JP3241243B2 - パノラマ画像合成システム及びパノラマ画像合成方法 - Google Patents

パノラマ画像合成システム及びパノラマ画像合成方法

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JP3241243B2 JP27073195A JP27073195A JP3241243B2 JP 3241243 B2 JP3241243 B2 JP 3241243B2 JP 27073195 A JP27073195 A JP 27073195A JP 27073195 A JP27073195 A JP 27073195A JP 3241243 B2 JP3241243 B2 JP 3241243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の一部がオー
バーラップしている複数の画像を合成して1枚の画像を
得るパノラマ画像合成システム、及びパノラマ画像合成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイドな画像を撮影して1枚の画像にす
るという要求から、画像の一部がオーバーラップしてい
る複数の画像を合成するパノラマ画像合成と呼ばれる手
法が従来より一般的に知られている。
【0003】電子カメラにおいては、銀塩カメラやスキ
ャナと比較した短所として、解像度の低さ(画像数の少
なさ)が指定されている。この電子カメラで撮影された
画像にとってパノラマ画像合成は、ワイドな画像を撮る
ということだけでなく、高解像度な画像を撮る手段とし
ても重要である。具体的には、1枚の紙の原稿や雑誌等
を複数に分けて撮影し、スキャナ並みの高解像度データ
を取得したり、また風景を複数に分割してワイドで高解
像度に撮影したりすることに威力を発揮する。
【0004】図16(a),(b),(c)は、従来の
パノラマ画像合成の一例を示す。同図(a),(b)に
おいては、2枚の画像201,202からオーバーラッ
プしている部分を検出し、それらが重なるように画像を
合成してパノラマ画像203を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
ノラマ画像処理においては、次のような問題点があっ
た。
【0006】図16(b)のパノラマ画像203のよう
に複数の画像を合成した結果できる画像が矩形になって
いない場合、結果となる画像を矩形にし、コンピュータ
で扱えるデータ形式にするため、図16(c)に示すよ
うにパノラマ画像203を包含する矩形204を設定
し、矩形204内の画像情報が存在しない領域(ダミー
領域)205を適当な色やパターンで埋める等の手段が
とられていた。そのため、パノラマ画像合成によりでき
た画像は、ダミー領域を含んだ良好とはいえない画像に
なっていた。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、ダミー
領域のない良好な画像を得ることができるパノラマ画像
合成システム、及びパノラマ画像合成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のパノラマ画像合成システムは、領域とし
て一部がオーバーラップしている複数の画像を合成して
1枚のパノラマ画像を作成するパノラマ画像合成システ
ムにおいて、前記複数の画像の合成後の画像内から矩形
となる領域に含まれる画像データを複数の矩形パターン
により抽出し、その中から任意のものを選択してその選
択結果を前記パノラマ画像としたものである。
【0009】請求項2のパノラマ画像合成システムは、
上記請求項1のパノラマ画像合成システムにおいて、前
記矩形となる領域は、前記複数の画像の合成後の画像の
形状によって予め決められたものである。
【0010】請求項3のパノラマ画像合成システムは、
上記請求項1または請求項2記載のパノラマ画像合成シ
ステムにおいて、前記複数の矩形パターンは、抽出する
矩形の回転角を異ならせたものも含むようにしたもので
ある。
【0011】請求項4のパノラマ画像合成方法は、領域
として一部がオーバーラップしている複数の画像を合成
して1枚のパノラマ画像を作成するパノラマ画像合成方
法において、前記複数の画像の合成後の画像内から矩形
となる領域に含まれる画像データを複数の矩形パターン
により抽出し、その中から任意のものを選択してその選
択結果を前記パノラマ画像とするようにしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の一形態に係るパノ
ラマ画像合成システムの構成を示すブロック図、及び図
2は、本発明のパノラマ画像合成システムが実施される
プラットフォームであるパーソナルコンピュータシステ
ムの構成を示す外観図である。なお、本実施形態は、電
子カメラで撮影された複数の画像をパーソナルコンピュ
