JP3235225U - 触発機構及びステープラー - Google Patents

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Abstract

【課題】手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用の安全性を向上させる触発機構及びステープラーを提供する。【解決手段】触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッド4、連結部及びステープルプッシュロッド2を含み、連結部は、ステープルプッシュロッドと連動し、触発ロッドと連結部は、選択的に連動し、且つ、連結部は、第1状態及び第2状態を有する。ステープルアンビルが適切な距離に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、操作ハンドルを把持しても、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルがステープルカートリッジに対して適切な距離に移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を介してステープルプッシュロッドを押して触発を行うことができる。【選択図】図4

Description

本考案は、医療器具技術分野に関し、特に、触発機構及びステープラーに関する。
医師の手動操作の代わりに円形ステープラーを使用して、消化管などの生理学的組織を吻合する。円形ステープラーは、よく見かける外科手術器具であり、軸方向に内で綴じるという方式を多く使用している。手術する時に、食道、胃、腸管などの生理学的組織の端対端又は端対側の吻合を行う。そして、吻合する時に、2つの組織セグメントを収束してステープラー内に収容し、触発を完了させた後、組織に円形の吻合口を形成することによって人体通路を再構築する。
従来技術において、円形ステープラーは、ステープラー本体と、前記ステープラー本体に移動可能に連結される操作ハンドルと、前記本体と嵌合するステープルアンビル(Anvil)アセンブリと、を含む。前記ステープラー本体は、遠位端に設置され、環状ステープルカートリッジ及びカッターを含むステープルカートリッジアセンブリと、本体の近位端に設置され、本体に対して回転可能なノブ(knob)と、を含む。前記ステープラー本体の内部には、近位端から遠位端へ設置されるステープルアンビル軸がさらに含まれる。ここで、遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。ステープラーにおいて、内側及び外側は、ステープラーの軸心に対して示すものであり、軸心に近い側が内側であり、軸心から遠い側が外側である。前記ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビルと、ステープルアンビルの遠位端に設置されるステープルアンビルキャップと、ステープルアンビルの内部に設置されるナイフアンビルと、を含み、ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビル軸の遠位端に直接に連結され、又は、連結具であるステープルアンビル軸を介して連結されてもよい。腫瘍手術中、腫瘍組織を取り除いた後、ステープルアンビル軸を残端の組織の巾着に貫通させてステープラー本体の遠位端に配置し、その後ノブを回転させることにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離まで徐々に減少させた後、触発可能な状態に到達してこそ、操作ハンドルを把持して器具を触発できるようにすることで、吻合を完了することができる。医療器具の不断の発展に伴い、円形ステープラーは、痔などの疾患の治療にもますます広く使用されている。
上述したように、腫瘍手術及び痔の治療手術のいずれにおいても、ステープラーを触発する前に、ノブを回転させてステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離に到達させる必要がある。しかしながら、実際に円形ステープラーにより手術を行う場合、操作者は、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合に、操作ハンドルを不用意に把持して誤触発を起こすことにより、手術の失敗を招き、さらに医療事故の発生を招く可能性がある。
また、操作者は、ステープラーにより1回の触発を完了した後、不注意や経験不足のため、新たなステープルカートリッジを交換しないまま、次回の手術を行うことに起因して、医療事故を招来し、例えば、切断を行なったが縫合しないことを招来する恐れがあり、大きな安全性リスクを引き起こす。
なお、操作者は、触発状態になるようにステープラーを操作した後、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して正確に触発できないことを発見する場合、触発不可能な状態に戻す必要があるが、従来のステープラーは、未だこのような機能を実現することができない。
本考案は、従来技術における問題に鑑みて、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができないので、誤触発を招くことができない触発機構及円形ステープラーを提供することを目的とする。
本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
選択的に、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置し、且つ、前記第2スクリュー部の外径は、前記第1スクリュー部の外径よりも小さい。前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記回転ブロックの遠位端が前記第2スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
選択的に、前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記回転ブロックの前記ボスは、前記第1スクリュー部に当接する。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、前記回転ブロックに一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロックの遠位端は、回転軸を介して前記取付溝に回転可能に取り付けられる。
選択的に、前記回転軸には、ねじりばねがさらに設置され、前記ねじりばねの変形復元力によって、前記回転ブロックの遠位端を前記スクリューに対して内側へ収束させる。
選択的に、前記回転ブロックの前記ボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記ボスの末端に位置する前記第1ガイド傾斜面は、前記第1スクリュー部に当接する。
選択的に、前記第1スクリュー部と前記第2スクリュー部との間には、スクリュー連結部がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面は、移行面である。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、2つの前記回転ブロックが設置され、前記2つの回転ブロックは、対向して設置される。
選択的に、前記触発ロッドの遠位端には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ収束時の前記2つの回転ブロックの近位端に軸方向対応する。
選択的に、前記触発機構は、安全装置をさらに含み、前記安全装置は、前記回転ブロックに一対一に対応する安全ブロックを含み、前記第2スクリュー部の近位端には、前記安全ブロックに一対一に対応する第1凹溝が設置され、前記安全ブロックは、第1端及び第2端を含み、前記安全ブロックの第1端は、対応する第1凹溝の近位端の内側に回転可能に連結される。選択的に、前記安全ブロックの第1端は、安全ピンを介して前記第1凹溝の近位端の内側に回転可能に取り付けられ、前記安全ピンには、第1ねじりばねが設置され、前記第1ねじりばねの変形復元力によって、前記第1凹溝から突出するまで、前記安全ブロックを前記ステープラーの近位端の方向へ回転させる。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、互いに連通する2つの前記第1凹溝が設置され、2つの前記安全ブロックの第1端は、同じ安全ピンを介して前記第1凹溝に回転可能に取り付けられる。
選択的に、前記安全ブロックの第2端には、前記第1スクリュー部に向かって傾斜する第1ガイド傾斜面が設置される。
選択的に、前記触発機構は、後退装置をさらに含み、前記連結部が前記第2状態になり且つ前記後退装置が前記第3状態から前記第4状態になる場合、前記連結部が前記第2状態から前記第1状態になるようにガイドする。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置する。
選択的に、前記後退装置は、後退ブロックを含み、前記第1スクリュー部の遠位端には、第2凹溝が開設され、前記後退ブロックは、前記第2凹溝に設置される。
選択的に、前記後退ブロックの外面と前記後退ブロックの遠位端面とは、互いに垂直である。
選択的に、前記第1凹溝の遠位端側には、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限するための段差部が設置される。
選択的に、前記後退ブロックの遠位端には、駆動部及び位置制限部が設置され、前記位置制限部は、前記段差部と嵌合することにより、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限し、前記駆動部は、前記位置制限部に対してステープラーの遠位端の方向へ突出する。
選択的に、前記第2スクリュー部の直径は、前記第1スクリュー部の直径よりも小さい。前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックは、前記後退ブロックに一対一に対応し、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結される。
選択的に、前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、
前記回転ブロックのボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置される。
本考案の実施例は、前記触発機構を含むことを特徴とするステープラーを提供する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルアンビルアセンブリが適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができなく、ステープラーの誤触発を招くこともできない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を介してステープルプッシュロッドを押して触発を行うことができる。このため、本考案は、ステープルプッシュロッドが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第2状態になり、連結部が再び第1状態になるようにガイドし、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、同時に、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
なお、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。連結部が第2状態になった後、後退装置が第3状態から第4状態になる場合、連結部が第1状態に戻るようにガイドすることができる。これにより、ステープラーの誤触発を効果的に防止できるだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
以下、本考案の実施例に係る技術案をさらに明瞭に説明するために、実施例の記載に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本考案の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1は、本考案の一実施例に係るステープラーの構造を示す模式図である。 図2は、本考案の一実施例に係る一方側のハウジングを除いたステープラーの模式図である。 図3は、本考案の一実施例に係るポインタとプルタブとの嵌合を示す模式図である。 図4は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図5は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図6は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図7は、図6におけるA1−A1方向に沿う断面図である。 図8は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図9は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図10は、図9におけるA2−A2方向に沿う断面図である。 図11は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図12は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図13は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図14は、図13におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図15は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図16は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図17は、図16におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図18は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図19は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図20は、図19におけるA3−A3方向に沿う断面図である。 図21は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。 図22は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図23は、図22におけるA4−A4方向に沿う断面図である。 図24は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図25は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図26は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図27は、図26におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図28は、本考案の一実施例に係る後退ブロックとスクリューとの嵌合の模式図である。 図29は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図30は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図31は、図30におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図32は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。 図33は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図34は、図33におけるA3’−A3’方向に沿う断面図である。 図35は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図36は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図37は、図36におけるA4’−A4’方向に沿う断面図である。
以下、本考案の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、本考案の実施例の図面を参考しながら、本考案の実施例に係る技術案をより明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。
以下、図面を参照しながら、実施例を併せて本考案を詳細に説明する。本考案は、従来技術における技術課題を解決するために、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、且つ、ステープルブッシュアセンブリには、スクリューが貫装される。前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、前記連結部は、前記触発ロッドと選択可能に連動する。具体的に、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、連結部は、触発ロッドの移動をステープルプッシュロッドに伝達することができなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、連結部は、触発ロッドの移動をステープルプッシュロッドに伝達することができるので、前記ステープラーを触発することができる。
このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリを3つの部分に分割することによって、連結部は、触発ロッドと選択可能に連動する。ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、ステープルカートリッジアセンブリの誤触発を招くことができなく、ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
本考案の一実施例において、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックの遠位端は、ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、これにより、回転ブロックとスクリューとの間には、キャビティーが形成される。前記連結部が第2状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束されて触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ここで、外側へ開かれることは、回転ブロックの近位端がスクリューの方向へ開かれることを指し、内側へ収束されることは、回転ブロックの近位端がスクリューに近い方向へ収束されることを指す。
