JP3238130U - 楽器で使用するためのマウスピース - Google Patents

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Abstract

本考案は、管状構造を有する楽器用のマウスピースに関し、マウスピースは開口端部を有する中央穴を画定する本体を備える。本体は、マウスピースを楽器の上端に取り外し可能に接続するための接続部分と、使用者の唇によって受け入れ可能な唇係合部とを含み、唇係合部は、中央穴とは別個の空気通路を画定し、使用者の唇からの空気流を、楽器の管状構造の上端における内周縁部の一部分に向けるように適合させられる。

Description

本考案は、楽器用のマウスピースに関し、特に、限定するものではないが、縦笛で使用するためのマウスピースに関する。
様々な形状および構造で提供される木管楽器を含む様々な管楽器が利用可能である。その中で、縦笛は、例えば、一般的なリコーダーなどを含み得る、ダクトフルート、および、例えば、日本の尺八、中国のドンシャオ、韓国のダンソなどのアジアの笛を含み得る、リムブローフルート(エッジブローフルートまたはエンドブローフルートとも呼ばれる)を含む種類に分類できる。アジアの笛の演奏は困難であることが知られており、一般的な演奏者、特に初心者の演奏者または未熟な演奏者は、時には数週間または数ヶ月の練習の後でさえ、適切な音を出すことがしばしば困難であり得る。アジアの笛、一例を挙げると日本の尺八などを演奏することの困難さは、楽器の独特な構造に起因し得る。具体的には、笛本体内に設けられた内部切断縁部に空気流を向けるための通風路(フィップルとも呼ばれる)を備える、リコーダーなどの一般的に知られている西洋のアジアの笛の同等物とは対照的に、尺八の上端には、(図1のような)広い開口部があり、その適正な音の生成は、演奏者が上部開口部または上端の内周縁部またはリムに向かって、適切な吹き出し角度で空気流を正確に吹き出すことができる場合にのみ達成可能である。さらに、演奏者が、上部開口部を覆うまたは部分的に覆うように顎を配置する必要があることにより、音の生成の効果が変化する。「ピッチベンド効果」としても知られる、生成された音のピッチを変化させるこの特別な手法は、アジアの笛の独創的で特徴的な音楽効果であり、リコーダーなどの西洋の笛では構造的に実現することは不可能である。
従来技術における多くのマウスピースは、アジアの笛による、より簡単な音の生成を可能にするために開発されてきた。しかし、従来技術のほとんどは、図2および図3の例に示されるように、空気流を上部開口部の吹出縁部に向けるための限定された通風路を有する「リコーダー」の種類のマウスピースまたは歌口を提供するだけである。しかし、これらの種類のマウスピースは、構造的に、使用者が「ピッチベンド」効果を発揮することができず、これは望ましくない。
[考案の目的]
本考案の目的は、縦笛などの楽器用のマウスピースを提供することである。
本考案の別の目的は、既知の縦笛または縦笛用のマウスピースに関連する1つまたは複数の問題をある程度、軽減または除去すること、または少なくとも有用な代替手段を提供することである。
上記の目的は、主クレームの特徴の組み合わせによって満たされ、従属クレームは、本考案のさらに有利な実施形態を開示する。
当業者は、以下の説明から本考案の他の目的を導き出すであろう。したがって、前文の目的は、網羅的なものではなく、単に本考案の多くの目的の一部を説明するのに役立つものである。
第1の主な態様では、本考案は、管状構造を有する楽器用のマウスピースを提供する。マウスピースは、開口端部がある中央穴を画定する本体を備え、本体は、マウスピースを楽器の上端に取り外し可能に接続するための接続部分と、使用者の唇によって受け入れ可能な唇係合部とを含み、唇係合部は、中央穴とは別個の空気通路を画定し、使用者の唇からの空気流を、楽器の管状構造の上端における内周縁部の一部分に向けるように適合させられる。
本考案の概要は、必ずしも本考案を定義するために不可欠なすべての特徴を開示するものではなく、本考案は、開示された特徴の部分的な組み合わせに存在し得る。
本考案の前述およびさらなる特徴は、添付の図面と共に例としてのみ提供される好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
