JP3242119B2 - 酸素酸を含むゴルフボールコアブレンド - Google Patents

酸素酸を含むゴルフボールコアブレンド

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、ゴルフボールコアを形成する少なくとも1
種の酸素酸(oxa acid)化合物を含む新規なブレンド及
びそのコアを有するゴルフボールを形成する方法に関す
る。
発明の背景 普通のゴルフボールは、3つの一般的なタイプ又はグ
ループ:(1)ツーピース・ボール、(2)糸巻きボー
ル(スリーピース・ボールとしても知られる)、又は
(3)多層ボールに分けられる。これらの異なるタイプ
の構造から生じるプレー特性の差は極めて重大である。
ツーピース構造をもつボールは、一般的には、非常に
耐久性のあるボールを与えると共に最大飛距離を与える
ことからレクリエーションのための普通のゴルファーに
おいて最も人気がある。ツーピース・ボールは、カバー
材料で包まれる、通常は架橋ゴムから形成された単一の
固体コアを用いる。典型的には、固体コアは、ジアクリ
ル酸亜鉛及び/又は類似の架橋剤で化学的に架橋される
ポリブタジエンから製造され、ブレンドした強靭で切傷
抵抗のあるカバーで被覆される。カバーは、通常はデュ
ポン製アイオノマー樹脂の商標であるSURLYN のような
材料である。そのコアとカバーの材料の組合わせは、非
常に耐久性のある“硬い”ボールを与える。更に、その
組合わせは、ボールに対して相対的に大きな初速度を与
え、飛距離が改善される。これらの材料は非常に硬く、
ツーピース・ボールをクラブで打ったときに、硬い“感
触”がある。同様に、その硬さのためにボールの回転率
は相対的に小さく、回転率の大きいボールと比べて飛距
離が大きい。
現在、糸巻きボールはその回転特性と感触特性のため
に依然として上級プレーヤーの好ましいボールである。
糸巻きボールは、典型的には固体ゴムか又は液体センタ
ーコアがあり、周りに引伸ばした弾力のある大量の糸が
巻きつけられている。次に、その巻きつけられたコアは
SURLYN 又は類似の材料のような耐久性のあるカバー材
料又はバラタ又はポリウレタンのような柔らかいカバー
で被覆される。糸巻きボールは一般的に柔らかくかつ回
転を与え、熟達したゴルファーがボールの飛行と最終位
置についてコントロールすることを可能にする。特に、
グリーンへのアプローチショットにおいて柔らかい糸巻
きボールの高回転率によりゴルファーはランディングポ
ジションのすぐ近くでボールを止めることを可能にす
る。
最近、多くのゴルフボール製造業者は、初速度や飛距
離を高めるようなボールの正の本来の性質を維持しつつ
硬い感触のような普通のツーピース・ボールの望ましく
ない態様のいくつかを克服しようとして多層ゴルフボー
ル、即ち、複数のコア層、単一又は複数の中間層又はマ
ントル層及び/又は複数のカバー層を有するボールを導
入した。更に、その多層ボールは糸巻きボールに近い
“クリック”や感触及び回転特性を有することが望まし
い。多層ボールの例としては、エピソード(タイトリス
ト)、アルタスニューイング(ブリヂストン)、ギガ
(スポルディング)、メタルミックス(ダンロップ)及
びウルトラツアーバラタ(ウィルソン)が挙げられる。
ゴルフボールの設計と技術は、現在、米国のゴルフ規
則を定める組織、米国ゴルフ協会(USGA)がドライバー
で39.6メートル/秒(m/s)、即ち、130ft/sの速度で打
った場合に76.2m/s、又は250ft/sより大きい初速度を達
成することができるゴルフボールのUSGA公式競技での競
技使用を禁止する規則を制定した点まで進歩している
(以後“USGA試験”と呼ぶ)。しかし、2%の許容量が
認められたので製造業者は77.7m/s(255ft/s)の初速度
を達成するゴルフボールを製造することができる。
ボールの形態と関係なく、プレイヤーはたいていイン
パクト時に高初速度を必要とする最大飛距離を出すゴル
フボールを求めている。従って、市場の要求を満たそう
として、製造業者はUSGA最大値の77.7m/s又は255ft/sに