この実施例において、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、第1スクリュー部の遠位端に位置し、且つ、前記第2スクリュー部の外径は、第1スクリュー部の外径よりも小さい。前記回転ブロックの遠位端が第1スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記回転ブロックの遠位端が第2スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記回転ブロックの遠位端は、第1スクリュー部に当接し、前記回転ブロックの近位端は、スクリューに対して外側へ開かれ、回転ブロックとスクリューとの間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドがステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転ブロックの近位端とスクリューとの間のキャビティーに入る。このため、触発ロッドは、回転ブロックと連動しなく、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを押しても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、スクリューが、前記回転ブロックの遠位端に移動して第2スクリュー部に位置する場合、第2スクリュー部の外径は、第1スクリュー部の外径よりも小さいので、前記回転ブロックの近位端は、スクリューに対して内側へ収束され、前記触発ロッドがステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、前記回転ブロックと接触して回転ブロックと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを押す場合、順次に触発ロッド、回転ブロック及びステープルプッシュスライスを介してステープラーを触発することにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図4〜図10において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの一方側のハウジングハウジングを取り外してステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させるように示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ13は、ステープルアンビル軸と、ステープルアンビル軸の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間する方向へ移動させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に近い一端は、近位端であり、左側に近い一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に近い一端であり、例えば、スクリュー6について、スクリュー6の近位端は、スクリュー6の遠位端に対して右側に近い一端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に枢接される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応し、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューアセンブリ6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリュー6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体に対して軸方向に移動させるように駆動する。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されるものではないが、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図3に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するポインタ53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリュー6に連結され、スクリュー6の移動に伴ってスクリューの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ポインタ53の第1端に対向し、前記ポインタ53の第1端は、第1位置領域H及び第2位置領域H’を有し、ここで、ポインタ53の第1端は、図3におけるポインタ53の上端を指す。ポインタ53は、ステープラーのハウジング1に回転可能に固定され、ポインタ53が回転する場合、その第1端は、第1位置領域Hと第2位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリュー6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ポインタ53の第1端を引いて第1位置領域から第2位置領域に移動する。実践において、第1位置領域Hは、一般的に、ポインタ53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が遠く、適切な位置に到達していないので、第1位置領域Hも触発不可能な領域であり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーの近位端へ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリ12との間の距離は、適切な位置に到達し、この時、ポインタ53もプルタブ52により引かれて第2位置領域H’に到達し、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第2位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ポインタ53は、ステープルアンビル軸の位置を指示するものとして使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもポインタ53により指示されるものではないが、ステープルアンビルアセンブリが触発可能な位置に到達するか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
本考案は、ステープルブッシュアセンブリ及びスクリューを改良した。図4に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合構造を示す模式図である。ここで、スクリュー6は、スクリュー6の近位端に位置する第1スクリュー部61と、スクリュー6の遠位端に位置する第2スクリュー部62と、を含み、前記第2スクリュー部62の外径は、第1スクリュー部61の外径よりも小さく、且つ、スクリュー6は、ステープラー本体に対して軸方向に移動することができる。スクリュー6の外部には、ステープルブッシュアセンブリが外嵌され、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、少なくとも1つの回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を含み、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結される。回転ブロック3は、触発ロッド4と選択可能に連動する。回転ブロック3が触発ロッド4と連動する場合、回転ブロック3がステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動すると、ステープルプッシュロッド2によりステープルプッシュスライスを押してそれと共に移動させることができ、ステープラー本体の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12におけるステープル及びカッターを押し出すことにより、ステープラーの触発を完了させる。触発ロッド4の近位端42は、ハンドル7と連動することができ、ハンドル7を把持する場合、ハンドル7は、触発ロッド4を押してステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図4〜図7に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、初期状態で、前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端32は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティー321に入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
図5に示すように、この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、初期状態で、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端32は、スクリュー6に対して外側へ開かれる。この実施例において、前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記ねじりばね312が変形して前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記ねじりばね62の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
スクリュー6が徐々に近位端へ移動することに伴って、ステープラーが徐々に閉鎖して適切な位置に到達する場合、回転ブロック3は、第1スクリュー部61から離脱する。
図5に示すように、前記回転ブロック3のボス313の末端には、第1ガイド傾斜面314が設置され、初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面314は、前記第1スクリュー部61に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端32が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面314を設けない場合、ボス313の末端と第1スクリュー部61との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面314を設けることにより、初期状態で、ボス313と第1スクリュー部61との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。
この実施例において、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面63は、移行面、例えば傾斜面である。
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、2つの触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、前記触発ロッド連結部43は、スクリューに対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図8〜図10に示すように、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図であり、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6が、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置するまで移動する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端32は、ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、回転ブロック3と連動する。ここで、触発の過程において回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62に位置する場合、回転ブロック3の遠位端31は、第2スクリュー部62に当接してもよく、浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計してもよいが、いずれも回転ブロック3の近位端32が内側へ収束されるという目的を実現することができる。好ましくは、前記回転面の近位端は、前記触発ロッドの遠位端に端対端で当接し、且つ、当接する場合、前記当接面は、前記軸方向に垂直であり、これにより、触発する場合に垂直でない当接面の相互ガイド作用によって吻合時の触発力を増加させることを防止する。
ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域Hに位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端32は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域H’に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第1スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端32は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
しかしながら、一部のそそっかしい操作者又は経験不足の操作者は、ポインタ53が第1位置領域に位置する際にステープラーを触発しようとする可能性があり、この時、ステープルカートリッジとステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が適切な位置に到達していないので、手術に失敗する。また、ステープラーの触発が完了された後にステープルカートリッジが交換されていない場合、スクリュー6の位置が変化しないので、ポインタ53は、依然として第2位置領域H’に位置し、操作者は、ポインタ53が第2位置領域H’に位置することを見て手術の準備が既に完了されたと誤って考える可能性があり、ステープラーを再触発し、同様に手術に失敗する。
このため、本考案は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び安全装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記安全装置は、第1状態及び第2状態を有し、前記安全装置が第1状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第2状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
以下、4段階に分割して本考案に係る円形ステープラーの動作状態をそれぞれ説明する。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しない。この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを押しても、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動し、連結部をステープラーの遠位端の方向へ移動させることができないので、ステープラーの触発を招くこともできなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の触発準備が完了された後、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12は、適切な距離に到達し、安全装置は、第1状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動する。この時、操作者は、ハンドルを押すことにより、触発ロッドを介して連結部及びステープルプッシュロッドをステープラーの遠位端の方向へ移動させ、これにより、ステープラーの触発を実現することができる。
ステープラーの触発が完了された後、安全装置は、第2状態になり、且つ、連結部は、再び第2状態から第1状態になるようにガイドし、また、連結部は、常に第1状態になり、この時、触発ロッドは、連結部と連動しない。この時、操作者は、ハンドルを不用意に把持して触発ロッドを押しても、ステープラーを触発することができないので、医師が組織に対して触発を完了させた後の再触発による損傷を効果的に防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
このため、本考案は、手術の準備が完了された後にステープルブッシュアセンブリが正常に動作できることを保証した上で、手術中にステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達していない場合の誤触発を防止するとともに、手術中に医師が触発を完了させた後の再触発による組織への損傷を効果的に防止し、器具の使用の安全性を向上させる。ここで、手術の準備は、少なくとも、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達すること及びステープルカートリッジアセンブリに触発されていない新たなステープルカートリッジアセンブリが取り付けられることの2つの条件を備える場合のみに、手術を順調に完了させることを確保することができる。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図11〜図23において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1〜図3及び図11に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合構造を示す模式図である。ここで、スクリュー6は、スクリュー6の近位端に位置する第1スクリュー部61と、スクリュー6の遠位端に位置する第2スクリュー部62と、を含み、前記第2スクリュー部62の外径は、第1スクリュー部61の外径よりも小さく、且つ、スクリュー6は、ステープラー本体に対して軸方向に移動することができる。第2スクリュー部62の近位端には、少なくとも1つの第1凹溝621が設置され、各第1凹溝621の近位端の内側には、回転可能な安全ブロック64が固定され、この安全ブロック64は、前記安全装置であり、前記安全ブロック64の第1端は、第1凹溝621の近位端の内側に回転可能に連結される。ここで、安全ブロック64の第1端は、スクリュー6の軸心に近い一端を指し、第2端は、スクリュー6の軸心から離れた一端を指す。上端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック641の第1端は、安全ブロック641の底部であり、第2端は、安全ブロック641の先端であり、下端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック642の第1端は、安全ブロック642の先端であり、第2端は、安全ブロック642の底部である。スクリュー6の外部には、ステープルブッシュアセンブリが外嵌され、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、連結部及びステープルプッシュロッド2を含み、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロック3を含み、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結され、前記回転ブロック3は、前記安全ブロック64に一対一に対応する。回転ブロック3とステープルプッシュロッド2は、連動し、触発ロッド4と回転ブロック3は、選択可能に連動する。触発ロッド4の近位端42は、ハンドル7と連動することができ、ハンドル7を把持する場合、ハンドル7は、触発ロッド4を押してステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。触発ロッド4が回転ブロック3と連動する場合、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4及び回転ブロック3を介してステープルプッシュロッド2を押すことにより、ステープラー本体の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12におけるステープルカートリッジ及びカッターを押し出し、ステープラーの触発を完了させることができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。触発ロッド4が回転ブロック3と連動しない場合、把持ハンドル7は、触発ロッド4のみを押して遠位端へ移動させるが、連結部3及びステープルプッシュロッド2を押して遠位端へ移動させることができないので、ステープラーを触発することもできない。
安全装置が第1状態になる場合、前記安全ブロック64は、第1凹溝621の遠位端側へ回転して回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62へ移動することを阻止しなく、即ち、連結部は、第1状態から第2状態になることができ、安全装置が第2状態になる場合、即ち、前記安全ブロック64が第2状態になる場合、前記安全ブロック64の第2端は、前記第1凹溝621に突出して回転ブロック3が第1スクリュー部61へ移動するようにガイドすることができ、即ち、安全ブロック64は、連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図11〜図14に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、初期状態で、前記安全ブロック64は、回転ブロック3と接触しなく、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出する。前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティーに入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
図12に示すように、この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、初期状態で、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれる。この実施例において、前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、第2ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記第2ねじりばね312が変形し、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記第2ねじりばね62の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
スクリュー6が徐々に近位端へ移動することに伴って、ステープラーが徐々に閉鎖して適切な位置に到達する場合、回転ブロック3は、第1スクリュー部61から離脱する。
この実施例において、安全ブロック64は、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642の上下の2つのブロックが対応して設置され、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642は、同じ安全ピン622を介して第1凹溝621に回転可能に取り付けられる。第1安全ブロック641の第1凹溝と第2安全ブロック642の第1凹溝621は、上下に連通しており、即ち、2つの安全ブロックは、1つの第1凹溝621を共有する。他の実施形態において、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642のために1つの第1凹溝621をそれぞれ設け、2つの第1凹溝621が互いに連通しておらず、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642がそれぞれ1つの安全ピン622を介して対応する第1凹溝621の近位端の内側に回転可能に連結されるという構成としてもよい。他の実施形態において、回転ブロック3の数が変化する場合、安全ブロック64の数もそれに応じて変化することができ、各安全ブロック64の第1凹溝621は、連通してもよく、個別に離間してもよい。
