JP3233323U - 送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート - Google Patents

送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート Download PDF

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Abstract

【課題】送話マイクロホン又は送話マイクロホンが設置されている機器の使用者の口元近傍の空気を除菌又は抗菌することができる送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートを提供する。【解決手段】揮発性のヨウ素系抗菌剤を含有する抗菌剤揮散層4aと、少なくとも一方の面に設けられた粘着層5とを備えたシート状の形態を有する送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aであって、送話マイクロホンが位置する送話口の近傍に接着積層する。【選択図】図3

Description

本考案は、送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートに関するものであり、特に、送話マイクロホンそれ自体、当該送話マイクロホンが設置されている機器又はその近傍に接着積層されて用いられるヨウ素系抗菌剤揮散シートに関する。
感染症の予防の強化が求められている昨今において、様々な感染症予防対策が行われており、例えば、物品を介した接触感染を予防するために、各種物品の表面に抗菌性を付与する試みが行われている。
例えば、特許文献1には、タッチパネルディスプレイの表面に貼付する抗菌シートが開示されている。
また、特許文献2には、平面部材に貼り付けて使用することが可能であり、ウイルスを吸着、殺菌することができる機能シートが開示されている。
特開2017−047659号公報 実用新案登録第3218315号公報
物品に貼り付けて用いる従来の抗菌シートは、主に当該物品の表面を抗菌するものであり、ウイルス等が体内に取り込まれることを効率的に予防する手段としては不十分である。一方で、ウイルス等による感染症は、口又は鼻からウイルス等が体内に取り込まれることにより感染する場合が多い。口又は鼻からウイルス等が取り込まれることは、例えば、マスクを装着することにより予防することができる。しかしながら、電話等の通話機器や、マイクロホン、拡声器等を使用する際には、声を聞き取りやすくするために話者がマスクを外した状態でマイクに向かって発声することが少なくない。
本考案の課題は、送話マイクロホン又は送話マイクロホンが設置されている機器の使用者の口元近傍の空気を除菌又は抗菌することができる簡易な方法及び器具を提供することである。
本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートは、揮発性のヨウ素系抗菌剤を含有する抗菌剤揮散層と、少なくとも一方の面に設けられた粘着面とを備えたシート状の形態を有することを特徴とする。
本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートは、送話マイクロホンそれ自体、或いは送話マイクロホンが設置されている機器又はその近傍に接着積層することができるので、送話マイクロホン又は送話マイクロホンが設置されている機器の使用者の口元近傍の空気を除菌又は抗菌するために好適に使用される。
図1は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートが接着積層されたスマートフォンの実施形態の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートが接着積層された固定電話の子機の実施形態の一例を模式的に示す斜視図である。 図3は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの一例を模式的に示す斜視図である。 図4は、図3に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの断面図である。 図5は、図3に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。 図6は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの別の一例を模式的に示す斜視図である。 図7は、図6に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの断面図である。 図8は、図6に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。 図9は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの別の一例を模式的に示す斜視図である。 図10は、図9に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの断面図である。 図11は、図9に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。 図12は、本考案に係る送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの別の一例を模式的に示す斜視図である。 図13は、図12に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの断面図である。 図14は、図12に示す送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。 図15は、ハーフカットされている送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの一例を模式的に示す斜視図である。
本考案は、送話マイクロホンそれ自体、或いは送話マイクロホンが設置されている機器又はその近傍(以下、送話マイクロホン等と称する場合がある)に接着積層されて用いられるヨウ素系抗菌剤揮散シートを提供する。本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートは、送話マイクロホン又は送話マイクロホンが設置されている機器の使用者の口元近傍の空気を除菌又は抗菌するために好適に用いられる。
本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートが用いられる送話マイクロホンは、例えば、機器に設置されているものとしては、スマートフォン、携帯電話、固定電話、インターホンに付属する通話機器、トランシーバー等の電気的音声通信機器の送話口に搭載されているもの、録音機の送話口に搭載されているもの等を挙げることができる。それ自体で送話マイクロホンとして使用されるものとしては、例えば、パーソナルコンピューター等を利用した音声通信に用いられるマイクロホン、カラオケ、宴会又は集会等で用いられるマイク、拡声器等を例示することができる。
