JP3235769B2 - 包絡線平滑化伝送装置及び受信装置 - Google Patents

包絡線平滑化伝送装置及び受信装置

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JP3235769B2
JP3235769B2 JP29868295A JP29868295A JP3235769B2 JP 3235769 B2 JP3235769 B2 JP 3235769B2 JP 29868295 A JP29868295 A JP 29868295A JP 29868295 A JP29868295 A JP 29868295A JP 3235769 B2 JP3235769 B2 JP 3235769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマルチキャリア
(多重搬送波)無線通信のように複数の搬送波を同時に
送信する通信方式において、変調波のピーク電力を低く
抑え、包絡線を平滑化することのできる包絡線平滑化伝
送装置及びその受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の送信データ信号系列を変調し、合
成した場合には、1系列のデータ信号を変調した変調波
に比べて、平均電力に対するピーク電力比が大きくな
る。これは複数の変調波が全て同相で合成された場合、
非常に大きな出力となるからである。このような合成変
調波の例として、マルチキャリア信号がある。無線通信
において高速広帯域なデータ信号系列を良好な伝送特性
で伝送するためには、複数のキャリア(搬送波)に分割
して伝送を行うマルチキャリア伝送が有効である。この
伝送システムを図15に示す。N個の入力端子111
11N よりのN系列のデータ信号が波形生成手段121
〜12N でそれぞれ帯域制限され、各帯域制限された出
力により変調手段131 〜13N で搬送波発生器141
〜14N よりのN個のキャリア信号が変調される。これ
らの変調出力は合成手段15で合成され、出力増幅器1
6で増幅されて送信される。マルチキャリア伝送では、
各々のキャリアの変調信号は狭帯域信号となるため、無
線通信で伝送特性劣化の原因となる周波数選択性フェー
ジングの影響を小さくすることができる。
【0003】しかしながら、このようなマルチキャリア
信号ではキャリア数をNとすると、ピーク電力は平均電
力のN倍以上となる。このためマルチキャリア信号のよ
うな合成変調波を一括して電力増幅器16で増幅する場
合には、電力増幅器16において平均出力を最大出力に
対してかなり小さくする、すなわち大きなバックオフを
とることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大きな
バックオフをとることは電力増幅効率の低下を招くこと
となる。また、このようにピーク電力が大きい合成変調
波を増幅する場合には、最大出力の大きい電力増幅器が
必要となる。このためキャリア数Nが大きくなった場合
には、バックオフにより電力効率が著しく低下するとと
もに、電力増幅器の最大出力を非常に大きくする必要が
あり、このような伝送システムは実現が困難である。
【0005】一方、合成変調波のピーク電力を抑圧する
方式として、各々の変調波の初期位相を適切に設定する
方法が提案されている。(参考文献 S. Boyd,"Multiton
e signals with low crest factar",IEEE vol. CAS-33,
No.10, Oct. 1986 )しかしながら、この方法は無変調
波の合成時には効果があるが、各々が独立に変調されて
いるとき、特に位相変調されているときには効果が少な
い。更に、送信データでそれぞれ変調された複数のサブ
キャリアの合成ベクトルと反対の最も近いベクトルのパ
ワー制御用サブキャリアをシンボルごとに合成してピー
クパワーを小さくすることが特開平6−30069号
「マルチサブキャリアによるQAM伝送方式」で提案さ
れている。しかし、この方法では1シンボル中にサブキ
ャリアの相互位相が変化するため、必ずしもピークパワ
ーを十分抑圧することができない。またパワー制御用サ
ブキャリアの発生方法に一般性がない。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、N系統(Nは2以上の整数)の送信データ信号がN
個の波形生成手段でそれぞれN系統の変調用信号として
生成出力される。また上記N系統の送信データ信号は抑
圧用信号生成手段に入力され、そのM系統(Mは1以上
の整数)の抑圧用信号が出力される。このM系統の抑圧
用信号は上記N系統の変調用信号の周波数を含み、上記
N系統の変調用信号と合成手段により、合成されて合成
変調用信号とされ、その合成変調用信号により変調手段
で搬送波信号が変調されて出力される。上記抑圧用信号
生成手段は、上記合成変調用信号のピーク電力が小さく
なるような抑圧用信号を生成するものである。
【0007】請求項2の発明によれば、N系統(Nは2
以上の整数)の送信データ信号がN個の波形生成手段で
それぞれN系統の変調用信号として生成され、また上記
N系統の送信データ信号は抑圧用信号生成手段に入力さ
れ、M系統(Mは1以上の整数)の抑圧用信号が出力さ
れる。上記N系統の変調用信号、上記M系統の抑圧用信
号によりN+M個の変調手段でそれぞれ搬送波信号が変
調され、これらN+M個の変調手段の変調出力が合成手
段で合成されて出力される。M系統の抑圧用信号に対す
る搬送波の周波数は上記変調用信号に対する搬送波の周