上端の開口部および切り欠き付き吹出縁部を示す伝統的な尺八の上端部を示す正面斜視図である。 尺八の上端に取り付け可能な従来技術のマウスピースである。 尺八の上端に取り付けられた図2のマウスピースである。 本考案のマウスピースの第1の実施形態を示す正面斜視図である。 図4のマウスピースを示す側面図である。 図4のマウスピースを示す上面図である。 尺八の上端に取り付け可能な図4のマウスピースを示す。 本考案のマウスピースの第2の実施形態を示す正面斜視図である。 図8のマウスピースを示す側面図である。 図8のマウスピースを示す上面図である。 尺八の上端に取り付けられた図8のマウスピースを示す。 本考案のマウスピースの第3の実施形態を示す正面斜視図である。 図12のマウスピースを示す側面図である。 図12のマウスピースを示す上面斜視図である。 リコーダーの上端に取り付けられた図12のマウスピースを示す。
以下の説明は、本考案を実施するために必要な特徴の組み合わせに限定されない、単なる例としての好ましい実施形態である。
本明細書での「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」への言及は、当該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本考案の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所での「一実施形態では(in one embodiment)」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではなく、他の実施形態と相互に限定的な別個または代替の実施形態でもない。さらに、いくつかの実施形態によって示され得て、他の実施形態によって示され得ない様々な特徴が説明される。同様に、いくつかの実施形態の要件であり得るが、他の実施形態ではあり得ない様々な要件が説明される。
本考案は、楽器用のマウスピースに関し、特に、排他的にではないが、リムブローフルートまたはエッジブローフルート、より具体的には、例えば、日本の尺八、中国のドンシャオ、韓国のダンソなどのアジアの笛などの縦笛用のマウスピースに関するが、これらに限定されるものではない。前述したように、上端10またはヘッド部10が比較的広く実質的に円形の上部開口部12を備えることは、ほとんどの伝統的なアジアの笛の特徴的な構造上の特徴である。これは、図1に示されるように、管状笛構造の中空の円筒形の穴13を形成する際に笛本体の長さに沿って延びるように構成される。音を生成するには、演奏者は、上部開口部12で内周リムまたは縁部14(吹出縁部14とも呼ばれる)に向かって、空気流を正確に吹き出す必要がある。演奏者は、さらに、顎を配置して上部開口部12を部分的に閉じるかまたは覆うことにより、吹き出し角度を変化させ、生成される音のピッチを調整し得る。従来の構造では、アジアの笛の吹出縁部14は、切り欠き付きまたは切り欠きなしのいずれかとすることができる。丸い上部開口部12および切り欠き付き吹出縁部14を有する伝統的な尺八の上端10が、例として図1に示される。
前述のように、上端10の幅の広い円形の開口部12は、アジアの笛の独創的な構造的特徴であることが知られており、特に、上部開口部12は、演奏者が、これらのリムブローのアジアの縦笛でのみ達成可能な特徴的な音楽効果である音の「ピッチベンド」を行うことを可能にする。音の「ピッチベンド」は、吹き出し角度を調整し、演奏者の顎と上端開口部12の間の相対的な動きを介して、上部開口部12を部分的に閉じるまたは覆うことにより、演奏者が実質的な制御およびピッチの変化を発揮することを可能にする。また、前述のように、これらの独創的な構造的特徴により、伝統的なアジアの笛は、リコーダーなどの西洋の縦笛に比べて、学習および演奏がはるかに難しいことが知られている。
したがって、本考案は、より簡単な音の生成を提供するのに役立つマウスピースを提供するように設計されており、より具体的には、尺八などのアジアの笛の特徴的な音楽効果である、生成された音のピッチベンドを可能にするものである。本明細書の文脈において、「リムブローフルート」、「アジアの笛」、「縦笛」、「フルート」および「尺八」への言及は、前に示したように、限定されないが、日本の尺八、中国のドンシャオ、韓国のダンソ、または同様の構造を持つ他の縦笛など、アジアの様々な笛を含む、一般的な種類のリムブローフルート、縦笛に対して交換可能に使用され得る。また、特定の実施形態または図示では、尺八などの特定の種類のリムブローフルートへの言及は、限定とはみなされないことも理解されたい。代わりに、同様の構造または機能性を有する楽器に対して容易に適用可能であることを、本考案に基づいて当業者であれば理解するであろう。
