JP3237255U - 足関節用サポーター - Google Patents

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Abstract

【課題】足関節の安定性を向上して、着用者の歩行性を高めることができるテーピング機能を具備する足関節用サポーターを提供する。【解決手段】足関節用サポーター1は、着用者の足甲及び足底まわりに締着可能な円筒状の生地で形成され、当該生地の表面側に面ファスナーのループ面を有する下アンカー部10と、下アンカー部10のループ面に縫着されるとともに、帯状の生地で形成され、着用者の足甲から足首にかけて配置される第1テーピング領域21、第1テーピング領域から連続し、着用者の足首に巻回される上アンカー領域22、及び上アンカー領域から連続し、着用者の足甲上で第1テーピング領域21と交差する第2テーピング領域23、を有する緊締部20と、下アンカー部の裏面側に縫着されるとともに、円筒状に形成され、着用者の足甲及び足底から足首上方にかけて装着される装着補助部30とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、足関節の安定性を向上して、着用者の歩行性を高めることができるテーピング機能を具備する足関節用サポーターに関する。
従来、手関節、足関節若しくは膝関節の捻挫などの外傷予防、これらの外傷を受傷したときの応急処置、受傷後から完全回復までのリハビリテーションの補助、又は、外傷等の再発予防などの医療用の目的に対応するために、帯状のテーピングテープ(身体の任意の部分に貼着して使用する伸縮性又は非伸縮性粘着布テープ)やバンデージ、丸編で編成された略筒状のサポーターなどが使用されている。
これらのうち、テーピングテープは、使い切りで経済的ではなく、使用者の体質によっては粘着剤で使用者の皮膚にかぶれを生じさせるうえに、高齢者などの皮膚の弱い使用者にとってはテーピングテープを剥がす際に表皮剥離を生じさせるおそれがあるという問題がある。
また、丸編のサポーターは、略筒状であるため、受傷した部位を無理に曲げて挿入にする場合に痛みを伴うおそれがあるうえに、テーピングテープと比較して固定力が劣るという問題がある。
これに対し、バンデージは、長手方向に伸縮性を有する帯状体であるため、患部に追従しやすく、着用者自身で固定力を調整しながら巻回させることができ、着用者の体の動きに対して無理な力が掛からず、安定した固定力が得られるとともに、反復使用が可能なために経済的であるという点において優れている。
例えば、従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指に係止される係止部と、足首に環状に巻回されて固定され、当該巻回の方向に沿って伸縮する可撓性を有する帯状の環状巻回部と、これら係止部と環状巻回部とを繋ぎ、足の親指又はその他の指から足首にかけて螺旋状に巻回され、当該巻回の方向に沿って伸縮する可撓性を有する帯状の螺旋巻回部と、環状巻回部及び螺旋巻回部と係止部との間で折れ曲がった折曲螺旋巻回部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-45628号公報
従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指を挿入する係止部をアンカーとするもので、足の指から足首にかけて螺旋状に巻回され、足首の外旋又は内旋を矯正するものであり、足首の関節全体を安定させるためのテーピング(フィギュアエイト)を意図したものではない。
また、従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指のうち1本の足指だけに係止部を挿入するため、他の指と比較して係止部の生地の厚さ分だけ係止部を挿入した足指が高くなり、足首矯正具を装着して歩行する際に足裏に違和感を生じさせるという課題がある。
本考案は、上記課題を解消するためになされたものであり、足関節の安定性を向上して、着用者の歩行性を高めることができるテーピング機能を具備する足関節用サポーターを提供することを目的とする。
本考案に係る足関節用サポーターは、着用者の足甲及び足底まわりに締着可能な円筒状の生地で形成され、当該生地の表面側に面ファスナーのループ面を有する下アンカー部と、下アンカー部のループ面に縫着されるとともに、帯状の生地で形成され、着用者の足甲から足首にかけて配置される第1テーピング領域、第1テーピング領域から連続し、着用者の足首に巻回される上アンカー領域、及び上アンカー領域から連続し、着用者の足甲上で第1テーピング領域と交差する第2テーピング領域、を有する緊締部と、下アンカー部の裏面側に縫着されるとともに、円筒状に形成され、着用者の足甲及び足底から足首上方にかけて装着される装着補助部と、第2テーピング領域の端部に接合され、下アンカー部のループ面に脱着可能な面ファスナーのフック面を有する係着部とを備える。
