JP3236755U - 空間除菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造で安価に製造できる空間除菌装置を提供する。【解決手段】紫外線を照射する照射部2と、照射部を収容するとともに、照射部を望む開口31を有する筐体3と、開口を覆うとともに、前記筐体の内外を連通する孔部41を有するカバー4と、孔部に嵌め込まれた半透明体5と、を具備する除菌装置1であって、半透明体が表面に微細凹凸構造を有するガラス体であり、筐体が設置面に立設される筒体であり、開口が筐体の上端に設けられていて、照射部に外気を送り込む電動ファン7を更に具備する。【選択図】図2
Description
本考案は、空間除菌装置に関する。
紫外線を用いた殺菌ないし除菌は古くから研究され、その有効性が多数報告されており、現在でも感染症の拡大防止などの観点から注目されている。
紫外線による殺菌のメカニズムは概ね次のとおりである。
すなわち、細菌の細胞の中にある核には遺伝情報を司るデオキシリボ核酸(DNA)が存在しており、DNAの光吸収スペクトルは260nm波長付近に吸収帯を持っているところ、この吸収スペクトルと、紫外線の菌類への殺菌効果の波長特性は非常に近似している。このことから一般的には、紫外線を細菌に照射することで、細菌内のDNAに作用して、水和現象、ダイマー形成、分解などの光化学反応を引き起こし、菌類を死滅させるものと考えられており、260nm付近の波長をもつ紫外線の殺菌効果が最も高いとされている。
すなわち、細菌の細胞の中にある核には遺伝情報を司るデオキシリボ核酸(DNA)が存在しており、DNAの光吸収スペクトルは260nm波長付近に吸収帯を持っているところ、この吸収スペクトルと、紫外線の菌類への殺菌効果の波長特性は非常に近似している。このことから一般的には、紫外線を細菌に照射することで、細菌内のDNAに作用して、水和現象、ダイマー形成、分解などの光化学反応を引き起こし、菌類を死滅させるものと考えられており、260nm付近の波長をもつ紫外線の殺菌効果が最も高いとされている。
このような紫外線の殺菌効果を利用した空間除菌装置が世間一般に販売、利用されている。
こうした空間除菌装置は、例えば概円筒状の形状であり、その内部には紫外線照射部を設けている。そして、ファンなどを利用して空間除菌装置の下方から装置内部に外部空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を紫外線照射部に通してから装置上部から再び外部空間内へと排気するよう循環させることで、装置を設置した空間の除菌を行う。例えば特許文献1(特開2006-26239号公報)参照。
こうした空間除菌装置は、例えば概円筒状の形状であり、その内部には紫外線照射部を設けている。そして、ファンなどを利用して空間除菌装置の下方から装置内部に外部空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を紫外線照射部に通してから装置上部から再び外部空間内へと排気するよう循環させることで、装置を設置した空間の除菌を行う。例えば特許文献1(特開2006-26239号公報)参照。
このような空間除菌装置はすでに良く知られており、多くの製品が市場に流通している。そこで、より簡素な構造とし、より安価に製作できるよう設計することが競争力の獲得に繋がる。
例えば、装置が電源に接続されて運転状態にあるのか、あるいは停止状態にあるのかを視認できることが一般に求められ、通常は電源灯のようなものを備えて、電源灯の点灯、消灯によって装置の稼働状態を目視できるようにしているが、そのためには操作パネルや回路が必要となる。
そのような構造を省略するためには、例えば装置内で照射されている紫外光を直接目視することで運転、停止を判断することが考えられるが、紫外光を直視することによる目への影響を考慮するとそのような方法は望ましくない。
そこで、本考案は、簡素な構造で安価に製造できる空間除菌装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決すべく、本考案は、
紫外線を照射する照射部と、
前記照射部を収容するとともに、前記照射部を望む開口を有する筐体と、
前記開口を覆うとともに、前記筐体の内外を連通する孔部を有するカバーと、
前記孔部に嵌め込まれた半透明体と、
を具備することを特徴とする空間除菌装置、を提供する。
紫外線を照射する照射部と、
前記照射部を収容するとともに、前記照射部を望む開口を有する筐体と、
前記開口を覆うとともに、前記筐体の内外を連通する孔部を有するカバーと、
前記孔部に嵌め込まれた半透明体と、
を具備することを特徴とする空間除菌装置、を提供する。
本考案の空間除菌装置においては、前記半透明体が表面に微細凹凸構造を有するガラス体であること、が好ましい。
