JP3236236B2 - El表示装置及び表示装置の駆動回路 - Google Patents

El表示装置及び表示装置の駆動回路

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JP3236236B2
JP3236236B2 JP03885697A JP3885697A JP3236236B2 JP 3236236 B2 JP3236236 B2 JP 3236236B2 JP 03885697 A JP03885697 A JP 03885697A JP 3885697 A JP3885697 A JP 3885697A JP 3236236 B2 JP3236236 B2 JP 3236236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロルミネ
ッセンス(以下、ELと略記する。)素子の駆動回路及
び該駆動回路を用いたEL表示装置に関し、特に、昇圧
コイル等と半導体集積回路装置とを組み合わせた表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腕時計の文字盤や携帯情報機器の
表示板には、バックライト用又は文字等の表示用として
EL素子を用いたEL表示装置が用いられるようになっ
てきている。
【0003】以下、従来のEL表示装置を図面に基づい
て説明する。
【0004】図10は従来のEL素子の駆動回路を用い
たEL表示装置を示す回路図である。図10において、
51は表示板を発光させるEL素子、52は直流電圧
源、53は直流電圧源52を昇圧してEL素子51に印
加する印加電圧を生成するコイル、54はコイル53に
対して逆方向の電圧が印加されるのを阻止するためのダ
イオードである。半導体基板上に集積化される領域10
0において、55はソース電極が接地されたNチャンネ
ル型MOSよりなる昇圧トランジスタ、56はその出力
端が昇圧トランジスタ55のゲート電極に接続され、該
昇圧トランジスタ55のスイッチング周波数を決める発
振回路、57はEL素子51に対する印加電圧の極性を
反転させて交流信号を生成する際の該交流信号の周波数
を決める分周回路、60はEL素子51に対する印加電
圧の極性を反転させて該交流信号を生成するスイッチン
グ回路である。
【0005】スイッチング回路60は、ドレイン電極が
ダイオード54のカソードに互いに接続され、各ソース
電極が第1の出力端子X又は第2の出力端子Yにそれぞ
れ接続され、EL素子51の印加電圧の極性を反転させ
るスイッチである第1のNチャンネル型MOSトランジ
スタ61及び第2のNチャンネル型MOSトランジスタ
62と、ソース電極が接地され、ドレイン電極が第1の
Nチャンネル型MOSトランジスタ61のソース電極に
接続され、ゲート電極が第2のNチャンネル型MOSト
ランジスタ62のゲート電極と共通に接続されている第
3のNチャンネル型MOSトランジスタ63と、ソース
電極が接地され、ドレイン電極が第2のNチャンネル型
MOSトランジスタ62のソース電極に接続され、ゲー
ト電極が第1のNチャンネル型MOSトランジスタ61
のゲート電極と共通に接続されている第4のNチャンネ
ル型MOSトランジスタ64と、第1及び第3のNチャ
ンネル型MOSトランジスタ61,63のゲート電極に
それぞれ印加される信号と、第2及び第4のNチャンネ
ル型MOSトランジスタ62,64のゲート電極にそれ
ぞれ印加される信号との極性を互いに反転させる反転器
65とから構成されている。
【0006】なお、図10において、Nチャンネル型M
OSトランジスタ61等を表わす記号に付加されている
矢印はソース電極を表わしており、他の図面においても
同様の矢印を付加している。
【0007】以下、前記のように構成されたEL表示装
置の動作を説明する。図10に示すように、昇圧トラン
ジスタ55のゲート電極に印加されるゲート電圧V56
の周波数は発振回路56により決定され、該ゲート電圧
V56の時間変化を図11に示す。図11において、T
はゲート電圧V56の周期を示し、V65は発振回路5
6の発振周波数と分周回路57の分周比とにより決定さ
れる反転器65の出力電圧を示す。ここで、出力電圧V
65の周波数は400Hz程度である。このとき、分周
回路57の分周比を例えば1/16に設定したすると、
出力電圧V65の周期は16Tとなる。図11に示すt
=0〜8Tの期間(図中の期間a)において、出力電圧
V65はローレベルであるため、第2及び第3のNチャ
ンネルMOS型トランジスタ62,63はオフとなり、
第1及び第4のNチャンネルMOS型トランジスタ6
1,64はオンとなる。このとき、EL素子51への第
2の出力端子YがGNDとなり、第1の出力端子Xがコ
イル53と昇圧トランジスタ55とにより、例えば、5
0〜80V程度にまで昇圧される。
【0008】図11に示すV51は、第2の出力端子Y
を基準とした場合のEL素子51に対する印加電圧を示
す。t=8T〜16Tの期間(図中の期間b)におい
て、反転器65の出力電圧V65はハイレベルであるた
め、第2及び第3のNチャンネルMOS型トランジスタ
62,63はオンとなり、第1及び第4のNチャンネル
MOS型トランジスタ61,64はオフとなる。このと
き、EL素子51の印加電圧V51は第3のNチャンネ
ルMOS型トランジスタ63のドレイン・ソース導電路
を介して放電され、期間aとは逆に、EL素子51への
第1の出力端子XがGNDとなり、第2の出力端子Yが
昇圧されることになる。
【0009】このように、従来のEL表示装置は、発振
回路56と分周回路57とを用いて決定される周期によ
り、EL素子51に対する印加電圧を昇圧し、且つ、極
性を反転させるEL駆動回路により構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のEL表示装置の駆動回路は、EL素子に対する印加
電圧の極性を所定周期(=8T)で反転しているため、
以下に示す3点の問題を有している。
【0011】まず、第1に、表示装置に複数のEL素子
を用いる場合には、各EL素子の容量のばらつきに伴っ
