JP3235671U - 筒状のパイル編地 - Google Patents

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憲夫 小▲高▼
正裕 下野
祥太 川端
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Figure 0003235671000001
【課題】パイル地の厚みや肌触りの良さを生かした上で更なる機能性効果を併せ持つパイル編地を提供する。
【解決手段】筒状のパイル編地は、少なくとも前後一対の針床を有する横編機を用いて編成される筒状のパイル編地であって、第一のパイル糸4により構成されるパイルループ7が第二の地糸5を締糸として固定されるベース編地部に対し、該ベース編地部の編目に直交する方向で前記両糸とは異なる第三の編糸6a、6b、6cを配置して一体化した付加編地部3を備える。
【選択図】図2

Description

本考案は、横編機を用いて形成される筒状のパイル編地に関するものである。
横編機では、特許文献1のようにパイル糸を仕分けられる専用針やパイル糸用の引掛け爪を備えるシンカー等を備えることで、パイルを備えた手袋を編成することができる。
パイル組織は編糸がループ状になり、クッション性や表面積が大きくなることで吸水性が増すなど、編地としての機能性が付加されている。例えば、これらの機能が十分に生かされるアイテムとしては手袋や靴下等があり、長時間にわたる使用時にもソフト感があって、汗も吸ってくれるなど嵌め心地や履き心地も良く、製品化も進んでいる。
特許文献1による編成方法では、手袋全体にパイルが形成でき、パイル編地を編成後に縫製で仕上げる必要もなく、製造するには大きなメリットが得られる。しかし、パイル手袋としては用途が限定的でもあり、得られた厚みや、嵌め心地の良さを生かして更なる活用に繋げたいとの声も上がっている。一方で、防刃用など耐切創向けの機能手袋では、ごわつく素材が肌に触れる為、意図して薄手の手袋を嵌めた上で装着する場合などもある。
特公昭61-20668号公報
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、厚みや嵌め心地などの良さを生かした上で更なる機能性効果を併せ持つパイル編地を提供することを目的としている。
本考案の筒状のパイル編地は、少なくとも前後一対の針床を有する横編機を用いて編成される筒状のパイル編地であって、第一のパイル糸により構成されるパイルループが第二の地糸を締糸として固定されるベース編地部に対し、該ベース編地部の編目に直交する方向で前記両糸とは異なる第三の編糸を配置して一体化した付加編地部を備えるようにした。
好ましくは、前記第三の編糸が防刃や耐熱、伸縮性等の編糸に特徴を持つ機能糸であり、第一の編糸及び第二の編糸と厚み方向に重なる状態で固定されて付加編地部を構成するようにした。
好ましくは、前記付加編地部が、前記ベース編地部の編目に対してコース方向には1目置きの編目毎に、ウェール方向には連続する編目に機能糸を固定するようにした。
本考案では、横編機で編成するパイル編地として、従来のパイル編地となるベース編地部に加え、更に異なる編糸を編地の編目に直交する様に、即ちコース方向に一体化させて配置させた付加編地部を組み合わせた筒状のパイル編地の形成が可能である。
本考案では、横編機で編成した従来のパイル編地を基礎とし、編糸に機能性を持たせた機能糸を更に編地に一体化させた付加編地部を有しており、厚みや肌触りの良さに加えて更なる付加価値を高めた筒状のパイル編地の形成が可能である。
また本考案では、付加編地部が前記ベース編地部の編目に対してコース方向には1目置きの編目、ウェール方向には連続する編目に対して固定して形成する際には、任意の選針ができない手袋機でも付加編地部を形成することができる。
図1は、本考案の機能的パイル手袋(右手の掌側)の簡易図である。 図2は、本考案のパイル編地の一部のループ図を示した図である。 図3は、従来のパイル編地の一部のループ図を示した図である。
図3は、従来のパイル編地の一部のループ図を示した図である。具体的には、前述した特許文献1での編成によるパイル編地であり、ベース編地部2となる。図面の手前側は、筒編成をする際の内部側で、パイルが形成される側となる。使用する編機はパイル専用の手袋機で、図示はしないが、パイル糸を仕分けられる専用針やパイル糸用の引掛け爪を有するシンカー等を備えたものである。この編機では、実線で示す第一のパイル糸4と一点鎖線で示す第二の地糸5の2種類の編糸を給糸しながら、専用針とパイル用シンカーにより編糸の仕分けがなされ、地糸5が締糸となりパイル糸4を用いたパイルの形成が可能となる。
図3では、パイル糸4で形成されるパイルが下方に向く状態の大きなパイルループ7で示され、更にパイルをずれない様に固定する締糸となる地糸5が、パイル糸4と重なって上方に向く状態の小さなニットループ8で示されている。ぞれぞれのループがコース方向に連続しながらウェール方向にノックオーバーして、従来のパイル編地が示されている。
この従来のパイル編地により形成されるパイル手袋は、後述する図1に示す本考案のパイル手袋1に付加編地部3が形成されず、ベース編地部2のみのパイル手袋となる。
