方に設けることも考えられるが、表示画面の視認性や陳列棚の安定性に問題が生じる場合がある。

また、陳列棚の側部は、店内への入り口と対向する向きに配置される場合には、客が最初に目にする店内となるが、表示について何ら考慮されていない。

さらに、陳列棚の側部は、レジ待ちの顧客が並ぶ通路に面する場合があるが、表示について何ら考慮されていない。

そこで、本考案は、陳列棚の側部を利用して、顧客に対してキャンペーン情報や商品情報を表示する陳列棚を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本考案に係る陳列棚は、
物品を陳列可能な棚部と、
前記棚部の１側部に設けられ、幅方向の外側に向けられた第１表示画面と、
前記棚部の他の側部に設けられ、幅方向の外側に向けられた第２表示画面と、を少なくとも有することを特徴とする陳列棚である。

本考案に係る陳列棚では、第１表示画面は、店内への入り口に対向する向きに設置されてもよい。また、第１表示画面は、店内で行われているキャンペーンに関する情報を表示してもよい。

本考案に係る陳列棚では、第２表示画面は、顧客がレジに並ぶ通路に面していてもよい。第２表示画面は、店内のレジカウンター上の商品に関する情報を表示してもよい。

本考案では、店舗などに陳列棚が設置される場合、物品を陳列可能な棚部と、前記棚部の１側部に設けられ、外側に向けられた第１表示画面と、前記棚部の他の側部に設けられ、外側に向けられた第２表示画面と、を少なくとも有する陳列棚は、表示画面を棚部の上方に設置する場合と比べて、商品を置く棚のスペースが減ずることがない。

第１表示画面は、店内の入口に対向する向きに設置するので、店内で行われているキャンペーンに関する情報を表示すれば、集客に結び付くことができる。

第２表示画面は、店内のレジカウンター上の商品に関する情報を表示するので、レジ待ちの客が見た場合、会計直前のもう１品の購買に結び付く。

陳列棚の斜視図である。

以下、本考案の実施形態による陳列棚について、図１に基づいて説明する。
本実施形態の陳列棚１は、例えば、コンビニストアなどの店舗内に設置され、商品などの物品が陳列される棚である。図１に示すように、陳列棚１は、棚部２と、第１表示画面３と、第２表示画面４と、を有している。棚部２には、商品が陳列され、構成部品の棚板および底板が長方形を有する。第１表示画面３および第２表示画面４には、店舗側が顧客に周知したい情報の画像や動画が表示される。

本実施形態の陳列棚１は、陳列棚１の正面にいる顧客が商品にアクセスできるように商品が陳列される。陳列棚１に対して顧客がいる側を前側、顧客に対して陳列棚１が設置されている側を後側とし、前側と後側とを結ぶ水平方向を前後方向と表記する。前後方向に交差する水平方向を幅方向と表記する。図面では、幅方向を矢印Ｘで示し、前後方向を矢印Ｙで示し、上下方向を矢印Ｚで示す。更に、上下方向の寸法を高さ方向と表記することがある。また、Ｘ方向の延長上に店舗の入口が、Ｙ方向の延長上にレジカウンターが存在するように設置する。

第１表示画面３は、棚部２の１側部（右側部）に、幅方向の外側に向けて設けられている。第２表示画面４は、棚部２の他の側部（左側部）に、幅方向の外側に向けて設けられている。第１表示画面３及び第２表示画面４は、公知の液晶、ＥＬ、ＬＥＤなどのディスプレイ装置などである。

棚部２は、底板２１と、一対の支柱２２と、背板２３と、側板２４と、棚板２５と、を有する。

底板２１は、平面視矩形の板状である。底板２１は、床面に設置される。底板２１には、キャスタが取り付けられていて、床面を走行可能である。底板２１には、床面に設置されて高さを調整するためのアジャスタが取り付けられている。

