JP3232916B2 - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレスモータを速
度検出なしで制御する制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】“ブラシレスDCモータの電流制御誤差
を用いたセンサレス制御の提案”、安田他、平成4年電
気学会全国大会、pp.6-57〜6-58では、ブラシレスDC
モータを制御するに当たってその回転角速度を検出する
必要がない制御方法、すなわちセンサレス制御が提案さ
れている。
【0003】この制御方法では、基礎としてブラシレス
モータの(d,q)座標系上での電圧方程式
【数1】 が使用される。(d,q)座標系は、界磁束の方向をd
軸、これに直交する方向をq軸とする座標系である。離
散処理を可能にすべく式(1)を時刻nにて一次近似す
ると、
【数2】 となる。ここで、(d,q)座標系と同様界磁束に追従
して回転する(γ,δ)座標系を考え、時刻nにおける
両者の角度位置の差Δθ(n)が0に十分近いと見なし
た上で、式(2)を(d,q)座標系から(γ,δ)座
標系に座標変換すると、
【数3】 となる。ベクトル表現を使用して式(3)を書き替え、
さらに時刻n+1における電流ベクトルi(n+1)に
ついて解くと、
【数4】 となる。
【0004】さらに、式(4)をモデル化し、時刻nに
おける電流ベクトルi(n)から時刻n+1の電流ベク
トルを推定するモデル
【数5】 を考える。式(4)で表される実際の電流と式(5)で
表されるモデルの電流との差は、(d,q)座標系の角
度位置と(γ,δ)座標系の角度位置の差Δθ(n)に
起因している。従って、式(4)と式(5)の差Δi
(n+1)=i(n+1)−i(n+1)を考え、か
つ高速運転時には実際に対するモデルの速度誤差が無視
し得ると仮定すると、
【数6】 が得られる。この式を変形すると、
【数7】 となり、時刻n+1における回転子の角度位置及び速度
をモデル推定する式が得られる。式(7)には回転子の
実際の角度位置θ(n)は現れておらず、実測値として
は前時刻nにおける電機子電流(ここではiγ(n)及
びiδ(n))を入力するのみで、すなわち回転子の位
置や速度を検出することなしに、時刻n+1における回
転子の角度位置及び速度を推定するオブザーバが得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなオブザーバ
を用いて制御系を構成することにより、回転子の位置や
速度を検出するためのセンサを廃止でき、小形簡素化を
実現できる。ここに、上述のオブザーバを実現するため
には、実際に対するモデルの電流誤差を求めねばなら
ず、従って実際の電流を検出する必要がある。しかし、
そのための電流センサの出力に誤差が生じると図4に示
されるように位置推定値等に演算ミスが発生する。ま
た、位置推定演算を行うCPUに演算誤差が発生するこ
ともある。このような演算ミス又は演算誤差を含む位置
推定値等をモータの制御に使用すると、制御が不安定化
してしまう。これは、真値に集束させるべく演算を繰り
返し実行するというアルゴリズムの性質上、比較的短時
間のサンプリングにて得た電流検出値を制御に用いる場
合に比べても、制御を不安定化する面が多い。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、位置又は速度推定
値に誤差乃至異常が生じていると見なせる場合に位置又
は速度推定値に修正を加えることにより、電流センサ出
力へのノイズの重畳等によらず制御状態が安定で回転位
置又は回転数センサを必要としない制御方法を実現する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、ブラシレスモータの回転子の角度
位置及び/又は回転角速度を、当該ブラシレスモータに
流れる電流の検出値に基づき推定するステップと、現時
点における角度位置又は回転角速度の推定値が前時点に
おける推定値に比べ基準変化量より大きく変化している
か否かを判定するステップと、大きく変化していると判
定された場合に、現時点における角度位置又は回転角速
度の推定値に誤差が生じていると見なし、前時点におけ
る推定値に対して大きな変化が生じないよう、現時点に
おける推定値を代替値にて置換するステップと、推定し