波数を含む上記抑圧用信号生成手段は、上記合成手段の
出力信号のピーク電力が小さくなるような抑圧用信号を
生成するものである。
【0008】この発明の受信装置によれば、検波手段に
より受信信号がN系統の検波信号に分離検出され、この
N系統の検波信号はN系統レプリカとの誤差がそれぞれ
比較手段で求められ、このN系統の二乗誤差の和が求め
られ、その二乗誤差の和が最尤系列推定手段に入力さ
れ、最も確らしい受信信号系列が推定され、この最尤系
列推定手段よりN系統の送信シンボル候補がレプリカ生
成手段に入力され、その各候補と対応するN系統の第1
レプリカと、N系統の抑圧用信号成分の第2レプリカと
が生成され、これらN系統の第1,第2レプリカの差が
上記N系統のレプリカとして出力される。
【0009】更にこの発明においては送信側でN系統の
送信データは誤り訂正符号化手段でそれぞれ誤り訂正符
号化されてN個の波形生成手段及び抑圧用信号生成手段
へ供給される。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
【実施例1】図1にこの発明をマルチキャリア伝送方式
に適用した実施例を示す。N系統(Nは2以上の整数)
の送信データは入力端子111 〜11N から波形生成手
段211 〜21N およびM系統の抑圧用信号生成手段2
2に入力される。波形生成手段211 〜21N はそれぞ
れ入力されたデータ信号列を互いに周波数を異にする変
調用のベースバンド信号(変調用信号)として出力する
もので、初期位相設定機能、周波数オフセット設定機
能、および帯域制限機能を有している。例えば波形生成
手段211 に示すように、入力送信データは直列並列変
換回路23により、例えば図2Aに示す2値の入力デー
タ信号は、1つおきに分離され、図2B,Cに示す2系
列のI軸信号とQ軸信号とに分離され、それぞれ帯域制
限フィルタ33,34を通じて信号I1 (t) ,Q1 (t)
として複素乗算器24に供給される。一方、累積加算器
26でクロック入力端子27のクロックごとに、周波数
用レジスタ281 に設定された数値が累積加算される。
その累積加算器26のレジスタに初期値として位相用レ
ジスタ291 に格納された数値が設定される。余弦波形
メモリ31、正弦波形メモリ32が、累積加算器26の
加算値をアドレスとしてそれぞれ読み出され、これら読
み出された余弦波、正弦波は複素乗算器24でI軸信号
1 (t) 、Q軸信号Q1 (t) とそれぞれ下記の複素乗算
がなされる。帯域制限フィルタ33,34はディジタル
のデータ信号列を矩形波の状態で送信すると、非常に広
い帯域が必要となるので、矩形波を波形整形して帯域を
制限するためのものであり、例えばロールオフ整形やガ
ウス波形に整形する。
【0012】 I´1 (t) =I1 (t) cosθ1 (t) −Qi (t) sinθ1 (t) …(1) Q´1 (t) =I1 (t) sinθ1 (t) +Qi (t) cosθ1 (t) …(2) θ1 (t) =2πf1 t+φ1 …(3) 演算器24の出力I´1 (t) ,Q´1 (t) は合成回路3
5で合成され、変調用信号として出力される。
【0013】この変調用信号の周波数f1 は周波数用レ
ジスタ281 に格納する数値により決まり、初期位相φ
1 は位相用レジスタ291 に格納される数値により決ま
る。変調用信号の位相はI軸信号、Q軸信号に応じて図
2Dに示す4つの位相の何れかをとる。波形生成手段2
2 〜21N も同様に構成され、周波数用レジスタ28
1 〜28N の各数値を選定して、出力変調用信号361
〜36N が、例えば図3Aに示すように互いに重なるこ
となく、周波数がずらされ、つまりマルチキャリアを構
成するようにされている。図3AはN=4の場合であ
る。
【0014】抑圧用信号生成手段22は入力端子111
〜11N よりのN系統のデータ信号列を入力とし、N系
統の変調用信号361 〜36N の各々の周波数を全て、
または一部を含むような周波数でM系統(Mは1以上の
整数)の抑圧用信号381 〜38M を生成するもので、
振幅・位相設定機能、初期位相設定機能、周波数オフセ
ット設定機能、および帯域制限機能を有している。振幅
・位相設定機能はN系統のデータ信号列の各々のシンボ
ルパターンにおいて、ピーク電力成分を打ち消すように
抑圧用信号の振幅および位相を設定する機能である。こ
の機能は、たとえば、IROMテーブル30I,QRO
Mテーブル30Qを用いることにより実現できる。すな
わち、あらかじめN系統のデータ信号列の各々のシンボ
ルパターンにおいて、ピーク電力成分を打ち消すような
抑圧用信号の振幅および位相を計算し、これら振幅およ
び位相と対応したI軸信号の振幅と、Q軸信号の振幅と
をROMテーブル30I,30Qに書込むことにより実
現できる。この振幅および位相の計算方法については後
で詳しく述べる。これらROMテーブル30I,30Q
からそれぞれM系列のI軸信号振幅と、M系列のQ軸信
号振幅(抑圧用データ)とが読出されて抑圧信号成分生
成手段371 〜37M へ供給される。
【0015】抑圧信号成分生成手段371 〜37M は波
形生成手段211 と同様な構成とすることができ、周波
数用レジスタ391 〜39M 、位相用レジスタ401
40 M が設けられる。ただし直列並列変換回路23は省
略される。周波数用レジスタ391 〜39M に格納する
値により、抑圧信号381 〜38M の各周波数を設定
し、これらの周波数は互いに異なるがその全部または一
部は変調用信号361 〜36N の周波数と同一とされ
る。