この実施例において、安全ピン622には、第1ねじりばね623が設置され、手術の準備を行う場合、ステープルアンビルアセンブリ13は、近位端へ移動し、即ち、スクリュー6がステープラーの近位端の方向へ移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を介して第1凹溝621の遠位端側へ回転し、第1ねじりばね623は、変形し、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達してステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、第1ねじりばね623の変形復元力によって、安全ブロック64は、初期状態に復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出するまで、ステープラーの近位端へ回転する。具体的に、手術の準備を行う時の閉鎖過程、ステープラーを触発する時及びステープラーが復帰する時の安全ブロック64の状態については、後述する。
この実施例において、前記第1スクリュー部61の遠位端には、回転ブロック3に一対一に対応する第2凹溝611がさらに開設され、各第2凹溝611には、後退ブロック65が設置され、第2凹溝611の遠位端は、スクリュー連結部63まで延びることができる。前記後退ブロック65の外面は、前記回転ブロックと接触し、前記後退ブロック65の外面とその遠位端面とは、互いに垂直である。初期状態で、回転ブロック3の遠位端31は、後退ブロック65の外側面に当接する。この実施例において、後退ブロックは、第1後退ブロック651及び第2後退ブロック652を含む。図11及び図12に示した視野角から見ると、上方の回転ブロック3の遠位端31は、第1後退ブロック651の上側面に当接し、下方の回転ブロック3の遠位端31は、第2後退ブロック652の下側面に当接する。以下、図21〜図23を参照しながら、後退ブロック65の作用を詳細に説明する。
安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61に向かって傾斜する第2ガイド傾斜面643が設置され、ステープラーを触発した後、回転ブロック3がステープラーの近位端の方向へ移動して復帰する場合、回転ブロック3の遠位端31は、回転ブロック3の遠位端31が第1スクリュー部61に当接するまで、第2ガイド傾斜面643に沿って移動する。このため、第1ガイド傾斜面643は、第2スクリュー部62と第1スクリュー部61との間の移行としてより良好に機能して回転ブロック3がステープラーの近位端へ移動するようにガイドすることができる。
図12に示すように、本実施例において、前記回転ブロック3のボス313の末端には、第2ガイド傾斜面314が設置され、初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面814は、前記第1スクリュー部61に当接し、この実施例において、後退ブロック65の外側面に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端82が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面814を設けない場合、ボス313の末端と第1スクリュー部61(又は後退ブロック65)との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面814を設けることにより、初期状態で、ボス313と第1スクリュー部61(又は後退ブロック65)との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。また、ステープラーを触発した後の復帰過程において、第1ガイド傾斜面814は、後退ブロック65の遠位端と接触し、後退ブロック65を第2凹溝611の近位端側へ押す。第1ガイド傾斜面814を設けない場合、回転ブロック3の遠位端31と後退ブロック65の遠位端との接触が点対点の接触であるので、非常に不安定である。これに対して、第1ガイド傾斜面814を増設することにより、より良好に後退ブロック65を近位端へ押すことができる。
この実施例において、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面63は、移行面、例えば傾斜面である。
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、スクリュー6に対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面の形状に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図15〜図17は、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図であり、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第1状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6の移動過程において、回転ブロック3は、安全ブロック64と接触して、安全ブロック64の第2端にステープラーの遠位端の方向への推力を与えるので、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝621の遠位端へ回転させて第3状態になり、これにより、安全ブロック64の回転ブロック3に対する退避を実現するとともに、第1ねじりばね623は、ねじれ変形する。後退ブロック65の遠位端面と外面とが互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、移行面がないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱する。前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端82は、ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、前記回転ブロック3と連動する。即ち、回転ブロック3は、遠位端に向かって第2スクリュー部62まで移動し、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64を乗り越えて第2スクリュー部62に当接してもよく、安全ブロック64を乗り越えて浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計したり、回転ブロック3の遠位端31を安全ブロック64の第2端に当接させたりすることができるが、いずれも回転ブロック3の近位端82が内側へ収束されるという目的を実現することができる。ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域に位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第1スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
ステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、回転ブロック3が安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、回転ブロック3は、安全ブロック64の遠位端側に位置し、安全ブロック64の第2端は、回転ブロック3の作用力を失うので、第1ねじりばね623の作用によって第4状態まで復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出するまで、ステープラーの近位端の方向へ回転する。
図18〜20に示すように、この実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す。ステープルブッシュアセンブリが復帰する場合、安全装置は、第2状態になり、回転ブロック3は、ステープラーの近位端の方向へ復帰し、回転ブロック3の遠位端31は、先ず安全ブロック64に当接し、この実施例において、安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61を向く第1ガイド傾斜面643が設置され、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面643に沿ってステープラーの近位端の方向へ移動する。回転ブロック3の遠位端31との当接部分でのスクリュー6の外径がますます大きくなることに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々に外側へ開かれることにより、触発ロッド4と回転ブロック3は、再び連動しない状態になり、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、ハンドル7を不用意に把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4は、依然として回転ブロック3とスクリュー6との間のキャビティー321になり、これにより、ステープルカートリッジが交換されていない場合の二次触発による手術の失敗を回避する。
図15〜図17の状態で、ステープラーは、既に触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、順次に触発ロッド4、回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を介してステープラーを触発することができる。この状態で、操作者は、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して失効保護モードに戻る必要があることを発見した場合、後退ブロック65によりこのような機能を実現することができる。例えば、この時、操作者は、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離を大きくする必要がある場合、ノブ51を反対方向へ回転させ、この時、スクリュー6は、遠位端へ移動して、後退ブロック65は、回転ブロック3により近位端へ押され、同時に、後退圧縮ばね612が圧縮される。
具体的に、図21〜図23に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図を示し、この時、連結部は、第1状態になる。触発可能なモードになる場合、回転ブロック3の遠位端31のボス313は、後退ブロック65と安全ブロック64との間に位置する。この時、ノブ51を第1方向と反対の第2方向に回転させるだけで、スクリュー6は、再びステープルアンビル軸をステープラーの遠位端に向かって逆方向に移動し、ポインタ53の第1端は、第1位置領域に戻る。この時、回転ブロック3の遠位端31に位置する第1ガイド傾斜面814は、後退ブロック65の遠位端と接触し、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面814を介して後退ブロック65にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、後退ブロック65は、第2凹溝611の近位端側へ移動する。第2凹溝611の近位端側と後退ブロック65との間には、後退ばね612が設置され、後退ばね612は、後退ブロック65により圧縮されて変形する。回転ブロック3の遠位端31がステープラーの近位端の方向へ移動することに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々にスクリュー6に対して外側へ開かれ、ステープラーは、再び失効保護モードに戻り、回転ブロック3は、触発ロッド4と連動しない。
ステープラーの触発が完了された後、ステープルブッシュアセンブリは、復帰構造の作用によって近位端へ移動し、即ち、この過程において、回転ブロック3も近位端の方向へ移動し、安全ブロック6を通過する場合、安全ブロックの第1ガイド傾斜面643に沿って徐々に拡張されてキャビティー321を形成し、この時、安全ブロック64は、第4状態になり、前記ステープルブッシュアセンブリは、第1状態になり、触発ロッド4は、前記連結部と連動しなく、ステープラーは、失効状態になるので、触発されない。
しかしながら、一部のそそっかしい操作者又は経験不足の操作者は、ポインタ53が第1位置領域に位置する際にステープラーを触発しようとする可能性があり、この時、ステープルカートリッジとステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が適切な位置に到達していないので、手術に失敗する。また、操作者は、触発不可能な状態から触発可能な状態になるようにステープラーを操作した後、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して正確に触発できないことを発見した場合、触発不可能な状態に戻す必要がある。
このため、本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び後退装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記後退装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。本考案の実施例は、前記触発機構を含むステープラーをさらに提供する。
本考案を使用することにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、正常に触発を行うことができ、ステープラーが正常に動作できる上で誤触発を効果的に防止することを確保することができる。
また、前記連結部が第2状態になり且つ前記後退装置が第3状態から第4状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドし、即ち、さらにステープラーを触発可能な状態から触発不可能な状態に戻すことにより、操作者が器具に対して調整を行うことを容易にする。このため、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供する。
以下、図1〜図36を併せて本考案の一実施例に係る触発機構及びステープラーの構造をさらに説明する。ここで、図24〜図27において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1〜図3及び図24〜図28に示すように、この実施例の触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び後退装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、連結部及びステープルプッシュロッド2を含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッド2と連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記後退装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッド4と連結部は、連動しなく、前記ステープラーを触発することができないことにより、ステープラーの誤触発を防止する。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッド4は、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。前記連結部が第2状態になり且つ前記後退装置が第3状態から第4状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドし、即ち、再び触発可能な状態から触発可能な状態に戻る。これにより、ステープラーが正常に動作することを実現できる上でステープラーの誤触発を効果的に防止するだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供することができる。
この実施例において、前記触発機構は、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリュー6をさらに含み、前記スクリュー6は、第1スクリュー部61及び第2スクリュー部62を含み、前記第2スクリュー部62は、前記第1スクリュー部61の遠位端に位置し、前記連結部が前記第1スクリュー部61に位置する場合、前記連結部は、第1状態になり、前記連結部が第2スクリュー部62に位置する場合、前記連結部は、第2状態になる。
前記後退装置は、後退ブロック65を含み、前記第1スクリュー部61の遠位端には、第2凹溝711が開設され、前記後退ブロック65は、前記第2凹溝711に設置され、前記後退ブロック65が前記第2凹溝711の遠位端側に位置する場合、前記後退ブロック65は、第3状態になり、前記後退ブロック65が第2凹溝711の近位端側に位置する場合、前記後退ブロック65は、第4状態になり、前記連結部が第2状態から第1状態になる場合、前記後退ブロック65を押して第2凹溝711の遠位端側から近位端側へ移動させる。
さらに、前記後退ブロック65と前記第2凹溝711の近位端側との間には、後退圧縮ばね612が設置され、前記連結部が後退ブロック65を押して第1凹溝711の近位端側へ移動させる場合、前記後退圧縮ばね612を圧縮し、前記後退ブロック65が前記連結部による押圧から離脱した後、即ち、前記後退ブロック65が受ける外力が排除された後、後退圧縮ばね612の変形復元力によって後退ブロック65を押して第2凹溝711の遠位端側へ移動させることができる。
さらに、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部63の外面は、移行面であり、前記第2凹溝711は、前記第1スクリュー部61から前記スクリュー連結部63まで延びる。この移行面は、例えば傾斜面である。
この実施例において、好ましくは、前記後退ブロック65の外面と前記後退ブロック65の遠位端面とは、互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、連結部は、第1スクリュー部61から第2スクリュー部62に移動し、連結部がない移動軌跡において移行面が存在しないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱し、即ち、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
図28に示すように、前記第2凹溝711の遠位端側には、段差部613が設置され、前記段差部613により前記後退ブロック65の遠位端の位置を制限する。前記後退ブロック65の遠位端には、駆動部653及び位置制限部654が設置され、前記位置制限部654は、前記段差部613と嵌合することにより、前記後退ブロック65の遠位端の位置を制限し、前記駆動部653は、前記位置制限部654に対してステープラーの遠位端の方向へ突出する。連結部が後退ブロック65を押す場合、連結部は、駆動部653と直接に接触する。
この実施例において、前記第2スクリュー部62の直径は、第1スクリュー部61の直径よりも小さい。前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロック3を含み、前記回転ブロック3は、前記後退ブロック65に一対一に対応し、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロック3の遠位端は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれ、この時、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4は、回転ブロック3とスクリュー6とに囲まれたキャビティー321に入るが、回転ブロック3と連動しなくなり、これにより、ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する際に、前記回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4は、回転ブロック3を押してそれと共にステープラーの遠位端へ移動することにより、ステープラーを触発する。前記連結部が第2状態になり且つ前記スクリュー6がステープラーの遠位端へ移動する場合、前記回転ブロック3の遠位端31は、前記後退ブロック65を押して第2凹溝711の近位端側へ移動させることにより、前記後退ブロック65は、第3状態から第4状態になり、且つ、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61まで移動し、連結部は、再び第1状態に戻る。
この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接する。前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、第2ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記第2ねじりばね312が変形し、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記第2ねじりばね62の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
また、ステープラーの触発が完了された後にステープルカートリッジが交換されていない場合、スクリュー6の位置に変化がないので、ポインタ53は、依然として第2位置領域に位置し、操作者は、ポインタ53が第2位置領域に位置することを見て手術の準備が既に完了されたことを誤って考える可能性があり、ステープラーを再触発し、同様に手術に失敗する。