図4~図7を参照すると、本考案のマウスピース20の第1の実施形態が示されている。マウスピース20は、2つの開口端部、すなわち、上部開口端部26および下部開口端部28を有する中央穴24を画定する本体22を備え、上部開口端部26、下部開口端部28および中央穴24は、単一の連続した空気通路を形成する際に空間的に接続される。一実施形態では、中央穴24は、好ましくは、尺八の管状笛本体の上端開口部12と実質的に形状および寸法が一致するようになっており、その結果、マウスピース20が尺八の上端10に取り付けまたは備え付けられたときに、中央穴24は、滑らかで連続的な空気通路または導管を形成するように、笛本体の円筒形穴13と一致して接合することが可能である。
好ましくは、マウスピース20の本体22は、マウスピース20を尺八の上端10に取り外し可能に接続するかまたは取り付けるための接続部30をさらに備え得る。例えば、図4~図7に示されるような実施形態では、図7に示されるように、接続部30は、笛本体の上端10の外周壁15の少なくとも一部を係合させるかまたは受け入れることによって、尺八の上端10を取り外し可能に接続するように構成される。代替的な配置では、接続部30は、尺八の上端10にある内周壁16によって受け入れ可能なように構成でき、この実施形態については、後でさらに詳しく説明する。より好ましくは、接続部30は、摩擦係合によって尺八の上端10を接続するように適合させられ、したがって、接続部30は、好ましくは、接続部30と尺八の上端10との間の密接な嵌合のために、周壁15または16の外周または内周と形状および寸法が実質的に一致する。
マウスピース本体22が接続部30を介して尺八の上端10に取り付けられた後、中央穴24の開口端部26、28は、マウスピースの本体22および笛本体の円筒形穴13に沿って、開放空気との空間/空気連通を可能にすることに留意することが重要である。より具体的には、マウスピース20の開口端部26、すなわち尺八の上部開口部12は、空気に対して開放されたままであり、開口端部の開口部26の大きさは、マウスピース20が尺八の上端10に取り付けられた後の尺八の開口端部12および円筒形穴13の大きさと実質的に同様である。したがって、尺八の特徴的なピッチベンドは、マウスピース20の上部開口端部26の使用者の操作によって行うことができる。これは、上端が狭いダクト通路またはフィップルを除いて本質的に閉じられていることにより、ピッチベンド効果を提供することが構造的に不可能である、図2および図3に示されるような従来技術のほとんどの取り外し可能なマウスピースとは対照的である。
好ましくは、マウスピース20の本体22は、使用時に使用者の唇によって受け入れ可能な唇係合部40をさらに備え得る。唇係合部40は、使用者の唇から笛本体の上端10の吹出縁部14に好ましい角度で空気流を向けることにより、音の生成を容易にできるように空気通路42を画定するように構成される。具体的には、空気通路42の出口44と尺八の上端10の吹出縁部14との間に隙間距離が保持されるように、空気通路42は、中央穴24とは別個に設けられ、好ましくは、笛本体の上端10から離間している。この間隔は音の生成に重要であることが判明している。距離が短すぎると、生成される音量が小さくなり、音質が悪くなり、距離が長すぎると、音量は大きくなり得るが、音質がより分散する。一実施形態では、唇係合部40の出口44は、許容可能な音質の生成を可能にするために、尺八の吹出縁部14から約2mm~約10mmの距離だけ離間することが好ましく、適切な音質の生成のために、約5mm~約6mmの距離だけ離間することがより好ましい。図に示される実施形態では、唇係合部40は、弓形または三日月形の断面領域を有する空気通路42を画定するように構成され得る(図6を参照)。しかし、空気通路42は、この特定の実施形態に限定される必要はないが、半円形、矩形状または多角形状などの形状などの空気通路の形状および構造の変形も包含することが理解されるであろう。