【0016】波形生成手段211 〜21N よりの変調用
信号361 〜36N と、抑圧信号生成手段221 〜22
N の出力、つまり抑圧信号成分生成手段371 〜37M
よりの抑圧信号成分381 〜38M とが合成手段41で
合成され、その合成信号により搬送波発生器42からの
搬送波が変調出力手段43で変調され、その変調出力が
電力増幅器16で増幅出力される。
【0017】上記ピーク電力成分の打消しにおけるピー
ク電力成分は、ある規定電力Pc を上回る成分と定義す
ることができる。このピーク電力成分を打消す抑圧用信
号の生成について以下に述べる。抑圧用信号381 〜3
M がない場合の合成手段41の送信信号の複素包絡線
p (t) において規定振幅Cthをこえるピーク成分U
(t) を次式に基づいて抽出する。
【0018】 |Sp (t) |th : U(t) =0 |Sp (t) |>Cth : U(t) =Sp (t) −(Sp (t) /|Sp (t) |)Cth …(4) 図3Bに複素包絡線Sp (t) とピーク成分U(t) の例を
示す。キャリア数Nを4とし、QPSK信号を表してい
る。4波のシンボルパターンは全て0である。規定振幅
thの円の外側の複素包絡線Sp (t) の部分、つまり図
3B中の斜線が施された部分がピーク成分U(t) にな
る。このU(t) を図3Cに示す。次に、このU(t) の各
々のキャリア成分を求める。m番目(m=1,2,…,
N)のキャリア成分Um (t) は次式により求めることが
できる。
【0019】 Um (t) =∫U(t) q* m (t)dt …(5) ∫は−ΔtからNB T+Δtまでただし、qm (t) はキ
ャリア信号を表し、次式で表せる。 qm (t) =exp(jωm t) …(6) ωm はキャリア角周波数を表している。また、NB は1
バースト中のシンボル数、Δtは各バーストの立ち上が
り、および立ち下がりにおけるランプタイムである。
【0020】ちなみに、通常、バースト伝送を行う場合
には、急激に信号を立ち上げ、および立ち下げると送信
信号帯域が拡大する。このため、ランプタイムと呼ばれ
る時間Δtを設けて、緩やかに立ち上げ、および立ち下
げを行っている。Um (t) を求める積分の式において、
特に、帯域制限を行わず、前後の各シンボル間で符号間
干渉がない場合には、Δt=0,NB =1とすればよ
い。また、帯域制限を行う場合でも、NB については、
必ずしも1バースト中のシンボル数と等しくする必要は
なく、符号間干渉の量に応じてNB の長さを1バースト
中のシンボル数より短く調節することは可能である。こ
の時のUm (t) を用いて上式の逆変換により抑圧用信号
ΔS(t) を次式により生成する。
【0021】 ΔS(t) =ΣUm (t) qm (t) …(7) Σはm=1からNまでこの抑圧用信号ΔS(t) を図3C
中に示す。抑圧後の複素包絡線信号St (t)は次式とな
る。 St (t) =Sp (t) −ΔS(t) …(8) このSt (t) については図3Bに示す。図3Aに送信ス
ペクトルの様子を示し、この例では各変調用信号(キャ
リア)361 〜364 について抑圧用成分信号381
384 を生成しているため、抑圧前の送信帯域外にスペ
クトルが拡がることがない各抑圧用信号成分ΔS(t) m
=Um (t) qm (t) の振幅及び位相で決まる。I軸成分
m とQ軸成分Qm とをそれぞれIROMテーブル30
I,QROMテーブル30Qに書込んでおき、これらを
読出して、抑圧用信号成分生成手段37m へ供給して、
その内部の複素乗算器で正弦波信号及び余弦波信号とを
複素乗算して、その出力を合成すれば抑圧用信号成分3
m が得られる。図3Aの例ではN=M=4とし、周波
数用レジスタ281 〜284 にそれぞれ設定する周波数
データと同一値を周波数用レジスタ391 〜394 に設
定する。もちろん、抑圧用信号については、リアルタイ
ムに計算を行い、その計算結果を用いてピーク抑圧処理
を行うこともできる。
【0022】N=4,M=4のマルチキャリア伝送の場
合、先に述べたように抑圧用信号成分381 〜384
それぞれ、情報を伝送している変調用信号361 〜36
4 と全く同じ周波数を用いることとする。また、ここで
はベースバンドでの帯域制限は行わず、それぞれの信号
は矩形波とし、4系統のデータ信号列を各々QPSK変
調方式で伝送することとする。このとき、各々の変調用
信号361 〜364 の初期位相φ1 ,φ2 ,φ3 ,φ4
については、位相用レジスタ291 〜294 に設定す
る。基準となるキャリアとの周波数オフセットf1 ,f
2 ,f3 ,f4 については、周波数用レジスタ281
284 に設定する。ここで、基準となる周波数について
は各キャリアのうちの1つに設定すれば周波数オフセッ
トを少なくできる。また、マルチキャリア信号の周波数
帯の中央に設定すれば周波数オフセット量をさらに少な
くできる。
【0023】キャリア数N=4とし、変調方式をQPS
Kとしている場合、送信データ信号のシンボルパターン
の総数は256(=44 )通りとなり、これらの256
通りのシンボルパターンに対する複素包絡線Sp (t) を
求める。これらの256通りのSp (t) について先に述
べたようにピーク成分Um (t) を求め、更に抑圧用信号
成分ΔS(t) m を求め、その各I軸成分、Q軸成分を求
め、I,QROMテーブル30I,30Qに書込んでお
く。
【0024】上述では、抑圧用信号成分として変調用信
号36のキャリア周波数のみを用いたが、抑圧用信号3
8のキャリアの数を増やすことにより、より精度良くピ
