JP3241198U - 消火装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241198000001
【課題】 比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、確実に作動し、より信頼度が高い消火装置を提供する。
【解決手段】 基台部40の他端側には有底筒状の収納部44が螺着してあり、収納部44内には形状記憶合金製の線材を螺旋状に成形してなる伸縮部材45が収縮状態で、収納部44の底部に当接するように収納してあり、該伸縮部材45は所定温度以上の温度で伸長する。伸縮部材45の一端は針部47を支持する台座部材46に連結してあり、台座部材46は伸縮部材45の伸長に伴って、空間部41内を基台部40の他端側から基台部40の一端側へ移動する。伸縮部材45の他端部は収納部44の底面を貫通させてあり、伸縮部材45の収納部44の底面から突出した端部は、収納部44の底面近傍に配設された集熱板49に連接させてある。
【選択図】 図2

Description

本考案は、火災が発生し易い箇所に予め取り付けられる消火装置に関する。
台所というように、火災が発生し易い箇所に予め取り付けておき、周囲温度が所定温度以上に上がったときに、これを検出して、内蔵する消火剤を当該箇所へ放出するようになした消火装置が開発されている。
そのような消火装置として、後記する特許文献1には次のようなものが開示されている。
図6は特許文献1に開示された消火装置の一部省略斜視図であり、図中、190は消火剤を内蔵する円筒状の消火剤容器、100は該消火剤容器190を保持し、消火剤容器190を任意の箇所に取り付けるための支持具である。支持具100は帯材の両端をそれぞれ立ち上げてなり、立ち上げられた両端部はフック状に成形して把持部102,102になしてある。両把持部102,102間に消火剤容器190が、前記支持具100の本体101から距離を隔てて架設してある。消火剤容器190は破壊可能な割れやすい合成樹脂にて形成してあり、本体101の消火剤容器190に対向する部分に、消火剤容器190を破壊する感熱式のアクチュエータ140が設けてある。
アクチュエータ140は、待機位置から動作位置に変位可能にばね付勢された3つのノック部材141,141,141と、各ノック部材141,141,141を待機位置に係止し、かつこれを解放すべく変位可能な係止部材142,142,142と、周囲温度の変化に応じてその長さを収縮させる形状記憶合金ワイヤW,W,Wとを備え、形状記憶合金ワイヤW,W,Wはその両端を固定し且つ中央部を係止部材142,142,142に係合させ、その変位を規制するように張り巡らされている。
このような消化装置にあっては、火災の熱で形状記憶合金ワイヤW,W,Wが収縮して、係止部材142,142,142が変位すると、ノック部材141,141,141がばねの付勢力によって動作位置に瞬時に移動して消火剤容器190に衝突し、これを破壊して消火剤を放出させ、該消火剤によって消火する。
特開2003-159348号公報
しかしながら、このような従来の消火装置にあっては例えば、比較的水滴が付着する環境下に設置されて、ノック部材141,141,141を付勢するばねに劣化が生じた場合、所要の付勢力を奏されず、火災が生じた場合であっても、消火剤容器190を破壊することができずに、消火がなされない虞があった。
本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、確実に作動し、より信頼度が高い消火装置を提供する。
(1)本考案に係る消火装置は、消火剤を収納させた容器と、該容器内へ高圧の動作ガスを導入するボンベと、該ボンベの吐出部内へ穿刺される針部と、該針部を支持する台座部材とを備え、台座部材をボンベの吐出部へ移動させて針部を吐出部内へ穿刺させ、吐出部から吐出した動作ガスを前記容器内へ導入することによって当該容器を破裂させ、収納された消火剤を噴出させる消火装置であって、前記台座部材をボンベ側へ付勢する伸縮部材を具備し、該伸縮部材は形状記憶合金にて成形してあり、予め設定した温度以上の外熱によって伸長するように構成してあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、消火剤を収納させた容器と、該容器内へ高圧の動作ガスを導入するボンベと、該ボンベの吐出部内へ穿刺される針部と、該針部を支持する台座部材とを備え、台座部材をボンベの吐出部へ移動させて針部を吐出部内へ穿刺させ、吐出部から吐出した動作ガスを前記容器内へ導入することによって当該容器を破裂させ、収納された消火剤を噴出させるようになしてあるが、更に、台座部材をボンベ側へ付勢する伸縮部材を具備している。この伸縮部材は形状記憶合金にて成形してあり、予め設定した温度以上の外熱によって伸長する。
