JP3237242B2 - Ni基合金積層体 - Google Patents
Ni基合金積層体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ni・Fe系合金とN
i合金とを拡散接合し一体化したNi基合金積層体に係
り、特に、腐食性無機酸である高温濃硝酸に対して耐食
性を有するNi基合金積層体に関するものである。
i合金とを拡散接合し一体化したNi基合金積層体に係
り、特に、腐食性無機酸である高温濃硝酸に対して耐食
性を有するNi基合金積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体間の熱交換を行う際に用いら
れる装置として、プレート式熱交換器が知られている。
このプレート式熱交換器は、温度の異なる流体同士を熱
伝導の良いプレートを介して接触させ、一方の高温側の
流体から他方の低温側の流体(冷媒)へ熱を移動させる
装置である。前記冷媒としては、水、水蒸気、空気、水
銀(Hg)、ナトリウム(Na)やカリウム(K)等の
溶融金属等、多種多様のものがあるが、例えば、化学工
業において比較的低温(約90℃程度)の濃硝酸(HN
O3)を常温まで冷却する場合には、熱容量及び伝熱係
数が大きく無毒で安価な点から、河川水もしくは海水が
もっぱら用いられている。この場合、前記プレートとし
ては、Crを16重量%、Moを16重量%、Wを4重
量%、Feを5重量%含有し、残部がNiからなるNi
・Cr・Mo系合金薄板が用いられている。この薄板は
濃硝酸、河川水や海水、双方に対して耐食性が良好であ
り、かつ、熱伝導度も大きな材料である、
れる装置として、プレート式熱交換器が知られている。
このプレート式熱交換器は、温度の異なる流体同士を熱
伝導の良いプレートを介して接触させ、一方の高温側の
流体から他方の低温側の流体(冷媒)へ熱を移動させる
装置である。前記冷媒としては、水、水蒸気、空気、水
銀(Hg)、ナトリウム(Na)やカリウム(K)等の
溶融金属等、多種多様のものがあるが、例えば、化学工
業において比較的低温(約90℃程度)の濃硝酸(HN
O3)を常温まで冷却する場合には、熱容量及び伝熱係
数が大きく無毒で安価な点から、河川水もしくは海水が
もっぱら用いられている。この場合、前記プレートとし
ては、Crを16重量%、Moを16重量%、Wを4重
量%、Feを5重量%含有し、残部がNiからなるNi
・Cr・Mo系合金薄板が用いられている。この薄板は
濃硝酸、河川水や海水、双方に対して耐食性が良好であ
り、かつ、熱伝導度も大きな材料である、
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、腐食
性無機酸である高温濃硝酸(110℃以上)を常温まで
冷却する必要が増しており、プレート式熱交換器に対し
てもこれらの高温濃硝酸に対して耐食性のあるものが要
求されている。上記の例では、プレートの材料としてN
i・Cr・Mo系合金が用いられているが、この合金は
高温濃硝酸中に放置されると腐食するという欠点があ
り、使用に耐えることができない。その理由は、Ni,
Cr,Mo各々は、比較的低温の濃硝酸(沸点(b.p.)1
20.5℃)に対しては不動態をつくり侵されないので
あるが、濃硝酸の温度が110℃以上の高温になると該
濃硝酸の極めて強い酸化作用のために該Ni・Cr・M
o系合金が侵されるためである。
性無機酸である高温濃硝酸(110℃以上)を常温まで
冷却する必要が増しており、プレート式熱交換器に対し
てもこれらの高温濃硝酸に対して耐食性のあるものが要
求されている。上記の例では、プレートの材料としてN
i・Cr・Mo系合金が用いられているが、この合金は
高温濃硝酸中に放置されると腐食するという欠点があ
り、使用に耐えることができない。その理由は、Ni,
Cr,Mo各々は、比較的低温の濃硝酸(沸点(b.p.)1
20.5℃)に対しては不動態をつくり侵されないので
あるが、濃硝酸の温度が110℃以上の高温になると該
濃硝酸の極めて強い酸化作用のために該Ni・Cr・M
o系合金が侵されるためである。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、腐食性無機酸である高温濃硝酸に対して耐食
性を有するNi基合金積層体を提供することにある。
であって、腐食性無機酸である高温濃硝酸に対して耐食
性を有するNi基合金積層体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様なNi基合金積層体を採用した。す
なわち、ニッケル(Ni)31.0〜39.0重量%、
クロム(Cr)18.0〜22.0重量%、モリブデン
(Mo)1.0〜3.5重量%、銅(Cu)2.0〜