ータ上で合成して1枚のパノラマ画像を作成する場合を
示すものである。
【0014】まず、図2に示すパーソナルコンピュータ
システムにおいて、1はコンピュータシステム本体、2
はデータを表示するディスプレイ、3は代表的なポイン
ティングデバイスであるマウス、4はマウスボタン、5
はキーボードである。さらに、コンピュータシステム本
体1には、汎用インターフェース6によって電子カメラ
7が接続されている。汎用インターフェース6は、双方
向パラレルインタフェースやSCSIインターフェース
等の、高速で画像転送可能な汎用インターフェースであ
る。
【0015】次に、本実施形態のパノラマ画像合成シス
テムの構成を図1を用いて説明する。
【0016】図1において、11はハードウェア、12
はハードウェア11の上で動作するオペレーティングシ
ステム(OS)、13はOS12の上で動作するアプリ
ケーションソフトウェアである。なお、ハードウェア1
1とOS12を構成するブロックのうち、構成要件とし
ては当然含まれるが本発明の実施形態を説明する上で直
接必要としないブロックに関しては図示していない。そ
のような図示していないブロックの例として、ハードウ
ェアではCPUやメモリ等が、またOSではメモリ管理
システム等がある。
【0017】また、14はファイルやデータを物理的に
格納するハードディスク、15はOSを構成するファイ
ルシステムであり、アプリケーションソフトウェアがハ
ードウェアを意識せずにファイルの入出力を行えるよう
にする機能がある。16はファイルシステム15がハー
ドディスク14の読み書きを行うためのディスクIOイ
ンターフェースである。17はOSを構成する描画管理
システムであり、アプリケーションソフトウェアを意識
せずに描画が行えるようにする機能がある。
【0018】18は描画管理システム17がディスプレ
イ2に描画を行うためのビデオインターフェースであ
る。19はOSを構成する入力デバイス管理システムで
あり、アプリケーションソフトウェアを意識せずにユー
ザの入力を受け取ることができるようにする機能があ
る。20は入力デバイス管理システム19がキーボード
5の入力を受け取るためのキーボードインターフェー
ス、21は入力デバイス管理システム19がマウス3か
らの入力を受けとることができるようにするためのマウ
スインターフェースである。
【0019】さらに、電子カメラ7は、双方向インター
フェースもしくはSCSIインターフェース22に接続
され、入力デバイス管理システム19を通して、画像デ
ータ等のやり取りを行うことができる。23は画像デー
タ管理システムであり、24は画像データをファイル名
や属性情報、もしくはユーザの入力によるキーワード等
で管理するためのデータ管理手段である。25は管理さ
れている画像データを、その属性情報もしくはユーザの
入力によるキーワード等で検索し表示するデータ表示手
段である。
【0020】パノラマ画像作成システム26は、画像間
のオーバーラップ位置を求めて画像を合成するパノラマ
合成手段27と、本発明の特徴である合成してできた画
像を適切な矩形で抽出する画像抽出手段28とからな
る。
【0021】前述した通り、本システムは、電子カメラ
で撮影された複数の画像を合成して1枚のパノラマ画像
を作成するものである。本システムは、パノラマ画像合
成を電子カメラ7からパソコンに画像データをコピー
(転送)する際に行う。
【0022】電子カメラ7では、撮影された画像と共
に、属性情報として撮影日時や撮影モード等が記録され
る。パノラマ画像用の画像を撮影する際には電子カメラ
7の撮影モードを“パノラマ画像撮影モード”にセット
する。
【0023】パノラマ画像撮影モード中に撮影された画
像は、属性情報中に、撮影モードには“パノラマ画像撮
影モード”が、また、1つのパノラマ画像を構成するた
めに撮影された一連の画像には同一のパノラマIDが設
定される。
【0024】図3は、カメラ内の画像データをコンピュ
ータ内へコピーする際の操作を示す図である。
【0025】カメラ7を汎用インターフェース6を介し
てコンピュータに接続し、画像データ管理システム23
を起動する。画像データ管理システム23は、カメラ内
のデータを、カメラカタログと名前の付けられたウイン
ドウ31に表示する。32は画像データの縮小画像(サ
ムネール画像)、33は画像の属性情報として撮影日時
等が表示される。34はパーソナルコンピュータのハー
ドディスク中に存在するユーザの画像データベースの一
部を表示しているものであり、これを本システムではユ
ーザカタログと読んでいる。
【0026】ユーザはカメラカタログ31中から画像を
選択して(35は選択されたことを表示する枠)、ユー
ザカタログ34にマウス3でDrag&Dropの操作
を行うとコピーが行われる。このとき、コピーなのか
(カメラ内にデータは残る)、移動なのか(カメラ内の