このように、形状記憶合金にて成形してなる伸縮部材が、予め設定した温度以上の外熱によって伸長することによって、台座部材がボンベ側へ付勢され、これによって、台座部材がボンベの吐出部へ移動されて針部が吐出部内へ穿刺され、吐出部から吐出した動作ガスを前記容器内へ導入させることによって当該容器が破裂し、収納された消火剤を噴出させるのである。そのため、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、各部に劣化が生じ難く、確実に作動することができる。従って、消火装置としての信頼度が高い。
(2)本考案に係る消火装置は、前記伸縮部材は有底筒状の収納部内に挿入してあり、伸縮部材の収納部の底部側の一端部は当該底部を貫通させて、収納部の底部近傍に配設した集熱板に連結させてあり、伸縮部材の他端部は前記台座部材に連結してあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述した伸縮部材は有底筒状の収納部内に挿入してあるため、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、当該環境から伸縮部材を保護することができ、伸縮部材の劣化が防止される。
一方、伸縮部材の収納部の底部側の一端部は当該底部を貫通させて、収納部の底部近傍に配設した集熱板に連結させてあるため、外熱を効率的に伸縮部材に伝えることができる。このように、伸縮部材と集熱板とは熱感知部として機能するが、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、伸縮部材及び集熱板に劣化が生じ難く、確実に作動し得る。また、伸縮部材の他端部は台座部材に連結してあり、伸縮部材の伸長によって台座部材がボンベの吐出部へ移動されるため、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても確実に作動して、台座部材のボンベへの移動が担保される。従って、信頼度が高い。
(3)本考案に係る消火装置は、前記容器内へ動作ガスを導入する導入管の一端側が当該容器内に挿入してあり、容器から突出させた導入管の他端部は適宜の外力によって破損可能に構成してあり、前記台座部材には前記導入管の他端部を破損させる破損手段が設けてあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述した容器内へ動作ガスを導入する導入管の一端側が当該容器内に挿入してあり、容器から突出させた導入管の他端部は適宜の外力によって破損可能に構成してある。例えば、導入管の他端部をガラス等の材料によって構成することによって、破損可能とすることができる。一方、台座部材には導入管の他端部を破損させる破損手段が設けてあり、台座部材のボンベの吐出部への移動、又はボンベから噴出された高圧の作動ガスによって、破損手段をして導入管の他端部を破損せしめる。従って、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても確実に作動して、容器内への作動ガスの導入が担保される。
(4)本考案に係る消火装置は、前記破損手段は、台座部材から導入管の他端部に対向する位置まで延設したアームであり、台座部材の移動によってアームが導入管の他端部に当接してこれを破損させるように構成してあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述した破損手段は、台座部材から導入管の他端部に対向する位置まで延設したアームであり、台座部材の移動によってアームが導入管の他端部に当接してこれを破損させるように構成してある。従って、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても確実に作動して、アームによる導入管の他端部の破損がなされ、容器内への作動ガスの導入が担保される。
(5)本考案に係る消火装置は、前記破損手段は、前記ボンベから吐出された動作ガスによって導入管の他端部へ衝突させてこれを破損させる小片であることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述した破損手段は、ボンベから吐出された動作ガスによって導入管の他端部へ衝突させてこれを破損させる小片である。
