JP3235742B2 - モータ制御駆動回路 - Google Patents

モータ制御駆動回路

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JP3235742B2 JP19483392A JP19483392A JP3235742B2 JP 3235742 B2 JP3235742 B2 JP 3235742B2 JP 19483392 A JP19483392 A JP 19483392A JP 19483392 A JP19483392 A JP 19483392A JP 3235742 B2 JP3235742 B2 JP 3235742B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2209/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the waveform of the supplied voltage or current
    • H02P2209/07Trapezoidal waveform

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータ制御駆動回路
に関し、詳しくは、HDD,FDD,光ディスク駆動装
置,その他のOA機器等のモータ制御装置に用いられ
て、モータ、ファンモータ等を制御及び駆動するモータ
制御駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のモータ制御駆動回路を用
いた例としての三相モータの制御装置であり、同一出願
人により特願平4−021813として出願済みであ
る。ここで、31,32,33はコンパレータ、34は
スタータ回路、40は台形波形成成分パルス発生回路、
41,42,43はSIN近似台形波発生回路、44,
45,46はドライバであり、80は三相のモータ、8
0a,80b,80cはモータ80のコイルである。
【0003】コンパレータ31,32,33は、センス
回路として機能するものあり、この例では、ドライバ4
4等の出力Ua等の電圧を、スター結線されたコイル8
0a,80b,80cの中点電位と比較することで、モ
ータ80の回転状態を検出し、それぞれ位相の異なる検
出信号Ub”,Vb”,Wb”を出力する。なお、スタ
ータ34は、スイッチ回路SWu,SWv,SWwを有
しており、定常状態では、これらのスイッチ回路によ
り、コンパレータ31,32,33からの検出信号U
b”,Vb”,Wb”を単にそのまま検出信号Ub,V
b,Wbとして出力するだけである。このようなセンス
回路に相当する回路を用いることで、ホール素子等を用
いることなくモータの回転状態を検出することができ
る。そこで、このようなモータはホールレスモータとも
呼ばれる。
【0004】台形波形成成分パルス発生回路40は、ゲ
ート回路により論理演算を施すことで、検出信号Ub,
Vb,Wbから、3組の台形波形成成分パルス群Uc,
Vc,Wcを生成する。これらは、それぞれ位相が12
0°づつ異なる。台形波形成成分パルス群Ucは4つの
台形波形成成分パルスA,B,C,Dの総称であり、台
形波形成成分パルスA,B,C,Dは重ならないでこの
順に出力されるパルスであり、台形波形成成分パルス群
Vc,Wcも同様の信号群である。
【0005】SIN近似台形波発生回路41は、台形波
形成成分パルス群Ucを受けてその各成分パルスが示す
タイミングに従って、SIN波形を近似するための台形
波、いわばSIN近似台形波を生成する。このSIN近
似台形波が駆動信号Uとして出力される。ドライバ44
は、駆動信号Uの波形を増幅することでその波形に追従
する電流波形の出力Uaを生成し、これをコイル80a
に出力する。
【0006】同様にして、位相は異なるが、SIN近似
台形波発生回路42で駆動信号Vが生成され、SIN近
似台形波発生回路43で駆動信号Wが生成され、これら
が増幅された出力Va,Waもコイル80b,80cに