て各EL素子の印加電圧が変動するため、表示装置全体
の輝度にむらが生じるという問題を有している。この従
来の輝度むらを図面に基づいて説明する。図12は従来
のEL素子自体の容量のばらつきに伴うEL素子の印加
電圧の変動を表わしている。図12において、実線はE
L素子の容量値が相対的に小さい場合のEL素子に対す
る印加電圧を示し、破線はEL素子の容量値が相対的に
大きい場合のEL素子に対する印加電圧を示している。
図12に示すように、従来の駆動回路によると、複数の
EL素子を用いて構成される表示装置において、各EL
素子の容量のばらつきに伴って、EL素子に対する印加
電圧が±20%程度ばらつくため、各EL素子の輝度が
同一でなくなるので、装置の表示面全体に輝度むらが生
じることになる。
【0012】第2に、EL素子を交換する場合やEL素
子の接続が何らかの理由で外れた場合には、トランジス
タの容量よりも圧倒的に大きな容量が失われ、容量と電
圧とは反比例するため、トランジスタのドレイン電圧が
該トランジスタの耐圧を越える程に上昇するので、該ト
ランジスタが破壊してしまうという問題を有している。
すなわち、EL素子の交換時又はEL素子の接続が何ら
かの原因で外れた場合には、図10に示す駆動回路の負
荷として、スイッチング回路60における第1〜第4の
Nチャンネル型MOSトランジスタ61〜64のドレイ
ン電極の容量のみとなり、該容量値が数pF〜数10p
Fであって、EL素子51の1000pF以上の容量値
と比べると極端に小さいので、コイル53によって昇圧
される印加電圧により各Nチャンネル型MOSトランジ
スタ61〜64のドレイン電圧がそのドレイン耐圧以上
にまで昇圧されることになる。
【0013】第3に、図12に示すように、EL素子に
対する印加電圧の波形は、極性の切り替え時に昇圧電圧
から0Vまでの立ち下がり部分が急峻となっている。従
って、極性が切り替わる周波数が400Hz付近である
ため、この印加電圧の波形の急峻な立ち下がり部分がE
L素子に振動を与え、ノイズを発生させるという問題を
有している。殊に、使用時にノイズが発生すると不具合
な携帯電話等の移動体通信機器やその他の電子装置にお
いて、EL素子の振動音の低減が望まれており、EL素
子に対する印加電圧の波形の改善が不可欠となってい
る。
【0014】本発明は、EL素子の輝度むらを低減する
ことを第1の目的とし、EL素子の接続が解放状態にお
かれた場合における内部のトランジスタ等の素子の破壊
を防止することを第2の目的とし、EL素子が発する振
動によるノイズを低減することを第3の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1又は第2の目的
を達成するため、請求項1の発明は、EL表示装置を、
パルス信号に応じて電源電圧を昇圧して昇圧信号を生成
する昇圧信号生成手段と、前記昇圧信号が入力される
と、第1の出力信号を出力すると共に、前記昇圧信号の
極性を反転させて第2の出力信号を出力するスイッチン
グ手段と、前記スイッチング手段の出力側に接続された
EL素子と、前記スイッチング手段から第1の出力信号
の入力を受け、入力された第1の出力信号の所定電圧に
基づいて前記スイッチング手段に制御信号を出力するこ
とにより、前記スイッチング手段の第2の出力信号の極
性を反転させる電圧検出回路とを備えている構成とする
ものである。
【0016】請求項1の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング手段には、電圧検出手
段が接続されており、該電圧検出手段はスイッチング手
段からの第1の出力信号を受け、該第1の出力信号の所
定電圧に基づいてスイッチング手段を制御するため、ス
イッチング手段の第2の出力信号の極性が時間に依らず
所定電圧に達した時点で反転されるので、EL素子駆動
用の印加電圧の大きさのばらつきが抑制される。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記昇圧信号生成手段は、コイルとダイオードとが接続部
において直列に接続されてなる直列回路と、主電極が前
記直列回路の接続部に接続され、制御電極が前記パルス
信号の入力を受ける昇圧トランジスタとからなる構成を
付加するものである。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記昇圧信号生成手段に前記パルス信号を出力する発振回
路をさらに備えており、前記スイッチング手段はトラン
ジスタを有しており、前記昇圧信号生成手段は、カソー
ドが前記スイッチング手段のトランジスタの主電極に接
続されたダイオードと、一端が電圧源に接続されている
と共に他端が前記ダイオードのアノードと接続部におい
て接続されたコイルとからなる直列回路と、主電極が前
記直列回路の接続部に接続され、制御電極が前記パルス
信号を受ける昇圧トランジスタとを有し、前記電圧検出
回路が出力する制御信号は前記スイッチング手段のトラ
ンジスタの制御電極に入力される構成を付加するもので
ある。
【0019】第3の目的を達成するため、請求項4の発
明は、請求項1〜3の構成に、前記スイッチング手段の
第2の出力信号は、その出力波形が鈍化されている構成
を付加するものである。
【0020】請求項4の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング手段の第2の出力信号
は、その出力波形が鈍化されているため、印加電圧の急
峻な立ち下がりがなだらかになる。
【0021】第3の目的を達成するため、請求項5の発
明は、請求項1〜3の構成に、前記スイッチング手段と
前記EL素子との間に直列に接続され、前記スイッチン
グ手段から放電される電荷の放電時間を遅延させる抵抗
器をさらに備えている構成を付加するものである。
【0022】請求項5の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング手段は、スイッチング
手段とEL素子との間に直列に接続された抵抗器を介し
てEL素子に充電された電荷を放電するため、その放電
時の出力波形が抵抗器の抵抗成分により遅延が生じて鈍