(6)本考案に係る消火装置は、前記容器内へ動作ガスを導入するための有底筒状のガス導入部が、当該容器の口部に挿入してあり、当該ガス導入部の底部は適宜の外力によって破損可能に構成してあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述した容器内へ動作ガスを導入するための有底筒状のガス導入部が、当該容器の口部に挿入してあり、このガス導入部の底部は適宜の外力、即ち、高圧の動作ガスの衝突力、及び衝突した動作ガスの圧力によって破損可能に構成してある。
かかる構成の消火装置では、容器内へ動作ガスを導入するための構成を相対的に単純化することができ、消火装置の製造コストをより廉価にすることができる。
(7)本考案に係る消火装置は、前記ガス導入部は錐形状に成形してあり、その底部を容器の内部へ突出させてあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述したガス導入部は、円錐形状又は角錐形状というように種々の錐形状に成形してある。そして、ガス導入部は、その底部を容器の内部へ突出させてある。かかるガス導入部内に導入された動作ガスはその底部へ向かって集中するので、その圧力が増加するため、ガス導入部の底部が破損し、ガス導入部の底部破損個所から容器内へ動作ガスが導入され、これによって、容器が破裂して、容器内の消火剤が噴出される。
(8)本考案に係る消火装置は、前記ボンベから前記容器へ動作ガスが通流する流路又は前記容器の口部に、動作ガスを通過させるが、消火剤は漏出させない逆止弁が取り付けてあることを特徴とする。
本考案の消火装置にあっては、前述したボンベから前記容器へ動作ガスが通流する流路又は前記容器の口部に、動作ガスを通過させるが、消火剤は漏出させない逆止弁が取り付けてある。従って、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても確実に作動して、容器内への作動ガスの導入が担保される。一方、容器内へ動作ガスを導入させる構成を更に単純化することができ、消火装置の製造コストを更に廉価にすることができる。
本考案に係る消火装置の外観斜視図である。 図1に示した消火装置のII-II線による模式的断面図である。 図2に示した消火装置のIII-III線による要部拡大図である。 図1に示した消火装置の使用例を示す模式的側面図である。 本考案の第2の形態に係る消火装置の要部構成を示す断面図である。 特許文献1に開示された消火装置の一部省略斜視図である。
本考案に係る消火装置を図面に基づいて詳述する。
なお、本実施の形態で説明する消火装置は、本考案の趣旨を説明する一例であり、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。
(考案を実施するための第1の形態)
図1は本考案に係る消火装置の外観斜視図であり、図2は図1に示した消火装置のII-II線による模式的断面図である。また、図3は図2に示した消火装置のIII-III線による要部拡大図である。なお、これらの図中、互いに対応する部分には同じ番号が付してある。
図1及び図2に示したように、断面視が長円状であり、消火装置は消火剤Eを内蔵する容器9を具備してなり、該容器9は横転円柱殻状のホルダ2内に着脱可能に保持されている。ここで、消火剤Eとしては、フッ素系界面活性剤、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、尿酸、珪酸ナトリウム等、周知の化合物を用いることができ、その剤型としては液体又は粉体等であってよい。一方、容器9は、樹脂材、ガラス材又はそれらの混合材等を所定形状に成形して構成してあり、その内圧が所定値を超えると破裂し、内蔵した消火剤Eを外部へ噴出するようになしてある。
ホルダ2の周面には、その長手方向の略全長に亘る開口部21が、ホルダ2の中心軸回りに適宜範囲になるように開設してあり、開口部21には、容器9から噴出された消火剤Eを分散させる一方、外力が容器9に印加されることを防止するメッシュ部材3が着脱可能に取り付けてある。一方、容器9の首部91は、ホルダ2の他端面中央部を貫通するコネクト部8に気密を保って螺着してある。なお、容器9の底部を、ホルダ2の一端面に固定された凹状の保持部材にて嵌合保持させると良い。
このコネクト部8には、外熱を感知して、前記容器9内へ高圧のガスを噴射する動作部4が着脱可能に連結してある。動作部4のコネクト部8と対峙する位置には、突部15が設けてあり、該突部15は、消火装置を所要の箇所に取り付けるためのコ字状の取付部10の一端部に、ホルダ2の中心軸周りに回動可能に連結してある。また、前記ホルダ2の一端面中央位置にも突部15が設けてあり、該突部15は、前記取付部10の他端部に、前同様ホルダ2の中心軸周りに回動可能に連結してある。取付部10の両端部にはそれぞれ、対応する突部15,15に螺入する締付具17,17が、取付部10を貫通する様態で取り付けてあり、締付具17,17を緩めて、ホルダ2及び動作部4の姿勢をその中心軸周りに変更した後、締付具17,17を絞めることによって、ホルダ2及び動作部4をその姿勢に固定することができるようになしてある。