一対の支柱２２は、一方が底板２１の後側の幅方向の一方側の角部から上方に延び、他方が底板２１の後側の幅方向の他方側の角部から上方に延びている。支柱２２は、上下方向に所定のピッチで棚板２５を取り付けるための棚受（図示せず）を着脱可能である。一対の支柱２２の間には、棚部２の強度を補強するための梁材（図示せず）が架設されていてもよい。

背板２３は、例えば、板状や、商品をかけるフックを着脱可能なメッシュなどの網目のある板状である。背板２３は、板面が前後方向を向く姿勢で一対の支柱２２の間に設けられている。背板２３は、幅方向の両端部が支柱２２に着脱可能に固定されている。

側板２４は、板状や、商品をかけるフックを着脱可能なメッシュなどの網目のある板状である。背板２３は、板面が幅方向を向く姿勢で棚部２の幅方向の他方側の側部に設けられている。側板２４は、後端部が支柱２２に着脱可能に固定されている。

図１に示すように、背板２３の上端部および側板２４の上端部は、一対の支柱２２それぞれの上端部と略同じ高さに配置されている。背板２３の下端部は、底板２１の上面とわずかな隙間をあけて配置されている。側板２４の高さ寸法は、背板２３の高さ寸法よりも短い。側板２４の下端部は、背板２３の下端部よりも上方に配置されている。側板２４の前端部は、底板２１の前端部よりも後方に配置されている。

なお、図１のような陳列棚の場合、店舗の入口に対向する方向の側板が請求項に記載の１側部であり、レジ待ちの顧客が並ぶ通路に面する側が他の側部となる。

棚板２５は、上下方向に間隔をあけて複数設けられている。本実施形態では、２つの棚板２５が設けられている。棚板２５は、一対の支柱２２それぞれに取り付けられた棚受の上に載置されている。例えば、一対の支柱２２には、棚受を挿し込み可能な孔部が上下方向に間隔をあけて複数形成されている。支柱２２に対する棚受の取り付け高さを調整することによって、その上に載置される棚板２５を任意の高さに設置できる。

本実施形態では、棚板２５の前端部には、棚札を表示可能な第３表示画面２６が取り付けられている。第３表示画面２１は、液晶、ＥＬ、ＬＥＤなどのディスプレイ装置などである。第３表示画面２６には、棚札とともに他の動画や画像を表示可能である。

第３表示画面２６は動画や画像を逐一更新可能に構成されていてもよい。このようにすることによって、棚札を逐一更新できることができ、棚札の貼り替え作業を不要にできる。

なお、第１表示画面３から第３表示画面２６には、電源コードなどの配線が接続されている。これらの配線は、側板２４や支柱２２の内部の空部などを通って下方に延び、側板２４の外部に引き出されて電源や各種装置に接続されている。配線は、側板２４の後方を通って下方に延び、電源や各種装置に接続されていてもよい。

コンビニストアなどの店舗に設置されることを想定した陳列棚１のサイズは、例えば、幅寸法が５０ｃｍから２００ｃｍ、高さ寸法が１００ｃｍから２００ｃｍ、奥行き寸法（前後方向の寸法）が５０ｃｍから１００ｃｍである。棚板２５の枚数は、２枚から８枚程度である。第１表示画面３の画面サイズは、例えば、対角１０インチから２０インチである。第２表示画面４の画面サイズは、例えば、対角５インチから２０インチである。

本実施形態の陳列棚１は、前方および幅方向の両側方には、他の什器や設備が設置されず、後方に他の什器や設備が設置されるように想定されている。本実施形態による陳列棚１の後方に設置される他の陳列棚（図示せず）は、本実施形態による陳列棚１の幅方向を向くように設置されている。

陳列棚１を店舗に設置する際に、例えば、陳列棚１の幅方向の一方側かつ第１表示画面３の前方に店舗の出入口など来店した顧客が通る場所が配置されるように設置する。このようにすることによって、来店した顧客は、陳列棚１の幅方向の一方側の側部にある第１表示画面３を視認することが想定される。