一実施形態では、マウスピース20の本体22は、本体22の周側壁に設けられた開口部50をさらに備え得る。好ましくは、開口部50は、唇係合部40の空気通路42の空気流軸(z-z)と長手方向に位置が合うことにより、空気通路42から出る方向付けられた空気流が、より容易な音の生成のための好ましい吹き出し角度で、出口44から尺八の上端10の内周縁部14に当たることを可能にするように構成される。より好ましくは、この開口部50の一部分が、唇係合部40と吹出縁部14との間の隙間間隔または距離を提供することである。さらなる一実施形態では、開口部50は、図6に示されるように、距離Aで空気通路42の出口44から離間するように配置されたマウスピースの吹出縁部54をさらに画定し得る。好ましくは、マウスピースの吹出縁部54は、実質的に出口44と位置が合い、空気通路42の空気流軸(z-z)を横断する。より好ましくは、マウスピースの吹出縁部54は、音の生成のために尺八の吹出縁部14と実質的に位置が合い、一致するように配置されている。特定の一実施形態では、唇係合部40の空気通路42の出口44とマウスピースの吹出縁部54との間の距離Aは、許容可能な音質の生成を可能にするために、約2mm~約10mmであることが好ましく、より好ましくは、適切な音質の生成のために、約5mm~約6mmの距離であることが好ましい。
一実施形態では、マウスピースの吹出縁部54は、唇係合部40の空気通路42の空気流軸(z-z)に対して実質的に横断するように配置された円弧状縁部を含み得る。あるいは、マウスピースの吹出縁部54が、空気流の流れ方向に実質的に横断して設けられている限り、マウスピースの吹出縁部54は、直線状水平縁部、直線状傾斜縁部などを含むように構成され得る。さらなる一実施形態では、マウスピースの吹出縁部54は、好ましくは、先細りであり、鋭角な縁部が空気流に向いており、より好ましくは、約10度~約50度の鋭角である。したがって、マウスピースの吹出縁部54は、任意選択で、尺八の吹出縁部14と置換または協働して働くように機能することにより、音の生成のための空気流切断縁部を提供する。次に、切断縁部に当たる空気流が分割され、分割された副流の1つが円筒形穴13に入り、その中の空気の柱を共鳴させて音を生成する。
一実施形態では、図6に示されるように、中央穴24は最大穴径Dmaxを画定し、唇係合部40は空気通路42の最大幅Wmaxを画定し得る。空気通路42の最大幅Wmaxおよび最大穴径Dmaxは、約1:1.1~約1:2.5の比率で提供されることが好ましい。例えば、特定の一実施形態では、マウスピース本体22の最大穴径Dmaxは、約10mm~約60mmとすることができ、空気通路42の最大幅Wmaxは、約5mm~約20mm、より好ましくは、約8mm~約14mmとすることができる。唇係合部40は、図6に示されるように、空気通路42の最大幅Wmaxに最大高さHmaxをさらに画定し得て、最大高さHmaxと最大幅Wmaxとの比率は、約1:3~約1:20の比率であることが望ましい。
さらなる一実施形態では、約20mmの穴径を有する標準サイズの尺八の場合、適切なマウスピース20は、最大穴径Dmaxが約18mm~約20mm、最大幅Wmaxが約7mm~約13mm、より好ましくは、約9.5mm、および最大高さHmaxが約1mm~約3mm、より好ましくは、約1.8mmで提供され得る。マウスピースの様々な部分の寸法の変化は、マウスピースおよび楽器によって生成される音の品質に影響を与える可能性があることが理解される。例えば、寸法が約13mm(幅)×約3mm(高さ)の矩形断面を有する空気通路42は、品質が悪い音を生成し得る。
図8~図11を参照すると、本考案のマウスピース20の第2の実施形態は、マウスピース20が尺八に配置または取り付けられるとき、接続部30は、尺八の上端10の内周壁16によって少なくとも部分的に受け入れ可能なように配置されている。前述の実施形態と比較したとき、接続部30のこの構造的変化を除いて、この実施形態のマウスピース20は、構造的および機能的に類似しており、前述の例と実質的に同様の方法で操作できる。例えば、図8~図11に示される実施形態は、単一の連続した空気通路を形成するために、空間的に接続された2つの開口端部26、28を有する中央穴24を含み得て、より好ましくは、マウスピース20が尺八の上端10に取り付けられるとき、中央穴24が、尺八の円筒形穴13と空間/空気連通する連続した通路または導管を形成するように、中央穴24が、尺八の上端開口部12と形状および寸法が一致するように構成されることである。上部開口端部26は、空気に実質的に開放されており、したがって、開口端部26を使用者の顎で部分的に閉じるまたは覆うことによって、中央穴24の上部開口端部26の使用者の操作によってピッチベンドを行うことができる。これはまた、従来技術のマウスピースの操作とは対照的に、上部の上端が狭いダクト通路またはマウスピースのフィップルを除いて完全に閉じていることが知られており、これにより、ピッチベンドを行うことが構造的に不可能である。
