JP3236172U - ストラップ用留具およびそれを備えたストラップ - Google Patents

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由季乃 関口
由美 渋木
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株式会社バンビ
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Abstract

Figure 0003236172000001
【課題】ボタンを使用してストラップ部材を簡易に着脱自在に連結できて、さらに使い勝手のよいストラップ用留具を提供する。
【解決手段】ストラップ用留具は、ストラップ部材の他端5を着脱自在に接続するための接続孔7を2カ所以上設けた留具本体1と、留具本体1の外側へ付勢するように留具本体1に設けられたボタン2と、を備える。ボタン2には、ストラップ部材の他端5の先端部5aを挿通するための挿通孔を2カ所以上有し、その挿通孔は付勢されたボタン2を押した状態で留具本体1の接続孔7と合致してストラップ部材の他端5を着脱自在とする一方で、ボタン2を押していない状態では留具本体1の接続孔7とずれてストラップ部材の他端5を係止する。
【選択図】図1

Description

本願考案は、ネックストラップなどのストラップ部材を着脱自在に連結するためのストラップ用留具に関するものである。
本願出願人は、ボタンを使用してストラップ部材を簡易に着脱自在に連結できる留具として、特許文献1において図4に図示するようなストラップ用留具を考案・開示した。
実用新案登録第3210651号公報
本願考案者は、このストラップ用留具をさらに使い勝手のよい物へ進化させるべく鋭意開発・試作を行い、本願考案を完成するに至った。
本願考案の第1の考案は、ストラップ部材を着脱自在に連結するためのストラップ用留具であって、ストラップ部材の一端を固定して接続するとともに、ストラップ部材の他端を着脱自在に接続するための接続孔を2カ所以上設けた留具本体と、留具本体の外側へ付勢するように留具本体に設けられたボタンと、を備え、ボタンには、留具本体と着脱自在に接続するストラップ部材の他端の先端部を挿通するための挿通孔を2カ所以上有し、その挿通孔は付勢されたボタンを押した状態で留具本体の接続孔と合致してストラップ部材の他端を着脱自在とする一方で、ボタンを押していない状態では留具本体の接続孔とずれてストラップ部材の他端を係止することを特徴としたものである。
第2の考案は、ストラップ部材の他端の先端部に拡径された段差部を形成したことを特徴とする同ストラップ用留具である。
第3の考案は、上記第1又は第2の考案に係るストラップ用留具を備えたことを特徴とするストラップである。
本願考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)本願考案は、ボタンを押すだけで簡単にストラップ部材の接続(連結)と接続解除(連結解除)を行うことができる。特に、ネックストラップ部材のような装着性(作業性を含む)や安定性(耐久性を含む)を要求されるストラップにおいては、ボタンを押すだけで簡単且つ確実にストラップ部材の着脱が行えるので、非常に利便性が高い。
(2)また、ストラップ部材を着脱自在に接続できる接続孔が2カ所以上あることで、ストラップの形状を任意に変えることができる。すなわち、固定されたストラップ部材の一端から遠い位置に設けられた接続孔にストラップ部材の他端を接続した場合は、留具部分が鈍角となって円形に近いストラップ形状になる。その逆に、固定されたストラップ部材の一端から近い位置に設けられた接続孔にストラップ部材の他端を接続した場合は、留具部分が鋭角となってしずく形に近いストラップ形状になる。そのため、1つのストラップで装着する人のその日の気分やコーディネートに合わせることができる。
(3)更に、ストラップ部材の他端の先端部に拡径された段差部を形成したことで、その段差部がボタンを押していない状態で生じる留具本体の接続孔とボタンの挿通孔とのずれによって係止されて、ストラップ部材の接続状態(連結状態)をより確実なものとする。
本願考案に係るストラップ用留具を説明する説明図(1)。 本願考案に係るストラップ用留具を説明する説明図(2)。 本願考案に係るストラップ用留具を説明する説明図(3)。 従来例(特許文献1)を示す説明図。