できるだけ近いUSGA試験の初速度をもつゴルフボールを
製造するために努力している。
いろいろな力量をもつゴルファーの要求を満たすため
に、ゴルフボール製造業者は固定荷重のもとでゴルフボ
ール又はコアの変形をインチで測定するボールの圧縮度
を変えることにもかかわっている。たいていはゴルフボ
ールの圧縮度を低下させることが望ましい。しかしなが
ら、圧縮度の低下はたいてい初速度の低下、よってボー
ルの性能全体に悪影響を及ぼす結果となる。
ゴルフボールコアを製造するのに一般的にはポリブタ
ジエン、天然ゴム、スチレンブタジエン、及びイソプレ
ン等の多くのエラストマーが用いられる。ゴルフボール
コアは主としてポリブタジエンから製造されている。ゴ
ルフボールの所望の物理的性質を得るために、製造業者
は不飽和カルボン酸の金属塩等の架橋剤をポリブタジエ
ンに加えてきた。架橋剤の添加量は、ポリブタジエン10
0部に対して典型的には約20〜50倍である。最も一般的
には、そのためにジアクリル酸亜鉛又は又はジメタクリ
ル酸亜鉛が用いられている。その2種の架橋剤のうちジ
アルリル酸亜鉛はジメタクリル酸亜鉛より初速度の大き
いゴルフボールを製造することがわかった。
典型的には約5〜50pph(100部あたりの部)の酸化亜
鉛(ZnO)が組成物に添加される。この物質は、充填剤
とジアクリル酸亜鉛/過酸化物加硫系の活性化剤の双方
として役立つものである。当業者に周知であるジアクリ
ル酸亜鉛/過酸化物加硫系は、コア成形過程でポリブタ
ジエンを架橋する。高比重の酸化亜鉛(5.57)は、活性
化剤として作用することのほかにゴルフボールの重量を
調節するために二重に役立つものである。
従って、ボールの初速度や最大飛距離に悪影響を及ぼ
さずに圧縮度の小さいボールを与えるゴルフボールコア
を形成するブレンドを供給することが有利である。本発
明は、そのようなゴルフボールコアを提供する。
発明の要約 本発明は、少なくとも1種の酸素酸化合物を含むブレ
ンドからゴルフボールコアを形成する方法及び形成され
たそのゴルフボールコア及びゴルフボールに関する。
更に詳細には、本発明は、エラストマー及び少なくと
も1種の酸素酸化合物を下記の有利な性質をもつゴルフ
ボールコアを製造するのに十分な量で含むコアブレンド
から形成されたコアを有するゴルフボールに関する。好
ましくは、コアブレンドは、ポリブタジエン、アクリル
酸金属塩、好ましくはジアクリル酸亜鉛及びフリーラジ
カル開始剤を含む。
ゴルフボールコアを形成するブレンドに酸素酸を用い
る場合には低圧縮度ゴルフボールコアが得られ、ゴルフ
ボール完成品に混入される場合には速度と飛距離が高圧
縮度標準ボールに匹敵するUSGA試験の初速度をもつボー
ルを与えることがわかった。酸素酸は、USGA試験のボー
ルの初速度を維持しつつゴルフボールの圧縮度を低下さ
せる量で添加される。酸素酸は、本発明のコア組成物に
エラストマー100部に対して約50部(pph)までの量で本
発明のコア組成物に混合される。
本発明を簡単に要約してきたが、本発明は下記の説明
及び限定されない実施例によって詳述される。
本発明の詳細な説明 下記に関係のある次の用語を定義する。
本明細書において用いられる“酸素酸”という用語
は、下記式を有する化合物を意味する。
(式中、Rはアルキル基、炭素環式基、及び複素環式基
からなる群から選択された有機部分である。) 本明細書において用いられる“アルキル基”は、置換
又は非置換非環式炭素含有化合物を意味し、アルカン、
アルケン及びアルキンが含まれるがこれらに限定されな
い。アルキル基の例としては、低級アルキル、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル又はtert−ブチル;高級アルキル、例
えば、オクチル、ノニル、デシル等;及び低級アルキレ
ン、例えば、エチレン、プロピレン、プロピルジエン、
ブチレン、ブタジエン等が挙げられる。当業者は、本発
明の範囲内である多くの直鎖及び分枝鎖アルキル基をよ
く知っている。更に、かかるアルキル基は、1個以上の
水素原子が官能基に置き換えられた種々の置換基を含
む。官能基としては、ヒドロキシル、アミノ、カルボキ
