JP3236738B2 - スペクトラム拡散通信方式 - Google Patents

スペクトラム拡散通信方式

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JP3236738B2 JP20346694A JP20346694A JP3236738B2 JP 3236738 B2 JP3236738 B2 JP 3236738B2 JP 20346694 A JP20346694 A JP 20346694A JP 20346694 A JP20346694 A JP 20346694A JP 3236738 B2 JP3236738 B2 JP 3236738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトラム拡散通信
方式を移動体通信に適用する場合の周波数選択性フェー
ジング対策に関するものであり、特に同期補足用の相関
器に加えて遅延波情報を検出するためのスライディング
相関器を有する受信装置により、受信信号長表示に加え
て遅延波情報を基地局へ送信して良好な通信品質を維持
する移動体通信システムを提案するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信において、加入者容量を増大
させる有力な手段の一つとして、スペクトラム拡散通信
方式の適用が検討されており、例えばウイリアム・シー
・ワイ・リー(William C.Y.Lee )による”セルラーC
DMAのあらまし(Overvew ofCelluar CDMA )”、I
EEEトランザクション・オン・ヴィヒークラー・テク
ノロジー(vol.40、NO.2、291-302 ページ、1991年5
月)等によって広く知られている。CDMA方式は、変
調されたキャリアを自己相関特性が鋭い系列で拡散し、
ひとつの周波数帯域で複数のユーザーが使用する通信方
式であり、他局との干渉を避けるために相関器による同
期補足が行われる。すなわち、同一の周波数の電波の中
から自局の系列と同一の系列で拡散された信号を検出
し、その信号と自局の受信タイミングとの同期をとるこ
とにより干渉の少ない通信を実現させるものである。
【0003】一方、移動体通信を特徴づける要素の一つ
として、フェージングがあげられる。これは移動局の走
行に伴って受信電波の振幅、位相等が急峻に変動するも
のであり、高品質な移動体通信を困難なものとする。さ
らに前記の振幅、位相等の変動に加えて、高速ディジタ
ル移動体通信においては、周波数選択性(セレクティ
ブ)フェージングが発生する。これはデータの伝送レー
トの逆数に対してフェージングの発生原因である多重波
の到来時間差が無視できなくなり、希望波に対して遅延
波が干渉を引き起こす現象である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4は、CDMA送信
波が移動局に到来する様子を模式的に示したものであ
る。すなわち、電波は希望波A1の他に、他局の符号系
列で拡散されたB,C,・・・N、の干渉波及び、ビル
や山などに反射、散乱等してA1とは異なる伝搬経路を
経たために、A1に対して遅延時間をもって到来するA
2、A3、・・・Anという遅延波の合成波となって到
来する。セレクティブフェージングはこのうち遅延時間
をもつ到来波A2、A3、・・・が存在すると発生し、
品質の高い通信を実現するためにはA1レベルが高いだ
けではなく、A2、A3の遅延波のレベルが小さな伝送
路を選択しなければならない。
【0005】受信機側では相関器を設けて自己の系列と
到来波との相関演算を行う。干渉波B、C、・・・・N
は自己の系列とは異なる系列で拡散されているために相
関出力が現れない。したがって、受信機側のチップレー
トを僅かに遅らせてスライディングさせてやるとA1、
A2・・・に対応したタイミングで相関ピークが出力さ
れる。これらの相関ピークを検出して最も鋭い相関値を
得られた時点で僅かに遅れていた受信機側のチップレー
トをシステムのチップレートと完全に一致させて、それ
以降は遅延ロックループ等で追跡していく。
【0006】以上がCDMAの同期補足ー追跡の動作で
ある。普通はA1、A2・・・の到来波の中では第一到
来波であるA1が一番レベルが大きいので、相関器はA
1の到来タイミングで同期が確立される。従来の方式で
は、この状態で得られる伝搬環境についての情報はたか
だか現在補足しているA1のレベル、つまりRSSIの
みであり、セレクティブフェージングを決定づけるA
2、A3、・・・に関する情報は得られない。
【0007】従来の受信装置のブロック図を図3に示
す。1はアンテナ、2はRF増幅部、3は周波数変換
部、4は同期補足追跡部、5はPN発生器、6は同期補
足相関器、7は情報復調部である。
【0008】CDMA方式では、系列の異なるキャリア
は雑音とみなせるために、干渉に強い通信方式であるも
のの、それでも通信基地局よりも近い場所に他の送信局
が存在するような、いわゆる遠近問題が発生する。つま
り、自己相関特性が鋭くかつ相互相関が皆無な理想的な
系列群が見当らないために、干渉の影響を少なからず受
ける。したがってCDMA方式も本質的には従来の移動
体通信と同質であり、基地局にRSSI(受信信号長表
示)のレベルを報告するなどの、伝搬環境に関する情報