化するので、印加電圧の急峻な立ち下がりがなだらかに
なる。
【0023】前記第1又は第2の目的を達成するため、
請求項6の発明は、表示装置の駆動回路を、ドレイン電
極同士が互いに接続された第1のNチャンネル型MOS
トランジスタ及び第2のNチャンネル型MOSトランジ
スタと、ソース電極が接地され、ドレイン電極が前記第
1のNチャンネルMOS型トランジスタのソース電極と
接続され、ゲート電極が前記第2のNチャンネル型MO
Sトランジスタのゲート電極と接続された第3のNチャ
ンネル型MOSトランジスタと、ソース電極が接地さ
れ、ドレイン電極が前記第2のNチャンネル型MOSト
ランジスタのソース電極と接続され、ゲート電極が前記
第1のNチャンネル型MOSトランジスタのゲート電極
と接続された第4のNチャンネル型MOSトランジスタ
と、前記第3のNチャンネル型MOSトランジスタのド
レイン電極に接続された第1の出力端子と、前記第4の
Nチャンネル型MOSトランジスタのドレイン電極に接
続された第2の出力端子とを有するスイッチング回路
と、前記スイッチング回路の第1の出力端子及び第2の
出力端子からの出力信号の入力を受け、前記スイッチン
グ回路における前記第1及び第4のNチャンネル型MO
Sトランジスタの共通のゲート電極と前記第2及び第3
のNチャンネル型MOSトランジスタの共通のゲート電
極とに互いに逆相の制御信号を送出する電圧検出回路と
を備えている構成とするものである。
【0024】請求項6の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング回路には、該スイッチ
ング回路の出力信号を受け、該スイッチング回路に制御
信号を出力する電圧検出回路が接続されているため、ス
イッチング回路の出力信号の極性が時間に依らず該スイ
ッチング回路の出力信号に基づいて反転されるので、E
L素子駆動用の交流電圧の大きさのばらつきが抑制され
る。
【0025】請求項7の発明は、請求項6の構成に、前
記電圧検出回路において、前記スイッチング回路の出力
信号が所定電圧を超えたときに、前記制御信号の電圧極
性が反転される構成を付加するものである。
【0026】第3の目的を達成するため、請求項8の発
明は、請求項6又は7の構成に、前記スイッチング回路
の出力信号は、その出力波形が鈍化されている構成を付
加するものである。
【0027】請求項8の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング回路の出力信号は、そ
の出力波形が鈍化されているため、印加電圧の急峻な立
ち下がりがなだらかになる。
【0028】第3の目的を達成するため、請求項9の発
明は、請求項6又は7の構成に、前記スイッチング回路
と前記第1及び第2の出力端子のうちの少なくとも一方
との間に直列に接続され、前記スイッチング回路から放
電される電荷の放電時間を遅延させる抵抗器をさらに備
えている構成を付加するものである。
【0029】請求項9の構成により、EL素子駆動用の
交流信号を生成するスイッチング回路は、スイッチング
回路とEL素子との間に直列に接続された抵抗器を介し
て放電されるため、その放電時の出力波形が抵抗器の抵
抗成分により遅延が生じて鈍化するので、印加電圧の急
峻な立ち下がりがなだらかになる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施形態に係るEL
駆動回路を用いたEL表示装置を示す回路図である。図
1において、1は表示板を発光させるEL素子、2は直
流電圧源、10は直流電圧源2を昇圧してEL素子1に
印加する印加電圧を生成する昇圧信号生成手段としての
昇圧回路、20はEL素子1に対する印加電圧の極性を
反転させて交流信号を生成するスイッチング手段として
のスイッチング回路、30は半導体基板上に集積化され
る領域を示している。
【0032】昇圧回路10は、一端が直流電圧源2に接
続されたコイルと、アノードがコイル11の他端に接続
され、カソードがスイッチング回路20に接続され、コ
イル11に対して逆方向の電圧が印加されるのを阻止す
るためのダイオード12と、ソース電極が接地され、主
電極としてのドレイン電極がコイル11とダイオード1
2の共通接続部に接続されたNチャンネル型MOSより
なる昇圧トランジスタ13とから構成されている。
【0033】6は出力側が昇圧トランジスタ13の制御
電極としてのゲート電極に接続され、入力側が直流電圧
源2に接続され、昇圧トランジスタ13のスイッチング
周波数を決める発振回路であり、7は一方の入力端が直
流電圧源2に接続され、他方の入力端がEL素子1接続
用の第1の出力端子X及び第2の出力端子Yに接続さ
れ、出力端がスイッチング回路20に接続され、EL素
子1に対する印加電圧の極性を反転させる第1の出力信
号としての所定電圧を検出する電圧検出回路である。
【0034】スイッチング回路20は、ドレイン電極が
昇圧回路10におけるダイオード12のカソードに互い
に接続され、各ソース電極が第1の出力端子X又は第2
の出力端子Yにそれぞれ接続され、EL素子1の印加電
圧の極性を反転させるスイッチである第1のNチャンネ
ル型MOSトランジスタ21及び第2のNチャンネル型
MOSトランジスタ22と、ソース電極が接地され、ド
レイン電極が第1のNチャンネル型MOSトランジスタ
21のソース電極に接続され、ゲート電極が第2のNチ
ャンネル型MOSトランジスタ22のゲート電極と共通
に接続されている第3のNチャンネル型MOSトランジ
スタ23と、ソース電極が接地され、ドレイン電極が第
2のNチャンネル型MOSトランジスタ22のソース電
極に接続され、ゲート電極が第1のNチャンネル型MO
Sトランジスタ21のゲート電極と共通に接続されてい
る第4のNチャンネル型MOSトランジスタ24と、電
圧検出回路7が出力する制御信号が入力され、第1及び
第3のNチャンネル型MOSトランジスタ21,23の
ゲート電極にそれぞれ印加される制御信号と、第2及び
第4のNチャンネル型MOSトランジスタ22,24の
ゲート電極にそれぞれ印加される制御信号との極性を互