このように本考案においては、下アンカー部と、第1テーピング領域、上アンカー領域及び着用者の足甲上で第1テーピング領域と交差する第2テーピング領域、を有する緊締部と、装着補助部とを備えることから、緊締部でフィギュアエイトを構成することにより、着用者の足関節を固定し、関節適合性を図り、足関節を安定させ、歩行時における着用者の足首の振れを抑制(ヒールロック)して、内反捻挫の防止や片足立ち時の不安定性などを解消して、着用者による安定した歩行を補助することができる。
また、緊締部によるフィギュアエイトは、足関節の背屈制動を補助することにより、着用者の重心を爪先立ち方向へ誘導し、着用者の歩行を補助することができる。また、緊締部によるフィギュアエイトは、着用者の足関節を安定させ、立脚期(歩行中、足が接地している期間)の初期における地面(床)からの衝撃を吸収するための補助をなすことができる。
特に、立脚期の初期における衝撃吸収及び立脚期の中期から後期にかけての推進力に寄与することができるとともに、左右(内外反)の制動により、足関節の安定性を得ることができる。
また、下部アンカーとして、地面から浮いた状態となる足底(土踏まず)まわりに下アンカー部が配置されることから、足関節用サポーターの装着時に、着用者が足底に違和感を覚えることなく、歩行することができる。
さらに、着用者の足関節を補助することにより、アキレス腱の疼痛、下腿三頭筋の疲労及び疼痛、並びに、足関節外側(靭帯)の疼痛を緩和することができる。
本考案に係る足関節用サポーターは、必要に応じて、下アンカー部が、周方向に、面ファスナーのループ面を有するループ部と、ループ部の両側端部に縫着され、ループ部よりも周方向への伸縮率が大きい伸縮部とを備える。
このように本考案においては、下アンカー部が、ループ部と、ループ部よりも周方向への伸縮率が大きい伸縮部とを備えることから、伸縮部の周方向への伸びによって、下アンカー部を径方向に拡げて下アンカー部の開口部分を大きくできることとなり、個々の着用者において、足甲及び足底まわりの太さの違いに対応して、アンカーとしての機能を有しつつ、足関節用サポーターの装着を容易にすることができる。
本考案に係る足関節用サポーターは、必要に応じて、緊締部が、第1テーピング領域の牽引方向と平行となるように下アンカー部に縫着される。
このように本考案においては、第1テーピング領域の牽引方向と平行となるように、緊締部が下アンカー部に縫着されることから、特に第1テーピング領域による緊締力を無駄に分散させることがないこととなり、着用者に不要な負荷をかけることなく、足関節を安定化することができる。
本考案に係る足関節用サポーターは、必要に応じて、装着補助部が、着用者の踵を固定するための切欠部分を備える。
このように本考案においては、切欠部分を装着補助部が備えることから、切欠部分において着用者の踵を露出、固定して位置決めできることとなり、下アンカー部の足甲及び足底まわりへの締着による位置決めと協同して、より安定して足関節用サポーターを着用者の適切な位置に装着することができる。
本考案の第1の実施形態に係る足関節用サポーターの概略構成を示す図であって、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 (a)は図1に示す下アンカー部におけるループ面の織物組織を示す概略図であり、(b)は(a)におけるA-A線断面図である。 (a)は図1に示す緊締部におけるループ面の織物組織を示す概略図であり、(b)は(a)におけるB-B線断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る足関節用サポーターの着用方法を示す概略図である。 本考案の第1の実施形態に係る足関節用サポーターの着用方法を示す概略図である。 本考案の第2の実施形態に係る足関節用サポーターの概略構成を示す背面側斜視図である。
(本考案の第1の実施形態)
以下、本考案の第1の実施形態に係る足関節用サポーターについて、図1ないし図5を用いて説明する。本実施形態の全体を通して、同じ要素には同じ符号を付している。
図1に示すように、本実施形態に係る足関節用サポーター1は、生地表面側に面ファスナーのループ面を有する織地で織成され、着用者の足甲及び足底まわりに締着可能な無底円筒状の下アンカー部10と、帯状の織地で織成され、下アンカー部10のループ面に縫着される緊締部20と、無底円筒状に織成され、下アンカー部10の裏面側に縫着されるとともに、着用者の足甲及び足底から足首上方にかけて装着される装着補助部30とを備える。