出力される。このようにして、コイル80a,80b,
80cは、緩やかに変化するモータ駆動電流により駆動
されるので、モータ80を滑らかに回転させることがで
きる。かかるホールレスモータは、ホール素子等の検出
子や被検出体が装着不要なことから、モータ本体の小形
化,薄形化が可能であり、OA機器の小形化には欠かせ
ないものとなりつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のホ
ールレスモータのモータ制御駆動回路では、定常状態の
場合、モータのコイルに発生する電圧がフィードバック
され、それについての検出信号に基づいて駆動信号が生
成され、回転が維持される。ところが、起動時には、検
出信号の基となる電圧が未だコイルには発生していな
い。このため、起動時に働くスタータ回路が要る。スタ
ータ回路34は、起動信号Sを受けると、位相が120
°づつ異なる発振信号Ub’,Vb’,Wb’を生成す
る。そして、起動の間は、スイッチ回路SWu,SW
v,SWwを切り換えることにより、これらの発振信号
で強制的に検出信号Ub,Vb,Wbを置き換える。
【0008】モータの回転状態を停止状態から所定の回
転速度まで加速すべく、発振信号Ub’,Vb’,W
b’の周波数は低周波から徐々に高周波に移行するよう
に生成され、所定の周波数に至ったところでスイッチ回
路SWu,SWv,SWwを切り換えて元の状態に戻
す。このようなスタータ回路の働きによりモータの回転
速度が十分に加速されると、それ以後はフィードバック
ループの働きにより上述の定常状態に至ることができ
る。
【0009】しかし、このような起動時の制御は、必然
的にいわゆるオープン制御であり、フィードバック制御
の如く制御対象のダイナミックな状態が反映されるとい
う制御ではない。このため、発振信号Ub’,Vb’,
Wb’の周波数の設定やスイッチ回路SWu,SWv,
SWwを切り換えるタイミングについては、個々のモー
タの特性に合わせて個別に調整せざるを得ない。そし
て、この調整が不十分であると、起動時にモータが回転
せずに局所的な揺動を繰り返すという発振状態いわゆる
脱調状態に陥ることがある。そこで、この調整には多く
の工数を費やす必要があることから、生産性が上がらず
問題である。
【0010】特に、このモータの脱調状態は、モータご
とのばらつきに起因して起こるばかりでなく、停止状態
や環境(負荷,温度,傾き等)の影響によって、同一の
モータにおいても通常は起こらないのに僅かな率で発生
するということがある。これらの偶発的要因や経年変化
をも見込んで十分な余裕を持った状態にまで、調整を行
うことは困難である。この発明の目的は、このような従
来技術の問題点を解決するものであって、厳密な調整を
施さなくても確実にモータの回転を起動することができ
る構成のモータ制御駆動回路を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るこの発明のモータ制御駆動回路の構成は、モータのコ
イルに発生する逆起電圧に応じた第1の検出信号から、
前記コイルに流す電流波形を定めるための信号波形の駆
動信号を生成してモータを駆動するモータ制御駆動回路
において、前記検出信号又はこれに同期する同一周期の
信号を受けこの受けた信号の反転のタイミングで所定の
基準値にされ若しくは信号波形の傾きの正負が反転する
鋸歯状波又は三角波の信号を発生する鋸歯状波発生回路
と、前記鋸歯状波又は三角波の信号を受けそのピーク値
を検出するピーク検出回路と、前記の検出されたピーク
値を受けこのピーク値と所定の基準値とを比較する回路
と、を備え、前記ピーク値の絶対値が基準値以下のとき
に前記モータの再起動のための信号を発生するものであ
る。さらに、他の発明のモータ制御駆動回路の構成は、
モータのコイルに発生する逆起電圧に応じて前記モータ
の回転状態を示す検出信号を発生し、この検出信号に応
じた波形の駆動信号を生成し、この駆動信号の波形を増
幅してモータ駆動電流として出力し、前記モータを回転
駆動するモータ制御駆動回路において、前記検出信号を
