JP3240429U - 手工具 - Google Patents

Abstract

【課題】溝の遊間構造と溝の内壁との間に角度を持たせ、且つ溝内に当接部材を設置することにより、***作部材と手工具との接続及び取り外しを便利にする、手工具を提供する。【解決手段】手工具は、ハンドル１３０、少なくとも１つの駆動ヘッド１１０、少なくとも１つの溝１４０及び少なくとも１つの当接部材１６０を含む。駆動ヘッドは、ハンドルの少なくとも一端に接続される。溝は、駆動ヘッドの内側縁に設けられる。溝は、内壁１４２と少なくとも１つの遊間構造１４４を含む。遊間構造は、内壁の１つの端部から延在し、遊間構造と内壁との間は角度を有する。当接部材は、溝内に設置される。これにより、***作部材と手工具との接続及び取り外しを便利にする。【選択図】図２

Description

本開示内容は工具を提供するものであり、特に手工具に関するものである。

現在、手工具は工業や通常の日常生活において広く使用されており、様々な用途の部品を取り付けたり取り外したりするのによく用いられている。手工具を様々な種類、寸法、形式の部品に合わせて操作できるようにするために、従来の手工具の駆動ヘッド中には様々な部品に適応するための当接部材が配置されている。しかしながら、如何に当接部材と部品を緊密に係合させ、且つ操作完了後に手工具中から部品をスムーズに外せるようにするかが、現在の当業者にとって速やかに解決されるべき課題となっている。

本開示内容が提供する手工具は、溝の遊間構造と溝の内壁との間に角度を持たせ、且つ溝内に当接部材を設置することにより、***作部材と手工具との接続及び取り外しを便利にするものである。

本開示内容の１つの実施形態に基づき提供する手工具は、ハンドル、少なくとも１つの駆動ヘッド、少なくとも１つの溝及び少なくとも１つの当接部材を含む。駆動ヘッドは、ハンドルの少なくとも一端に接続される。溝は、駆動ヘッドの内側縁に設けられる。溝は、内壁と少なくとも１つの遊間構造を含む。遊間構造は、内壁の１つの端部から延在し、遊間構造と内壁との間は角度を有する。当接部材は、溝に設置される。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、遊間構造の数は２つであり、２つの遊間構造はそれぞれ内壁の上述の端部及び別の端部から延在している。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、内壁は円弧面である。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、内壁と遊間構造との間の夾角はθ１であり、且つ１５度≦θ１≦７０度という条件を満たしている。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、内壁は平面である。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、内壁は底面と少なくとも１つの側面を含む。側面は底面の一端から垂直に延在し、そのうち、遊間構造は側面の底面と離れた一端から延在している。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、遊間構造は斜面である。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、遊間構造と側面との間の夾角はθであり、且つ１５度≦θ≦７０度という条件を満たしている。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、遊間構造は斜面又は円弧面である。

上述の実施形態に基づく手工具のうち、溝の数と当接部材の数は、２つ以上である。

本開示内容の１つの実施例に基づく手工具の分解図である。 図１の実施例に基づく手工具の一部分解図である。 図１の実施例に基づく手工具の一部断面図である。 図１の実施例に基づく手工具を***作部材に接続した立体図である。 本開示内容の別の実施例に基づく手工具の駆動ヘッドの立体図である。 図５の実施例に基づく駆動ヘッドの断面図及び部分拡大図である。 本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝の部分拡大図である。 本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝の部分拡大図である。 本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝の部分拡大図である。 本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝の部分拡大図である。

図１を参照されたい。図１は、本開示内容の１つの実施例に基づく手工具１００の分解図である。図１から分かるように、手工具１００は、２つの駆動ヘッド１１０、１２０、ハンドル１３０、複数の溝１４０、１５０及び複数の当接部材１６０を含む。駆動ヘッド１１０、１２０は、ハンドル１３０の両端にそれぞれ接続されており、ハンドル１３０の形状は扁平で棒状を呈している。

図２を参照されたい。図２は、図１の実施例に基づく手工具１００の一部分解図である。手工具１００の駆動ヘッド１１０はオープンエンドスパナ構造であり、手工具１００は駆動ヘッド１１０によって***作部材１０（図４に示す）に接続することができる。溝１４０は、駆動ヘッド１１０の内側縁に設けられており、溝１４０は、内壁１４２と遊間構造１４４を含む。遊間構造１４４は、内壁１４２の１つの端部から延在し、遊間構造１４４と内壁１４２との間は角度を有する。当接部材１６０は、溝１４０に設置される。具体的には、当接部材１６０の形状は溝１４０の形状に概ね対応しており、溝１４０内に当接部材１６０の一部を溝１４０に沿って設置することができる。

具体的には、図２中、内壁１４２は、底面１４２２と側面１４２４を含む。底面１４２２は平面であり、側面１４２４は底面１４２２の一端から垂直に延在しており、遊間構造１４４は斜面であり、且つ底面１４２２の他端から延在しており、溝１４０の断面が台形を呈するようになっている。