前述した取付部10のホルダ2に対向する部分には複数(図1にあっては3つ)の取付孔11,11,11が、その長手方向へ適宜の距離を隔てて開設してあり、各取付孔11,11,11を貫通させたネジ又は釘等にて、消火装置を適宜の場所に固定することができるようになしてある。
一方、図2及び図3に示したように動作部4は、ホルダ2の中心軸と同軸上に、コネクト部8に連接する柱状の連接部7を具備してなり、連接部7に外嵌させた環状の固定部75をコネクト部8に螺合させることによって、連接部7とコネクト部8とが連結してある。連接部7の中心軸上には該連接部7を貫通する貫通孔71が開設してあり、貫通孔71内には前述した容器9内へガスを導入するための導入管19が配設してあり、この導入管19はコネクト部8を貫通させて、容器9内の適宜位置まで挿入させてある。
連接部7のコネクト部8とは反対側の一端部には、短寸柱状の基台部40が設けてあり、この基台部40の中心軸上には、所要形状に成形してなる空間部41が、基台部40を貫通すると共に前述した貫通孔71に連通する様態で開設してある。基台部40の一端側には、有底筒状のキャップ部42が螺着してある。このキャップ部42内には、炭酸ガスといった適宜の動作ガスが高圧状態に充填されたボンベ43が嵌入してあり、キャップ部42によってボンベ43の吐出部が気密状態を保持して空間部41に連通し得るように保持されている。
空間部41内には、ボンベ43の吐出部内へ穿刺される針部47が、当該吐出部から適宜距離を隔てて対向配置してあり、針部47は、前記空間部41の基台部40の他端側開口に、気密状態を保持して摺動可能に嵌入された台座部材46によって支持されている。針部47は中空になしてあり、その基端部を台座部材46に埋入させてある。針部47の台座部材46に埋入された部分の周面には開口が設けてある。台座部材46の前記開口に対向する箇所には、台座部材46の周面から前記針部47の開口に亘る細孔46aが穿設してあり、この細孔46aは前述した連接部7の貫通孔71に連通し得るようになしてある。
基台部40の他端側には有底筒状の収納部44が螺着してあり、収納部44内には形状記憶合金製の線材を螺旋状に成形してなる伸縮部材45が収縮状態で、収納部44の底部に当接するように収納してあり、伸縮部材45は所定温度以上の温度で伸長するようになっている。伸縮部材45の一端は前記台座部材46に連結してあり、台座部材46はこの伸縮部材45の伸長に伴って、前記空間部41内を基台部40の他端側から基台部40の一端側へ移動する。
一方、伸縮部材45の他端部は収納部44の底面を貫通させてあり、伸縮部材45の収納部44の底面から突出した端部は、収納部44の底面近傍にこれと平行に配設された集熱板49に連接させてある。集熱板49は熱伝導率が高い、例えば銅といった金属を成形してなり、外部熱を効率的に伸縮部材45に伝えることができる。
ところで、前述した導入管19の少なくとも容器9とは反対側の端部はガラス又は樹脂等、所定の外力にて破損可能な材料で塞止様態に構成してある。また、台座部材46の針部47側の端縁からは、導入管19の当該端部に当接させるアーム(破損手段)48が延設してあり、前述した如く伸縮部材45の伸長に伴って、台座部材46が空間部41内を基台部40の他端側から基台部40の一端側へ移動すると、アーム48が導入管19の前記端部に当接してこれを破損させるため、導入管19と前記基台部40の空間部41とが連通する。
なお、本形態では、伸縮部材45として螺旋状の部材を用いた場合について示したが、本考案はこれに限らず、蛇腹状又は円弧状等、種々の形状の部材を用いることができる。
一方、本形態では、台座部材46から延設したアーム48が導入管19の端部に当接してこれを破損させるようになした場合について説明したが、本考案はこれに限らず、例えば台座部材46の細孔46a内に小片を配設しておき、ボンベ43からの高圧の動作ガスによって当該小片を導入管19の端部に衝突させてこれを破損させるように構成してもよい。この場合、小片が衝突し易いように導入管19の端部の形状を調整すると良い。
また、導入管19の端部、即ち容器9の口部に逆止弁を取り付けておき、ボンベ43からの動作ガスは容器9内へ導入されるが、容器9内の消火剤は導入管19から漏出しないように構成してもよい。この場合、台座部材46に設けたアーム48は不要となるため、これを省略することができる。