受け、この検出信号の周期に従う周期を有し少なくとも
一部に所定の範囲内の傾きの傾斜部を有する台形波若し
くはsin近似の波形の信号を生成し、この信号を前記駆
動信号として出力する駆動信号生成回路と、前記駆動信
号を受け、前記駆動信号のピークレベルを検出し、この
検出された値と所定の基準値とを比較する回路と、を備
え、前記ピーク値の絶対値が基準値以下のときに前記モ
ータの再起動のための信号を発生するものである。な
お、本明細書におけるモータの再起動のための信号は、
通常よりも広い意味で用いられ、モータ制御駆動回路内
で直接的に起動信号を発生するために用いられる信号に
は限られない。これには、他の回路等による起動信号の
発生を誘発するといった間接的な信号、例えば、上位の
制御回路へのステータス信号やオペレータへの表示信号
等をも含む。
【0012】
【作用】このような構成のこの発明のモータ制御駆動回
路にあっては、駆動信号が所定の範囲内の傾きの傾斜部
を有することから簡易な構成の回路によりそのピークレ
ベル又は振幅値が検出される。さらに、この検出された
値が所定の基準値と比較されて、この比較結果に従いモ
ータの再起動のための信号が出力される。この駆動信号
については、定常状態あるいは正常な回転状態にあって
は、モータの回転速度に上限があることからこの駆動信
号の周期は或る一定時間以上の周期となる。このこと
と、駆動信号がその波形について所定の傾きの傾斜部を
有することから、駆動信号は前記の周期と傾きに対応す
る或る一定値以上の振幅値またはピークレベルを有す
る。
【0013】一方、モータの脱調状態にあっては、モー
タが一定方向には回転せず局所的に振動するだけである
ことからこの駆動信号の周期は非常に短い周期となる。
よって、傾斜部の傾きが同じで周期が短いことから、こ
の場合の駆動信号の振幅値またはピークレベルは極めて
小さいものとなる。これらのことから、駆動信号の振幅
値またはピークレベルを検出した信号の値により、モー
タの回転状態が正常状態であるか発振状態であるかを見
分けることができる。
【0014】したがって、スタータ回路のオープン制御
によるモータの回転起動が成功しなかった場合でも、ピ
ークレベル等を検出した信号によりその状態が検知でき
る。そこで、通常は発生しない偶発的な事象までをも見
込んだ調整までをも施す必要はなくなる。このような場
合には、モータの再起動のための信号に応じて自動的に
或はエラー表示後の再指令を受けること等により再起動
を行うことで実用上十分に対処できるからである。その
結果、厳密な調整を施さなくても確実にモータの回転を
起動することができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の構成のモータ制御駆動回路
の一実施例としての三相モータの制御装置について、図
1のブロック図を参照しながら説明する。ここで、3
1,32,33はコンパレータ、34はスタータ回路、
40は台形波形成成分パルス発生回路、41,42,4
3はSIN近似台形波発生回路、44,45,46はド
ライバ、50はピークレベル検出回路、51はスタータ
再起動回路、52はORゲートであり、80は三相のモ
ータ、80a,80b,80cはモータ80のコイルで
ある。なお、スタータ回路34をも含めて台形波形成成
分パルス発生回路40とSIN近似台形波発生回路41
とは、駆動信号生成回路を構成し、駆動信号を生成す
る。
【0016】コンパレータ31は、いわばセンス回路を
構成するものであり、この例では、ドライバ44の出力
Uaの電圧を、スター結線されたコイル80a,80
b,80cの中点電位と比較することで、モータ80の
回転状態を検出し二値の検出信号Ub”を出力する。コ
ンパレータ32,33も、他の相について同様の処理を
行い、位相が120°づつ異なる検出信号Vb”,W
b”を出力する。スタータ回路34は、スイッチ回路S
Wu,SWv,SWwを有しており、定常状態では、こ
れらのスイッチ回路により、コンパレータ31,32,
33からの検出信号Ub”,Vb”,Wb”を単にその