データは消去される)は、ユーザの指定でどちらにでも
切り替えられる。
【0027】このコピー操作の最中に、パノラマ撮影モ
ードで撮影された画像であれば、パノラマ画像合成処理
を行う。以上の処理を図4のフローチャートを用いて説
明する。
【0028】図4において、まず、ステップS1で、ユ
ーザカタログ34にドロップされたサムネールに対応す
る画像データとそれに付随した属性情報を取得する。ス
テップS2では、属性情報中の撮影モードを調べてパノ
ラマ撮影モードで撮影された画像であるかをチェックす
る。パノラマ画像でない場合は、ステップS6で通常の
画像データとしてユーザカタログ34に登録する。パノ
ラマ画像であるときは、ステップS3で属性情報中に同
一のパノラマIDを含む画像データをカメラから転送す
る。ステップS4では、得られた複数の画像を用いて、
後述するパノラマ合成処理を行う。その後、ステップS
5において画像抽出処理により得られたパノラマ画像を
適切な矩形の画像データにして最終的なパノラマ画像を
得る。
【0029】図5は、前記ステップS4のパノラマ合成
処理のフローチャートである。
【0030】まず、ステップS11では、合成する画像
を調べて、画像間のオーバーラップ位置(対応点)を検
出する。次にステップS12において、前記ステップS
11で検出された対応点から合成に用いる際の画像の変
形等のためのパラメータを算出する。それを基にステッ
プS13では、複数の画像を合成して1枚のパノラマ画
像を得る。
【0031】図6は、対応点抽出処理のアルゴリズムの
フローチャート、及び図7は、対応点抽出処理でのテン
プレート画像とマッチング範囲を示す図である。なお、
ここでは、左と右の画像41,42の2枚の例を示す。
画像の枚数が2枚よりも大きいときは2枚の合成を何回
か繰り返せばよいので処理としては基本的に同じであ
る。
【0032】本システムでは、パノラマ画像として撮影
するときのルールとして、最小10%、最大50%画像
をオーバーラップさせることと、それに直角する方向の
ずれをそれぞれ5%以下と決められている。このことに
より、テンプレートを設定する範囲43は、縦90%、
横10%の範囲に設定する。また、サーチする範囲は、
対応する点が存在する可能性の範囲ということで、縦1
00%、横50%の範囲44に設定される。
【0033】画像中のエリア43から、エッジが所定値
以上強い点を探し、そこの中心として縦、横n画素の矩
形をテンプレート画像として切り出す。このテンプレー
ト画像45を、サーチ範囲46上において、画素単位で
その差分をとる。この合計が最小となるところを、サー
チ範囲上を1画素ずつずらして求める。サーチ範囲上を
全てサーチした結果の最小値が、所定値以下であれば、
そのポイント同士(x,y)と(x’,y’)を対応点
のペアとして保持する。
【0034】以上が処理の概要となるが、これを図6の
フローチャートに沿って詳細にもう一度に説明する。
【0035】まず、ステップS21でエッジ抽出画像を
作成し、ステップS22で、このエッジ抽出画像の中の
テンプレートを設定する範囲43から、エッジが所定値
以上強いポイントを探す。、そのポイントがあれば、そ
のポイントから縦横±n画素ずつの矩形で画像を切り出
しテンプレート画像45とし(ステップS23)、その
ポイントの位置から、右画像42中のサーチ範囲46を
設定する(ステップS24)。
【0036】そして、サーチ範囲中の画像46と、テン
プレート画像45を重ね合わせ、画素単位で、画素値の
差の絶対値をとりその合計を求める(ステップS2
5)。この差分の合計値が、それまでの最小値かどうか
をチェックし(ステップS26)、そうであればステッ
プS27で、そのサーチ範囲中のポイントの座標とその
最小値とを保持する。以上をサーチ範囲全てに繰り返
し、最も一致する(最小の差分を持つ)点を見つけ出
す。
【0037】さらに、ステップS28でサーチ範囲全て
をやったかをチェックし、ステップS29で、その結果
求められた最小値が十分小さな値であるか(確かな対応
点か)を、所定値Lと比較して判断する。所定値Lより
小さかった場合は、対応点のリストにテンプレート画像
を切り出したポイントの座標(x,y)と、最小値が求
められたポイントの座標(x’,y’)と、その最小値
の値とを登録する(ステップS30)。
【0038】以上をテンプレート設定範囲全部に対して
行い(ステップS31)、終了したら対応点のリスト中
の全ての最小値からその平均値を求め、これを一致レベ
ル値として保持する(ステップS32)。以上で対応点
抽出処理を終了する。
【0039】次に、前記ステップS11の対応点抽出処
理後に行われるステップS12の合成パラメータ算出処
理について説明する。
【0040】画像を2枚としたときに(2枚以上の合成
の場合も、2枚の合成の繰り返しなので、まずは2枚と
考えてよい)、そのずれは、x,y方向の並進、回転及