た角度位置及び/又は回転角速度に基づき上記電流を制
御するステップとを、所定周期毎に繰り返し実行するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明は、さらに、上記ブラシレスモータ
の負荷トルクを推定するステップと、推定した負荷トル
クに基づき角度位置及び/又は回転角速度の基準変化量
を設定するステップと、前時点における推定値に基準変
化量を加えた値を上記代替値に設定するステップとを、
上記周期毎に繰り返し実行することを特徴とする。
【0009】本発明は、そして、上記ブラシレスモータ
の負荷トルクを推定する際、まず最近の複数時点におけ
る角度位置又は回転角速度の推定値に基づき当該ブラシ
レスモータの瞬時負荷トルクを求め、求めた瞬時負荷ト
ルクを電流検出の時定数に比べ長い期間に亘って平均し
て平均負荷トルクを求め、求めた平均負荷トルクを基準
変化量の設定に供することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、まず、ブラシレスモータに
流れる電流の検出値に基づき、回転子の角度位置及び/
又は回転角速度が推定される。さらに、現時点における
角度位置又は回転角速度の推定値が前時点における推定
値に比べ基準変化量より大きく変化しているか否かが判
定される。大きく変化している場合には、現時点におけ
る角度位置又は回転角速度の推定値に、例えば電流検出
に重畳したノイズ等による誤差が生じていると見なすこ
とができる。そこで、このような場合には、前時点にお
ける推定値に対して大きな変化が生じないよう、現時点
における推定値を代替値にて置換する。このような修正
を加えた推定値を用い、ブラシレスモータに流れる電流
を制御することにより、電流センサ出力へのノイズの重
畳等によらず、制御状態が安定となる。また、従来と同
様、回転位置又は回転数センサは必要でない。
【0011】本発明においては、さらに、ブラシレスモ
ータの負荷トルクが推定され、その結果に基づき上述の
基準変化量が設定され、また前時点における推定値に基
準変化量を加えた値が上記代替値に設定される。このよ
うに、負荷トルクに応じて基準変化量や代替値を決定す
ることにより、負荷トルク変動を反映した動作が実現さ
れるため、適用範囲がより広くなる。
【0012】本発明においては、また、上記ブラシレス
モータの負荷トルクを推定する際、まず最近の複数時点
における角度位置又は回転角速度の推定値に基づき当該
ブラシレスモータの瞬時負荷トルクが求められる。さら
に、求められた瞬時負荷トルクは、電流検出の時定数に
比べ長い期間に亘って平均され、これにより平均負荷ト
ルクが求められる。求められた平均負荷トルクは、基準
変化量の設定に供される。従って、負荷トルク推定に当
たって前に求めた角度位置又は回転角速度の推定値を利
用できる。また、前に求めた角度位置又は回転角速度の
推定値に電流検出のノイズが影響している場合であって
も、この影響を平均によって排除できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0014】図1には、本発明の一実施例に係るモータ
制御システムの構成が示されている。この図のシステム
において制御対象とされているモータ10は界磁として
永久磁石を有する同期モータであり、この図のシステム
は例えば電気自動車の駆動系として使用される。
【0015】この図のシステムを電気自動車の駆動系と
して使用する場合、図示しないより上位の制御装置は、
車両操縦者によるアクセルペダルやブレーキペダルの操
作に応じて、必要な出力トルクを求める。当該上位の制
御装置は求めた出力トルク(トルク指令)に対応するモ
ータ電流を求め、これを電流指令として電流制御部12
に供給する。電流制御部12は、入力した電流指令に基
づき、後段のPWM制御部14におけるPWMしきい値
を示す電圧指令を発生させ、出力する。
【0016】PWM制御部14は、電圧指令を所定波形
のキャリアと比較することにより、パルス幅変調(PW
M)されたスイッチング信号を発生させる。PWM制御
部14の後段に設けられているインバータ16は所定個
数のスイッチング素子から構成されており、これらのス
イッチング素子はPWM制御部14から供給されるスイ
ッチング信号に応じスイッチングする。ここに、電圧指
令は電流指令に応じて生成されており、またスイッチン
