JP3240658U - 爪楊枝入れ容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器本体内に爪楊枝がぎっしり詰めて収容された状態でも簡単な構成で爪楊枝を容易に取り出すことができる爪楊枝入れ容器を提供する。【解決手段】円筒状の容器本体7内に複数の爪楊枝5がぎっしりと詰めた状態で収容されている。容器本体7の底面7a側には、容器本体7を平面1に置いたときに複数本の爪楊枝のうち少なくとも1本の爪楊枝5を押し上げる押し上げ機構9設けられている。押し上げ機構9は、爪楊枝5の先端5aが載る押圧部材13と、底面7aの貫通孔7bをスライドする可動軸11と、可動軸11を支持するベース部材15とを備えている。突出した爪楊枝5を取り出した後、容器本体7を持ち上げると、押し上げ機構9は爪楊枝5を押し上げる前の状態に自重で戻る。【選択図】 図1
Description
本考案は、爪楊枝入れ容器に関し、詳しくはカップ状の容器に多数本の爪楊枝を、その先端側を下向きにして収容してなる爪楊枝入れ容器に関するものである。
この種の爪楊枝入れ容器は、例えば飲食店等のテーブルやカウンターに常備的に配置されており、容器の上端から爪楊枝の後端側が露出する収容形態となっている。衛生面を考慮して、露出した後端側を着脱自在な蓋部材で覆う構成も知られている。
爪楊枝の収容本数が減少した場合には適宜のタイミングでスタッフが補充するようになっている。少数の爪楊枝がばらけた状態では見劣りがするため、爪楊枝の補充は比較的頻繁に行われている。このため、客は爪楊枝が容器内にぎっしり詰めて収容された満量またはそれに近い状態の爪楊枝入れ容器に接する機会が多い。
爪楊枝の収容本数が減少した場合には適宜のタイミングでスタッフが補充するようになっている。少数の爪楊枝がばらけた状態では見劣りがするため、爪楊枝の補充は比較的頻繁に行われている。このため、客は爪楊枝が容器内にぎっしり詰めて収容された満量またはそれに近い状態の爪楊枝入れ容器に接する機会が多い。
容器に爪楊枝が満量状態で収容されていると、露出した部分の側面に指を掛けて引き出そうとしても外側の爪楊枝と容器との間及び内方の爪楊枝同士間の摩擦が大きいため、1本の爪楊枝を取り出すのは容易ではない。このため、客は取り出しやすい箇所を探すためにいろいろな箇所に触り勝ちで、衛生上好ましくない。
一方、爪楊枝を1本1本確実に取り出すには構成の複雑化を避けられない。
例えば特許文献1には、複数本の爪楊枝を横向きに収容した内部円筒を回転させて所定位置で1本の爪楊枝を外部に排出する構成の爪楊枝入れ容器が開示されている。
内部円筒の周方向における数箇所にそれぞれ1本の爪楊枝が出る大きさの爪楊枝出口が形成されており、この内部円筒の外側は容器本体で覆われている。容器本体の所定位置には爪楊枝出口よりも大きい爪楊枝出口が形成されており、内部円筒の一端側に固定された回転用蓋を摘んで回転させ、内部円筒の爪楊枝出口を容器本体の爪楊枝出口に一致させると1本の爪楊枝が容器本体の外部に排出されるようになっている。
例えば特許文献1には、複数本の爪楊枝を横向きに収容した内部円筒を回転させて所定位置で1本の爪楊枝を外部に排出する構成の爪楊枝入れ容器が開示されている。
内部円筒の周方向における数箇所にそれぞれ1本の爪楊枝が出る大きさの爪楊枝出口が形成されており、この内部円筒の外側は容器本体で覆われている。容器本体の所定位置には爪楊枝出口よりも大きい爪楊枝出口が形成されており、内部円筒の一端側に固定された回転用蓋を摘んで回転させ、内部円筒の爪楊枝出口を容器本体の爪楊枝出口に一致させると1本の爪楊枝が容器本体の外部に排出されるようになっている。
特許文献1に記載の爪楊枝入れ容器では爪楊枝を1本ずつ確実に取り出すことができ、衛生的ではあるが、構成が複雑で製造コストの上昇を避けられないとともに、外部から爪楊枝が目視できないために爪楊枝入れであることが周知されにくい。また、スタッフが爪楊枝の減り具合を視認できないために補充が遅れて使用時に爪楊枝が出ないという不具合を惹起しかねない。