いに反転させる反転器25とから構成されている。な
お、第1の出力端子X及び第2の出力端子Yの端子間に
生じる電位差が第2の出力信号に相当する。
【0035】また、本実施形態においては、EL表示装
置の駆動回路はすくなくともスイッチング回路20と電
圧検出回路7とを含むものとする。
【0036】以下、前記のように構成された駆動回路を
有するEL表示装置の動作を説明する。
【0037】図2は本発明の第1の実施形態に係る駆動
回路のタイミングチャートであって、V6は発振回路6
の出力信号を示し、V7は電圧検出回路7の出力信号を
示し、V1はEL素子1への第2の出力端子Yを基準と
した場合のEL素子1に対する印加電圧を示す。図2に
示すように、電圧検出回路7の出力信号V7がハイレベ
ルの期間(図中の期間a)において、第1及び第4のN
チャンネル型MOSトランジスタ21,24はオンとな
り、第2及び第3のNチャンネル型MOSトランジスタ
22,23はオフとなる。このとき、図1に示すEL素
子1への2つの出力端子のうち第2の出力端子YがGN
Dとなり、第1の出力端子Xがコイル11と昇圧トラン
ジスタ13とにより昇圧され、例えば、50〜80Vの
印加電圧となる。印加電圧V1は、所定電圧+VPに達
すると、電圧検出回路7がその電圧を検出し、今度は電
圧検出回路7が所定電圧(−VP)を検出するまでの期
間(図中の期間b)ローレベルの信号V7を出力する。
このときは、期間aとは逆に、第1及び第4のNチャネ
ルMOS型トランジスタ21,24がオフとなり、EL
素子1に蓄積された電荷は第3のNチャネル型MOSト
ランジスタ23を通って放電され、EL素子1への第1
の出力端子XがGNDとなり、第2の出力端子Yがコイ
ル11と昇圧トランジスタ13により昇圧された電圧が
現われる。
【0038】なお、所定電圧VPを、NチャンネルMO
S型トランジスタ21〜24の各ドレイン耐圧以下で且
つEL素子1の耐圧以下に設定する。
【0039】また、電圧検出回路としては、ツェナーダ
イオードを用いた回路、抵抗分割を用いた回路又はコン
パレータ等が考えられるが、高精度で且つ安価なツェナ
ーダイオードを用いた回路が好ましい。この場合には、
EL素子1に対する印加電圧V1のばらつきはツェナー
ダイオード自体の特性のばらつきにまで抑えることがで
きる。
【0040】このように、本実施形態によると、電圧検
出回路7においてEL素子1に対する印加電圧が、時間
に依存することなく、所定電圧VPまで昇圧されるのを
モニターし、該所定電圧VPを検出したときにEL素子
1の印加電圧V1の極性を反転するため、図3における
実線に示す容量が相対的に大きなEL素子と、破線に示
す容量が相対的に小さなEL素子とが混在したとして
も、各EL素子の印加電圧V1の絶対値の最大値がほぼ
同一となるので、複数個のEL素子で構成される表示装
置に輝度むらが生じなくなる。ここで、各素子の容量の
ばらつきが時間軸方向に現われるが、400Hz程度の
交流であるため、この時間軸方向のばらつきが表示に影
響を与えることはない。
【0041】また、電圧検出回路7が検出する所定電圧
VPは、NチャンネルMOS型トランジスタ21〜24
の各ドレイン耐圧以下で且つEL素子1の耐圧以下に設
定されているため、EL素子1を交換する場合やEL素
子1の接続が何らかの理由で外れた場合においても、駆
動回路を構成する各トランジスタには、所定電圧VP以
上の電圧が印加されないので、該各トランジスタが破壊
されることがない。
【0042】なお、昇圧トランジスタ13にMOS型ト
ランジスタを用いたが、これに限らず、バイポーラトラ
ンジスタであってもよい。
【0043】以下、本発明の第2の実施形態を図面を参
照しながら説明する。
【0044】図4は本発明の第2の実施形態に係るEL
駆動回路を用いたEL表示装置を示す回路図である。図
4において、図1に示すEL表示装置と同一の構成要素
には同一の符号を付すことにより説明を省略する。新た
な構成要素として図4に示すように、スイッチング回路
20における第1のNチャンネル型MOSトランジスタ
21のソース電極及び第3のNチャンネル型MOSトラ
ンジスタ23のドレイン電極の共通接続点と第1の出力
端子Xとの間には、抵抗器8が直列に接続されている。
図4において、V4Aは第1のNチャンネル型MOSト
ランジスタ21のソース電極及び第3のNチャンネル型
MOSトランジスタ23のドレイン電極の共通接続点の
電圧を表わし、V4Bは第1の出力端子Xの電圧を表わ
し、V4Cは第2のNチャンネル型MOSトランジスタ
22のソース電極及び第4のNチャンネル型MOSトラ
ンジスタ24のドレイン電極の共通接続点の電圧、すな
わち、第2の出力端子Yの電圧を表わし、V4DはEL
素子1の印加電圧である第1の出力端子Xと第2の出力
端子Yとの電位差、すなわち、V4BとV4Cとの差を
表わしている。
【0045】以下、前記のように構成されたEL表示装
置の動作を説明する。前述の第1の実施形態において説
明したように、図4において、昇圧回路10の昇圧トラ
ンジスタ13のゲート電圧の周波数は発信回路6の出力
信号に依存している。従って、第1及び第4のNチャン
ネル型MOSトランジスタ21,24がオンで、第2及
び第3のNチャンネル型MOSトランジスタ22,23
がオフの状態の場合は、昇圧回路10のコイル11と昇
圧トランジスタ13とによって第1のNチャンネル型M
OSトランジスタ21のソース電極の電圧V4Aが昇圧
され、第2の出力端子Yの電圧V4Cは0Vとなる。
【0046】この様子を具体的に図面を用いて説明す
る。図5(a)に示す電圧V4Aが昇圧されている間
は、図5(c)に示す電圧V4Cは0Vのままである。
また、図5(b)に示すように、抵抗器8を通過した後
の電圧V4Bは該抵抗器8によって電圧降下を生じてお
り、さらに、電圧V4Bが所定電圧VPにまで昇圧され
ると、図3に示す電圧検出回路7は該所定電圧VPを検
出し、制御信号を反転させる。該制御信号を受け、第1
及び第4のNチャンネル型MOSトランジスタ21,2
4がオフとなり、第2及び第3のNチャンネル型MOS
トランジスタ22,23がオンとなるため、図5(c)