ーク電力成分U(t) を近似することができる。ただし、
抑圧用信号38のキャリアの数を変調用信号36のキャ
リア数Nより増加させた場合には、合成後のマルチキャ
リア信号の帯域が拡大することとなり、周波数利用効率
が劣化する。周波数利用効率の点からは、抑圧用信号3
8の帯域は合成前のマルチキャリア信号36の帯域と一
致するか、またはそれ以下になることが望ましい。この
ため、例えば図5に示すように、キャリア間隔の1/2
の周波数の成分を用いることが考えられる。この場合に
送信信号帯域内のキャリア間隔の1/2の周波数成分を
用いれば、所要帯域の拡大なく近似精度を向上できる。
【0025】4波のマルチキャリア信号では、抑圧用信
号38を合成しない場合には、平均電力に対するピーク
電力比は6dBとなる。これは、4波が同相で合成され
たとき、出力電力が1波の平均電力の16倍(=4
2 )、すなわち、4波の平均電力の4倍となるからであ
る。これに対して、この発明の適用により、平均電力に
対するピーク電力比を低減でき、N=4,M=4で平均
電力に対するPc の比を0dBと設定すると、平均電力
に対するピーク電力比は約4.0dBとなる。これは抑
圧用信号を合成しないときと比較して、平均電力に対す
るピーク電力比を2.0dB程度低減できている。
【0026】以上説明したように、抑圧用信号を合成し
て変調することにより、ピーク電力を低減できる。これ
により、合成変調波を増幅する電力増幅器の効率を改善
することができる。また、最大出力が決められていると
きには、平均電力に対するピーク電力比の低減により、
送信時の平均電力を大きく設定できるため、その結果、
受信電力が増大し、伝送特性が改善される。
【0027】ピーク成分U(t) について、次式のように
抽出する方法もある。 U(t) =0 : |Sp (t) |th0 U(t) =Sp (t) −〔(Sp (t) /|Sp (t) |)〕Cth1 : |Sp (t) |>Cth0 ここでは、規定振幅をCth0 とし、U(t) の計算に用い
る振幅をCth1 としている。抑圧用信号ΔS(t) は、U
(t) の中で送信キャリア成分のみを合成した信号である
ため、U(t) より振幅が小さくなることがある。このた
め、規定振幅の設定値により、ピークを十分抑圧できな
い場合もある。そこで、U(t) の計算に用いる振幅C
th1 の値を調節することにより、より一層のピーク抑圧
効果が得られる。通常はCth1 <Cth0 と設定すること
により、良好なピーク抑圧効果が得られる。
【0028】
【実施例2】図5にこの発明をマルチキャリア伝送方式
に適用した他の実施例を示し、図1と対応する部分に同
一符号を付けてある。この実施例では、N系統データ信
号列およびM系統抑圧信号列をそれぞれ別個の変調手段
(計N+M個)でそれぞれ変調した後、合成する点が実
施例1と異なる。すなわち、N系統のデータ信号列を入
力して波形生成手段211 〜21N で同一周波数の変調
用信号361 〜36Nを生成し、同様に抑圧信号生成手
段22で同一周波数の抑圧用信号成分381 〜38M
生成し、これら変調用信号361 〜36N で変調手段5
1 〜51N により、搬送波発生手段52よりのマルチ
キャリア信号の各キャリアを構成する互いに異なる周波
数f1 〜fN の搬送波を変調し、また抑圧用信号成分3
N+1 〜38N+M により、搬送波発生手段52の周波数
1 〜fN の搬送波を変調手段51N+1 で変調し、その
変調手段511 〜51N+M の変調出力を合成手段41で
合成してマルチキャリア信号を得て電力増幅器16へ供
給される。搬送波発生手段52は基準信号源53の基準
信号から所要の各搬送波を生成し、変調手段511〜5
N へ供給する搬送波周波数と、変調手段51N+1 〜5
2Nへ供給する周波数とを一致させる。波形生成手段2
1 〜21N および抑圧用信号成分生成手段371 〜3
M は周波数オフセット設定機能、つまり周波数用レジ
スタ281 〜28N ,391 〜39M を省くことがで
き、ベースバンドでの処理が簡単化できる。例えばN=
4,M=4の場合、波形生成手段211 〜214 よりの
変調用信号361 〜364 ,抑圧用信号成分生成手段3
1 〜374 よりの抑圧信号38 1 〜384 は同一周波
数帯であり、これらが変調手段511 〜518 により図
3Aに示したようにマルチキャリア信号と、これに重畳
した抑圧用信号とにされる。図5に示したと同様に、変
調手段51N+1 〜51N+M の変調出力の各キャリアが、
変調手段511 〜51N の変調出力の各隣接キャリアの
中心にそれぞれ位置するようにしてもよい。
【0029】
【実施例3】この発明の伝送装置においては、情報信号
(変調用信号)に抑圧用信号を加えて送信し、その際包
絡線のピークを抑えるように抑圧用信号を入れるため、
送信シンボルパターンの中には、1波ごとの送信信号が
抑圧用信号を加える前と比較して振幅が小さくなる場合
もある。振幅が小さくなる場合には、一般的に受信特性
が劣化するため、受信特性の悪い送信シンボルパターン
が存在することとなる。そこで、この発明の受信装置で
は、最尤系列推定を用いて全てのキャリアの受信信号を
一括して復調することにより、受信特性を改善する。こ
の受信装置の構成例を図6に示す。受信マルチキャリア
信号は検波器61でN系統のベースバンド信号に検波さ
れ、これらN系統の検波信号は復調手段62で最尤系列
推定復調がなされる。
【0030】復調手段62は、図6Bに示すように、N
系統の各ベースバンド検波信号のレプリカがレプリカ生
成手段631 〜63N で生成され、これらレプリカと検