本考案は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、爪楊枝の存在及びその減り具合を容易に視認できる「カップ状の容器に縦向きに複数本の爪楊枝を収容するタイプ」において、満量またはこれに近い状態でも容易に1本の爪楊枝を取り出すことができ、簡単な構成で使用性の向上を図ることができるとともに、衛生的にも好ましい爪楊枝入れ容器を提供することを、その目的とする。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、複数本の爪楊枝が先端側を下向きにして収容される容器本体と、押し上げ機構とを備え、前記押し上げ機構が、前記容器本体の底面に形成された貫通孔と、前記貫通孔に挿入されて上下方向にスライド可能な可動軸と、前記容器本体の内方における前記可動軸の上端側に一体に設けられ、前記複数本の爪楊枝のうち少なくとも1本の爪楊枝の先端が載る面積を有し且つ前記貫通孔よりも大径の押圧部材と、前記容器本体の外方における前記可動軸の下端側に一体に設けられ、前記可動軸を支持するベース部材とで構成されていることを特徴とする爪楊枝入れ容器である。
好ましくは、前記押圧部材における前記爪楊枝の先端が載る面の面積が、前記爪楊枝の最大断面積以下であり且つ前記爪楊枝の先端の面積よりも大きく設定されている。
好ましくは、前記押し上げ機構が前記爪楊枝を押し上げる前の状態に自重で戻ったときに、前記押圧部材が前記容器本体の底面よりも上方に突出しないサイズで構成されている。
好ましくは、前記押圧部材の前記爪楊枝の先端が載る面が凹状に形成されている。
好ましくは、前記容器本体がその底面側に前記ベース部材を収容する収容凹部を有し、前記収容凹部の高さは前記ベース部材の厚み以上である。
好ましくは、前記押し上げ機構が前記爪楊枝を押し上げる前の状態に自重で戻ったときに、前記押圧部材が前記容器本体の底面よりも上方に突出しないサイズで構成されている。
好ましくは、前記押圧部材の前記爪楊枝の先端が載る面が凹状に形成されている。
好ましくは、前記容器本体がその底面側に前記ベース部材を収容する収容凹部を有し、前記収容凹部の高さは前記ベース部材の厚み以上である。
本考案によれば、カップ状の容器に縦向きに複数本の爪楊枝を収容するタイプにおいて、満量またはこれに近い状態でも容易に1本の爪楊枝を取り出すことができ、簡単な構成で使用性の向上を図ることができるとともに、衛生的にも好ましい爪楊枝入れ容器とすることができる。
本考案の実施の形態に係る爪楊枝入れ容器を図面にしたがって説明する。
図1は、飲食店のテーブル面1に載置された合成樹脂製の爪楊枝入れ容器3を、一部破断して示している。
爪楊枝入れ容器3は、複数本の爪楊枝5が先端5a側を下向きにして収容される上面開口の容器本体7と、容器本体7の底面7a側に該底面7aを貫通して上下動可能に且つ容器本体7から抜け止めされた状態に設けられ、容器本体7を平面に置いたときに複数本の爪楊枝5のうち少なくとも1本の爪楊枝5を押し上げて該押し上げられた爪楊枝5の後端5b側を他の爪楊枝5の後端5b側よりも上方に突出させ、容器本体7を持ち上げたときに爪楊枝5を押し上げる前の状態に自重で戻る押し上げ機構9と、を備えている。
図1は、飲食店のテーブル面1に載置された合成樹脂製の爪楊枝入れ容器3を、一部破断して示している。
爪楊枝入れ容器3は、複数本の爪楊枝5が先端5a側を下向きにして収容される上面開口の容器本体7と、容器本体7の底面7a側に該底面7aを貫通して上下動可能に且つ容器本体7から抜け止めされた状態に設けられ、容器本体7を平面に置いたときに複数本の爪楊枝5のうち少なくとも1本の爪楊枝5を押し上げて該押し上げられた爪楊枝5の後端5b側を他の爪楊枝5の後端5b側よりも上方に突出させ、容器本体7を持ち上げたときに爪楊枝5を押し上げる前の状態に自重で戻る押し上げ機構9と、を備えている。
容器本体7には複数の爪楊枝5が隙間なくぎっしりと詰めて満量状態に収容されている。図1では、中央部の1本の爪楊枝5が押し上げ機構9により他の爪楊枝5よりも後端5b側が上方に突出した状態に押し上げられた状態を示している。