に示す電圧V4Cが昇圧され、図5(a)に示すV4A
は0Vとなる。このとき、図5(b)に示すように、電
圧V4Bは抵抗器8を介して放電されるため、EL素子
1の容量成分と抵抗器8の抵抗成分との積で積分される
ので、立ち下がり波形は鈍化する。
【0047】次に、図5(c)に示す電圧V4Cが所定
電圧VPにまで昇圧されると、再び各トランジスタのオ
ン、オフが反転し、図5(a)に示す電圧V4Aが昇圧
される。このとき、電圧V4Cが0Vに立ち下がり、電
圧V4Bは瞬間的に電圧V4Cの電圧降下分だけマイナ
ス電位に降下した後、昇圧し始める。
【0048】図5(d)に示すように、EL素子1に印
加される印加電圧V4Dは電圧V4Bと電圧V4Cとの
差であり、従って、印加電圧V4Dの電圧波形は昇圧電
圧VPから0Vまでの立ち下がり部分が鈍化される。さ
らに、EL素子1の印加電圧V4Dの絶対値の最大値V
Pは、抵抗器8が設けられない場合と同一であり、EL
素子1の輝度を低下させることがない。
【0049】このように、本実施形態によると、電圧検
出回路7を備え、該電圧検出回路7はEL素子1に対す
る印加電圧が所定電圧VPまで昇圧されるのをモニター
し、該所定電圧VPを検出したときにEL素子1の印加
電圧V4Dの極性を反転させるため、容量が相対的に大
きなEL素子と、容量が相対的に小さなEL素子とが混
在したとしても、各EL素子の印加電圧V4Dの絶対値
の最大値がほぼ同一となるので、複数個のEL素子で構
成される表示装置に輝度むらが生じなくなる。
【0050】また、所定電圧VPがNチャンネルMOS
型トランジスタ21〜24の各ドレイン耐圧以下で且つ
EL素子1の耐圧以下に設定されており、電圧検出回路
7はこの印加電圧V4Dの最大値である所定電圧VPを
モニターしているため、EL素子1を交換する場合やE
L素子1の接続が何らかの理由で外れた場合において
も、駆動回路を構成する各トランジスタには、所定電圧
VP以上の電圧が印加されないので、該各トランジスタ
は破壊されることがない。
【0051】また、スイッチング回路20と第1の出力
端子Xとの間に直列に抵抗器8を設けているため、交流
信号を生成することから生じる印加電圧V4Dの急峻な
立ち下がり波形を遅延させることにより鈍化させること
ができるので、EL素子が生ずる振動を緩和することが
できる。これにより、振動によるノイズが抑制されるこ
とになる。
【0052】また、所定電圧VPのままで遅延させるこ
とができるので、EL素子の輝度を低下させることな
く、ノイズの低減化を図ることができる。
【0053】なお、EL素子の振動音、すなわち駆動音
を低減するには、抵抗器8の抵抗値を数kΩとして、E
L素子1に印加する電圧波形における昇圧電圧から0V
までの立ち下がり時間を数十μsecとなるようにすれ
ばよい。
【0054】図6は第2の実施形態の第1の変形例に係
るEL表示装置を示す回路図であって、スイッチング回
路20と第1の出力端子Xとの間の代わりに抵抗器8を
スイッチング回路20と第2の出力端子Yとの間に直列
に接続した場合の回路図である。図6に示す電圧V4A
は第2のNチャンネル型MOSトランジスタ22のソー
ス電極の電圧を示す。この場合は、図7(b)の出力信
号波形図に示すように、抵抗器8を通過した後の電圧V
4Cは該抵抗器8によって電圧降下を生じると共に抵抗
器8を介して放電されるため、立ち下がり波形が鈍化す
るので、図7(d)に示すように、電圧V4Bと電圧V
4Cとの差であり、EL素子1の印加電圧V4Dの電圧
波形は昇圧電圧VPから0Vまでの立ち下がり部分が鈍
化する。これにより、前記第2の実施形態と同様の効果
が得られる。
【0055】図8は第2の実施形態の第2の変形例に係
るEL表示装置を示す回路図であって、スイッチング回
路20と第1の出力端子Xとの間に第1の抵抗器8Aを
直列に接続すると共に、スイッチング回路20と第2の
出力端子Yとの間に第2の抵抗器8Bを直列に接続した
場合の回路図である。図8に示す電圧V4Aは第1のN
チャンネル型MOSトランジスタ21のソース電極の電
圧を示し、電圧V4Eは第2のNチャンネル型MOSト
ランジスタ22のソース電極の電圧を示す。この場合
は、図9(b)の出力信号波形図に示すように、第1の
抵抗器8Aを通過した後の電圧V4Bは該第1の抵抗器
8Aを介して放電され、且つ、図9(c)の出力信号波
形図に示すように第2の抵抗器8Bを通過した後の電圧
V4Cは該第2の抵抗器8Bを介して放電されるため、
立ち下がり波形はそれぞれ鈍化するので、図9(e)に
示すように、EL素子1の印加電圧V4Dの電圧波形は
昇圧電圧VPから0Vまでの立ち下がり部分が鈍化す
る。これにより、前記第2の実施形態と同様の効果が得
られる。なお、図9(b),(c)の各出力信号波形図
に示すように、昇圧時には瞬間的に電圧が降下した後に
それぞれ昇圧し始める。
【0056】ところで、従来のEL表示装置における駆
動回路と出力端子との間に抵抗器を挿入した場合には、
以下に説明するような不具合が生じる。
【0057】図13は従来の駆動回路にノイズ低減用の
抵抗器を設けたEL表示装置を示す回路である。図13
において、図10に示すEL表示装置と同一の構成要素
には同一の符号を付すことにより説明を省略する。新た
な構成要素として図13に示すように、スイッチング回
路60における第1のNチャンネル型MOSトランジス
タ61のソース電極及び第3のNチャンネル型MOSト
ランジスタ63のドレイン電極の共通接続点と第1の出
力端子Xとの間には、抵抗器58が直列に接続されてい
る。図13において、V5Aは第1のNチャンネル型M
OSトランジスタ61のソース電極及び第3のNチャン
ネル型MOSトランジスタ63のドレイン電極の共通接
続点の電圧を表わし、V5Bは第1の出力端子Xの電圧
を表わし、V5Cは第2のNチャンネル型MOSトラン
ジスタ62のソース電極及び第4のNチャンネル型MO
Sトランジスタ64のドレイン電極の共通接続点の電
圧、すなわち、第2の出力端子Yの電圧を表わし、V5
DはEL素子1の印加電圧である第1の出力端子Xと第
2の出力端子Yとの電位差、すなわち、V5BとV5C
との差を表わしている。