を入手し活用するシステム方法が望ましい。ところが現
状の移動体通信においては、基地局にRSSIのレベル
は報告するものの、前述の周波数選択性フェージングに
関する情報に関しては、検出が非常に困難であるために
全く報告されていない。周波数の有効利用のために将来
益々データ伝送レートが高くなる事が予想され、周波数
選択性フェージング対策が非常に重要となるにもかかわ
らず、従来の通信方式ではその対策が非常に困難であ
る。従来の技術では、例えば適応等化器を用いて遅延波
を除去もしくは合成する試みがなされているが、DSP
(デジタル信号プロセッサ)その他の回路規模が著しく
大きくなったり、高速なデータに対して収束時間が不十
分となり発散する可能性がある等の問題があるために採
用されるに至っていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、CDMA方式において、遅延波の遅延時
間、振幅など周波数選択性フェージングに関する情報を
移動局より得る事により高品質な通信を実現する通信方
式と、簡単で効率よく遅延波情報を検出する事が出来る
受信装置を提供することを目的とするものである。
【0010】このため本発明は、受信装置にCDMA送
信波を受信するために設けられる相関器に加えて、遅延
波情報を検出するためのスライディング相関器を設け、
相関器によって遅延波の情報を検出し、検出した遅延波
情報を基地局側に送信可能にするように構成した。
【0011】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、スライ
デイング相関器により遅延波情報を検出できるので、検
出された遅延波情報を基地局側に送信して周波数選択性
フェージングによる通話品質の劣化を非常に小さくする
ことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】図1は、本発明の構成を示すブロック図で
ある。図3の構成に加えてスライデイング相関器8なら
びにチップレートに僅かに遅い周波数で駆動されるPN
(Pseudo Noise)系列信号発生器9、A/D変換器10
が追加されている。
【0014】ここで相関器8は、絶えずスライディング
しており、適当な時間で同期補足している相関器6のタ
イミングにリセットされて再びスライディングを開始す
る。図2に従来の構成に追加されたスライディング相関
器8の出力の様子を示す。リセット直後はスライディン
グ相関器8は同期補足している相関器と同じタイミング
となっているから、同期補足相関器6と同一の、A1に
対応した相関ピークが出力される。時間が経過するにし
たがってスライディング相関器のタイミングがずれてい
き、A2の到来時間に対応した時間にA2との相関ピー
クが出力され、以下同様にそれぞれの到来波の遅延時間
に対応したタイミングで遅延波のレベルに対応した大き
さの相関ピークが出力される。図2は、遅延プロファイ
ルと呼ばれる各遅延波の遅延時間ならびに振幅レベルを
表すものであり、セレクティブフェージングの発生を示
唆する情報である。したがって、このスライディング相
関器8出力をA/D変換器10によりA/D変換し、受
信装置のCPUに取込むことより、基地局に現在の伝搬
環境におけるセレクティブフェージングに関する情報を
提供することができ、より高品質な通信を実現すること
ができる。
【0015】
【効果】以上説明したように、本発明はCDMA方式を
適用する場合において、スペクトラム拡散に用いられて
いる自己相関特性の鋭い系列をモニタすることにより遅
延波情報を簡単に検出する事が出来る。したがって、移
動体通信にCDMA方式を適用する場合には、相関器を
追加するだけで非常に効率よく、通信品質を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】各遅延波の遅延時間ならびに振幅レベルを表す
遅延プロファイル図。
【図3】従来の受信装置のブロック図。
【図4】CDMA送信波が移動局に到来する様子を模式
的に示した図。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 RF増幅部 3 周波数変換部 4 同期補足追跡部 5 PN発生器 6 同期補足相関器 7 情報復調部 8 スライデイング相関器 9 PN発生器 10 A/D変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04Q 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも同期補足用相関器を有する移動
    局の受信装置側にスライディング相関器を設け、前記同
    期捕捉用相関器に入力される受信到来波を前記スライデ
    ィング相関器へも入力させる構成とし、該スライディン
    グ相関器によって検出する遅延波情報を基地局に送信す
    る構成にしたことを特徴とするスペクトラム拡散通信方
    式。
JP20346694A 1994-08-29 1994-08-29 スペクトラム拡散通信方式 Expired - Fee Related JP3236738B2 (ja)

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