波信号との差が比較手段641 〜64N でとられ、これ
ら比較手段641 〜64N の出力から、最も確からしい
受信信号系列が最尤系列推定手段66で推定される。具
体的には、最尤系列推定手段66から各N系統の送信シ
ンボルパターンの候補が出力され、これらの候補からそ
れぞれレプリカがレプリカ生成手段631 〜63N で生
成される。この際、最尤系列推定手段66よりのN系統
の推定送信シンボルは抑圧用信号生成手段68にも入力
され、図5で述べたようにM系統の抑圧用信号成分がそ
れぞれ生成され、レプリカ生成手段631 〜63N で高
周波上で同一周波数帯であったN系統の受信検波信号と
対応する、情報信号レプリカにそれぞれ重畳されて、レ
プリカとして出力される。比較手段641 〜64N から
の各レプリカと受信検波信号との誤差信号は二乗器65
1 〜65N でそれぞれ二乗される。このN個の二乗誤差
信号の和が加算手段67で求められ、その二乗誤差信号
の和を用いて最尤系列推定が最尤系列推定手段66で行
われて、N系統の送信シンボルパターンが判定される。
【0031】なお、各受信キャリアごとにその検波信号
を各別に復調する場合には、重畳された抑圧用信号成分
が雑音とみなされて復調されるため、受信特性が劣化す
るが、上記の最尤推定では前述したように、受信検波信
号のレプリカを生成するときに、抑圧用信号成分も加え
てレプリカを生成するため受信特性の劣化が抑えられ
る。
【0032】
【実施例4】この発明において周波数を互いに異にする
マルチキャリア伝送のみならず、CDMA(符号分割多
元接続)方式へ適用することもでき、この場合は波形生
成手段及び抑圧用信号生成手段において周波数オフセッ
トを0とする。この場合の実施例を図7に示す。入力端
子111 〜114 から各入力データは波形生成手段21
1 〜214 で例えばそれぞれ同一周波数帯のQPSK信
号の変調用信号とされ、これらはスペクトラム拡散手段
711 〜714 でそれぞれ、互いに直交又は擬似直交す
る拡散符号でスペクトラム拡散されて出力される。また
入力端子111 〜114 からの各入力データは抑圧用デ
ータ発生用のIROM30I,QROM30Qへ供給さ
れ、これらが読出され、これら各4つのI,Qデータは
抑圧用信号成分生成手段371 〜374 へ供給され、そ
れぞれ波形生成手段211 〜214 の出力と同一周波数
帯のこの例でPSK信号の抑圧用信号成分はそれぞれ、
スペクトラム拡散手段721 〜724 でそれぞれスペク
トラム拡散手段711 〜712 で用いたと同一の拡散符
号によりスペクトラム拡散がなされて出力される。直交
コードの例としては Walsh関数がある。
【0033】スペクトラム拡散手段711 〜714 、7
1 〜724 の各出力は合成手段41で合成され、その
合成出力により変調手段43で搬送波発生器42の搬送
波が変調されて出力される。この場合の抑圧用信号成分
もマルチキャリアの場合と同様に作ることができる。こ
の際(6)式のqm (t) としてはスペクトラム拡散手段
72m (71m )で用いられている拡散符号が使用され
る。図8に示すようにスペクトラム拡散手段711 〜7
4 の出力信号731 〜734 とスペクトラム拡散手段
721 〜724 の出力である抑圧用信号成分741 〜7
4 とは同一周波数帯に重畳され、帯域外にスペクトル
は拡がらない。
【0034】
【実施例5】図6を参照して説明した最尤系列推定手段
を用いて全てのキャリアを一括して復調する場合、キャ
リア数が増大するにつれて処理量が増大する。一方、キ
ャリアごとに復調する場合には、先に述べたように、振
幅が小さくなるシンボルパターンの場合に受信特性が劣
化する。そこで、この実施例5では、図9に示すように
図1に示した実施例に加えて、送信機にN系統の送信デ
ータ信号を各々入力し、N系統の誤り訂正符号化信号を
出力する誤り訂正符号化手段811 〜81N を備え、ま
た、図10に示すように受信機のN系統の復号器621
〜62N の出力側にそれぞれ誤り訂正符号化されたN系
統の受信信号を復号化する誤り訂正復号化手段821
82N を備えている。この構成により、キャリアごとに
復調する場合でも、誤り訂正符号化の効果により良好な
受信特性が得られる。
【0035】この発明の伝送装置では、抑圧信号を加え
ているため、各キャリアの送信シンボルパターンによ
り、1波ごとの振幅が変動する。これは伝搬路の影響で
受信レベルが変動することと等価であるとみなせる。こ
のため、受信レベルが小さくなる場合に発生する誤り
を、誤り訂正符号化および復号化により訂正することと
同様に、この発明でも振幅が小さい場合に発生が予想さ
れる誤りを誤り訂正符号化および復号化により訂正する
ことができる。
【0036】誤り訂正符号化と変調を組み合わせたトレ
リス符号化変調方式があるが、この方式についてもこの
発明を適用できる。図11にこのトレリス符号化変調で
用いる誤り訂正手段81の一例を示す。これはトレリス
符号化変調の一種であるトレリス符号化8PSK(Trel
lis Coded 8 PSK:TC8PSK) における畳み込み符号化器
で、2系列のディジタル信号x1n,x2nを入力と
し、3系列の符号化ディジタル信号y0n,y1n,y
2nを出力する。すなわち、入力系列x1n,x2nは
それぞれその1シンボル長の遅延を与える遅延手段9
1,92へ供給されるとともに、排他的論理和回路9
3,94へ供給され遅延手段91の出力は同様の遅延手
段95を通じて排他的論理和回路94へ供給され、遅延
手段92の出力は直接排他的論理和回路93へ供給され