本考案において、送話マイクロホンそれ自体にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層するとは、それ自体で送話マイクロホンとして使用される物品の表面にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することを意味する。送話マイクロホンが設置されている機器にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層するとは、上述した電気的音声通信機器、録音機等の送話マイクロホンを搭載した機器の表面にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することを意味し、例えば、当該機器の筐体にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することであってもよい。
また、本考案において、送話マイクロホンが設置されている機器の近傍にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層するとは、当該機器自体ではない当該機器の近傍の位置にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することを意味し、例えば、当該機器と共に用いられる付属品の表面にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層する場合等が挙げられる。具体的には、例えば、送話マイクロホンを搭載した機器を収納又は保護するためのケース表面にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層する場合等が挙げられ、より具体的には、例えば、スマートフォンケースの表面にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層する場合等を挙げることができる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートが接着積層された送話マイクロホンが設置されている機器の一例として、スマートフォンの実施形態の一例を図1に示し、固定電話の子機の実施形態の一例を図2に示す。図1に示すスマートフォン1A及び図2に示す固定電話の子機1Bは、送話マイクロホンが位置する送話口2の近傍にヨウ素系抗菌剤揮散シート3が接着積層されている。
送話マイクロホンそれ自体、或いは送話マイクロホンが設置されている機器を使用する際には、使用者の口元は送話マイクロホンの近傍に位置する。本考案は、送話マイクロホンそれ自体、或いは送話マイクロホンが設置されている機器又はその近傍にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層し、当該ヨウ素系抗菌剤揮散シートからヨウ素系抗菌剤を揮発させて、使用者の口元の空気を除菌又は抗菌しようとするものである。
本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートは、揮発性のヨウ素系抗菌剤を含有する抗菌剤揮散層と、少なくとも一方の面に設けられた粘着面とを備えたシート状の形態を有することを特徴とする。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを使用する際には、例えば図1、図2に示すように、送話マイクロホンが位置する送話口2の近傍に粘着面を押し当てて接着積層させた後、抗菌剤揮散層からヨウ素系抗菌剤を揮発させる。
送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートは、例えば、下記いずれかの実施形態とすることができる。
(1)ヨウ素系抗菌剤揮散シート3A
図3はヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aの斜視図、図4は同シート3Aの断面図、図5は同シート3Aの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aは、揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層4aと、粘着層5とを有する。ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aは、一方の面の最上層として粘着性材料で形成されてなる粘着層5を有しており、これが粘着面として機能し、送話マイクロホン等に接着できる。未使用状態において、粘着面は、剥離可能な保護シート7で被覆されていてもよい。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aは、抗菌剤揮散層が、図3〜5に示すように、揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層4aのみからなる単層構造を有するものであってもよいし、図示はしないが、揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層4aと、基材を含まない抗菌剤揮散層4bとが積層した多層構造を有するものであってもよい。
(2)ヨウ素系抗菌剤揮散シート3B
図6はヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bの斜視図、図7は同シート3Bの断面図、図8は同シート3Bの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bは、基材6と、基材6の一方の面側に設けられた抗菌剤揮散層4と、基材6のもう一方の面側に設けられた粘着層5とを有する。ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bも、一方の面の最上層として粘着性材料で形成されてなる粘着層5を有しており、これが粘着面として機能し、送話マイクロホン等に接着できる。未使用状態において、粘着面は、剥離可能な保護シート7で被覆されていてもよい。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bにおいて、抗菌剤揮散層4は、揮発性のヨウ素系抗菌剤を含有する層であればよく、揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層4aであってもよいし、基材を含まない抗菌剤揮散層4bであってもよいし、これらを積層した多層構造を有するものであってもよい。
(3)ヨウ素系抗菌剤揮散シート3C
図9はヨウ素系抗菌剤揮散シート3Cの斜視図、図10は同シート3Cの断面図、図11は同シート3Cの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Cは、図3〜5に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Aの抗菌剤揮散層4aがガス透過性保護層8で被覆された実施形態である。