図4は図1に示した消火装置の使用例を示す模式的側面図であり、調理器具の近傍に取り付けた場合を示している。なお、図中、図1及び図2に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
図4に示したように、調理器具たるガスレンジGRが配置してあり、当該ガスレンジGRの火口上にレンジフードRFが配設してある。このレンジフードRFの内の壁部FWに、本考案に係る消火装置が横長の姿勢で取り付けてある。なお、前述したように締付具17(17)を緩めて、ホルダ2の開口部がガスレンジGRの火口に向かうようにホルダ2及び動作部4の姿勢を変更した後、締付具17(17)を絞めることによって、ホルダ2及び動作部4をその姿勢に固定しておく。
前記ガスレンジGRの火口上に設置したナベP内の油に火が着いて炎が立ち上がると、図2及び図3に示したように、消火装置に具備された集熱板49によって周囲の熱が伸縮部材45に伝えられ、伸縮部材45が所定の温度以上に達すると、当該伸縮部材45が伸長するため、台座部材46が基台部40の空間部41内を当該基台部40の他端側から基台部40の一端側へ移動する。これによって、台座部材46から延設されたアーム48が導入管19の端部に当接してこれを破損させる。また、台座部材46に固定した針部47がボンベ43の吐出部内へ進入すると共に、台座部材46に穿設した細孔46aが連接部7の貫通孔71に連通して、ボンベ43内の高圧の動作ガスが針部47内、及び細孔46aを通って貫通孔71内へ噴射される。
このとき、導入管19の端部が破損されているため、貫通孔71内へ噴射された動作ガスは容器9内へ導入され、これによって容器9の内圧が所定値以上になると、当該容器9が破裂するため、図3に示した如く、容器9内の消火剤がホルダ2の開口部に配設したメッシュ部材(いずれも図1参照)を通過して、所定の空間領域へ可及的に均一化されて噴出される。
前述したように容器9は横転円柱殻状のホルダ2内に保持されているため、破裂した容器9内の消火剤は、ホルダ2に開設された開口部から外方へ噴出される一方、開口部以外の方向へは噴出されないため、予め定められた領域へ集中的に消火剤が拡散して当該領域を効率的に消化することができるとともに、当該領域以外の領域へ消火剤が飛散することが防止され、消火剤による汚れの発生を可及的に回避することができる。
このように本考案に係る消火装置にあっては、形状記憶合金を用いてなる伸縮部材45の伸長によってホルダ2の容器9内へ高圧の動作ガスが導入されて、該容器9が破裂するように構成してあるため、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下に設置された場合であっても、各部に劣化が生じ難く、確実に作動することができる。従って、消火装置としての信頼度が高い。
なお、本考案に係る消火装置の設置個所は、このような調理器具の近傍に限られないことは言うまでもない。例えば、小型船舶のエンジン室等にあっては、火災が発生する可能性があるにも拘わらず、特に船舶の航行中は船員による監視が行き渡らない箇所であって、かつ、水滴が生じ易い比較的厳しい環境下にある。かかる箇所に本考案に係る消火装置を設置した場合であっても、前述した如く本消火装置は、各部に劣化が生じ難く、確実に作動することができる。そのため、船員による監視が行き渡らない箇所であっても、本消火装置を信頼して設置することができる。
(考案を実施するための第2の形態)
図5は本考案の第2の形態に係る消火装置の要部構成を示す断面図であり、容器9内へ動作ガスを導入する導入部の構成を異ならせてある。なお、図5中、図1~図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図5に示したように、前述した導入管19(図2参照)に替えて、容器9の首部91内には、容器9内へ動作ガスを導入するための円錐形状のガス導入部95が気密状態を保持して、その鋭尖な底部が容器9内へ突出するように固設してあり、このガス導入部95の底部は、該容器9に供給される動作ガスの圧力によって破損し得る適宜の厚さになしてある。
このような消火装置にあっては、前同様、集熱板49によって周囲の熱が伸縮部材45に伝えられて、伸縮部材45が所定の温度以上に達し、当該伸縮部材45が伸長して、台座部材46が基台部40の空間部41内を当該基台部40の他端側から基台部40の一端側へ移動し、台座部材46に固定した針部47がボンベ43の吐出部内へ進入して、ボンベ43内の高圧の動作ガスが針部47及び細孔46aを通り、更には貫通孔71を通って容器9のガス導入部95内へ噴射される。