る。遅延手段91,排他的論理和回路94,93の各出
力が出力系統y0n,y1n,y2nとしてそれぞれ出
力される。波形生成手段21ではこの信号を使って8P
SK変調を行う。このTC8PSK信号においても同様
にピーク成分を取り出し、ピーク抑圧用信号を生成し、
このピーク抑圧用信号を加えることによりピークを抑圧
できる。
【0037】また、受信時に誤りが多数連続して発生す
る、いわゆるバースト誤りが発生する場合には、誤り訂
正符号化と同時に、送信シンボルの送信順序を入れ替え
るインターリーブを行うことにより、より効果的に誤り
を訂正できるようにしてもよい。上記の例では、キャリ
アごとに誤り訂正符号化・復号化を行ったが、もちろん
全てのキャリアまたは一部を組にして一括して誤り訂正
符号化・復号化を行うこともできる。この場合は処理量
は小さくならないが、受信特性を改善することができ
る。
【0038】
【実施例6】図6に示した実施例3の受信装置で説明し
たMLSEを用いて全てのキャリアを一括して復調する
場合、キャリア数が増大するにつれて処理量が増大す
る。一方、キャリアごとに復調する場合には、実施例3
の説明の中で述べたように、振幅が小さくなるシンボル
パターンの場合に受信特性が劣化する。そこで、復調方
式について、適切に切り替えを行うことにより、良好な
受信特性を得るとともに、処理量を削減できる。
【0039】復調方式の切り替えについては、シンボル
判定後の誤差に基づいて切り替えることができる。最尤
系列推定はピーク抑圧により振幅が小さくなるシンボル
パターンに対して必要であるが、このように振幅が小さ
くなる場合の受信信号の信号点はピーク抑圧用信号を加
えない場合の信号点から距離を持つこととなる。大きな
ピーク抑圧用信号を加えた場合には、この距離は大きく
なる。このため、受信信号点とピーク抑圧用信号を加え
ない場合の信号点との距離またはその距離の二乗を誤差
として、その誤差の大きさに基づいて復調方式を切り替
えることにより、処理量を削減し、かつ良好な受信特性
を得ることができる。この受信装置の発明の実施例を図
12Aに示す。この実施例6では、実施例3で示した最
尤系列推定復調手段(MLSE)62と実施例1で用い
ているキャリアごとの復調手段621 〜62N とが設け
られ、さらにこれら復調手段62と621 〜62N を切
り替えるための誤差判定手段83が備えられている。前
記誤差量を判定する場合の基準となる信号点について
は、各キャリアごとに復調手段(シンボル判定器)62
1 〜62N でシンボル判定し、その判定したシンボルの
信号点を用いることとする。すなわち、図12Bに示す
ように、各シンボル判定器62i (i=1,2,…,
N)で判定回路84の入力であるシンボル判定前の信号
から、判定回路84の出力である判定後の信号を差回路
85で引き、その結果である誤差を二乗回路86で二乗
することにより、誤差の大きさを求めている。誤差判定
手段83では、このようにしてキャリアごとに求められ
た二乗誤差の大きさに基づいて、この値が大きいとキャ
リアごとに復調する復調手段621 〜62N から、最尤
系列推定を用いて一括に復調する復調手段62へ切り換
える。このとき、最尤系列推定ではシンボルを系列で推
定するため、最尤系列推定を行わなかった場合の過去の
信号についても系列推定時に必要となるが、この信号に
ついては、キャリアごとに復調してすでに判定されてい
るシンボルで代用する。誤差判定手段83での各キャリ
アの誤差の処理としてはいろいろ考えられるが、例えば
各キャリアで求められた二乗誤差の平均をとり、この平
均した二乗誤差の大きさで、復調方式を切り換えること
ができる。この場合には、キャリア数が多くなるほど、
正確に二乗誤差の大きさを判定することができる。
【0040】
【実施例7】実施例7では、最尤系列推定回路66の状
態数を減らすことにより演算量を削減している。キャリ
アごとに復調した場合のシンボルパターンごとの誤り率
は不均一になる。すなわち、大きな抑圧用信号を加えた
場合には誤り率が悪くなる。そこで、抑圧用信号が大き
く、誤り率が全パターン平均の誤り率から極端に悪くな
るパターンを全シンボルパターンから選択し、これらに
キャリアごとに復調した場合に決定されたシンボルパタ
ーンを加えたものを最尤系列推定回路66における状態
とし、改めて最尤系列推定により復調する。これによ
り、最尤系列推定回路66の状態数を削減し、かつキャ
リアごとに復調した場合と比較して誤り率が改善され
る。この実施例では、抑圧用信号が大きく誤り率が悪い
パターン数の設定により、演算量と誤り率を制御するこ
とができる。すなわち設定を0とすれば、キャリアごと
に復調することとなり、また設定を全パターン数と等し
くすれば、通常の最尤系列推定となる。このため、誤り
率の劣化と演算量を考慮してパターン数を設定すればよ
い。
【0041】この点について少し述べると、最尤系列推
定回路66(図6)では、受信信号の順次遷移する状態
の系列に対し状態系列候補ベクトルの1つを発生し、こ
れに応じたレプリカをレプリカ生成器631 〜63N
発生し、N系列の受信信号との各二乗誤差を求めて、そ
の和を最尤系列推定回路66へ入力し、これに応じた尤
度を求め、再び他の状態系列候補ベクトルを発生させ同
様のことを行う。以下同様の処理を繰り返し、すべての
可能な状態系列候補ベクトルについてその尤度を得る。
QPSKでN=4系統の場合、状態数Sは256とな
り、図14Aに示すように時点nTの各状態Sj ( n)
(j=0,1,・・・,255)から時点(n+1)T
の各状態Sj ( n+1)中の遷移可能なすべてのブラン