び拡大率の差で表すことができる。よって、対応する点
(x,y)、(x’,y’)は以下のように表せる。
【0041】
【数1】 ここで、θは回転角、Δx及びΔyは並進、mは倍率を
示す。よって、パラメータA,B,C,Dを求めること
によりこの座標変換を表すことができる。先の対応点抽
出処理では、対応点(x,y)、(x’,y’)の複数
の組を取得した。これを最小自乗法を用いてパラメータ
A,B,C,Dを求める。
【0042】
【数2】 の条件で、
【0043】
【数3】 を満たすパラメータA,B,C,Dを求める。ここで、
【0044】
【数4】 とすると、パラメータA,B,C,Dは次のように表す
ことができる。
【0045】
【数5】 このパラメータp1からp8を求め、上式に代入するこ
とにより、パラメータA,B,C,Dを算出する。
【0046】次に、ステップS13の画像合成処理につ
いて説明する。パラメータA,B,C,Dは求められた
ので、次式
【0047】
【数6】 に代入すれば合成画像を得ることができる。図8にこの
画像合成処理を図示する。画像が左、右画像51,52
の場合、左画像51の2倍の大きさを合成画像53とし
て確保する。ここに、まず左画像51をそのままコピー
してくる(51’)。次に、合成画像の残りの領域
(x,y)54について、上式から、対応する領域
(x’,y’)55を求める。そして、右画像52の
(x’,y’)の画素を(x,y)にコピーする(5
2’)。これを合成画像の残りの領域全てに対して行
う。
【0048】図9は、画像合成処理を示すフローチャー
トである。
【0049】ステップS41で、第1の画像(図8での
左画像)の2倍の領域を合成画像領域として確保する。
ステップS42で、第1の画像をこの合成画像領域に単
純にコピーする。ステップS43で、合成画像の残りの
領域(x,y)について、上式から、対応する領域
(x’,y’)を求める。ステップS44では、
(x’,y’)が、第2の画像(図8での右画像)内に
ある可動かをチェックし、有ればステップS45で
(x’,y’)の画素を(x,y)にコピーする。
【0050】以上を合成画像の残りの領域全てに対して
繰り返し、合成処理は終了する。これによって、パノラ
マ画像を得ることができる。
【0051】次に、図4示したステップS5の画像抽出
処理の説明を行う。この画像抽出処理は画像抽出手段2
8において行われる。本システムでは、複数の抽出方法
をユーザに示し、その中から任意の方法を選択すること
により抽出画像が決定される。図10(a)〜(d)
は、2枚の画像を合成してできたパノラマ画像から矩形
領域を抽出する方法を示す図である。
【0052】パノラマ画像を作成するために2枚の画像
を電子カメラ等で撮影した場合、三脚等を使用しない場
合には、画像間でずれや、傾きが生じやすい。図10
(a)〜(d)に示すパノラマ画像は、2枚の画像6
1,62が角度θ傾いて、同図に示すようにずれて合成
されたものである。本実施形態の画像抽出手段28で
は、いくつかの抽出方法を設け、パノラマ画像の元にな
る画像それぞれに合わせて矩形を抽出したり、または傾
きの中間をとって抽出することを自動的に可能としてい
る。
【0053】まず、同図(a)に示す抽出方法1は、水
平となっている画像を基準とするもので、この例では矩
形63が抽出される。同図(b)に示す抽出方法2は、
合成のために傾けられたもう一方の画像を基準とするも
ので、この例では矩形64が抽出される。同図(c)に
示す抽出方法3は、2枚の画像間の傾きの半分だけ傾い
た矩形を抽出するもので、この例ではθ/2傾いた矩形
65が抽出される。なお、抽出方法2及び抽出方法3の
抽出画像64,65は、それぞれ−θ,−θ/2だけ回
転されて傾きのない画像データとなる。同図(d)に示
す抽出方法4は、2枚の画像を共に含んでいる矩形を抽
出するもので、この例では矩形66がこれに当たる。
【0054】ところで、2枚の画像の重なり方には様々
なパターンが考えられる。また、パノラマ画像内で矩形
領域の抽出方法は様々なものが考えられるが、本システ
ムでは、全ての重なり方について、矩形領域の抽出方法
を予め決めている。図11は2枚の画像の重なり方と抽
出する矩形の一例を示す図であり、これは、抽出方法1
による場合を表しており、各パノラマ画像71中の網掛
け部分が抽出領域72となる。本システムでは、これら
のデータを抽出パターンテーブルとして保持している。
図12にその抽出パターンテーブルの一部を示す。
【0055】図12の行81は、図11に示したパノラ
マ画像のケースに相当するものである。これを図13を
用いて説明する。
【0056】図13は、抽出パターンテーブルの説明図
であり、それぞれの矩形の左上の座標と回転角θで矩形
の位置を表している。図13より2つの矩形の重なり方
がパノラマ画像71のようになるための条件として条件
91が求められる。また、抽出領域72の各頂点の座標