これにより、満量の状態からの爪楊枝5の取り出しが極めて容易となっている。
これにより、満量の状態からの爪楊枝5の取り出しが極めて容易となっている。
押し上げ機構9は、容器本体7の底面7aに形成された貫通孔7bと、貫通孔7bに挿入されて上下方向にスライド可能な可動軸11と、容器本体7の内方における可動軸11の上端側に一体に設けられ、複数本の爪楊枝5のうち少なくとも1本の爪楊枝5の先端が載る面積を有し且つ貫通孔7bよりも大径の円板状の押圧部材13と、容器本体7の外方における可動軸11の下端側に一体に設けられ、可動軸11を支持する円盤状のベース部材15と、を備えている。
図1において、符号7cは容器本体7の上面を示してしる。
図1において、符号7cは容器本体7の上面を示してしる。
図2は、図1におけるX-X線の位置での断面図である。分り易くするために容器本体7以外は断面表示を省略している。
容器本体7はその底面7aの外側にベース部材15を収容する収容凹部17を有し、収容凹部17の高さh1はベース部材15の厚みt以上である。本実施の形態ではh1=tとしているが、爪楊枝入れ容器3をテーブル面1に置いた状態で、ベース部材15の上面と底面7aの下端との間に隙間が形成される構成(h1>t)であってもよい。
押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5の後端5b側の突出量h2は、指で摘んでの取り出し易さの観点から、15~20mmが望ましい。
容器本体7はその底面7aの外側にベース部材15を収容する収容凹部17を有し、収容凹部17の高さh1はベース部材15の厚みt以上である。本実施の形態ではh1=tとしているが、爪楊枝入れ容器3をテーブル面1に置いた状態で、ベース部材15の上面と底面7aの下端との間に隙間が形成される構成(h1>t)であってもよい。
押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5の後端5b側の突出量h2は、指で摘んでの取り出し易さの観点から、15~20mmが望ましい。
本実施の形態では、従来品と同様に、爪楊枝5の後端5b側を容器本体7の上面7cから寸法h3だけ突出させているが、押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5を取り出す方式であるので、寸法h3の突出量は基本的には不要である。
従来品においては、突出した側面に指を掛けて引き出さなければならないために寸法h3の突出量が必要であり、その試みが何回でも行われがちであるために不衛生の問題が生じ得る。
本実施の形態に係る爪楊枝入れ容器3では寸法h3の突出量を無くすことができるため、上記の不衛生の問題も生じない。なお、寸法h3の突出量は容器本体7が透明、不透明に拘わらず爪楊枝5の存在を容易に視認できる観点からは意義があると言える。
従来品においては、突出した側面に指を掛けて引き出さなければならないために寸法h3の突出量が必要であり、その試みが何回でも行われがちであるために不衛生の問題が生じ得る。
本実施の形態に係る爪楊枝入れ容器3では寸法h3の突出量を無くすことができるため、上記の不衛生の問題も生じない。なお、寸法h3の突出量は容器本体7が透明、不透明に拘わらず爪楊枝5の存在を容易に視認できる観点からは意義があると言える。
押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5を取り出した後、図3に示すように容器本体7をテーブル面1から上方に持ち上げると、押し上げ機構9は自重で下降し、爪楊枝5を押し上げる前の状態に戻る。
押圧部材13は貫通孔7bの径よりも大径であるので、それ以上の下降は阻止され、容器本体7の底面7a側に抜け止めされた状態に支持される。
押し上げられた1本の爪楊枝5が抜かれると、ぎっしり状態が若干緩むが、このまま容器本体7をテーブル面1に置いても押圧部材13の上に次に押し上げるべき爪楊枝5の先端5aが載るとは限らない。このため、容器本体7を持ち上げた状態で横に軽く振って容器本体7内の爪楊枝5の位置をずらしてからテーブル面1に置くと、爪楊枝5の先端5aが押圧部材13に載り、図1で示したのと同様に少なくとも1本の爪楊枝5が押し上げられる。