5.0重量%、ニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)を
合計0.08〜1.0重量%含有し、残部が鉄(Fe)
からなるNi・Fe系合金と、クロム(Cr)12.0
〜22.5重量%、モリブデン(Mo)12.5〜1
7.0重量%、タングステン(W)2.5〜4.5重量
%、鉄(Fe)2.0〜7.00重量%含有し、残部が
ニッケル(Ni)からなるNi・Cr・Mo系合金とを
拡散接合し一体化してなることを特徴としている。
に、本発明は次の様なNi基合金積層体を採用した。す
なわち、ニッケル(Ni)31.0〜39.0重量%、
クロム(Cr)18.0〜22.0重量%、モリブデン
(Mo)1.0〜3.5重量%、銅(Cu)2.0〜
5.0重量%、ニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)を
合計0.08〜1.0重量%含有し、残部が鉄(Fe)
からなるNi・Fe系合金と、クロム(Cr)12.0
〜22.5重量%、モリブデン(Mo)12.5〜1
7.0重量%、タングステン(W)2.5〜4.5重量
%、鉄(Fe)2.0〜7.00重量%含有し、残部が
ニッケル(Ni)からなるNi・Cr・Mo系合金とを
拡散接合し一体化してなることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明者等は、高温濃硝酸に対して耐食性が優
れているNi・Fe系合金と、耐水性が優れているNi
・Cr・Mo系合金を組み合わせることにより、高温濃
硝酸に対する耐食性、海水及び河川水に対する耐食性、
加工性、熱交換性等に優れたNi基合金積層体を発明し
た。
れているNi・Fe系合金と、耐水性が優れているNi
・Cr・Mo系合金を組み合わせることにより、高温濃
硝酸に対する耐食性、海水及び河川水に対する耐食性、
加工性、熱交換性等に優れたNi基合金積層体を発明し
た。
【0007】本発明のNi基合金積層体では、熱伝導度
の大きなNi系合金、すなわち、Niを31.0〜3
9.0重量%、Crを18.0〜22.0重量%、Mo
を1.0〜3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量
%、Nb及びTaを合計0.08〜1.0重量%含有
し、残部がFeからなるNi・Fe系合金と、Crを1
2.0〜22.5重量%、Moを12.5〜17.0重
量%、Wを2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.
00重量%含有し、残部がニッケル(Ni)からなるN
i・Cr・Mo系合金とを拡散接合し一体化する。
の大きなNi系合金、すなわち、Niを31.0〜3
9.0重量%、Crを18.0〜22.0重量%、Mo
を1.0〜3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量
%、Nb及びTaを合計0.08〜1.0重量%含有
し、残部がFeからなるNi・Fe系合金と、Crを1
2.0〜22.5重量%、Moを12.5〜17.0重
量%、Wを2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.
00重量%含有し、残部がニッケル(Ni)からなるN
i・Cr・Mo系合金とを拡散接合し一体化する。
【0008】前記Ni・Fe系合金は、腐食性無機酸で
ある高温濃硝酸に対する耐食性が優れており、また、前
記Ni・Cr・Mo系合金は河川水、海水等に対する耐
食性が優れている。そこで、これらのNi系合金同士を
拡散接合し一体化すれば、一方の面が高温濃硝酸に対す
る耐食性に優れ、他方の面が海水及び河川水に対する耐
食性に優れることとなる。したがって、一方の面の高温
濃硝酸に対する耐食性、他方の面の河川水、海水等に対
する耐食性をそれぞれ向上させることが可能になる。
ある高温濃硝酸に対する耐食性が優れており、また、前
記Ni・Cr・Mo系合金は河川水、海水等に対する耐
食性が優れている。そこで、これらのNi系合金同士を
拡散接合し一体化すれば、一方の面が高温濃硝酸に対す
る耐食性に優れ、他方の面が海水及び河川水に対する耐
食性に優れることとなる。したがって、一方の面の高温
濃硝酸に対する耐食性、他方の面の河川水、海水等に対
する耐食性をそれぞれ向上させることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例のNi基合金薄板
(積層体)について図1を参照して説明する。このNi
基合金薄板1は、110℃以上の高温濃硝酸(HNO
3 )を河川水または海水(冷媒)により常温(例えば、
15℃程度)まで冷却する際に用いられるプレート式熱
交換器のプレートに適用され、Niを31.0〜39.