チについてそれぞれの尤度を求め、その時点(n+1)
Tにおける各状態Sj ( n+1)において、時点nTか
ら各状態からの尤度の最大のものを選択し、かつそれま
でのその経路に達した尤度の累積加算値にその尤度を加
算することを行い、次々と各時点ごとの処理を進めるた
め、各時点ごとにそれまで累積加算値の最大のものの経
路を所定時点だけ戻した状態のシンボルを復号結果とし
て出力するものであるから、その演算量は著しく多くな
る。
【0042】所で送信されるシンボルパターン中に、特
に抑圧信号のレベルが大きくなるものは予め知られてい
る。抑圧信号が大きい場合に受信信号の復調出力の誤り
率が大きくなる。従って、抑圧信号のレベルがおおきく
なるシンボルパターンについては最尤系列推定復号と
し、その他のシンボルパターンはキャリアごとの復調と
する。この場合は、最尤系列推定復号を行うシンボルパ
ターンに対応する状態数はP個に減少し、図14Bに示
すように、キャリア(系統)ごとに得られたシンボルパ
ターンに対応する状態S0 と、誤り易いシンボルパター
ンに対応するP個の状態S1 〜Sp とが各時点のとり得
る状態となり、最尤系列推定復号の演算量が著しく少な
くなる。
【0043】最尤系列推定とキャリアごとに復調する方
法の切り替え方法の他の例として、例えば、パイロット
信号を送信信号に挿入する方法がある。受信側では、こ
のパイロット信号を見て最尤系列推定のON/OFFを
行う。このパイロット信号については、たとえば、図1
3に番号86として示すようにマルチキャリア信号の送
信信号帯域内で、かつキャリアの間の周波数に挿入する
ことにより、所要帯域を広げることなく、かつ各キャリ
アの受信信号に与える影響を少なくできる。また、パイ
ロット信号86の信号形式および変調方法については、
最尤系列推定のON/OFFを行うことができれば、ど
のような形態でもよい。
【0044】なおこのように最尤系列推定復調と、キャ
リアごとの復調は、送信側で抑圧用信号を挿入する場合
に限らず、つまり抑圧用信号を挿入しない場合でも、例
えば受信レベルが所定値以上か否かでキャリアごとの復
調と、最尤系列推定復調とに切り替えるようにすること
もできる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の伝送装置
によれば平均電力に対するピーク電力比が抑圧されるこ
とにより、電力増幅器において、大きなバックオフをと
る必要がなくなり、電力増幅効率が改善される。また、
ピーク電力が抑圧されることにより、最大出力の大きい
電力増幅器を用いる必要がなくなる。さらに、最大出力
を一定とした場合には、この発明を用いることにより、
送信時の平均電力を大きくすることができ、その結果、
受信電力が増大し、伝送特性が改善される。またこの発
明の受信装置によればキャリアごとに復調と、最尤系列
推定復調とを適応的に切り替えて演算量を減少し、かつ
良好な復調を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をマルチキャリアに適用した第1実施
例を示すブロック図。
【図2】Aは入力データの例を示す図、B,Cはそれぞ
れ入力データを2系列データとした図、DはQPSK変
調におけるデータに対応した信号点を示す図である。
【図3】Aは抑圧信号を含むマルチキャリア信号のスペ
クトラムの例を示す図、Bは複素包絡信号Sp (t) とそ
の抑圧されるべきピーク成分U(t) と、抑圧された信号
t (t) のI,Q面上の例を示す図、Cはピーク成分U
(t) と抑圧用信号ΔS(t) のI,Q平面上の例を示す図
である。
【図4】抑圧信号を含むマルチキャリア信号のスペクト
ラムの他の例を示す図。
【図5】この発明をマルチキャリアに適用した実施例2
を示すブロック図。
【図6】Aは受信機の一般的構成を示す図、Bはこの発
明による受信装置の実施例(実施例3)の要部を示すブ
ロック図である。
【図7】この発明をCDMA方式に適用した実施例(実
施例4)を示すブロック図。
【図8】この発明をCDMAに適用した場合のスペクト
ルの例を示す図。
【図9】この発明に誤り訂正符号化手段を付加した実施
例(実施例5)を示すブロック図。
【図10】図9の送信側と対応する受信側の構成例を示
すブロック図。
【図11】図9中の誤り訂正符号器の具体例としてのト
レリス符号化器を示す。
【図12】Aはこの発明による受信装置の他の実施例
(実施例6)を示すブロック図、Bはそのシンボル判定
器(キャリアごとの復調手段)の例を示す図である。
【図13】マルチキャリア信号中に最尤系列推定とキャ
リアごとの復調との切り替え用パイロット信号を挿入し
たスペクトラムの例を示す図。
【図14】Aは図6B中の最尤系列推定回路における状
態トレリスを示す図、Bは請求項11の発明(実施例
7)中の最尤系列推定回路における状態トレリスを示す
図。
【図15】従来のマルチキャリアピーク電力抑圧送信装
置を示すブロック図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−321861(JP,A) 特開 平7−143098(JP,A) 特開 平8−274748(JP,A) 特開 平6−204959(JP,A) 特開 平5−276210(JP,A) 特表 平11−507791(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04J 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N系統(Nは2以上の整数)の送信デー