緊締部20は、着用者の足甲から足首にかけて配置される第1テーピング領域21と、第1テーピング領域21から連続し、着用者の足首に巻回される上アンカー領域22と、上アンカー領域22から連続し、着用者の足甲上で第1テーピング領域21と交差する第2テーピング領域23とを備える。
また、足関節用サポーター1は、緊締部20の一端である、第2テーピング領域23の端部に接合され、下アンカー部10のループ面に脱着可能な面ファスナーのフック面を有する係着部40を備える。
足関節用サポーター1は、着用者の左足又は右足の足関節に着用可能な左右兼用である。
下アンカー部10、緊締部20及び装着補助部30は、編地として構成することもできるが、本明細書においては、織地である場合を例にとって説明する。
下アンカー部10は、無底円筒状であって、ニードル織機やジャカードニードル織機などの力織機により、経糸50及び緯糸51を組み合わせて織成され、経糸方向(周方向、着用者の足甲及び足底まわり)に伸縮性を有し、緯糸方向(幅方向)の伸縮性を抑制した伸縮織物からなる。
下アンカー部10は、着用者の足甲及び足底まわりに締着させることにより、着用者の足関節に対して足関節用サポーター1を位置決めするとともに、フィギュアエイトを構成する緊締部20の下部アンカーとなる。
緊締部20は、帯状であって、ニードル織機やジャカードニードル織機などの力織機により、経糸50及び緯糸51を組み合わせて織成され、下アンカー部10と同様に、経糸方向(長手方向)に伸縮性を有し、緯糸方向(幅方向)の伸縮性を抑制した伸縮織物からなる。
緊締部20は、着用者の足甲から足首にかけて配置される第1テーピング領域21と、第1テーピング領域21から連続し、着用者の足首に巻回される上アンカー領域22と、上アンカー領域22から連続し、着用者の足甲上で第1テーピング領域21と交差する第2テーピング領域23とを備えて構成され、第1テーピング領域21、上アンカー領域22及び第2テーピング領域23は、同幅で直線状に配置される。
緊締部20は、第1テーピング領域21と第2テーピング領域23とが着用者の足甲上で交差できるように、下アンカー部10の中心線Cより左右いずれかの一側にずれて、下アンカー部10の表面側となる面ファスナーのループ面に縫着されている。図1に示す例では、緊締部20は、下アンカー部10の中心線Cより左側にずれた位置で、下アンカー部10に縫着されている。
また、緊締部20は、下アンカー部10に対し、第1テーピング領域21の牽引方向と平行となるように縫着される。
このように、第1テーピング領域21の牽引方向と平行となるように、緊締部20が下アンカー部10に縫着されることから、特に第1テーピング領域21による緊締力を無駄に分散させることがないこととなり、着用者に不要な負荷をかけることなく、足関節を安定化することができる。
下アンカー部10と緊締部20とのなす角θとしては、特に制限されないが、緊締部20を他端から一端側に牽引した場合に、角θが180°に近いほど、下アンカー部10の周方向に力が働いて下アンカー部10が回転することになり、角θが90°に近いほど、緊締部20の幅方向に力が働いて上アンカー領域22がさらに足首上方にずり上がることになる。そのため、角θの範囲は、緊締部20を他端から一端側に牽引した場合に、下アンカー部10に浮きが生じず、また、上アンカー領域22のずり上がりを防止するとともに、上アンカー領域22の下端近傍が捩れない状態で、下アンカー部10に対して第1テーピング領域21を斜め上方に牽引できるように、足関節用サポーター1の使用方法の簡便さを考慮して、40°未満に設定することが好ましく、5°ないし30°に設定することがより好ましく、10°ないし20°に設定することが更に好ましい。
また、下アンカー部10は、着用者の足部との接触面積を増やして摩擦力を増加させ、着用者の足部に対する下アンカー部10の位置ずれを防止するために、ある程度の幅を要し、例えば、4ないし12cmに設定することが好ましく、5ないし11cmに設定することがより好ましく、6ないし9cmに設定することが更に好ましい。
また、緊締部20は、フィギュアエイトを構成し、上部アンカーとしても機能するために、着用者の足甲で交差する部分(第1テーピング領域21及び第2テーピング領域23)の長さと、着用者の足首まわりを略1周半する部分(上アンカー領域22)の長さが必要であり、性別や年齢等により足首の大きさに個人差はあるが、例えば、35ないし55cmの長さに設定することが好ましく、42ないし48cmの長さに設定することが更に好ましい。また、緊締部20は、着用者の足関節の固定を効果的に行なうために、ある程度の幅を要し、例えば、2ないし8cmに設定することが好ましく、4ないし6cmに設定することが更に好ましい。