シル、アミド、エステル、エーテル、及びハロゲン(フ
ッ素、塩素、臭素及びヨウ素)が挙げられるがこれらに
限定されない。
本明細書において用いられる“炭素環式基”は、炭素
含有環式化合物を意味し、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、アダマンチル等が挙げられるが
これらに限定されない。かかる環式基は、1個以上の水
素原子が官能基によって置き換えられた種々の置換基を
含んでもよい。かかる官能基としては、上記のもの、及
び上記低級アルキル基が含まれる。
本明細書において用いられる“複素環式基”は、環原
子の1個以上が炭素以外の元素、例えば、イオウ、窒素
等であり、ピリジン、ピロール、フラン、チオフェン、
及びプリンが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書において用いられる“ポリマー”という用語
は、ランダムポリマー、ブロックポリマー等を含むあら
ゆるタイプのポリマーを意味する。
本発明は、特に、下記式を有する酸素酸を含むゴルフ
ボールコアを形成するブレンドに関する。
(式中、Rはアルキル基、炭素環式基、及び複素環式基
からなる群から選択された有機部分である。) 更に、本発明は、Rが下記式を有する式Iの酸素酸化
合物に関する。
−[CH2−CH2−O]−R′ 式II (式中、R′はアルキル基、炭素環式基、複素環式基か
らなる群から選択された有機部分であり、nは1〜27の
整数である。) 本発明において有効である、式Iのかなり多くの酸素
酸化合物が企図される。本発明の新規なゴルフボール組
成物に有効な個々の酸素酸としては、下記式を有する3,
6−ジオキサヘプタン酸 下記式を有する3,6,9−トリオキサデカン酸 下記式を有する3,6,9−トリオキサウンデカン二酸 及び下記式を有するポリグリコール二酸 が挙げられる。
上記酸素酸組成物は、ゴルフボールコア組成物を形成
するブレンド中で役に立つことをする種々の性質を有す
る。上記性質としては、低融点及び高沸点により液体範
囲が広い、粘度が高い、熱安定性が良い、広く異なる極
性の媒体に可溶である、界面活性を生じる、及び金属イ
オンの錯体形成性が良いことが挙げられる。
本発明により、酸素酸はゴルフボール完成品の性質に
正に影響するコア組成物のブレンドに有効であることが
わかった。特に、従来のコア組成物に酸素酸を添加する
とゴルフボールの初速度に悪影響を及ぼさずにゴルフボ
ール完成品の圧縮度を顕著に低下させることがわかっ
た。
本発明のカバー組成物に有効な多くの酸素酸化合物
は、商品名“酸素酸”としてヘキストセラニーズ社、フ
ァインケミカル部から市販されている。ヘキストセラニ
ーズ社の“酸素酸”パンフレット(1994年)を参照され
たい。
更に、本発明に有効な酸素酸化合物は、熟練した有機
化学者に既知の種々の合成経路によって合成される。あ
る化合物を調製するために多くの異なる合成プロトコー
ルが用いられることは有機合成の技術において周知であ
る。異なる経路は、試薬価格の高低、分離又は精製手順
の難易、スケールアップの端的又は厄介なこと、及び収
率の多少を含む。熟練した合成有機化学者は、合成戦略
の相対する特性をどのように釣り合わせるかをよく知っ
ている。従って、本発明の化合物は合成戦略の選択によ
って制限されず、上記化合物を生じるいかなる合成戦略
も用いられる。
本発明によって調製されたゴルフボールコアを形成す
る代表的なベース組成物は、エラストマーとしてポリブ
タジエン及びポリブタジエン100部に対する重量部で20
〜50pphのアクリル酸金属塩、例えば、ジアクリル酸金
属塩、ジメタクリル酸金属塩、又はモノメタクリル酸金
属塩、好ましくはジアクリル酸亜鉛を含む。ポリブタジ
エンのシス1,4含量は好ましくは役90%以上、更に好ま
しくは約96%以上である。市販のポリブタジエン源とし
ては、シェルケミカル製のシェル1220、エニケムエラス
トマー製のネオシスBR40、及び宇部興産製のウベポール
BR150が挙げられる。所望される場合には、コアの性質
を改良するためにポリブタジエンは当該技術において既