ステープラーの二次触発をさらに防止するために、この実施例の触発機構は、安全装置をさらに含み、前記安全装置が第1状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第2状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
具体的に、第2スクリュー部62の近位端には、少なくとも1つの第1凹溝721が設置され、各第1凹溝721の近位端の内側には、回転可能な安全ブロック64が固定され、この安全ブロック64は、前記安全装置であり、前記安全ブロック64の第1端は、第1凹溝721の近位端の内側に回転可能に連結される。ここで、安全ブロック64の第1端は、スクリュー6の軸心に近い一端を指し、第2端は、スクリュー6の軸心から離れた一端を指す。上端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック641の第1端は、安全ブロック641の底部であり、第2端は、安全ブロック641の先端であり、下端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック642の第1端は、安全ブロック642の先端であり、第2端は、安全ブロック642の底部である。前記回転ブロック3は、前記安全ブロック64に一対一に対応する。
安全装置が第1状態になる場合、前記安全ブロック64は、第1凹溝721の遠位端側へ回転して回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62へ移動することを阻止しなく、即ち、連結部は、第1状態から第2状態になることができ、安全装置が第2状態になる場合、即ち、前記安全ブロック64が第2状態になる場合、前記安全ブロック64の第2端は、前記第1凹溝721に突出して回転ブロック3が第1スクリュー部61へ移動するようにガイドし、即ち、安全ブロック64は、連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
以下、各段階のステープラーの状態をそれぞれ説明する。ここで、図24〜図28は、ステープラーが失効保護モードになる時の状態を示し、図29〜図31は、ステープラーが触発可能なモードになる時の状態を示し、図32〜図34は、ステープラーが触発可能なモードから失効保護モードに戻る時の状態を示し、図35〜図37は、ステープラーの触発が完了された後に復帰する時の状態を示す。
図24〜図28に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、ステープルカートリッジアセンブリ12がステープルアンビルアセンブリ13に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記安全ブロック64は、回転ブロック3と接触しなく、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出する。前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティーに入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達していない場合の誤触発を回避する。
この実施例において、安全ブロック64は、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642の上下の2つのブロックが対応して設置され、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642は、同じ安全ピン622を介して第1凹溝721に回転可能に取り付けられる。第1安全ブロック641の第1凹溝と第2安全ブロック642の第1凹溝721は、上下に連通しており、即ち、2つの安全ブロックは、1つの第1凹溝721を共有する。他の実施形態において、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642のために1つの第1凹溝721をそれぞれ設け、2つの第1凹溝721が互いに連通しておらず、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642がそれぞれ1つの安全ピン622を介して対応する第1凹溝721の近位端の内側に回転可能に連結されるという構成としてもよい。他の実施形態において、回転ブロック3の数が変化する場合、安全ブロック64の数もそれに応じて変化することができ、各安全ブロック64の第1凹溝721は、連通してもよく、個別に離間してもよい。
この実施例において、安全ピン622には、第1ねじりばね623が設置され、手術の準備を行う場合、ステープルアンビルアセンブリ13は、近位端へ移動し、即ち、スクリュー6がステープラーの近位端の方向へ移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝721の遠位端側へ回転させると、第1ねじりばね623は、変形し、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達してステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、第1ねじりばね623の変形復元力によって、安全ブロック64は、初期状態に復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出するまで、ステープラーの近位端へ回転する。具体的に、手術の準備を行う時の閉鎖過程、ステープラーを触発する時及びステープラーが復帰する時の安全ブロック64の状態については、後述する。
安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61に向かって傾斜する第2ガイド傾斜面643が設置され、ステープラーを触発した後、回転ブロック3がステープラーの近位端の方向へ移動して復帰する場合、回転ブロック3の遠位端31は、回転ブロック3の遠位端31が第1スクリュー部61に当接するまで、第2ガイド傾斜面643に沿って移動する。このため、第2ガイド傾斜面643は、第2スクリュー部62と第1スクリュー部61との間の移行としてより良好に機能して回転ブロック3がステープラーの近位端へ移動するようにガイドすることができる。
前記回転ブロック3のボス313の末端には、第1ガイド傾斜面314が設置される。初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面314は、前記第1スクリュー部61に当接し、この実施例において、後退ブロック65の外側面に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端82が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面314を設けない場合、ボス313の末端と後退ブロック65との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面314を設けることにより、初期状態で、ボス313と後退ブロック65との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。また、ステープラーを触発した後の復帰過程において、第1ガイド傾斜面314は、後退ブロック65の遠位端と接触し、後退ブロック65を第2凹溝711の近位端側へ押す。第1ガイド傾斜面314を設けない場合、回転ブロック3の遠位端31と後退ブロック65の遠位端との接触が点対点の接触であるので、非常に不安定である。第1ガイド傾斜面314を増設することにより、より良好に後退ブロック65を近位端へ押すことができる
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、前記触発ロッド連結部43は、スクリューに対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面の形状に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図29〜図31は、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図を示し、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6の移動過程において、回転ブロック3は、安全ブロック64と接触して、安全ブロック64の第2端にステープラーの遠位端の方向への推力を与えるので、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝721の遠位端へ回転させて第3状態になり、これにより、安全ブロック64の回転ブロック3に対する退避を実現するとともに、第1ねじりばね623は、ねじれ変形する。後退ブロック65の遠位端面655と外面656とは、互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、移行面がないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱する。前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端82は、ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、前記回転ブロック3と連動する。触発の過程において回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62に位置するまで移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64を乗り越えて第2スクリュー部62に当接してもよく、安全ブロック64を乗り越えて浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計したり、回転ブロック3の遠位端31を安全ブロック64の第2端に当接させたりすることができるが、いずれも回転ブロック3の近位端82が内側へ収束されるという目的を実現することができる。好ましくは、前記回転面の近位端は、前記触発ロッドの遠位端に端対端で当接し、且つ、当接する場合、前記当接面は、前記軸方向に垂直であり、これにより、触発する場合に垂直でない当接面の相互ガイド作用によって吻合時の触発力を増加させることを防止する。
ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域に位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第2スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
ステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、回転ブロック3が安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、回転ブロック3は、安全ブロック64の遠位端側に位置し、安全ブロック64の第2端は、回転ブロック3の作用力を失うので、第1ねじりばね623の作用によって第4状態まで復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出するまで、ステープラーの近位端の方向へ回転する。
図29〜図31の状態で、ステープラーは、既に触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、順次に触発ロッド4、回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を介してステープラーを触発することができる。この状態で、操作者は、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して失効保護モードに戻る必要があることを発見した場合、後退ブロック65によりこのような機能を実現することができる。例えば、この時、操作者は、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離を大きくする必要がある場合、ノブ311を反対方向に回転させ、この時、スクリュー6は、遠位端へ移動して、後退ブロック65は、回転ブロック3により近位端へ押され、同時に、後退圧縮ばね612が圧縮される。
具体的に、図32〜図34に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。触発可能なモードになる場合、回転ブロック3の遠位端31のボス313は、後退ブロック65と安全ブロック64との間に位置する。この時、ノブ51を第1方向と反対の第2方向に回転させるだけで、スクリュー6は、再びステープルアンビル軸をステープラーの遠位端に向かって逆方向に移動し、ポインタ53の第1端は、第1位置領域に戻る。この時、回転ブロック3の遠位端31に位置する第1ガイド傾斜面314は、後退ブロック65の遠位端と接触し、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面314を介して後退ブロック65にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、後退ブロック65は、第2凹溝711の近位端側へ移動する。後退ばね612は、後退ブロック65により圧縮されて変形する。回転ブロック3の遠位端31がステープラーの近位端の方向へ移動することに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々にスクリュー6に対して外側へ開かれ、ステープラーは、再び失効保護モードに戻り、回転ブロック3は、触発ロッド4と連動しない。
ステープラーの触発が完了された後、ステープルブッシュアセンブリは、復帰構造の作用によって近位端へ移動し、即ち、この過程において、回転ブロック3も近位端の方向へ移動し、安全ブロック6を通過する場合、安全ブロックの第1ガイド傾斜面643に沿って徐々に拡張されてキャビティー321を形成し、この時、安全ブロック64は、第4状態になり、且つ、連結部は、常に第1状態になり、触発ロッド4は、前記連結部と連動しなく、ステープラーは、失効状態になるので、触発されない。
図35〜図37に示すように、この実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示し、連結部は、第1状態になる。ステープルブッシュアセンブリが復帰する場合、安全装置は、第2状態になり、回転ブロック3は、ステープラーの近位端の方向へ復帰し、回転ブロック3の遠位端31は、先ず安全ブロック64に当接し、この実施例において、安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61を向く第1ガイド傾斜面643が設置され、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面643に沿ってステープラーの近位端の方向へ移動する。回転ブロック3の遠位端31との当接部分でのスクリュー6の外径がますます大きくなることに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々に外側へ開かれることにより、触発ロッド4と回転ブロック3は、再び連動しない状態になり、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、ハンドル7を不用意に把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4は、依然として回転ブロック3とスクリュー6との間のキャビティー321に入ることにより、医師が組織に対して触発を完了させた後の再触発による損傷を回避する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルアンビルアセンブリが適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができなく、ステープラーの誤触発を招くこともできない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を介してステープルプッシュロッドを押して触発を行うことができる。このため、本考案は、ステープルプッシュロッドが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第2状態になり、連結部が再び第1状態になるようにガイドし、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、同時に、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
なお、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。連結部が第2状態になった後、後退装置が第3状態から第4状態になる場合、連結部が第1状態に戻るようにガイドすることができる。これにより、ステープラーの誤触発を効果的に防止できるだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
本考案は、医療器具技術分野に関し、特に、触発機構及びステープラーに関する。
医師の手動操作の代わりに円形ステープラーを使用して、消化管などの生理学的組織を吻合する。円形ステープラーは、よく見かける外科手術器具であり、軸方向に内で綴じるという方式を多く使用している。手術する時に、食道、胃、腸管などの生理学的組織の端対端又は端対側の吻合を行う。そして、吻合する時に、2つの組織セグメントを収束してステープラー内に収容し、触発を完了させた後、組織に円形の吻合口を形成することによって人体通路を再構築する。
従来技術において、円形ステープラーは、ステープラー本体と、前記ステープラー本体に移動可能に連結される操作ハンドルと、前記本体と嵌合するステープルアンビル(Anvil)アセンブリと、を含む。前記ステープラー本体は、遠位端に設置され、環状ステープルカートリッジ及びカッターを含むステープルカートリッジアセンブリと、本体の近位端に設置され、本体に対して回転可能なノブ(knob)と、を含む。前記ステープラー本体の内部には、近位端から遠位端へ設置されるステープルアンビル軸がさらに含まれる。ここで、遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。ステープラーにおいて、内側及び外側は、ステープラーの軸心に対して示すものであり、軸心に近い側が内側であり、軸心から遠い側が外側である。前記ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビルと、ステープルアンビルの遠位端に設置されるステープルアンビルキャップと、ステープルアンビルの内部に設置されるナイフアンビルと、を含み、ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビル軸の遠位端に直接に連結され、又は、連結具であるステープルアンビル軸を介して連結されてもよい。腫瘍手術中、腫瘍組織を取り除いた後、ステープルアンビル軸を残端の組織の巾着に貫通させてステープラー本体の遠位端に配置し、その後ノブを回転させることにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離まで徐々に減少させた後、触発可能な状態に到達してこそ、操作ハンドルを把持して器具を触発できるようにすることで、吻合を完了することができる。医療器具の不断の発展に伴い、円形ステープラーは、痔などの疾患の治療にもますます広く使用されている。
上述したように、腫瘍手術及び痔の治療手術のいずれにおいても、ステープラーを触発する前に、ノブを回転させてステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離に到達させる必要がある。しかしながら、実際に円形ステープラーにより手術を行う場合、操作者は、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合に、操作ハンドルを不用意に把持して誤触発を起こすことにより、手術の失敗を招き、さらに医療事故の発生を招く可能性がある。
また、操作者は、ステープラーにより1回の触発を完了した後、不注意や経験不足のため、新たなステープルカートリッジを交換しないまま、次回の手術を行うことに起因して、医療事故を招来し、例えば、切断を行なったが縫合しないことを招来する恐れがあり、大きな安全性リスクを引き起こす。
なお、操作者は、触発状態になるようにステープラーを操作した後、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して正確に触発できないことを発見する場合、触発不可能な状態に戻す必要があるが、従来のステープラーは、未だこのような機能を実現することができない。
本考案は、従来技術における問題に鑑みて、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができないので、誤触発を招くことができない触発機構及円形ステープラーを提供することを目的とする。
本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
選択的に、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置し、且つ、前記第2スクリュー部の外径は、前記第1スクリュー部の外径よりも小さい。前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記回転ブロックの遠位端が前記第2スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