は92のように求められる。抽出パターンテーブル80
には、これらのデータがそれぞれ格納される。さらに、
抽出後の領域の各辺がx軸もしくはy軸に水平でない場
合に抽出画像を回転する必要があるので、そのときの角
度を記述する項目も含んである。
【0057】このようにして求めた値が全ての重なり方
ごとに格納されている。また、抽出パターンテーブルは
各抽出方法毎に存在するものである。
【0058】次に上述した抽出パターンテーブルを用い
て画像を抽出する処理を図14のフローチャートを用い
て説明する。
【0059】まず、ステップS51において、上述した
抽出パターンテーブルのうち抽出方法に対応したテーブ
ルにおける“条件”の項目を調べることにより、処理す
るパノラマ画像がどのパターンに相当するかを調べる。
次に、ステップS52において、テーブルから対応する
抽出領域のデータを取り出し、それに応じた部分の画像
データをパノラマ画像から抽出する。その後のステップ
S53では、テーブルの“回転”の項目を調べ、必要に
応じて抽出画像データを回転させる。
【0060】以上より、様々な重なり方、また様々な抽
出方法を用いた場合の抽出画像データが得られる。
【0061】次に、パノラマ画像から抽出する矩形を選
択するための操作画面を図15に示す。
【0062】図15の100は、図3において、ユーザ
カタログ34にカメラカタログ31からパノラマ画像デ
ータがDrag&Dropされた場合に表示される画面
である。図15において、101はパノラマ合成された
画像102が表示されるパノラマ画像表示領域である。
抽象画像サンプル103から106はパノラマ画像10
2から上述した様々な抽出方法で矩形領域を抽出した場
合の結果を縮小画像で表示しており、それぞれ抽出方法
1から抽出方法4に相当している。
【0063】ユーザは表示されている抽出画像サンプル
から任意のものをマウス3でクリックするとその抽出方
法に対応した矩形領域が、パノラマ画像102上に抽出
矩形107のように表示される。また、選択されている
抽出画像サンプル108のように枠で囲まれて表示され
る。所望の抽出方法が見つかるまで抽出画像サンプルを
繰り返し指定して抽出される矩形領域をパノラマ画像表
示領域101で確認することができる。所望の抽出方法
が見つかった場合は、OKボタン109を指定すること
により、指定されている方法の画像がシステムに登録さ
れる。なお、予めシステムに抽出方法を指定しておくこ
とにより、ここで、説明した抽出画像を選択するステッ
プを省略することもできる。
【0064】以上の説明においては、パノラマ画像を作
成するための画像が2枚で、それらが横方向につながっ
て合成される場合について述べてきたが、それに限るこ
となく、2枚以上の画像からなるパノラマ画像やあらゆ
る方法につながるパノラマ画像にも適応可能である。ま
た、パノラマ画像から矩形となる画像を抽出する方法は
上記実施形態に示した方法のみではなく様々なものが適
応可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1のパノラ
マ画像合成システムによれば、領域として一部がオーバ
ーラップしている複数の画像を合成して1枚のパノラマ
画像を作成するパノラマ画像合成システムにおいて、前
記複数の画像の合成後の画像内から矩形となる領域に含
まれる画像データを複数の矩形パターンにより抽出し、
その中から任意のものを選択してその選択結果を前記パ
ノラマ画像としたので、矩形となる領域に含まれる画像
データの抽出方法を、画像の内容によって選択すること
ができ、ダミー領域のない良好な画像を簡単且つ的確に
得ることが可能となる。
【0066】請求項2のパノラマ画像合成システムによ
れば、上記請求項1のパノラマ画像合成システムにおい
て、前記矩形となる領域を、前記複数の画像の合成後の
画像の形状によって予め決めるようにしたので、ダミー
領域のない良好な画像を簡単且つ的確に得ることが可能
となる。
【0067】請求項3のパノラマ画像合成システムは、
上記請求項1または請求項2記載のパノラマ画像合成シ
ステムにおいて、前記複数の矩形パターンは、抽出する
矩形の回転角を異ならせたものも含むようにしたので、
作成されたパノラマ画像の被写体が傾いていても、ある
程度、傾きの気にならない画像を選択することが可能に
なる。
【0068】請求項4のパノラマ画像合成方法は、領域
として一部がオーバーラップしている複数の画像を合成
して1枚のパノラマ画像を作成するパノラマ画像合成方
法において、前記複数の画像の合成後の画像内から矩形
となる領域に含まれる画像データを複数の矩形パターン
により抽出し、その中から任意のものを選択してその選
択結果を前記パノラマ画像とするようにしたので、矩形
となる領域に含まれる画像データの抽出方法を、画像の
内容によって選択することができ、ダミー領域のない良