このとき、前述した如くガス導入部95は円錐形状になしてあるため、ガス導入部95内に導入された動作ガスはその底部へ向かって集中するので、その圧力が増加する。加えて、前述した如くガス導入部95の底部は、該容器9に供給される動作ガスの圧力によって破損し得る適宜の厚さになしてあるため、ガス導入部95内へ噴射された動作ガスによってガス導入部95の底部が破損し、ガス導入部95の底部破損個所から容器9内へ動作ガスが導入される。これによって、前同様、容器9が破裂して、容器9内の消火剤Eがホルダ2の開口部21に配設したメッシュ部材3を通過して、所定の空間領域へ噴出される。
かかる構成の消火装置では、容器9内へ動作ガスを導入する導入部の構成を相対的に単純化することができる。これによって、消火装置の製造コストをより廉価にすることができる。
なお、本形態では、円錐形状のガス導入部95を配設した場合について説明したが、本考案はこれに限らず、角錐形状、円錐台形状又は角錐台形状、或いは錐台形状に近い円弧形状というように種々の錐形状のガス導入部95を配設してもよいことは言うまでもない。
一方、本形態では、ガス導入部95内へ動作ガスを噴射させることによって、当該ガス導入部95の底部を破損させるようになした場合について説明したが、本考案はこれに限らず、例えば台座部材46の細孔46a内に小片を配設しておき、ボンベ43からの高圧の動作ガスによって当該小片をガス導入部95の底部に衝突させてこれを破損させるように構成してもよい。
ところで、本形態では、容器9の首部91内にガス導入部95を設けた場合について説明したが、本考案はこれに限らず、ボンベ43から容器9に通じる動作ガスの流路上、好ましくは連接部7の貫通孔71内、コネクト部8内又は容器9の口部内に、動作ガスは通過させるが、消火剤は漏出させない逆止弁を設けてもよい。これによって、容器9内へ動作ガスを導入する導入部の構成を更に単純化することができ、消火装置の製造コストを更に廉価にすることができる。
2 ホルダ
3 メッシュ部材
4 動作部
7 連接部
8 コネクト部
9 容器
19 導入管
21 開口部
40 基台部
41 空間部
43 ボンベ
45 伸縮部材
46 台座部材
47 針部
48 アーム(破損手段)
71 貫通孔
95 ガス導入部
E 消火剤

Claims (8)

  1. 消火剤を収納させた容器と、該容器内へ高圧の動作ガスを導入するボンベと、該ボンベの吐出部内へ穿刺される針部と、該針部を支持する台座部材とを備え、台座部材をボンベの吐出部へ移動させて針部を吐出部内へ穿刺させ、吐出部から吐出した動作ガスを前記容器内へ導入することによって当該容器を破裂させ、収納された消火剤を噴出させる消火装置であって、
    前記台座部材をボンベ側へ付勢する伸縮部材を具備し、
    該伸縮部材は形状記憶合金にて成形してあり、予め設定した温度以上の外熱によって伸長するように構成してある
    ことを特徴とする消火装置。
  2. 前記伸縮部材は有底筒状の収納部内に挿入してあり、伸縮部材の収納部の底部側の一端部は当該底部を貫通させて、収納部の底部近傍に配設した集熱板に連結させてあり、伸縮部材の他端部は前記台座部材に連結してある請求項1記載の消火装置。
  3. 前記容器内へ動作ガスを導入する導入管の一端側が当該容器内に挿入してあり、容器から突出させた導入管の他端部は適宜の外力によって破損可能に構成してあり、前記台座部材には前記導入管の他端部を破損させる破損手段が設けてある請求項1又は2記載の消火装置。
  4. 前記破損手段は、台座部材から導入管の他端部に対向する位置まで延設したアームであり、台座部材の移動によってアームが導入管の他端部に当接してこれを破損させるように構成してある請求項3記載の消火装置。
  5. 前記破損手段は、前記ボンベから吐出された動作ガスによって導入管の他端部へ衝突させてこれを破損させる小片である請求項3記載の消火装置。
  6. 前記容器内へ動作ガスを導入するための有底筒状のガス導入部が、当該容器の口部に挿入してあり、当該ガス導入部の底部は適宜の外力によって破損可能に構成してある請求項1又は2記載の消火装置。
  7. 前記ガス導入部は錐形状に成形してあり、その底部を容器の内部へ突出させてある請求項6記載の消火装置。
  8. 前記ボンベから前記容器へ動作ガスが通流する流路又は前記容器の口部に、動作ガスを通過させるが、消火剤は漏出させない逆止弁が取り付けてある請求項1又は2記載の消火装置。
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