押圧部材13は貫通孔7bの径よりも大径であるので、それ以上の下降は阻止され、容器本体7の底面7a側に抜け止めされた状態に支持される。
押し上げられた1本の爪楊枝5が抜かれると、ぎっしり状態が若干緩むが、このまま容器本体7をテーブル面1に置いても押圧部材13の上に次に押し上げるべき爪楊枝5の先端5aが載るとは限らない。このため、容器本体7を持ち上げた状態で横に軽く振って容器本体7内の爪楊枝5の位置をずらしてからテーブル面1に置くと、爪楊枝5の先端5aが押圧部材13に載り、図1で示したのと同様に少なくとも1本の爪楊枝5が押し上げられる。
爪楊枝入れ容器3の爪楊枝5が突出していない状態に接した場合には、容器本体7を持ち上げて上記のように横に軽く振ってから置けば爪楊枝5が押し上げ機構9により押し上げられて突出する。
図4に示すように、押し上げ機構9の可動軸11と押圧部材13は合成樹脂で一体成形されており、可動軸11の下端部をベース部材15の孔15aに圧入や挿入後接着等の手段により固定する構成となっている。
貫通孔7bの径及び高さは、可動軸11が引っ掛からずに且つ斜めにならずに自由にスライドできる大きさに設定されている。容器本体7の底面7aの上端7d側には、押圧部材13を収容する収容凹部7eが貫通孔7bに連続して形成されている。
貫通孔7bの径及び高さは、可動軸11が引っ掛からずに且つ斜めにならずに自由にスライドできる大きさに設定されている。容器本体7の底面7aの上端7d側には、押圧部材13を収容する収容凹部7eが貫通孔7bに連続して形成されている。
収容凹部7eの深さは、押し上げ機構9が爪楊枝5を押し上げる前の状態に自重で戻ったときに、押圧部材13が容器本体7の底面7aよりも上方に突出しないように構成されている。
すなわち、図5に示すように、押し上げ機構9が自重で下降したときに、押圧部材13が底面7aの上端7dと面一となるように収容凹部7eの深さが設定されている。これにより、次の爪楊枝5を押圧部材13に載せるべく爪楊枝入れ容器3を横に振ったときに、押圧部材13に引っ掛からずに爪楊枝5が左右に移動して押圧部材13に載り易くなる。
すなわち、図5に示すように、押し上げ機構9が自重で下降したときに、押圧部材13が底面7aの上端7dと面一となるように収容凹部7eの深さが設定されている。これにより、次の爪楊枝5を押圧部材13に載せるべく爪楊枝入れ容器3を横に振ったときに、押圧部材13に引っ掛からずに爪楊枝5が左右に移動して押圧部材13に載り易くなる。
図6に示すように、押圧部材13の爪楊枝5の先端5aが載る面13aは凹状に形成されている。本実施の形態では面13aは湾曲状の凹面に形成されている。これにより、押圧部材13は爪楊枝5の先端5a側を安定に支持することができる。すなわち、多少の振動があっても一度載った爪楊枝5の先端5aが押圧部材13から外れにくくなる。
押圧部材13における爪楊枝5の先端5aが載る面13aの面積は、爪楊枝5の最大断面積以下であり且つ爪楊枝5の先端5aの面積よりも大きく設定されている。
本実施の形態で対象とした爪楊枝5は木製の一般的なもので、図7に示すように、長さLが60mm、先端5aの直径が約0.8mm、最大断面積部位の直径dが2.2mmである。
押圧部材13における爪楊枝5の先端5aが載る面13aの面積は、爪楊枝5の最大断面積以下であり且つ爪楊枝5の先端5aの面積よりも大きく設定されている。
本実施の形態で対象とした爪楊枝5は木製の一般的なもので、図7に示すように、長さLが60mm、先端5aの直径が約0.8mm、最大断面積部位の直径dが2.2mmである。
以下に、押圧部材13における爪楊枝5の先端5aが載る面13aの面積を上記のように設定した理由を以下に述べる。
図8は容器本体7内における爪楊枝5の集合体を下側から、すなわち先端5a側から見た図である。小円が先端5aで大円が爪楊枝5の最大直径d部位の円を示している。分り易くするために各爪楊枝5の先端5aをA~Gの符号で置き換えて区別している。