図３を参照されたい。図３は、図１の実施例に基づく手工具１００の一部断面図である。手工具１００の駆動ヘッド１２０はラチェット構造であり、手工具１００も駆動ヘッド１２０によって***作部材に接続することができる。２つの溝１５０は、駆動ヘッド１２０の内側縁に設けられている。溝１５０は、内壁１５２と遊間構造１５４を含む。遊間構造１５４は、内壁１５２の１つの端部から延在し、遊間構造１５４と内壁１５２との間は角度を有する。２つの当接部材１６０は、２つの溝１５０にそれぞれ設置されている。具体的には、当接部材１６０の形状は溝１５０の形状に概ね対応しており、溝１５０内に当接部材１６０の一部を溝１５０に沿って設置することができる。

具体的には、図３中、内壁１５２は、底面１５２２と２つの側面１５２４を含む。底面１５２２は平面であり、２つの側面１５２４は、それぞれ底面１５２２の両端から垂直に延在しており、遊間構造１５４は、そのうちの１つの側面１５２４の底面１５２２と離れた一端から延在している。遊間構造１５４は斜面であり、遊間構造１５４と側面１５２４との間は角度を有する。

図１～図３中、手工具１００は、２つの駆動ヘッド１１０、１２０を含むが、その他の実施例において、手工具中の駆動ヘッドの数は１つでよく、ハンドルの一端に接続される。また、図１の実施例中、駆動ヘッド１１０には１つの溝１４０と１つの当接部材１６０が設けられており、溝１４０は１つの遊間構造１４４を含み、駆動ヘッド１２０には２つの溝１５０と２つの当接部材１６０が設けられており、各溝１５０は１つの遊間構造１５４を含む。但し、その他の実施例において、駆動ヘッドには他の数量の溝と当接部材を設置してもよく、溝は他の数量の遊間構造を含むことができる。

以下は、駆動ヘッド１１０で手工具１００の操作方法と操作原理を説明する。図４は、図１の実施例に基づく手工具１００を***作部材１０に接続した立体図である。ここでは、駆動ヘッド１１０を***作部材１０に套設した状態のみを描いて説明しているが、駆動ヘッド１２０を***作部材１０に套設した状態もこれと同様である。使用者は、***作部材１０を駆動したいとき、駆動ヘッド１１０を***作部材１０に套設する。***作部材１０が当接部材１６０の溝１４０の外に位置する部分を圧迫し、当接部材１６０が遊間構造１４４に向かって押し付けられて変形する。当接部材１６０が回復力を生じ、これにより***作部材１０を締め付ける。使用者がハンドル１３０に力を加えると、当接部材１６０と***作部材１０との間の摩擦力によって、***作部材１０にトルクが加わり、***作部材１０を駆動することができる。

既知の手工具では、遊間構造が設けられておらず、溝の内壁の曲がり角がすべて直角であり、当接部材が***作部材に圧迫されたときに移動できる余分の空間がないため、当接部材の変形によって***作部材に大きな力が加わり、***作部材がきつく固定されてしまい、取り外しにくくなる。遊間構造１４４を内壁１４２の一端から延在するように設置し、且つ遊間構造１４４と内壁１４２との間に角度を持たせることで、遊間構造１４４が当接部材１６０の移動できる外部空間を形成し、手工具１００の駆動ヘッド１１０から***作部材１０を外しやすくなる。

図５及び図６を参照されたい。図５は、本開示内容の別の実施例に基づく手工具の駆動ヘッド２２０の立体図である。図６は、図５の実施例に基づく駆動ヘッド２２０の断面図及び部分拡大図である。図５の実施例における手工具の駆動ヘッド２２０は、図１の実施例における手工具１００の駆動ヘッド１２０と同様にラチェット構造であり、駆動ヘッド２２０は、駆動ヘッド２２０の内側縁に設けられた１つの溝２５０のみを含む。駆動ヘッド２２０と駆動ヘッド１２０の違いとしては、駆動ヘッド１２０は両側のどちらにも***作部材１０に套設するのに用いられる開孔があるが、駆動ヘッド２２０は片側だけに開孔があり、且つ円筒状を呈している。溝２５０及び遊間構造２５４の形状、配置、作用原理と、溝１５０及び遊間構造１５４の形状、配置、作用原理は同じであり、ここでは説明を省略する。

以下は、本開示内容の他の実施例に基づく溝について説明する。図７を参照されたい。図７は、本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝３５０の部分拡大図である。図７中、溝３５０の遊間構造３５４の数は２つであり、２つの遊間構造３５４は、それぞれ内壁３５２の両端から延在している。具体的には、内壁３５２は、底面３５２２と２つの側面３５２４を含み、底面３５２２は平面であり、２つの側面３５２４は底面３５２２の両端から垂直に延在しており、２つの遊間構造３５４は、それぞれ２つの側面３５２４の底面３５２２と離れた一端から延在しており、遊間構造３５４と側面３５２４との間の夾角はθであり、且つ１５度≦θ≦７０度という条件を満たしている。