まま検出信号Ub,Vb,Wbとして出力するだけであ
る。
【0017】これに対し、起動時には、検出信号Ub”
等の基となる電圧が未だコイルには発生していないの
で、スタータ回路34が疑似的に検出信号Ub,Vb,
Wbを生成し出力する。このために、スタータ回路34
は、ORゲート52を介して起動信号Sを受けると、位
相が120°づつ異なる発振信号Ub’,Vb’,W
b’を生成する。そして、起動の間は、検出信号U
b”,Vb”,Wb”ではなくて発振信号Ub’,V
b’,Wb’を入力として選択するようにスイッチ回路
SWu,SWv,SWwを切り換えることにより、これ
らの発振信号Ub’,Vb’,Wb’で強制的に検出信
号Ub,Vb,Wbを置き換える。
【0018】これらの発振信号Ub’,Vb’,Wb’
の周波数は低周波から徐々に高周波に移行するように生
成され、これによりモータの回転状態が停止状態から所
定の回転速度までオープン制御の下で加速される。そし
て、所定の周波数に至ったところでスイッチ回路SW
u,SWv,SWwが切り換えられて元の定常時の状態
に戻される。このようなスタータ回路の働きにより一旦
モータが回転を開始すれば、それ以後はモータのコイル
に起電力が発生し、これを検出した検出信号Ub”,V
b”,Wb”を検出信号Ub,Vb,Wbとすることに
よりモータの回転状態が定常状態に移行する。
【0019】台形波形成成分パルス発生回路40は、ゲ
ート回路により論理演算を施すことで、検出信号Ub,
Vb,Wbから、3組の台形波形成成分パルス群Uc,
Vc,Wcを生成する。台形波形成成分パルス群Ucは
コイル80aの駆動に関し、台形波形成成分パルス群V
cはコイル80bの駆動に関し、台形波形成成分パルス
群Wcはコイル80cの駆動に関するものであり、それ
ぞれ位相が120°づつ異なる。パルス化された検出信
号Ub,Vb,Wbには、モータからの影響等による信
号波形の歪み等がもはや含まれてはいないので、これら
から生成された台形波形成成分パルス群Uc,Vc,W
cにも信号波形の歪み等の影響は含まれない。
【0020】台形波形成成分パルス群Ucは4つの台形
波形成成分パルスA,B,C,Dの総称であり、台形波
形成成分パルスA,B,C,Dは重ならないでこの順に
出力されるパルスである。台形波形成成分パルスA,C
は第1の台形波形成成分パルスに対応し、台形波形成成
分パルスB,Dは第2の台形波形成成分パルスに対応す
るものである。ここで、台形波形成成分パルスA,Bが
一対で正側の台形波の元となり、台形波形成成分パルス
C,Dが一対で負側の台形波の元となる。これは、モー
タ駆動電流を双方向に駆動するためであり、片方向の駆
動の場合には何れか一対でよい。また、台形波形成成分
パルス群Vc,Wcも同様の信号群である。
【0021】SIN近似台形波発生回路41は、先ず、
台形波形成成分パルスAを受けて正の傾きの傾斜部を形
成し、台形波形成成分パルスBを受けて負の傾きの傾斜
部を形成し、これらの傾斜部以外を平坦部とすることで
正側のSIN近似台形波を生成する。次に、台形波形成
成分パルスCを受けて負の傾きの傾斜部を形成し、台形
波形成成分パルスDを受けて正の傾きの傾斜部を形成
し、これらの傾斜部以外を平坦部とすることで負側のS
IN近似台形波を生成する。このようにして、検出信号
Ubの1パルスについて、一群の台形波形成成分パルス
A,B,C,Dが生成され、一対の正側の台形波と負側
の台形波を有する1周期の駆動信号Uが生成される。
【0022】ドライバ44は、コイル80aのモータ駆
動段増幅器として、駆動電流を流出流入の双方向に駆動
する。そのために、駆動信号Uを増幅することで出力U
aを生成しコイル80aに出力する。また、位相が異な
るだけで、SIN近似台形波発生回路42でも同様に台
形波形成成分パルス群Vcから駆動信号Vが生成され、
ドライバ45がそれを増幅した出力Vaをコイル80b
に出力する。SIN近似台形波発生回路43,ドライバ
46,コイル80cについても同様である。このように
して、コイル80a,80b,80cは、緩やかに変化