同様に、図8~図11に示されるように、マウスピース20は、中央穴24とは別個で、尺八の吹出縁部14から離間した空気通路42を画定する唇係合部40を備え得る。マウスピース20は、空気通路42の空気吹出方向または空気流軸(z-z)と長手方向に位置が合うことにより、空気通路42の出口44から出る方向付けられた空気流が、音の生成をより容易にできるようにするための好ましい角度で、尺八の吹出縁部14に当たることを可能にするように構成される。さらなる一実施形態では、開口部50は、出口44から離間しているマウスピースの吹出縁部54を画定することが好ましく、より好ましくは、マウスピースの吹出縁部54が、音の生成のために、尺八の吹出縁部14と実質的に一致し得るように、尺八の吹出縁部14と実質的に形状が一致し、位置が合うことである。
図12~図15を参照すると、本考案のさらなる実施形態が示されており、笛本体22は、接続部30と唇係合部40との間に延在部25を備えるように構成される。そのような延在部分を有するマウスピース20の可能な用途の1つは、図15に示されるように、延在されたマウスピース20を使用して、ヘッドジョイントの形状のようなリコーダーなどのダクトフルートタイプの楽器のヘッド部に取り付けられ得る。一度取り付ければ、リコーダーを操作して、尺八などのアジアの笛のようなピッチベンド効果のある音を生成することができる。
好ましくは、本考案のマウスピースは一体的に形成される。本考案のマウスピースは、限定されないが、プラスチック、木材、竹、セラミック、または金属などのポリマー材料などの任意の既知の材料で形成できることが理解されるであろう。しかし、本考案のマウスピースは、特に、比較的低コスト、設計における汎用性、および製造プロセスの単純さなどの観点から、プラスチックの成形または三次元印刷によって形成されることが好ましい。
本考案のさらなる一態様では、上記の実施形態で説明したようなマウスピース20の製造方法が提供される。方法は、開口端部26、28を有する中央穴24を画定する本体22を提供し、マウスピース20を尺八の上端10に取り外し可能に接続するために、本体22に接続部30を設け、本体22に、中央穴とは別個の空気通路42を画定する唇係合部40を設ける工程を含み得る。方法は、本体22の周側壁に開口部50を設ける工程をさらに含み、開口部50は、空気通路42の空気流軸と長手方向に位置が合うことにより、空気通路から出る方向付けられた空気流が、音の生成をより容易にできるようにするための好ましい角度で、尺八の吹出縁部14に当たることを可能にするように構成される。さらなる一実施形態では、方法は、開口部50にマウスピースの吹出縁部54を設ける工程をさらに含み得る。マウスピースの吹出縁部54は、空気通路42の出口44と実質的に位置が合い、唇係合部40の空気通路42の空気流軸を横断するように配置されている。使用時、マウスピースの吹出縁部54は、尺八の上端10で吹出縁部14と実質的に位置が合い、一致するように配置されている。さらなる一実施形態では、上記の方法工程は、プラスチックなどの1つまたは複数のポリマー材料を使用することによる成形または三次元印刷によって実行できることにより、単一の一体構造のマウスピースを形成できる。
本考案は、縦笛で使用するためのマウスピースを提供するものであり、特に限定的ではないが、アジアスタイルのリムブローフルートで使用するために、使用者が特徴的なピッチベンド効果を発揮できるようにする実質的に広い開放上端を有する。日本の尺八、中国のドンシャオ、および韓国のダンソなどの典型的なアジアの縦笛の独創的な音楽的特徴であるピッチベンド効果は、リコーダーなどの西洋の種類の縦笛では、その上端が実質的に閉じているか塞がれているため、生成できない。したがって、本考案は、尺八などのアジアの縦笛の上部開口端部に取り外し可能に取り付け可能なマウスピースを提供するのに有利である。本考案のマウスピースは、空気通路を画定する唇係合部を備え、使用者の唇から、尺八の上端のリムの吹出縁部、および/または音の生成をより容易にするための好ましい角度でマウスピースの吹出縁部のいずれかに向かって吹き込み空気流を誘導する空気通路を可能にする。従来技術におけるリコーダーまたは他のマウスピースの構造とは異なり、本考案のマウスピースはさらに、使用者がマウスピースの上部開口端部を操作して、尺八の特徴的なピッチベンド効果を発揮できるように、本考案のマウスピースを取り付けた後、尺八の上端がマウスピースの上部開口端部を介して実質的に開放されたままにすることを可能にする。