【0058】このような構成の従来のEL表示装置の動
作を説明する。まず、図13において、第1及び第4の
Nチャンネル型MOSトランジスタ61,64がオン
で、第2及び第3のNチャンネル型MOSトランジスタ
62,63がオフの状態の場合は、昇圧回路10のコイ
ル53と昇圧トランジスタ55とによって第1のNチャ
ンネル型MOSトランジスタ61のソース電極の電圧V
5Aが昇圧され、第2の出力端子Yの電圧V5Cは0V
となる。
【0059】この様子を図面を用いて説明する。図14
(a)に示す電圧V5Aが昇圧されている間は、図14
(c)に示す電圧V5Cは0Vのままである。また、図
14(b)に示すように、抵抗器58を通過した後の電
圧V5Bは該抵抗器58によって電圧降下を生じるた
め、電圧V5Aと比較すると電圧V5Bは(Va−V
b)だけ電圧が低下する。
【0060】次に、分周回路57で決定される所定時間
t1後に、第1及び第4のNチャンネル型MOSトラン
ジスタ61,64がオフとなり、第2及び第3のNチャ
ンネル型MOSトランジスタ62,63がオンとなるた
め、図14(c)に示す電圧V5Cが昇圧され、図14
(a)に示すV5Aは0Vとなる。このとき、図14
(b)に示すように、電圧V5Bは抵抗器58を介して
放電されるため、EL素子51の容量成分と抵抗器58
の抵抗成分との積で積分されるので、立ち下がり波形は
鈍化する。
【0061】次に、図14(a)及び(c)に示すよう
に、次の所定時間t1の経過後に、再度各トランジスタ
のオン,オフが反転し、電圧V5Aが昇圧され、且つ、
電圧V5Cが0Vに立ち下がり、図14(b)に示すV
5Bは瞬間的にV5Cの電圧降下分だけマイナス電位に
降下した後昇圧し始める。
【0062】図14(d)に示すように、EL素子51
に印加される印加電圧V5Dは電圧V5B、電圧V5C
の差であり、印加電圧V5Dの電圧波形は昇圧電圧から
0Vまでの立ち下がり部分が鈍化される。
【0063】このように、従来からのEL素子51の駆
動音の原因となっている立ち下がり部分の急峻な電圧波
形を遅延させることができるため、ノイズが低減される
ことになる。
【0064】しかしながら、図14(d)に示すよう
に、EL素子51の印加電圧V5Dは、抵抗器58を設
けたことにより生じる電圧降下分(Va−Vb)だけ、
抵抗器58を設けない従来のEL表示装置と比べて低下
するため、表示の輝度が下がるという欠点がある。
【0065】なお、図15のEL表示装置を示す回路図
に示すように、抵抗器58を第1の出力端子X側でなく
第2の出力端子Y側に直列に接続した場合であっても、
図16(d)に示すように、EL素子51の印加電圧V
5Dは、抵抗器58を設けない従来のEL表示装置と比
べて、抵抗器58による電圧降下分(Va−Vb)だけ
低下することが分かる。
【0066】また、図17のEL表示装置を示す回路図
に示すように、第1の抵抗器58Aを第1の出力端子X
側に直列に接続すると共に、第2の抵抗器58Bを第2
の出力端子Y側に直列に接続した場合には、図18
(e)に示すように、EL素子51の印加電圧V5D
は、第1の抵抗器58A及び第2の抵抗器58Bを設け
ない従来のEL表示装置と比べて、両抵抗器58A,5
8Bによる電圧降下分2×(Va−Vb)だけ低下する
ことが分かる。
【0067】これに対して、前記第1の実施形態のEL
表示装置に抵抗器を付加した構成の前記第2の実施形態
のEL表示装置によると、所定の昇圧電圧が低下しない
ため、EL素子の輝度が低下することなくノイズの低減
化を図ることができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明に係るEL表示装置によ
ると、電圧検出手段は、スイッチング手段の第1の出力
信号が時間に依らず所定電圧に達した時点で第2の出力
信号の極性を反転させるため、EL素子駆動用の印加電
圧の大きさのばらつきが抑制されるので、表示面の輝度
むらが抑制される。
【0069】また、印加電圧が所定電圧に達した時点で
反転されるため、EL素子への出力端子が解放状態にな
った場合でも、スイッチング手段を構成するトランジス
タの耐圧以下に該所定電圧を設定すれば、該トランジス
タが破壊されることがない。
【0070】請求項2の発明に係るEL表示装置による
と、昇圧信号生成手段は、コイルとダイオードとが接続
部において直列に接続されてなる直列回路と、主電極が
直列回路の接続部に接続され、制御電極がパルス信号の
入力を受ける昇圧トランジスタとから構成されているた
め、直流電圧源の電圧を確実に昇圧することができる。
【0071】請求項3の発明に係るEL表示装置による
と、昇圧信号生成手段にパルス信号を出力する発振回路
と、コイルとダイオードのアノードとが接続部において
直列に接続されてなる直列回路及びドレイン電極が接続
部に接続された昇圧トランジスタからなる昇圧信号生成
手段とを備えているため、直流電圧源の電圧を確実に昇
圧することができる。
【0072】また、電圧検出回路の入力側には、スイッ
チング手段が出力する第1の出力信号が入力され、電圧
検出回路が出力する制御信号はスイッチング手段のトラ
ンジスタの制御電極に入力されるため、該電圧検出回路
は第1の出力信号の電圧を確実に検出することができる
と共に、スイッチング手段からの第2の出力信号の極性
を確実に反転させることができる。
【0073】請求項4の発明に係るEL表示装置による
と、EL素子駆動用の交流信号を生成するスイッチング
手段の第2の出力信号は、その出力波形が鈍化されてい
るため、印加電圧の急峻な立ち下がりがなだらかになる
ので、印加電圧の交流成分に起因するEL素子の振動を
緩和することができる。その結果、振動によるノイズが
抑制されることになる。
【0074】請求項5の発明に係るEL表示装置による
と、スイッチング手段とEL素子との間に接続され、ス
イッチング手段から放電される電荷の放電時間を遅延さ
せる抵抗器を備えているため、スイッチング手段におけ
る第2の出力信号の放電時の出力波形を抵抗器の抵抗成
分から生じる信号遅延により容易に且つ確実に鈍化させ
ることができる。