下アンカー部10の経糸50は、図2に示すように、緯糸51とともに織物の一の面を構成する経地糸50aと、経糸方向で隣り合う複数の緯糸51上に浮いて織物の他の面にループを形成するパイル糸50bと、経糸方向に伸縮性を付与する弾性糸50cとを備える。以後、下アンカー部10のループ面を有する面を「表地面」と称し、その裏面を「裏地面」と称する。
経地糸50aとしてポリエステル、ナイロン等の繊維を、パイル糸50bとしてポリエステル、ナイロン等の繊維を、弾性糸50cとしてポリウレタン等の繊維を用いることができる。
緯糸51は、経地糸50aとともに織物の裏地面を構成する緯地糸51aと、緯地糸51aに並設される熱融着性を有する融着糸51bとを備え、1本の緯地糸51a及び1本の融着糸51bを並設して1本の緯糸51として構成される。
図2においては、1本の緯地糸51a及び1本の融着糸51bを1本の緯糸51として図示している。また、図2(b)においては、並設される緯糸51を基準にして、上側が表地面となり、下側が裏地面となる。
緯糸地51aとしてポリエステル、ナイロン等の繊維を、また、緯糸地51bとしてポリエステル、ナイロン等の繊維を用いることができる。
次に、本実施形態に係る下アンカー部10の織物組織の一例を図2を用いて説明する。
ループ面をなす経地糸50aは、1本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)との1-3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面をなすパイル糸50bは、隣り合う6本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して下側を通って沈み、隣り合う2本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)との6-2-2-2の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面をなす弾性糸50cは、1本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a、融着糸51b)との1-1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図2に示す経地糸50a、パイル糸50b及び弾性糸50cによる織物組織は一例であり、表地面にループ(ループ面)を有することができれば、この織物組織に限られるものではない。
緊締部20は、下アンカー部10の編成糸において、経糸50を構成するパイル糸50bの替わりに、前述の経地糸50a(以下、緊締部20の経地糸50aを「第1経地糸50a」と称する)に対して、緯糸51との交差浮沈を逆に対応させた経地糸50a(以下、第2経地糸50dと称する)を用いている。
すなわち、経糸50は、図3に示すように、緯糸51とともに織物の一の面(例えば、裏地面)を構成する第1経地糸50aと、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸50cと、緯糸51とともに織物の他の面(例えば、表地面)を構成する第2経地糸50dと、を備える。
また、緯糸51は、第1経地糸50aとともに織物の裏地面を構成する緯地糸51aを備える。
図3(b)においては、並設される緯糸51を基準にして、上側が表地面となり、下側が裏地面となる。
次に、図3を用いて本実施形態に係る緊締部20の織物組織の一例を説明する。
第1経地糸50aは、1本の緯糸51(緯地糸51a)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸51(緯地糸51a)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a)との1-3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、弾性糸50cは、1本の緯糸51(緯地糸51a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸51(緯地糸51a)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a)との1-1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、第2経地糸50dは、隣り合う3本の緯糸51(緯地糸51a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸51(緯地糸51a)に対して下側を通って沈む、緯糸51(緯地糸51a)との3-1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図3に示す第1経地糸50a、弾性糸50c及び第2経地糸50dによる織物組織は一例であって、この織物組織に限られるものではない。