本考案のマウスピースの用途は、非常に汎用性が高く、日本の尺八、韓国のダンソ、中国のドンシャオ、および三次元印刷によって形成される多くのパンパイプの他の種類を含み得るほとんどの縦笛に取り付けることができる。マウスピース自体は、比較的低コストで、簡単で便利なプロセスであることが知られている三次元印刷によって形成することもでき、マウスピース設計の構造、寸法、構成は、容易にカスタマイズおよび調整できる。マウスピースの延在部分をマウスピースに含めることにより、マウスピースをリコーダーのヘッドジョイントに変換することもでき、一度取り付ければ、リコーダーを使用して尺八のような音を出すことができ、ピッチベンド効果を生成することが可能である。本考案のマウスピースはさらに、マウスピースが、あらゆる大きさのポリ塩化ビニル(PVC)パイプなどの単純なプラスチックパイプに取り付けられるように適合させられるように、異なる調整システムにおいて異なる音階を実行する新しい機能を備えた新しいフルートを開発することができ得る。さらに、本考案は、学習者、特に子供および若い学生が、通常、学習が難しいことが知られている伝統的なアジアの縦笛を練習するための安価で便利な代替手段を提供するのに有益である。マウスピースは、楽器の音楽的特性を損なうことなく、伝統的なアジアの縦笛で、より簡単に音を生成することを可能にする。
本説明は、本考案の原理を示す。したがって、当業者は、本明細書に明示的に記載または示されていないが、本考案の原理を具体化し、その精神および範囲内に含まれる様々な配置を考案できることが理解されるであろう。
さらに、本考案の原理、態様、および実施形態、ならびにそれらの具体例を記載するすべての明細書は、その構造的および機能的同等物の両方を包含することを意図している。さらに、そのような同等物には、現在知られている同等物および将来開発される同等物の両方、すなわち、構造に関係なく、同じ機能を実行するように開発される、すべての要素を含むことが意図される。
本考案は、図面および前述の説明において詳細に図示および説明されているが、それらは、例示的であり、特徴を限定するものではないと見なされるべきであり、例示的な実施形態のみが示され、説明されており、いかなる方法においても本考案の範囲を限定するものではないことが理解されるであろう。本明細書で説明される特徴のいずれも、任意の実施形態で使用され得ることが理解されよう。例示的な実施形態は、互いに限定するものではないか、または本明細書に記載されていない他の実施形態を限定するものではない。したがって、本考案は、上述の例示的な実施形態の1つまたは複数の組み合わせを含む実施形態も提供する。本明細書に記載される本考案の変更および変形は、その精神および範囲から逸脱することなく行うことができ、したがって、添付の実用新案登録請求の範囲によって示されるような、そのような制限のみが課されるべきである。
本明細書の実用新案登録請求の範囲では、特定の機能を実行するための手段として表される要素は、その機能を実行するあらゆる方法を包含することを意図している。そのような実用新案登録請求の範囲で定義されている本考案は、様々な記載された手段によって提供される機能が、実用新案登録請求の範囲が要求する方法で組み合わされ、まとめられるという事実にある。したがって、これらの機能を提供できる手段は、本明細書に示されているものと同等であると見なされる。
以下の実用新案登録請求の範囲および本考案の前述の説明では、文脈が表現言語または必要な含意のためにそうでないことを要求する場合を除いて、語句「備える(comprise)」または、「備える(comprises)」もしくは「備えている(comprising)」のような変形は包括的な意味で使用される。すなわち、記載される特徴の存在を明記するために使用され、本考案の様々な実施形態における、さらなる特徴の存在または追加を排除するために使用されるのではない。
従来技術が本明細書で言及される場合、そのような従来技術は、従来技術が当技術分野の共通する一般知識の一部を形成するという承認を構成しないことを理解されたい。

Claims (24)

  1. 管状構造を有する楽器用のマウスピースであって、
    開口端部がある中央穴を画定する本体を備え、
    前記本体は、
    前記マウスピースを前記楽器の上端に取り外し可能に接続するための接続部と、