好な画像を簡単且つ的確に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るパノラマ画像合成
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のパノラマ画像合成システムが実施され
るプラットフォームであるパーソナルコンピュータシス
テムの構成を示す外観図である。
【図3】カメラ内の画像データをコンピュータ内へコピ
ーする操作を示す図である。
【図4】カメラ内の画像データをコンピュータ内へコピ
ーする際に行う処理を示すフローチャートである。
【図5】パノラマ合成処理のフローチャートである。
【図6】対応点抽出処理のアルゴリズムのフローチャー
トである。
【図7】対応点抽出処理でのテンプレート画像とマッチ
ング範囲を示す図である。
【図8】画像合成処理を示す図である。
【図9】画像合成処理を示すフローチャートである。
【図10】パノラマ画像から矩形領域を抽出する方法を
示す図である。
【図11】2枚の画像の重なり方と抽出する矩形の一例
を示す図である。
【図12】抽出パターンテーブルの一例を示す図であ
る。
【図13】抽出パターンテーブルの説明図である。
【図14】画像抽出処理を示す図である。
【図15】パノラマ画像から抽出する矩形領域を選択す
る操作を示す図である。
【図16】従来のパノラマ画像合成の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム本体 2 ディスプレイ 3 マウス 4 マウスボタン 5 キーボード 6 汎用インターフェース 7 電子カメラ 11 ハードウェア 12 OS 13 アプリケーションソフトウェア 14 ハードディスク 15 ファイルシステム 16 ディスクIOインターフェース 17 描画管理システム 18 ビデオインターフェース 19 入力デバイス管理システム 20 キーボードインターフェース 21 マウスインターフェース 22 双方向インターフェース/SCSIインターフェ
ース 23 画像データ管理システム 24 データ管理手段 25 データ表示手段 26 パノラマ画像作成システム 27 パノラマ合成手段 28 画像抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 光太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 片山 達嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−212642(JP,A) 特開 平5−260430(JP,A) 特開 平5−260264(JP,A) 特開 平4−32375(JP,A) 特開 平2−178646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/00 300 - 400 G06T 1/00 280 - 320 H04N 1/387 H04N 5/262 H04N 7/18 A61B 3/14 A61B 6/00 350 - 360 特許ファイル(PATOLIS) JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 領域として一部がオーバーラップしてい
    る複数の画像を合成して1枚のパノラマ画像を作成する
    パノラマ画像合成システムにおいて、 前記複数の画像の合成後の画像内から矩形となる領域に
    含まれる画像データを複数の矩形パターンにより抽出
    し、その中から任意のものを選択してその選択結果を前
    記パノラマ画像としたことを特徴とするパノラマ画像合
    成システム。
  2. 【請求項2】 前記矩形となる領域は、前記複数の画像
    の合成後の画像の形状によって予め決められていること
    を特徴とする請求項1記載のパノラマ画像合成システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記複数の矩形パターンは、抽出する矩
    形の回転角を異ならせたものも含むことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のパノラマ画像合成システ
    ム。
  4. 【請求項4】 領域として一部がオーバーラップしてい
    る複数の画像を合成して1枚のパノラマ画像を作成する
    パノラマ画像合成方法において、前記複数の画像の合成後の画像内から矩形となる領域に
    含まれる画像データを複数の矩形パターンにより抽出
    し、 その中から任意のものを選択してその選択結果を前記パ
    ノラマ画像とする ことを特徴とするパノラマ画像合成方
    法。
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