図8(a)に示すように、押圧部材13の面13aの面積を1つの先端Aに対応し且つ1本の爪楊枝5の最大断面積よりも大きい円C1とした場合、ハッチングで表示するように、先端B、C、D、E、F、Gの爪楊枝5にも当接する大きさとなっており、この状態で押し上げると、先端Aの爪楊枝5だけでなく、満量状態の場合にはその周りの6本の爪楊枝5も強制的に押し上げられ、結果的に7本の爪楊枝5が押し上げられることになる。
図8(a)に示すように、押圧部材13の面13aの面積を1つの先端Aに対応し且つ1本の爪楊枝5の最大断面積よりも大きい円C1とした場合、ハッチングで表示するように、先端B、C、D、E、F、Gの爪楊枝5にも当接する大きさとなっており、この状態で押し上げると、先端Aの爪楊枝5だけでなく、満量状態の場合にはその周りの6本の爪楊枝5も強制的に押し上げられ、結果的に7本の爪楊枝5が押し上げられることになる。
満量の状態での7本は少数であり、突出した7本の中から選択的に1本の爪楊枝5を摘んで取り出すことは比較的容易である。
本考案の目的は、満量の状態であっても爪楊枝5を取り出し易くすることであり、このような複数本を同時に押し上げる場合もある程度目的を達成していると言える。
本考案の目的は、満量の状態であっても爪楊枝5を取り出し易くすることであり、このような複数本を同時に押し上げる場合もある程度目的を達成していると言える。
図8(a)の結果から、1本のみの爪楊枝5を押し上げる確率を高めるためには、図8(b)にハッチングで示すように、面13aの面積は、1本の爪楊枝5の最大断面積以下であり且つ爪楊枝5の先端5aの面積よりも大きく設定する必要がある。
面13aの面積を先端5aの面積以下とすると、爪楊枝5の先端5aが面13aに載る確率が非常に小さくなる。このため、面13aの面積は爪楊枝5の最大断面積以下であり且つ爪楊枝5の先端5aの面積よりも大きい方が望ましく、その中でも爪楊枝5の最大断面積に近い方がより望ましいと言える。
このため、本実施の形態における押圧部材13の面13aの直径は、爪楊枝5の最大直径と同じ2.2mmに設定されている。
面13aの面積を先端5aの面積以下とすると、爪楊枝5の先端5aが面13aに載る確率が非常に小さくなる。このため、面13aの面積は爪楊枝5の最大断面積以下であり且つ爪楊枝5の先端5aの面積よりも大きい方が望ましく、その中でも爪楊枝5の最大断面積に近い方がより望ましいと言える。
このため、本実施の形態における押圧部材13の面13aの直径は、爪楊枝5の最大直径と同じ2.2mmに設定されている。
本実施の形態に係る爪楊枝入れ容器3を使って、爪楊枝5の実際の取り出し精度を実験した結果、図1に示すように、1本の爪楊枝5が押し上げられる理想的な場合と、図9に示すように、先端5aが押圧部材13に載った爪楊枝5の周囲の複数本の爪楊枝5が同時に押し上げられる場合とがあることが確認された。
先端5aが押圧部材13に載っていない爪楊枝5は、爪楊枝5同士間の摩擦により引きずられて持ち上がるためである。この場合、各爪楊枝5間の摩擦は一定ではないため突出量がランダムに異なり、押圧部材13で強制的に所定量押し上げられる爪楊枝5と突出量が同じになることはなかった。
先端5aが押圧部材13に載っていない爪楊枝5は、爪楊枝5同士間の摩擦により引きずられて持ち上がるためである。この場合、各爪楊枝5間の摩擦は一定ではないため突出量がランダムに異なり、押圧部材13で強制的に所定量押し上げられる爪楊枝5と突出量が同じになることはなかった。
1本のみの爪楊枝5が押し上げられるのが理想的ではあるが、上述のように本考案の目的は、満量の状態であっても爪楊枝5を取り出し易くすることであり、図9に示すような状態でも突出量の最も大きい1本の爪楊枝5を摘んで取り出すことができるため、十分に取り出し易くなっていると言える。
図3に示したように、突出した1本の爪楊枝5を取り出した後容器本体7を持ち上げると押し上げ機構9が自重で下がるが、満量に近い状態では下降時に爪楊枝5と接触して摩擦を受ける。