【0075】請求項6の発明に係る表示装置の駆動回路
によると、スイッチング回路の出力信号の極性が時間に
依らず該スイッチング回路の出力信号に基づいて反転さ
れるため、EL素子駆動用の交流電圧の大きさのばらつ
きが抑制されるので、表示面の輝度むらが抑制される。
【0076】請求項7の発明に係る表示装置の駆動回路
によると、電圧検出回路において、スイッチング回路の
出力信号が所定電圧を超えたときに、制御信号の電圧極
性が反転されるため、スイッチング回路はEL素子に対
して所定電圧の交流信号を確実に出力することができ
る。
【0077】また、印加電圧は所定電圧を超えたときに
反転されるため、EL素子への出力端子が解放状態にな
ったときでも、該所定電圧をスイッチング手段を構成す
るトランジスタの耐圧以下に設定すれば、該トランジス
タが破壊されることがない。
【0078】請求項8の発明に係る表示装置の駆動回路
によると、EL素子駆動用の交流信号を生成するスイッ
チング回路の出力信号は、その出力波形が鈍化されてい
るため、印加電圧の急峻な立ち下がりがなだらかになる
ので、印加電圧の交流成分に起因するEL素子の振動が
緩和することになり、その結果、振動によるノイズが抑
制される。
【0079】請求項9の発明に係る表示装置の駆動回路
によると、スイッチング回路とEL素子との間に接続さ
れ、スイッチング回路から放電される電荷の放電時間を
遅延させる抵抗器をさらに備えているため、スイッチン
グ回路における放電時の出力信号の出力波形を抵抗器の
抵抗成分から生じる信号遅延により容易に且つ確実に鈍
化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るEL駆動回路を
用いたEL表示装置を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るEL表示装置の
発振回路、出力端子及び電圧検出回路の各出力信号のタ
イミングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る駆動回路のEL
素子に印加する出力信号を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るEL駆動回路を
用いたEL表示装置を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るEL駆動回路の
出力信号の信号波形を示し、(a)はスイッチング回路
と抵抗器との間の電圧波形を表わすグラフであり、
(b)は抵抗器が接続された第1の出力端子の電圧波形
を表わすグラフであり、(c)は抵抗器が接続されない
第2の出力端子の電圧波形を表わすグラフであり、
(d)は第1の出力端子と第2の出力端子との差よりな
る信号波形を表わすグラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る
EL駆動回路を用いたEL表示装置を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る
EL駆動回路の出力信号の信号波形を示し、(a)はス
イッチング回路と抵抗器との間の電圧波形を表わすグラ
フであり、(b)は抵抗器が接続された第2の出力端子
の電圧波形を表わすグラフであり、(c)は抵抗器が接
続されない第1の出力端子の電圧波形を表わすグラフで
あり、(d)は第1の出力端子と第2の出力端子との差
よりなる信号波形を表わすグラフである。
【図8】本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る
EL駆動回路を用いたEL表示装置を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る
EL駆動回路の出力信号の信号波形を示し、(a)はス
イッチング回路と第1の抵抗器との間の電圧波形を表わ
すグラフであり、(b)は第1の抵抗器が接続された第
1の出力端子の電圧波形を表わすグラフであり、(c)
は第2の抵抗器が接続された第2の出力端子の電圧波形
を表わすグラフであり、(d)はスイッチング回路と第
2の抵抗器との間の電圧波形を表わすグラフであり、
(e)は第1の出力端子と第2の出力端子との差よりな
る信号波形を表わすグラフである。
【図10】従来のEL駆動回路を用いたEL表示装置を
示す回路図である。
【図11】従来のEL表示装置の発振回路、分周回路及
び出力端子の各出力信号のタイミングチャートである。
【図12】従来の駆動回路のEL素子に印加する出力信
号を示すグラフである。
【図13】従来のEL駆動回路に抵抗器を設けたEL表
示装置を示す回路図である。
【図14】従来のEL駆動回路に抵抗器を設けた場合の
出力信号の信号波形を示し、(a)はスイッチング回路
と抵抗器との間の電圧波形を表わすグラフであり、
(b)は抵抗器が接続された第1の出力端子の電圧波形
を表わすグラフであり、(c)は抵抗器が接続されない
第2の出力端子の電圧波形を表わすグラフであり、
(d)は第1の出力端子と第2の出力端子との差よりな
る信号波形を表わすグラフである。
【図15】従来のEL駆動回路に抵抗器を設けたEL表
示装置を示す回路図である。
【図16】従来のEL駆動回路に抵抗器を設けた場合の
出力信号の信号波形を示し、(a)はスイッチング回路
と抵抗器との間の電圧波形を表わすグラフであり、
(b)は抵抗器が接続された第2の出力端子の電圧波形
を表わすグラフであり、(c)は抵抗器が接続されない
第1の出力端子の電圧波形を表わすグラフであり、
(d)は第1の出力端子と第2の出力端子との差よりな
る信号波形を表わすグラフである。
【図17】従来のEL駆動回路に第1の抵抗器及び第2
の抵抗器を設けたEL表示装置を示す回路図である。
【図18】従来のEL駆動回路に第1の抵抗器及び第2
の抵抗器を設けた場合の出力信号の信号波形を示し、
(a)はスイッチング回路と第1の抵抗器との間の電圧
波形を表わすグラフであり、(b)は第1の抵抗器が接
続された第1の出力端子の電圧波形を表わすグラフであ
り、(c)は第2の抵抗器が接続された第2の出力端子
の電圧波形を表わすグラフであり、(d)はスイッチン