本願考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1の分解図に図示するように、本願考案に係るストラップ用留具は、留具本体1と、ボタン2と、固定側接続パーツ4と、着脱側接続パーツ5と、コイルばね6とからなっている。
留具本体1は、固定側接続パーツ4とネジ締め等によって固定する一方で、着脱側接続パーツ5と着脱自在に接続するための接続孔7(7A,7B)を2カ所設けている。
ボタン2は、底部3との間に介在するコイルばね6によって付勢された状態で留具本体1に収容されている。なお、図4に図示するような裏蓋3を必要としない構造にしたことで、留具本体1の薄型化(従来比約2/3)を実現できた。
また、ボタン2は、着脱側接続パーツ5の先端部5aを挿通するための挿通孔8(図示省略)を接続孔7に対応して2カ所有する。そして、この挿通孔8は付勢されたボタン2を押した状態で留具本体1の接続孔7と合致して着脱側接続パーツ5を着脱自在とする一方で、ボタン2を押していない状態では留具本体1の接続孔7とずれて着脱側接続パーツ5を係止する。
この時、着脱側接続パーツ5の先端部5aに拡径された段差部5bを形成したことで、その段差部5bがボタン2を押していない状態で生じる留具本体1の接続孔7とボタン2の挿通孔8とのずれによって係止されて、着脱側接続パーツ5の接続状態(連結状態)をより確実なものとする。
図2及び図3は、本願考案に係るストラップ用留具の完成図である(図2は平面図、図3は一部断面図を含む側面図)。
図示するように(特に図3)、ボタン2が押されていない状態では、着脱側接続パーツ5の段差部5bが留具本体1の接続孔7とボタン2の挿通孔8とのずれた部分に当接することによって係止されている(=ストラップ部材の接続状態・連結状態)。これが、ボタン2が押された状態では、留具本体1の接続孔7とボタン2の挿通孔8とのずれが無くなり(合致し)、着脱側接続パーツ5の段差部5bの係止が解消する(=ストラップ部材の接続解除状態・連結解除状態)。すなわち、ストラップ部材が着脱自在になる。
また、図2に図示するように、着脱側接続パーツ5が固定側接続パーツ4から遠い位置に設けられた接続孔7Aに接続した場合は、留具本体1の部分が鈍角となってストラップ全体が丸形の形状をなす。一方、着脱側接続パーツ5が固定側接続パーツ4から近い位置に設けられた接続孔7Bに接続した場合は、留具本体1の部分が鋭角となってストラップ全体がしずく形の形状をなす。このように、留具本体1は着脱側接続パーツ5の接続孔7を変えることができるので、1つのストラップで2通り(2WAY)の使い方が可能となる。
なお、本実施形態では、接続孔7を2カ所設けているが(接続孔7A,7B)、これに限るものではなく、2カ所以上設けてもよい。接続孔7の数が多ければ、1つのストラップでの使い方のパターンがそれだけ増えることになる。
本願考案は、ストラップ部材の全般に利用できるものであるが、特にネックストラップなどの装着性や安定性の要求されるストラップ部材の留具として、幅広く利用できるものである。
1 留具本体
2 ボタン
3 底部
4 固定側接続パーツ
5 着脱側接続パーツ
5a 先端部
5b 段差部
6 コイルばね
7 接続孔
8 挿通孔
9 紐

Claims (3)

  1. ストラップ部材を着脱自在に連結するためのストラップ用留具であって、
    ストラップ部材の一端を固定して接続するとともに、ストラップ部材の他端を着脱自在に接続するための接続孔を2カ所以上設けた留具本体と、
    留具本体の外側へ付勢するように留具本体に設けられたボタンと、を備え、
    ボタンには、留具本体と着脱自在に接続するストラップ部材の他端の先端部を挿通するための挿通孔を2カ所以上有し、その挿通孔は付勢されたボタンを押した状態で留具本体の接続孔と合致してストラップ部材の他端を着脱自在とする一方で、ボタンを押していない状態では留具本体の接続孔とずれてストラップ部材の他端を係止することを特徴としたストラップ用留具。
  2. ストラップ部材の他端の先端部に拡径された段差部を形成したことを特徴とする請求項1記載のストラップ用留具。
  3. 請求項1又は2記載のストラップ用留具を備えたことを特徴とするストラップ。
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