グ信号はこの電圧指令に応じて生成されている。従っ
て、このようなスイッチング信号に応じてインバータ1
6のスイッチング動作を実行させることにより、図示し
ない電力源、例えば車載の電池からインバータ16に供
給される直流電力を電流指令に応じた交流電流に変換し
モータ10に供給することができる。このような電流制
御の結果、モータ10の出力トルクは、上位の制御装置
において決定されたトルク指令に相当する値となる。
【0017】この実施例においては、モータ10の回転
子の位置及び速度を推定するオブザーバとして位置・速
度推定器18が用いられている。位置・速度推定器18
は、位置及び速度の推定に当たって、まず、電流センサ
20及び電圧センサ22によりモータ10の電流及び電
圧を検出し、その結果である検出電流及び検出電圧を入
力する。但し、検出電流に代え、あるいは共に、電流制
御部12から電圧指令を入力するようにしてもよい。位
置・速度推定器18は、検出電流(又は電圧指令)及び
検出電圧を(γ,δ)座標系での値と見なして、あるい
は(d,q)座標系から(γ,δ)座標系に変換した上
で、前掲論文に示されるアルゴリズムを実行し、回転子
の位置及び速度を推定する。位置・速度推定器18によ
り得られる回転子の位置推定値θ(n+1)及び速度
推定値θ (n+1)は、位置・速度変化制限器24
を介して電流制御部12に入力される。電流制御部12
は、位置推定値θ(n+1)及び速度推定値θ
(n+1)を用いて電流指令を回転子に固定の座標
系から静止座標系に変換すると共に、電流センサ20に
より得られる検出電流と上位の制御装置から入力される
電流指令とを比較することにより電流指令値の変化を検
出し、その結果に基づき電圧指令を発生させる。
【0018】この実施例が特徴としているのは、位置・
速度変化制限器24及び負荷トルク推定器26である。
位置・速度変化制限器24は、位置・速度推定器18に
より得られる時刻n+1での位置推定値θ(n+1)
及び速度推定値θ (n+1)が、時刻nでの位置推
定値θ(n)及び速度推定値θ (n)に比べ、大
きく変化している場合に、当該変化を基準位置変化量及
び基準速度変化量に制限する。負荷トルク推定器26
は、モータ10の負荷トルクTを推定するオブザーバ
であり、推定結果に基づき位置・速度変化制限器24に
基準位置変化量及び基準速度変化量を設定する。
【0019】図2には、この実施例における負荷トルク
推定器26の動作が示されている。この図に示されるよ
うに、負荷トルク推定器26は、まず、時刻n−1及び
nにおいて位置・速度推定器18により得られた速度推
定値θ (n−1)及びθ (n)に基づき、
【数8】 の演算を行い、時刻nにおける瞬時回転角加速度θ・・
(n)を求める(100)。負荷トルク推定器26
は、次に、モータ10の出力トルクTを検出電流や電
流指令から求めた上で、瞬時回転角加速度θ
・・ (n)、出力トルクT及び既知の車両慣性Jに
基づき
【数9】 の演算を行い、時刻nにおける瞬時負荷トルクT
(n)を求める(102)。出力トルクTを求める
際には、応答性を高める点では、検出電流を用いるのが
好ましい。負荷トルク推定器26は、さらに、
【数10】 の式に基づく移動平均演算により、時刻nにおける平均
負荷トルクT (n)を求める(104)。平均期間
kは、電流センサ20の電気的時定数(例えば数マイク
ロ秒〜数ミリ秒)より十分長い時間(例えば0.1秒〜
数秒)に設定する。
【0020】負荷トルク推定器26は、このようにして
求めた平均負荷トルクT (n)を利用し、式(9)
とは逆の演算にて基準角加速度θ・・ refを設定する
(106)。すなわち、次の演算
【数11】 を実行する。負荷トルク推定器26は、得られた基準角
加速度θ・・ refの他、時刻nにおける速度推定値θ
(n)を用いて、
【数12】 の演算を行い基準位置変化量Δθref及び基準速度変
化量Δθ refを設定する(108)。
【0021】図3には、位置・速度変化制限器24の動
作が示されている。この図に示されるように、位置・速
度変化制限器24は、時刻n+1における位置推定値θ
(n+1)及び速度推定値θ (n+1)と時刻n
における位置推定値θ(n)及び速度推定値θ
(n)との差、すなわち
【数13】 で示されるΔθ及びΔθ を求め、あるいは位置・
速度推定器18から入力した上で、これらとΔθref