選択的に、前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記回転ブロックの前記ボスは、前記第1スクリュー部に当接する。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、前記回転ブロックに一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロックの遠位端は、回転軸を介して前記取付溝に回転可能に取り付けられる。
選択的に、前記回転軸には、ねじりばねがさらに設置され、前記ねじりばねの変形復元力によって、前記回転ブロックの遠位端を前記スクリューに対して内側へ収束させる。
選択的に、前記回転ブロックの前記ボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記ボスの末端に位置する前記第1ガイド傾斜面は、前記第1スクリュー部に当接する。
選択的に、前記第1スクリュー部と前記第2スクリュー部との間には、スクリュー連結部がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面は、移行面である。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、2つの前記回転ブロックが設置され、前記2つの回転ブロックは、対向して設置される。
選択的に、前記触発ロッドの遠位端には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ収束時の前記2つの回転ブロックの近位端に軸方向対応する。
選択的に、前記触発機構は、安全装置をさらに含み、前記安全装置は、前記回転ブロックに一対一に対応する安全ブロックを含み、前記第2スクリュー部の近位端には、前記安全ブロックに一対一に対応する第1凹溝が設置され、前記安全ブロックは、第1端及び第2端を含み、前記安全ブロックの第1端は、対応する第1凹溝の近位端の内側に回転可能に連結される。選択的に、前記安全ブロックの第1端は、安全ピンを介して前記第1凹溝の近位端の内側に回転可能に取り付けられ、前記安全ピンには、第1ねじりばねが設置され、前記第1ねじりばねの変形復元力によって、前記第1凹溝から突出するまで、前記安全ブロックを前記ステープラーの近位端の方向へ回転させる。
選択的に、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、互いに連通する2つの前記第1凹溝が設置され、2つの前記安全ブロックの第1端は、同じ安全ピンを介して前記第1凹溝に回転可能に取り付けられる。
選択的に、前記安全ブロックの第2端には、前記第1スクリュー部に向かって傾斜する第2ガイド傾斜面が設置される。
選択的に、前記触発機構は、後退装置をさらに含み、前記連結部が前記第2状態になり且つ前記後退装置が前記第3状態から前記第4状態になる場合、前記連結部が前記第2状態から前記第1状態になるようにガイドする。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置する。
選択的に、前記後退装置は、後退ブロックを含み、前記第1スクリュー部の遠位端には、第2凹溝が開設され、前記後退ブロックは、前記第2凹溝に設置される。
選択的に、前記後退ブロックの外面と前記後退ブロックの遠位端面とは、互いに垂直である。
選択的に、前記第2凹溝の遠位端側には、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限するための段差部が設置される。
選択的に、前記後退ブロックの遠位端には、駆動部及び位置制限部が設置され、前記位置制限部は、前記段差部と嵌合することにより、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限し、前記駆動部は、前記位置制限部に対してステープラーの遠位端の方向へ突出する。
選択的に、前記第2スクリュー部の直径は、前記第1スクリュー部の直径よりも小さい。前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックは、前記後退ブロックに一対一に対応し、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結される。
選択的に、前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、
前記回転ブロックのボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置される。
本考案の実施例は、前記触発機構を含むことを特徴とするステープラーを提供する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルアンビルアセンブリが適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができなく、ステープラーの誤触発を招くこともできない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を介してステープルプッシュロッドを押して触発を行うことができる。このため、本考案は、ステープルプッシュロッドが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第2状態になり、連結部が再び第1状態になるようにガイドし、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、同時に、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジアセンブリに対する距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
なお、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。連結部が第2状態になった後、後退装置が第3状態から第4状態になる場合、連結部が第1状態に戻るようにガイドすることができる。これにより、ステープラーの誤触発を効果的に防止できるだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジに対する距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
以下、本考案の実施例に係る技術案をさらに明瞭に説明するために、実施例の記載に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本考案の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1は、本考案の一実施例に係るステープラーの構造を示す模式図である。 図2は、本考案の一実施例に係る一方側のハウジングを除いたステープラーの模式図である。 図3は、本考案の一実施例に係るポインタとプルタブとの嵌合を示す模式図である。 図4は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図5は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図6は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図7は、図6におけるA1−A1方向に沿う断面図である。 図8は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図9は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図10は、図9におけるA2−A2方向に沿う断面図である。 図11は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図12は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図13は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図14は、図13におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図15は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図16は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図17は、図16におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図18は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図19は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図20は、図19におけるA3−A3方向に沿う断面図である。 図21は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。 図22は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図23は、図22におけるA4−A4方向に沿う断面図である。 図24は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図25は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の分解図である。 図26は、本考案の一実施例に係るステープラーが失効保護モードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図27は、図26におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図28は、本考案の一実施例に係る後退ブロックとスクリューとの嵌合の模式図である。 図29は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図30は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードになる場合のステープルプッシュロッドとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図31は、図30におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図32は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。 図33は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図34は、図33におけるA3’−A3’方向に沿う断面図である。 図35は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す模式図である。 図36は、本考案の一実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の底面図である。 図37は、図36におけるA4’−A4’方向に沿う断面図である。
以下、本考案の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、本考案の実施例の図面を参考しながら、本考案の実施例に係る技術案をより明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。
以下、図面を参照しながら、実施例を併せて本考案を詳細に説明する。本考案は、従来技術における技術課題を解決するために、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、且つ、ステープルブッシュアセンブリには、スクリューが貫装される。前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、前記連結部は、前記触発ロッドと選択可能に連動する。具体的に、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、連結部は、触発ロッドの移動をステープルプッシュロッドに伝達することができなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、連結部は、触発ロッドの移動をステープルプッシュロッドに伝達することができるので、前記ステープラーを触発することができる。
このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリを3つの部分に分割することによって、連結部は、触発ロッドと選択可能に連動する。ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、ステープルカートリッジアセンブリの誤触発を招くことができなく、ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
本考案の一実施例において、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックの遠位端は、ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、これにより、回転ブロックとスクリューとの間には、キャビティーが形成される。前記連結部が第2状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束されて触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ここで、外側へ開かれることは、回転ブロックの近位端がスクリューの方向へ開かれることを指し、内側へ収束されることは、回転ブロックの近位端がスクリューに近い方向へ収束されることを指す。
この実施例において、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、第1スクリュー部の遠位端に位置し、且つ、前記第2スクリュー部の外径は、第1スクリュー部の外径よりも小さい。前記回転ブロックの遠位端が第1スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記回転ブロックの遠位端が第2スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束される。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記回転ブロックの遠位端は、第1スクリュー部に当接し、前記回転ブロックの近位端は、スクリューに対して外側へ開かれ、回転ブロックとスクリューとの間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドがステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転ブロックの近位端とスクリューとの間のキャビティーに入る。このため、触発ロッドは、回転ブロックと連動しなく、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを押しても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、スクリューが、前記回転ブロックの遠位端に移動して第2スクリュー部に位置する場合、第2スクリュー部の外径は、第1スクリュー部の外径よりも小さいので、前記回転ブロックの近位端は、スクリューに対して内側へ収束され、前記触発ロッドがステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、前記回転ブロックと接触して回転ブロックと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを押す場合、順次に触発ロッド、回転ブロック及びステープルプッシュスライスを介してステープラーを触発することにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図4〜図10において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの一方側のハウジングハウジングを取り外してステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させるように示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ13は、ステープルアンビル軸と、ステープルアンビル軸の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間する方向へ移動させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に近い一端は、近位端であり、左側に近い一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に近い一端であり、例えば、スクリュー6について、スクリュー6の近位端は、スクリュー6の遠位端に対して右側に近い一端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に枢接される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応し、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューアセンブリ6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリュー6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体に対して軸方向に移動させるように駆動する。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されるものではないが、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図3に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するポインタ53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリュー6に連結され、スクリュー6の移動に伴ってスクリューの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ポインタ53の第1端に対向し、前記ポインタ53の第1端は、第1位置領域H及び第2位置領域H’を有し、ここで、ポインタ53の第1端は、図3におけるポインタ53の上端を指す。ポインタ53は、ステープラーのハウジング1に回転可能に固定され、ポインタ53が回転する場合、その第1端は、第1位置領域Hと第2位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリュー6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ポインタ53の第1端を引いて第1位置領域から第2位置領域に移動する。実践において、第1位置領域Hは、一般的に、ポインタ53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が遠く、適切な位置に到達していないので、第1位置領域Hも触発不可能な領域であり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーの近位端へ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジアセンブリ12に対して、適切な位置に到達し、この時、ポインタ53もプルタブ52により引かれて第2位置領域H’に到達し、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第2位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ポインタ53は、ステープルアンビル軸の位置を指示するものとして使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもポインタ53により指示されるものではないが、ステープルアンビルアセンブリが触発可能な位置に到達するか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
本考案は、ステープルブッシュアセンブリ及びスクリューを改良した。図4に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合構造を示す模式図である。ここで、スクリュー6は、スクリュー6の近位端に位置する第1スクリュー部61と、スクリュー6の遠位端に位置する第2スクリュー部62と、を含み、前記第2スクリュー部62の外径は、第1スクリュー部61の外径よりも小さく、且つ、スクリュー6は、ステープラー本体に対して軸方向に移動することができる。スクリュー6の外部には、ステープルブッシュアセンブリが外嵌され、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、少なくとも1つの回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を含み、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結される。回転ブロック3は、触発ロッド4と選択可能に連動する。回転ブロック3が触発ロッド4と連動する場合、回転ブロック3がステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動すると、ステープルプッシュロッド2によりステープルプッシュスライスを押してそれと共に移動させることができ、ステープラー本体の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12におけるステープル及びカッターを押し出すことにより、ステープラーの触発を完了させる。触発ロッド4の近位端42は、ハンドル7と連動することができ、ハンドル7を把持する場合、ハンドル7は、触発ロッド4を押してステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図4〜図7に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、初期状態で、前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端32は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティー321に入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
