JP3241722U - 金種表を有する金銭収容袋 - Google Patents

Abstract

【課題】金銭そのものと、金銭に対応する合計金額やその内訳の情報とを一体的に管理し、さらに集計作業が、より無駄のない視線の動きで行われる金銭収容袋を提供することを目的とする。【解決手段】金種、金種別枚数欄、金種別金額欄、および合計金額欄の印刷を有し、金種別金額欄および合計金額欄が、記入される数字の位置を揃えるためのガイドを有し、金種と、対応する金種別枚数欄および金種別金額欄とが、横方向に一行に並んでおり、金種別金額欄の各々と合計金額欄とが縦方向に一列に並んでいる、金銭収容袋を提供する。【選択図】図１

Description

本考案は、金種表としての機能を有する、金銭の収容に適した収容袋に関する。

銀行や小売店などの現金を取り扱う事業では、金種表と呼ばれる、金銭の種類別の内訳を表示する表に記入して、金銭を集計することがある。このような表を使用することによって、トラブルの回避や、集計ミスの防止、確認作業の効率化等が見込まれる。

従来、金銭を収容する袋と金種表とは、別体であることが一般的であった。そのため、これらが別々に置かれてしまえば、収容された金銭と金種表とが対応するものであることを確認するためには、再集計や参照番号の確認等を要するという不都合があった。

あるいは、現金を封筒等に収容する際に、収容した金額を効率的に把握できるように、余白に金額を記入することがある。多くの情報を手書きするのは煩雑であることから、合計金額のみを記入することが多い。この際、無地の封筒に手書きで金種表を再現したとしても、手書きによる歪みなどにより、一般に、印刷されたものと比較して識別性が劣る。

特許文献１には、封入する金額の合計を記入できる合計金額欄と、金種毎の内訳金額を示すための金種欄と、金種毎の金額を記入できる金額欄とを備えた表が印刷されていることを特徴とした現金封入用封筒が開示されている。この考案では、合計金額欄と金種毎の金額欄との位置が互いに独立している。そのため、金種毎の金額を桁毎に足し合わせる際に、自然で無駄のない視線の動きとなることが保証されない。

実用新案登録第３１１２５３９号公報

本考案は、金銭そのものと、金銭に対応する合計金額やその内訳の情報とを一体的に管理し、さらに集計作業が、より無駄のない視線の動きで行われる金銭収容袋を提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、本考案は、金種、金種別枚数欄、金種別金額欄、および合計金額欄の印刷を有し、金種別金額欄および合計金額欄が、記入される数字の位置を揃えるためのガイドを有し、金種と、対応する金種別枚数欄および金種別金額欄とが、横方向に一行に並んでおり、金種別金額欄の各々と合計金額欄とが縦方向に一列に並んでいる、金銭収容袋を提供する。

本考案による収容袋は、金銭そのものと、金種表とを一体的に管理することを可能にする。さらに、金種表に記入する際に、よりストレスなく計算することを可能にし、計算ミスの防止に寄与することができる。

図１は、本考案の収容袋を示す平面図である。

本考案による収容袋は、外面に、金種、金種別枚数欄、金種別金額欄、および合計金額欄の印刷を有する。

金種とは、金銭の種別のことである。具体的には、現在の日本円の場合、１万円紙幣、５千円紙幣、２千円紙幣、千円紙幣、５００円硬貨、１００円硬貨、５０円硬貨、１０円硬貨、５円硬貨および１円硬貨を指す。本考案の収容袋には、「１万円」等の金種が、項目名として印刷されている。

金種別枚数欄とは、特定の金種について、その枚数を記入する欄である。例えば、１万円紙幣を２枚収容する場合、「１万円」の項目名の横方向に配置された金種別枚数欄に、「２」と記入する。

金種別金額欄とは、特定の金種について、その小計金額を記入する欄である。小計金額とは、金種の額面とその枚数との積である。例えば、１万円紙幣を２枚収容する場合、小計金額は２００００円であり、金種別金額欄には「２００００」と記入する。ここで、１万円紙幣の小計金額は、０または１００００の自然数倍以外にはなりえない。したがって、１万円紙幣の金種別金額欄には、右４桁に「００００」があらかじめ印刷されていてもよい。他の金種についても同様に、確定的な部分があらかじめ印刷されていてもよい。

合計金額欄とは、すべての金種別金額欄の金額の合計を記入する欄である。例えば、金種別金額欄に「２００００」、「３０００」および「５０」と記入されている場合、合計金額欄には、これらの和である「２３０５０」を記入する。

金種別金額欄および合計金額欄は、記入される数字の位置を揃えるためのガイドを有する。より詳細には、ガイドは、１桁毎に数字の位置を規定する。ガイドは、例えば、数字の記入領域を画定する実線、点線、着色領域等である。これらの欄を画定する枠が、同時に、ガイドの一部として機能してもよい。

金種と、対応する金種別枚数欄および金種別金額欄とは、横方向に一行に並んでいる。したがって、金種別枚数および金種別金額がいずれの金種に対応するものであるかは、本考案の収容袋では一目瞭然である。

各金種別金額欄と合計金額欄とは、縦方向に一列に並んでいる。さらに、上述のガイドによって、同一の桁の各数字が、縦方向に一列に配置される。したがって、各欄およびガイドに合わせて自然に数字を記入することによって、同一の桁の数字が、縦方向に整然と並ぶことになる。

好ましくは、合計金額欄は、金種別金額欄の下に配置される。これによって、記入される数字の位置関係が、一般的な筆算の配置と同一になる。したがって、合計金額を計算する際には、金種別金額欄の数字を、桁毎に上から足し合わせて、得られた値を直下の合計金額欄の該当する箇所に記入すればよい。

本考案による収容袋は、他の記入欄をさらに有してもよい。例えば、日付、記入者の氏名、捺印、チェックマーク、メモ等を記入するための欄を有してもよい。また、本考案の合計金額欄の数字は、金種別金額欄の数字とほぼ同等の大きさで記入されることになるため、より大きく合計金額を記入する欄を有してもよい。

本考案による収容袋は、金銭を収容するための収容部と、折り返して収容部の開口を覆うことができる蓋部とを備えてもよい。蓋部を備えることによって、収容袋が逆さになっても、収容した金銭が落下することをある程度抑制できる。

本考案による収容袋は、紙やプラスチックフィルムなど、好適な加工性と耐久性を有する任意の素材から作製することができる。例えば、クラフト紙、ＯＰＰ（二軸延伸ポリプロピレン）、ＣＰＰ（無延伸ポリプロピレン）、ＰＥ（ポリエチレン）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ビニール、セロファン等が挙げられるが、これらに限定されない。

ただし、情報の記入を容易にするという本考案の目的から、一般的な筆記具で書き込むことが可能であることが好ましい。そのため、例えばプラスチックフィルムを素材とする場合、表面にマットインクで加工を施されることが好ましい。これにより、鉛筆やボールペンで記入することが可能となる。

なお、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本考案の範囲から排除するものではない。

Claims (1)

1. 金種、金種別枚数欄、金種別金額欄、および合計金額欄の印刷を有し、
   金種別金額欄および合計金額欄が、記入される数字の位置を揃えるためのガイドを有し、
   金種と、対応する金種別枚数欄および金種別金額欄とが、横方向に一行に並んでおり、
   金種別金額欄の各々と合計金額欄とが縦方向に一列に並んでいる、
   金銭収容袋。
   

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