及びΔθ refとの差の絶対値を、微小値ε又はε
とそれぞれ比較する(200,202)。ε及びε
は共に正の値であり、モータ10の出力トルクT
効率への影響を考慮して決定しておく。ステップ200
における比較の結果、
【数14】 が成立した場合には、変化量Δθが大きいと見なせる
ため、位置・速度変化制限器24は位置推定値θ
(n)に対する位置推定値θ(n+1)の変化量を
Δθrefに制限すべく
【数15】 の処理を実行する(204)。ステップ202における
比較の結果、
【数16】 が成立した場合には、変化量Δθ が大きいと見なせ
るため、速度推定値θ (n)に対する速度推定値θ
(n+1)の変化量をΔθ refに制限すべく
【数17】 の処理を実行する(206)。このようにして、所定条
件下で変化量の制限を受けた位置推定値θ(n+1)
及び速度推定値θ (n+1)は、電流制御部12に
供給され制御に使用されると共に、後の時刻についての
処理のため位置・速度推定器18や負荷トルク推定器2
6にも供給される。
【0022】従って、本実施例によれば、位置・速度変
化制限器24によって位置推定値θ(n+1)及び速
度推定値θ (n+1)の変化量に制限を加えるよう
にしたため、電流センサ20から出力される検出電流に
ノイズが重畳した結果位置・速度推定器18から出力さ
れる位置推定値θ(n+1)及び速度推定値θ
(n+1)が図4のような演算ミスデータとなった
場合であっても、電流制御部12に供給される位置推定
値θ(n+1)及び速度推定値θ (n+1)には
さほど大きな変化は現れず、従ってモータ10の電流制
御(トルク制御)が不安定化することがない。また、位
置・速度変化制限器24において使用される基準位置変
化量Δθref及び基準速度変化量Δθ refを、電
気自動車走行用モータ等では変動が少ないと見られる負
荷トルクTに基づき設定するようにしたため、Δθ
及びΔθ に代えてΔθref及びΔθ refを使
用しても制御の安定性は損なわれない。さらに、Δθ
ref及びΔθ refを設定するに当たって瞬時負荷
トルクT(n)ではなく平均負荷トルクT (n)
を使用し、さらにその平均期間を電流センサ20の電気
的時定数に比べ長く設定しているため、電流センサ20
の出力に重畳したノイズの影響を好適に排除できる。
【0023】なお、以上の説明では、負荷トルク推定器
26により平均負荷トルクT (n)を推定しこれに
基づき基準位置変化量Δθref及び基準速度変化量Δ
θ refを設定しているが、平均負荷トルクT
(n)に代え瞬時負荷トルクT(n)を用いても
構わない。このような構成は、瞬時負荷トルクT
(n)の変動が小さい用途に使用できる。さらに、瞬
時負荷トルクT(n)の変動が極めて小さい用途で
は、負荷トルクTが一定であると見なして負荷トルク
推定器26を廃止し、基準位置変化量Δθref及び基
準速度変化量Δθ refを一定に設定してもよい。
【0024】さらに、上記実施例では瞬時負荷トルクT
(n)の移動平均を求めることにより電流センサ20
の電気的時定数、従ってノイズを無視可能にしていた
が、ノイズの影響を無視可能にする方法としては、他
に、ノイズが発生していなかったと見なせる時刻n−i
にて推定した瞬時負荷トルクT(n−i)を用い、基
準位置変化量Δθref及び基準速度変化量Δθ
refを設定する方法もある。ノイズが発生していなか
ったか否かは、位置・速度変化制限器24からステップ
200及び202の判定結果として知ることができる。
【0025】また、適用対象として電気自動車の駆動系
を示したが、本発明はそれ以外の用途にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現時点における角度位置又は回転角速度の推定値が前時
点における推定値に比べ基準変化量より大きく変化して
いる場合に、現時点における角度位置又は回転角速度の
推定値に誤差が生じていると見なし、前時点における推
定値に対して大きな変化が生じないよう、現時点におけ
る推定値を代替値にて置換するようにしたため、電流セ
ンサ出力へのノイズの重畳等によらず、制御状態が安定
となる。また、従来と同様、回転位置又は回転数センサ
は必要でない。
【0027】本発明によれば、さらに、ブラシレスモー
タの負荷トルクを推定しその結果に基づき基準変化量や