図5に示すように、この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、初期状態で、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端32は、スクリュー6に対して外側へ開かれる。この実施例において、前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記ねじりばね312が変形して前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記ねじりばね62の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
スクリュー6が徐々に近位端へ移動することに伴って、ステープラーが徐々に閉鎖して適切な位置に到達する場合、回転ブロック3は、第1スクリュー部61から離脱する。
図5に示すように、前記回転ブロック3のボス313の末端には、第1ガイド傾斜面314が設置され、初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面314は、前記第1スクリュー部61に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端32が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面314を設けない場合、ボス313の末端と第1スクリュー部61との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面314を設けることにより、初期状態で、ボス313と第1スクリュー部61との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。
この実施例において、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面63は、移行面、例えば傾斜面である。
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、2つの触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、前記触発ロッド連結部43は、スクリューに対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図8〜図10に示すように、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図であり、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6が、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置するまで移動する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端32は、ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、回転ブロック3と連動する。ここで、触発の過程において回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62に位置する場合、回転ブロック3の遠位端31は、第2スクリュー部62に当接してもよく、浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計してもよいが、いずれも回転ブロック3の近位端32が内側へ収束されるという目的を実現することができる。好ましくは、前記回転ブロック3の近位端は、前記触発ロッドの遠位端に端対端で当接し、且つ、当接する場合、前記当接面は、前記軸方向に垂直であり、これにより、触発する場合に垂直でない当接面の相互ガイド作用によって吻合時の触発力を増加させることを防止する。
ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域Hに位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端32は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域H’に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第1スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端32は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
しかしながら、一部のそそっかしい操作者又は経験不足の操作者は、ポインタ53が第1位置領域に位置する際にステープラーを触発しようとする可能性があり、この時、ステープルアンビルアセンブリ13がステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していないので、手術に失敗する。また、ステープラーの触発が完了された後にステープルカートリッジが交換されていない場合、スクリュー6の位置が変化しないので、ポインタ53は、依然として第2位置領域H’に位置し、操作者は、ポインタ53が第2位置領域H’に位置することを見て手術の準備が既に完了されたと誤って考える可能性があり、ステープラーを再触発し、同様に手術に失敗する。
このため、本考案は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び安全装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記安全装置は、第1状態及び第2状態を有し、前記安全装置が第1状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第2状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
以下、4段階に分割して本考案に係る円形ステープラーの動作状態をそれぞれ説明する。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しない。この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを押しても、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動し、連結部をステープラーの遠位端の方向へ移動させることができないので、ステープラーの触発を招くこともできなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の触発準備が完了された後、ステープルアンビルアセンブリ13ステープルカートリッジアセンブリ12に対して、適切な距離に到達し、安全装置は、第1状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動する。この時、操作者は、ハンドルを押すことにより、触発ロッドを介して連結部及びステープルプッシュロッドをステープラーの遠位端の方向へ移動させ、これにより、ステープラーの触発を実現することができる。
ステープラーの触発が完了された後、安全装置は、第2状態になり、且つ、連結部は、再び第2状態から第1状態になるようにガイドし、また、連結部は、常に第1状態になり、この時、触発ロッドは、連結部と連動しない。この時、操作者は、ハンドルを不用意に把持して触発ロッドを押しても、ステープラーを触発することができないので、医師が組織に対して触発を完了させた後の再触発による損傷を効果的に防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
このため、本考案は、手術の準備が完了された後にステープルブッシュアセンブリが正常に動作できることを保証した上で、手術中にステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達していない場合の誤触発を防止するとともに、手術中に医師が触発を完了させた後の再触発による組織への損傷を効果的に防止し、器具の使用の安全性を向上させる。ここで、手術の準備は、少なくとも、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達すること及びステープルカートリッジアセンブリに触発されていない新たなステープルカートリッジアセンブリが取り付けられることの2つの条件を備える場合のみに、手術を順調に完了させることを確保することができる。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図11〜図23において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1〜図3及び図11に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合構造を示す模式図である。ここで、スクリュー6は、スクリュー6の近位端に位置する第1スクリュー部61と、スクリュー6の遠位端に位置する第2スクリュー部62と、を含み、前記第2スクリュー部62の外径は、第1スクリュー部61の外径よりも小さく、且つ、スクリュー6は、ステープラー本体に対して軸方向に移動することができる。第2スクリュー部62の近位端には、少なくとも1つの第1凹溝621が設置され、各第1凹溝621の近位端の内側には、回転可能な安全ブロック64が固定され、この安全ブロック64は、前記安全装置であり、前記安全ブロック64の第1端は、第1凹溝621の近位端の内側に回転可能に連結される。ここで、安全ブロック64の第1端は、スクリュー6の軸心に近い一端を指し、第2端は、スクリュー6の軸心から離れた一端を指す。上端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック641の第1端は、安全ブロック641の底部であり、第2端は、安全ブロック641の先端であり、下端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック642の第1端は、安全ブロック642の先端であり、第2端は、安全ブロック642の底部である。スクリュー6の外部には、ステープルブッシュアセンブリが外嵌され、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、連結部及びステープルプッシュロッド2を含み、前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロック3を含み、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結され、前記回転ブロック3は、前記安全ブロック64に一対一に対応する。回転ブロック3とステープルプッシュロッド2は、連動し、触発ロッド4と回転ブロック3は、選択可能に連動する。触発ロッド4の近位端42は、ハンドル7と連動することができ、ハンドル7を把持する場合、ハンドル7は、触発ロッド4を押してステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。触発ロッド4が回転ブロック3と連動する場合、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4及び回転ブロック3を介してステープルプッシュロッド2を押すことにより、ステープラー本体の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12におけるステープルカートリッジ及びカッターを押し出し、ステープラーの触発を完了させることができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。触発ロッド4が回転ブロック3と連動しない場合、把持ハンドル7は、触発ロッド4のみを押して遠位端へ移動させるが、連結部3及びステープルプッシュロッド2を押して遠位端へ移動させることができないので、ステープラーを触発することもできない。
安全装置が第1状態になる場合、前記安全ブロック64は、第1凹溝621の遠位端側へ回転して回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62へ移動することを阻止しなく、即ち、連結部は、第1状態から第2状態になることができ、安全装置が第2状態になる場合、即ち、前記安全ブロック64が第2状態になる場合、前記安全ブロック64の第2端は、前記第1凹溝621に突出して回転ブロック3が第1スクリュー部61へ移動するようにガイドすることができ、即ち、安全ブロック64は、連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図11〜図14に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、初期状態で、前記安全ブロック64は、回転ブロック3と接触しなく、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出する。前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティーに入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
図12に示すように、この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、初期状態で、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれる。この実施例において、前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、第2ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記第2ねじりばね312が変形し、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記第2ねじりばね312の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
スクリュー6が徐々に近位端へ移動することに伴って、ステープラーが徐々に閉鎖して適切な位置に到達する場合、回転ブロック3は、第1スクリュー部61から離脱する。
この実施例において、安全ブロック64は、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642の上下の2つのブロックが対応して設置され、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642は、同じ安全ピン622を介して第1凹溝621に回転可能に取り付けられる。第1安全ブロック641の第1凹溝と第2安全ブロック642の第1凹溝621は、上下に連通しており、即ち、2つの安全ブロックは、1つの第1凹溝621を共有する。他の実施形態において、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642のために1つの第1凹溝621をそれぞれ設け、2つの第1凹溝621が互いに連通しておらず、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642がそれぞれ1つの安全ピン622を介して対応する第1凹溝621の近位端の内側に回転可能に連結されるという構成としてもよい。他の実施形態において、回転ブロック3の数が変化する場合、安全ブロック64の数もそれに応じて変化することができ、各安全ブロック64の第1凹溝621は、連通してもよく、個別に離間してもよい。
この実施例において、安全ピン622には、第1ねじりばね623が設置され、手術の準備を行う場合、ステープルアンビルアセンブリ13は、近位端へ移動し、即ち、スクリュー6がステープラーの近位端の方向へ移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を介して第1凹溝621の遠位端側へ回転し、第1ねじりばね623は、変形し、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達してステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、第1ねじりばね623の変形復元力によって、安全ブロック64は、初期状態に復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出するまで、ステープラーの近位端へ回転する。具体的に、手術の準備を行う時の閉鎖過程、ステープラーを触発する時及びステープラーが復帰する時の安全ブロック64の状態については、後述する。
この実施例において、前記第1スクリュー部61の遠位端には、回転ブロック3に一対一に対応する第2凹溝611がさらに開設され、各第2凹溝611には、後退ブロック65が設置され、第2凹溝611の遠位端は、スクリュー連結部63まで延びることができる。前記後退ブロック65の外面は、前記回転ブロックと接触し、前記後退ブロック65の外面とその遠位端面とは、互いに垂直である。初期状態で、回転ブロック3の遠位端31は、後退ブロック65の外側面に当接する。この実施例において、後退ブロックは、第1後退ブロック651及び第2後退ブロック652を含む。図11及び図12に示した視野角から見ると、上方の回転ブロック3の遠位端31は、第1後退ブロック651の上側面に当接し、下方の回転ブロック3の遠位端31は、第2後退ブロック652の下側面に当接する。以下、図21〜図23を参照しながら、後退ブロック65の作用を詳細に説明する。
安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61に向かって傾斜する第2ガイド傾斜面643が設置され、ステープラーを触発した後、回転ブロック3がステープラーの近位端の方向へ移動して復帰する場合、回転ブロック3の遠位端31は、回転ブロック3の遠位端31が第1スクリュー部61に当接するまで、第2ガイド傾斜面643に沿って移動する。このため、第1ガイド傾斜面643は、第2スクリュー部62と第1スクリュー部61との間の移行としてより良好に機能して回転ブロック3がステープラーの近位端へ移動するようにガイドすることができる。
図12に示すように、本実施例において、前記回転ブロック3のボス313の末端には、第2ガイド傾斜面314が設置され、初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面814は、前記第1スクリュー部61に当接し、この実施例において、後退ブロック65の外側面に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端82が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面814を設けない場合、ボス313の末端と第1スクリュー部61(又は後退ブロック65)との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面814を設けることにより、初期状態で、ボス313と第1スクリュー部61(又は後退ブロック65)との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。また、ステープラーを触発した後の復帰過程において、第1ガイド傾斜面814は、後退ブロック65の遠位端と接触し、後退ブロック65を第2凹溝611の近位端側へ押す。第1ガイド傾斜面814を設けない場合、回転ブロック3の遠位端31と後退ブロック65の遠位端との接触が点対点の接触であるので、非常に不安定である。これに対して、第1ガイド傾斜面814を増設することにより、より良好に後退ブロック65を近位端へ押すことができる。
この実施例において、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面63は、移行面、例えば傾斜面である。