するモータ駆動電流により駆動されるので、モータ80
を滑らかに回転させることができる。
【0023】これまでに説明した駆動信号生成回路を中
心とする構成部分の作用を詳しく説明するために、これ
らの信号についての波形例を図3に示したので、以下、
これらを参照して説明する。センス回路からの検出信号
Ub,Vb,Wbは、過渡状態を除きほぼデューティ比
50%の信号であり、位相がそれぞれ120°づつずれ
ている(図3の波形Ub,Vb,Wb参照)。
【0024】そこで、台形波形成成分パルス発生回路4
0で、これらの信号又はその否定信号との論理積をとる
ことで、検出信号Ubの1パルスの前半部で約2/3の
幅の台形波形成成分パルスAと、そのパルスの後半部で
約1/3の幅の台形波形成成分パルスBと、そのパルス
後で次のパルスまでの間の前半部で約2/3の幅の台形
波形成成分パルスCと、その後半部で約1/3の幅の台
形波形成成分パルスDとが生成される(図3の波形A,
B,C,D参照)。
【0025】そして、これらの台形波形成成分パルス
A,B,C,Dを受けて緩やかな傾斜部を有するSIN
近似台形波の波形の駆動信号UがSIN近似台形波発生
回路41により生成される(図3の波形U参照)。この
駆動信号Uを増幅した出力Ua、及び同様の出力Va,
Waによりモータのコイル80a,80b,80cがそ
れぞれ駆動される。もっとも、このような駆動信号Uの
波形が得られるのは、モータ80が正常に回転している
場合である。モータ80の発振時には、すなわち局所的
な微小範囲を振動的に短周期で揺動している場合には、
駆動信号Uの波形のA”部やC”部を構成するタイミン
グが無くなり、波形U’の如く振幅値の小さな三角波あ
るいは鋸歯状波となる。
【0026】また、SIN近似台形波発生回路41の具
体的な構成例を図2に示す。ここで、41a,41b,
41c,41dは定電流回路とスイッチ回路とが直列接
続された回路(以下定電流スイッチ回路と略記する)、
41e,41fは2個のダイオードが従属接続されたダ
イオード回路、41gはコンデンサである。定電流スイ
ッチ回路41aは、第1の定電流回路と第1のスイッチ
回路との回路に相当するが、第1の基準電位端子に相当
する電源Vccと、駆動信号Uの信号線との間に接続さ
れ、台形波形成成分パルスAを受けるとスイッチ回路が
導通し、定電流A’又はA”を流す。
【0027】定電流スイッチ回路41bは、第2の定電
流回路と第2のスイッチ回路との回路に相当するが、第
2の基準電位端子に相当する(Vcc/2)の端子と、駆
動信号Uの信号線との間に接続され、台形波形成成分パ
ルスBを受けるとスイッチ回路が導通し、定電流B’を
流す。定電流スイッチ回路41cは、第1の定電流回路
と第1のスイッチ回路との回路に相当するが、第1の基
準電位端子に相当する接地GNDと、駆動信号Uの信号
線との間に接続され、台形波形成成分パルスCを受ける
とスイッチ回路が導通し、定電流C’又はC”を流す。
【0028】定電流スイッチ回路41dは、第2の定電
流回路と第2のスイッチ回路との回路に相当するが、第
2の基準電位端子に相当する(Vcc/2)の端子と、駆
動信号Uの信号線との間に接続され、台形波形成成分パ
ルスDを受けるとスイッチ回路が導通し、定電流D’を
流す。ダイオード回路41eは、定電流スイッチ回路4
1bと並列に接続され、ダイオード回路41fは、定電
流スイッチ回路41bと並列に接続される。コンデンサ
41gは、駆動信号Uの信号線と、第3の基準電位端子
に相当する接地GNDとの間に接続され、定電流A’,
B’,C’,D’により充放電されて、電圧信号である
駆動信号Uの波形を定める。
【0029】このような構成のSIN近似台形波発生回
路41では、先ず、台形波形成成分パルスAを受ける
と、定電流スイッチ回路41aを介してコンデンサ41
gが定電流A’により充電され、駆動信号Uの電圧波形
における正の傾きの傾斜部が形成される(図3の波形U
のA’部参照)。そして駆動信号Uの電圧が(Vcc/2
+2VF )に達すると、定電流A’がダイオード回路4