また、本考案の空間除菌装置においては、前記筐体が設置面に立設される筒体であり、前記開口が前記筐体の上端に設けられていること、が好ましい。
また、本考案の空間除菌装置においては、前記照射部に外気を送り込む電動ファンを更に具備すること、が好ましい。
本考案によれば、簡素な構造で安価に製造できる空間除菌装置を提供することができる。
以下、本考案に係る空間除菌装置の代表的な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本考案はこれら図面に限定されるものではない。また、図面は、本考案を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
本実施形態に係る空間除菌装置1は、医療施設、飲食店、オフィス、会議室、更衣室などの空間の除菌のために好適に使用される。ここで、除菌の対象としては、細菌だけでなく、ウイルス、カビ、原生生物などを含む。
空間除菌装置1は、図1に示すように全体として略円筒状を呈しているが、円筒形状にかぎられない。図2に示すように、空間除菌装置1は、照射部2、筐体3、カバー4及び半透明体5を含む。
以下、各構成要素を詳細に説明する。
以下、各構成要素を詳細に説明する。
照射部2は、紫外線を照射する紫外線ランプである。本実施形態で使用される紫外線のタイプは、上述した除菌対象を効果的に殺菌する観点から、UV-C(100nm~280nm)、とりわけ遠UV-C(200nm~230nm)であることが好ましい。
照射部2による紫外線の放射照度は、0.05~0.08[W/cm2]であることが好ましい。また、紫外線の照射時間は0.3~0.7[sec]であることが好ましい。上記の放射照度及び照射時間の範囲であれば十分な殺菌効果を期待できる。
照射部2は所望のタイプの紫外線を照射できれば何でもよく、例えばLEDやバリヤー放電エキシマーランプが挙げられる。
本実施形態において、照射部2は、略円筒状ないし略円柱状であり、筐体3の長手方向ないし軸方向に沿って配置されている。筐体3内を通過する空気に十分な量の紫外線を照射する観点から、照射部2は、上述した放射照度の下で、概ね50[cm]の長さを有していればよい。ただし、照射部2の寸法及び配置は、要求される除菌能力及び筐体3の形状に応じて適宜設定されてよい。
筐体3は、照射部2を収容し、照射部2からの紫外線が外部に漏れないように遮蔽する。筐体3の材料として、例えばアルミニウムなどの金属を好適に用いることができるが、要求される強度及び紫外線耐性を備える限り、樹脂などの他の材料でもよい。
筐体3は、中空の筒体であり、設置面に立設される。筐体3は、上端及び下端に、照射部2を望む開口31,32を有する。したがって、筐体3は空気の流路としても機能する。筐体3内の紫外線照射空間(照射部2の周りの流路)の容積は、上述した放射照度及び照射時間の下で十分な除菌効果を得る観点から、5000~10000[cm3]であることが好ましい。
カバー4は、筐体3の開口31を覆う部材であり、照射部2からの紫外線が空間除菌装置1の天面側から外部に漏れないように遮蔽する。ただし、カバー4と筐体3の間には隙間S1があり、通気口(排気口)として機能する。
本実施形態においてカバー4は円板状であるが、照射部2からの紫外線に対する十分な遮蔽性能を有する限り、矩形等の他の形状でも構わない。また、カバー4は、例えば金属材料ないし樹脂材料で作製できるが、カバー4の材料はこれらに限られない。
カバー4は、筐体3の内外を連通する孔部41を有する。孔部41は、例えば、カバー41の中央に設けられてよい。孔部41は、半透明体5を確実に保持できるように、カバー4の上面側から下面側に向けて広がっているとよい。
孔部41には半透明体5が嵌め込まれている。半透明体5は、ユーザの眼が照射部2からの紫外線に直接曝されることを防止しつつ、照射部2から紫外線が照射されているかどうかを確認するためのものである。
半透明体5は、照射部2からの紫外線を散乱する観点から、表面に微細凹凸構造を有するガラス体(摺りガラス,磨りガラス)であることが好ましいが、樹脂材料で作製されてもよい。本実施形態において半透明体5は球体である。半透明体5として例えばビー玉を用いることができる。半透明体5は、例えば、カバー4の下面側に取り付けられた金属片によって孔部41に固定されてよい。なお、微細凹凸構造を形成する方法は特に限定されないが、例えばサンドブラスト加工、ウェットブラスト加工、フロスト加工及びそれらの組合せ等が挙げられる。
筐体3の下端にはベース6が配置されている。ベース6は筐体3を支持するものである。ベース6と筐体3の間には隙間S2があり、通気口(吸気口)として機能する。
本実施形態においてベース6は円板状であるが、他の形状でも構わない。また、ベース6は、例えば金属材料ないし樹脂材料で作製できるが、ベース6の材料はこれらに限られない。