図８を参照されたい。図８は、本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝４５０の部分拡大図である。図８中、溝４５０の遊間構造４５４の数は２つであり、２つの遊間構造４５４は各々が円弧面であり、それぞれ内壁４５２の両端から延在している。具体的には、内壁４５２は、底面４５２２と２つの側面４５２４を含み、底面４５２２は平面であり、２つの側面４５２４は底面４５２２の両端から垂直に延在しており、２つの遊間構造４５４は、それぞれ２つの側面４５２４の底面４５２２と離れた一端から延在している。

図９を参照されたい。図９は、本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝５５０の部分拡大図である。図９中、溝５５０の遊間構造５５４の数は２つであり、２つの遊間構造５５４は各々が斜面であり、内壁５５２は円弧面であり、２つの遊間構造５５４は、それぞれ内壁５５２の両端から延在している。内壁５５２と遊間構造５５４との間の夾角はθ１であり、且つ１５度≦θ１≦７０度という条件を満たしている。夾角θ１の定義は以下の通りである。円弧状内壁５５２の両端に沿って２つの仮想平面５５２ａ（仮想平面５５２ａは、説明の都合上描いたものに過ぎず、実際に存在する構造ではない）が延在し、仮想平面５５２ａと遊間構造５５４との間の夾角がθ１である。

図１０を参照されたい。図１０は、本開示内容のもう１つの実施例に基づく手工具中の溝６５０の部分拡大図である。図１０中、溝６５０の遊間構造６５４の数は２つであり、２つの遊間構造６５４は各々が円弧面であり、内壁６５２は平面であり、２つの遊間構造６５４は、それぞれ内壁６５２の両端から延在している。図７～図１０の手工具の操作方法及び操作原理は、図１～図４の手工具１００の操作方法及び操作原理と同じであり、ここでは説明を省略する。

本開示内容を上述の通り実施例によって開示したが、それらは本開示内容を限定するものではなく、当業者であれば本開示内容の精神及び範囲を逸脱することなく幾らかの変更や修飾を行うことが可能であり、本開示内容の保護範囲は添付の実用新案登録請求の範囲が定めるところに準ずるものとする。

１０ ***作部材
１００ 手工具
１１０、１２０、２２０ 駆動ヘッド
１３０ ハンドル
１４０、１５０、２５０、３５０、４５０、５５０、６５０ 溝
１４２、１５２、３５２、４５２、５５２、６５２ 内壁
１４２２、１５２２、３５２２、４５２２ 底面
１４２４、１５２４、３５２４、４５２４ 側面
１４４、１５４、２５４、３５４、４５４、５５４、６５４ 遊間構造
１６０ 当接部材
５５２ａ 仮想平面
θ１、θ 夾角

Claims (10)

1. ハンドルと、
   前記ハンドルの少なくとも一端に接続された、少なくとも１つの駆動ヘッドと、
   少なくとも１つの溝であって、前記少なくとも１つの駆動ヘッドの内側縁に設けられ、前記少なくとも１つの溝は、
   内壁と、
   少なくとも１つの遊間構造であって、前記内壁の１つの端部から延在し、前記少なくとも１つの遊間構造と前記内壁との間は角度を有する、少なくとも１つの遊間構造と、を含む、少なくとも１つの溝と、
   前記少なくとも１つの溝に設置される、少なくとも１つの当接部材と、を含む手工具。
2. 前記少なくとも１つの遊間構造の数は２つであり、前記２つの遊間構造は、それぞれ前記内壁の前記端部及び別の端部から延在する、請求項１に記載の手工具。
3. 前記内壁は円弧面である、請求項１に記載の手工具。
4. 前記内壁と前記遊間構造との間の夾角はθ１であり、且つ１５度≦θ≦７０度という条件を満たしている、請求項３に記載の手工具。
5. 前記内壁は平面である、請求項１に記載の手工具。
6. 前記内壁は、
   底面と、
   前記底面の一端から垂直に延在する、少なくとも１つの側面と、を含み、そのうち、前記少なくとも１つの遊間構造は、前記少なくとも１つの側面の前記底面と離れた一端から延在する、請求項１に記載の手工具。
7. 前記少なくとも１つの遊間構造は斜面である、請求項６に記載の手工具。
8. 前記少なくとも１つの遊間構造と前記少なくとも１つの側面との間の夾角はθであり、且つ１５度≦θ≦７０度という条件を満たしている、請求項７に記載の手工具。
9. 前記少なくとも１つの遊間構造は斜面又は円弧面である、請求項１に記載の手工具。
10. 前記少なくとも１つの溝の数及び前記少なくとも１つの当接部材の数は２つ以上である、請求項１に記載の手工具。

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