0重量%、Crを18.0〜22.0重量%、Moを
1.0〜3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量%、
Nb及びTaを合計0.08〜1.0重量%含有し、残
部がFeからなるNi・Fe系合金2と、Crを12.
0〜22.5重量%、Moを12.5〜17.0重量
%、Wを2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.0
0重量%含有し、残部がNiからなるNi・Cr・Mo
系合金3とが張り合わされて拡散接合され、その後冷間
圧延が施されて一体化されたものである。
(積層体)について図1を参照して説明する。このNi
基合金薄板1は、110℃以上の高温濃硝酸(HNO
3 )を河川水または海水(冷媒)により常温(例えば、
15℃程度)まで冷却する際に用いられるプレート式熱
交換器のプレートに適用され、Niを31.0〜39.
0重量%、Crを18.0〜22.0重量%、Moを
1.0〜3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量%、
Nb及びTaを合計0.08〜1.0重量%含有し、残
部がFeからなるNi・Fe系合金2と、Crを12.
0〜22.5重量%、Moを12.5〜17.0重量
%、Wを2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.0
0重量%含有し、残部がNiからなるNi・Cr・Mo
系合金3とが張り合わされて拡散接合され、その後冷間
圧延が施されて一体化されたものである。
【0010】前記プレート式熱交換器においては、熱交
換率及び加工性を考慮した場合のプレートの有効な厚み
は、0.6〜0.8mmである。前記Ni・Fe系合金
板2は、高温濃硝酸(90℃以上)に対する耐食性が優
れているが、僅かではあるが厚みの減少がみられる。こ
こでは、厚みを0.7mmと設定した。前記Ni・Cr
・Mo系合金板3は、河川水(例えば、15℃程度)及
び海水に対する耐食性が優れており、厚みの減少は殆ど
無い。ここでは、厚みを0.1mmと設定した。
換率及び加工性を考慮した場合のプレートの有効な厚み
は、0.6〜0.8mmである。前記Ni・Fe系合金
板2は、高温濃硝酸(90℃以上)に対する耐食性が優
れているが、僅かではあるが厚みの減少がみられる。こ
こでは、厚みを0.7mmと設定した。前記Ni・Cr
・Mo系合金板3は、河川水(例えば、15℃程度)及
び海水に対する耐食性が優れており、厚みの減少は殆ど
無い。ここでは、厚みを0.1mmと設定した。
【0011】このNi基合金薄板1においては、Ni・
Fe系合金板2とNi・Cr・Mo系合金板3を拡散接
合し、その後冷間圧延を施して一体化すれば、一方の面
が高温濃硝酸に対して耐食性に優れ、他方の面が海水及
び河川水に優れた耐食性を示すこととなる。したがっ
て、一方の面の高温濃硝酸に対する耐食性、他方の面の
河川水、海水等に対する耐食性をそれぞれ向上させるこ
とが可能になる。
Fe系合金板2とNi・Cr・Mo系合金板3を拡散接
合し、その後冷間圧延を施して一体化すれば、一方の面
が高温濃硝酸に対して耐食性に優れ、他方の面が海水及
び河川水に優れた耐食性を示すこととなる。したがっ
て、一方の面の高温濃硝酸に対する耐食性、他方の面の
河川水、海水等に対する耐食性をそれぞれ向上させるこ
とが可能になる。
【0012】表1は、本発明のNi基合金薄板(実施
例)各々の組成と、本発明の組成の範囲から外れたNi
基合金薄板(比較例)各々の組成とを、重量百分率で表
わしたものである。
例)各々の組成と、本発明の組成の範囲から外れたNi
基合金薄板(比較例)各々の組成とを、重量百分率で表
わしたものである。
【表1】
【0013】また、表2は、上記実施例及び比較例の各