1eを介して定電流A”として回避させられるので、駆
動信号Uの電圧波形は平坦になる(図3の波形UのA”
部参照)。このように、ダイオード回路41eを採用し
たことで台形波形成成分パルスAのパルス幅が厳密なも
のでなくても済むが、そのパルス幅を正確に決定すれば
ダイオード回路41eは省略してもよい。
【0030】次に、台形波形成成分パルスBを受ける
と、定電流スイッチ回路41bを介してコンデンサ41
gが定電流B’により放電され、駆動信号Uの電圧波形
における負の傾きの傾斜部が形成される(図3の波形U
のB’部前半参照)。そして駆動信号Uの電圧が(Vcc
/2)に達すると、定電流スイッチ回路41bの両端の
電位が等しくなり定電流B’を駆動するための電圧がな
くなるので、駆動信号Uの電圧波形は平坦になる(図3
の波形UのB”部後半参照)。これにより、基準電圧V
cc/2の上側(正側)に、1つの台形波が形成される。
【0031】同様にして、台形波形成成分パルスCを受
けると、定電流スイッチ回路41cとコンデンサ41g
により駆動信号Uの電圧波形における負の傾きの傾斜部
(図3の波形UのC’部参照)、その後の平坦部が形成
される(図3の波形UのC”部参照)。さらに、台形波
形成成分パルスDを受けると、定電流スイッチ回路41
dを介する放電により駆動信号Uの電圧波形における正
の傾きの傾斜部(図3の波形UのD’部前半参照)、そ
の後の平坦部が形成される(図3の波形UのD”部後半
参照)。これにより、基準電圧Vcc/2の下側(負側)
に、1つの台形波が形成される。
【0032】定常状態では、このようにして形成された
正負の一対の台形波により、1周期分に相当するSIN
波形の近似波を有するピークレベル(Vcc/2+2VF
)の駆動信号Uが生成される。なお、この駆動信号U
は電圧Vcc/2を基準電圧とする信号成分を有するの
で、これに対応してドライバ44は駆動信号Uと基準電
圧Vcc/2との差を増幅し双方向の電流Uaを出力する
こととなる。これに対し、発振状態では、コンデンサ4
1gの充放電電流は同じ定電流であるが、充放電が非常
に短い周期で繰り替えされることから、その振幅値は4
VFに満たず、そのピークレベルも(Vcc/2+2VF
)に達しない。
【0033】ところで、ピークレベル検出回路50は、
ピークホールド回路とコンパレータ等から構成される。
そして、駆動信号U(又は、駆動信号V,Wでもよい
が)を受けて、そのピークレベルを保持する。さらに、
基準となる比較電圧であって定常時のピークレベル(V
cc/2+2VF )よりも小さな値、例えば(Vcc/2+
VF )とそのピークレベルとを比較して、ピークレベル
が比較電圧よりも小さいときには検出信号Qを出力す
る。
【0034】スタータ再起動回路51は、検出信号Qを
受けると、モータ制御装置の制御CPU等へステータス
信号を送出し(図示せず)、モータ制御駆動回路等のリ
セットを行い(図示せず)、その後のタイミングを見計
らって再起動信号R(モータの再起動のための信号)を
出力する。この再起動信号RはORゲート52を介して
スタータ回路34によって起動信号として受け取られ、
自動的に上述の起動時の手順が繰り替えされてモータの
回転の起動が再び開始される。
【0035】ここで、モータの特性のばらつき等に対す
る調整については、オープン制御であっても回転起動の
失敗頻度が1万〜2万回に1回発生する程度以下にまで
調整することは容易である。したがって、この再起動も
不調に終わる可能性は極めて小さく、ほぼ皆無に等しい
といえる。例え、再起動が不調であっても、さらに再々
起動が行われる。また、この程度の頻度であれば、起動
時間が稀に多少長引いても実用上問題になることはな
い。
【0036】なお、この実施例では、駆動信号のピーク
レベルを検出することにより、モータの発振状態を検出
しているが、同様の意味を有する駆動信号の振幅値を検
出することでも、モータの発振状態を検出することがで
きる。また、この実施例の如く一定の傾き部分を有する
波形の駆動信号が生成されるモータ駆動制御回路では、