空間除菌装置1は、照射部2に外気を送り込む電動ファン7を更に具備してもよい。本実施形態において、電動ファン7は筐体3の下端側に配置され、隙間S2から外気を吸引して照射部2に送る。電動ファン7の排風能力は、効率的な除菌の観点から、0.85~1.0[m3/min]であることが好ましい。
また、空間除菌装置1は、照射部2、電動ファン7などの電動部品に電力を供給する電源(図示せず)を含んでもよい。電源は、交流電源でも直流電源でもよく、またタイマー機能を備えていてもよい。
次いで、空間除菌装置1の動作を説明する。
空間除菌装置1の電源を投入すると、電動ファン7が起動し、筐体3の下端の隙間S2から外気を吸引して照射部2に向けて送り込む。照射部2の周囲に送り込まれた空気は、照射部2の周囲を通過中に照射部2からの紫外線によって除菌され、筐体3の上端の隙間S1から排出される。このようにして空間の除菌が実施される。
空間除菌装置1の電源を投入すると、電動ファン7が起動し、筐体3の下端の隙間S2から外気を吸引して照射部2に向けて送り込む。照射部2の周囲に送り込まれた空気は、照射部2の周囲を通過中に照射部2からの紫外線によって除菌され、筐体3の上端の隙間S1から排出される。このようにして空間の除菌が実施される。
このとき、半透明体5は、照射部2から漏れ出てくる紫外線によって淡く光る(図3参照)。したがって、ユーザは、この淡い光によって、空間除菌装置1が作動中であることを容易に把握することができる。
すなわち、紫外光をユーザが直視することが無いよう、空間除菌装置1の外に紫外光が直接漏れないようにしつつ、照射部2の光を利用して空間除菌装置1が動いているかどうか視認できるような構造として、空間除菌装置1に、照射部2を覗きみることができる孔部41を設け、孔部41に半透明体5を嵌め込んでおく。この構造であれば、紫外光は半透明体5により乱反射、あるいは減衰するので、空間除菌装置1内の紫外光をユーザが直視する恐れは無い。
また、わざわざ電源灯を別に設けることなく、空間除菌装置1の稼働状態を確認可能である。半透明体5(ビー玉等)は安価で入手容易であるので、電源灯を設けるための回路等を設けるよりも価格や資材調達面で有利である。
更に、空間除菌装置1が概筒状の形状である場合には、筐体3の上端を覆う円板状のカバー4に、半透明体5を備えた覗き窓(孔部41)を設けることで、視認性を高めることができる。
以上、本考案の一実施形態である空間除菌装置について説明したが、本考案はこれらのみに限定されるものではなく、本考案の技術的思想を具備する限りは種々の設計変更が可能であり、かかる設計変更態様は全て本考案の技術的範囲に含まれる。
1 空間除菌装置
2 照射部
3 筐体
4 カバー
5 半透明体
6 ベース
41孔部
2 照射部
3 筐体
4 カバー
5 半透明体
6 ベース
41孔部
Claims (4)
- 紫外線を照射する照射部と、
前記照射部を収容するとともに、前記照射部を望む開口を有する筐体と、
前記開口を覆うとともに、前記筐体の内外を連通する孔部を有するカバーと、
前記孔部に嵌め込まれた半透明体と、
を具備することを特徴とする空間除菌装置。 - 前記半透明体が表面に微細凹凸構造を有するガラス体であること、
を特徴とする請求項1に記載の空間除菌装置。 - 前記筐体が設置面に立設される筒体であり、
前記開口が前記筐体の上端に設けられていること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の空間除菌装置。 - 前記照射部に外気を送り込む電動ファンを更に具備すること、
を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空間除菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000091U JP3236755U (ja) | 2022-01-14 | 2022-01-14 | 空間除菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022000091U JP3236755U (ja) | 2022-01-14 | 2022-01-14 | 空間除菌装置 |
Publications (1)
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JP3236755U true JP3236755U (ja) | 2022-03-15 |
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JP2022000091U Active JP3236755U (ja) | 2022-01-14 | 2022-01-14 | 空間除菌装置 |
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