知の他のエラストマー、例えば、天然ゴム、スチレンブ
タジエン、及び/又はイソプレンと混合される。エラス
トマーの混合物が用いられる場合、コア組成物の他の成
分の量は全エラストマー混合物100重量部に対する。
本発明において使用するのに適したジアクリル酸、ジ
メタクリル酸、モノメタクリル酸の金属塩としては、金
属がマグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、
ナトリウム、リチウム又はニッケルであるものが含まれ
る。ジアクリル酸亜鉛は、USGA試験で高初速度を有する
ゴルフボールを与えることがわかったことから好まし
い。ジアクリル酸亜鉛は種々のグレードの純度を有す
る。本発明のためにはジアクリル酸亜鉛中に存在するス
テアリン酸亜鉛の量が少ないほどジアクリル酸純度は高
くなる。約10%未満のステアリン酸亜鉛を含むジアクリ
ル酸亜鉛が好ましい。約4〜8%のステアリン酸亜鉛を
含むジアクリル酸亜鉛が更に好ましい。適切な市販のジ
アクリル酸亜鉛としては、ロックランドリアクト−サイ
トやサルトマー製のものが含まれる。ジアクリル酸亜鉛
の好ましい使用濃度は、ポリブタジエン100pphか又は10
0pphに相当する他のエラストマーの混合物とのポリブタ
ジエンに対して20〜50pphである。
フリーラジカル開始剤は、ジアクリル酸、ジメタクリ
ル酸、又はモノメタクリル酸の金属塩とポリブタジエン
の架橋を促進するために用いられる。本発明に使用する
のに適したフリーラジカル開始剤としては、ペルオキシ
ド化合物、例えば、ジキュミルペルオキシド、1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、a−aビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプ
ロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、又はジ−t−ブチルペルオキシ
ド、及びその混合物のようなペルオキシド化合物が挙げ
られるがこれらに限定されない。他の有用な開始剤は、
実験を必要とせず当業者に容易に明らかである。100%
活性の開始剤は、ブタジエン、又は1種以上の他のエラ
ストマーと混合したブタジエン100部に対して好ましく
は約0.05〜2.5pphの範囲の量で添加される。開始剤の添
加量は、更に好ましくは約0.15〜2pph、最も好ましくは
約0.25〜1.5pphの範囲である。
典型的なゴルフボールコアは、コア成形過程でポリブ
タジエンを架橋するジアクリル酸亜鉛−過酸化物加硫系
に5〜50pphの酸化亜鉛を混合する。
本発明においては、酸素酸は、本明細書に記載された
コア及び/又はゴルフボール完成品に有利な性質を与え
る量でかかるコア組成物のブレンドに添加される。単一
の酸素酸化合物又は2種以上の異なる酸素酸化合物のブ
レンドが本発明に用いられる。酸素酸は、エラストマー
の約50pphまでの量で存在してもよい。酸素酸は、好ま
しくは約0.25〜約25pphの量で存在する。酸素酸は、更
に好ましくは約0.40〜約20.0pphの量で存在する。
そのような混合物から製造されたコアとボールは、典
型的には高性能の性質を示す。特に、ゴルフボールの初
速度はUSGAによって認められた最大値又はその近似値に
維持されるが、ボールの圧縮度はゴルフボールのコアが
酸素酸組成物を含むエラストマーから形成される場合に
顕著に低下する。
本発明の組成物は、コアの密度及び/又は比重を調整
するためにエラストマー組成物に添加された充填剤が含
まれる。本明細書に用いられる“充填剤”という用語
は、本ゴルフボールコアの密度や他の性質を変化させる
ために用いられる化合物又は組成物が含まれる。本発明
のゴルフボールコアに有効な充填剤としては、例えば、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、及び再粉砕物(30メッシュ粒
径まで粉砕した再循環コア成形マトリックスである)が
挙げられる。ゴルフボールの最大重量1.620オンス(45.