駆動信号の1つを監視することで容易にモータの発振状
態を検出することができるので、検出回路等の部分が簡
易なもので済む。もっとも、駆動信号の波形がそのよう
なものでないモータ制御回路であっても、検出信号Ub
等や台形波形成成分パルスA等,駆動信号U等の何れか
1つの位相に同期する位相の三角波を発生する三角波発
生回路も設け、この三角波をピークレベル検出回路50
の入力信号とすることで、拡張が可能である。さらに、
三角波発生回路が鋸歯状波発生回路であっても同様であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明の構成のモータ制御駆動回路にあっては、駆動信号
の振幅値またはピークレベルを検出することにより、モ
ータの回転状態が正常か否かを判別できる。したがっ
て、それに応じて再起動等を行うことにより、厳密な調
整を施さなくても確実にモータの回転を起動することが
できる。その結果、調整工数が大幅に削減でき、生産性
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の構成のモータ制御駆動回路
の一実施例としての、三相モータを制御するモータ制御
装置である。
【図2】図2は、この発明の構成のSIN近似台形波発
生回路の具体例である。
【図3】図3は、これらの説明のための各信号の波形例
である。
【図4】図4は、従来の三相モータの制御駆動回路であ
る。
【符号の説明】
31,32,33 コンパレータ 34 スタータ回路 40 台形波形成成分パルス発生回路 41 SIN近似台形波発生回路 41a,41b,41c,41d 定電流スイッチ回路 41e,41f ダイオード回路 41g コンデンサ 42,43 SIN近似台形波発生回路 44,45,46 ドライバ 50 ピークレベル検出回路 51 スタータ再起動回路 52 ORゲート 80 三相モータ 80a,80b,80c コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/20 H02P 6/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータのコイルに発生する逆起電圧に応じ
    た第1の検出信号から、前記コイルに流す電流波形を定
    めるための信号波形の駆動信号を生成してモータを駆動
    するモータ制御駆動回路において、 前記検出信号又はこれに同期する同一周期の信号を受け
    この受けた信号の反転のタイミングで所定の基準値にさ
    若しくは信号波形の傾きの正負が反転する鋸歯状波又
    は三角波の信号を発生する鋸歯状波発生回路と、前記鋸
    歯状波又は三角波の信号を受けそのピーク値を検出する
    ピーク検出回路と、前記の検出されたピーク値を受けこ
    のピーク値と所定の基準値とを比較する回路と、を備
    え、前記ピーク値の絶対値が基準値以下のときに前記モ
    ータの再起動のための信号を発生することを特徴とする
    モータ制御駆動回路。
  2. 【請求項2】モータのコイルに発生する逆起電圧に応じ
    前記モータの回転状態を示す検出信号を発生し、この
    検出信号に応じた波形の駆動信号を生成し、この駆動信
    号の波形を増幅してモータ駆動電流として出力し、前記
    モータを回転駆動するモータ制御駆動回路において、 前記検出信号を受け、この検出信号の周期に従う周期を
    有し少なくとも一部に所定の範囲内の傾きの傾斜部を有
    する台形波若しくはsin近似の波形の信号を生成し、こ
    の信号を前記駆動信号として出力する駆動信号生成回路
    と、前記駆動信号を受け、前記駆動信号のピークレベ
    検出し、この検出された値と所定の基準値とを比較す
    る回路と、を備え、前記ピーク値の絶対値が基準値以下
    のときに前記モータの再起動のための信号を発生するこ
    とを特徴とするモータ制御駆動回路。
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