    使用者の唇によって受け入れ可能な唇係合部であって、前記中央穴とは別個の空気通路を画定し、前記使用者の前記唇からの空気流を、前記楽器の前記管状構造の前記上端における内周縁部の一部分に向けるように適合させられている唇係合部と
    を有する、
    マウスピース。
  2. 前記中央穴が、前記楽器の前記管状構造の前記上端における開口部と実質的に寸法が一致するように構成される、請求項1に記載のマウスピース。
  3. 前記本体の周壁に設けられた開口部であって、前記唇係合部の前記空気通路の空気流軸と長手方向に位置が合うことにより、前記空気通路から出る方向付けられた前記空気流が前記楽器の前記上端における前記内周縁部の前記一部分に当たることを可能にするように構成される開口部をさらに備える、請求項1または2に記載のマウスピース。
  4. 前記開口部が、前記唇係合部と前記内周縁部の前記一部分との間に開放空間を提供するように適合させられている、請求項3に記載のマウスピース。
  5. 前記開口部が、前記唇係合部の前記空気通路の出口と実質的に位置が合い、前記空気通路の前記空気流軸を横断するように配置されている吹出縁部をさらに画定する、請求項3に記載のマウスピース。
  6. 前記吹出縁部が、使用時に、前記楽器の前記上端における前記内周縁部の前記一部分と実質的に一致するように配置されている、請求項5に記載のマウスピース。
  7. 前記吹出縁部が、約10度~約50度の角度で先細りになっている、請求項5または6に記載のマウスピース。
  8. 前記吹出縁部が、前記唇係合部の前記空気通路の前記空気流軸に対して実質的に横断するように配置されている直線状水平縁部、直線状傾斜縁部または円弧状縁部を含む、請求項5から7のいずれか一項に記載のマウスピース。
  9. 前記唇係合部の前記空気通路が、実質的に三日月形、半円形状、矩形形状、または多角形状という形状の断面領域を画定する、請求項1から8のいずれか一項に記載のマウスピース。
  10. 前記中央穴の前記開口端部が、前記マウスピースの前記本体および前記楽器の前記管状構造に沿った開放空気連通をもたらす、請求項1から9のいずれか一項に記載のマウスピース。
  11. 前記中央穴が最大穴径を画定し、前記唇係合部が、前記空気通路の最大幅を画定し、前記空気通路の前記最大幅および前記最大穴径が、約1:1.1~約1:2.5の比率で提供される、請求項1から10のいずれか一項に記載のマウスピース。
  12. 前記最大穴径が約10mm~約60mmである、請求項11に記載のマウスピース。
  13. 前記空気通路の前記最大幅が約5mm~約20mmである、請求項11または12に記載のマウスピース。
  14. 前記唇係合部が、前記空気通路の最大幅に対して垂直な最大高さを画定し、前記最大高さおよび前記最大幅が、約1:3~約1:20の比率である、請求項11から13のいずれか一項に記載のマウスピース。
  15. 前記唇係合部が、前記楽器の前記管状構造の前記上端における前記内周縁部の前記一部分から約2mm~約10mmの距離だけ離間している、請求項1から14のいずれか一項に記載のマウスピース。
  16. 前記唇係合部の前記空気通路の前記出口が、前記吹出縁部から約2mm~約10mmの距離だけ離間している、請求項5に記載のマウスピース。
  17. 縦笛での使用のために設けられている、請求項1から16のいずれか一項に記載のマウスピース。
  18. 上端が開放された縦笛の使用のために設けられている、請求項1から17のいずれか一項に記載のマウスピース。
  19. 前記本体が、前記接続部と前記唇係合部との間に延在部をさらに有する、請求項1から18のいずれか一項に記載のマウスピース。
  20. 前記接続部が、前記楽器の前記管状構造の前記上端における内周壁によって受け入れられるように適合させられている、請求項1から19のいずれか一項に記載のマウスピース。
  21. 前記接続部が、前記楽器の前記上端における外周壁の少なくとも一部と係合することによって、前記楽器の前記上端を接続するように適合させられている、請求項1から20のいずれか一項に記載のマウスピース。
  22. 前記本体が、一体的に形成されている、請求項1から21のいずれか一項に記載のマウスピース。
  23. 前記本体が、ポリマー材料で形成されている、請求項22に記載のマウスピース。
  24. 前記本体が、成形または三次元印刷によって形成されている、請求項23に記載のマウスピース。
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