92g)がUSGAによって決められているので、使用される
充填剤の量と種類は組成物中の他の成分の量と重量によ
って支配される。一般に用いられる適切な充填剤は、比
重が約2.0〜5.6の範囲である。
本発明に従って製造されたエラストマーコアに酸化防
止剤が含まれる。酸化防止剤は、エラストマーの分解を
防止する化合物である。本発明に有効な酸化防止剤とし
ては、キノリン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、及
びフェノール系酸化防止剤が挙げられるがこれらに限定
されない。
促進剤、例えば、テトラメチルチウラム、加工助剤、
プロセスオイル、可塑剤、染料及び顔料、及び当業者に
周知の他の添加剤のような他の成分が典型的に用いられ
る目的を達成するのに十分な量で本発明に用いられる。
本発明のコア組成物は、少なくともポリブタジエン、
ジアクリル酸亜鉛、及び少なくとも1種の酸素酸を含む
混合物を形成することにより製造される。コアブレンド
を調製するにあたり一組の所定の条件、即ち、混合時間
と温度を満たす場合、フリーラジカル開始剤は当業者に
十分に理解される出発成分の量と相対比に依存する量で
添加される。特に、成分が混合されるにつれて、得られ
たせん断力は混合物の温度を上昇させる。過酸化物フリ
ーラジカル開始剤は、成形過程で架橋するために混合物
に混合される。
混合が完了した後、ゴルフボールコア組成物はミルさ
れ、成形に適した断片“(調製物)”に手調製又は押出
される。次いで、ミル調製物を高温でコアに圧縮成形す
る。典型的には160℃(320゜F)で15分間がそのために
適している。次いで、そのコアを用いてコアをマントル
及び/又はカバー材料で包むことによりゴルフボール完
成品が製造される。
本発明は、普通のシーピース・ゴルフボール及び糸巻
きゴルフボールに使用するコアだけでなく多層ゴルフボ
ールのコアにも関する。実際に、本発明は、後記請求の
範囲のコアが固体コアを含むいかなる構造のゴルフボー
ルにも用いられることを企図する。
実施例 本発明の新規なゴルフボールコア組成物を具体的に示
すために下記実施例を示す。しかしながら、本発明は個
々の実施例に限定されるものでないことは理解すべきで
ある。
実施例1 酸素酸を含むコアブレンドを用いたシーピース・ゴル
フボールを次のように製造した。慣用の製造法を用い
て、直径が約3.835センチメートル(約1.510インチ)の
下記表1に示した4グループのブレンドバッチ処方のコ
アを圧縮成形した。下記バッチ処方は、各コアブレンド
成分の量を全ブレンド処方に対する部で示した。
表1 酸素酸を含むコアのバッチ処方 成分 対照 グループ1 グループ2 グループ3 1,4−ポリブタジエン 163.87 163.87 163.87 163.87 ジアクリル酸亜鉛 59.84 59.84 59.84 59.84 酸化亜鉛 8.29 8.29 8.29 8.29 再粉砕物 34.98 34.98 34.98 34.98 SR350 2.57 2.57 2.57 2.57 (トリメチロールプロパン トリメタクリレート) バロックス 0.728 0.728 0.728 0.728 (ペルオキシド開始剤) バルカップ 0.396 0.396 0.396 0.396 (ペルオキシド開始剤) 充填剤 18.41 18.41 18.41 18.41 3,6−ジオキサヘプタン酸 0.46 7.25 16.40 表1の処方のコアを用いて、ツーピース製造のゴルフ
ボールを慣用の製造法を用いて製造した。特に、SURLYN
7930及びSURLYN 8920の50/50ブレンドを含むコア組
成物の半球カップを射出成形により形成した。次に、そ
れらのカップを標準成形法を用いてコアの周りに圧縮成
形した。各グループのボールに添加した酸素酸の量は、
エラストマー100部(pph)に対して酸素酸0、0.3、4.4
及び10.0部に相当する。
ボールを仕上げてからボールの相対圧縮度を求めるた
めにアッティエンジニアリング社によって製造されたゲ
ージを用いて慣用の手法を用いて得られる圧縮度と初速
度を試験した。
ボールを39.6m/s(130ft/s)で打ちライトゲートを通
過させ、ボールの速度を算出するYoungの米国特許第2,0
58,201号に開示されたデュアルペンデュラム法から初速
度結果を得た。この試験の結果を下記表2に示す。
表2−ボール完成品 対照 バッチ1 バッチ2 バッチ3 圧縮度 124.30 123.60 89.00 36.20 標準偏差 0.90 1.20 4.30 9.00 速度 255.21 255.45 252.17 247.60 標準偏差 0.27 0.31 0.34 1.23 上記のように、酸素酸を含むブレンドから形成された
コアから製造されたゴルフボールは圧縮度の低下が顕著
である。対照ゴルフボールとバッチ#2のコアから形成
されたゴルフボールの結果の比較が特に興味深く、許容
しうる初速度を維持しつつ圧縮度の著しい低下を示して
いる。