以下、本考案の実施形態を、図1,2を用いて説明する。
本実施形態では2枚ベッド横編機を用いた例で説明する。本横編機は、多数の編針が配置された針床(FB、BB)を有し、基本的には編成時、1本置きの編針を使用する。また、編成するカムシステムが前後1組のシングルカム機や2組のダブルカム機、編針の選針がピンによる固定の手袋専用機や選針が自由な汎用横編機なども含まれる。
図1は、本考案の機能的パイル手袋(右手の掌側)の簡易図である。太線にて囲まれた領域、つまり、親指、人差し指、更に棒状物を掴む際に掌に当接する箇所に付加編地部3を配置している。ここでは、図1で確認できる領域に部分的な配置を行っているが、各指袋の周全体やパイル手袋1の全体に配置することも可能である。なお、パイル手袋の編成については公知であるため詳細は示さないが、小指袋の指先側より編始め、他の指袋も順次編成し、必要に応じて3本胴~5本胴を組み合わせて、手首部を形成して完了する方法である。また、パイルが内部に形成されるため、用途に応じて裏返して使用する。
図2は、本考案のパイル編地の一部のループ図を示した図である。前述した図3の従来のパイル編地に加え、太線にて記載した第三の機能糸6の配置状態を示している。図では、機能糸6を3コース分示し、形成順に6a、6b、6cと示している。なお、第一のパイル糸4と第二の地糸5の配置や状態は図3と同じである。各機能糸6a、6b、6cは、図2のパイル糸4と地糸5の重なったニットループ8の左端と左から3列目の各編目と重なっており、左から2列目及び4列目の各編目とは繋がっておらず、ミス編成風に機能糸6が渡っている。図は拡大して示している為、渡り糸が長く見えるが、編地では、全体に詰んだ状態であり、引っ掛かりの問題もなく、編糸の伸びを抑える効果も得られる。
なお、本考案での『第一の~糸』、『第二の~糸』、『第三の~糸』の表現については、使用する給糸口が異なるという主旨であり、編糸の太さや素材、目的により夫々の編糸が同じ糸でも良く、全てが機能糸6であっても良い。
本実施形態では、図2は防刃にも使用できる機能糸6を一体化した状態の付加編地部3の図となる。機能糸6の各編目は、パイル糸4と地糸5と重なった状態で次コースの編成により固定される。例えば、選針が可能なダブルカムの汎用横編機では、機能糸6aの固定を行う1目置きの編針を選針した後、機能糸6aを第一カムでタック編成し、編針のフック内にベース編地部を構成するパイル糸4と地糸5に加えて機能糸6aを挿入する。続く第二カムでニット編成を行い、三重となった重ね目を固定する。更に、次コース、次々コースにおいても、繰り返し同様の編成を行う。また、図2での機能糸6を固定する編目のレイアウトでは、任意の選針ができないシングルカムの手袋編機での編成も可能で、補助用のタック専用カムを用いる事で、同じ付加編地部3が編成できる。
なお、図2の実施形態では、機能糸6a、6b、6cが同じ状態で繰り返す配置となったが、選針等を変更すれば自由にレイアウト変更ができる。具体的には、1目置きの間隔を2目置きに変更して渡り糸を伸ばしたり、固定する編目の箇所を鹿の子状にすれば、編地を薄く、よりフラットにできる。また、パイル用シンカーの装備がない場合には、パイル糸4を用いて対向する針床の空針に掛目を設けると共に、ベース編地部4にタックで繋げ、次コースの編成で編糸を固定した後、掛目を払うことでパイルが形成できる。
また、本実施形態では手袋1で説明を行ったが、靴下や帽子などに適用しても良い。更なる厚み付けや強度アップなども容易に行える。更に本実施形態以外の機能糸の使用も容易で、伸縮性の高いものや低いもの、耐熱糸や高強度糸などを用いれば、パイルによるメリットに加えた効果も得られ、産業資材用に用いることも可能である。なお、前述した様に、付加編地部3のレイアウトも自由で、必要な箇所のみの配置で機能糸の使用も抑えられ、コスト的な大きな効果も得られる。
1 パイル手袋 2 ベース編地部 3 付加編地部
4 パイル糸 5 地糸 6 機能糸(6a、6b、6c)

Claims (3)

  1. 少なくとも前後一対の針床を有する横編機を用いて編成される筒状のパイル編地であって、第一のパイル糸により構成されるパイルループが第二の地糸を締糸として固定されるベース編地部に対し、該ベース編地部の編目に直交する方向で前記両糸とは異なる第三の編糸を配置して一体化した付加編地部を備えたことを特徴とする筒状のパイル編地。
  2. 前記第三の編糸は、防刃や耐熱、伸縮性等の編糸に特徴を持つ機能糸であり、第一の編糸及び第二の編糸と厚み方向に重なる状態で固定されて付加編地部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の筒状のパイル編地。
  3. 前記付加編地部は、前記ベース編地部の編目に対してコース方向には1目置きの編目毎に、ウェール方向には連続する編目に機能糸を固定していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筒状のパイル編地。
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