々のNi基合金薄板について、濃硝酸に対する耐食性及
び食塩水に対する耐食性を調べた結果を示したものであ
る。
々のNi基合金薄板について、濃硝酸に対する耐食性及
び食塩水に対する耐食性を調べた結果を示したものであ
る。
【表2】 試験方法は、上記のNi基合金薄板のNi・Fe系合金
板を高温(110℃)の濃硝酸(HNO3を68%含
有)側に、また、Ni・Cr・Mo系合金板を常温(1
5℃)の食塩水(NaClを4%含有)側にそれぞれ配
置してこれらの溶液同士を接触させ100時間放置した
後、これらの合金板の表面の腐食状態を観察し、全く腐
食されなかったものを「○」、僅かに腐食がみられたも
のを「△」、腐食が生じたものを「×」と評価した。な
お、ここでは、濃硝酸の流量を6000l/Hr、食塩
水の流量を6000l/Hrとした。
板を高温(110℃)の濃硝酸(HNO3を68%含
有)側に、また、Ni・Cr・Mo系合金板を常温(1
5℃)の食塩水(NaClを4%含有)側にそれぞれ配
置してこれらの溶液同士を接触させ100時間放置した
後、これらの合金板の表面の腐食状態を観察し、全く腐
食されなかったものを「○」、僅かに腐食がみられたも
のを「△」、腐食が生じたものを「×」と評価した。な
お、ここでは、濃硝酸の流量を6000l/Hr、食塩
水の流量を6000l/Hrとした。
【0014】表2から明かなように、本発明のNi基合
金薄板(実施例)は、本発明の組成の範囲から外れたN
i基合金薄板(比較例)と比べて、高温濃硝酸に対する
耐食性、食塩水に対する耐食性共に、向上していること
がわかる。
金薄板(実施例)は、本発明の組成の範囲から外れたN
i基合金薄板(比較例)と比べて、高温濃硝酸に対する
耐食性、食塩水に対する耐食性共に、向上していること
がわかる。
【0015】以上説明したように、上記一実施例のNi
基合金薄板1によれば、Niを31.0〜39.0重量
%、Crを18.0〜22.0重量%、Moを1.0〜
3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量%、Nb及び
Taを合計0.08〜1.0重量%含有し、残部がFe
からなるNi・Fe系合金2と、Crを12.0〜2
2.5重量%、Moを12.5〜17.0重量%、Wを
2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.00重量%
含有し、残部がNiからなるNi・Cr・Mo系合金3
とが張り合わされて拡散接合され、その後冷間圧延が施
されて一体化されるとしたので、一方の面の高温濃硝酸
に対する耐食性、他方の面の河川水、海水等に対する耐
食性をそれぞれ向上させることができる。
基合金薄板1によれば、Niを31.0〜39.0重量
%、Crを18.0〜22.0重量%、Moを1.0〜
3.5重量%、Cuを2.0〜5.0重量%、Nb及び
Taを合計0.08〜1.0重量%含有し、残部がFe
からなるNi・Fe系合金2と、Crを12.0〜2
2.5重量%、Moを12.5〜17.0重量%、Wを
2.5〜4.5重量%、Feを2.0〜7.00重量%
含有し、残部がNiからなるNi・Cr・Mo系合金3
とが張り合わされて拡散接合され、その後冷間圧延が施
されて一体化されるとしたので、一方の面の高温濃硝酸
に対する耐食性、他方の面の河川水、海水等に対する耐
食性をそれぞれ向上させることができる。
【0016】なお、この実施例では形状を薄板とした
が、この形状は薄板に限定されることなく例えば、管
状、円筒状等、装置の形状によって適宜変更可能であ
る。
が、この形状は薄板に限定されることなく例えば、管
状、円筒状等、装置の形状によって適宜変更可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のNi基合
金積層体によれば、ニッケル(Ni)31.0〜39.