    タ信号を各々入力し、N系統の変調用信号を出力するN
    個の波形生成手段と、 N系統の送信データ信号を入力し、N系統の変調用信号
    の各々の周波数を含むような周波数で、M系統(Mは1
    以上の整数)の抑圧用信号成分を生成する抑圧用信号生
    成手段と、 上記N系統の変調用信号と上記M系統の抑圧用信号成分
    を入力し、合成変調用信号を出力する合成手段と、 上記合成変調用信号を入力とし、高周波信号を出力する
    変調手段と、 上記高周波信号を電力増幅する電力増幅器と、 電力増幅された高周波信号を送信するアンテナを備える
    ことを特徴とする包絡線平滑化伝送装置。
  2. 【請求項2】 N系統(Nは2以上の整数)の送信デー
    タ信号をそれぞれ入力し、N系統の同一周波数帯の変調
    用信号を出力するN個の波形生成手段と、 上記N系統の送信データ信号を入力し、上記変調用信号
    と同一周波数帯のM系統(Mは1以上の整数)の抑圧用
    信号成分を生成する抑圧用信号生成手段と、 上記N系統の変調用信号を入力し、N系統の変調波を出
    力するN個の第1変調手段と、 上記M系統の抑圧用信号成分を入力し、上記N系統の変
    調波の各周波数を含む周波数のM系統の変調波を出力す
    るM個の第2変調手段と、 上記N系統の変調波と上記M系統の変調波を入力し、合
    成変調波を出力する合成手段と、 上記合成変調波を増幅する電力増幅器と、 上記電力増幅された合成変調波を送信するアンテナを備
    えることを特徴とする包絡線平滑化伝送装置。
  3. 【請求項3】 上記N系統の変調用信号は互いに周波数
    がずらされたマルチキャリア信号であることを特徴とす
    る請求項1記載の包絡線平滑化伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記N系統の変調波は互いに周波数がず
    らされたマルチキャリア信号であることを特徴とする請
    求項2記載の包絡線平滑化伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記N個の第1変調手段は入力された変
    調用信号を互いにほぼ直交した拡散符号でスペクトラム
    拡散をする手段であり、上記M個の第2変調手段は入力
    された抑圧用信号成分を、上記N個の第1変調手段の拡
    散符号を含む拡散符号でスペクトラム拡散する手段であ
    り、上記合成変調波を高周波帯の信号に周波数変換して
    上記電力増幅器へ供給する変調手段を含むことを特徴と
    する請求項2記載の包絡線平滑化伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記N個の波形生成手段と、上記抑圧用
    信号生成手段との間に挿入され、上記N系統の送信デー
    タ信号をそれぞれ入力し、N系統の誤り訂正符号化信号
    を出力するN個の誤り訂正符号化手段を含むことを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載の包絡線平滑化伝
    送装置。
  7. 【請求項7】 受信信号をN系統の検波信号に分離検波
    する検波手段と、上記N系統の検波信号を復調するN個
    の復調手段と、これらN個の復調手段よりの復調信号を
    それぞれ誤り訂正復号化するN個の誤り訂正復号化手段
    を含む請求項6記載の包絡線平滑化伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記アンテナよりの送信信号を受信検波
    する手段と、 その検波出力を最尤系列推定復調する第1復調手段と、 上記検波出力をN系統に分離して、各別にそれぞれ復調
    する第2復調手段と、 上記第1復調手段と第2復調手段とを切り替えて復調信
    号を出力する切り替え手段とを具備することを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載の包絡線平滑化伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 受信信号をN系統の検波信号に分離検波
    する検波手段と、 上記N系統の検波信号とN系統のレプリカとの誤差信号
    をそれぞれ得る比較手段と、 これら各N系統の誤差信号の二乗誤差を求める手段と、 上記N系統の二乗誤差の和を求める手段と、 上記二乗誤差の和を入力して最も確らしい受信信号系列
    を推定する最尤系列推定手段と、 上記最尤系列推定手段よりN系統の送信シンボル候補を
    入力し、これら候補と対応するN系統の第1レプリカを
    生成すると、共に上記N系統の候補を入力して、N系統
    の抑圧用信号成分の第2レプリカを生成し、これらN系
    統の第1,第2レプリカの差を上記N系統のレプリカと
    して出力するレプリカ生成手段と、 を具備する受信装置。
  10. 【請求項10】 上記N系統の検波信号をそれぞれシン
    ボル判定するシンボル判定手段とを備え、上記最尤系列
    推定復調手段は、その各シンボル時間ごとに、とり得る
    状態として上記シンボル判定手段の判定結果を1の状態
    とし、予め決められたシンボルパターンの数と対応した
    複数の状態とが用いられることを特徴とする請求項9記
    載の受信装置。
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