本考案の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シートの実施形態としては、図示はしないが、例えば、図6〜8に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bの抗菌剤揮散層4がガス透過性保護層8で被覆された実施形態、及び後述する図12〜14に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Dの粘着性を有する抗菌剤揮散層4cがガス透過性保護層8で被覆された実施形態を挙げることもできる。
(4)ヨウ素系抗菌剤揮散シート3D
図12はヨウ素系抗菌剤揮散シート3Dの斜視図、図13は同シート3Dの断面図、図14は同シート3Dの粘着面を保護シートで被覆した状態の断面図である。
ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Dは、粘着性を有する抗菌剤揮散層4cの単層構造を有する。当該ヨウ素系抗菌剤揮散シート3Dは両面が粘着面となっている。未使用状態において、粘着面は、剥離可能な保護シート7で被覆されていてもよく、使用状態においては、一方の面のみ保護シート7を剥離して使用してもよいし、両面の保護シート7を剥離して使用してもよい。
本考案において、抗菌剤揮散層4に含まれる揮発性のヨウ素系抗菌剤としては、抗菌、除菌又は消臭等のために従来用いられている昇華性を有するヨウ素系抗菌剤を用いることができ、特に限定はされず、例えば、ヨウ素を挙げることができる。
抗菌剤揮散層4中のヨウ素系抗菌剤の含有量は、ヨウ素系抗菌剤揮散シートからのヨウ素系抗菌剤の揮発を良好にして抗菌性を向上するように適宜調整され、特に限定はされない。
揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層4aは、例えば、揮発性のヨウ素系抗菌剤を溶剤に溶解又は分散させた液体を、基材に含浸させ、乾燥させることにより形成することができる。当該抗菌剤揮散層4aに用いられる基材は特に限定はされないが、含浸性に優れる点から多孔性基材が好ましく、例えば、不織布、織布、編布等の布、紙、及び多孔性プラスチックシート等を好ましく用いることができる。
基材を含まない抗菌剤揮散層4bは、例えば、揮発性のヨウ素系抗菌剤と、バインダー成分とを少なくとも含む組成物を、所望の形状になるように固化又は硬化することにより形成することができる。基材を含まない抗菌剤揮散層4bに用いられるバインダー成分としては、特に限定はされないが、例えば、樹脂、ゲル等を挙げることができる。
粘着性を有する抗菌剤揮散層4cは、例えば、基材を含まない抗菌剤揮散層4bを形成する方法において、バインダー成分として粘着性を有するバインダー成分を用いる、或いは、基材を含まない抗菌剤揮散層4bを形成する方法において、揮発性のヨウ素系抗菌剤とバインダー成分と粘着性成分とを含む組成物を用いることにより、形成することができる。
図6〜8に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Bが有するような、抗菌剤揮散層4の支持体となる基材6の材質は、特に限定はされず、例えば、プラスチックシート、不織布、織布、編布等の布及び紙等を挙げることができる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートにおいては、手指で触ったり、擦れたりした場合であっても、抗菌剤揮散層中のヨウ素系抗菌剤の含有量が維持され、且つ、抗菌剤揮散層からヨウ素系抗菌剤が揮散しやすいことが望ましい。かかる観点から、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートとしては、図9〜11に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Cのように、抗菌剤揮散層4がガス透過性保護層8で被覆されていることが好ましい。
ガス透過性保護層8としては、抗菌剤揮散層を保護することができ、且つ抗菌剤揮散層からのヨウ素系抗菌剤の揮散を可能とするガス透過性のものであればよく、特に限定はされないが、例えば、多孔性プラスチックシート、繊維状シート等を用いることができる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートが備える粘着面は、上述したヨウ素系抗菌剤揮散シート3A〜3Cのように粘着層5の表面であってもよいし、上述したヨウ素系抗菌剤揮散シート3Dのように抗菌剤揮散層そのものが粘着性を有する場合は、粘着性を有する抗菌剤揮散層4cの表面であってもよい。
粘着層5を形成するための粘着性材料としては、公知の粘着性シートに用いられているものを用いることができ、特に限定されない。粘着性材料としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を用いることができる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートが備える粘着面は、粘着面に用いる材料を適宜選択することにより、送話マイクロホン等に接着積層した後に剥離できない粘着面、送話マイクロホン等に剥離可能に接着積層できる粘着面、或いは、送話マイクロホン等に繰り返し着脱可能な粘着面とすることができる。送話マイクロホン等に剥離可能に接着積層できる粘着面、及び、送話マイクロホン等に繰り返し着脱可能な粘着面は、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートに含まれるヨウ素系抗菌剤が揮散して消失した場合に、当該ヨウ素系抗菌剤揮散シートを剥離除去して新しいものに交換することができるため好ましい。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、接着積層したい場所に適合するように所望の形状とすることができる。本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、予め使用時の形状を有するものであってもよいし、大判サイズのシートにおいて使用時の形状にハーフカットされているものであってもよい。図15に、使用時の形状にハーフカットされている本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートの一例の斜視図を示す。図15は、図11に示すヨウ素系抗菌剤揮散シート3Cがハーフカットされている実施形態の一例であり、点線で示すハーフカットの切れ目により10ピース分に分割されている。ハーフカットの切れ目は、剥離可能な保護シート7を除いて、ヨウ素系抗菌剤揮散シートを厚さ方向に切断した部分であり、各ピースは、ハーフカットのラインに沿って保護シート7から剥離されて切り出される。ハーフカットの切れ目は、切断された部分と切断されていない部分が交互に並んだミシン目状であってもよい。図15には、一部がハーフカットのラインに沿って切り出されているピース3C’を示す。ピース3C’の切り出された部分の裏面は粘着層5となる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートの使用時の形状は、特に限定されず、例えば、長方形、正方形、台形、平行四辺形、楕円形、円形、星形、ハート形、不定形等のいずれの形状であってもよい。