このため、ベース部材15の材質は満量に近い状態でも確実に下降させるために比重の大きい金属製が望ましい。
このため、ベース部材15の材質は満量に近い状態でも確実に下降させるために比重の大きい金属製が望ましい。
容器本体7内の爪楊枝5の本数が減ってくると、容器本体7を持ち上げて横に振った場合の、爪楊枝5の先端5aが押圧部材13に載る確率が低くなる。
例えば図10に示すような本数となった場合には、爪楊枝5の先端5aが押圧部材13に載る確率が極めて低くなるが、このような場合には押し上げ機構9の機能を使わずとも容易に1本の爪楊枝5を選択的に取り出すことができる。
すなわち、本実施の形態に係る爪楊枝入れ容器3は、容器本体7内に爪楊枝5がぎっしり入った満量状態から1本の爪楊枝5を選択的に容易に取り出せる本数になるまでの間でその機能を発揮するものである。
例えば図10に示すような本数となった場合には、爪楊枝5の先端5aが押圧部材13に載る確率が極めて低くなるが、このような場合には押し上げ機構9の機能を使わずとも容易に1本の爪楊枝5を選択的に取り出すことができる。
すなわち、本実施の形態に係る爪楊枝入れ容器3は、容器本体7内に爪楊枝5がぎっしり入った満量状態から1本の爪楊枝5を選択的に容易に取り出せる本数になるまでの間でその機能を発揮するものである。
以下に爪楊枝入れ容器3の変形例を示す。
上記のように押圧部材13は小面積であり取り扱いにくいため可動軸11との一体成形による例を示したが、図11に示すように、ベース部材15と可動軸11とを一体に成形し、嵌合凹部19aを有する押圧部材19を可動軸11の上端部に圧入する構成としてもよい。
また、図12に示すように、押圧部材13の形状を円錐状とし、先端5aが載る面13aも断面V字状の円錐状としてもよい。押圧部材13の形状に対応して収容凹部7eの形状も円錐状となる。
上記のように押圧部材13は小面積であり取り扱いにくいため可動軸11との一体成形による例を示したが、図11に示すように、ベース部材15と可動軸11とを一体に成形し、嵌合凹部19aを有する押圧部材19を可動軸11の上端部に圧入する構成としてもよい。
また、図12に示すように、押圧部材13の形状を円錐状とし、先端5aが載る面13aも断面V字状の円錐状としてもよい。押圧部材13の形状に対応して収容凹部7eの形状も円錐状となる。
図13に示すように、容器本体7の底面7aを、押圧部材13に向かって下り勾配となり、貫通孔7bの軸心に対して線対称となるように斜めに形成してもよい。このようにすれば、爪楊枝5をその自重で押圧部材13に近付くように移動させることができ、先端5aが押圧部材13に載る確率を高めることができる。
上記の実施の形態では押し上げ機構9が1本の爪楊枝5を押し上げる構成を例示したが、例えば図14に示すように、複数本の爪楊枝5を同時に押し上げる構成としてもよい。
ここでは、ベース部材15よりも大径のベース部材21の中心及び外周側の4箇所に可動軸11が支持されており、各可動軸11に押圧部材13が一体に設けられている。
このようにすれば、複数人で会食をした場合等に1つの爪楊枝入れ容器3から複数人が同時に爪楊枝5を個別に取り出すことができる。
ここでは、ベース部材15よりも大径のベース部材21の中心及び外周側の4箇所に可動軸11が支持されており、各可動軸11に押圧部材13が一体に設けられている。
このようにすれば、複数人で会食をした場合等に1つの爪楊枝入れ容器3から複数人が同時に爪楊枝5を個別に取り出すことができる。
また、上記の実施の形態では容器本体7の上面側が常時開放された構成を例示したが、図15に示すように、爪楊枝5の後端部が常時外部に晒されることによる衛生面を考慮して蓋部材で覆う構成としてもよい。
図15(a)では、押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5の後端部を外部に露出させる穴23aを有する蓋部材23が容器本体7の上端部に不図示のネジで嵌合されている。
容器本体7内の爪楊枝5の本数が少なくなって押し上げられる爪楊枝5が傾いた状態でも蓋部材23の傾斜内面で穴23aへ案内される。