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、スクリュー6に対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面の形状に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図15〜図17は、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図であり、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第1状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6の移動過程において、回転ブロック3は、安全ブロック64と接触して、安全ブロック64の第2端にステープラーの遠位端の方向への推力を与えるので、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝621の遠位端へ回転させて第1状態になり、これにより、安全ブロック64の回転ブロック3に対する退避を実現するとともに、第1ねじりばね623は、ねじれ変形する。後退ブロック65の遠位端面と外面とが互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、移行面がないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱する。前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端82は、第2ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、前記回転ブロック3と連動する。即ち、回転ブロック3は、遠位端に向かって第2スクリュー部62まで移動し、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64を乗り越えて第2スクリュー部62に当接してもよく、安全ブロック64を乗り越えて浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計したり、回転ブロック3の遠位端31を安全ブロック64の第2端に当接させたりすることができるが、いずれも回転ブロック3の近位端82が内側へ収束されるという目的を実現することができる。ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域に位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第1スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
ステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、回転ブロック3が安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、回転ブロック3は、安全ブロック64の遠位端側に位置し、安全ブロック64の第2端は、回転ブロック3の作用力を失うので、第1ねじりばね623の作用によって第2状態まで復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝621から突出するまで、ステープラーの近位端の方向へ回転する。
図18〜20に示すように、この実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示す。ステープルブッシュアセンブリが復帰する場合、安全装置は、第2状態になり、回転ブロック3は、ステープラーの近位端の方向へ復帰し、回転ブロック3の遠位端31は、先ず安全ブロック64に当接し、この実施例において、安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61を向く第2ガイド傾斜面643が設置され、回転ブロック3は、第2ガイド傾斜面643に沿ってステープラーの近位端の方向へ移動する。回転ブロック3の遠位端31との当接部分でのスクリュー6の外径がますます大きくなることに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々に外側へ開かれることにより、触発ロッド4と回転ブロック3は、再び連動しない状態になり、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、ハンドル7を不用意に把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4は、依然として回転ブロック3とスクリュー6との間のキャビティー321になり、これにより、ステープルカートリッジが交換されていない場合の二次触発による手術の失敗を回避する。
図15〜図17の状態で、ステープラーは、既に触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、順次に触発ロッド4、回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を介してステープラーを触発することができる。この状態で、操作者は、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して失効保護モードに戻る必要があることを発見した場合、後退ブロック65によりこのような機能を実現することができる。例えば、この時、操作者は、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離を大きくする必要がある場合、ノブ51を反対方向へ回転させ、この時、スクリュー6は、遠位端へ移動して、後退ブロック65は、回転ブロック3により近位端へ押され、同時に、後退圧縮ばね612が圧縮される。
具体的に、図21〜図23に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図を示し、この時、連結部は、第1状態になる。触発可能なモードになる場合、回転ブロック3の遠位端31のボス313は、後退ブロック65と安全ブロック64との間に位置する。この時、ノブ51を第1方向と反対の第2方向に回転させるだけで、スクリュー6は、再びステープルアンビル軸をステープラーの遠位端に向かって逆方向に移動し、ポインタ53の第1端は、第1位置領域に戻る。この時、回転ブロック3の遠位端31に位置する第1ガイド傾斜面814は、後退ブロック65の遠位端と接触し、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面814を介して後退ブロック65にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、後退ブロック65は、第2凹溝611の近位端側へ移動する。第2凹溝611の近位端側と後退ブロック65との間には、後退ばね612が設置され、後退ばね612は、後退ブロック65により圧縮されて変形する。回転ブロック3の遠位端31がステープラーの近位端の方向へ移動することに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々にスクリュー6に対して外側へ開かれ、ステープラーは、再び失効保護モードに戻り、回転ブロック3は、触発ロッド4と連動しない。
ステープラーの触発が完了された後、ステープルブッシュアセンブリは、復帰構造の作用によって近位端へ移動し、即ち、この過程において、回転ブロック3も近位端の方向へ移動し、安全ブロック6を通過する場合、安全ブロックの第1ガイド傾斜面643に沿って徐々に拡張されてキャビティー321を形成し、この時、安全ブロック64は、第4状態になり、前記ステープルブッシュアセンブリは、第1状態になり、触発ロッド4は、前記連結部と連動しなく、ステープラーは、失効状態になるので、触発されない。
しかしながら、一部のそそっかしい操作者又は経験不足の操作者は、ポインタ53が第1位置領域に位置する際にステープラーを触発しようとする可能性があり、この時、ステープルアンビルアセンブリ13がステープルカートリッジに対して距離が適切な位置に到達していないので、手術に失敗する。また、操作者は、触発不可能な状態から触発可能な状態になるようにステープラーを操作した後、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して正確に触発できないことを発見した場合、触発不可能な状態に戻す必要がある。
このため、本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び後退装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記後退装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。本考案の実施例は、前記触発機構を含むステープラーをさらに提供する。
本考案を使用することにより、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、正常に触発を行うことができ、ステープラーが正常に動作できる上で誤触発を効果的に防止することを確保することができる。
また、前記連結部が第2状態になり且つ前記後退装置が第3状態から第4状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドし、即ち、さらにステープラーを触発可能な状態から触発不可能な状態に戻すことにより、操作者が器具に対して調整を行うことを容易にする。このため、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供する。
以下、図1〜図36を併せて本考案の一実施例に係る触発機構及びステープラーの構造をさらに説明する。ここで、図24〜図27において、各部材を明確に示すために、スクリューの一部のみを切り取って、スクリューに遮られた部分の構造を示す。
図1〜図3及び図24〜図28に示すように、この実施例の触発機構は、ステープルブッシュアセンブリ及び後退装置を含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド4、連結部及びステープルプッシュロッド2を含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッド2と連動し、且つ、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記後退装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッド4と連結部は、連動しなく、前記ステープラーを触発することができないことにより、ステープラーの誤触発を防止する。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッド4は、連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。前記連結部が第2状態になり且つ前記後退装置が第3状態から第4状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドし、即ち、再び触発可能な状態から触発可能な状態に戻る。これにより、ステープラーが正常に動作することを実現できる上でステープラーの誤触発を効果的に防止するだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供することができる。
この実施例において、前記触発機構は、前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリュー6をさらに含み、前記スクリュー6は、第1スクリュー部61及び第2スクリュー部62を含み、前記第2スクリュー部62は、前記第1スクリュー部61の遠位端に位置し、前記連結部が前記第1スクリュー部61に位置する場合、前記連結部は、第1状態になり、前記連結部が第2スクリュー部62に位置する場合、前記連結部は、第2状態になる。
前記後退装置は、後退ブロック65を含み、前記第1スクリュー部61の遠位端には、第2凹溝711が開設され、前記後退ブロック65は、前記第2凹溝711に設置され、前記後退ブロック65が前記第2凹溝711の遠位端側に位置する場合、前記後退ブロック65は、第3状態になり、前記後退ブロック65が第2凹溝711の近位端側に位置する場合、前記後退ブロック65は、第4状態になり、前記連結部が第2状態から第1状態になる場合、前記後退ブロック65を押して第2凹溝711の遠位端側から近位端側へ移動させる。
さらに、前記後退ブロック65と前記第2凹溝711の近位端側との間には、後退圧縮ばね612が設置され、前記連結部が後退ブロック65を押して第1凹溝711の近位端側へ移動させる場合、前記後退圧縮ばね612を圧縮し、前記後退ブロック65が前記連結部による押圧から離脱した後、即ち、前記後退ブロック65が受ける外力が排除された後、後退圧縮ばね612の変形復元力によって後退ブロック65を押して第2凹溝711の遠位端側へ移動させることができる。
さらに、前記第1スクリュー部61と第2スクリュー部62との間には、スクリュー連結部63がさらに設置され、前記スクリュー連結部63の外面は、移行面であり、前記第2凹溝711は、前記第1スクリュー部61から前記スクリュー連結部63まで延びる。この移行面は、例えば傾斜面である。
この実施例において、好ましくは、前記後退ブロック65の外面と前記後退ブロック65の遠位端面とは、互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、連結部は、第1スクリュー部61から第2スクリュー部62に移動し、連結部がない移動軌跡において移行面が存在しないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱し、即ち、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
図28に示すように、前記第2凹溝711の遠位端側には、段差部613が設置され、前記段差部613により前記後退ブロック65の遠位端の位置を制限する。前記後退ブロック65の遠位端には、駆動部653及び位置制限部654が設置され、前記位置制限部654は、前記段差部613と嵌合することにより、前記後退ブロック65の遠位端の位置を制限し、前記駆動部653は、前記位置制限部654に対してステープラーの遠位端の方向へ突出する。連結部が後退ブロック65を押す場合、連結部は、駆動部653と直接に接触する。
この実施例において、前記第2スクリュー部62の直径は、第1スクリュー部61の直径よりも小さい。前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロック3を含み、前記回転ブロック3は、前記後退ブロック65に一対一に対応し、前記回転ブロック3の遠位端31は、ステープルプッシュロッド2の近位端21に回転可能に連結され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロック3の遠位端は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれ、この時、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4は、回転ブロック3とスクリュー6とに囲まれたキャビティー321に入るが、回転ブロック3と連動しなくなり、これにより、ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する際に、前記回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、触発ロッド4は、回転ブロック3を押してそれと共にステープラーの遠位端へ移動することにより、ステープラーを触発する。前記連結部が第2状態になり且つ前記スクリュー6がステープラーの遠位端へ移動する場合、前記回転ブロック3の遠位端31は、前記後退ブロック65を押して第2凹溝711の近位端側へ移動させることにより、前記後退ブロック65は、第3状態から第4状態になり、且つ、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61まで移動し、連結部は、再び第1状態に戻る。
この実施例において、前記回転ブロック3の遠位端31の内壁には、ボス313が設置され、前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロック3のボス313は、前記第1スクリュー部61に当接する。前記ステープルプッシュロッド2の近位端21には、回転ブロック3に一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロック3の遠位端31は、回転軸311を介して取付溝に回転可能に取り付けられ、且つ、前記ボス313は、取付溝の近位端に近い位置、即ち、図面に示される取付溝の右側に位置し、取付溝により制限されない。前記回転軸311には、第2ねじりばね312がさらに設置され、初期状態で、前記第2ねじりばね312が変形し、前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、前記第2ねじりばね312の変形復元力によって、回転ブロック3の遠位端31は、スクリュー6に対して内側へ収束される。
この実施例において、回転ブロック3は、2つであり、且つ、スクリュー6の径方向に対向して設置されるが、本考案は、これに限定されない。必要に応じて回転ブロック3の数を増加又は減少させることもでき、例えば、回転ブロック3を1つだけ設けたり、スクリュー6の外部を囲む回転ブロック3を4つ設けたりすることもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
また、ステープラーの触発が完了された後にステープルカートリッジが交換されていない場合、スクリュー6の位置に変化がないので、ポインタ53は、依然として第2位置領域に位置し、操作者は、ポインタ53が第2位置領域に位置することを見て手術の準備が既に完了されたことを誤って考える可能性があり、ステープラーを再触発し、同様に手術に失敗する。
ステープラーの二次触発をさらに防止するために、この実施例の触発機構は、安全装置をさらに含み、前記安全装置が第1状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第2状態になる場合、前記連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
具体的に、第2スクリュー部62の近位端には、少なくとも1つの第1凹溝721が設置され、各第1凹溝721の近位端の内側には、回転可能な安全ブロック64が固定され、この安全ブロック64は、前記安全装置であり、前記安全ブロック64の第1端は、第1凹溝721の近位端の内側に回転可能に連結される。ここで、安全ブロック64の第1端は、スクリュー6の軸心に近い一端を指し、第2端は、スクリュー6の軸心から離れた一端を指す。上端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック641の第1端は、安全ブロック641の底部であり、第2端は、安全ブロック641の先端であり、下端に設置される安全ブロック642について、安全ブロック642の第1端は、安全ブロック642の先端であり、第2端は、安全ブロック642の底部である。前記回転ブロック3は、前記安全ブロック64に一対一に対応する。
安全装置が第1状態になる場合、前記安全ブロック64は、第1凹溝721の遠位端側へ回転して回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62へ移動することを阻止しなく、即ち、連結部は、第1状態から第2状態になることができ、安全装置が第2状態になる場合、即ち、前記安全ブロック64が第2状態になる場合、前記安全ブロック64の第2端は、前記第1凹溝721に突出して回転ブロック3が第1スクリュー部61へ移動するようにガイドし、即ち、安全ブロック64は、連結部が第2状態から第1状態になるようにガイドする。
以下、各段階のステープラーの状態をそれぞれ説明する。ここで、図24〜図28は、ステープラーが失効保護モードになる時の状態を示し、図29〜図31は、ステープラーが触発可能なモードになる時の状態を示し、図32〜図34は、ステープラーが触発可能なモードから失効保護モードに戻る時の状態を示し、図35〜図37は、ステープラーの触発が完了された後に復帰する時の状態を示す。
図24〜図28に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになり、連結部は、第1状態になる。具体的に、ステープルカートリッジアセンブリ12がステープルアンビルアセンブリ13に連結された直後の初期状態又は組織が埋め込まれた直後の初期状態で、前記安全ブロック64は、回転ブロック3と接触しなく、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出する。前記回転ブロック3は、第1スクリュー部61に位置し、前記回転ブロック3の遠位端31は、第1スクリュー部61に当接し、前記回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して外側へ開かれ、回転ブロック3とスクリュー6との間には、キャビティー321が形成される。この時、ハンドルを把持して前記触発ロッド4をステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させる場合、触発ロッド4の遠位端は、回転ブロック3の近位端とスクリュー6との間のキャビティーに入る。このため、触発ロッド4は、回転ブロック3と連動しなく、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を押しても、触発ロッド4は、ステープルプッシュロッド2を遠位端へ移動させることができなく、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達していない場合の誤触発を回避する。
この実施例において、安全ブロック64は、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642の上下の2つのブロックが対応して設置され、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642は、同じ安全ピン622を介して第1凹溝721に回転可能に取り付けられる。第1安全ブロック641の第1凹溝と第2安全ブロック642の第1凹溝721は、上下に連通しており、即ち、2つの安全ブロックは、1つの第1凹溝721を共有する。他の実施形態において、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642のために1つの第1凹溝721をそれぞれ設け、2つの第1凹溝721が互いに連通しておらず、第1安全ブロック641及び第2安全ブロック642がそれぞれ1つの安全ピン622を介して対応する第1凹溝721の近位端の内側に回転可能に連結されるという構成としてもよい。他の実施形態において、回転ブロック3の数が変化する場合、安全ブロック64の数もそれに応じて変化することができ、各安全ブロック64の第1凹溝721は、連通してもよく、個別に離間してもよい。