0重量%、クロム(Cr)18.0〜22.0重量%、
モリブデン(Mo)1.0〜3.5重量%、銅(Cu)
2.0〜5.0重量%、ニオブ(Nb)及びタンタル
(Ta)を合計0.08〜1.0重量%含有し、残部が
鉄(Fe)からなるNi・Fe系合金と、クロム(C
r)12.0〜22.5重量%、モリブデン(Mo)1
2.5〜17.0重量%、タングステン(W)2.5〜
4.5重量%、鉄(Fe)2.0〜7.00重量%含有
し、残部がニッケル(Ni)からなるNi・Cr・Mo
系合金とを拡散接合し一体化してなることとしたので、
一方の面の高温濃硝酸に対する耐食性、他方の面の河川
水、海水等に対する耐食性をそれぞれ向上させることが
できる。
金積層体によれば、ニッケル(Ni)31.0〜39.
0重量%、クロム(Cr)18.0〜22.0重量%、
モリブデン(Mo)1.0〜3.5重量%、銅(Cu)
2.0〜5.0重量%、ニオブ(Nb)及びタンタル
(Ta)を合計0.08〜1.0重量%含有し、残部が
鉄(Fe)からなるNi・Fe系合金と、クロム(C
r)12.0〜22.5重量%、モリブデン(Mo)1
2.5〜17.0重量%、タングステン(W)2.5〜
4.5重量%、鉄(Fe)2.0〜7.00重量%含有
し、残部がニッケル(Ni)からなるNi・Cr・Mo
系合金とを拡散接合し一体化してなることとしたので、
一方の面の高温濃硝酸に対する耐食性、他方の面の河川
水、海水等に対する耐食性をそれぞれ向上させることが
できる。
【図1】本発明のNi基合金薄板を示す側面図である。
1 Ni基合金薄板(積層体) 2 Ni・Fe系合金板 3 Ni・Cr・Mo系合金板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−211053(JP,A) 特開 昭58−133352(JP,A) 特開 昭49−107910(JP,A) 特開 昭50−92813(JP,A) 特開 昭56−58942(JP,A) 特開 平3−68745(JP,A) 特開 平4−235243(JP,A) 特許151140(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 19/03 B23K 20/00 310 B32B 15/01 C22C 30/00 F28F 21/08
Claims (1)
- 【請求項1】 ニッケル(Ni)31.0〜39.0重
量%、クロム(Cr)18.0〜22.0重量%、モリ
ブデン(Mo)1.0〜3.5重量%、銅(Cu)2.
0〜5.0重量%、ニオブ(Nb)及びタンタル(T
a)を合計0.08〜1.0重量%含有し、残部が鉄
(Fe)からなるNi・Fe系合金と、クロム(Cr)
12.0〜22.5重量%、モリブデン(Mo)12.
5〜17.0重量%、タングステン(W)2.5〜4.
5重量%、鉄(Fe)2.0〜7.00重量%含有し、
残部がニッケル(Ni)からなるNi・Cr・Mo系合
金とを拡散接合し一体化してなることを特徴とするNi
基合金積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30142492A JP3237242B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | Ni基合金積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30142492A JP3237242B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | Ni基合金積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145852A JPH06145852A (ja) | 1994-05-27 |
JP3237242B2 true JP3237242B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=17896715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30142492A Expired - Fee Related JP3237242B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | Ni基合金積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237242B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110250465A1 (en) * | 2008-09-26 | 2011-10-13 | Andrei Evgenievich Rozen | Multilayer material with enhanced corrosion resistance (variants) and methods for preparing same |
CN110144475B (zh) * | 2019-05-30 | 2020-11-20 | 宝钛集团有限公司 | 一种纯镍板式换热器板片用薄板的制备方法 |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP30142492A patent/JP3237242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06145852A (ja) | 1994-05-27 |
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