図15(b)では、容器本体7の上端部に単に嵌合するだけの蓋部材25が設けられている。この場合には、蓋部材25を外してから押し上げられた爪楊枝5を取り出すことになる。
図15(a)では、押し上げ機構9により押し上げられた爪楊枝5の後端部を外部に露出させる穴23aを有する蓋部材23が容器本体7の上端部に不図示のネジで嵌合されている。
容器本体7内の爪楊枝5の本数が少なくなって押し上げられる爪楊枝5が傾いた状態でも蓋部材23の傾斜内面で穴23aへ案内される。
図15(b)では、容器本体7の上端部に単に嵌合するだけの蓋部材25が設けられている。この場合には、蓋部材25を外してから押し上げられた爪楊枝5を取り出すことになる。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても考案に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では容器本体7の底面7aの中心部に位置する爪楊枝5を押し上げる構成を例示したが、中心部からずれた位置で押し出すようにしてもよい。また、各部材の材質は上記に限定されない。
さらにまた、容器本体7の形状は円筒形に限らず角筒状であってもよく、爪楊枝5の材質も木製に限らず竹製等他の材質であってもよい。
例えば、上記の実施の形態では容器本体7の底面7aの中心部に位置する爪楊枝5を押し上げる構成を例示したが、中心部からずれた位置で押し出すようにしてもよい。また、各部材の材質は上記に限定されない。
さらにまた、容器本体7の形状は円筒形に限らず角筒状であってもよく、爪楊枝5の材質も木製に限らず竹製等他の材質であってもよい。
1…テーブル面(平面) 3…爪楊枝入れ容器 5…爪楊枝
5a…先端 7…容器本体 7a…底面
7b…貫通孔 7e…収容凹部 9…押し上げ機構
11…可動軸 13、19…押圧部材
13a…先端が載る面 15、21…ベース部材
5a…先端 7…容器本体 7a…底面
7b…貫通孔 7e…収容凹部 9…押し上げ機構
11…可動軸 13、19…押圧部材
13a…先端が載る面 15、21…ベース部材
Claims (5)
- 複数本の爪楊枝が先端側を下向きにして収容される容器本体と、押し上げ機構とを備え、
前記押し上げ機構が、
前記容器本体の底面に形成された貫通孔と、
前記貫通孔に挿入されて上下方向にスライド可能な可動軸と、
前記容器本体の内方における前記可動軸の上端側に一体に設けられ、前記複数本の爪楊枝のうち少なくとも1本の爪楊枝の先端が載る面積を有し且つ前記貫通孔よりも大径の押圧部材と、
前記容器本体の外方における前記可動軸の下端側に一体に設けられ、前記可動軸を支持するベース部材とで構成されていることを特徴とする爪楊枝入れ容器。 - 請求項1に記載した爪楊枝入れ容器において、
前記押圧部材における前記爪楊枝の先端が載る面の面積が、前記爪楊枝の最大断面積以下であり且つ前記爪楊枝の先端の面積よりも大きく設定されていることを特徴とする爪楊枝入れ容器。 - 請求項1に記載した爪楊枝入れ容器において、
前記押し上げ機構が前記爪楊枝を押し上げる前の状態に自重で戻ったときに、前記押圧部材が前記容器本体の底面よりも上方に突出しないサイズで構成されていることを特徴とする爪楊枝入れ容器。 - 請求項1に記載した爪楊枝入れ容器において、
前記押圧部材の前記爪楊枝の先端が載る面が凹状に形成されていることを特徴とする爪楊枝入れ容器。 - 請求項1に記載した爪楊枝入れ容器において、
前記容器本体がその底面側に前記ベース部材を収容する収容凹部を有し、前記収容凹部の高さは前記ベース部材の厚み以上であることを特徴とする爪楊枝入れ容器。
Priority Applications (1)
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JP2022003893U JP3240658U (ja) | 2022-11-25 | 2022-11-25 | 爪楊枝入れ容器 |
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