この実施例において、安全ピン622には、第1ねじりばね623が設置され、手術の準備を行う場合、ステープルアンビルアセンブリ13は、近位端へ移動し、即ち、スクリュー6がステープラーの近位端の方向へ移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝721の遠位端側へ回転させると、第1ねじりばね623は、変形し、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12が適切な位置に到達してステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、第1ねじりばね623の変形復元力によって、安全ブロック64は、初期状態に復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出するまで、ステープラーの近位端へ回転する。具体的に、手術の準備を行う時の閉鎖過程、ステープラーを触発する時及びステープラーが復帰する時の安全ブロック64の状態については、後述する。
安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61に向かって傾斜する第2ガイド傾斜面643が設置され、ステープラーを触発した後、回転ブロック3がステープラーの近位端の方向へ移動して復帰する場合、回転ブロック3の遠位端31は、回転ブロック3の遠位端31が第1スクリュー部61に当接するまで、第2ガイド傾斜面643に沿って移動する。このため、第2ガイド傾斜面643は、第2スクリュー部62と第1スクリュー部61との間の移行としてより良好に機能して回転ブロック3がステープラーの近位端へ移動するようにガイドすることができる。
前記回転ブロック3のボス313の末端には、第1ガイド傾斜面314が設置される。初期状態で、前記ボス313の末端に位置する第1ガイド傾斜面314は、前記第1スクリュー部61に当接し、この実施例において、後退ブロック65の外側面に当接する。初期状態で、回転ブロック3の近位端82が外側へ回転するので、ボス313は、一定の角度で傾斜しており、第1ガイド傾斜面314を設けない場合、ボス313の末端と後退ブロック65との接触は、点接触であるが、第1ガイド傾斜面314を設けることにより、初期状態で、ボス313と後退ブロック65との接触は、面接触となり、これにより、ボス313の末端と第1スクリュー部61との間の接触面積を増加させ、初期状態でのステープラー全体の安定性を向上させる。また、ステープラーを触発した後の復帰過程において、第1ガイド傾斜面314は、後退ブロック65の遠位端と接触し、後退ブロック65を第2凹溝711の近位端側へ押す。第1ガイド傾斜面314を設けない場合、回転ブロック3の遠位端31と後退ブロック65の遠位端との接触が点対点の接触であるので、非常に不安定である。第1ガイド傾斜面314を増設することにより、より良好に後退ブロック65を近位端へ押すことができる
2つの回転ブロック3に対応して、前記触発ロッド4の遠位端41には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ内側へ収束される時の2つの回転ブロック3の近位端に軸方向対応することにより、2つの回転ブロック3が内側へ収束される場合に回転ブロック3と連動することができる。触発ロッド4とスクリュー6との構造上の嵌合を向上させるために、前記触発ロッド4は、触発部の間の触発ロッド連結部43をさらに含み、前記触発ロッド連結部43は、スクリューに対して外側に窪んだ円弧面に形成され、前記円弧面は、スクリュー6の外面の形状に適応している。スクリュー6の外面が円弧面ではない場合、前記触発ロッド連結部43の内面もそれに適応している非円弧面であり、これにより、前記触発ロッド4が遠位端へ移動する場合に支持及ガイドされてステープラーの触発をより安定にすることを理解することができる。
図29〜図31は、手術中にステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達する場合の本考案に係る円形ステープラーの構造の模式図を示し、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリュー6をステープラーの近位端へ移動させることにより、スクリュー6の移動過程において、回転ブロック3は、安全ブロック64と接触して、安全ブロック64の第2端にステープラーの遠位端の方向への推力を与えるので、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64の第2端を押して第1凹溝721の遠位端へ回転させて第1状態になり、これにより、安全ブロック64の回転ブロック3に対する退避を実現するとともに、第1ねじりばね623は、ねじれ変形する。後退ブロック65の遠位端面655と外面656とは、互いに垂直であり、スクリュー6が近位端へ移動する過程において、移行面がないので、回転ブロック3は、前記後退ブロック65から離脱する際に突然に離脱する。前記回転ブロック3の遠位端31が第2スクリュー部62に位置する場合、第2スクリュー部62の外径が第1スクリュー部61の外径よりも小さいので、前記回転ブロック3の近位端82は、第2ねじりばね312の復元力によってスクリュー6に対して内側へ収束されることにより、その少なくとも一部は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。ハンドル7を把持してステープラーを触発する場合、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端へ移動し、前記回転ブロック3と連動する。触発の過程において回転ブロック3の遠位端が第2スクリュー部62に位置するまで移動する場合、回転ブロック3の遠位端31は、安全ブロック64を乗り越えて第2スクリュー部62に当接してもよく、安全ブロック64を乗り越えて浮遊するように設置されてもよく、即ち、第2スクリュー部62の外径をより小さく設計したり、回転ブロック3の遠位端31を安全ブロック64の第2端に当接させたりすることができるが、いずれも回転ブロック3の近位端82が内側へ収束されるという目的を実現することができる。好ましくは、前記回転ブロック3の近位端は、前記触発ロッドの遠位端に端対端で当接し、且つ、当接する場合、前記当接面は、前記軸方向に垂直であり、これにより、触発する場合に垂直でない当接面の相互ガイド作用によって吻合時の触発力を増加させることを防止する。
ポインタ53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリの位置指示として使用する場合、ポインタ53が第1位置領域に位置する際に、回転ブロック3の遠位端31は、外径が大きい第1スクリュー部61に当接し、回転ブロック3の近位端82は、外側へ開かれて触発ロッド4と連動しなくなり、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ポインタ53がプルタブ52により引かれて第2位置領域に入る場合、回転ブロック3の遠位端31は、外径が小さい第2スクリュー部62に位置し、回転ブロック3の近位端82は、内側へ収束されて触発ロッド4と連動し、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
ステープラーを触発する場合、回転ブロック3は、回転ブロック3が安全ブロック64から離脱するまで、ステープラーの遠位端の方向へ移動し、回転ブロック3は、安全ブロック64の遠位端側に位置し、安全ブロック64の第2端は、回転ブロック3の作用力を失うので、第1ねじりばね623の作用によって第2状態まで復帰し、即ち、安全ブロック64の第2端は、第1凹溝721から突出するまで、ステープラーの近位端の方向へ回転する。
図29〜図31の状態で、ステープラーは、既に触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、回転ブロック3の近位端82は、スクリュー6に対して内側へ収束され、この時、ハンドル7を把持すると、順次に触発ロッド4、回転ブロック3及びステープルプッシュロッド2を介してステープラーを触発することができる。この状態で、操作者は、手術の準備が未だ完了されていない、又は他の特殊な状況が存在して失効保護モードに戻る必要があることを発見した場合、後退ブロック65によりこのような機能を実現することができる。例えば、この時、操作者は、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離を大きくする必要がある場合、ノブ311を反対方向に回転させ、この時、スクリュー6は、遠位端へ移動して、後退ブロック65は、回転ブロック3により近位端へ押され、同時に、後退圧縮ばね612が圧縮される。
具体的に、図32〜図34に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーが触発可能なモードから再び失効保護モードに戻る場合のステープルブッシュアセンブリとスクリューとの嵌合部分の模式図である。触発可能なモードになる場合、回転ブロック3の遠位端31のボス313は、後退ブロック65と安全ブロック64との間に位置する。この時、ノブ51を第1方向と反対の第2方向に回転させるだけで、スクリュー6は、再びステープルアンビル軸をステープラーの遠位端に向かって逆方向に移動し、ポインタ53の第1端は、第1位置領域に戻る。この時、回転ブロック3の遠位端31に位置する第1ガイド傾斜面314は、後退ブロック65の遠位端と接触し、回転ブロック3は、第1ガイド傾斜面314を介して後退ブロック65にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、後退ブロック65は、第2凹溝711の近位端側へ移動する。後退ばね612は、後退ブロック65により圧縮されて変形する。回転ブロック3の遠位端31がステープラーの近位端の方向へ移動することに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々にスクリュー6に対して外側へ開かれ、ステープラーは、再び失効保護モードに戻り、回転ブロック3は、触発ロッド4と連動しない。
ステープラーの触発が完了された後、ステープルブッシュアセンブリは、復帰構造の作用によって近位端へ移動し、即ち、この過程において、回転ブロック3も近位端の方向へ移動し、安全ブロック6を通過する場合、安全ブロックの第2ガイド傾斜面643に沿って徐々に拡張されてキャビティー321を形成し、この時、安全ブロック64は、第2状態になり、且つ、連結部は、常に第1状態になり、触発ロッド4は、前記連結部と連動しなく、ステープラーは、失効状態になるので、触発されない。
図35〜図37に示すように、この実施例に係るステープラーの触発が完了された後にステープルブッシュアセンブリが復帰する場合のスクリューとの嵌合部分の構造を示し、連結部は、第1状態になる。ステープルブッシュアセンブリが復帰する場合、安全装置は、第2状態になり、回転ブロック3は、ステープラーの近位端の方向へ復帰し、回転ブロック3の遠位端31は、先ず安全ブロック64に当接し、この実施例において、安全ブロック64の第2端には、第1スクリュー部61を向く第2ガイド傾斜面643が設置され、回転ブロック3は、第2ガイド傾斜面643に沿ってステープラーの近位端の方向へ移動する。回転ブロック3の遠位端31との当接部分でのスクリュー6の外径がますます大きくなることに伴い、回転ブロック3の近位端82は、徐々に外側へ開かれることにより、触発ロッド4と回転ブロック3は、再び連動しない状態になり、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、ハンドル7を不用意に把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4は、依然として回転ブロック3とスクリュー6との間のキャビティー321に入ることにより、医師が組織に対して触発を完了させた後の再触発による損傷を回避する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルアンビルアセンブリが適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、ステープルプッシュロッドを押すことができなく、ステープラーの誤触発を招くこともできない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を介してステープルプッシュロッドを押して触発を行うことができる。このため、本考案は、ステープルプッシュロッドが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第2状態になり、連結部が再び第1状態になるようにガイドし、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、同時に、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジアセンブリに対して適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。
なお、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動しなく、この時、ステープラーの誤触発を招くことができない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。連結部が第2状態になった後、後退装置が第3状態から第4状態になる場合、連結部が第1状態に戻るようにガイドすることができる。これにより、ステープラーの誤触発を効果的に防止できるだけでなく、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリが適切な位置に到達した後、医師のためにさらにステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジアセンブリとの間の距離を大きくする可能性を提供し、器具の使用の安全性を向上させる。同時に、連結部の第1状態と第2状態との間での切り替えは、直接な切り替えであり、ステープラーが触発可能な状態と触発不可能な状態との間の不確定な曖昧領域になる場合が解消され、器械の操作がより安全になる。

Claims (23)

  1. ステープラーに適用される触発機構であって、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ順次に設置される触発ロッド、連結部及びステープルプッシュロッドを含み、前記連結部は、前記ステープルプッシュロッドと連動し、且つ、第1状態及び第2状態を有し、
    前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動しなく、前記ステープラーを触発することができなく、前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができることを特徴とする触発機構。
  2. 前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結され、
    前記連結部が第1状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束されることを特徴とする請求項1に記載の触発機構。
  3. 前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置し、且つ、前記第2スクリュー部の外径は、前記第1スクリュー部の外径よりも小さく、前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、外側へ開かれ、前記回転ブロックの遠位端が前記第2スクリュー部に位置する場合、前記回転ブロックの近位端は、内側へ収束されることを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  4. 前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記回転ブロックの前記ボスは、前記第1スクリュー部に当接することを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  5. 前記ステープルプッシュロッドの近位端には、前記回転ブロックに一対一に対応する取付溝が設置され、前記回転ブロックの遠位端は、回転軸を介して前記取付溝に回転可能に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  6. 前記回転軸には、ねじりばねがさらに設置され、前記ねじりばねの変形復元力によって、前記回転ブロックの遠位端を前記スクリューに対して内側へ収束させることを特徴とする請求項5に記載の触発機構。
  7. 前記回転ブロックの前記ボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記回転ブロックの遠位端が前記第1スクリュー部に位置する場合、前記ボスの末端に位置する前記第1ガイド傾斜面は、前記第1スクリュー部に当接することを特徴とする請求項4に記載の触発機構。
  8. 前記第1スクリュー部と前記第2スクリュー部との間には、スクリュー連結部がさらに設置され、前記スクリュー連結部の外面は、移行面であることを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  9. 前記ステープルプッシュロッドの近位端には、2つの前記回転ブロックが設置され、前記2つの回転ブロックは、対向して設置されることを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  10. 前記触発ロッドの遠位端には、2つの対向する触発部が設置され、前記触発部は、それぞれ収束時の前記2つの回転ブロックの近位端に軸方向対応することを特徴とする請求項9に記載の触発機構。
  11. 前記触発機構は、安全装置をさらに含み、前記安全装置は、前記回転ブロックに一対一に対応する安全ブロックを含み、前記第2スクリュー部の近位端には、前記安全ブロックに一対一に対応する第1凹溝が設置され、前記安全ブロックは、第1端及び第2端を含み、前記安全ブロックの第1端は、対応する第1凹溝の近位端の内側に回転可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  12. 前記安全ブロックの第1端は、安全ピンを介して前記第1凹溝の近位端の内側に回転可能に取り付けられ、前記安全ピンには、第1ねじりばねが設置され、前記第1ねじりばねの変形復元力によって、前記第1凹溝から突出するまで、前記安全ブロックを前記ステープラーの近位端の方向へ回転させることを特徴とする請求項11に記載の触発機構。
  13. 前記ステープルプッシュロッドの近位端には、互いに連通する2つの前記第1凹溝が設置され、2つの前記安全ブロックの第1端は、同じ安全ピンを介して前記第1凹溝に回転可能に取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の触発機構。
  14. 前記安全ブロックの第2端には、前記第1スクリュー部に向かって傾斜する第1ガイド傾斜面が設置されることを特徴とする請求項11に記載の触発機構。
  15. 前記触発機構は、後退装置をさらに含み、前記連結部が前記第2状態になり且つ前記後退装置が前記第3状態から前記第4状態になる場合、前記連結部が前記第2状態から前記第1状態になるようにガイドすることを特徴とする請求項1に記載の触発機構。
  16. 前記ステープルブッシュアセンブリの内部に貫装されるスクリューをさらに含み、前記スクリューは、第1スクリュー部と、第2スクリュー部と、を含み、前記第2スクリュー部は、前記第1スクリュー部の遠位端に位置することを特徴とする請求項15に記載の触発機構。
  17. 前記後退装置は、後退ブロックを含み、前記第1スクリュー部の遠位端には、第2凹溝が開設され、前記後退ブロックは、前記第2凹溝に設置されることを特徴とする請求項16に記載の触発機構。
  18. 前記後退ブロックの外面と前記後退ブロックの遠位端面とは、互いに垂直であることを特徴とする請求項17に記載の触発機構。
  19. 前記第1凹溝の遠位端側には、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限するための段差部が設置されることを特徴とする請求項17に記載の触発機構。
  20. 前記後退ブロックの遠位端には、駆動部及び位置制限部が設置され、前記位置制限部は、前記段差部と嵌合することにより、前記後退ブロックの遠位端の位置を制限し、前記駆動部は、前記位置制限部に対してステープラーの遠位端の方向へ突出することを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  21. 前記第2スクリュー部の直径は、前記第1スクリュー部の直径よりも小さく、
    前記連結部は、少なくとも1つの回転ブロックを含み、前記回転ブロックは、前記後退ブロックに一対一に対応し、前記回転ブロックの遠位端は、前記ステープルプッシュロッドの近位端に回転可能に連結されることを特徴とする請求項17に記載の触発機構。
  22. 前記回転ブロックの遠位端の内壁には、ボスが設置され、
    前記回転ブロックのボスの末端には、第1ガイド傾斜面が設置されることを特徴とする請求項21に記載の触発機構。
  23. 請求項1から請求項22のうちいずれか1項に記載の触発機構を含むことを特徴とするステープラー。
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