なお、下アンカー部10(又は緊締部20)は、ジャカードニードル織機を用いることにより、経糸方向で隣り合う複数の緯糸51に対して、経糸50の経地糸50a(又は第1経地糸50a)を表地面側に浮かせ、経糸50のパイル糸50b(又は第2経地糸50d)を裏地面側に沈ませて、自由に開口するジャガード組織にて、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様を表地面に部分的に形成することができる。
この場合、下アンカー部10は、紋様の領域を除き、表地面の略全面にループ(ループ面)を有することになる。また、紋様を形成しない場合には、下アンカー部10及び緊締部20は、ニードル織機により織成されることとなる。
また、下アンカー部10及び緊締部20は、経糸50及び緯糸51の材質(特に、弾性糸50c及び緯地糸51aの太さ)並びに緯糸51の打込み回数(本数)により、経糸方向の最大伸度を自在に調整することが可能である。
ここで、最大伸度とは、「巾7.0cmの試験片を用意し、巾方向の全幅をつかみ、引張試験機(島津製作所製、EZ-TEST EZ-L)にセットした後、10cm間隔(L0)に印を付け、54.4Nの荷重を加え、1分間保持後の印間の長さ(L1)を、L0で除した値」をいう。
緊締部20の経糸方向の最大伸度は、1.1ないし3であることが好ましく、1.3ないし2.5であることがより好ましく、1.5ないし2であることが更に好ましい。
また、下アンカー部10の経糸方向の最大伸度は、緊締部20の経糸方向の最大伸度よりも大きいことが好ましく、1.5ないし3.5であることがより好ましく、1.7ないし2.3であることが更に好ましい。
このように、足関節用サポーター1は、下アンカー部10の経糸方向の最大伸度が緊締部20の経糸方向の最大伸度よりも大きいことにより、下アンカー部10による着用者の足甲及び足底まわりに対する締付力を抑制しつつ(足甲及び足底まわりにおける血流阻害による着用者への不快感を起こさせず)、緊締部20の緊締力により足関節を固定して足関節の安定性を向上し、足関節への負担を軽減することができる。
緊締部20は、厚すぎると着用者の足首に緊締部20を巻回する際に嵩張り巻きにくくなり、薄すぎると緊締部20の織物自体が折れやすく所望の固定力が得られない。このため、緊締部20の厚さとしては、緊締部20を足首に巻回しやすく、所望の固定力を得ることができる厚さに設定することが好ましく、例えば、3mm以下に設定することが好ましく、1ないし2mmに設定することがより好ましく、1.3ないし1.7mmに設定することが更に好ましい。
また、下アンカー部10は、厚すぎると着用者の足底に違和感を生じさせ、薄すぎると下アンカー部10の織物自体が折れやすく所望の締結力が得られない。このため、下アンカー部10の厚さとしては、着用者の足裏に違和感を生じさせず、所望の締結力を得ることができる厚さに設定することが好ましく、例えば、4mm以下に設定することが好ましく、1ないし3mmに設定することがより好ましく、1.3ないし1.7mmに設定することが更に好ましい。
装着補助部30は、上端から略半円形状に切り欠かれた切欠部分31を備えた略無底円筒状であって、ニードル織機やジャカードニードル織機などの力織機により、経糸及び緯糸を組み合わせて織成され、経糸方向及び緯糸方向に伸縮性を有する伸縮織物からなる。
経糸は、緯糸とともに織物の一の面(例えば、裏地面)を構成する第1経地糸と、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸と、緯糸とともに織物の他の面(例えば、表地面)を構成する第2経地糸とを備える。
また、緯糸は、第1経地糸とともに織物の裏地面を構成する緯地糸と、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸とを備える。
装着補助部30は、切欠部分31を着用者の足関節(踵)に対応させて、足関節に対して足関節用サポーター1を位置決めする。
切欠部分31の大きさとしては、装着補助部30の全面積を1とした場合、0.01ないし0.2であることが好ましく、0.03ないし0.1であることがより好ましく、0.05ないし0.07であることが更に好ましい。
このように、切欠部分31を装着補助部30が備えることから、切欠部分31において着用者の足関節(踵)を露出、固定して位置決めできることとなり、下アンカー部10の足甲及び足底まわりへの締着による位置決めと協同して、より安定して足関節用サポーター1を着用者の適切な位置に装着することができる。