そして、第１表示画面３には、顧客に入店を促すキャンペーン情報や、陳列棚１に陳列される、キャンペーン商品、季節商品、新商品の情報を周知するための画像や動画を表示するようにしてもよい。

また、陳列棚１の幅方向の他方側かつ第２表示画面４の前方に顧客がレジに並ぶ通路に面するように設置する。このようにすることによって、来店した顧客は、陳列棚１の幅方向の他方側の側部にある第２表示画面４を視認することが想定される。

そして、第２表示画面４には、顧客にもう１つの商品の購入のきっかけとなる、レジが設置されるカウンター近辺に陳列される商品の情報を周知するための画像や動画を表示するようにしてもよい。

なお、棚板２５の前方端部に、棚札や商品情報等を表示する第３表示画面２６を設けてもよい。

複数の店舗が各地に設けられた多店舗経営の複数の店舗それぞれに陳列棚１が設置される場合、各店舗の陳列棚１の第１表示画面から第３表示画面に表示されるコンテンツを、複数の店舗を統括する本部が管理するようにしてもよい。このようにすることによって、各店舗における第１表示画面から第３表示画面の管理にかかる負荷を軽減できる。

また、店舗ごとに第１表示画面から第３表示画面に表示されるコンテンツを配信できるクラウドシステムを設置してもよい。このようにすることによって、店舗ごとに第１表示画面から第３表示画面に表示されるコンテンツの配信や時間を操作することができる。

以上、本考案による陳列棚の実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

上記の実施形態では、第１表示画面３は、第１の側部に取り付けられ、棚部２の一対の支柱２２に架設された梁材に支持されている構造であるが、第１表示画面３が陳列棚１に設置される構造は、上記以外であってもよい。

また、陳列棚１は、第１表示画面３および第２表示画面４が棚部２に着脱可能であり、第１表示画面３および第２表示画面４を棚部２から取り外すことで、表示画面の無い陳列棚として使用できるように構成されていてもよい。このような構成にすることによって、第１表示画面３や第２表示画面４を取り付けたり、外したりすることで、店舗のレイアウト変更を容易に行うことができる。

これとは逆に、既存の陳列棚（棚部）に対して、第１表示画面３および第２表示画面４を側部に取り付けて、本実施形態の陳列棚１を構成してもよい。

更に、陳列棚１には、陳列棚１の第１の側部に来た顧客が第１表示画面３又は他の側部に来た顧客が第２表示画面４を視認しているかどうかの検知や、視認している時間の計測、顧客の情報を分析するためのＡＩカメラ２７が設置されていてもよい。ＡＩカメラ２７は、例えば、第１表示画面３が取り付けられている側板２４の上枠部に設置されていてもよい。また、陳列棚１にＢｅａｃｏｎシステム（図示せず）を設け、顧客の情報を分析してもよい。第１表示画面３又は第２表示画面４の視認状況や、顧客の情報を分析することによって、販売促進につなげることができる。

１ 陳列棚
２ 棚部
３ 第１表示画面
４ 第２表示画面
２１ 底板
２２ 支柱
２３ 背板
２４ 側板
２５ 棚板
２６ 第３表示画面
２７ ＡＩカメラ

Claims (5)

1. 物品を陳列可能な棚部と、
   前記棚部の１側部に設けられ、幅方向の外側に向けられた第１表示画面と、
   前記棚部の他の側部に設けられ、幅方向の外側に向けられた第２表示画面と、を少なくとも有することを特徴とする陳列棚。
2. 前記第１表示画面は、店内への入り口に対向する向きに設置されることを特徴とする請求項１に記載の陳列棚。
3. 前記第１表示画面は、店内で行われているキャンペーンに関する情報を表示することを特徴とする請求項１又は２に記載の陳列棚。
4. 前記第２表示画面は、顧客がレジに並ぶ通路に面していることを特徴とする請求項１に記載の陳列棚。
5. 前記第２表示画面は、店内のレジカウンター上の商品に関する情報を表示することを特徴とする請求項１又は２に記載の陳列棚。

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