また、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、特に限定はされないが、例えば、5cm×10cm以内の寸法を有する、或いは、5cm×10cm以内の寸法にハーフカットされていてもよい。なお、5cm×10cm以内の寸法とは、5cm×10cmの長方形内に収まる寸法を意味する。本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、それ自体の寸法、或いはハーフカットされている場合はハーフカットされている形状の寸法が、5cm×5cm以内の寸法であってもよいし、3cm×3cm以内の寸法であってもよい。本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、ヨウ素系抗菌剤揮散シートから揮発するヨウ素系抗菌剤により近傍の空気を除菌又は抗菌するものであるため、上記のような小さな寸法を有するものであっても、除菌又は抗菌効果を発揮することができる。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、通常、当該シートを接着積層する物品に対して非常に小さい寸法を有するものであり、接着積層する物品の表面を除菌又は抗菌することを目的とするものではなく、当該シートの周囲の空気を除菌又は抗菌するものである。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートが有する各層の厚み、及びヨウ素系抗菌剤揮散シート全体の厚みは、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートがシート状の形態を有するように適宜調整され、特に限定はされない。例えば、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートが、送話マイクロホン等に積層しやすい可撓性を有し、且つ強度が十分になるように、各層及び全体の厚みを調整することが好ましい。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、典型的にはシールとして用いられるものであり、特に限定はされないが、通常、全体の厚みは0.05〜10mmの範囲内である。本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、例えば、粘着面を被覆する保護シートを剥離したときの厚みが、0.05〜0.10mm程度の比較的薄いシールとして用いられるものであってもよいし、1〜8mm程度の比較的厚いシールとして用いられるものであってもよい。
本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、上述したように、送話マイクロホンそれ自体、或いは送話マイクロホンが設置されている機器又はその近傍に接着積層されて用いられる。本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層する位置は、送話マイクロホン等の機能を損なわない位置であればよく、特に限定はされないが、送話マイクロホン等の使用者の口元の空気を効率的に除菌又は抗菌する観点から、送話マイクロホン等の使用者の口元に近いほど好ましい。例えば、送話マイクロホンを搭載した機器又は当該機器の近傍に本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層する場合は、当該機器の送話口の近傍に本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することが好ましい。例えば、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートをスマートフォンに用いる場合は、画面及び送話口を覆わないように、送話口の近傍にヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層することが好ましく、例えば図1に示すように、画面と送話口の間の平面部に接着積層してもよい。一方の面全体が画面となっているスマートフォンの場合は、スマートフォンの側面又は裏面の送話口近傍に本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを接着積層してもよい。
また、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートを保管する際には、粘着面を剥離可能な保護シートで被覆することが好ましい。また、使用前における抗菌剤揮散層からのヨウ素系抗菌剤の揮散を抑制する観点から、本考案のヨウ素系抗菌剤揮散シートは、密封された状態で保管することが好ましい。
1A スマートフォン
1B 固定電話の子機
2 送話口
3、3A、3B、3C、3D ヨウ素系抗菌剤揮散シート
4 抗菌剤揮散層
4a 揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層
4c 粘着性を有する抗菌剤揮散層
5 粘着層
6 基材
7 剥離可能な保護シート
8 ガス透過性保護層

Claims (7)

  1. 揮発性のヨウ素系抗菌剤を含有する抗菌剤揮散層と、少なくとも一方の面に設けられた粘着面とを備えたシート状の形態を有する送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  2. 揮発性のヨウ素系抗菌剤を基材に含有させてなる抗菌剤揮散層と、一方の面に設けられた粘着面とを備えたシート状の形態を有する、請求項1に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  3. 基材と、前記基材の一方の面側に設けられた前記抗菌剤揮散層と、前記基材のもう一方の面側に設けられた粘着面とを備えたシート状の形態を有する、請求項1に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  4. 前記抗菌剤揮散層が、ガス透過性保護層で被覆されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  5. 前記粘着面が剥離可能な保護シートで被覆されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  6. 5cm×10cm以内の寸法を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
  7. 5cm×10cm以内の寸法にハーフカットされている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の送話マイクロホン用ヨウ素系抗菌剤揮散シート。
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