係着部40は、長方形と等脚台形とを組み合わせた平面形状であり、長方形部分40aが緊締部20の一の面(裏地面)に縫製され、等脚台形部分40bが緊締部20の一端から突出している。
このように、係着部40の等脚台形部分40bが、緊締部20の一端から突出していることにより、緊締部20と重畳しない分だけ薄くなり、等脚台形部分40bを着用者の手の指で把持しやすくし、下アンカー部10のループ面に対して係着部40のフック面を容易に脱着することができる。
次に、本実施形態に係る足関節用サポーター1の着用方法について、図4を用いて説明する。以下では、足関節用サポーター1を着用者の右足に装着した場合を例にとって説明する。
着用者は、図4(a)に示すように、装着補助部30の上端側から右足のつま先を挿通し、下アンカー部10が足甲及び足底(土踏まず)まわりに配置されるように、装着補助部30を引き上げる。この際、装着補助部30は、装着補助部30の切欠部分31から着用者の右足の足関節が露出、固定する位置まで引き上げられて、足関節用サポーター1を着用者の右足の適切な位置に位置決めする。
下アンカー部10と装着補助部30との位置決め後、着用者は、図4(b)に示すように、左手で緊締部20の一端(係着部40)を把持しながら緊締部20を牽引し、右足の第5指側から内踝にかけて足甲で伸長状態の緊締部20(第1テーピング領域21)を配置させる。ここで、伸長状態とは、着用者が足関節用サポーター1を着用後に、巻回位置を微調整可能な程度に伸び代を有する状態をいう。
次に、着用者は、図5(a)及び図5(b)に示すように、両手を用いて、伸長状態の緊締部20(上アンカー領域22)を右足の内踝からアキレス腱に対応する部分を介して外踝の方向に足首に対して1周半だけ周回させる。
そして、着用者は、図5(c)及び図5(d)に示すように、左手で緊締部20の一端を把持しながら、外踝から右足の第1指側にかけて足甲で伸長状態の緊締部20(第2テーピング領域23)を配置させる。このとき、第2テーピング領域23は、足甲上で第1テーピング領域21と交差する。
最後に、着用者は、足甲及び足底まわりに位置する下アンカー部10のループ面に緊締部20の一端にある係着部40のフック面を係着させて、足関節用サポーター1の装着を完了する。
図1、図4及び図5に示す足関節用サポーター1は、緊締部20(第1テーピング領域21)を右足の第5指側から内踝にかけて配置させたうえで足首に対して反時計回りに緊締部20(上アンカー領域22)を巻回している。そのため、足関節用サポーター1を右足に装着した場合に、下アンカー部10からの緊締部20(第1テーピング領域21)の巻き始めの方向が右足の外側から足甲を介して内側となり、足部の外反方向にあらかじめ力を与え、足関節を内側に捻ることにより発症する内反捻挫を予防することができる。
また、一方で、左足に着用した場合に、下アンカー部10からの緊締部20(第1テーピング領域21)の巻き始めの方向が左足の内側から足甲を介して外側となり、足部の内反方向にあらかじめ力を与え、足関節を外側に捻ることにより発症する外反捻挫を予防することもできる。
以上のように、足関節用サポーター1は、緊締部20でフィギュアエイトを構成することにより、着用者の足関節を固定し、関節適合性を図り、足関節を安定させ、歩行時における着用者の足首の振れを抑制(ヒールロック)して、内反捻挫の防止や片足立ち時の不安定性などを解消して、着用者による安定した歩行を補助することができる。
また、緊締部20によるフィギュアエイトは、足関節の背屈制動を補助することにより、着用者の重心を爪先立ち方向へ誘導し、着用者の歩行を補助することができる。また、緊締部20によるフィギュアエイトは、着用者の足関節を安定させ、立脚期(歩行中、足が接地している期間)の初期における地面(床)からの衝撃を吸収するための補助をなすことができる。
特に、足関節用サポーター1は、立脚期の初期における衝撃吸収及び立脚期の中期から後期にかけての推進力に寄与することができるとともに、左右(内外反)の制動により、足関節の安定性を得ることができる。
また、下部アンカーとして、地面から浮いた状態となる足底(土踏まず)まわりに下アンカー部10が配置されることから、足関節用サポーター1の装着時に、着用者が足底に違和感を覚えることなく、歩行することができる。
さらに、足関節用サポーター1は、着用者の足関節を補助することにより、アキレス腱の疼痛、下腿三頭筋の疲労及び疼痛、並びに、足関節外側(靭帯)の疼痛を緩和することができる。
(本考案の第2の実施形態)
第1の実施形態に係る足関節用サポーターにおいては、下アンカー部を面ファスナーのループ面を有する織地で織成された無底円筒状とする構成としているが、これに限らず、図6に示すように、周方向に、面ファスナーのループ面を有するループ部と、当該ループ部よりも周方向への伸縮率が大きい伸縮部とを有する構成とすることもできる。