代替値を設定するようにしたため、負荷トルク変動を反
映した動作が実現され、適用範囲がより広くなる。
【0028】本発明によれば、また、負荷トルク推定に
当たって最近の複数時点における角度位置又は回転角速
度の推定値に基づき瞬時負荷トルクを求め、これを電流
検出の時定数に比べ長い期間に亘って平均して得られる
平均負荷トルクを基準変化量の設定に供するようにした
ため、負荷トルク推定に当たって前に求めた角度位置又
は回転角速度の推定値を利用でき、また、前に求めた角
度位置又は回転角速度の推定値に電流検出のノイズが影
響している場合であっても、この影響を平均によって排
除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシステムの構成を示す
ブロック図である。
【図2】この実施例における負荷トルク推定動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図3】この実施例における位置・速度変化制限動作の
流れを示すフローチャートである。
【図4】従来の問題点を示す波形図である。
【符号の説明】
10 モータ 12 電流制御部 18 位置・速度推定器 20 電流センサ 24 位置・速度変化制限器 26 負荷トルク推定器 n 時刻 k 平均期間 J 車両慣性 T モータの出力トルク T(n) 時刻nにおける(瞬時)負荷トルク T (n) 時刻nにおける平均負荷トルク θ(n) 時刻nにおける位置推定値 θ (n) 時刻nにおける速度推定値 θ・・ (n) 時刻nにおける瞬時角加速度 θ・・r ef 基準角加速度 Δθref 基準位置変化量 Δθ ref 基準速度変化量 Δθ 位置推定値の変化量 Δθ 速度推定値の変化量 ε,ε 微小値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−197588(JP,A) 特開 平6−217589(JP,A) 特開 平3−7084(JP,A) 特開 平1−126190(JP,A) 国際公開94/11945(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/16 H02P 6/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの回転子の角度位置及
    び/又は回転角速度を、当該ブラシレスモータに流れる
    電流の検出値に基づき推定するステップと、推定した角
    度位置及び/又は回転角速度に基づき上記電流を制御す
    るステップとを、所定周期毎に繰り返し実行する制御方
    法において、 現時点における角度位置又は回転角速度の推定値が前時
    点における推定値に比べ基準変化量より大きく変化して
    いるか否かを判定するステップと、 大きく変化していると判定された場合に、現時点におけ
    る角度位置又は回転角速度の推定値に誤差が生じている
    と見なし、前時点における推定値に対して大きな変化が
    生じないよう、現時点における推定値を代替値にて置換
    し上記電流の制御に使用させるステップとを、 上記周期毎に繰り返し実行することを特徴とする制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御方法において、 上記ブラシレスモータの負荷トルクを推定するステップ
    と、 推定した負荷トルクに基づき角度位置及び/又は回転角
    速度の基準変化量を設定するステップと、 前時点における推定値に基準変化量を加えた値を上記代
    替値に設定するステップとを、 上記周期毎に繰り返し実行することを特徴とする制御方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の制御方法において、 上記ブラシレスモータの負荷トルクを推定する際、まず
    最近の複数時点における角度位置又は回転角速度の推定
    値に基づき当該ブラシレスモータの瞬時負荷トルクを求
    め、求めた瞬時負荷トルクを電流検出の時定数に比べ長
    い期間に亘って平均して平均負荷トルクを求め、求めた
    平均負荷トルクを基準変化量の設定に供することを特徴
    とする制御方法。
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