グ回路と第2の抵抗器との間の電圧波形を表わすグラフ
であり、(e)は第1の出力端子と第2の出力端子との
差よりなる信号波形を表わすグラフである。
【符号の説明】
1 EL素子 2 直流電圧源 6 発振回路 7 電圧検出回路 8 抵抗器 8A 第1の抵抗器 8B 第2の抵抗器 10 昇圧回路(昇圧信号生成手段) 11 コイル 12 ダイオード 13 昇圧トランジスタ 20 スイッチング回路(スイッチング手段) 21 第1のNチャンネル型MOSトランジスタ 22 第2のNチャンネル型MOSトランジスタ 23 第3のNチャンネル型MOSトランジスタ 24 第4のNチャンネル型MOSトランジスタ 25 反転器 30 半導体基板上に集積化される領域 X 第1の出力端子 Y 第2の出力端子

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス信号に応じて電源電圧を昇圧して
    昇圧信号を生成する昇圧信号生成手段と、 前記昇圧信号が入力されると、第1の出力信号を出力す
    ると共に、前記昇圧信号の極性を反転させて第2の出力
    信号を出力するスイッチング手段と、 前記スイッチング手段の出力側に接続されたEL素子
    と、 前記スイッチング手段から第1の出力信号の入力を受
    け、入力された第1の出力信号の所定電圧に基づいて前
    記スイッチング手段に制御信号を出力することにより、
    前記スイッチング手段の第2の出力信号の極性を反転さ
    せる電圧検出回路とを備えていることを特徴とするEL
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記昇圧信号生成手段は、 コイルとダイオードとが接続部において直列に接続され
    てなる直列回路と、 主電極が前記直列回路の接続部に接続され、制御電極が
    前記パルス信号の入力を受ける昇圧トランジスタとから
    なることを特徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
  3. 【請求項3】 前記昇圧信号生成手段に前記パルス信号
    を出力する発振回路をさらに備えており、 前記スイッチング手段はトランジスタを有しており、 前記昇圧信号生成手段は、 カソードが前記スイッチング手段のトランジスタの主電
    極に接続されたダイオードと、一端が電圧源に接続され
    ていると共に他端が前記ダイオードのアノードと接続部
    において接続されたコイルとからなる直列回路と、 主電極が前記直列回路の接続部に接続され、制御電極が
    前記パルス信号を受ける昇圧トランジスタとを有し、 前記電圧検出回路が出力する制御信号は前記スイッチン
    グ手段のトランジスタの制御電極に入力されることを特
    徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング手段の第2の出力信号
    は、その出力波形が鈍化されていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のEL表示装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段と前記EL素子と
    の間に直列に接続され、前記スイッチング手段から放電
    される電荷の放電時間を遅延させる抵抗器をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のEL表示装置。
  6. 【請求項6】 ドレイン電極同士が互いに接続された第
    1のNチャンネル型MOSトランジスタ及び第2のNチ
    ャンネル型MOSトランジスタと、ソース電極が接地さ
    れ、ドレイン電極が前記第1のNチャンネルMOS型ト
    ランジスタのソース電極と接続され、ゲート電極が前記
    第2のNチャンネル型MOSトランジスタのゲート電極
    と接続された第3のNチャンネル型MOSトランジスタ
    と、ソース電極が接地され、ドレイン電極が前記第2の
    Nチャンネル型MOSトランジスタのソース電極と接続
    され、ゲート電極が前記第1のNチャンネル型MOSト
    ランジスタのゲート電極と接続された第4のNチャンネ
    ル型MOSトランジスタと、前記第3のNチャンネル型
    MOSトランジスタのドレイン電極に接続された第1の
    出力端子と、前記第4のNチャンネル型MOSトランジ
    スタのドレイン電極に接続された第2の出力端子とを有
    するスイッチング回路と、 前記スイッチング回路の第1の出力端子及び第2の出力
    端子からの出力信号の入力を受け、前記スイッチング回
    路における前記第1及び第4のNチャンネル型MOSト
    ランジスタの共通のゲート電極と前記第2及び第3のN
    チャンネル型MOSトランジスタの共通のゲート電極と
    に互いに逆相の制御信号を送出する電圧検出回路とを備
    えていることを特徴とする表示装置の駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧検出回路において、前記スイッ
    チング回路の出力信号が所定電圧を超えたときに、前記
    制御信号の電圧極性が反転されることを特徴とする請求
    項6に記載の表示装置の駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチング回路の出力信号は、そ
    の出力波形が鈍化されていることを特徴とする請求項6
    又は7に記載の表示装置の駆動回路。
  9. 【請求項9】 前記スイッチング回路と前記第1及び第
    2の出力端子のうちの少なくとも一方との間に直列に接
    続され、前記スイッチング回路から放電される電荷の放
    電時間を遅延させる抵抗器をさらに備えていることを特
    徴とする請求項6又は7に記載の表示装置の駆動回路。
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