下アンカー部60は、無底円筒状に形成され、面ファスナーのループ面を有する織地で織成されたループ部61と、ループ部61の両側端部に縫着され、ループ部61よりも周方向への伸縮率が大きい織地で織成された伸縮部62とを備える。
ループ部61の伸縮率は、1.1ないし4倍であることが好ましく、1.5ないし3倍であることが更に好ましい。
伸縮部62の伸縮率は、1.5ないし6倍であることが好ましく、2ないし4倍であることが更に好ましい。伸縮部62の伸縮率を1.5ないし6倍とすることで、伸縮部62の周方向への伸びによって、下アンカー部60を径方向に拡げて下アンカー部60の開口部分を大きくできることとなり、個々の着用者において、足甲及び足底まわりの太さの違いに対応して、アンカーとしての機能を有しつつ、足関節用サポーター1の装着を容易にすることができる。
また、伸縮部62の伸縮率は、ループ部61の伸縮率を1とした場合、1.1ないし3であることが好ましく、1.3ないし2であることが更に好ましい。
ここで、伸縮率は、「巾7.0cmの試験片を用意し、巾方向の全幅をつかみ、引張試験機(島津製作所製、EZ-TEST EZ-L)にセットした後、5cm間隔(L0)に印を付け54.4Nの荷重を加え、1分間保持後の印間の長さ(L1)を、L0で除した値」をいう。
伸縮部62の周方向の大きさとしては、下アンカー部60の周方向の全長を1とした場合、0.2ないし0.6であることが好ましく、0.3ないし0.5であることが更に好ましい。
なお、図6において、伸縮部62は、着用者の足裏側に配置されているが、第1テーピング領域21及び第2テーピング領域23によるフィギュアエイトの構成を阻害しなければこれに限らず、例えば、足甲側に配置することもできる。
このように、下アンカー部60が、ループ部61と、ループ部61よりも周方向への伸縮率が大きい伸縮部62とを備えることから、伸縮部62の周方向への伸びによって、下アンカー部60を径方向に拡げて下アンカー部60の開口部分を大きくできることとなり、個々の着用者において、足甲及び足底まわりの太さの違いに対応して、アンカーとしての機能を有しつつ、足関節用サポーター1の装着を容易にすることができる。
なお、上記各実施形態は、適宜組み合わせて使用することができる。
1 足関節用サポーター
10 下アンカー部
20 緊締部
21 第1テーピング領域
22 上アンカー領域
23 第2テーピング領域
30 装着補助部
31 切欠部分
40 係着部
40a 長方形部分
40b 等脚台形部分
50 経糸
50a 経地糸(第1経地糸)
50b パイル糸
50c 弾性糸
50d 第2経地糸
51 緯糸
51a 緯地糸
51b 融着糸
60 下アンカー部
61 ループ部
62 伸縮部
C 中心線

Claims (4)

  1. 着用者の足甲及び足底まわりに締着可能な円筒状の生地で形成され、当該生地の表面側に面ファスナーのループ面を有する下アンカー部と、
    前記下アンカー部のループ面に縫着されるとともに、帯状の生地で形成され、着用者の足甲から足首にかけて配置される第1テーピング領域、前記第1テーピング領域から連続し、着用者の足首に巻回される上アンカー領域、及び前記上アンカー領域から連続し、着用者の足甲上で前記第1テーピング領域と交差する第2テーピング領域、を有する緊締部と、
    前記下アンカー部の裏面側に縫着されるとともに、円筒状に形成され、着用者の足甲及び足底から足首上方にかけて装着される装着補助部と、
    前記第2テーピング領域の端部に接合され、前記下アンカー部のループ面に脱着可能な面ファスナーのフック面を有する係着部とを備えることを
    特徴とする足関節用サポーター。
  2. 前記請求項1に記載の足関節用サポーターにおいて、
    前記下アンカー部が、周方向に、面ファスナーのループ面を有するループ部と、前記ループ部の両側端部に縫着され、前記ループ部よりも周方向への伸縮率が大きい伸縮部とを備えることを
    特徴とする足関節用サポーター。
  3. 前記請求項1又は2に記載の足関節用サポーターにおいて、
    前記緊締部が、前記第1テーピング領域の牽引方向と平行となるように前記下アンカー部に縫着されることを
    特徴とする足関節用サポーター。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれか一項に記載の足関節用サポーターにおいて、
    前記装着補助部が、着用者の踵を固定するための切欠部分を備えることを
    特徴とする足関節用サポーター。

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