本明細書に開示された本発明の説明的実施態様は上記
目的を満たすことは明らかであるが、多くの変更や他の
実施態様が当業者によって行われることは明らかであ
る。従って、後記請求の範囲が本発明の真意及び範囲内
に入る変更全てを包含するものであることは理解され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−104519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 37/00 A63B 37/04

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カバー及びコアを含むゴルフボールであっ
    て、前記コアが下記式を有する少なくとも1種の酸素酸
    化合物を含むコアブレンドから形成される、前記ゴルフ
    ボール。 (式中、Rはアルキル基、炭素環式基、及び複素環式基
    からなる群から選択された有機部分である。)
  2. 【請求項2】Rが下記式を有する、請求項1記載のゴル
    フボール。 −[CH2−CH2−O]−R′ (式中、R′はアルキル基、炭素環式基、及び複素環式
    基からなる群から選択された有機部分であり、nは1よ
    り大きい整数である。)
  3. 【請求項3】R′が下記式を有する、請求項2記載のゴ
    ルフボール。
  4. 【請求項4】nが1〜27の整数である、請求項3記載の
    ゴルフボール。
  5. 【請求項5】R′がメチル基である、請求項2記載のゴ
    ルフボール。
  6. 【請求項6】上記コアブレンドが、更にエラストマーを
    含む、請求項1記載のゴルフボール。
  7. 【請求項7】上記ブレンドが、更にポリブタジエン及び
    アクリル酸金属塩を含む、請求項1記載のゴルフボー
    ル。
  8. 【請求項8】上記酸素酸化合物が上記コアブレンド中に
    エラストマーの約50.0pphまでの量で存在する、請求項
    6記載のゴルフボール。
  9. 【請求項9】上記酸素酸化合物が上記ブレンド中にエラ
    ストマーの約0.25〜約20.0pphの量で存在する、請求項
    6記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】上記カバーと上記コアとの間に配置され
    た少なくとも1つの中間層を更に含む、請求項1記載の
    ゴルフボール。
  11. 【請求項11】上記カバーと上記コアとの間に配置され
    た弾性糸層を更に含む糸巻きボールである、請求項1記
    載のゴルフボール。
  12. 【請求項12】ゴルフボールの製造方法であって、 (a)下記式を有する酸素酸化合物を選ぶ工程; (式中、Rはアルキル基、炭素環式基、及び複素環式基
    からなる群から選択された有機部分である。) (b)前記酸素酸化合物を含むコアブレンドを形成する
    工程; (c)前記ブレンドからゴルフボールコアを形成する工
    程;及び (d)前記ゴルフボールコアの周りにカバーを成形して
    ゴルフボールを形成する工程 を含む、前記方法。
  13. 【請求項13】Rが下記式を有する、請求項12記載の方
    法。 −[CH2−CH2−O]−R′ (式中、R′はアルキル基、炭素環式基、及び複素環式
    基からなる群から選択された有機部分であり、nは1よ
    り大きい整数である。)
  14. 【請求項14】更に、エラストマーを選ぶ工程及び上記
    エラストマーと酸素酸化合物を含むコアブレンドを形成
    する工程を含む、請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】上記コアブレンドが、更にポリブタジエ
    ン及びアクリル酸金属を含む、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】上記酸素酸化合物が上記コアブレンド中
    にエラストマーの約50pphまでの量で存在する、請求項1
    4記載の方法。
  17. 【請求項17】上記酸素酸化合物が上記コアブレンド中
    にエラストマーの0.25〜約30pphの量で存在する、請求
    項14記載の方法。
  18. 【請求項18】上記コアが上記コアブレンドを圧縮成形
    することにより形成される、請求項14記載の方法。
  19. 【請求項19】(a)上記コアの周りに少なくとも1つ
    の中間層を成形する工程;及び (b)上記中間層の周りにカバーを成形する工程 を更に含む、請求項14記載の方法。
  20. 【請求項20】(a)上記コアの周りに弾性糸を巻きつ
    けて糸巻き層を形成する工程;及び (b)上記糸巻き層の周りにカバーを成形する工程 を更に含む、請求項14記載の方法。
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